JPH0230699B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、パチンコ遊技装置に関するものであ
る。

従来の技術 パチンコ遊技装置は、遊技板上に複数のセーフ
孔及び可動入賞球装置等を配設し、パチンコ球の
打球がセーフ孔あるいは可動入賞球装置等に落入
すると、一定数の賞球が払出されるものであり、
セーフ孔及び可動入賞球装置等に改良を加えて趣
興をこらしていた。

また、遊技盤面にパチンコ球が入賞し易いよう
に拡開可能な入賞球装置を配設し、パチンコ遊技
によつて入賞球装置が拡開可能な条件になると、
入賞球装置をある時間だけ拡開制御する拡開制御
装置を設け、かつ、遊技場の係員の調整操作によ
り、入賞球装置の拡開時間を予め定める微小時間
だけ可変制御できるようにしたパチンコ遊技機が
特願昭53−85913号（特開昭55−14022号公報参
照）として提案されている。

しかし、このものはすべての入賞球装置の拡開
する時間が一定しているので、どの入賞球装置に
パチンコ球が落入しても遊技者が受ける特典が同
じであつた。

そして、盤面上に多数の開閉稼動するセーフ玉
受部を配設し、一つのセーフ玉受部にパチンコ球
が入ると、他のセーフ玉受部が開き、その開口時
間を制御するパチンコ遊技機が特開昭52−105038
号公報として提案されている。

さらに、遊技盤に複数の翼開型入賞装置と開閉
型入賞装置を配設したパチンコ遊技機が実願昭53
−10426号（実開昭54−116090号公報参照）とし
て提案されている。

しかし、このものは特定球受入口にパチンコ球
が入ることにより、記号表示器に現れて変化して
いく記号を、複数の手動ストツプスイツチを操作
して止め、止まつた記号の所定の条件下における
組合せに応じて、複数の翼開型入賞装置と開閉型
入賞装置が同時に開かれ、翼開型入賞装置は設定
した時間が経過すると自動的に閉じられ、開閉型
入賞装置は次にパチンコ球が入つて来るまで開か
れているもので、特定球受入口が一つだけ存在す
るものであつた。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、単一の可動入賞装置が各チヤ
ツカーのいずれかの球検知により開かれ、この可
動入賞装置はそれを開かせたチヤツカーにより閉
じるまでの時間が異なり、遊技に変化を与えれ、
単一の可動入賞装置は各チヤツカーよりも大きい
開口を有して強い魅力をもち、その魅力的な可動
入賞装置の拡開状態を最も長く維持できるチヤツ
カーを発見して狙い射ちする趣興や、可動入賞装
置の拡開状態維持時間がパチンコ球の落入したチ
ヤツカーごとに異なるという多種の時間的な制限
に基づくスリルがあり、従来のパチンコ遊技機に
比べておもしろいゲームを行なうことが可能なパ
チンコ遊技装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明のパチンコ遊技装置は、遊技板面上に複
数のチヤツカーを配設し、該チヤツカーには各別
に球検出スイツチを附設する一方、遊技板面を横
方向に三等分した中央部分にはソレノイドにより
駆動され横方向に長方形状の広い開口を形成する
単一の可動入賞装置を設け、前記チヤツカーの何
れかにパチンコ球が落入することにより作動され
る球検出スイツチよりの検出信号の発生を受け、
各チヤツカー毎に対応して異つた時間前記単一の
可動入賞装置をソレノイドを介して開口状態に駆
動する各別のタイミング手段の設けられた制御回
路を具備したことを特徴とする構成を有するもの
である。

作 用 遊技板上に打出されたパチンコ球がパチンコ遊
技板面上に配設した複数のチヤツカーの１つに入
ると、チヤツカーよりも大きな開口を有する単数
の可動入賞装置が開き、可動入賞装置はパチンコ
球が入つたチヤツカーに予め定められた時間だけ
拡開状態を維持し、その時間が経過すると閉じら
れ、可動入賞装置の拡開状態を維持する時間はパ
チンコ球が入る各チヤツカーごとに異なる。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図において、１はパチンコ遊技装置であ
り、パチンコ遊技装置１の遊技板面上には複数の
チヤツカー２，３，４，５，６，７，８が配設さ
れ、遊技板面を横方向に三等分した中央付近には
チヤツカー２，３，４，５，６，７，８よりも大
きな横方向に長方形状の広い開口を有する単一の
可動入賞装置９が設けられている。

