JP7269547B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および画像形成装置に関する。
筒状の定着ベルトを備えた定着装置には、定着ベルトにその内側から当接し、定着ベルトを介して加圧ローラなどの対向部材との間に定着ニップを形成するためのニップ形成部材が設けられる。
このニップ形成部材には、熱伝導率の高い高熱伝導部材を定着ベルト側に設けて、定着ベルトの幅方向の温度を均一化する構成のものが既に知られている。
例えば特許文献1(特開2018-10258号公報)では、図15に示すように、定着ベルトに内接し、定着ベルトを介して加圧ローラと当接する高熱伝導部材101に、加圧ローラとは反対側から、長手状の部材102が重ね合わせされて設けられる。高熱伝導部材101は、部材102にその長手方向にわたって当接すると共に、短手方向両側の垂直部101a、101bで部材102を両側から抱え込むようにして、部材102に重ね合わせされる。
特許文献1のような構成では、高熱伝導部材と、それに重ね合わせされる部材とが、長手方向に位置ズレするという課題があった。
上記の課題を解決するため、本発明は、基材と、前記基材と重ね合わせて設けられ、前記基材よりも熱伝導率の高い高熱伝導部材とを有し、定着ベルトにその内側から当接して当該定着ベルトを介して対向部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、記定着ベルトと、前記定着ベルトに対向する対向部材と、を備えた定着装置であって、前記基材および前記高熱伝導部材のうち一方が、その短手方向両側に、短手方向一方側あるいは他方側へ突出する突起部を長手方向の一部に有し、前記基材および前記高熱伝導部材のうち他方が、その短手方向両側に、短手方向他方側あるいは一方側へ開口した、前記突起部が嵌合する嵌合孔を、長手方向の前記突起部に対応する位置に有し、前記突起部は、反射部材および前記ニップ形成部材を支持する支持部材に嵌合せず、前記嵌合孔に嵌合して前記基材と前記高熱伝導部材とが位置決めされ、前記突起部および前記嵌合孔は、前記基材あるいは前記高熱伝導部材の長手方向に複数設けられ、かつ、前記基材あるいは前記高熱伝導部材の短手方向の一方側と他方側とで長手方向に互い違いに配置され、前記突起部および前記嵌合孔は、前記基材あるいは前記高熱伝導部材の短手方向の一方側であって、前記定着ベルトの回転方向の上流側に、前記定着ベルトの回転方向の下流側よりも多く配置されることを特徴とする。
本発明によれば、基材と高熱伝導部材とをその長手方向に精度良く位置決めすることができる。
画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 ニップ形成部材を構成する各部材の展開図である。 均熱部材を基材に対して取り付ける様子を示す断面図である。 突起部およびその周辺部を示す斜視図である。 基材に設けられる突起部の長手方向の配置を示す図である。 基材に設けられる突起部の配置の変形例を示す図である。 異なる形態のニップ形成部材の断面図である。 ニップ形成部材の平面図である。 基材の背面図である。 ニップ形成部材の背面側の長手方向端部側を示す斜視図である。 ニップ形成部材のステーに対する取り付けの様子を示す斜視図である。 基材のステーに対する取り付け部分を示す斜視図である。 異なる実施形態の定着装置を示す断面図である。 従来のニップ形成部材の断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すカラー画像形成装置1の中央には、4つのプロセスユニット9Y,9M,9C,9Kが着脱可能に設けられた画像形成部2が配置されている。各プロセスユニット9Y,9M,9C,9Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的な各プロセスユニット9としては、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能なドラム状の回転体である感光体ドラム10と、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラ11と、感光体ドラム10の表面にトナーを供給する現像ローラを有する現像装置12等を備えている。
プロセスユニット9の下方には、露光部3が配置されている。露光部3は、画像データに基づいて、レーザ光を発するように構成されている。
画像形成部2の上方には転写部4が配置されている。転写部4は、駆動ローラ14及び従動ローラ15に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト16、各プロセスユニット9の感光体ドラム10に対して中間転写ベルト16を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ13等で構成されている。各一次転写ローラ13はそれぞれの位置で中間転写ベルト16の内周面を押圧しており、中間転写ベルト16の押圧された部分と各感光体ドラム10とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト16を挟んで駆動ローラ14に対向した位置には二次転写ローラ17が配設されている。二次転写ローラ17は中間転写ベルト16の外周面を押圧しており、二次転写ローラ17と中間転写ベルト16とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。駆動ローラ14、中間転写ベルト16、そして、二次転写ローラ17は、画像を用紙に転写する画像転写部として機能する。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙カセット18や、給紙カセット18から用紙Pを搬出する給紙ローラ19等からなっている。
