JP7340691B2 - 配達管理システム、配達管理装置、および、配達管理方法 - Google Patents

配達管理システム、配達管理装置、および、配達管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、配達管理システム、配達管理装置、および、配達管理方法に関する。
従来、コンテナに配達物を収容した状態でコンテナを施錠し、配達物を保護する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構成では、電子鍵によってコンテナを電気的に施錠および解錠する構成を有し、配達物IDや暗証番号、或いは配達物受取人の顔認証画像による認証後に、電子鍵によりコンテナを解錠する。
特開2019-094168号公報
特許文献1の構成では、配達物を受け取る際にコンテナを解錠するための認証が必要であり、手間がかかるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、配達物の受け渡しの作業負荷を増大させずに配達中に配達物を保護することが可能な配達管理システム、配達管理装置、および、配達管理方法を提供することを目的とする。
配達管理システムは、開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)と、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52,72)と、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51,71)と、前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定する開閉判定部(54,74)と、を備え、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、前記退出判定処理において、前記位置検出部(52,72)が検出した位置と前記積込エリア(PA)とを比較することにより、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にあるか否かを判定し、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、ことを特徴とする。
また、配達システムは、開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)と、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52,72)と、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51,71)と、を備え、前記収容構造(4)は車両(3)に搭載され、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、前記退出判定処理において、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって、前記車両(3)の速度が所定値以上であるか、或いは、前記車両(3)の加速度が所定値以上である場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、ことを特徴とする。
上述の構成において、前記ロック制御部(51,71)は、前記収容構造(4)の位置が前記開閉エリア(PA,DA)内である場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)のロックを解除させ、前記収容構造(4)の位置が前記開閉エリア(PA,DA)内でない場合に、前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせてもよい。
上述の構成において、配達管理システムは、前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定する開閉判定部(54,74)を備え、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記配達物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において前記収容構造(4)が開閉された後に前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動した場合、または、前記積込エリア(PA)において前記収容構造(4)が開閉された後に前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合の少なくともいずれか一方の場合に、前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせてもよい。
上述の構成において、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)から前記配達物(10)が取り出される取出エリア(DA)を含み、前記ロック制御部(51,71)は、前記収容構造(4)が前記取出エリア(DA)の中に移動した場合に、前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)のロックを解除させてもよい。
上述の構成において、配達管理システムは、前記収容構造(4)に収容された前記配達物(10)を識別する識別部(53,73)と、前記収容構造(4)に収容された各々の前記配達物(10)に対応付けて、前記取出エリア(DA)の位置または範囲を指定するエリア指定情報(61)を記憶する記憶部(60,80)と、前記配達物(10)が前記収容構造(4)から取り出された場合の前記収容構造(4)の位置が、前記配達物(10)に対応付けられた前記エリア指定情報(61)で指定される前記取出エリア(DA)の外である場合に、報知を行う報知部(58,94)と、を備えてもよい。
上述の構成において、前記収容構造(4)は車両(3)に搭載され、前記ロック制御部(51,71)は、前記車両(3)の速度および/または加速度が所定値以上である場合に、前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせてもよい。
上述の構成において、前記ロック制御部(51,71)は、日時または時間帯を指定する日時指定情報(65)を参照し、前記日時指定情報(65)により指定される日時または時間帯に、前記ロック機構(43)によって前記収容構造(4)のロックまたはロック解除をさせてもよい。
上述の構成において、配達管理システムは、前記開閉エリア(PA,DA)において前記収容構造(4)を監視する監視部(111,112)を備えてもよい。
配達管理装置は、開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)に設けられ、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52)、記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51)、および、前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定する開閉判定部(54,74)を備える制御装置(5)と、を備え、前記ロック制御部(51)は、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、前記退出判定処理において、前記位置検出部(52,72)が検出した位置と前記積込エリア(PA)とを比較することにより、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にあるか否かを判定し、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、ことを特徴とする。
また、配達管理装置は、車両(3)に搭載され、開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)に設けられ、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52,72)、および、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51,71)を備える制御装置(5)と、を備え、前記ロック制御部(51,71)は、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、前記退出判定処理において、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって、前記車両(3)の速度が所定値以上であるか、或いは、前記車両(3)の加速度が所定値以上である場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、ことを特徴とする。
配達管理方法は、開閉可能に構成されて、可搬の物体である収容物(10)を収容する開閉可能な収容構造(4)に、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)を設けた構成による配達管理方法であって、前記収容構造(4)の位置を検出し、前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定し、前記収容構造(4)の位置と、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、前記開閉エリア(PA,DA)に含まれる積込エリア(PA)であって前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、前記退出判定処理において、前記収容構造(4)の位置と前記積込エリア(PA)とを比較することにより、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にあるか否かを判定し、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、ことを特徴とする。
また、配達管理方法は、車両(3)に搭載され、開閉可能に構成されて、可搬の物体である収容物(10)を収容する開閉可能な収容構造(4)に、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)を設けた構成による配達管理方法であって、前記収容構造(4)の位置を検出し、前記収容構造(4)の位置と、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、前記退出判定処理において、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって、前記車両(3)の速度が所定値以上であるか、或いは、前記車両(3)の加速度が所定値以上である場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、ことを特徴とする。
本発明に係る配達管理システムは、開閉可能に構成され、配達物を収容する収容構造と、前記収容構造を閉状態でロックするロック機構と、前記収容構造の位置を検出する位置検出部と、前記収容構造が開閉される地域として設定された開閉エリアと、前記収容構造の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構を制御するロック制御部と、を備える。
この構成によれば、収容構造の位置によってロック機構が制御されるので、配達中の配達物を保護することができ、煩雑な手続を経ずに配達物を取り出すことが可能である。これにより、配達物を受け渡す際の作業負荷を増大させることなく、配達物を保護できる。
