JP2002266539A - 自動車用電動ドアロック装置 - Google Patents

自動車用電動ドアロック装置

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JP2002266539A
JP2002266539A JP2001068003A JP2001068003A JP2002266539A JP 2002266539 A JP2002266539 A JP 2002266539A JP 2001068003 A JP2001068003 A JP 2001068003A JP 2001068003 A JP2001068003 A JP 2001068003A JP 2002266539 A JP2002266539 A JP 2002266539A
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motor
door
locking
lock device
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Toshitaka Saito
利孝 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用ドアロック装置におけるモーター
(3)が、通電していないときにはモーター軸(3a)
を自由に回すことができ、ドアロック機構を施錠しても
その施錠状態を固定することができず、解錠されてしま
う危険性が多分にあるという課題を解決し、防犯性能の
高い自動車用ドアロック装置を提供する。 【解決手段】 モーター(3)によりドアロック機構の
施錠または解錠操作を行う自動車用電動ドアロック装置
において、モーター(3)に、電気的に遠隔操作されて
モーター(3)に通電していないときもモーター軸(3
a)を必要に応じてロックまたはフリーに保持するロッ
ク部材(4)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用電動ドア
ロック装置に関する。
【0002】
【従来技術】自動車用電動ドアロック装置は周知のよう
に、ドアロック機構を電気的に遠隔操作するためにソレ
ノイドやモーターが組付けられて構成されており、モー
ターには、ドアロック機構を施錠(ロック)または解錠
(アンロック)するときに数秒間だけ通電し、それ以外
は通電しないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モーターに
通電していないときにはモーター軸を自由に回すことが
できるため、ドアロック機構を施錠してもその施錠状態
を固定することはできず、解錠されてしまう危険性が多
分にあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、モー
ターによりドアロック機構の施錠または解錠操作を行う
自動車用電動ドアロック装置において、モーターに、電
気的に遠隔操作されてモーターに通電していないときも
モーター軸を必要に応じてロックまたはフリーに保持す
るロック部材を備えたもので、ドアロック機構を施錠し
たときその施錠状態を固定し得、泥棒などに解錠されて
しまう危険性を少なくし得、高い防犯性能を得るもので
ある。
【0005】また、モーターとロック部材を、リモート
コントローラーにより電波で制御する手段と、特定周波
数の音に基づいて形成する暗唱番号または声紋で制御す
る手段とを備えたもので、鍵穴を持たないドアを構成し
得、泥棒などに解錠されてしまう危険性をさらに少なく
し得、さらに高い防犯性能を得ると共に、リモートコン
トローラーを携帯していなかったり紛失した場合など、
特定周波数の音に基づいて形成する暗唱番号または声紋
でモーターとポジションキープクラッチを制御し、ドア
ロック機構の施錠または解錠を行うバックアップ機能を
得るものである。
【0006】また、異常信号が入力されたとき、所定時
間コンピューターを休止させる手段または異常信号の入
力を妨げる防御電波を発信する手段を備えたもので、解
読機などによる操作信号の解読を阻止し得、泥棒などに
解錠されてしまう危険性をさらにまた少なくし得、さら
にまた高い防犯性能を得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明するが、先ず周知の自動車用ドアロック機構
