JP2016161679A - 定着装置 - Google Patents

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【課題】反射部材の熱をエンドレスベルトの加熱のために有効活用することを目的とする。【解決手段】定着装置100は、エンドレスベルト(定着ベルト110)と、エンドレスベルトの内周面111に接触するニップ部材(ニップ板130)と、エンドレスベルトの内側に配置されるヒータ(ハロゲンランプ120)と、ヒータよりもニップ部材側に配置され、ヒータからの輻射熱をエンドレスベルトの内周面111に反射する反射部材(反射板140)を備える。反射部材は、エンドレスベルトの内周面111をガイドするガイド部143Aを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、記録シート上に現像剤像を熱定着するための定着装置に関する。
従来、エンドレスベルトと、エンドレスベルトの内周面に接触するニップ部材と、エンドレスベルトの内側に配置されるヒータと、ヒータとニップ部材との間に配置され、ヒータからの光をエンドレスベルトの内周面に反射する反射部材とを備えた定着装置が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、反射部材がエンドレスベルトから離れて配置されている。
特開2013−164438号公報
しかしながら、従来技術では、反射部材がエンドレスベルトから離れて配置されているので、反射部材の熱がエンドレスベルトの加熱のために有効活用されていなかった。
そこで、本発明は、反射部材の熱をエンドレスベルトの加熱のために有効活用することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、エンドレスベルトと、前記エンドレスベルトの内周面に接触するニップ部材と、前記エンドレスベルトの内側に配置されるヒータと、前記ヒータよりも前記ニップ部材側に配置され、前記ヒータからの輻射熱を前記エンドレスベルトの内周面に反射する反射部材と、を備える。
前記反射部材は、前記エンドレスベルトの内周面をガイドするガイド部を有している。
この構成によれば、反射部材の熱がガイド部を介してエンドレスベルトに伝達されるので、反射部材の熱を有効活用することができる。
本発明によれば、反射部材の熱をエンドレスベルトの加熱のために有効活用することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたカラーレーザプリンタを示す断面図である。 定着装置を示す断面図である。 ニップ板等を分解して示す分解斜視図である。 サイドガイドを示す斜視図である。 本発明の変形例1を示す断面図である。 変形例1に係る反射板の溝とばね荷重との関係を示す図(a),(b)である。 本発明の変形例2を示す図である。 本発明の変形例3を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、特に断りがないかぎり図1に示した上下方向を上下、図1における右側を前、左側を後、紙面の手前側を左、紙面の奥側を右として、各方向を示す。
図1に示すように、カラーレーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙51を供給する給紙部5と、給紙された用紙51に画像を形成する画像形成部6と、画像が形成された用紙51を排出する排紙部7とを備えている。
給紙部5は、本体筐体2内の下方において、本体筐体2に対して前側からスライド操作により脱着される給紙トレイ50と、給紙トレイ50内の用紙51を画像形成部6に向けて送り出す給紙機構M1とからなる。
この給紙機構M1は、給紙トレイ50の前側端部の付近に設けられた、ピックアップローラ52、分離ローラ53、分離パッド54などからなり、これらにより給紙トレイ50にある用紙51が一枚ずつ分離されて上方へ送られる。上方へ向けて搬送された用紙51は、紙粉取りローラ55とピンチローラ56の間を通過した後、図示しない壁部材などで構成された搬送経路57を通って後向きへ方向転換され、後述する搬送ベルト73の上に供給される。
画像形成部6は、スキャナ部61、プロセス部62、転写部63および定着装置100を備えている。
スキャナ部61は、本体筐体2の上部に設けられており、図示はしないが、レーザ発光部、ポリゴンミラー、複数のレンズおよび反射鏡を備えている。スキャナ部61では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応させてレーザ発光部から発光されるレーザをポリゴンミラーで左右方向に高速で走査させ、複数のレンズおよび反射鏡を通過または反射させた後各感光体ドラム31に照射している。