上述の構成において、前記ロック制御部は、前記収容構造の位置が前記開閉エリア内である場合に前記ロック機構により前記収容構造のロックを解除させ、前記収容構造の位置が前記開閉エリア内でない場合に、前記ロック機構により前記収容構造をロックさせてもよい。
この構成によれば、開閉エリア内では収容構造が開閉可能となり、開閉エリアでない位置では収容構造がロックされる。このため、配達物を配達する作業者は、開閉エリア内では認証処理等の煩雑な操作を行うことなく配達物を積み下ろしでき、開閉エリアの外では収容構造がロックされるので、配達物を確実に保護できる。
上述の構成において、配達管理システムは、前記収容構造が開閉されたか否かを判定する開閉判定部を備え、前記開閉エリアは、前記収容構造に前記配達物が収容される積込エリアを含み、前記ロック制御部は、前記積込エリアにおいて前記収容構造が開閉された後に前記収容構造が前記積込エリアの外に移動した場合、または、前記積込エリアにおいて前記収容構造が開閉された後に前記収容構造が前記積込エリアの外に移動すると予測される場合の少なくともいずれか一方の場合に、前記ロック機構により前記収容構造をロックさせる構成としてもよい。
この構成によれば、開閉エリアで配達物が収容構造に収容された場合に、収容構造をロックし、配達物を保護できる。また、収容構造に配達物が収容されていない状態では収容構造をロックしないため、収容構造を、配達以外の用途で利用できる。
上述の構成において、前記開閉エリアは、前記収容構造から前記配達物が取り出される取出エリアを含み、前記ロック制御部は、前記収容構造が前記取出エリアの中に移動した場合に、前記ロック機構により前記収容構造のロックを解除させてもよい。
この構成によれば、配達物を配達する作業者は、取出エリアにおいて速やかに収容構造を開いて配達物を取り出すことができる。
上述の構成において、配達管理システムは、前記収容構造に収容された前記配達物を識別する識別部と、前記収容構造に収容された各々の前記配達物に対応付けて、前記取出エリアの位置または範囲を指定するエリア指定情報を記憶する記憶部と、前記配達物が前記収容構造から取り出された場合の前記収容構造の位置が、前記配達物に対応付けられた前記エリア指定情報で指定される前記取出エリアの外である場合に、報知を行う報知部と、を備えてもよい。
この構成によれば、配達物を配達する作業者が、開閉エリア以外の場所で配達物を取り出した場合に、報知が行われるので、配達物の誤配達を防止できる。このため、収容構造に複数の配達物を収容して配達する場合に、それぞれの配達物について指定された取出エリアで取り出すことができ、取出エリアを間違えた場合に報知がなされる。これにより、配達を行う作業者の心理的負荷や、宛先を確認するための労力を軽減できる。さらに、収容構造に複数の配達物を収容しても容易に配達を行えるため、配達に係る作業効率の向上を図ることができる。
上述の構成において、前記収容構造は車両に搭載され、前記ロック制御部は、前記車両の速度および/または加速度が所定値以上である場合に、前記ロック機構により前記収容構造をロックさせてもよい。
この構成によれば、収容構造が開閉エリア内にあっても、開閉エリアの外に移動する可能性が高い場合に、開閉エリアの外に移動する前に収容構造をロックするので、配達物をより確実に保護できる。
上述の構成において、前記ロック制御部は、日時または時間帯を指定する日時指定情報を参照し、前記日時指定情報により指定される日時または時間帯に、前記ロック機構によって前記収容構造のロックまたはロック解除をさせる構成としてもよい。
この構成によれば、収容構造を、配達物の収容とは異なる目的で使用することができ、収容構造の利用目的を日時によって使い分けることができる。
上述の構成において、前記開閉エリアにおいて前記収容構造を監視する監視部を備える構成としてもよい。
この構成によれば、開閉エリアにおいて、収容構造のロックが解除される間の配達物の不適切な取り扱いを監視し、抑制あるいは発見できる。
本発明に係る配達管理装置は、開閉可能に構成され、配達物を収容する収容構造に設けられ、前記収容構造を閉状態でロックするロック機構と、前記収容構造の位置を検出する位置検出部、および、前記ロック機構を制御するロック制御部を備える制御装置と、を備え、前記ロック制御部は、前記収容構造が開閉される地域として設定された開閉エリアと、前記収容構造の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構を制御する、ことを特徴とする。
この構成によれば、収容構造の位置によってロック機構が制御されるので、配達中の配達物を保護することができ、煩雑な手続を経ずに配達物を取り出すことが可能である。これにより、配達物を受け渡す際の作業負荷を増大させることなく、配達物を保護できる。
本発明に係る配達管理方法は、開閉可能に構成されて配達物を収容する開閉可能な収容構造に、前記収容構造を閉状態でロックするロック機構を設けた構成による配達管理方法であって、前記収容構造の位置を検出し、前記収容構造の位置と、前記収容構造が開閉される地域として設定された開閉エリアと、前記収容構造の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構を制御する、ことを特徴とする。
この方法によれば、収容構造の位置によってロック機構が制御されるので、配達中の配達物を保護することができ、煩雑な手続を経ずに配達物を取り出すことが可能である。これにより、配達物を受け渡す際の作業負荷を増大させることなく、配達物を保護できる。
図1は、第1実施形態の配達管理システムの概略図である。 図2は、配達管理システムの機能ブロック図である。 図3は、第1実施形態における配達管理システムの動作を示すフローチャートである。 図4は、退出判定処理を示すフローチャートである。 図5は、第2実施形態における配達管理システムの動作を示すフローチャートである。 図6は、第3実施形態における配達管理システムの動作を示すフローチャートである。 図7は、第4実施形態におけるエリア指定情報の構成例を示す模式図である。 図8は、第4実施形態における配達管理システムの動作を示すフローチャートである。 図9は、第4実施形態における配達管理システムの動作を示すフローチャートである。 図10は、第5実施形態の配達管理システムの概略図である。 図11は、第5実施形態のロック制御装置のブロック図である。 図12は、第5実施形態の配達管理システムの動作を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.配達管理システム]
図1は、第1実施形態に係る配達管理システム100の概略構成図である。
配達管理システム100は、配達物10の配達を管理するシステムであり、車両3に搭載された車載ユニット31を含む。配達管理システム100は、通信ネットワーク11を通じて車載ユニット31とデータ通信可能に接続された情報管理サーバ2を含んでもよい。
配達物10は、不図示の発送元から発送された可搬の物体であり、宛先として人物または場所が指定されている。図1には、説明の便宜のため、配達物10を輸送する人物を作業者U1とし、配達物10の宛先として指定された人物を受取人U2とする。図1の構成はあくまで一例であり、例えば、配達物10を複数の人物が輸送してもよいし、作業用の機械やロボットにより配達物10が輸送されてもよい。受取人U2の存在は必須ではなく、宛先として指定された場所に配達物10を届けてもよい。
配達管理システム100は、作業者U1が配達物10を受取人U2に届けるまでの過程で、配達物10を保護し、確実に配達されるよう管理するシステムである。
配達物10を輸送する手段として、図1には、収納ボックス4を搭載した車両3を一例として示す。車両3は自動二輪車であり、収納ボックス4は車両3の後部に固定される。
収納ボックス4は、配達物10を収容する収容構造である。具体的には、収納ボックス4は、中空の容器であり、配達物10を出し入れ可能な開口を有し、この開口に、開閉可能な蓋41が設けられる。
蓋41には、電気的に施錠および解錠が可能なロック機構43(図2)が設置される。ロック機構43を施錠すると、蓋41が閉鎖状態を維持する。ロック機構43により施錠された状態を、以下の説明ではロック状態と呼び、施錠をロックと表記し、解錠をロック解除と表記する。
車両3には、制御装置5が設置される。制御装置5は、後述するように、車両3の位置や走行状態等に応じて収納ボックス4のロックおよびロック解除を制御する。
制御装置5は、通信ネットワーク11を通じて情報管理サーバ2とデータ通信可能であり、例えば、収納ボックス4をロックおよびロック解除する条件を示すデータ等を情報管理サーバ2から受信する。通信ネットワーク11は、インターネット等のオープンなネットワークであってもよいし、携帯通信事業者が管理する無線通信回線網などのクローズドなネットワークであってもよい。通信ネットワーク11は、公衆回線網や専用線等の通信回線のほか、ルータやサーバ等の不図示の装置を含んでもよい。
ここで、配達物10を収納ボックス4に収容する場所を積込エリアPAとし、配達物10が収納ボックス4から取り出されて受取人U2の手に渡る場所を取出エリアDAとする。積込エリアPAは、配達物10の積み込み場所として指定された地点を含む地域であり、所定の広さを有する。例えば、積込エリアPAは、指定された地点を中心とし、指定された半径で描かれる円であってもよい。或いは、積込エリアPAは、指定された地点を含むように設定された、3点以上の座標で囲まれる地域であってもよい。取出エリアDAも同様であり、配達物10の受取場所として指定された地点を中心とし、指定された半径で描かれる円であってもよいし、指定された地点を含むように設定された3点以上の座標で囲まれる地域であってもよい。また、積込エリアPAおよび/または取出エリアDAは、自治体の行政区域に従って設定されてもよく、特定の幹線道路であってもよい。上述の指定された地点は、特定の住所の様な固定された地点でもよく、受取人の携帯端末の位置の様に移動し得る地点でも良い。
作業者U1は、積込エリアPAの中に位置する積み込み場所で蓋41を開き、配達物10を収納ボックス4に収容する。作業者U1は、車両3を運転して受取場所に移動する。受取人U2は、受取場所に到着したら蓋41を開いて配達物10を取り出し、受取人U2に渡す。
配達管理システム100では、車両3が積み込み場所から受取場所に移動する間、収納ボックス4をロックして、配達物10を収納ボックス4から取り出せないようにする。これにより、車両3の移動中における配達物10の保護、および、受取場所以外の場所で配達物10を誤って取り出すことを防止する。具体的には、制御装置5が、積み込み場所を含む積込エリアPAでは収納ボックス4のロックを解除する。制御装置5は、車両3が積込エリアPAを出たと判定した場合に、収納ボックス4をロックする。その後、制御装置5は、収納ボックス4が取出エリアDAに入るまで収納ボックス4をロックし、車両3が取出エリアDAに入ったと判定した場合に、収納ボックス4のロックを解除する。このため、作業者U1が、取出エリアDA以外の場所を受取場所と誤認して蓋41を開こうとしても、蓋41が開かないため、受取場所以外に配達物10を届けてしまうことがない。
積込エリアPAには、監視装置111が設置される。監視装置111は、例えば、積み込み場所の周辺に設置され、積み込み場所および/または車両3が駐車される場所の少なくとも一部を含む範囲を撮影するカメラである。また、取出エリアDAには、監視装置112が設置される。監視装置112は、例えば、受取場所の周辺に設置され、受取場所および/または車両3が駐車される場所の少なくとも一部を含む範囲を撮影するカメラである。監視装置111、112は、通信ネットワーク11を介して情報管理サーバ2とデータ通信可能であり、撮影画像データを情報管理サーバ2に送信する。監視装置111、112は、制御装置5と通信を実行し、撮影画像データを制御装置5に送信してもよい。
このように、配達管理システム100は、積込エリアPAを、監視部である監視装置111によって監視することができ、取出エリアDAを、監視部である監視装置112により監視できる。