の概略について説明する。ドアは上下のヒンジでボディ
に開閉自在に取付けられ、ヒンジと反対側にドアロック
のキャッチ機構が取付けられている。ドアを閉じたと
き、ボディに取付けられているコの字形のストライカー
と、ドアロックのキャッチ機構がかみ合ってロックされ
る。キャッチ機構にはストライカーを受けるドアラッチ
があり、これが回転してストライカーをしっかり喰わえ
る。同時にドアラッチはラチェットで回止めされ、ドア
ラッチを開放する操作をしないかぎり自然にドアが開か
ない仕掛けになっている。
【0008】またドアロック機構は、車内または車外の
ドアハンドルからキャッチ機構までロッドなどで接続さ
れており、いわば遠隔操作をするような構造である。ド
アハンドルを引くと、キャッチ機構のドアラッチが解除
され、ドアが開くようになる。さらにドアロック機構
は、車内のボタンやノブやレバーなどマニュアル操作ボ
タンを操作してロック(施錠)することができ、内外の
ドアハンドルを引いても空振りとなって、ドアラッチの
解除ができない。すなわち、ドアロックをかける(施錠
する)と、ドアハンドルの動きがドアロックまで伝わら
ない仕掛けになっているももの、ドアロック強度が高く
なるわけではない。
【0009】車外のドアハンドルを引きながら、車内の
ロックボタン(マニュアル操作ボタン)をかけてドアを
閉めるなど、車外のキー操作なしにドアをロックするこ
とができる。よくあるキーの閉込め事件は、このやり方
で発覚する。キーを閉込めた場合、ドア内部のロッドに
力を加えることでロックを解除する方法があるので、ロ
ードサービスなどに連絡をとって開けてもらうことにな
る。ただし、この方法で車内のものが盗まれたり、車自
体が盗まれており、泥棒などにドアロックが役に立たな
いことは周知である。イグニッションスイッチにキーを
差込んだままロックしようとすると、警報音を出した
り、ロックできなくするキー閉込め防止メカニズムを採
用している車もある。
【0010】そして、自動車用電動ドアロック機構(電
動ドアロック装置)は周知のように、全てのドアのドア
ロック機構にドアロック用アクチュエータであるソレノ
イドやモーターが組付けられて構成され、運転席のドア
ロックシリンダーに連動したり、車内のスイッチの操作
で全ドアの施錠/解錠操作を行う仕掛けになっており、
このような集中ドアロック機能のほかに、前述のキー閉
込め防止メカニズム,一定速度以上で自動的にドアをロ
ックするオートドアロック機能(欧米ではドアロックを
かけて走行することを禁止している国もある)などを併
用することがあり、これらの機能は簡単なコンピュータ
ーやICでコントロールされている。
【0011】また、最近の自動車にこぞって採用されて
いる機構にリモコン式ドアロックがあり、これはイグニ
ッションキーに微弱電波や赤外線の発信機能が内蔵して
あり、レシーバー(受信機)がこの操作信号(施錠/解
錠信号)を受信して記憶しているデータと一致すれば、
ドアロックを作動させるものである。この機構を採用す
ればキーを使わずにドアロックの施錠/解錠操作ができ
るので、いわゆるキーレスエントリー車と呼ばれてい
る。しかし、最近ではリモコン式ドアロックも泥棒に対
して役に立たなくなってきている。これはドアロックの
操作信号として使用可能な周波数帯域の範囲内で周波数
を異ならせながら短時間で連続的に電波や赤外線を発信
してドアロックを解除するような解読機が実際に存在し
ているからである。
【0012】而して、図1は本発明に係る自動車用電動
ドアロック装置の概略を示すブロック図、図2はポジシ
ョンキープクラッチの説明図で、図中(1)は前述のド
アロック機構のドアラッチ、(2)は車内に配設されて
ドアラッチ(1)とメカ的に接続されている前述のマニ
ュアル操作ボタン、(3)は各ドアのドアロック機構に
組付けられてラッチ(1)にメカ的に接続されている前
述のドアロック用アクチュエーターであるモーターであ
り、マニュアル操作ボタン(2)またはモーター(3)
による遠隔操作で全てのドアロックの施錠/解錠が行え
るようになっている。
【0013】また図中(4)は、モーター(3)に備
え、電気的に遠隔操作されてモーター(3)に通電して
いないときもモーター軸(3a)を必要に応じてロック
またはフリーに保持するロック部材であるポジションキ