プロセス部62は、スキャナ部61の下方で、給紙部5の上方に配置されており、本体筐体2に対して前後方向に移動可能となる感光体ユニット3を備えている。感光体ユニット3は、ドラムサブユニット30と、ドラムサブユニット30に装着される現像カートリッジ40とを備えている。
ドラムサブユニット30は、公知の感光体ドラム31やスコロトロン型帯電器32などを備えている。
現像カートリッジ40は、内部に現像剤の一例としてのトナーが収容されており、供給ローラ41や現像ローラ42や層厚規制ブレード43などを備えている。
このようなプロセス部62は、次のように機能する。現像カートリッジ40内のトナーが供給ローラ41により現像ローラ42へ供給され、このときトナーが、供給ローラ41と現像ローラ42との間で摩擦帯電される。現像ローラ42に供給されたトナーは、現像ローラ42の回転に伴って層厚規制ブレード43によって擦られ、一定厚さの薄層として現像ローラ42の表面に担持される。
一方、ドラムサブユニット30では、スコロトロン型帯電器32がコロナ放電により感光体ドラム31を一様に帯電させる。この帯電した感光体ドラム31にスキャナ部61からのレーザが照射されて、静電潜像が感光体ドラム31に形成される。
その後、現像ローラ42に担持されているトナーが感光体ドラム31の静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム31の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム31の表面には、各色のトナーに対応して、反転現像によるトナー像が担持される。
転写部63は、駆動ローラ71、従動ローラ72、搬送ベルト73、転写ローラ74およびクリーニング部75を備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後に離れて平行に配置され、これらにエンドレスベルトからなる搬送ベルト73が巻き掛けられている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光体ドラム31に接している。そして、搬送ベルト73の内側には各感光体ドラム31との間で搬送ベルト73を挟み込む転写ローラ74が配置されている。転写ローラ74には、転写バイアスが印加される。画像形成時には、搬送ベルト73により搬送されてきた用紙51は、感光体ドラム31と転写ローラ74に挟持され、感光体ドラム31上のトナー像が用紙51に転写される。
クリーニング部75は、搬送ベルト73の下方に配置され、搬送ベルト73に付着したトナーを除去し、その下方に配置されたトナー貯留部76に除去したトナーを落下させるようになっている。
定着装置100は、転写部63の後方に設けられ、用紙51上に転写されたトナー像を用紙51上に熱定着する。なお、定着装置100については、後で詳述する。
排紙部7において、用紙51の排紙側搬送経路91は、図示しない壁部材などで構成され、定着装置100の出口から上に向かって延び前側に反転するように形成されている。排紙側搬送経路91の途中には、用紙51を搬送する複数の搬送ローラ92が配置されている。本体筐体2の上面には、印刷後の用紙51を蓄積する排紙トレイ93が形成されており、搬送ローラ92により排紙側搬送経路91から排出された用紙51は、排紙トレイ93に蓄積される。
図2および図3に示すように、定着装置100は、エンドレスベルトの一例としての定着ベルト110と、ヒータの一例としてのハロゲンランプ120と、ニップ部材の一例としてのニップ板130と、反射部材の一例としての反射板140と、ステイ150と、内側部材の一例としての断熱部材160と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ170とを主に備えている。
なお、以下の説明においては、用紙51の搬送方向(略前後方向)を単に「搬送方向」といい、定着ベルト110の幅方向(略左右方向)を単に「幅方向」といい、定着ベルト110の回転方向を単に「回転方向」という。なお、搬送方向は、定着ベルト110のニップ板130と接触する部分の回転方向すなわち移動方向、つまり定着ベルト110の後述するニップ部NPでの移動方向に相当する。また、定着ベルト110の幅方向は、加圧ローラ170の回転軸線の延びる方向に沿っている。
