JP7314793B2 - 配線部材 - Google Patents

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Description

本開示は、配線部材に関する。
特許文献1は、シート状に形成された機能性外装部材に電線が溶着されたワイヤーハーネスを開示している。
特開2018-137208号公報
特許文献1に記載されたワイヤーハーネスは、搬送時などに折り曲げられることがある。ワイヤーハーネスが折り曲げられたときに電線に強い力がかかることが抑制されることが望まれている。
そこで、配線部材が折り曲げられたときに線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、線状伝送部材と、前記線状伝送部材が固定されたシートと、を備え、前記シート上に前記線状伝送部材が曲がって配置された経路曲げ部が設けられ、前記経路曲げ部に折り曲げ位置を有する、配線部材である。
本開示によれば、配線部材が折り曲げられたときに線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
図1は実施形態1にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図2は折り曲げられた配線部材を示す概略平面図である。 図3は図1の領域A1の拡大図である。 図4は配線部材のうち領域A1の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。 図5は折り曲げられた状態の配線部材のうち領域A1の部分を示す側面図である。 図6は図1の領域A2の拡大図である。 図7は配線部材のうち領域A2の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。 図8は実施形態2にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図9は実施形態3にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図10は折り曲げられた配線部材を示す概略平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)線状伝送部材と、前記線状伝送部材が固定されたシートと、を備え、前記シート上に前記線状伝送部材が曲がって配置された経路曲げ部が設けられ、前記経路曲げ部に折り曲げ位置を有する、配線部材である。配線部材のうち経路曲げ部が折り曲げられることによって、線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。この作用としては複数考えられるが、例として、以下に示す第1、第2の作用が考えられる。第1に、配線部材のうち経路曲げ部が折り曲げられた場合、線状伝送部材の周方向において、折り曲げ時に力がかかる領域が大きくなる。これにより、力が分散され、強い力がかかりにくくなる。第2に、折り曲げ時に線状伝送部材のうち内側となる部分では圧縮が生じ、外側となる部分では伸長が生じる。この経路差の比が大きいと、線状伝送部材に強い力がかかりやすいと考えられる。経路曲げ部が折り曲げられると、配線部材のうち線状伝送部材が直線状に配置された部分が折り曲げられた場合と比べて、比で見たときに、圧縮された部分の経路と伸長された部分の経路との経路差が小さくなり、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。
(2)前記経路曲げ部は、前記経路曲げ部における複数の前記線状伝送部材が同一経路に沿って延びる同一経路曲げ部を含み、前記同一経路曲げ部に折り曲げ位置を有していてもよい。これにより、同一経路曲げ部において配線部材が折り曲げられる。
(3)前記経路曲げ部は、複数の前記線状伝送部材のうち一部が他の一部から分岐する分岐経路曲げ部を含み、前記分岐経路曲げ部に折り曲げ位置を有していてもよい。これにより、分岐経路曲げ部において配線部材が折り曲げられる。
(4)前記線状伝送部材は前記経路曲げ部において長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所において前記シートと固定されており、前記折り曲げ位置は前記複数の固定箇所の間に形成されていてもよい。線状伝送部材のうち固定箇所の間の部分は、シートに固定された部分と比べて比較的自由に動くことができる。これにより、配線部材の折り曲げ時に応力が分散されやすくなり、線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。
(5)前記折り曲げ位置は前記線状伝送部材が前記シートに固定されている部分に形成されていてもよい。これにより、配線部材の折り曲げ時に線状伝送部材がシートから浮きにくくなる。これにより、配線部材の折り曲げ作業が容易となる。