搬送路7は、給紙部5から搬出された用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ30の他、後述する排紙部8に至るまで、搬送ローラ対が搬送路7の途中に適宜配置されている。
定着装置6は、加熱部材によって加熱される定着ベルト21、その定着ベルト21を加圧可能な加圧ローラ22等を有している。
排紙部8は、画像形成装置1の搬送路7の最下流に設けられる。この排紙部8には、用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ31と、排出された用紙Pをストックするための排紙トレイ32とが配設されている。
画像形成装置1の上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色トナーが充填されたトナーボトル50Y,C,M,Kが着脱可能に設けられている。そして、このトナーボトル50Y,C,M,Kから各現像装置12との間に設けた補給路を介して、各色の現像装置12に各色トナーが補給される。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット9Y,9C,9M,9Kの感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム10に露光部3によって露光される画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム10上には静電潜像が形成され、各現像装置12に蓄えられたトナーが、ドラム状の現像ローラによって感光体ドラム10に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
転写部4では、駆動ローラ14の回転駆動により中間転写ベルト16が図の矢印Aの方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ13には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ニップにおいて転写電界が形成され、各感光体ドラム10に形成されたトナー画像は一次転写ニップにて中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ19が回転駆動することによって、給紙カセット18に収容された用紙Pが搬送路7に送り出される。搬送路7に送り出された用紙Pは、レジストローラ30によってタイミングを計られて、二次転写ローラ17と駆動ローラ14との間の二次転写ニップに送られる。このとき、中間転写ベルト16上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに転写電界が形成されている。二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置6へと搬送され、定着ベルト21と加圧ローラ22とによって用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着ベルト21から分離され、搬送ローラ対によって搬送され、排紙部8において排紙ローラ31によって排紙トレイ32へと排出される。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット9Y,9C,9M,9Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット9を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2に基づき、上記定着装置6の基本構成について説明する。
図2に示すように、定着装置6は、回転可能なベルト部材(あるいは定着部材)としての定着ベルト21と、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた対向部材としての加圧ローラ22と、定着ベルト21を加熱する加熱部材としてのハロゲンヒータ23と、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成部材24と、ニップ形成部材24にその背面側から当接して支持する、当接部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ27と、定着ベルト21から用紙を分離する分離部材28と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する加圧手段等を備えている。
上記定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
上記加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22の表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着部材と対向部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