ープクラッチであり、これはモーター軸(3a)を中心
部に貫通させた状態で、モーター(3)の外側にボルト
などで着脱自在に締結固定させるクラッチカバー(5)
と、クラッチカバー(5)内のモーター軸(3a)上に
キーまたはスプラインなどで軸方向の摺動を許容し、か
つ回転を規制した状態で嵌着させ、モーター軸(3a)
と一体に回転させるクラッチ板(6)と、クラッチカバ
ー(5)内のクラッチ板(6)を挟む対向位置に組付け
るロック用電磁コイル(7)及びロック解除用電磁コイ
ル(8)とで構成され、ロック用電磁コイル(7)に通
電することにより、このロック用電磁コイル(7)にク
ラッチ板(6)を吸着させ、クラッチ板(6)に一体形
成する可動クラッチ爪(9a)がクラッチカバー(5)
内面に一体形成する固定クラッチ爪(9b)と噛合い、
モーター軸(3a)をロックする一方、ロック解除用電
磁コイル(8)に通電することにより、このロック解除
用電磁コイル(8)にクラッチ板(6)を吸着させ、ク
ラッチ板(6)に一体形成する可動クラッチ爪(9a)
がクラッチカバー(5)内面に一体形成する固定クラッ
チ爪(9b)と噛合い、モーター軸(3a)をフリーに
する(ロックを解除する)と共に、ロック用電磁コイル
(7)またはロック解除用電磁コイル(8)への通電が
遮断されたときのロック位置またはロック解除位置でク
ラッチ板(6)を位置保持し、周知の電磁ブレーキ付き
モーターや電磁クラッチ付きモーターなど一つの電磁コ
イルでブレーキまたはクラッチの入りまたは切り操作を
行い、その逆の復帰操作、すなわち、電磁コイルに通電
していないときの位置保持をスプリングで行うものと違
って、通電していないときにもモーター軸(3a)をロ
ック状態またはフリー状態(ロック解除状態)に保持で
きるようになっている。
【0014】またモーター(3)及びポジションキープ
クラッチ(4)は、前述のリモコン式で操作するもの
で、図中(10)はリモートコントローラであり、前述
のようにイグニッションキーに微弱電波や赤外線の発信
機能を内蔵したタイプのものを示し、送信スイッチ(1
0a)を押せば、ドアロックの操作信号(施錠/解錠信
号)が送信される。発信器であるリモートコントローラ
(10)はイグニッションキーとは別に単体で設けても
よい。
【0015】そして、モーター(3)及びポジションキ
ープクラッチ(4)を制御するコンピューター(11)
を備え、車側に取付けられる前述のレシーバー(受信
機)であるリモートコントロール回路(12)をコンピ
ューター(11)に接続させると共に、モーター(3)
及びポジションキープクラッチ(4)の電源の入切りと
ドアロックの施錠/解錠の切換及びモーター軸(3a)
のロック/フリーの切換を連動して行うドアコントロー
ルリレー(13)を、コンピューター(11)を介して
車載のバッテリー(14)に接続している。
【0016】ドアコントロールリレー(13)は、各モ
ーター(3)の正転用(施錠用)リレーコイル及び正転
用(施錠用)リレースイッチと逆転用(解錠用)リレー
コイル及び逆転用(解錠用)リレースイッチとを備え、
ポジションキープクラッチ(4)のロック用電磁コイル
(7)を正転用(施錠用)リレースイッチを介して、ま
たロック解除用電磁コイル(8)を逆転用(解錠用)リ
レースイッチを介して接地させ、ドアロックの施錠操作
に連動してモーター軸(3a)のロック操作を行い、逆
にドアロックの解錠操作に連動してモーター軸(3a)
のロック解除操作を行うようになっている。尚、ドアロ
ックの施錠操作をモーター軸(3a)のロック操作より
優先して行い、モーター軸(3a)のロック解除操作を
ドアロックの解錠操作より優先して行う方が好ましい。
【0017】上記の制御回路は、リモートコントロール
回路(12)がリモートコントローラ(10)から送信
(発信)された操作信号を受信して記憶しているデータ
と一致すればその符合信号をコンピューター(12)に
出力し、ドアロックが施錠状態でモーター軸(3a)が
ロック状態に保持されているときは、すなわち、ドアロ
ックを施錠状態に固定しているときは、符合信号を受け
たコンピューター(12)はドアコントロールリレー
(13)のモーター逆転用(解錠用)リレーコイルとポ
ジションキープクラッチ(4)のロック解除用電磁コイ
ル(8)に所定時間(数秒間)だけ通電するように働