(6)前記線状伝送部材は、長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所において前記シートに固定されており、前記折り曲げ位置が形成された部分に前記複数の固定箇所のうちの1つが位置していてもよい。これにより、複数の固定箇所の1つに折り曲げ位置が配置される。
(7)前記折り曲げ位置から認識可能な折目が前記経路曲げ部における前記線状伝送部材の接線方向と直交する方向に延びていてもよい。これにより、シートと線状伝送部材との固定が解消されにくくなる。
(8)前記折り曲げ位置から認識可能な折目が前記経路曲げ部における前記線状伝送部材の接線方向と直交以外の角度で交差する方向に延びていてもよい。これにより、線状伝送部材において曲げにかかる領域が大きくなり、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。
(9)また、本開示の配線部材は、線状伝送部材と、前記線状伝送部材が固定されたシートと、を備え、前記シート上に前記線状伝送部材が曲がって配置された経路曲げ部が設けられ、前記経路曲げ部が折返されている、配線部材である。配線部材のうち経路曲げ部が折返されていることによって、線状伝送部材に強い力がかかることが抑制される。この作用としては複数考えられるが、例として、以下に示す第1、第2の作用が考えられる。第1に、配線部材のうち経路曲げ部が折返された場合、線状伝送部材の周方向において、折り曲げ時に力がかかる領域が大きくなる。これにより、力が分散され、強い力がかかりにくくなる。第2に、折返し時に線状伝送部材のうち内側となる部分では圧縮が生じ、外側となる部分では伸長が生じる。この経路差の比が大きいと、強い力がかかりやすいと考えられる。経路曲げ部が折返されると、配線部材のうち線状伝送部材が直線状に配置された部分が折返された場合と比べて、比で見たときに、圧縮された部分の経路と伸長された部分の経路との経路差が小さくなり、線状伝送部材に強い力がかかりにくくなる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線部材について説明する。図1は実施形態1にかかる配線部材10を示す概略平面図である。図2は折り曲げられた配線部材10を示す概略平面図である。以下では、図2に示すような折り畳み形態の配線部材10について、図1に示すような展開された形態の配線部材10と区別が必要な場合、配線部材10Fのように符号Fが付されることがある。
配線部材10は、線状伝送部材20とシート30とを備える。線状伝送部材20はシート30に固定されている。配線部材10は例えば車両に搭載される。配線部材10は車両において配置対象に配置される。かかる配置対象は例えば、車両におけるボディフレーム、ボディパネル、内装パネルなどである。配置対象は配置面を含む。例えば配置面上にシート30が広がった状態で配線部材10が配置対象に配置される。線状伝送部材20のうちシート30に固定されている部分は、配置経路に沿って延びた状態に保たれる。これにより、配線部材10が配置対象に簡易に配置される。
線状伝送部材20は少なくとも1本含まれる。ここでは複数の線状伝送部材20が含まれる。各線状伝送部材20は、電気又は光等を伝送する線状の部材である。シート30は、全体として扁平な形状に形成されている。複数の線状伝送部材20がシート30に固定されることによって、配線部材10が扁平な形態に保たれる。1つのシート30に同じ径、構造の線状伝送部材20が複数配設されていてもよい。複数の線状伝送部材20の径、構造等は適宜設定されていればよく、径、構造等の異なる線状伝送部材20が同じシート30に配設されていてもよい。
複数の線状伝送部材20は、車両における部品同士を接続する部材であることが想定される。線状伝送部材20の端部には、例えばコネクタCが設けられる。このコネクタCが相手側部品に設けられたコネクタと接続されることで、線状伝送部材20が相手側部品に接続される。つまり、本配線部材10は、車両等において各種部品同士を電気的に(或は光通信可能に)接続する配線部材10として用いられる。コネクタCは、シート30に固定されていてもよい。
複数の線状伝送部材20の経路は、接続先となる部品の位置等に応じて設定される。複数の線状伝送部材20がシート30に固定されることによって、複数の線状伝送部材20がそれぞれの接続先となる部品の位置等に応じた配線経路に沿った状態に保たれる。複数の線状伝送部材20は、幹線から枝線が分岐する態様で、シート30に固定されていてもよい。シート30も幹線が固定される部分から枝線が固定される部分が分岐する形状に形成されていてもよい。ここでは複数の線状伝送部材20はシート30上で分岐している。