上記ハロゲンヒータ23は、その両端部が定着装置6の側板に固定されている。ハロゲンヒータ23は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、上記温度センサ27による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。また、定着ベルト21を加熱する加熱部材として、ハロゲンヒータ以外に、IH、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
上記ニップ形成部材24は、定着ベルト21の幅方向又は加圧ローラ22の軸方向(図2の紙面に垂直な方向で、以下、この方向をニップ形成部材24の長手方向とも呼ぶ)にわたって長手状に配設され、ステー25によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向にわたって均一なニップ幅が得られるようにしている。ニップ形成部材24の詳細な構成については後述する。
上記ステー25は、ニップ形成部材24の長手方向にわたって長手状に配設される。ステー25は、ニップ形成部材24にその背面側から長手方向にわたって当接し、加圧ローラ22の圧接力に抗してニップ形成部材24を支持している。ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、ステー25を樹脂製とすることも可能である。
上記反射部材26は、ステー25とハロゲンヒータ23との間に配設されている。本実施形態では、反射部材26をステー25に固定している。反射部材26の材料としては、アルミニウムやステンレス等が挙げられる。このように反射部材26を配設していることにより、ハロゲンヒータ23からステー25側に放射された光が定着ベルト21へ反射される。これにより、定着ベルト21に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ23からの輻射熱がステー25等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
また、本実施形態のような反射部材26を設けずに、ステー25のハロゲンヒータ23側の面を研磨又は塗装などの鏡面処理をし、反射面を形成してもよい。また、上記反射部材26又はステー25の反射面の反射率は、90%以上であることが望ましい。
ただ、ステー25はその強度を確保するために形状や材質の制約があるため、本実施形態のように反射部材26を別途設けた方が、形状や材質の選択の自重度が広がり、反射部材26とステー25はそれぞれの機能に特化することができる。また、反射部材26をハロゲンヒータ23とステー25との間に設けることにより、ハロゲンヒータ23に対する反射部材26の位置が近くなるので、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。
また、光の反射による定着ベルト21の加熱効率をさらに向上させるには、反射部材26又はステー25の反射面の向きを検討する必要がある。例えば、反射部材26をハロゲンヒータ23を中心とする同心円状に配設した場合は、光がハロゲンヒータ23に向かって反射されるため、その分、加熱効率が低下してしまう。これに対し、反射部材26の一部又は全部を、ハロゲンヒータ23以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに配設した場合は、ハロゲンヒータ23の方向へ反射される光量が少なくなるため、反射光による加熱効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る定着装置6は、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ23によって定着ベルト21をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。本実施形態では、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21の図2の左側の部分の間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ23からの輻射熱を定着ベルト21に直接与えるようにしている。
また、定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20~50μm、100~300μm、10~50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21の直径は、20~40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ22の直径を20~40mmに設定しており、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも大きくなるため、ニップ部Nから排出される記録媒体が定着ベルト21から分離されやすくなる。