定着ベルト110は、耐熱性と可撓性を有する無端状(筒状)のベルトであり、回転可能に構成され、その軸線方向両端部がサイドガイド180(図4参照)により案内されている。定着ベルト110の内周面111には、ニップ板130等との摩擦抵抗を減らすためのグリスが塗布されている。
なお、定着ベルト110は、金属製の基材と基材の外周に被覆された樹脂とを有する金属ベルトとして構成されていてもよいし、金属の表面にゴム層を有する構成であってもよいし、ゴム層の表面にフッ素コーティング等による非金属の保護層をさらに有する構成であってもよい。また、定着ベルト110の基材はポリイミド樹脂などの樹脂であってもよい。
ハロゲンランプ120は、定着ベルト110を加熱することで用紙51上のトナーを加熱する発熱体であり、定着ベルト110の内側において定着ベルト110から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、ハロゲンランプ120よりも下方に配置され、定着ベルト110の内周面111に接触している。ニップ板130は、金属板を含んで構成され、当該金属板を断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。なお、金属板は、アルミニウム板であってもよいし、SUS板であってもよい。
より詳細に、ニップ板130は、幅方向に直交する断面において、搬送方向に沿うように延びる基部131と、当該基部131の搬送方向における各端部より、加圧ローラ170から離れる方向へ延びる側壁部132とを主に有している。言い換えると、側壁部132は、基部131の回転方向における各端部からハロゲンランプ120側に向けて延びている。ここで、加圧ローラ170から離れる方向とは、ニップ部NPにおける記録シートの搬送方向と交差し、且つ、加圧ローラ170から離れる方向である。
基部131は、幅方向に長い長方形の平板状に形成されており、その下面が定着ベルト110の内周面111に接触している。
側壁部132は、幅方向に長い長方形の平板状に形成されており、その適所に、後述する断熱部材160の爪部162Aが挿通される複数の挿通孔H1を有している。
反射板140は、ハロゲンランプ120からの輻射熱(光)を定着ベルト110の内周面111に向けて反射して内周面111に直接当てる部材であり、定着ベルト110の内側においてハロゲンランプ120とニップ板130(詳しくは後述する基部131)との間に配置されている。言い換えると、反射板140は、ハロゲンランプ120の下方かつ後述する基部131の上方に配置され、ハロゲンランプ120からの輻射熱を上側、つまりニップ板130から離れる方向に向けて反射している。すなわち、反射板140の反射面で反射された輻射熱がニップ板130から離れる方向に照射されるようになっている。
反射板140は、金属板を含んで構成され、当該金属板を断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。なお、金属板は、アルミニウム板であってもよいし、SUS板であってもよい。
より詳細に、反射板140は、幅方向に直交する断面において、搬送方向に沿うように延びる基部141と、当該基部141の搬送方向下流側の端部から、加圧ローラ170へ向かう方向に向けて延びる側壁部142と、基部141の搬送方向上流側の端部から上流側および下側に向けて延びた後、下流側および下側に向けて湾曲する断面視半円状の湾曲部143と、湾曲部143の下端部から下方に向けて延びる取付部144とを有している。側壁部142および取付部144は、ニップ板130の各側壁部132に対して搬送方向外側、つまり定着ベルト110側から重なっており、各側壁部132に対して隣接して配置されている。詳しくは、側壁部142は、後述するニップ部NPに対して搬送方向下流側に配置され、取付部144は、ニップ部NPに対して搬送方向上流側に配置されている。ここで、加圧ローラ170へ向かう方向とは、ニップ部NPにおける記録シートの搬送方向と交差し、且つ、加圧ローラ170へ向かう方向である。
側壁部142および取付部144は、搬送方向に直交する平板状に形成されており、その適所に、後述する断熱部材160の爪部162Aが挿通される複数の挿通孔H2を有している。