監視装置111、112によって、収納ボックス4がロック解除された状態で車両3が駐車されている間、蓋41の不適切な取り扱いを抑制、或いは発見できる。これにより、収納ボックス4に収容された配達物10が、受取人U2に届けられる前に、不正に取り出されてしまうことを抑制できる。
[1-2.車載ユニットの構成]
図2は、配達管理システム100の機能ブロック図である。
車載ユニット31は、配達物10の配達を管理する配達管理装置であり、制御装置5と、収納ボックス4に設けられたロック機構43とを含む。車載ユニット31は、車両3に搭載されたGNSS44、及び、配達物検出部45を含んでもよい。ロック機構43、GNSS44、及び、配達物検出部45は、制御装置5に接続される。また、制御装置5には、車両3が有するECU32が接続されてもよい。ECU32は、車両3の走行を制御する装置である。ECU32は、作業者U1による操作を検出し、車両3の走行速度や駆動源の回転数等を検出し、検出結果に基づき車両3の駆動源やブレーキを制御する。ECU32は、車両3の走行を制御する走行制御装置ということができる。
ロック機構43は、蓋41を閉鎖状態で固定する電子錠であり、制御装置5により電気的に制御される。
GNSS(Global Navigation Satellite System)44は、人工衛星から送信される信号等に基づいて、収納ボックス4の位置を検出し、検出した位置を示す位置情報を制御装置5に出力する。
配達物検出部45は、収納ボックス4に収容された配達物10を検出する機能部である。図2は一構成例を示す図であり、車載ユニット31が配達物検出部45を有しない構成であってもよい。配達物検出部45は、例えば、図2に示す無線タグリーダ46、カメラ47、および、重量センサ48のうち、いずれか1以上を備える。
無線タグリーダ46は、配達物10に無線タグが装着されている場合に利用可能である。無線タグは、RFID(Radio Frequency IDentifer)タグ等、識別用の情報を保持しているタグであって、無線通信によって非接触で情報を授受できるものをいう。無線タグリーダ46は、制御装置5の制御に従って、配達物10の無線タグに記録された情報を読み取り、読み取り結果を制御装置5に出力する。無線タグリーダ46は、読み取り結果を解析することにより、収納ボックス4に収容されている配達物10の有無の判定や、配達物10の識別を行ってもよい。この場合、無線タグリーダ46は、配達物10の有無や配達物10の識別結果を制御装置5に出力する。
カメラ47は、収納ボックス4の内部を撮影するデジタルカメラである。カメラ47は、制御装置5の制御に従って撮影を実行し、撮影画像データを制御装置5に出力する。カメラ47は、撮影画像データを解析して、収納ボックス4に収容された配達物10の有無の判定を行ってもよい。また、カメラ47は、配達物10の外装に付加されている識別用の文字コード、画像コード、バーコード等を読み取ることにより、収納ボックス4に収容されている配達物10を識別してもよい。この場合、カメラ47は、配達物10の有無の判定結果や配達物10の識別結果を制御装置5に出力する。
重量センサ48は、制御装置5の制御に従って、収納ボックス4に収容されている配達物10の重量を検出し、検出値を制御装置5に出力する。重量センサ48は、重量の検出値を解析して、収納ボックス4に収容されている配達物10の有無を判定してもよい。この場合、重量センサ48は、配達物10の有無の判定結果を制御装置5に出力する。
制御装置5は、プロセッサ50、メモリ60、インターフェイス55、外部通信部56、操作部57、及び、報知部58を備える。
プロセッサ50は、CPU(Central Processing Unit)やマイコン等で構成され、メモリ60が記憶する不図示のプログラムを実行することにより、制御装置5の各部を制御する。メモリ60は、プロセッサ50が実行するプログラムや、プロセッサ50により処理されるデータを記憶する。メモリ60は、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子や磁気的記憶装置を備え、プログラムやデータを不揮発的に記憶する。メモリ60は、RAM(Random Access Memory)を備え、プログラムやデータを一時的に記憶する構成であってもよい。制御装置5は、プロセッサ50およびメモリ60を統合したSoC(System on Chip)を備えてもよい。
メモリ60は、エリア指定情報61、開閉条件65、及び、配達物情報66を記憶する記憶部である。
エリア指定情報61は、積込エリアPAを示す積込エリア情報62、及び、取出エリアDAを示す取出エリア情報63を含む。
積込エリア情報62は、積込エリアPAと外部との境界を特定する情報を含む。例えば、積込エリアPAが、積み込み場所を中心とする所定サイズの円内である場合、積込エリア情報62は、積み込み場所の座標と、積込エリアPAの半径に相当する距離とを含む。また、例えば、積込エリア情報62は、積込エリアPAの境界を構成する3点以上の座標を含んでもよい。取出エリア情報63は、取出エリアDAと外部との境界を特定する情報を含む。例えば、取出エリアDAが、受取場所を中心とする所定サイズの円内である場合、取出エリア情報63は、受取場所の座標と、取出エリアDAの半径に相当する距離とを含む。また、例えば、取出エリア情報63は、取出エリアDAの境界を構成する3点以上の座標を含んでもよい。
積込エリア情報62は、積込エリアPAを直接、特定可能な情報でなくてもよい。例えば、積込エリア情報62は、積み込み場所の座標が与えられた場合に、積み込み場所の座標をもとに積込エリアPAの境界を定めることが可能な情報であってもよい。具体的には、積み込み場所を中心とする積込エリアPAの半径等が挙げられる。同様に、取出エリア情報63は、取出エリアDAを直接、特定可能な情報でなくてもよい。例えば、取出エリア情報63は、受取場所の座標が与えられた場合に、受取場所の座標をもとに取出エリアDAの境界を定めることが可能な情報であってもよい。具体的には、受取場所を中心とする取出エリアDAの半径等が挙げられる。
積込エリア情報62及び取出エリア情報63は、情報管理サーバ2から送信される配達指示情報13に含まれる。配達指示情報13を制御装置5が情報管理サーバ2から受信した場合、受信された配達指示情報13から抽出されるエリア指定情報61がメモリ60に記憶される。
開閉条件65は、ロック機構43により収納ボックス4をロックする条件、および、ロックを解除する条件を定める情報である。本実施形態では、開閉条件65は、収納ボックス4が積込エリアPAから出た場合、及び、収納ボックス4が取出エリアDAから出た場合に、ロック機構43によりロックすることを定める。また、開閉条件65は、収納ボックス4が積込エリアPAの外から中に入った場合、及び、取出エリアDAの外から中に入った場合に、ロック機構43により収納ボックス4のロックを解除することを定める。開閉条件65は、収納ボックス4が積込エリアPAに入ったこと、積込エリアPAから出たこと、取出エリアDAに入ったこと、及び、取出エリアDAから出たことを判定する基準を定める情報を含んでもよい。
開閉条件65は、収納ボックス4をロックする日時や期間および/または収納ボックス4のロックを解除する日時や期間を指定する条件を含んでもよい。この場合、開閉条件65は、特定の日時や期間に限らず、曜日や時間帯により指定される条件を含んでもよい。例えば、開閉条件65は、特定の曜日、祝祭日、作業者U1の休業日等に、収納ボックス4のロックを解除した状態とする条件を含んでもよい。この場合、ロック制御部51は、プロセッサ50が備えるRTC(Real Time Clock)が計時する現在時刻に基づき、開閉条件65で指定される日時や期間に合わせてロック機構43を制御し、収納ボックス4のロック、及び、収納ボックス4のロック解除を実行させる。この場合に、開閉条件65は、日時指定情報として利用される。
この構成によれば、収納ボックス4を、配達物10を収容して配達することとは異なる目的で利用することができ、収納ボックス4の利用目的を、日時によって区分できる。例えば、作業者U1が、配達業務を行わない日に車両3を自由に利用し、収納ボックス4を、配達とは無関係な荷物を収容する用途で利用できる。
配達物情報66は、収納ボックス4を用いて輸送する予定の配達物10に関する情報であり、少なくとも配達物10の宛先の人の居所や場所を指定する情報を含む。この場合、配達物情報66により受取場所の座標が指定される。配達物情報66は積み込み場所を指定する情報を含んでもよい。また、配達物検出部45が配達物10を識別可能な場合、配達物情報66は、配達物10を識別する情報に対応付けて、受取場所や積み込み場所を指定する情報を含んでもよい。
プロセッサ50は、ロック制御部51、位置検出部52、及び配達物識別部53を備える。これらの各機能部は、プロセッサ50がプログラムを実行することにより、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
ロック制御部51は、開閉条件65を参照し、位置検出部52が検出する収納ボックス4の位置に基づいて、ロック機構43により収納ボックス4をロックするか否かの判定、及び、ロックを解除するか否かの判定を行う。ロック制御部51は、収納ボックス4をロックすると判定した場合、ロック機構43を動作させて収納ボックス4をロックする。また、ロック制御部51は、収納ボックス4のロックを解除すると判定した場合、ロック機構43を動作させてロックを解除する。
位置検出部52は、GNSS44から位置情報を取得することにより、収納ボックス4の現在位置を検出し、検出した位置をロック制御部51に出力する。
また、位置検出部52は、制御装置5にECU32が接続されている場合、制御装置5が出力する車速信号を取得して、車両3の走行速度、および/または加速度を検出する。
配達物識別部53は、制御装置5に配達物検出部45が接続されている場合に、配達物検出部45から入力される検出値に基づき、収納ボックス4における配達物10の有無を判定する。配達物検出部45が、配達物10の有無の判定結果を出力する機能を有する場合、配達物識別部53は、配達物検出部45が出力する判定結果を取得する。また、配達物識別部53は、収納ボックス4に収容された配達物10の識別が必要な場合に、識別部として機能し、配達物検出部45が出力する検出値に基づき配達物10を識別する。配達物検出部45が、配達物10を識別した結果を出力する機能を有する場合、配達物識別部53は、配達物検出部45が出力する識別の結果を取得する。
開閉判定部54は、蓋41の開閉を検出する。例えば、蓋41が閉じた状態か否かを検出するスイッチ式のセンサをロック機構43が備えている場合、開閉判定部54は、ロック機構43の検出状態を取得することにより、蓋41が開いているか閉じているかを判定する。また、開閉判定部54は、積込エリアPAや取出エリアDAにおいて、蓋41を開く操作が行われたか否かを判定してもよい。
インターフェイス(I/F)55は、制御装置5と、制御装置5の外部の装置とを接続する。図2の構成では、インターフェイス55にECU32が接続される。また、ロック機構43、GNSS44、配達物検出部45の各部がインターフェイス55に接続される。
外部通信部56は、プロセッサ50の制御に従って情報管理サーバ2と通信を実行し、配達指示情報13を情報管理サーバ2から受信する。外部通信部56は、受信した配達指示情報13から積込エリア情報62及び取出エリア情報63を抽出し、メモリ60に記憶させる。また、外部通信部56は、配達指示情報13に配達物情報66が含まれている場合、配達物情報66を抽出してメモリ60に記憶させる。
操作部57は、操作子やタッチセンサー等の操作検出部を有し、作業者U1等による操作を受け付ける。操作部57は、操作を検出した場合に、操作内容を示す信号をプロセッサ50に出力する。操作部57は、制御装置5から離れた位置に配置されてもよく、例えば、収納ボックス4に設けられてもよい。