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図2中の時計回り(矢印B1参照)に回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図2中の反時計回り(矢印B2参照)に従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、ガイド板に案内されながら図2の矢印C1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ23によって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印C2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材28の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト21から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
次に、ニップ形成部材24のより詳細な構成について説明する。
図2および図3に示すように、ニップ形成部材24は、基材41と、高熱伝導部材としての均熱部材42とを備えている。基材41および均熱部材42は、ニップ形成部材の長手方向に延在している。
基材41は、耐熱性を有した部材により構成され、例えばセラミック、ガラス、アルミニウムなどの無機物、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどのゴム類、PTFE(四フッ化エチレン)、PFA(四フッ化エチレン・ペルフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体)、ETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)などのフッ素樹脂、PI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶プラスチック,液晶ポリマー)、フェノール樹脂、ナイロン、アラミドなどの樹脂、またはこれらを組み合わせたものを用いることができる。
本実施形態では、基材41を耐熱性と成形性に優れた液晶ポリマー(LCP)で形成しており、熱伝導率は例えば0.54W/m・Kに設定される。
基材41は、均熱部材42と嵌合する突起部41aを有する(詳しくは後述する)。突起部41aは、基材41の長手方向中央部で短手方向両側に、短手方向の各方向へ突出して設けられる。
図3に示すように、基材41は、ステー25の側へ突出する複数の凸部41bを有する。凸部41bは、基材41の長手方向に複数配設されたものが、短手方向に2列で設けられている。凸部41bは、ステー25に当接してニップ形成部材24をステー25に対して位置決めする位置決め部である。
均熱部材42は、定着ベルト21にその内周面側から当接する部材である(図2参照)。均熱部材42は基材41よりも熱伝導率の高い部材によって構成される。具体的には、本実施形態ではSUSが用いられ、その熱伝導率は16.7~20.9W/m・Kに設定される。また、銅系材質(例えば熱伝導率381W/m・K)やアルミニウム系材質(例えば熱伝導率236W/m・K)等の熱伝導率が高い材質を用いることもできる。
ニップ形成部材24の定着ベルト21側に、熱伝導性の良い均熱部材42を設け、均熱部材42を定着ベルト21に対してその幅方向にわたって当接させることで、定着ベルト21の熱をその幅方向に移動させて均一化し、定着ベルト21の幅方向の温度ムラを抑制することができる。
均熱部材42は、その短手方向両側に、長手方向にわたって設けられた曲げ部42aを有する。図2に示すように、本実施形態では、均熱部材42の曲げ部42aは、金属板をその短手方向両側(図の上側および下側)で、短手方向に略垂直な方向(図の左方向で、ニップ部Nと反対の方向)へ曲げ加工することにより成形される。
均熱部材42には、上記両曲げ部42a、42aの長手方向中央部で、短手方向の両側に、短手方向に貫通した嵌合孔42b、42bを有する(詳しくは後述する)。
均熱部材42には、その長手方向両端側に、端部側へ向けてその短手方向の幅が小さくなっていく絞り部42dを有する。
次に、突起部41aを嵌合孔42bに嵌合させて基材41と均熱部材42とを組み立てる様子について、図4(a)および図4(b)を用いて説明する。
図4(a)に示すように、基材41の突起部41aは、その短手方向一方側の端面として、傾斜面41a1と平面41a2とが連続して設けられる。傾斜面41a1は、定着ニップN側(図の右側)からその反対側へ向けて、短手方向の一方側(図の上側)へ傾斜した傾斜面である。
均熱部材42を基材41に対して図の左方向へ移動させる(図の矢印方向参照)と、曲げ部42aの先端部が傾斜面41a1に沿って突起部41aに乗り上げていく。つまり、均熱部材42に当接された基材41が弾性変形することで、曲げ部42aが突起部41aに乗り上げていく。そして、基材41を弾性変形させながら均熱部材42が図の左方向へさらに移動し、曲げ部42aの先端部が突起部41aを乗り越えることで、図4(b)に示すように、突起部41aが嵌合孔42bに嵌合する。
突起部41aの均熱部材42の取付方向上流側に傾斜面41a1を設けることで、この傾斜に沿って曲げ部42aを突起部41aに乗り上げさせる(つまり、基材41を徐々に弾性変形させる)ことができるため、基材41と均熱部材42との組み付け性が向上する。