湾曲部143は、ニップ部NPに対して搬送方向上流側に配置され、取付部144から搬送方向上流側、つまりニップ板130の側壁部132とは反対側に延びることで、その一部が、定着ベルト110の内周面111と接触して、当該内周面111をガイド可能なガイド部143Aとなっている。ここで、ガイド部143Aは、少なくとも定着ベルト110の回転中において当該定着ベルト110に接触する部分をいう。つまり、定着ベルト110の非回転中においては、ガイド部143Aと定着ベルト110は、接触していてもよいし、接触していなくてもよい。なお、回転中において定着ベルト110と湾曲部143とが接触する部分の位置は、湾曲部143の周方向において多少変化するので、ガイド部143Aは、湾曲部143の周方向にある程度の幅をもった部分となっている。
ガイド部143Aの回転方向上流側、つまりハロゲンランプ120側には、定着ベルト110の内周面111から離れるように形成された隣接部143Dが隣接している。そして、隣接部143Dとハロゲンランプ120との間には、反射板140の一部、詳しくは基部141が配置されている。より詳しくは、隣接部143Dとハロゲンランプ120とを結んだ直線上に、基部141が配置されている。
ステイ150は、ニップ板130の剛性を確保するための金属製のフレームであり、反射板140に対してハロゲンランプ120とは反対側に配置され、断熱部材160を介してニップ板130を支持している。ステイ150は、比較的剛性が大きい金属、例えば、鋼板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。
より詳細に、ステイ150は、幅方向に直交する断面において、搬送方向に沿うように延びる基部151と、当該基部151の搬送方向における各端部から、加圧ローラ170から離れる方向に向けて延びる側壁部152とを主に有している。ステイ150は、幅方向において、ニップ板130、反射板140および断熱部材160よりも長くなっており、その両端部がサイドガイド180(図4参照)に固定されている。
断熱部材160は、ニップ板130からステイ150に熱が伝わるのを抑えるための樹脂製のフレームであり、ニップ板130とステイ150との間に配置され、これらの部材に沿った断面視略U形状に形成されている。言い換えると、断熱部材160は、ニップ板130および反射板140よりも内側、つまり、幅方向に直交する断面において、ニップ板130と反射板140とで囲われる空間内に配置されている。断熱部材160は、幅方向に直交する断面において、搬送方向に沿うように延びる基部161と、当該基部161の搬送方向における各端部から、加圧ローラ170から離れる方向に向けて延びる側壁部162とを主に有している。断熱部材160は、例えば、耐熱性樹脂であるLCP(Liquid Crystal Polymer)からなる。
基部161の搬送方向の各端部161Aは、中央部161Bよりも下方に突出する凸部となってニップ板130に接触している。これにより、中央部161Bとニップ板130との間に空気の層が形成されている。
側壁部162の搬送方向外側の外面には、当該外面から搬送方向外側に突出する複数の爪部162Aが形成されている。爪部162Aは、係合部の一例であり、側壁部162から搬送方向外側に突出し、その先端部が下方に突出するように形成されている。そして、爪部162Aは、ニップ板130の挿通孔H1と反射板140の挿通孔H2とを貫通して、その先端部が反射板140の側壁部142および取付部144に外側から係合するようになっている。
そして、爪部162Aは、幅方向に直交する断面において、ニップ板130とガイド部143Aとに接する直線L1に交差しない位置に配置されている。言い換えると、爪部162Aは、直線L1よりも内側、詳しくは搬送方向下流側に配置されている。
加圧ローラ170は、ニップ板130との間で定着ベルト110を挟み、定着ベルト110との間にニップ部NPを形成する部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。加圧ローラ170は、円筒状のローラ本体171と、ローラ本体171に挿通され、ローラ本体171とともに回転可能なシャフト172とを有している。ローラ本体171は、弾性変形可能に構成されている。
この加圧ローラ170は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着ベルト110(または用紙51)との摩擦力により定着ベルト110を従動回転させる。
図4に示すように、サイドガイド180は、定着ベルト110をガイドする部材であり、定着ベルト110を幅方向で挟み込むように配置されている。サイドガイド180は、ステイ150等を支持するためのガイド本体部181と、定着ベルト110の内周面111をガイドする内周ガイド部182とを有している。