報知部58は、作業者U1に対する音声を出力するスピーカ、画像や文字を表示する液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)インジケータ等を備える。報知部58は、プロセッサ50の制御に従って、音声の出力、画像や文字の表示、LEDインジケータの点灯等により報知を行う。報知部58は、制御装置5から離れた位置に配置されてもよく、例えば、収納ボックス4に設けられてもよい。
[1-3.配達管理システムの動作]
図3は、配達管理システム100の動作を示すフローチャートであり、特に、制御装置5の動作を示す。図3に示す動作は、プロセッサ50により実行される。第1実施形態において、制御装置5は、配達物検出部45、配達物識別部53、開閉判定部54、操作部57、及び報知部58を必要としないので、これらを備えていない構成としてもよい。
図3の動作は、制御装置5の動作開始時に実行され、例えば、作業者U1は、収納ボックス4に配達物10が収容される前に図3の動作を開始させる。例えば、作業者U1が配達物10の配達を開始する際に、図3の動作が開始される。図3の動作の開始時点において、ロック機構43は、収納ボックス4をロックした状態である。
制御装置5は、収納ボックス4の位置を検出する(ステップS101)。制御装置5は、検出した収納ボックス4の位置と、エリア指定情報61に含まれる積込エリア情報62とを比較し(ステップS102)、収納ボックス4が積込エリアPA内にあるか否かを判定する(ステップS103)。収納ボックス4が積込エリアPA内にないと判定した場合(ステップS103;NO)、制御装置5はステップS101に戻る。制御装置5は、予め設定された時間だけ待機してからステップS101を実行してもよい。
収納ボックス4が積込エリアPA内にあると判定した場合(ステップS103;YES)、制御装置5は、ロック機構43を制御して収納ボックス4のロックを解除させる(ステップS104)。これにより、収納ボックス4に配達物10を収納することが可能となる。
その後、制御装置5は、退出判定処理を行う(ステップS105)。
図4は、退出判定処理を詳細に示すフローチャートである。
退出判定処理において、制御装置5は、収納ボックス4の位置を検出する(ステップS121)。制御装置5は、検出した収納ボックス4の位置と、エリア指定情報61に含まれる積込エリア情報62とを比較し(ステップS122)、収納ボックス4が積込エリアPAの外にあるか否かを判定する(ステップS123)。
収納ボックス4が積込エリアPAの外にあると判定した場合(ステップS123;YES)、制御装置5は、収納ボックス4が積込エリアPAから退出したと判定し(ステップS127)、図3のステップS106に移行する。
収納ボックス4が積込エリアPAの外にないと判定した場合(ステップS123;NO)、すなわち収納ボックス4が積込エリアPA内にある場合、制御装置5は、ECU32が出力する車速信号に基づき車両3の速度を検出する(ステップS124)。制御装置5は、車両3の速度が、予め設定された速度以上であるか否かを判定する(ステップS125)。ここで、ステップS125の判定の基準となる速度は、例えば、開閉条件65に含まれる。車両3の速度が、設定された速度以上である場合(ステップS125;YES)、制御装置5は、収納ボックス4が積込エリアPAから退出したと判定し(ステップS127)、図3のステップS106に移行する。
ステップS125で肯定判定された場合、収納ボックス4は積込エリアPAの外にないが、車両3が設定された速度以上である。従って、収納ボックス4が積込エリアPAの外に移動すると予測される。図4の動作例で、制御装置5は、収納ボックス4が積込エリアPAの外に移動したこと(ステップS123;YES)、または、収納ボックス4が積込エリアPAの外に移動すると予測されること(ステップS125;YES)の少なくともいずれか一方の事象が発生した場合に、ステップS127で、収納ボックス4が積込エリアPAから退出したと判定する。
車両3の速度が、設定された速度より低速である場合(ステップS125;NO)、制御装置5は、収納ボックス4が積込エリアPAから退出していないと判定し(ステップS126)、図3のステップS106に移行する。
制御装置5は、退出判定処理において、積込エリアPAから収納ボックス4が退出していないと判定した場合(ステップS106;NO)、ステップS105に戻る。ここで、制御装置5は、予め設定された時間だけ待機した後にステップS105を再度実行してもよい。
退出判定処理において収納ボックス4が積込エリアPAから退出したと判定した場合(ステップS106;YES)、制御装置5は、ロック機構43を制御して収納ボックス4をロックさせる(ステップS107)。
その後、制御装置5は、収納ボックス4の位置を検出する(ステップS108)。制御装置5は、検出した収納ボックス4の位置と、エリア指定情報61に含まれる取出エリア情報63とを比較し(ステップS109)、収納ボックス4が取出エリアDA内にあるか否かを判定する(ステップS110)。収納ボックス4が取出エリアDA内にないと判定した場合(ステップS110;NO)、制御装置5はステップS108に戻る。制御装置5は、予め設定された時間だけ待機してからステップS108を実行してもよい。
収納ボックス4が取出エリアDA内にあると判定した場合(ステップS110;YES)、制御装置5は、ロック機構43を制御して収納ボックス4のロックを解除させる(ステップS111)。これにより、収納ボックス4から配達物10を取り出すことが可能となる。
図4には、ロック制御部51が車両3の走行速度を用いて退出判定処理を行う例を示したが、これは一例であり、例えば車両3の加速度を用いて退出判定処理を行ってもよい。この場合、ロック制御部51は、ステップS124で車両3の加速度を算出し、ステップS125において、車両3の加速度が設定された加速度以上であるか否かを判定する。ここで、判定の基準となる加速度は、例えば開閉条件65に含まれる。また、ロック制御部51は、ステップS125で、車両3の速度と加速度の両方を組み合わせて判定を行ってもよい。
以上説明したように、配達管理システム100は、開閉可能に構成され、配達物を収容する収納ボックス4と、収納ボックス4を閉状態でロックするロック機構43と、収納ボックス4の位置を検出する位置検出部52と、収納ボックス4が開閉される地域として設定された開閉エリアと収納ボックス4の位置との位置関係に基づいて、ロック機構43を制御するロック制御部51と、を備える。
配達管理装置としての車載ユニット31は、開閉可能に構成され、配達物を収容する収納ボックス4に設けられ、収納ボックス4を閉状態でロックするロック機構43と、収納ボックス4の位置を検出する位置検出部52、および、ロック機構43を制御するロック制御部51を備える制御装置5と、を備え、ロック制御部51は、収納ボックス4が開閉される地域として設定された開閉エリアと収納ボックス4の位置との位置関係に基づいて、ロック機構43を制御する。
配達管理システム100が実行する配達管理方法は、開閉可能に構成されて配達物を収容する開閉可能な収納ボックス4に、収納ボックス4を閉状態でロックするロック機構43を設けた構成による配達管理方法であって、収納ボックス4の位置を検出し、収納ボックス4が開閉される地域として設定された開閉エリアと収納ボックス4の位置との位置関係に基づいて、ロック機構43を制御する、ことを特徴とする配達管理方法が挙げられる。
配達管理システム100、配達管理システム100を構成する車載ユニット31、および、配達管理システム100により実行される配達管理方法によれば、収納ボックス4の位置によって収納ボックス4のロック状態が制御される。このため、配達中の配達物10を、収納ボックス4をロックすることによって保護することができ、作業者U1は、煩雑な手続を経ることなく配達物10を取り出すことができる。これにより、配達物10を受け渡す際の作業負荷を増大させることなく、配達物10を保護できる。
ロック制御部51は、収納ボックス4の位置が開閉エリア内である場合にロック機構43により収納ボックス4のロックを解除させ、収納ボックス4の位置が開閉エリア内でない場合に、ロック機構43により収納ボックス4をロックさせる。このため、作業者U1は、積み込み場所および受取場所において認証処理等の煩雑な操作を行うことなく、蓋41を開いて配達物10を積み下ろしできる。また、積込エリアPAおよび取出エリアDAの外では収納ボックス4がロックされるので、配達物10を確実に保護できる。
配達管理システム100において、開閉エリアは、収納ボックス4から配達物が取り出される取出エリアDAを含み、ロック制御部51は、収納ボックス4が取出エリアDAの中に移動した場合に、ロック機構43により収納ボックス4のロックを解除させる。このため、作業者U1は、受取場所において速やかに蓋41を開いて配達物10を取り出すことができる。
収納ボックス4は車両3に搭載され、ロック制御部51は、車両3の速度および/または加速度が所定値以上である場合に、ロック機構43により収納ボックス4をロックさせる。このため、収納ボックス4がロックされるべき場所に移動する前に、収納ボックス4をロックするので、配達物10をより確実に保護できる。例えば、収納ボックス4が積込エリアPAの外に出ていない状態であっても、積込エリアPAの外に出る可能性が高いときに収納ボックス4をロックできる。
配達管理システム100において、ロック制御部51は、日時または時間帯を指定する開閉条件65を参照し、開閉条件65により指定される日時または時間帯に、ロック機構43によって収納ボックス4のロックまたはロック解除をさせてもよい。この場合、収納ボックス4を、配達物10の収容とは異なる目的で使用でき、収納ボックス4の利用目的を日時によって使い分けることができる。
配達管理システム100は、開閉エリアにおいて収納ボックス4を監視する監視装置111、112を備える。このため、収納ボックス4のロックが解除される積込エリアPAや取出エリアDAにおいて、配達物10の不適切な取り扱いを監視し、抑制あるいは発見できる。
[2.第2実施形態]
図5は、第2実施形態における配達管理システム100の動作を示すフローチャートであり、特に、制御装置5の動作を示す。図5の動作はプロセッサ50により実行される。
第2実施形態における配達管理システム100は、操作部57を必須とすることを除き、上述した第1実施形態と共通の構成を有する。このため、第2実施形態で配達管理システム100の構成については説明を省略する。図5の説明において、第1実施形態と同様の処理には同ステップ番号を付して説明を省略する。
第2実施形態で、制御装置5は、収納ボックス4の位置が積込エリアPA内であると判定した場合に(ステップS103;YES)、解錠待機状態に移行する(ステップS131)。解錠待機状態で、制御装置5は、解錠操作の有無を判定し(ステップS132)、解錠操作がない場合には(ステップS132;NO)、待機する。解錠操作は、例えば、作業者U1による操作部57の操作である。また、作業者U1が使用する不図示の携帯端末が解錠を指示する無線信号を送信し、この無線信号を制御装置5が外部通信部56によって受信した場合に、解錠操作ありと判定してもよい。解錠操作があったと判定した場合(ステップS132;YES)、制御装置5は、収納ボックス4のロックを解除する(ステップS104)。
また、制御装置5は、収納ボックス4の位置が取出エリアDA内にあると判定した場合に(ステップS110;YES)、解錠待機状態に移行する(ステップS133)。解錠待機状態で、制御装置5は、解錠操作の有無を判定し(ステップS134)、解錠操作がなされていない場合には(ステップS134;NO)、待機する。解錠操作は、例えば、作業者U1による操作部57の操作である。解錠操作がなされたと判定した場合(ステップS134;YES)、制御装置5は、収納ボックス4のロックを解除する(ステップS135)。