き、モーター軸(3a)をロック状態からフリー状態に
切換えて回転できるようにし、そのモーター軸(3a)
を逆転作動させてドアロックを解除する。そして、通電
が遮断された以降もポジションキープクラッチ(4)の
クラッチ板(6)はロック解除位置に保持されている。
【0018】また上記の制御回路は、リモートコントロ
ール回路(12)がリモートコントローラ(10)から
送信(発信)された操作信号を受信して記憶しているデ
ータと一致すればその符合信号をコンピューター(1
2)に出力し、ドアロックが解錠状態でモーター軸(3
a)がフリー状態に保持されているときは、符合信号を
受けたコンピューター(12)はドアコントロールリレ
ー(13)のモーター正転用(施錠用)リレーコイルと
ポジションキープクラッチ(4)のロック用電磁コイル
(7)に所定時間(数秒間)だけ通電するように働き、
フリー状態のモーター軸(3a)を正転作動させてドア
ロックをかけ(施錠する)、モーター軸(3a)をフリ
ー状態からロック状態に切換えて回転できないように
し、ドアロックを施錠状態に固定する。そして、通電が
遮断された以降もポジションキープクラッチ(4)のク
ラッチ板(6)はロック位置に保持され、モーター軸
(3a)をロック状態に保持するため、例えば、前述の
ように泥棒が車内または車外のドアハンドルとキャッチ
機構を接続しているドア内部のロッドに力を加えて不正
にドアラッチ(1)を開放操作してドアロックを解除し
ようとしても、ドアラッチ(1)にメカ的に接続されて
いるモーター軸(3a)は回転せずドアロックは解除さ
れない。結果、ドアは開くことがない。
【0019】上記のように、ドアロックの施錠/解錠操
作とポジションキープクラッチ(4)の操作をリモート
コントローラ(10)によりワイヤレスで行うため、キ
ーを使わずにドアロックの施錠/解錠操作ができる。し
たがって、本発明の電動ドアロック装置は、キーによる
ドアロックの施錠/解錠手段を備えてもよいが、備えな
い方がセキュリティの面で有利のため備えていない。し
かしながら、ドアロックの施錠/解錠操作手段がリモー
トコントローラ(10)によるものだけではそれを携帯
していなかったり紛失した場合など、ドアロックの施錠
/解錠操作ができなくなって困ってしまう。そこで、本
発明の電動ドアロック装置は、リモートコントローラ
(10)の他にもう一つドアロックの施錠/解錠操作手
段を備えている。これはリモートコントローラー(1
0)のように携帯忘れや紛失の恐れがないように車側に
装備する定置形のもので、車内の適所、例えばフロント
ガラスの運転席側下隅部の直ぐ内側位置となるダッシュ
ボードの運転席側隅部に配置するマイク(15)と、番
号表示面が車外から目視(透視)できるようにマイク
(15)の近傍に配置する暗唱番号表示器(16)と、
個人識別回路(17)とを備え、マイク(15)と暗唱
番号表示器(16)を個人識別回路(17)に接続し、
その個人識別回路(17)をコンピューター(11)に
接続している。
【0020】そして、車外からマイク(15)の近くで
特定周波数の音(例えばガラスを手で叩く「コン,コ
ン」という音)を出すことによってその音をマイク(1
5)で拾い、個人識別回路(17)がマイク(15)か
ら出力された特定周波数の音信号(アナログ信号)を入
力しデジタル信号に変換して暗唱番号表示器(16)に
出力し、その出力で暗唱番号表示器(16)に数字をデ
ジタル表示させる。その暗唱番号表示器(16)に表示
された数字を目視しながらマイク(15)の近くで特定
周波数の音を出して行くことによって暗唱番号表示器
(16)に特定の数字、すなわち、暗唱番号(例えば1
59など)を表示させる(形成させる)ようになってお
り、個人識別回路(17)が暗唱番号表示器(16)に
表示された数字(暗証番号)と記憶しているデータと一
致すればその符合信号をコンピューター(12)に出力
し、リモートコントローラ(10)操作と同様にモータ
ー(3)及びポジションキープクラッチ(4)を制御す
ることができるようになっている。
【0021】上記のドアロックの施錠/解錠操作手段
は、リモートコントローラーを携帯していなかったり紛
失したときのドアロックの施錠または解錠を行うバック
アップとして機能することは無論、マイク(15)の位
置,暗唱番号形成音及びその音の出し方,暗証番号を認