ガイド本体部181は、幅方向内側に向けて開口する支持凹部181Aを有し、当該支持凹部181A内にステイ150の端部が固定されている。また、支持凹部181A内には、図示せぬ金属板が設けられ、当該金属板によってハロゲンランプ120が支持されている。
内周ガイド部182は、ガイド本体部181の幅方向内側の面から幅方向内側に突出する断面視略円弧状の壁であり、その外周面が、定着ベルト110の内周面111をガイドするガイド面182Aとなっている。図2に示すように、内周ガイド部182の周方向の各端部は、搬送方向においてニップ板130を挟むように配置されている。
そして、ガイド面182Aのうち回転方向においてガイド部143Aに対応した位置には、ガイド部143Aの外周面よりも内側、つまり定着ベルト110から離れる方向に凹む凹部182Bが形成されている。言い換えると、凹部182Bは、定着ベルト110のガイド部143Aに最も近い部分から離れるように凹んでいる。
また、各サイドガイド180は、図示せぬバネなどの弾性部材によって下方に向けて押圧されている。このように各サイドガイド180が弾性部材で押圧されることで、ステイ150に対して下方へ向かう押圧力が働き、この押圧力が、断熱部材160、ニップ板130および定着ベルト110を介して加圧ローラ170に伝達される。また、加圧ローラ170からは押圧力に対する反力が上方に向けて発生し、この反力は、定着ベルト110、ニップ板130および断熱部材160を介してステイ150で受けられるようになっている。
なお、これとは逆に、加圧ローラ170を弾性部材によって上方に押圧することで、加圧ローラ170からの押圧力を、定着ベルト110、ニップ板130および断熱部材160を介してステイ150で受けるように構成してもよい。
次に、定着装置100の動作時における作用効果について説明する。
図2に示すように、加圧ローラ170に駆動力を与えて加圧ローラ170を回転させると、この加圧ローラ170の回転に追従するように定着ベルト110が図示時計回りに回転する。この際、回転する定着ベルト110が反射板140のガイド部143Aでガイドされることで、反射板140の熱がガイド部143Aを介して定着ベルト110に伝達される。また、サイドガイド180のガイド面182Aのうちガイド部143Aに対応した位置に凹部182Bが設けられることで、ガイド部143Aの幅方向の端部が定着ベルト110に接触しやすくなるので、このガイド部143Aの端部からも反射板140の熱が定着ベルト110に良好に伝達される。このように反射板140の熱がガイド部143Aを介して定着ベルト110に伝達されることで、反射板140の熱を有効活用することができる。
また、定着ベルト110の内周面111にはグリスが塗布されていることから、定着ベルト110の内周面111をガイド部143Aでガイドする際、ガイド部143Aと隣接部143Dの外周面にグリスが付着する。ここで、仮にガイド部に隣接する隣接部の外周面がハロゲンランプからの輻射熱を反射する反射面として機能する場合には、グリスの付着により反射面が汚れて、反射板の反射効率が低下してしまう。しかしながら、本実施形態では、隣接部143Dとハロゲンランプ120との間に反射板140の一部である基部141が配置されることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱が反射板140の基部141によって遮蔽され、隣接部143Dの外周面が反射面として機能しないため、このような外周面にグリスが付着しても、反射板140の反射効率は低下することはない。
以上に本実施形態によれば、前述した効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
ニップ部NPの搬送方向上流側にガイド部143Aを設けたので、ニップ部NPに引き込まれる定着ベルト110をガイド部143Aに良好に接触させることができ、反射板140の熱を、ガイド部143Aを介して定着ベルト110に良好に伝達させることができる。
断熱部材160の爪部162Aが直線L1に交差しない位置に配置されるので、例えば定着ベルト110の幅方向中央部がガイド部143Aとニップ板130との間で直線L1に沿って略直線状に張った場合であっても、定着ベルト110が爪部162Aに係合しない。そのため、定着ベルト110が爪部162Aに接触して傷つくのを抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、反射板140の湾曲部143に、開口部の一例としての溝143Bを湾曲部143を貫通するように形成してもよい。詳しくは、図5の形態では、溝143Bは、幅方向に間隔を空けて複数設けられ、図6(b)に示すように、底面BFを有し、回転方向において、ガイド部143Aよりも上流側の位置からガイド部143Aよりも下流側の位置まで延びるように形成されている。なお、溝143Bは、どのような長さであってもよいが、少なくとも回転方向においてガイド部143Aの上流端から下流端まで形成するのが望ましい。