このように、第2実施形態において、配達管理システム100は、収納ボックス4の位置が積込エリアPA内、或いは取出エリアDA内である場合に、収納ボックス4のロック解除をせずに解錠操作を待機する。このため、収納ボックス4が積込エリアPAや取出エリアDAに位置していても、作業者U1や受取人U2による解錠操作がなければロックが解除されない。このため、作業者U1や受取人U2が明示的な解錠の指示を行った場合に限り収納ボックス4のロックが解除されるので、収納ボックス4に収容された配達物10を、配達物10が受取人U2に渡されるまでの間、より確実に保護できる。
ステップS132、S134において、解錠操作は、作業者U1が使用する不図示の携帯端末によって行われる構成であってもよい。この場合、作業者U1が携帯端末を操作することにより、携帯端末が解錠を指示する無線信号を送信し、この無線信号を制御装置5が外部通信部56により受信すると、ステップS132、S134で解錠操作ありと判定される。この構成によれば、作業者U1が、携帯端末の操作によって容易に収納ボックス4をロック解除させることができる。また、収納ボックス4のロックを解除するために作業者U1の携帯端末の操作が必要なため、より確実に配達物10を保護できる。例えば、作業者U1が使用する携帯端末が認証機能を備える構成とすれば、収納ボックス4のロックを解除するために認証が必要になるため、より確実に配達物10を保護できる。
さらに、ステップS134において、解錠操作は、受取人U2が使用する携帯端末18によって行われる構成であってもよい。この場合、受取人U2が携帯端末18を操作することにより、携帯端末18が解錠を指示する無線信号を送信し、この無線信号を制御装置5が外部通信部56により受信すると、ステップS134で解錠操作ありと判定される。この構成によれば、受取人U2が携帯端末18の操作によって容易に収納ボックス4をロック解除させることができる。また、収納ボックス4のロックを解除するために受取人U2による承諾と携帯端末18の操作が必要なため、より確実に配達物10を保護できる。例えば、携帯端末18が認証機能を備える構成とすれば、収納ボックス4のロックを解除するために受取人U2による認証が必要になるため、より確実に配達物10を保護できる。
作業者U1が使用する携帯端末や携帯端末18を使用して解除操作を行う場合、制御装置5は、操作部57を備えていなくてもよい。
[3.第3実施形態]
図6は、第3実施形態における配達管理システム100の動作を示すフローチャートであり、特に、制御装置5の動作を示す。第3実施形態における配達管理システム100は、配達物識別部53及び/または開閉判定部54を必須とすることを除き、上述した第1実施形態と共通の構成を有する。このため、第3実施形態で配達管理システム100の構成については説明を省略する。また、図6の説明において、第1実施形態または第2実施形態と同様の処理には同ステップ番号を付して説明を省略する。
第3実施形態で、制御装置5は、収納ボックス4の位置が積込エリアPA内であると判定して収納ボックス4のロックを解除した場合に(ステップS104)、収納ボックス4に関する操作が行われたことを検出する(ステップS141)。制御装置5は、ステップS141の検出結果をもとに、収納ボックス4が配達物10を収容したか否かを判定する(ステップS142)。
ステップS141で、制御装置5は、配達物識別部53による配達物10の有無の検出、及び/または、開閉判定部54による収納ボックス4の開閉検出を行う。
詳細には、配達物識別部53は、配達物検出部45による検出を実行させ、配達物10の有無を判定する。ここで、配達物識別部53は、配達物検出部45の検出結果から、収納ボックス4に収容された配達物10を識別してもよい。
開閉判定部54は、収納ボックス4が開閉されたか否かを検出する。ステップS141では、配達物10の有無の検出と、収納ボックス4の開閉判定との少なくともいずれかを実行する。
例えば、制御装置5は、ステップS142で、配達物識別部53と開閉判定部54のいずれか一方の検出結果に基づき判定を行ってもよい。例えば、配達物識別部53によって配達物10が収納ボックス4の内部にあることが検出された場合に、ステップS142で肯定判定する。また、例えば、制御装置5は、開閉判定部54により収納ボックス4が開閉されたことが検出された場合に、ステップS142で肯定判定する。
また、制御装置5は、配達物識別部53及び開閉判定部54の両方の検出結果を用いて判定を行ってもよい。この場合、制御装置5は、配達物識別部53によって配達物10が収納ボックス4の内部にあることが検出され、かつ、開閉判定部54により収納ボックス4が開閉されたことが検出された場合に、ステップS142で肯定判定する。また、配達物識別部53と開閉判定部54の判定結果が矛盾する場合には、ステップS142で肯定判定してもよいし、報知部58により報知を行ってもよい。
収納ボックス4に配達物10が収容されていないと判定した場合(ステップS142;NO)、制御装置5は、退出判定処理を実行する(ステップS143)。ステップS143の詳細は、図4に示したステップS121-S127と同様である。ステップS143では、収納ボックス4に配達物10が収容されていない状態で収納ボックス4が積込エリアPAから退出したか否かが判定される。
制御装置5は、ステップS143の退出判定処理において、積込エリアPAから収納ボックス4が退出していないと判定した場合(ステップS144;NO)、ステップS141に戻る。ここで、制御装置5は、予め設定された時間だけ待機した後にステップS141を再度実行してもよい。
退出判定処理において収納ボックス4が積込エリアPAから退出したと判定した場合(ステップS144;YES)、制御装置5は、本処理を終了する。
つまり、収納ボックス4に配達物10が収容されていない状態で、収納ボックス4が積込エリアPAから退出した場合には、収納ボックス4がロックされない。このため、収納ボックス4が開閉可能な状態で、車両3を走行させることができる。例えば、作業者U1が、配達物10を配達する業務を行わないときに車両3を使用することができ、収納ボックス4を荷室として利用できる。このため、作業者U1は、配達物10を配達する業務と個人的な用途との両方で車両3を使用できる。
積込エリアPAにおいて、収納ボックス4に配達物10が収容されたと判定した場合(ステップS142)、制御装置5は、メモリ60が記憶する配達物情報66を更新する(ステップS145)。ステップS145では、配達物情報66に、ステップS141で配達物検出部45により識別された配達物10の識別情報が書き込まれる。また、配達物10の識別情報に代えて、ステップS145で収納ボックス4における配達物10の有無を示す情報が書き込まれてもよい。
配達物情報66を更新した後、制御装置5は、退出判定処理を実行する(ステップS146)。ステップS146の詳細は、図4に示したステップS121-S127やステップS143と同様である。ステップS145では、収納ボックス4に配達物10が収容された状態で収納ボックス4が積込エリアPAから退出したか否かが判定される。
制御装置5は、ステップS146の退出判定処理において、積込エリアPAから収納ボックス4が退出していないと判定した場合(ステップS147;NO)、ステップS146に戻る。ここで、制御装置5は、予め設定された時間だけ待機した後にステップS146を再度実行してもよい。
退出判定処理において収納ボックス4が積込エリアPAから退出したと判定した場合(ステップS147;YES)、制御装置5は、ロック機構43を制御して収納ボックス4をロックさせる(ステップS148)。このように、収納ボックス4に配達物10が収容された状態で収納ボックス4が積込エリアPAから退出した場合には、収納ボックス4がロックされ、配達物10を確実に保護できる。
その後、制御装置5は、収納ボックス4の位置が取出エリアDA内であると判定した場合(ステップS110;YES)、解錠待機状態に移行する(ステップS133)。解錠待機状態で、制御装置5は、解錠操作の有無を判定し(ステップS134)、解錠操作がない場合には(ステップS134;NO)、待機する。解錠操作があったと判定した場合(ステップS134;YES)、制御装置5は、収納ボックス4のロックを解除する(ステップS135)。
収納ボックス4のロックを解除した後、制御装置5は、収納ボックス4における配達物10の検出を実行し(ステップS149)、配達物10が収納ボックス4から取り出されたか否かを判定する(ステップS150)。
ステップS149で、制御装置5は、例えばステップS141と同様に、配達物識別部53による配達物10の有無の検出、及び/または、開閉判定部54による収納ボックス4の開閉検出を行う。配達物識別部53は、配達物検出部45による検出を実行させ、配達物10の有無を判定する。ここで、配達物識別部53は、収納ボックス4に収容された配達物10を識別してもよい。開閉判定部54は、収納ボックス4が開閉されたか否かを検出する。ステップS149では、配達物10の有無の検出と、収納ボックス4の開閉判定との少なくともいずれかを実行する。制御装置5は、ステップS150で、ステップS142と同様に配達物識別部53と開閉判定部54のいずれか一方の検出結果に基づき判定を行ってもよいし、両方の検出結果に基づき判定を行ってもよい。例えば、配達物識別部53及び開閉判定部54のいずれかの検出結果が、収納ボックス4が開閉されて配達物10が取り出されたことに該当する場合に、肯定判定する。また、例えば、制御装置5は、配達物識別部53及び開閉判定部54のいずれかの判定結果が、収納ボックス4が開閉されていないことを示している場合に、ステップS150で否定判定する。
制御装置5は、配達物10が収納ボックス4から取り出されていないと判定した場合(ステップS150;NO)、ステップS149に戻る。制御装置5は、予め設定された時間だけ待機してからステップS149を実行してもよい。
制御装置5は、配達物10が収納ボックス4から取り出されたと判定した場合(ステップS150;YES)、配達物情報66を更新し、本処理を終了する。
このように、第3実施形態において、配達管理システム100は、収納ボックス4の開閉の有無を判定する開閉判定部54、或いは配達物識別部53を備える。開閉エリアは、収納ボックス4に配達物が収容される積込エリアPAを含む。ロック制御部51は、積込エリアPAにおいて収納ボックス4が開閉された後に、ロック機構43により収納ボックス4をロックさせる。すなわち、ロック制御部51は、収納ボックス4が開閉された後に収納ボックス4が積込エリアPAの外に移動した場合、または、収納ボックス4が積込エリアPAの外に移動すると予測される場合の少なくともいずれか一方の場合に、収納ボックス4をロックさせる。これにより、積込エリアPAで配達物10が収納ボックス4に収容された場合には、取出エリアDAで配達物10が配達されるまで収納ボックス4をロックし、配達物10を保護できる。また、収納ボックス4に配達物10が収容されていない状態では収納ボックス4をロックしないため、収納ボックス4、及び、収納ボックス4を搭載した車両3を、配達物10の配達以外の用途で利用できる。
[4.第4実施形態]
図7は、第4実施形態におけるエリア指定情報61の構成例を示す模式図である。図8及び図9は、第4実施形態における配達管理システム100の動作を示すフローチャートであり、特に、制御装置5の動作を示す。
第4実施形態における配達管理システム100は、配達物検出部45の無線タグリーダ46またはカメラ47、および、配達物識別部53を必須とすることを除き、上述した第1実施形態と共通の構成を有する。このため、第4実施形態で配達管理システム100の構成については説明を省略する。図8及び図9において、上述した第1-第3実施形態と共通する動作には同符号を付して説明を省略する。
第4実施形態で、制御装置5は、収納ボックス4に複数の配達物10が収容された場合に、配達物検出部45の検出結果に基づき、各々の配達物10を区別する。