例えば線状伝送部材20は、伝送線本体と被覆層とを含む。伝送線本体は、電気又は光等を伝送する。被覆層は伝送線本体を覆う。例えば、線状伝送部材20は、芯線と芯線の周囲の被覆層とを有する一般電線であってもよいし、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。線状伝送部材20は、裸電線など被覆層を含まないものであってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材20としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材20の一部等は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
また、線状伝送部材20は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。
シート30の一方主面上に、線状伝送部材20が固定される。線状伝送部材20は、シート30に固定されればよく、シート30に対する線状伝送部材20の固定構造は特に限定されない。かかる固定態様としては、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、線状伝送部材20とシート30とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、カバー、粘着テープなどが、線状伝送部材20をシート30に向けて押え込んだり、線状伝送部材20とシート30とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、線状伝送部材20とシート30とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、線状伝送部材20とシート30とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどを介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、線状伝送部材20とシート30とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば線状伝送部材20とシート30とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。
係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材20とシート30とは、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材20とシート30とは、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。
以下では、線状伝送部材20とシート30とが、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明する。
シート30は、1層構造を有していてもよい。シート30が1層構造を有する場合、かかる1層は線状伝送部材20が固定される固定層である。シート30は、樹脂シートであってもよい。例えば、シート30は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂によって形成されていてもよい。シート30は一様充実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)であってもよい。また、シート30は、編布、織布又は不織布等の繊維材であることも考えられる。また、シート30は、発泡シート等であることも考えられる。また、シート30は、金属シートであってもよい。
シート30は、複数層構造を有していてもよい。シート30が複数層構造を有する場合、固定層をなすシートは上記1層構造で説明された各種シートが採用される。また固定層をなさないシートは、上記1層構造で説明された各種シートのほか、線状伝送部材20の固定に向かないシートが採用されてもよい。例えばシート30は積層された第1層及び第2層を含む。
第1層は固定層である。第1層は、線状伝送部材20をシート30に固定できるものであれば特に限定されずに使用することができるが、例えば第1層は樹脂が一様に詰まった一様充実断面を有する樹脂層でもよい。第1層により線状伝送部材20が固定されている。第1層の材料となる樹脂は例えば被覆層と同じ樹脂である。第1層の一方の表面がシート30の一方主面とされる。
第2層は保護などの機能を追加又は強化するための層である。例えば第2層は繊維材層である。第2層の一方の表面がシート30の他方主面とされる。第1層及び第2層は、例えば、接着又は融着により固定される。
