JPS624099Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数の単位間仕切装置を順次連結して
構成する間仕切装置の改良に関し、特に単位間仕
切装置を構成する間仕切パネルにおける上部カバ
ーを容易且つ確実に取付けできる間仕切パネル上
部カバー取付部構造を開示提供せんとするもので
ある。

本考案の要旨とするところは、上枠の上面に設
けられた凹溝を利用して、前後両側から立縁を立
起形成した保持金具と、該保持金具の両立縁間に
位置しそれぞれ内方に向かう掛止段部を設けて前
後方向外方への弾力を付与した前後両側の掛止縁
を立設した掛止金具とを上枠等の周枠固定用の螺
軸にて固定し、上部カバーの前後面となる両側屈
折縁を前記立縁に嵌合することにより前後方向位
置規制して且つパネル版表面と面一設定するとと
もに、該上部カバー内方に垂下形成した突片を前
記掛止段部に嵌合掛止して弾力支持状態で取付け
てなる点にある。

次に本考案を添付図面に示す実施例に基づいて
説明する。図中Ａで示す単位間仕切装置は、両側
の支柱１，１間に間仕切パネル２を適宜手段にて
取付け、該間仕切パネル２の上面に上部カバー
を、下面に下部カバーをそれぞれ取付けるととも
に、支柱１の外側面に側部カバー５を取付けたも
のである。間仕切パネル２は、第１図、第２図に
示す如く、上枠６ａ，下枠６ｂ及び両側枠６ｃ，
６ｃを組み合わせ、各連接部外側にあてがつた略
Ｌ字形の連結金具７を螺軸８にて固定して周枠６
を構成し、該周枠６の前後両面にパネル版９，９
を取付けて構成している。周枠６を構成する各枠
材の外面にはそれぞれ凹溝が形成され、側枠６ｃ
の凹溝は間仕切パネル２を支柱１に取付けに際し
て支柱１側部との嵌合に利用され、また、上枠６
ａ及び下枠６ｂの凹溝はそれぞれ上部カバー及び
下部カバーを取付けに用いる保持金具１１，１２
の嵌合に利用されるものである。次に本考案にお
ける間仕切パネル上部カバー取付部構造は、前記
保持金具１１及び掛止金具１５により天レール１
６である上部カバーをネジ、ビス等の固定手段を
用いずに取付けを行うものである。保持金具１１
は、第３図に示す如く、上枠６ａ上面に形成され
た凹溝１０に内嵌させるもので、その前後両側縁
を両側パネル版上縁に当接させた後折曲して立縁
１３，１３を立起して後述上部カバー前後面と当
止嵌合させる部分を長手方向に形成している。掛
止金具１４は、前記保持金具１１の凹溝１０内嵌
部分にさらに重ねて内嵌するもので、その前後両
側縁を長手方向と平行に立起させて、本図例では
上端をそれぞれ外向きの凸状案内曲縁１５″とな
し、その案内曲縁１５″の下位に連続して内向き
に掛止段部１５′を形成した掛止縁１５，１５を
両側で対称配置となして設けている。ここで、こ
の掛止金具１４は、少なくとも掛止縁１５，１５
の部分はバネ材その他の材質にて構成し長手方向
と直交する方向外方への弾力を付与せしめてい
る。これら保持金具１１及び掛止金具１４を上枠
６ａの凹溝１０内に位置させて、前記した上枠６
ａと側枠６ｃとを連結する螺軸８及びナツト１７
にて締着して固定して、周枠６形成と上部カバー
取付け用の部材固定とを兼ねさせている。そし
て、これら保持金具１１と掛止金具１４とに関係
付けて設ける上部カバーは、周枠６にパネル版
９，９を取付けた間仕切パネル２の上面を被覆遮
蔽しうる大きさの天レール１６の内面に、略Ｌ字
形の突片１８′，１８′とその先端を対向させて垂
下形成した取付金具１８を溶着固定し、両突片１
８′，１８′を、前記掛止金具１４の両案内曲縁１
５″，１５″の外面側に圧入させて掛止段部１
５′，１５′と嵌合掛止させるとともに、該天レー
ル１６の前後両側縁を垂下し長手方向に屈折縁を
形成して、前記保持金具１１の両立縁１３，１３
の外面に外嵌できるように構成している。この屈
折縁の両外面は前後両パネル版の表面と面一とな
る大きさに設定されている。又、第１図に示す如
く、天レール１６の端部に位置させて前記取付金
具１８内に１８″で示す突片を設けて天レール１
６の側部キヤツプ２６の嵌合取付け用の空隙を形
成している。

しかして、本考案の上部カバー取付構造では、
上部カバーが、掛止金具１４の掛止段部１５′，
１５′と嵌合掛止して上下方向の位置規制を果た
しながら弾力支持され、両屈折縁が保持金具１１
の両立縁１３，１３と嵌合することにより前後方
向の位置規制を果たしつつ間仕切パネル２の両パ
ネル版９，９の表面と面一となり外観性において
も好ましい状態で取付けできるのである。