図6に示すように、メモリ60に記憶されるエリア指定情報61には、複数の配達物10に対応する複数の積込エリア情報62、及び取出エリア情報63が含まれる。積込エリア情報62と取出エリア情報63は、配達物10の識別情報である配達物ID64に対応付けられる。つまり、メモリ60は、各々の配達物10の配達物ID64に対応づけて、積込エリア情報62及び取出エリア情報63を記憶する。
図7及び図8には、1つの積込エリアPAで複数の配達物10が収納ボックス4に収容され、各々の配達物10についてエリア指定情報61により指定された取出エリアDAで、配達物10が収納ボックス4から取り出される例を示す。つまり、複数の配達物10について指定される積込エリアPAが共通する例を示す。
制御装置5は、積込エリアPAにおいて収納ボックス4に配達物10を収容したと判定した場合に(ステップS141;YES)、収納ボックス4に収容された配達物10の配達指示情報13を取得し、エリア指定情報61として記憶する(ステップS161)。例えば、制御装置5は、ステップS141で配達物検出部45によって配達物10を識別して、配達物10の識別情報を取得し、エリア指定情報61を生成または更新する。ステップS161で、制御装置5は、例えば情報管理サーバ2に対し、ステップS141で識別した配達物10の識別情報を指定して配達指示情報13の送信を要求し、この要求に応じて情報管理サーバ2が送信する配達指示情報13を取得する。
制御装置5は、ステップS141で検出した配達物10に関する情報を含むように、配達物情報66を更新する(ステップS162)。ステップS162では、ステップS161で取得した配達指示情報13を用いて配達物情報66を更新してもよい。
その後、制御装置5は、退出判定処理(ステップS146)を実行し、収納ボックス4が積込エリアPAから退出したか否かを判定する(ステップS147)。収納ボックス4が積込エリアPAから退出した場合(ステップS147;YES)、制御装置5は、ロック機構43により収納ボックス4をロックさせる(ステップS148)。
制御装置5は、収納ボックス4の位置を検出し(ステップS108)、検出した位置と、エリア指定情報61とを比較する(ステップS163)。ステップS163では、ステップS108で検出した位置が、エリア指定情報61に含まれる複数の取出エリア情報63と比較される。制御装置5は、収納ボックス4の位置が、いずれかの取出エリア情報63で指定された取出エリアDA内であるか否かを判定する(ステップS164)。
収納ボックス4の位置が、いずれの取出エリア情報63で指定された取出エリアDA内でないと判定した場合(ステップS164;NO)、制御装置5は、ステップS108に戻る。制御装置5は、予め設定された時間だけ待機してからステップS108を実行してもよい。
収納ボックス4の位置が、いずれかの取出エリア情報63で指定された取出エリアDA内であると判定した場合(ステップS164;YES)、制御装置5は、解錠待機状態に移行する(ステップS165)。この解錠待機状態で、制御装置5は、上述したステップS133と同様に、解錠操作の有無を判定し(ステップS166)、解錠操作がなされない間は(ステップS166;NO)、待機する。
解除操作がなされたと判定した場合(ステップS166;YES)、制御装置5は、ロック機構43により収納ボックス4のロックを解除させる(ステップS167)。
ここで、制御装置5は、配達物検出部45によって収納ボックス4の内部の配達物10を検出する(ステップS168)。ステップS168では、無線タグリーダ46またはカメラ47によって、収納ボックス4に収容されている配達物10を識別する。制御装置5は、ステップS168の検出結果に基づき、収納ボックス4から1以上の配達物10が取り出されたか否かを判定する(ステップS169)。
配達物10が取り出されていないと判定した場合(ステップS169;NO)、制御装置5はステップS168に戻る。制御装置5は、予め設定された時間だけ待機してからステップS168を実行する。一方、配達物10が取り出されたと判定した場合(ステップS169;YES)、制御装置5は、取り出された配達物10を特定する(ステップS170)。制御装置5は、エリア指定情報61を参照する(ステップS171)。ステップS171で、制御装置5は、エリア指定情報61において、収納ボックス4が位置している取出エリアDAに該当する配達物ID64を参照する。
制御装置5は、収納ボックス4から取り出された配達物10が、取り出してよい配達物10であったか否かを判定する(ステップS172)。ステップS172では、ステップS170で特定した配達物10と、ステップS171で参照した配達物ID64とが対応するか否かに基づいて判定が行われる。
収納ボックス4から取り出された配達物10が、取り出してよい配達物10でなかった場合(ステップS172;NO)、制御装置5は、報知部58による報知を実行し(ステップS173)、ステップS168に戻る。
収納ボックス4から取り出された配達物10が、取り出してよい配達物10であった場合(ステップS172;YES)、制御装置5は、エリア指定情報61及び配達物情報66を更新する(ステップS174)。ステップS174では、例えば、エリア指定情報61のうち、ステップS170で特定された配達物10に関する積込エリア情報62、取出エリア情報63及び配達物ID64を削除する。また、例えば、ステップS170で特定された配達物10が配達済みとなったことを示す情報が、配達物情報66に追加される。
その後、制御装置5は、エリア指定情報61及び/または配達物情報66を参照し、収納ボックス4に収容された全ての配達物10が取り出されたか否かを判定する(ステップS175)。取り出されていない配達物10がある場合(ステップS175;NO)、制御装置5は、ステップS108に戻る。全ての配達物10が取り出された場合(ステップS175;YES)、制御装置5は、本処理を終了する。
上記動作において、制御装置5は、配達物10を識別する手段として重量センサ48を利用してもよい。例えば、ステップS168で重量センサ48により検出される重量を取得し、検出された重量の変化に基づき、ステップS169及びステップS171の判定を行ってもよい。この場合、配達物検出部45は、少なくとも重量センサ48を備えていればよい。また、制御装置5は、配達物10の重量に関する情報を含む配達指示情報13を情報管理サーバ2から取得してもよい。
このように、第4実施形態において、配達管理システム100は、収納ボックス4に収容された配達物10を識別する配達物識別部53を備える。配達管理システム100は、収納ボックス4に収容された各々の配達物10に対応付けて、取出エリアDAの位置または範囲を指定するエリア指定情報61を記憶するメモリ60を備える。配達管理システム100は、配達物10が収納ボックス4から取り出された場合の収納ボックス4の位置が、配達物10に対応付けられたエリア指定情報61で指定される取出エリアDAの外である場合に、報知を行う報知部58を備える。
このため、作業者U1が、指定された取出エリアDAではない場所で配達物10を取り出した場合に、報知が行われるので、配達物10の誤配達を防止できる。これにより、作業者U1は、収納ボックス4に複数の配達物10を収容して配達する場合に、配達物10を、配達物10毎に指定された取出エリアDAで取り出すことができる。作業者U1が、配達物10を取り出す取出エリアDAを間違えた場合に報知がなされるため、作業者U1の心理的負荷や、宛先を確認するための労力を軽減できる。そして、1つの収納ボックス4に複数の配達物10を収容しても容易に配達を行えるため、配達に係る作業効率の向上を図ることができる。
[5.第5実施形態]
図10は、第5実施形態の配達管理システム101の概略図である。
第5実施形態においては、第1-第4実施形態で説明した配達管理システム100と共通する構成部には同符号を付して説明を省略する。
配達管理システム101は、配達管理システム100が備える車載ユニット31に代えて、ロック制御装置7及び車載ユニット9を有する。
配達管理システム101の構成は、制御装置5が実行していた機能を、ロック制御装置7と車載ユニット9とに分離したものである。すなわち、収納ボックス4または車両3に装着される構成部を車載ユニット9とし、制御装置5と同様の制御機能を実行する構成部をロック制御装置7として、別体とした構成である。
ロック制御装置7は、通信ネットワーク11を介して情報管理サーバ2とデータ通信可能に接続され、情報管理サーバ2から配達指示情報13等の各種データを受信する。
車載ユニット9は、車載ユニット31と同様に、ロック機構43、GNSS44、及び配達物検出部45を含む。車載ユニット9は、車両側制御部91、第1通信部92、操作部93、及び、報知部94を備える。操作部93は、操作部57と同様に、操作子やタッチセンサー等の操作検出部を有し、作業者U1等による操作を受け付ける。操作部93は、操作を検出した場合に、操作内容を示す信号を車両側制御部91に出力する。操作部93は、車載ユニット9から離れた位置に配置されてもよく、例えば、収納ボックス4に設けられてもよい。
報知部94は、作業者U1に対する音声を出力するスピーカ、画像や文字を表示する液晶ディスプレイ、LEDインジケータ等を備える。報知部94は、車両側制御部91の制御に従って、音声の出力、画像や文字の表示、LEDインジケータの点灯等により報知を行う。報知部94は、車載ユニット9から離れた位置に配置されてもよく、例えば、収納ボックス4に設けられてもよい。
第1通信部92は、車両側制御部91の制御に従って、ロック制御装置7と通信を実行する。
車両側制御部91は、第1通信部92、操作部93、及び報知部94に接続される。車両側制御部91には、ロック機構43、GNSS44、及び配達物検出部45が接続される。車両側制御部91は、第1通信部92によりロック制御装置7と通信を実行する。
車両側制御部91は、予め設定されたサンプリング周期でGNSS44及び配達物検出部45の検出結果を取得する。車両側制御部91は、操作部93から入力される信号に基づき、操作部93における操作を検出する。車両側制御部91は、GNSS44及び配達物検出部45の検出結果に関するデータ、および、操作部93の操作に関するデータを含む検出データ17を、ロック制御装置7に送信する。
また、車両側制御部91は、ECU32に接続されてもよい。この場合、車両側制御部91は、ECU32が出力する車速信号を取得して、車速信号が示す車両3の速度や、車速信号から算出される加速度を示す検出データ17を生成して送信する。
車両側制御部91は、ロック制御装置7からロック制御データ19を受信し、ロック制御データ19に従って、ロック機構43を動作させる。例えば、ロック制御データ19が収納ボックス4のロックを指示するデータである場合、車両側制御部91はロック機構43を動作させて収納ボックス4をロックさせる。また、例えば、ロック制御データ19が収納ボックス4のロック解除を指示するデータである場合、車両側制御部91はロック機構43を動作させて収納ボックス4のロックを解錠させる。
また、ロック制御データ19が、報知部94による報知を指示するデータである場合、車両側制御部91は報知部94により報知を実行させる。
図11は、ロック制御装置7の構成を示す図である。
ロック制御装置7は、第1-第4実施形態で制御装置5が実行する制御機能を担う装置である。ロック制御装置7は、プロセッサ70、メモリ80、及び、第2通信部76を備える。
プロセッサ70は、プロセッサ50と同様にCPUやマイコン等で構成され、メモリ80が記憶する不図示のプログラムを実行することにより、ロック制御装置7の各部を制御する。メモリ80は、プロセッサ70が実行するプログラムや、プロセッサ70により処理されるデータを記憶する。メモリ80は、フラッシュROM等の半導体記憶素子や磁気的記憶装置を備え、プログラムやデータを不揮発的に記憶する。メモリ80は、RAMを備え、プログラムやデータを一時的に記憶する構成であってもよい。ロック制御装置7は、プロセッサ70およびメモリ80を統合したSoCを備えてもよい。