シート30は柔らかい部材であってもよい。例えば、第1層が軟質PVCなど軟質な樹脂を材料とする一様充実断面を有する樹脂層であり、第2層がPETを材料とする不織布であるなどして、シート30が柔らかい部材とされる。例えば、シート30は線状伝送部材20の曲げに追従可能な可撓性を有してもよい。つまり配線部材10は厚み方向への曲げ(折目がシート30の主面に沿うような曲げ)が可能とされてもよい。シート30は、配線部材10が持ち上げられた状態で、平面を維持できる程度の剛性を有していてもよい。
複数の線状伝送部材20それぞれは、長手方向に沿って間隔をあけた複数箇所でシート30に固定されている。複数の線状伝送部材20それぞれは、長手方向に沿って全体に一連にシート30に固定されていてもよい。
配線部材10には経路曲げ部12、14が設けられる。経路曲げ部12、14は配線部材10の一部分である。経路曲げ部12、14は、シート30上に線状伝送部材20が曲がって配置された部分である。経路曲げ部12、14に折り曲げ位置FTを有する。
配線部材10における経路曲げ部12、14は例えば図2に示すように折り曲げ基準線L1の部分で折り曲げられる。折り曲げ基準線L1は、後述する折目CRを延長した仮想線である。経路曲げ部12、14が折り曲げられた配線部材10Fは図4に示すような折畳まれた状態となることがある。例えば配線部材10が搬送される際の荷姿形態が、折畳み形態の配線部材10Fであり得る。折り曲げ位置FTは、車両への組付時などに折畳み形態の配線部材10Fが展開されて配線部材10とされた際に、配線部材10のうち折り曲げられていた部分に残る痕跡である。折り曲げ位置FTは、配線部材を折り曲げる位置を指しており、例えば折り曲げ跡として把握されうる。折り曲げ跡としては例えば線状伝送部材20に折り癖が残っている場合等が挙げられる。なお、折り曲げ位置FTは折り曲げ跡に限定されず、例えば荷姿として折り曲げられる位置としても把握することができる。
折り曲げ跡は、配線部材10が展開された状態で、シート30と線状伝送部材20との少なくとも一方に形成される。
折り曲げ跡がシート30に形成される場合としては、例えば、折り曲げ跡が形成可能な程度にシート30が硬い場合、及び折り曲げ部分がプレスされる場合などが考えられる。折り曲げ跡がシート30に形成されない場合としては、例えば、シート30が柔らかい場合、折り曲げが緩やかな場合(例えば線状伝送部材20が内側かつシート30が外側となるように折り曲げられる場合)などが考えられる。
折り曲げ跡が線状伝送部材20に形成される場合、伝送線本体に形成されることもあり得るし、被覆層に形成されることもあり得る。折り曲げ跡が被覆層に形成される場合としては、例えば、折り曲げ跡が形成可能な程度に被覆層が硬い場合、及び折り曲げ部分がプレスされる場合などが考えられる。折り曲げ跡が被覆層に形成されない場合としては、例えば、被覆層が柔らかい場合、折り曲げが緩やかな場合(例えばシート30が内側かつ線状伝送部材20が外側となるように折り曲げられる場合)などが考えられる。
経路曲げ部12、14にかかる曲げは屈曲であってもよいし、湾曲であってもよい。経路曲げ部12、14にかかる曲げが屈曲である場合、経路曲げ部12、14のうち線状伝送部材の屈曲点に対応する部分に折り曲げ位置FTを有する。経路曲げ部12、14にかかる曲げが湾曲である場合、経路曲げ部12、14のうち線状伝送部材20の湾曲区間の中のいずれかの位置に対応する部分に折り曲げ位置FTを有していればよい。
ここでは図1の領域A1に経路曲げ部12が設けられる。また図1の領域A2に経路曲げ部14が設けられる。経路曲げ部12、14それぞれに折り曲げ位置FTを有する。以下、領域A1、A2それぞれについて詳述する。
<領域A1について>
図3は図1の領域A1の拡大図である。図4は配線部材10のうち領域A1の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。図5は折り曲げられた状態の配線部材10Fのうち領域A1の部分を示す側面図である。
領域A1における経路曲げ部12は同一経路曲げ部12である。同一経路曲げ部12は、当該経路曲げ部12における複数の線状伝送部材20すべてが同一経路に沿って並行に延びる部分である。図3に示す例では同一経路曲げ部12は、2つの直線経路部の間に設けられている。直線経路部は当該直線経路部における複数の線状伝送部材20すべてが直線状に延びる部分である。2つの直線経路部のうち第1の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向と、第2の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向とが異なっている。ここでは同一経路曲げ部12において線状伝送部材20が平面上でUターン以外の態様に曲がって配置されている。これにより、第1の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向と、第2の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向とが交差している。