識していないかぎりドアロックの施錠/解錠操作を行え
ないため、三重のセキュリティがかけられた状態で、セ
キュリティの面で安心できる。
【0022】また上記の特定周波数の音に基づいて形成
する暗唱番号でドアロックの施錠/解錠操作とポジショ
ンキープクラッチ(4)の操作を行うドアロックの施錠
/解錠手段に代えて、人の声紋によりドアロックの施錠
/解錠操作とポジションキープクラッチ(4)の操作を
行うドアロックの施錠/解錠手段を採用してもよい。こ
れは前述のマイク(15)と、声紋により個人識別を行
う個人識別回路(17a)とを備え、マイク(15)を
個人識別回路(17a)に接続し、その個人識別回路
(17a)をコンピューター(11)に接続している。
【0023】そして、車外からマイク(15)の近くで
特定の言葉(例えば「ドアオープン」)を発することに
よってその声をマイク(15)で拾い、個人識別回路
(17a)がマイク(15)から出力された声を入力し
周波数分析して複雑なしま模様に描いたもの、すなわち
声紋が記憶しているデータと一致または類似すればその
符合信号をコンピューター(11)に出力し、リモート
コントローラ(10)操作と同様にモーター(3)及び
ポジションキープクラッチ(4)を制御することができ
るようになっている。
【0024】上記の声紋はほとんど同じものがなく最近
の個人識別手段として指紋や顔面の輪郭や目の網膜と共
にこぞって採用されており、セキュリティの面で優れて
いることは既に実証済みであり、しかも、合い言葉を認
識していないかぎりその声紋は一致または類似しないた
め、ドアロックの施錠/解錠操作手段としてセキュリテ
ィの面で安心できる。しかしながら、ドアロックの施錠
/解錠操作が特定のただ一人だけしか行えなくなるのは
困るという場合は、数人の声紋を比較データとして記憶
させておくことで解決できる。
【0025】また本発明の電動ドアロック装置は、リモ
ートコントローラ(10)操作でモーター(3)及びポ
ジションキープクラッチ(4)を制御するときの電波や
赤外線の周波数データが前述の解読機により解読され、
ドアロックが不正に解除されるのを阻止する対策とし
て、解読機などから送信(発信)される異常信号が入力
されたとき、所定時間コンピューターを休止させる手段
または異常信号の入力を妨げる防御電波を発信する手段
の何れか少なくとも一方を備えている。
【0026】前者の手段は、リモートコントロール回路
(12)が解読機などから送信(発信)された異常信
号、すなわち、リモートコントローラ(10)から送信
(発信)される操作信号と異なる信号を一回でも受信す
ると、記憶しているデータとは異なるためた防御信号を
コンピューター(11)に出力し、防御信号を受けたコ
ンピューター(11)は自己的に所定時間休止状態(フ
リーズ状態)に入り、その休止時間経過後に再び自己解
凍して復帰するように働き、解読機などから送信(発
信)された異常信号を取込まないようにして目的を達成
するようになっている。
【0027】後者の手段は、異常信号の入力を妨げる防
御電波を発信する防御信号発信器(18)を備え、これ
をコンピューター(11)に接続し、リモートコントロ
ール回路(12)が解読機などから送信(発信)された
異常信号、すなわち、リモートコントローラ(10)か
ら送信(発信)される操作信号と異なり、かつ、極めて
短時間の間に連続して送信される複数の信号を受信する
と、記憶しているデータとは異なるため防御信号をコン
ピューター(11)に出力し、しかも、連続して出力
し、防御信号を極めて短時間の間に連続して受けたコン
ピューター(11)は所定時間防御信号発信器(18)
を作動させるように働き、防御信号発信器(18)から
異常信号の入力を妨げる防御電波を発信する、いわばバ
リアーを張巡らせることにより、解読機などから送信
(発信)された異常信号を取込まないようにして目的を
達成するようになっている。
【0028】尚、上記の二つの手段は、前者の手段をリ
モートコントローラ(10)から送信(発信)される操
作信号と異なり、かつ、極めて短時間の間に連続して送
信される複数の信号をリモートコントロール回路(1
2)が受信したときに働かせ、後者の手段をリモートコ
ントローラ(10)から送信(発信)される操作信号と
異なる信号をリモートコントロール回路(12)が一回