メモリ80は、メモリ60と同様に、エリア指定情報61、開閉条件65、及び、配達物情報66を記憶する記憶部である。
プロセッサ70は、ロック制御部71、位置検出部72、及び配達物識別部73を備える。これらの各機能部は、プロセッサ70がプログラムを実行することにより、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
ロック制御部71の機能は、ロック制御部51に相当する。同様に、位置検出部72は位置検出部52に相当し、配達物識別部73は配達物識別部53に相当し、開閉判定部74は開閉判定部54に相当する。
ロック制御部71は、開閉条件65を参照し、位置検出部72が検出する収納ボックス4の位置に基づいて、ロック機構43により収納ボックス4をロックするか否かの判定、及び、ロックを解除するか否かの判定を行う。ロック制御部71は、収納ボックス4をロックすると判定した場合、ロックを指示するロック制御データ19を生成して、第2通信部76により車載ユニット9に送信する。ロック制御部71は、収納ボックス4のロックを解除すると判定した場合、ロック解除を指示するロック制御データ19を生成して、車載ユニット9に送信する。
位置検出部72は、車載ユニット9が送信する検出データ17から、GNSS44の位置情報を取得する。位置検出部72は、取得した位置情報に基づき収納ボックス4の現在位置を検出し、検出した位置をロック制御部71に出力する。また、位置検出部72は、検出データ17が、ECU32の車速信号に基づくデータを含む場合、このデータから車両3の走行速度、および/または加速度を取得する。
配達物識別部73は、検出データ17に含まれる配達物検出部45の検出結果に基づき、収納ボックス4における配達物10の有無を判定する。検出データ17が、配達物検出部45により配達物10の有無を判定した判定結果を含む場合、配達物識別部73は、配達物検出部45の判定結果を取得する。配達物識別部73は、収納ボックス4に収容された配達物10の識別が必要な場合に、検出データ17に含まれる配達物検出部45の検出結果に基づき配達物10を識別する。配達物検出部45が、配達物10を識別した結果を出力する機能を有する場合、配達物識別部73は、検出データ17から、配達物検出部45による識別の結果を取得する。
開閉判定部74は、蓋41の開閉を検出する。例えば、蓋41が閉じた状態か否かを検出するスイッチ式のセンサをロック機構43が備えている場合、開閉判定部74は、検出データ17からロック機構43の検出状態を取得して、蓋41が開いているか閉じているかを判定する。また、開閉判定部74は、検出データ17に基づき、積込エリアPAや取出エリアDAにおいて、蓋41を開く操作が行われたか否かを判定してもよい。
第2通信部76は、プロセッサ70の制御に従って情報管理サーバ2と通信を実行し、配達指示情報13を情報管理サーバ2から受信する。第2通信部76は、受信した配達指示情報13から積込エリア情報62及び取出エリア情報63を抽出し、メモリ80に記憶させる。また、第2通信部76は、配達指示情報13に配達物情報66が含まれている場合、配達物情報66を抽出してメモリ80に記憶させる。
ロック制御装置7と車載ユニット9とは、通信ケーブルにより接続される構成としてもよい。この場合、第1通信部92及び第2通信部76は、通信ケーブルが接続されるコネクタと、通信ケーブルに信号を入出力する通信インターフェイス回路とを備える構成とすることができる。ロック制御装置7と車載ユニット9とは、無線通信を実行する構成としてもよい。この場合、第1通信部92及び第2通信部76は、アンテナや、無線信号を入出力する無線通信インターフェイス回路を備える構成とすることができる。
図12は、第5実施形態の配達管理システム101の動作を示すシーケンス図である。
配達管理システム101は、第1、第2、第3、及び第4実施形態で説明した配達管理システム100の動作を実行可能である。これらの各動作において、ロック制御装置7と車載ユニット9とは協働して制御装置5の機能を実行する。
図12に示すシーケンスは、プロセッサ70、および、車両側制御部91により実行される。
ロック制御装置7は、予め設定された周期、或いは設定されたタイミングで、車載ユニット9に対して検出データ17を要求する(ステップS201)。車載ユニット9は、ロック制御装置7から要求を受信し(ステップS301)、配達物検出部45の検出値を取得する(ステップS302)。ステップS302で、車両側制御部91は、ECU32が出力する車速信号、及び、操作部93の操作状態等を取得してもよい。車両側制御部91は、ステップS302で取得した検出値を含む検出データ17を生成し、ロック制御装置7に送信する(ステップS303)。
ロック制御装置7は、検出データ17を受信し(ステップS202)、受信した検出データ17に基づいて、ロック機構43の制御状態を判定する(ステップS203)。ステップS203の動作は、具体的には、ステップS103、S110、S132、S134、S166で収納ボックス4のロックを解除すると判定する処理、及び、ステップS106、S147で収納ボックス4をロックすると判定する処理に相当する。
収納ボックス4のロックを解除すると判定した場合(ステップS204;YES)、ロック制御装置7は、ロック解除を指示するロック制御データ19を生成して車載ユニット9に送信する(ステップS205)。車載ユニット9は、ロック制御データ19を受信し、ロック制御データ19に従ってロック機構43を動作させて、収納ボックス4のロックを解除する(ステップS304)。ステップS304の動作は、例えば、ステップS104、S111、S133、S167に相当する。
収納ボックス4のロックを解除しない場合(ステップS204;NO)、ロック制御装置7は、収納ボックス4をロックするか否かを判定する(ステップS206)。ここで、収納ボックス4をロックしない場合(ステップS206;NO)、ロック制御装置7は本処理を終了する。例えば、ロック制御装置7は、予め設定された時間だけ待機した後、ステップS201から動作を開始してもよい。
収納ボックス4をロックする場合(ステップS206;YES)、ロック制御装置7は、ロックを指示するロック制御データ19を生成して車載ユニット9に送信する(ステップS207)。車載ユニット9は、ロック制御データ19を受信し、ロック制御データ19に従ってロック機構43を動作させて、収納ボックス4をロックする(ステップS305)。ステップS305の動作は、例えば、ステップS107、S148に相当する。
第5実施形態で示した配達管理システム101は、収納ボックス4のロック、及び、ロック解除を判定するロック制御装置7と、収納ボックス4とともに車両3に搭載されて、収納ボックス4のロック及びロック解除を実行する車載ユニット9とを備える。この構成によれば、ロック、及び、ロック解除を制御するロック制御装置7を、車両3から分離することができる。例えば、ロック制御装置7を、作業者U1が使用する不図示の携帯端末や、携帯端末18のアプリケーションプログラムによって実現する構成とすることができる。この場合、車両3から分離可能な装置によって収納ボックス4のロック及びロック解除を制御できるので、収納ボックス4が作業者U1の意思に反してロック及びロック解除されることを防止できる。このため、より一層のセキュリティ性能の向上を図ることができる。また、収納ボックス4が、例えば車両3から取り外し可能な装置である場合に、収納ボックス4に固定される車載ユニット9の構成を簡易化できる。
[6.他の実施形態]
上記各実施形態では、配達物10を収容する収容構造として、車両3に固定された収納ボックス4を例示した。さらに、ロック機構として、制御装置5の制御により蓋41をロックして配達物10を取り出し不可能とするロック機構43を例示した。これは一例であり、例えば、収容構造としての収納ボックス4は車両3に対し着脱可能であってもよい。この場合、ロック機構43は、収納ボックス4を車両3から取り外しできないようロックするものであってもよい。つまり、ロック機構43は、収納ボックス4を、車両3から着脱可能な状態、および、車両3に固定された状態にするものとしてもよい。
また、車両3は、自動二輪車であってもよいし、動力を有しない自転車であってもよく、二輪車でなくてもよい。例えば、車両3は、荷物輸送用の台車、カート、トロリー等であってもよいし、四輪自動車であってもよく、トラックやトレーラー等の貨物用自動車であってもよい。この場合、配達物10を収容する収容構造は、車両3の車室や荷台に固定された容器であってもよいし、車両3の構造の一部が収容構造として機能してもよい。具体的には、箱形トラックの荷箱を収容構造として用いてもよい。
上記各実施形態では、収容構造の位置を検出する手段として、車両3に搭載されるGNSS44を利用する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カーナビゲーション装置、スマートフォンやスマートウォッチ等を含む携帯型端末装置、或いはその他の外部の装置が備える位置検出機能を利用してもよい。この場合、制御装置5、ロック制御装置7、或いは車載ユニット9は、上記の外部の装置が検出した位置情報を取得し、取得した位置情報を収納ボックス4の位置として利用してもよい。
上記各実施形態では、制御装置5及びロック制御装置7が、ECU32が出力する車速信号に基づいて、車両3の速度あるいは加速度を求める構成を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、GNSS44が検出する位置情報等を利用して、収納ボックス4の位置の変化をもとに車両3の速度あるいは加速度を算出してもよい。
上記各実施形態におけるプロセッサ50、70は、複数のプロセッサにより構成されてもよく、その具体的な態様は任意である。また、制御装置5やロック制御装置7を、車両3に搭載されたカーナビゲーション装置等に組み込む構成としてもよい。また、制御装置5は、車両3に固定されない装置とすることができ、例えば、作業者U1が所有するスマートフォン等の携帯型端末装置を制御装置5として用いてもよい。
なお、図2、図10及び図11は、本願発明の理解を容易にするために、配達管理システム100、101及びロック制御装置7の機能構成を、主な処理内容により区分して示した概略図である。配達管理システム100、101、及びこれらを構成する各種装置の構成は、上記の各図により制限されず、他の区分によって構成してもよい。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアユニットにより実行されてもよいし、複数のハードウェアユニットにより実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムにより実行されてもよいし、複数のプログラムにより実行されてもよい。
2 情報管理サーバ
3 車両
4 収納ボックス(収容構造)
5 制御装置
7 ロック制御装置
9 車載ユニット
10 配達物
13 配達指示情報
31 車載ユニット(配達管理装置)
32 ECU
41 蓋
43 ロック機構
44 GNSS
45 配達物検出部
46 無線タグリーダ
47 カメラ
48 重量センサ
50、70 プロセッサ
51、71 ロック制御部
52、72 位置検出部
53、73 配達物識別部(識別部)
54、74 開閉判定部
55 インターフェイス
56 外部通信部
57、93 操作部
58、94 報知部
60、80 メモリ(記憶部)
61 エリア指定情報
62 積込エリア情報
63 取出エリア情報
65 開閉条件(日時指定情報)
66 配達物情報
91 車両側制御部
100、101 配達管理システム
111、112 監視装置(監視部)
DA 取出エリア(開閉エリア)
PA 積込エリア(開閉エリア)

Claims (11)

  1. 開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)と、