ここでは第1、第2の直線経路部のなす角度は30度である。このように、第1、第2の直線経路部のなす角度は、0度から90度の間のいずれかの角度であってもよい。第1、第2の直線経路部のなす角度は、90度であってもよいし、90度から180度の間のいずれかの角度であってもよい。
同一経路曲げ部12において線状伝送部材20が平面上でUターンするように配置されてもよい。この場合、第1の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向と、第2の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向とが平行となる。この場合でも、第1の直線経路部と、第2の直線経路部とがずれ、一致することはない。このため、第1の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向と、第2の直線経路部において線状伝送部材20が延びる方向とが異なっているとみなされる。
同一経路曲げ部12において、シート30も線状伝送部材20の経路に応じて曲がった形状に形成されている。もっとも同一経路曲げ部12において、シート30は線状伝送部材20の経路に応じて曲がった形状に形成されていなくてもよい。例えばシート30は直線状に形成されつつ線状伝送部材20を曲げて配置可能な幅広なものであってもよい。
同一経路曲げ部12に折り曲げ位置FTを有する。ここでは、4本の線状伝送部材20A、20B、20C、20Dが並行する部分に同一経路曲げ部12が設けられる。4本の線状伝送部材20A、20B、20C、20Dに折り曲げ跡が形成されている。またシート30のうち4本の線状伝送部材20A、20B、20C、20Dの側方に折り曲げ跡が形成されている。
同一経路曲げ部12では線状伝送部材20が一回のみ曲がっている。同一経路曲げ部12において線状伝送部材20が複数回曲がっていてもよい。この場合、同一経路曲げ部12において、線状伝送部材20が幅方向(並列方向)一方側を内向きとして曲がる曲げ部と、幅方向(並列方向)他方側を内向きとして曲がる曲げ部とが交互に配置される。
<領域A2について>
図6は図1の領域A2の拡大図である。図7は配線部材10のうち領域A2の部分が折り曲げられる様子を示す説明図である。
領域A2における経路曲げ部14は分岐経路曲げ部14である。分岐経路曲げ部14は、複数の線状伝送部材20のうち一部が他の一部から分岐する部分である。図6に示す例では、複数の線状伝送部材20が幹線から枝線が分岐する部分が分岐経路曲げ部14とされている。ここでは幹線が直線状に延びているが、幹線は曲がっていてもよい。ここでは枝線は幹線に直交する方向に延びているが、直交以外の方向に延びていてもよい。ここでは1つの分岐部から分岐する枝線は1つのみであるが、1つの分岐部から複数の枝線が分岐してもよい。
具体的には、2本の線状伝送部材20A、20Bが一端部から他端部までの全体にわたって幹線をなしている。3本の線状伝送部材20C、20D、20Eは一端部から分岐部までの区間において幹線をなし、分岐部から他端部までの区間において枝線をなしている。3本の線状伝送部材20C、20D、20Eのうち枝線をなす部分は並行に延びている。2本の線状伝送部材20C、20Dのうち幹線をなす部分と、1本の線状伝送部材20Eのうち幹線をなす部分とは分岐部から相互に逆向きに延びている。
分岐経路曲げ部14において、シート30も線状伝送部材20の経路に応じて分岐した形状に形成されている。もっとも分岐経路曲げ部14において、シート30は線状伝送部材20の経路に応じて分岐した形状に形成されていなくてもよい。例えばシート30は直線状に形成されつつ幹線及び枝線を固定可能に幅広なものであってもよい。また例えばシート30は直線状に形成されつつ幹線及び分岐部を固定可能なものであって枝線が固定されないものであってもよい。
分岐経路曲げ部14に折り曲げ位置FTを有する。分岐経路曲げ部14では、3本の線状伝送部材20C、20D、20Eが曲がって配置されている。3本の線状伝送部材20C、20D、20Eのうち2本の線状伝送部材20C、20Dに折り曲げ跡が形成されている。ここでは2本の線状伝送部材20C、20Dが折り曲げられる際、2本の線状伝送部材20A、20Bも併せて折り曲げられる必要がある。このため、2本の線状伝送部材20A、20Bにも折り曲げ跡が形成されている。またシート30のうち4本の線状伝送部材20A、20B、20C、20Dの側方に折り曲げ跡が形成されている。