なお、本実施例の間仕切パネル２下部に採用し
ている下部カバーについて説明すると、第２図、
第４図に示す如く、前記上部カバーと同様に垂下
縁１２′，１２′を有する保持金具１２を周枠６の
下枠６ｂに形成した凹溝１０に嵌合し、且つ保持
金具１２の所定位置に前後の垂下縁下面に凸条１
９′を形成した掛止金具１９を嵌合し、且つ下枠
６ｂと側枠６ｃとの取付け用の螺軸８とナツト１
７で固定しており、掛止金具１９の凸条１９′，
１９′の遊端を保持金具１２の垂下縁１２′の下面
に形成した切欠溝１２″に嵌合させて凸条１９′の
上動を可能となし、且つ、当該掛止金具１９の下
位には前後（第２図では左右）に巾木カバー２０
を取付けるものであり、当該巾木カバー２０は上
下に内向き対向の屈曲縁２０′，２０″を形成して
上部屈曲縁２０′に切欠孔２１を形成し、下部屈
曲縁２０″の側端部に孔２２を設けて、該上部屈
曲縁２０′の切欠孔２１を上記掛止金具１９の下
向きの凸条１９′に嵌合させるとともに下部屈曲
縁２０″の孔２２を支柱１の下端に取りつけた固
定金具２３のツメ２４に嵌合掛止させることによ
つて取付けている。なお、上記固定金具２３は第
１図、第２図の如く、アジヤスター螺軸２５を螺
挿支持するものである。

以上にしてなる本考案の間仕切装置の間仕切パ
ネル上部カバー取付部構造によれば、単位間仕切
装置の間仕切パネルの上部カバー３を取付けるに
際して、上枠６ａと側枠６ｃとを連結固定する為
の螺軸、ナツトを用いて、該上枠６ａ上面に形成
した凹溝に該上部カバー取付け用の保持金具、掛
止金具を固定するので、上部カバー取付け用の固
定手段を別途設ける必要がなく、周枠の形成と同
時に達成でき、又、外方への弾力を有せしめて構
成した掛止縁の掛止段部の外面に上方から嵌合掛
止させて弾力支持状態となして上下方向の位置規
制を果たし、且つ保持金具の両側立縁に嵌合させ
て前後方向の位置規制を果たさせているので、そ
の取付けにおいてネジ、ビス等の固定手段を用い
ずに、確実な取付けができ、上方から嵌合圧入さ
せるだけと極めて容易に取付けができ、さらに、
上部カバーの前後面が間仕切パネルの前後の表面
と面一となるので外観上も好ましいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す間仕切装置の部
分縦断正面図、第２図は第１図におけるＸ−Ｘ線
断面図、第３図は第２図におけるＹ部拡大図、第
４図は第２図におけるＺ部拡大図である。 １：支柱、２：間仕切パネル、３：上部カバ
ー、４：下部カバー、５：側部カバー、６：周
枠、６ａ：上枠、６ｂ：下枠、６ｃ：側枠、７：
連結金具、８：螺軸、９：パネル版、１０：凹
溝、１１：保持金具、１２：下部カバー用保持金
具、１２′：垂下縁、１３：立縁、１４：掛止金
具、１５：掛止縁、１５′：掛止段部、１５″：案
内曲縁、１６：天レール、１７：ナツト、１８：
取付金具、１８′：突片、１８″：突片、１９：下
部カバー用掛止金具、１９′：凸条、２０：巾木
カバー、２０′：上部屈曲縁、２０″：下部屈曲
縁、２１：切欠孔、２２：孔、２３：固定金具、
２４：ツメ、２５：アジヤスター螺軸、２６：側
部キヤツプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下枠６ｂ、両側枠６ｃ及び上面長手方向に凹溝
   １０を形成した上枠６ａとを螺軸８、ナツト１７
   にて枠組固定した周枠６と、 前記周枠６の前・後両面に取付けたパネル版
   ９，９と、 前記凹溝１０に上方から内嵌でき前後両側長手
   方向に立縁１３，１３を立起形成した保持金具１
   １と、 前記保持金具１１の両側立縁１３，１３の内方
   で該保持金具１１上面と当接して前後両側縁それ
   ぞれから、上端を外向きの凸状案内曲縁１５″と
   なし該案内曲縁１５″の下位に内向きの掛止段部
   １５′を形成し且つ外方への拡開方向の弾力を付
   与した掛止縁１５，１５を長手方向に立起させた
   掛止金具１４と、 前記周枠６の上枠６ａ上面を遮蔽しうる天レー
   ル１６の内面から前記掛止縁１５，１５と嵌合掛
   止しうる突片１８′，１８′を垂下形成し、且つ該
   天レールの前後両側縁から、該掛止縁１５に嵌合
   掛止した際に前記保持金具１１の両側立縁１３，
   １３の外面と嵌合でき、その外面が前記パネル版
   ９，９の外面と面一となる大きさに設定した屈折
   縁を長手方向に垂下形成して構成した上部カバー
   ３と、 よりなり、前記螺軸８、ナツト１７を用いて、
   保持金具１１及び掛止金具１４を上枠６ａの凹溝
   １０内に固定するとともに、上部カバー３を該掛
   止金具１４に嵌合掛止して弾力支持状態で且つ保
   持金具１１の立縁１３，１３で前後方向の位置規
   制をした状態で取付けてなる間仕切装置の間仕切
   パネル上部カバー取付部構造。