でも受信したとき働かせるようにしてもよい。
【0029】本発明の電動ドアロック装置は自動車用と
したが、建築物のドアにおいてドアロックの施錠/解錠
をモーターなどのアクチュエーターを使って電気的に遠
隔操作するものであれば本発明のドアロック装置を採用
でき、本発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、モーター(3)によりドアロック機構の施錠または
解錠操作を行う自動車用電動ドアロック装置において、
モーター(3)に、電気的に遠隔操作されてモーター
(3)に通電していないときもモーター軸(3a)を必
要に応じてロックまたはフリーに保持するロック部材で
あるポジションキープクラッチ(4)を備えたもので、
ドアロック機構を施錠したときその施錠状態を固定で
き、泥棒などに解錠されてしまう危険性を少なくするこ
とができ、高い防犯性能を得ることができるものであ
る。
【0031】また、モーター(3)とポジションキープ
プクラッチ(4)を、リモートコントローラー(10)
により電波で制御する手段と、特定周波数の音に基づい
て形成する暗唱番号または声紋で制御する手段とを備え
たもので、鍵穴を持たないドアを構成でき、泥棒などに
解錠されてしまう危険性をさらに少なくすることがで
き、さらに高い防犯性能を得ることができると共に、リ
モートコントローラー(10)を携帯していなかったり
紛失した場合など、特定周波数の音に基づいて形成する
暗唱番号または声紋でモーター(3)とポジションキー
プクラッチ(4)を制御し、ドアロック機構の施錠また
は解錠を行うバックアップ機能を得ることができるもの
である。
【0032】また、異常信号が入力されたとき、所定時
間コンピューター(11)を休止させる手段または異常
信号の入力を妨げる防御電波を発信する手段を備えたも
ので、解読機などによる操作信号の解読を阻止でき、泥
棒などに解錠されてしまう危険性をさらにまた少なくす
ることができ、さらにまた高い防犯性能を得ることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車用電動ドアロック装置の
概略を示すブロック図
【図2】 ポジションキープクラッチの説明図
【符号の説明】
(1) ドアラッチ (3) モーター (3a) モーター軸 (4) ポジションキープクラッチ(ロック部材) (6) クラッチ板 (7) ロック用電磁コイル (8) ロック解除用電磁コイル (10) リモートコントローラー (15) マイク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターによりドアロック機構の施錠ま
    たは解錠操作を行う自動車用電動ドアロック装置におい
    て、モーターに、電気的に遠隔操作されてモーターに通
    電していないときもモーター軸を必要に応じてロックま
    たはフリーに保持するロック部材を備えたことを特徴と
    する自動車用電動ドアロック装置。
  2. 【請求項2】 モーターとロック部材を、リモートコン
    トローラーにより電波で制御する手段と、特定周波数の
    音に基づいて形成する暗唱番号または声紋で制御する手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動車
    用電動ドアロック装置。
  3. 【請求項3】 異常信号が入力されたとき、所定時間コ
    ンピューターを休止させる手段または異常信号の入力を
    妨げる防御電波を発信する手段を備えたことを特徴とす
    る請求項2に記載の自動車用電動ドアロック装置。
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JPWO2021192095A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30

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JPWO2021192095A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30
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