そして、可動入賞装置９は各チヤツカー２，
３，４，５，６，７，８のいずれかにパチンコ球
が入ると拡開されると共に、各チヤツカー２，
３，４，５，６，７，８ごとに予め定められ、か
つ、各チヤツカー２，３，４，５，６，７，８ご
とに異なつた時間の可動入賞装置９の拡開状態を
維持するようにされている。

第２図は本発明のパチンコ遊技装置１の制御回
路図であり、１１，１２，１３，１４は端子板で
あり、端子板１１の端子１、２、３と４間にはチ
ヤツカー２，３，４に付設されたマイクロスイツ
チよりなる球検出スイツチがそれぞれ接続され、
端子板１２の端子１、２と３間にはチヤツカー
５，６のマイクロスイツチよりなる球検出スイツ
チがそれぞれ接続され、端子板１３の端子１、３
間にはチヤツカー７のマイクロスイツチよりなる
球検出スイツチが接続され、端子板１４の端子
１、３間にはチヤツカー８のマイクロスイツチよ
りなる球検出スイツチが接続されている。

端子板１１，１２，１３，１４はインバータ２
１，２２，２３，２４を介してフリツプフロツプ
４１，４２，４３，４４にそれぞれ接続され、フ
リツプフロツプ４１，４２，４３，４４にはコン
デンサーＣ１，Ｃ２，Ｃ３，Ｃ４と可変抵抗Ｒ
１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４とを接続してワンシヨツト
タイマー３１，３２，３３，３４が形成され、ワ
ンシヨツトタイマー３１，３２，３３，３４のフ
リツプフロツプ４１，４２，４３，４４がチヤツ
カー２，３，４，５，６，７，８へのパチンコ球
の落入による可動入賞装置９の拡開時間を表示す
るLEDランプをドライブするドライブ回路５１，
５２，５３，５４に接続されると共に、OR回路
５６に接続され、OR回路５６が可動入賞装置９
を拡開させるソレノイド５８のドライブ回路５７
に接続されており、制御回路はチヤツカー２，
３，４，５，６，７，８の何れかにパチンコ球が
落入することにより作動されるマイクロスイツチ
の検出信号の発生を受け、各チヤツカー２，３，
４，５，６，７，８毎に対応して異つた時間可動
入賞装置９のソレノイド５８を介して開口状態に
駆動する各別のタイミング手段が設けられてい
る。

次に、この実施例の作用について説明する。

パチンコ遊技装置１の遊技板上に配設したチヤ
ツカー２，３，４のどれかにパチンコ球が落入、
もしくは通過すると、各チヤツカー２，３，４に
設けられたマイクロスイツチがON−OFFし、そ
の検知信号が端子板１１を通過して、インバータ
２１で反転され、「Ｈ」レベルのパルス信号がワ
ンシヨツトタイマー３１のフリツプフロツプ４１
に入力され、ワンシヨツトタイマー３１はコンデ
ンサーＣ１、可変抵抗Ｒ１で予め定められる一定
幅の「Ｈ」レベルのパルスを出力する。

例えば、ワンシヨツトタイマー３１は可変抵抗
Ｒ１によつて２秒間の「Ｈ」レベルのパルス信号
を出力するように調節されている。

ワンシヨツトタイマー３１からの２秒間の
「Ｈ」レベルのパルス信号はOR回路５６を通つ
てドライブ回路５７を作動させ、ソレノイド５８
を励磁し、可動入賞装置９を２秒間拡開状態にす
る。

一方、ワンシヨツトタイマー３１の「Ｈ」レベ
ルのパルス出力はドライブ回路５１を通して
LED表示ランプを２秒間点灯し、可動入賞装置
９が拡開状態であることを表示する。

また、パチンコ遊技装置１の遊技板上に配設し
たチヤツカー５，６のどれかにパチンコ球が落
入、もしくは通過すると、各チヤツカー５，６に
設けられたマイクロスイツチがON−OFFし、そ
の検知信号が端子板１２を通過して、インバータ
２２で反転されて、「Ｈ」レベルのパルス信号が
ワンシヨツトタイマー３２のフリツプフロツプ４
２に入力され、ワンシヨツトタイマー３２はコン
デンサーＣ２、可変抵抗Ｒ２で予め定められる一
定幅の「Ｈ」レベルのパルス信号を出力する。