図3、図5及び図6において線状伝送部材20とシート30との固定箇所FPが二点鎖線によって示されている。線状伝送部材20は経路曲げ部12、14においても長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所FPにおいてシート30と固定されている。折り曲げ位置FTは複数の固定箇所FPの間にある。従って図6に示すように、配線部材10は線状伝送部材20とシート30とが固定されていない部分において折り返されている。
配線部材10において、折り曲げ跡から折目CRが認識可能である。例えば、いずれか1つの部材に形成された折り曲げ跡が線状であれば、その線が折目CRとして認識される。また例えば、複数の部材に折り曲げ跡が形成されており、複数の部材の折り曲げ跡が一列に並んでいる場合、複数の部材の折り曲げ跡を結ぶ仮想線が折目CRとして認識される。
折目CRは、経路曲げ部12、14における線状伝送部材20の接線方向と直交する方向に延びる。図3及び図6において仮想線L2はそれぞれ線状伝送部材20の折り曲げ跡が形成された部分における接線方向に沿う線である。折目CRは仮想線L2に直交している。経路曲げ部12、14に複数の線状伝送部材20が設けられる場合、折目CRが経路曲げ部12、14におけるすべての線状伝送部材20の接線方向と直交する方向に延びている。ここでは経路曲げ部12、14における複数の線状伝送部材20の曲率中心が一致している。従って外周側の線状伝送部材20の曲率半径が内周側の線状伝送部材20の曲率半径よりも大きい。そして、折目CRが曲率中心に対する径方向に延びていることによって、折目CRが経路曲げ部12、14におけるすべての線状伝送部材20の接線方向と直交する方向に延びている。
もっとも経路曲げ部12、14における複数の線状伝送部材20の曲率中心は一致していなくてもよい。例えば、経路曲げ部12、14における複数の線状伝送部材20の曲率半径が同じであってもよい。この場合、経路曲げ部12、14における複数の線状伝送部材20の曲率中心が一列に並び、かつこの曲率中心の並ぶ方向に折目CRが形成されていると、折目CRが経路曲げ部12、14におけるすべての線状伝送部材20の接線方向と直交する方向に延びる。
上記配線部材10が折畳まれた形態、即ち、配線部材10Fにおいて、折返し箇所13、15が経路曲げ部12、14に位置した状態となっている(図2参照)。この配線部材10Fが展開されると、折返し箇所13、15の跡である折り曲げ跡が経路曲げ部12、14に位置した状態となっている(図1参照)。折り曲げ跡は、線状伝送部材20に折り癖として残った跡、又はシート30に折り癖として残った跡として観察される。
<効果等>
以上のように構成された配線部材10によると、経路曲げ部12、14に折り曲げ位置FTを有するため、配線部材10のうち経路曲げ部12、14が折り曲げられていたことになる。これにより、線状伝送部材20に強い力がかかることが抑制される。この作用としては複数考えられるが、例として、以下に示す第1、第2の作用が考えられる。このほかの作用の例として、以下に示す第3、第4の作用も考えられる。
第1に、配線部材10のうち経路曲げ部12、14が折り曲げられた場合、折目CRが線状伝送部材20に対して斜めに延びやすい。これによって、線状伝送部材20の周方向において、折り曲げ時に力がかかる領域(折り曲げ跡がつく領域)が大きくなる。これにより、力が分散され、強い力がかかりにくくなる。
第2に、折り曲げ時に線状伝送部材20のうち内側となる部分では圧縮が生じ、外側となる部分では伸長が生じる。この経路差の比が大きいと、強い力がかかりやすいと考えられる。経路曲げ部12、14が折り曲げられると、配線部材10のうち線状伝送部材20が直線状に配置された部分が折り曲げられた場合と比べて、比で見たときに、圧縮された部分の経路と伸長された部分の経路との経路差が小さくなり、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
第3に、経路曲げ部12では、配線部材10が折返される前に既に経路曲げ部12にかかる圧縮箇所及び伸長箇所がある。経路曲げ部12にかかる圧縮箇所及び伸長箇所は線状伝送部材20の周方向に180度ずれて位置する。配線部材10は経路曲げ部12の曲げとは別の向きに折り曲げられる。配線部材10の折り曲げにかかる圧縮箇所及び伸長箇所は線状伝送部材20の周方向に180度ずれて位置する。配線部材10が厚み方向に折り曲げられる場合、経路曲げ部12にかかる圧縮箇所(伸長箇所)と、配線部材10の折り曲げにかかる圧縮箇所(伸長箇所)とは、線状伝送部材20の周方向に90度ずれて位置する。このため、経路曲げ部12にかかる圧縮箇所が配線部材10の折り曲げにかかる伸長箇所に使われ、経路曲げ部12にかかる伸長箇所が配線部材10の折り曲げにかかる圧縮箇所に使われることによって、配線部材10の折り曲げにおいて線状伝送部材20にかかる応力が緩和される。経路曲げ部14においても同様の作用が生じる。