    前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、
    前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52,72)と、
    前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51,71)と、
    前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定する開閉判定部(54,74)と、を備え、
    前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、
    前記ロック制御部(51,71)は、
    前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、
    前記退出判定処理において、前記位置検出部(52,72)が検出した位置と前記積込エリア(PA)とを比較することにより、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にあるか否かを判定し、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、
    前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする配達管理システム。
  2. 開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)と、
    前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、
    前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52,72)と、
    前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51,71)と、を備え、
    前記収容構造(4)は車両(3)に搭載され、
    前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、
    前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、
    前記退出判定処理において、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって、前記車両(3)の速度所定値以上であるか、或いは、前記車両(3)の加速度が所定値以上である場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、
    前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする配達管理システム。
  3. 前記ロック制御部(51,71)は、前記収容構造(4)の位置が前記開閉エリア(PA,DA)内である場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)のロックを解除させ、前記収容構造(4)の位置が前記開閉エリア(PA,DA)内でない場合に、前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする請求項記載の配達管理システム。
  4. 前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)から前記収容物(10)が取り出される取出エリア(DA)を含み、
    前記ロック制御部(51,71)は、前記収容構造(4)が前記取出エリア(DA)の中に移動した場合に、前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)のロックを解除させる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の配達管理システム。。
  5. 前記収容構造(4)に収容された前記収容物(10)を識別する識別部(53,73)と、
    前記収容構造(4)に収容された各々の前記収容物(10)に対応付けて、前記取出エリア(DA)の位置または範囲を指定するエリア指定情報(61)を記憶する記憶部(60,80)と、
    前記収容物(10)が前記収容構造(4)から取り出された場合の前記収容構造(4)の位置が、前記収容物(10)に対応付けられた前記エリア指定情報(61)で指定される前記取出エリア(DA)の外である場合に、報知を行う報知部(58,94)と、を備える、
    ことを特徴とする請求項4記載の配達管理システム。
  6. 前記ロック制御部(51,71)は、日時または時間帯を指定する日時指定情報(65)を参照し、前記日時指定情報(65)により指定される日時または時間帯に、前記ロック機構(43)によって前記収容構造(4)のロックまたはロック解除をさせる、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の配達管理システム。
  7. 前記開閉エリア(PA,DA)において前記収容構造(4)を監視する監視部(111,112)を備える、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の配達管理システム。
  8. 開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)に設けられ、
    前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、
    前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52)、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51)、および、前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定する開閉判定部(54,74)を備える制御装置(5)と、を備え、
    前記ロック制御部(51)は、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、
    前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、
    前記ロック制御部(51,71)は、
    前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、
    前記退出判定処理において、前記位置検出部(52,72)が検出した位置と前記積込エリア(PA)とを比較することにより、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にあるか否かを判定し、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、
    前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする配達管理装置。
  9. 開閉可能に構成されて、可搬の物体である収容物(10)を収容する開閉可能な収容構造(4)に、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)を設けた構成による配達管理方法であって、
    前記収容構造(4)の位置を検出し、
    前記収容構造(4)が開閉されたか否かを判定し、
    前記収容構造(4)の位置と、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、
    前記開閉エリア(PA,DA)に含まれる積込エリア(PA)であって前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し
    前記退出判定処理において、前記収容構造(4)の位置と前記積込エリア(PA)とを比較することにより、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にあるか否かを判定し、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外に移動すると予測される場合前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、
    前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする配達管理方法。
  10. 車両(3)に搭載され、開閉可能に構成され、可搬の物体である収容物(10)を収容する収容構造(4)に設けられ、
    前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)と、
    前記収容構造(4)の位置を検出する位置検出部(52,72)、および、前記ロック機構(43)を制御するロック制御部(51,71)を備える制御装置(5)と、を備え、
    前記ロック制御部(51,71)は、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、
    前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、
    前記ロック制御部(51,71)は、前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、
    前記退出判定処理において、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって、前記車両(3)の速度所定値以上であるか、或いは、前記車両(3)の加速度が所定値以上である場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、
    前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする配達管理装置。
  11. 車両(3)に搭載され、開閉可能に構成されて、可搬の物体である収容物(10)を収容する開閉可能な収容構造(4)に、前記収容構造(4)を閉状態でロックするロック機構(43)を設けた構成による配達管理方法であって、
    前記収容構造(4)の位置を検出し、
    前記収容構造(4)の位置と、前記収容構造(4)が開閉される地域として設定された開閉エリア(PA,DA)と、前記収容構造(4)の位置との位置関係に基づいて、前記ロック機構(43)を制御し、
    前記開閉エリア(PA,DA)は、前記収容構造(4)に前記収容物(10)が収容される積込エリア(PA)を含み、
    前記積込エリア(PA)において、前記ロック機構(43)によりロックを解除した後に退出判定処理を実行し、
    前記退出判定処理において、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)の外にある場合、及び、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)内にあって、前記車両(3)の速度所定値以上であるか、或いは、前記車両(3)の加速度が所定値以上である場合に、前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定し、
    前記退出判定処理で前記収容構造(4)が前記積込エリア(PA)から出たと判定した場合に前記ロック機構(43)により前記収容構造(4)をロックさせる、
    ことを特徴とする配達管理方法。
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