このように溝143Bをガイド部143Aに形成することで、ガイド部143Aで定着ベルト110をガイドしている際に、定着ベルト110の内周面111に塗布されているグリスが、ガイド部143Aの溝143Bを通って下流側に流れていくので、グリスがガイド部143Aに溜まるのを抑えることができる。さらに、溝143Bは底面BFを有しているので、溝143Bに侵入したグリスが、反射板140の内面やニップ板130の内面等に付着することを抑えることができる。
また、反射板140の幅方向の端部側に配置される複数の溝143Bは、第1ピッチP1で配置され、幅方向の中央側に配置される複数の溝143Bは、第1ピッチP1よりも大きな第2ピッチP2で配置されている。これにより、幅方向における単位長さD1当たりの溝143Bの数が、端部側で2つ、中央側で1つとなっている。言い換えると、幅方向における単位長さD1当たりの、ガイド部143Aの表面積に対する溝143B(ガイド部143Aに対応した部分)の面積の割合は、ガイド部143Aの幅方向の端部よりも中央部の方が小さくなっている。
詳しくは、ガイド部143Aの回転方向における幅をB1、溝143Bの幅方向の長さをD2、単位長さD1当たりのガイド部143Aの面積をA1、単位長さD1当たりの溝143Bの幅B1の範囲の面積をA2とすると、幅方向の端部側の面積の割合A2/A1は、以下の式(1)のようになる。
A2/A1=2・(D2・B1)/B1・(D1−2・D2) ・・・ (1)
これに対し、幅方向の中央部側の面積の割合A2/A1は、以下の式(2)のようになる。
A2/A1=(D2・B1)/B1・(D1−D2) ・・・ (2)
このように、溝143Bを設けることで、グリスがガイド部143Aに溜まるのを抑えることができるとともに、このようなピッチで溝143Bを設けることにより、ガイド部143Aから定着ベルト110への熱の伝達量が、端部よりも中央部の方が多くなるので、より用紙51等に熱が奪われ易い定着ベルト110の幅方向中央部を良好に加熱することができる。また、より用紙51等に熱が奪われ難いガイド部143Aの端部では溝143Bの割合が大きいので、ガイド部143Aの端部におけるグリスの流動を促進することができる。
また、前記実施形態のように各サイドガイド180が弾性部材によって下方に押圧される構造においては、図6(a)に示すように、ガイド部143Aの幅方向の端部が中央部よりも定着ベルト110に強く押し付けられる。そのため、前述したように、定着ベルト110に強く押し付けられるガイド部143Aの端部においてグリス流動を促進させることで、グリスがガイド部143Aに溜まるのをより効果的に抑えることができる。
なお、この形態では、開口部として溝143Bを例示したが、本発明はこれに限定されず、開口部は、例えば底面を有さないスリットであってもよい。
また、この形態では、溝143Bの幅方向のピッチを変更することで、面積の割合を端部と中央部とで異なるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、幅方向の端部側の溝143Cの幅方向の長さを、中央部側の溝143Bの長さD2よりも大きな長さD3としてもよい。
前記実施形態では、ガイド面182Aのうちガイド部143Aに対応した位置に凹部182Bを形成したが、本発明はこれに限定されず、図8に示すように、ガイド面182Aを、回転方向においてガイド部143Aとは異なる位置に配置してもよい。つまり、ガイド面182Aを、ガイド部143Aに対して回転方向に離して配置してもよい。この場合にも、ガイド部143Aの幅方向の端部が定着ベルト110の幅方向の端部に接触しやすくなるので、ガイド部143Aの端部から定着ベルト110の端部への熱伝達を良好に行うことができる。
前記実施形態では、内側部材として断熱部材160を例示したが、本発明はこれに限定されず、内側部材は、例えばステイであってもよい。
前記実施形態では、係合部として、側壁部162から搬送方向外側に突出し、その先端部が下方に突出する爪部162Aを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、側壁部から搬送方向外側に突出した後、上方に突出する爪部であってもよいし、単に側壁部から搬送方向外側に突出する突起であってもよい。