第4に、折り曲げ位置FTは複数の固定箇所FPの間にある。線状伝送部材20のうち固定箇所FPの間の部分は、シート30に固定された部分と比べて比較的自由に動くことができる。これにより、配線部材10の折り曲げ時に応力が分散されやすくなり、線状伝送部材20に強い力がかかることが抑制される。
また同一経路曲げ部12に折り曲げ位置FTを有するため、同一経路曲げ部12において配線部材10が折り曲げられる。また分岐経路曲げ部14に折り曲げ位置FTを有するため、分岐経路曲げ部14において配線部材10が折り曲げられる。
また折目CRが経路曲げ部12、14における線状伝送部材20の接線方向と直交する方向に延びるため、折り曲げにかかる力がシート30の主面に沿う方向の力として作用しにくい。これにより、シート30と線状伝送部材20との固定が解消されにくくなる。なお、折目CRが経路曲げ部12、14における線状伝送部材20の接線方向と直交する方向に延びる場合、上記第1の作用は生じにくいと考えられる。
また、梱包、搬送時等において配線部材10が折り曲げられる理由は、コンパクト化を図るためである。この点に関し、経路曲げ部12、14を有する配線部材10において、経路曲げ部12、14において配線部材10が折り曲げられることによって、配線部材10Fをよりコンパクトとすることができる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる配線部材について説明する。図8は実施形態2にかかる配線部材110を示す概略平面図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材110において、折り曲げ位置FTは線状伝送部材20がシート30に固定されている部分にある点で配線部材10とは異なる。ここでは同一経路曲げ部12における例で説明するが、本実施形態で説明される構成は、他の経路曲げ部14に適用されてもよい。
線状伝送部材20は、長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所FPにおいてシート30に固定されている。折り曲げ位置FTに複数の固定箇所FPのうちの1つが位置する。配線部材110が折り返された態様では、経路曲げ部12のうち線状伝送部材20がシート30に固定されている部分において折り返される。ここでは経路曲げ部12のうち複数の固定箇所FPのうちの1つが位置する部分において折り返される。
このような配線部材110によると、折り曲げ位置FTは線状伝送部材20がシート30に固定されている部分にあるため、配線部材110の折り曲げ時に線状伝送部材20がシート30から浮きにくくなる。これにより、配線部材110の折り曲げ作業が容易となる。
さらに配線部材110は経路曲げ部12の曲げとは別の向きに折返されるため、経路曲げ部12が折り返されると、折り返し時の力の成分としてシート30の主面に沿う成分が生じ、線状伝送部材20をシート30から剥離させる力として作用する。これにより、折り返し時に線状伝送部材20にかかる力が強くなると、線状伝送部材20がシート30から剥離する。線状伝送部材20がシート30から剥離した後は、自由に動けるため、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
また線状伝送部材20は、長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所FPにおいてシート30に固定されており、折り曲げ位置FTに複数の固定箇所FPのうちの1つが位置するため、複数の固定箇所FPの1つに折り曲げ位置FTが配置される。
[実施形態3]
実施形態3にかかる配線部材について説明する。図9は実施形態3にかかる配線部材210を示す概略平面図である。図10は折り曲げられた配線部材210Fを示す概略平面図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
配線部材210において、折目CRが経路曲げ部12、14における線状伝送部材20の接線方向と直交以外の角度で交差する方向に延びる点で上記配線部材10とは異なる。ここでは同一経路曲げ部12における例で説明するが、本実施形態で説明される構成は、他の経路曲げ部14に適用されてもよい。経路曲げ部12に複数の線状伝送部材20が設けられる場合、折目CRが経路曲げ部12における少なくとも1つの線状伝送部材20の接線方向と直交以外の角度で交差する方向に延びていればよい。
具体的には、図9において仮想線L2は線状伝送部材20の折り曲げ跡が形成された部分における接線方向に沿う線である。また図9において仮想線L3は線状伝送部材20の折り曲げ跡が形成された部分における接線方向に直交する方向に沿う線である。従って仮想線L2と仮想線L3とは直交している。折目CRは、仮想線L2、L3の両方と交差する方向に延びる。