例えば、ワンシヨツトタイマー３２は可変抵抗
Ｒ２によつて５秒間の「Ｈ」レベルのパルス信号
を出力するように調節されている。

ワンシヨツトタイマー３２からの５秒間の
「Ｈ」レベルのパルス信号はOR回路５６を通つ
てドライブ回路５７を作動させ、ソレノイド５８
を励磁し、可動入賞装置９を５秒間拡開状態にす
る。

一方、ワンシヨツトタイマー３２の「Ｈ」レベ
ルのパルス出力はドライブ回路５２を通して
LED表示ランプを５秒間点灯し、可動入賞装置
９が拡開状態であることを表示する。

そして、パチンコ遊技装置１の遊技板上に配設
したチヤツカー７にパチンコ球が落入、もしくは
通過すると、例えば、ワンシヨツトタイマー３３
は可変抵抗Ｒ３によつて10秒間の「Ｈ」レベルの
パルス信号を出力するように調節され、ワンシヨ
ツトタイマー３３からの10秒間の「Ｈ」レベルの
パルス信号はOR回路５６を通つてドライブ回路
５７を作動させ、ソレノイド５８を励磁し、可動
入賞装置９を10秒間拡開状態にし、一方、ワンシ
ヨツトタイマー３３の「Ｈ」レベルのパルス出力
はドライブ回路５３を通してLED表示ランプを
10秒間点灯し、可動入賞装置９が拡開状態である
ことを表示する。

さらに、パチンコ遊技装置１の遊技板上に配設
したチヤツカー８にパチンコ球が落入、もしくは
通過すると、例えば、ワンシヨツトタイマー３４
は可変抵抗Ｒ４によつて20秒間の「Ｈ」レベルの
パルス信号を出力するように調節され、ワンシヨ
ツトタイマー３４からの20秒間の「Ｈ」レベルの
パルス信号はOR回路５６を通つてドライブ回路
５７を作動させ、ソレノイド５８を励磁し、可動
入賞装置９を20秒間拡開状態にし、一方、ワンシ
ヨツトタイマー３４の「Ｈ」レベルのパルス出力
はドライブ回路５４を通してLED表示ランプを
20秒間点灯し、可動入賞装置９が拡開状態である
ことを表示する。

なお、ワンシヨツトタイマーの可変抵抗を調節
できるようにすれば、可動入賞装置の拡開時間を
調節することができ、パチンコ遊技装置の調節を
行なうことができる。

発明の効果 以上に述べたように、本発明のパチンコ遊技装
置によれば、いずれかのチヤツカーの球検知によ
り単一の可動入賞装置が開かれ、この可動入賞装
置はそれを開かせたチヤツカーにより閉じるまで
の時間が異なるため、遊技に変化を与えることが
でき、また、単一の可動入賞装置は各チヤツカー
よりも大きい開口を有して強い魅力をもち、その
魅力的な可動入賞装置の拡開状態を最も長く維持
できるチヤツカーを発見して狙い射ちする趣興
や、可動入賞装置の拡開状態維持時間がパチンコ
球の落入したチヤツカーごとに異なるという多種
の時間的な制限に基づくスリルがあつて、従来の
パチンコ遊技機に比べておもしろいゲームをする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例のパチンコ遊技装置
の概略正面図、第２図は、同上の制御回路図であ
る。 １……パチンコ遊技装置、２，３，４，５，
６，７，８……チヤツカー、９……可動入賞装
置、１１，１２，１３，１４……端子板、２１，
２２，２３，２４……インバータ、３１，３２，
３３，３４……ワンシヨツトタイマー、４１，４
２，４３，４４……フリツプフロツプ、５１，５
２，５３，５４……ドライブ回路、５６……OR
回路、５７……ドライブ回路、５８……ソレノイ
ド、Ｃ１，Ｃ２，Ｃ３，Ｃ４……コンデンサー、
Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３，Ｒ４……可変抵抗。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 遊技板面上に複数のチヤツカーを配設し、該
   チヤツカーには各別に球検出スイツチを付設する
   一方、遊技板面を横方向に三等分した中央部分に
   はソレノイドにより駆動され横方向に長方形状の
   広い開口を形成する単一の可動入賞装置を設け、
   前記チヤツカーの何れかにパチンコ球が落入する
   ことにより作動される球検出スイツチよりの検出
   信号の発生を受け、各チヤツカー毎に対応して異
   つた時間前記単一の可動入賞装置をソレノイドを
   介して開口状態に駆動する各別のタイミング手段
   の設けられた制御回路を具備したことを特徴とす
   るパチンコ遊技装置。