以上の説明では、基材41および均熱部材42の短手方向一方側の突起部41aと嵌合孔42bとが嵌合する様子を説明したが、同様の方法により、短手方向他方側の突起部41aと嵌合孔42bとを嵌合させることができる。このように、突起部41aと嵌合孔42bとを嵌合させることで、基材41と均熱部材42とを固定することができ、一方が他方から脱落することを防止できる。
短手方向両側で突起部41aと嵌合孔42bとを嵌合させることにより、基材41の均熱部材42に対する短手方向の移動が規制される。また、図4(b)のように、嵌合孔42bの図の左右方向の幅により、基材41の厚み方向の移動が規制される。また、図5に示すように、嵌合孔42bの長手方向の幅(図の左右方向の幅)により、基材41の長手方向の移動が規制される。以上のように、基材41の均熱部材42に対する各方向の移動が規制され、基材41が均熱部材42に位置決めされる。なお、お実際には、突起部41aと嵌合孔42bとの間には、両者の寸法誤差等を考慮して、いくらかのガタが設けられている。
基材41と均熱部材42との固定が十分でなく、その位置にずれが生じると、定着ベルト21の幅方向端部側の画像形成領域で均熱部材42に当接しない部分が生じる等、均熱部材42が定着ベルト21の画像形成領域に対する十分な均熱効果を発揮することができず、画像の定着不良を生じてしまう場合がある。また、均熱部材42が基材41に対して、例えばその長手方向に傾いて配置されることで、定着ニップNの形状にゆがみが生じ、定着ニップNを通過した用紙Pの定着ベルト21からの分離位置がその幅方向でずれて、用紙のシワやジャムの原因になってしまうおそれがある。本実施形態では、基材41と均熱部材42とを精度良く位置決めすることで、このような不具合を防止できる。特に、上記のような突起部41aと嵌合孔42bとの嵌合のみで基材41と均熱部材42とを精度良く位置決めすることができるため、これらの部材の組み立ての時間短縮および良好な作業性を実現することができる。
また本実施形態では、図6に示すように、短手方向両側の突起部41aが、長手方向(図の左右方向)の略同じ位置に設けているため、基材41と均熱部材42との組み立て時に、基材41の長手方向の突起部41aに対応する箇所を押圧するだけで、短手方向両側の突起部41a、41aを嵌合孔42b、42bに嵌合させることができる。従って、基材41と均熱部材42との組み立ての作業性が向上し、作業時間を短縮することができる。なお、本実施形態では長手方向の略同じ位置に設けられるものとしたが、短手方向両側の突起部41aの長手方向の位置のずれ量が30mm以下であれば、上記のように一度の押圧で容易に向両側の突起部41a、41aを嵌合孔42b、42bに嵌合させることができる。
また本実施形態のように、突起部41aと嵌合孔42bとを基材41および均熱部材42の長手方向中央部に設けることにより、長手方向中央での位置決めができるため、長手方向のいずれか一方側への基材41や均熱部材42の位置ズレが生じにくくなる。これにより、定着ベルト21の長手方向の温度ムラや定着ニップ長手方向の圧力偏差を極力抑制することができる。なお、基材41や均熱部材42の長手方向中央部とは、これらの部材を長手方向に3分割した際の真ん中の領域を指すものである。
ただし、本発明の突起部41aと嵌合孔42bとの配置はこれに限らない。以下、突起部41aと嵌合孔42bとの配置の変形例について、図7を用いて説明する。なお、以下の図では基材41のみを図示し、均熱部材42の図示を省略しているが、各突起部41aに対応する位置に嵌合孔42bが設けられるのはもちろんのことである。
例えば、図7(a)に示すように、短手方向両側で、長手方向の複数箇所に突起部41aを設けることができる。嵌合位置を複数設けることで、突起部41aと嵌合孔42bとの間に圧力が生じた場合、例えば、定着ベルト21が回転により矢印B2方向の力が均熱部材42に加えられた場合(つまり、基材41と均熱部材42との間に矢印B2方向の上流側で当接力が生じた場合)等でも、各突起部41aと嵌合孔42bとにかかる負荷を分散することができるので、強度上有利になる。従って、各突起部41aの長手方向の幅や厚みを、突起部41aを長手方向に1つだけ設けた場合と比較して小さくすることも可能になる。
また、図7(b)に示すように、短手方向の一方側と他方側で、長手方向で互い違いの位置に突起部41aを配置することもできる。前述のように、均熱部材42を基材41に組み付ける際に、突起部41aは均熱部材42に加圧されてこの部分が弾性変形する。この際、短手方向一方側と他方側で、長手方向の同じ位置に突起部41aが設けられていると、この部分での基材41の変形量が大きくなる。しかし、本実施形態のように突起部41aの配置をずらすことで、長手方向の突起部41aが設けられる各位置で、突起部41aの1つ分だけの弾性変形量に留めることができ、基材41の塑性変形を抑制することができる。なお、前述のように、定着ベルト21の矢印B2方向の回転により、基材41の上流側部分(図の下側部分)には負荷がかかりやすいため、上流側の突起部41aの数を下流側よりも多くする方が好ましい。
以上の実施形態では、基材41に突起部41aを設けて、均熱部材42に嵌合孔42bを設ける構成としたが、その逆であってもよい。例えば、図8に示すように、均熱部材42の短手方向両側を2段階に折り曲げて、図の左方向へ延びる曲げ部42aの先端に、均熱部材42の短手方向中央側へ延びる突起部42b’を設ける。そして、基材41の突起部42b’に対応する位置に、突起部42b’を嵌合させるための嵌合孔41a’を設ける。前述した実施形態と同様、突起部42b’および嵌合孔41a’は、長手方向の一部に設けられ、複数設けられてもよいし、例えば長手方向中央部に一つだけ設けられてもよい。