前記実施形態では、ヒータの一例としてハロゲンランプ120を例示したが、本発明はこれに限定されず、ヒータは、カーボンヒータなどであってもよい。
前記各実施形態では、ニップ部材や反射部材の一例として板状のニップ板130や反射板140を例示したが、本発明はこれに限定されず、ニップ部材や反射部材は、例えば板状でない厚めの部材であってもよい。
前記実施形態では、カラーレーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、ニップ部材との間でエンドレスベルトを挟むバックアップ部材として加圧ローラ170を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ベルト状の加圧部材などであってもよい。
100 定着装置
110 定着ベルト
111 内周面
120 ハロゲンランプ
130 ニップ板
140 反射板
143A ガイド部

Claims (9)

  1. エンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトの内周面に接触するニップ部材と、
    前記エンドレスベルトの内側に配置されるヒータと、
    前記ヒータよりも前記ニップ部材側に配置され、前記ヒータからの輻射熱を前記エンドレスベルトの内周面に反射する反射部材と、を備え、
    前記反射部材は、前記エンドレスベルトの内周面をガイドするガイド部を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記反射部材は、前記ガイド部に対して前記ヒータ側に隣接し、前記エンドレスベルトの内周面から離れるように形成された隣接部を有し、
    前記ヒータと前記隣接部との間に、前記反射部材の一部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ニップ部材との間で前記エンドレスベルトを挟むことで前記エンドレスベルトとの間でニップ部を形成するバックアップ部材をさらに備え、
    前記ガイド部は、前記ニップ部に対して、前記エンドレスベルトの前記ニップ部における移動方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ガイド部は、少なくとも前記エンドレスベルトの回転中において当該エンドレスベルトに接触することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記ガイド部は、前記エンドレスベルトの回転方向に沿った開口部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記エンドレスベルトの幅方向における単位長さ当たりの、前記ガイド部の表面積に対する前記開口部の面積の割合は、前記ガイド部の前記幅方向の端部よりも中央部の方が小さいことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記エンドレスベルトの端部の内周面をガイドするガイド面を有するサイドガイドをさらに備え、
    前記ガイド面のうち前記エンドレスベルトの回転方向において前記ガイド部に対応した位置に、前記エンドレスベルトの前記ガイド部に最も近い部分から離れるように凹む凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記エンドレスベルトの端部の内周面をガイドするガイド面を有するサイドガイドをさらに備え、
    前記ガイド面は、前記エンドレスベルトの回転方向において前記ガイド部とは異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記ニップ部材および前記反射部材よりも内側に配置される内側部材をさらに備え、
    前記ニップ部材は、前記エンドレスベルトの内周面に接触する基部と、前記基部の前記エンドレスベルトの回転方向における端部から前記ヒータ側に向けて延びる側壁部と、を有し、
    前記反射部材は、前記側壁部の外側に配置される取付部と、当該取付部に対して前記側壁部とは反対側に配置される前記ガイド部とを有し、
    前記内側部材は、前記側壁部を貫通して前記取付部に係合する係合部を有し、
    前記係合部は、前記ニップ部材と前記ガイド部とに接する直線に交差しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
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