このような配線部材210によると、折目CRが経路曲げ部12における線状伝送部材20の接線方向と直交以外の角度で交差する方向に延びるため、上記第1の作用が生じやすい。つまり、線状伝送部材20において曲げにかかる領域(折り曲げ跡がつく領域)が大きくなり、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
[付記]
折り畳み形態の配線部材10F、210Fのように経路曲げ部12、14が折り返された配線部材が本開示の配線部材としてとらえられてもよい。経路曲げ部12、14が折り返された配線部材とは、経路曲げ部12、14がシート30の厚み方向に折り返されているような配線部材である。つまり配線部材は、線状伝送部材20と、前記線状伝送部材20が固定されたシート30と、を備え、前記シート30上に前記線状伝送部材20が曲がって配置された経路曲げ部12、14が設けられ、前記経路曲げ部12、14が折返されている、配線部材であってもよい。
なおこのような配線部材は荷姿形態のものであってもよいし、車両に配設された形態の物であってもよい。このような配線部材によっても、経路曲げ部12、14が折り返されているため、上記第1から第4の作用などによって、線状伝送部材20に強い力がかかりにくくなる。
[変形例]
実施形態1において、経路曲げ部12、14それぞれに折り曲げ位置FTを有し、配線部材10が折り曲げ位置FTを2つ有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。配線部材10が有する折り曲げ位置FTは1つのみであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また経路曲げ部12、14のみに折り曲げ位置FTを有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。経路曲げ部12、14以外の部分にも折り曲げ位置FTを有していてもよい。例えば、直線経路部に折り曲げ位置FTを有していてもよい。経路曲げ部12、14に少なくとも1つの折り曲げ位置FTを有していればよい。
また配線部材10に複数の経路曲げ部12、14が設けられる場合、複数の経路曲げ部12、14すべてに折り曲げ位置FTを有していてもよい。複数の経路曲げ部12、14のうち一部の経路曲げ部12、14のみに折り曲げ位置FTを有していてもよい。つまり折り曲げ位置FTのない経路曲げ部12、14があってもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10、110、210 配線部材
10F、210F 配線部材(折返された形態)
12 同一経路曲げ部(経路曲げ部)
13 折返し箇所
14 分岐経路曲げ部(経路曲げ部)
15 折返し箇所
20 線状伝送部材
30 シート
C コネクタ
FT 折り曲げ位置
FP 固定箇所
CR 折目

Claims (5)

  1. 線状伝送部材と、
    前記線状伝送部材が固定されたシートと、
    を備え、
    前記シート上に前記線状伝送部材が曲がって配置された少なくとも1つの経路曲げ部が設けられ、
    前記少なくとも1つの経路曲げ部に折り曲げ位置を有し、
    前記折り曲げ位置は前記線状伝送部材が前記シートに固定されている部分に形成されており、
    前記線状伝送部材は、長手方向に沿って間隔をあけた複数の固定箇所において前記シートに固定されており、
    前記折り曲げ位置が形成された部分に前記複数の固定箇所のうちの1つが位置する、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記少なくとも1つの経路曲げ部は、経路曲げ部における複数の前記線状伝送部材が同一経路に沿って延びる同一経路曲げ部を含み、
    前記同一経路曲げ部に折り曲げ位置を有する、配線部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
    前記少なくとも1つの経路曲げ部は、複数の前記線状伝送部材のうち一部が他の一部から分岐する分岐経路曲げ部を含み、
    前記分岐経路曲げ部に折り曲げ位置を有する、配線部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記折り曲げ位置から認識可能な折目が前記経路曲げ部における前記線状伝送部材の接線方向と直交する方向に延びる、配線部材。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記折り曲げ位置から認識可能な折目が前記経路曲げ部における前記線状伝送部材の接線方向と直交以外の角度で交差する方向に延びる、配線部材。
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