本実施形態でも、突起部42b’が嵌合孔41a’に嵌合することにより、基材41と均熱部材42とを固定し、その位置ズレを防止することができる。
前述の実施形態のように、基材41に突起部41aを設ける場合、突起部41aの嵌合孔42bからの突出量が大きすぎると、突起部41aの先端が定着ベルト21と摺動して定着ベルト21が摩耗してしまうおそれがある。また、この摩耗を防止するために、定着ベルト21とニップ形成部材24との間に余分なスペースを設ける必要がある。しかし本実施形態では、突起部42b’をニップ形成部材24の内側へ突出させる構成のため、定着ベルト21と突起部42b’が摺動することがなく、ニップ形成部材24を省スペース化することができる。
ところで、図2に示すように、定着ベルト21は、定着ニップNにおいて図2の下から上へ回転する。この回転により、定着ベルト21と摺動する均熱部材42が図2の上側(用紙搬送方向下流側)へ引っ張られることになり、均熱部材42は、基材41とその用紙搬送方向上流側(図2の下側)で当接する。
これに対して本実施形態では、図9の拡大図X1に示すように、基材41の短手方向一方側で、用紙搬送方向の上流側(図2の下側)に当接部41cを設ける。当接部41cは、基材41の長手方向において部分的に用紙搬送方向上流側へ突出した部分であり、基材41の長手方向両端部と、それよりも内側2箇所(拡大図X2の位置と長手方向中央部を挟んでその反対側)の4箇所で設けられる。このように、基材41の均熱部材42と当接側である用紙搬送方向上流側に、部分的に突出した当接部41cを設けることにより、基材41と均熱部材42の当接箇所を限定し、両者の接触面積を小さくすることができる。従って、均熱部材42の熱が基材41に奪われにくくなり、定着ベルト21の熱のロスを小さくすることができる。また本実施形態のように、長手方向の両端側にそれぞれ当接部41cを設けることで、長手方向の最も離れた2箇所で基材41と均熱部材42とを当接させることができ、両者の当接状態が安定する。
図9の拡大図X2に示すように、基材41には、その長手方向一方側で用紙搬送方向下流側(短手方向他方側)に、下流側へ突出した突出部41dが設けられる。また、均熱部材42の突出部41dに対応する位置には、曲げ部42aが部分的に切り欠かれた切り欠き部42cが設けられる。突出部41dは、均熱部材42の端縁よりもさらに下流側(図の上側)へ突出して設けられる。切り欠き部42cは、突出部41dと曲げ部42aとの接触を避けるための逃げ部である。
突出部41dおよび切り欠き部42cは、基材41と均熱部材42の誤組み防止機構として機能する。つまり、基材41を均熱部材42に対して、図9の上下および表裏のいずれの方向に反転して取り付けようとした場合でも、突出部41dが切り欠き部42cの位置に配置されず、突出部41dが均熱部材42の曲げ部42aに接触して両者を組み付けることができなくなり、異なった方向での組み付けを防止することができる。
特に本実施形態では、基材41に突出する部分を設けて均熱部材42はその一部を切り欠く形状とすることで、均熱部材42側の部材の変更点を最小限に留めることができ、均熱部材42の左右の熱容量の差を最小限に留めることができる。従って、均熱部材42による定着ベルト21の均熱効果にできるだけ偏りを設けることなく、誤組み防止ができる。また前述のように、定着ベルト21の回転によって用紙搬送方向上流側で基材41と均熱部材42との間に大きな当接力が働くのに対して、用紙搬送方向下流側には両者の間に搬送方向の隙間ができやすいため、下流側で均熱部材42に切り欠きを設ける方が強度上有利である。
図10は、基材41の均熱部材42側の面を示した図である。
図10に示すように、基材41にはその長手方向両側にその短手方向の幅が小さくなった絞り部41eが設けられる。
図11に示すように、均熱部材42に長手方向の断面が曲面状となる絞り部42dを設けることで、均熱部材42の長手方向両端が角部となることを防止し、この部分と定着ベルト21が摺動した際に、定着ベルト21の削れや摩耗を防止することができる。また、基材41に絞り部41eを設けてそれよりも端部側の短手方向幅を小さくすることで、均熱部材42の絞り部42d内に基材41を収めることができる。
さらに本実施形態では、基材41の絞り部41eの起点41e1(曲面部と平面部との境界)の周辺部を均熱部材42の絞り部42dの内面に当接可能とすることで、基材41の均熱部材42に対する長手方向の移動を規制している。
次に、ニップ形成部材24のステー25に対する取付構造について図12を用いて説明する。なお、ニップ形成部材24は、ステー25に対して図の矢印方向に取り付けられる。
図12に示すように、ステー25は、ニップ形成部材24を保持するための保持部材45が、ニップ形成部材24側の面に固定されている。
保持部材45は、基材41を保持するための保持孔45aと、基材41の凸部41b(図9参照)に対応した位置に設けられる複数の孔部45bとを有する。保持部材45の保持孔45aが設けられた部分は、保持部材45のその他の部分よりも一段、ニップ形成部材24の側に突き出した段差形状をなしている。
図9および図13に示すように、基材41に設けられた複数の凸部41bのうち、保持部材45の保持孔45aに挿入される凸部41b1は、保持部材45側の端面にC面加工が施されており(図13参照)、凸部41b1を滑らかに保持孔45aに挿入することができる。なお、その他の凸部41bは、保持部材45の孔部45bを貫通してステー25に当接し、ニップ形成部材24をステー25に対して位置決めする位置決め部である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明のニップ形成部材は、以下の図14に示す複数の加熱部材を備えた定着装置6にも適用可能である。以下、前述した図2の定着装置と異なる部分を中心に説明し、共通する構成については適宜その記載を省略する。
図14に示すように、定着装置6は、前述の実施形態と同様、ベルト部材としての定着ベルト21、加圧ローラ22、ニップ形成部材24等を有する。また、本実施形態の定着装置6は2本のヒータ23A、23Bを有する。ヒータ23A、23Bは、一方が小サイズ紙に対応した長手方向中央部に発熱領域を有するものであり、他方が大サイズ紙に対応して長手方向両端部に発熱領域を有するものである。本実施形態ではヒータ23A、23Bとしてハロゲンヒータが用いられるが、誘導加熱装置であってもよいし、抵抗発熱体、カーボンヒータ等であってもよい。
定着装置6に設けられたステー25は断面T字状をなし、定着ニップN側と反対側が起立した起立部25aを有する。この起立部25aにより、ヒータ23A、23Bが隔てられている。
ヒータ23A、23Bは、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、定着ベルト21の外周に設けられた温度センサによるベルト表面の温度検知結果に基づいて行われる。このようなヒータの出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。
また、ステー25とヒータ23A、23Bの間には反射部材26A、26Bが配され、ヒータ23A、23Bの定着ベルト21に対する加熱効率を上げると共に、ヒータ23A、23Bからの輻射熱によりステー25が加熱されることによる無駄なエネルギー消費を抑制している。
以上の定着装置6においても、前述した構成のニップ形成部材24を適用することができる。これにより、基材41と均熱部材42とを精度良く位置決めし、画像の定着不良や用紙の搬送時のジャム等の不具合を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
記録媒体としては、用紙P(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
以上の実施形態では、画像形成装置に設けられた定着装置に本発明のニップ形成部材を適用する場合を例示した。しかし、本発明のニップ形成部材は、被乾燥物を乾燥させるための乾燥装置にも適用することができ、例えばインクジェット式の画像形成装置において、用紙等の記録媒体表面に形成された画像のインクを乾燥させるための乾燥装置に本発明を適用することもできる。
1 画像形成装置
6 定着装置
21 定着ベルト(ベルト部材)
22 加圧ローラ(対向部材)
23 ハロゲンヒータ(加熱部材)
24 ニップ形成部材
41 基材
41a 突起部
41b 凸部(位置決め部)
41c 当接部
41d 突出部
41e 絞り部
42 均熱部材(高熱伝導部材)
42a 曲げ部
42b 嵌合孔
42c 切り欠き部
42d 絞り部
45 保持部材
N 定着ニップ(ニップ部)
P 用紙(記録媒体)
特開2018-10258号公報

Claims (3)

  1. 基材と、前記基材と重ね合わせて設けられ、前記基材よりも熱伝導率の高い高熱伝導部材とを有し、定着ベルトにその内側から当接して当該定着ベルトを介して対向部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトと、
    前記定着ベルトに対向する前記対向部材と、を備えた定着装置であって、
    前記基材および前記高熱伝導部材のうち一方が、その短手方向両側に、短手方向一方側あるいは他方側へ突出する突起部を長手方向の一部に有し、
    前記基材および前記高熱伝導部材のうち他方が、その短手方向両側に、短手方向他方側あるいは一方側へ開口した、前記突起部が嵌合する嵌合孔を、長手方向の前記突起部に対応する位置に有し、
    前記突起部は、反射部材および前記ニップ形成部材を支持する支持部材に嵌合せず、前記嵌合孔に嵌合して前記基材と前記高熱伝導部材とが位置決めされ
    前記突起部および前記嵌合孔は、前記基材あるいは前記高熱伝導部材の長手方向に複数設けられ、かつ、前記基材あるいは前記高熱伝導部材の短手方向の一方側と他方側とで長手方向に互い違いに配置され、
    前記突起部および前記嵌合孔は、前記基材あるいは前記高熱伝導部材の短手方向の一方側であって、前記定着ベルトの回転方向の上流側に、前記定着ベルトの回転方向の下流側よりも多く配置されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記突起部は、前記嵌合孔への嵌合方向の下流側に、当該突起部の突起高さが、前記嵌合方向の下流側から上流側へ向けて大きくなる傾斜面を有する請求項記載の定着装置。
  3. 請求項1または2いずれか記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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