JP2018092074A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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澤田憲成
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Abstract

【課題】ベルトのスリップを用いずに、ニップ形成ユニットの定着ニップ外側に堆積した潤滑剤を、ベルト内周面に再付着させる定着装置を提供する。【解決手段】本発明の定着装置は、内周面に潤滑剤が塗布された可撓性を有する無端状のベルトと、ベルトの外側に設けられ、ベルトに対向する加圧回転体と、ベルトの内側に設けられ、ベルトと加圧回転体との間に定着ニップを形成するニップ形成ユニットとを備え、ニップ形成ユニットは、定着ニップから記録材の搬送方向上流に向かうにしたがって加圧回転体から離間するガイド面を有し、加圧回転体により、表面温度が定着温度よりも低いベルトを定着時の回転方向に回転し、ガイド面に付着した潤滑剤をベルトに接触させる、潤滑剤移動モードを実行可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらのうちの少なくとも2つの機能を有する複合機などの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化、高速化についての市場要求が強くなってきている。
画像形成装置のなかでも定着装置は消費電力量が多く、省エネルギー化の余地が大きいため、様々な提案がなされている。例えば特許文献1において、低熱容量でフィルム状に薄肉で可撓性を有する無端状のベルトの内部(ループ内)に、ニップ形成ユニットを固定配置させ、ベルトと加圧回転体との間に、ニップ形成ユニットと加圧回転体との当接圧によって定着ニップを形成する定着装置が知られている。
このような構成の定着装置において、様々なサイズの記録材に対応しながら、小サイズ紙を通紙する場合のベルト端部の過昇温を防止するために、ベルトの幅方向(用紙幅方向)で配光分布が異なる複数のハロゲンヒータ(輻射型熱源)をベルト内部に設けると共に、ニップ形成ユニットを構成するニップ形成部材の、ベルトに対向する面を、ベルトの長手方向に熱を移動する熱移動補助部材で覆うことが、特許文献2に開示されている。
ところで特許文献1、2に記載された定着装置では、ベルトの内周面がニップ形成ユニットと摺動するため、ベルトの内周面側に潤滑剤を塗布し、摺動時の摩擦負荷を減らすことが行われる。しかし、ベルトが回転して定着ニップを通過する際、ベルトの内周面に塗布された潤滑剤は定着ニップの入口や出口でニップ形成ユニットにかき取られる。かき取られた潤滑剤はニップ形成ユニットの定着ニップ外側に堆積し、経時においてベルト内周面に付着した潤滑剤量が減ってしまうため、ベルトの摩擦負荷が大きくなる問題があった。摩擦負荷が大きくなりすぎると、ベルトや、ベルトを回転させる対向ローラが破損するおそれがある。
上記の問題に対し、特許文献3では、駆動部材と摺擦部材(ニップ形成ユニットに対応)とによるベルト部材の挟み込みの加圧力を、第一の加圧力と該第一の加圧力よりも加圧力が低い第二の加圧力とに変更可能な加圧機構と、第二の加圧力で駆動部材によりベルト部材を駆動部材に対するスリップを伴って所定方向に回転させて、第一の加圧力でベルト部材と摺擦する摺擦部材の摺擦部よりも上流側に堆積した潤滑剤を、摺擦部とベルト部材との間に移動させる潤滑剤移動モードを実行可能な制御手段とを備える装置を開示している。
特許文献3の構成は、ベルト部材の挟み込みの加圧力を一時的に小さくすることで、ベルト部材と駆動部材の間の駆動摩擦力(=摩擦係数×加圧力)を小さくし、意図的にベルト部材にスリップを生じさせながら回転させる。したがって、通常のベルト部材の回転時とは異なる潤滑剤の循環状態を発生させ、潤滑剤の入れ替えを図ることができる。
しかし、ベルト部材のスリップの度合いは、ベルト部材−駆動部材間の駆動摩擦力と、ベルト部材−摺擦部材間の摺動摩擦力との大きさの関係で変化する。すなわち、ベルト部材の挟み込みの加圧力を小さくし、駆動摩擦力よりも摺動摩擦力の方が相当大きくなると、駆動部材がベルト部材に対して完全にスリップし、ベルト部材は停止してしまう。この場合、潤滑剤移動の効果を得ることができない。また、ベルト部材の長手方向において摺動摩擦力の大きさが異なる場合、ベルト部材の一部が回転し、他の部分が停止する状態となり、ベルト部材がねじれ破損するおそれがある。
そこで本発明は、ベルトのスリップを用いずに、ニップ形成ユニットの定着ニップ外側に堆積した潤滑剤を、ベルト内周面に再付着させる定着装置を提供することを課題とする。
前記課題は、内周面に潤滑剤が塗布された可撓性を有する無端状のベルトと、前記ベルトの外側に設けられ、前記ベルトに対向する加圧回転体と、前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトと前記加圧回転体との間に定着ニップを形成するニップ形成ユニットとを備え、前記ニップ形成ユニットは、前記定着ニップから記録材の搬送方向上流に向かうにしたがって前記加圧回転体から離間するガイド面を有し、前記加圧回転体により、表面温度が定着温度よりも低い前記ベルトを定着時の回転方向に回転し、前記ガイド面に付着した前記潤滑剤を前記ベルトに接触させる、潤滑剤移動モードを実行可能な定着装置によって解決される。
本発明の定着装置は、表面温度が定着温度よりも低いベルトを定着時の回転方向に回転することで、ベルトの搬送軌道をガイド面寄りとし、ガイド面に堆積した潤滑剤に接触させることができる。したがって、ガイド面に堆積した潤滑剤を再度循環させることができる。
定着装置の一実施形態を示す概略的な断面構成図である。 ニップ形成ユニットの基本構成を示す斜視図である。 定着装置の定着ニップN周りの構成を示す模式図である。 定着ニップNのニップ幅とガイド面の長さ寸法の一例を示す。 定着ベルトの回転軌道を測定する実験方法を示す模式図である。 (a)は定着ベルトの記録材搬送幅のほぼ中央におけるベルト変位を示すグラフであり、(b)は定着ベルトの記録材搬送幅の端部におけるベルト変位を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置20を示す概略的な断面構成図である。定着装置20は、薄肉で可撓性を有する筒状の定着部材である無端状の定着ベルト21と、この定着ベルト21の外周側から当接する加圧回転体である加圧ローラ22とを有している。定着ベルト21は、その内部(ループ内)に配された複数の定着熱源としてのハロゲンヒータ23A、23B(以下、第1ハロゲンヒータ23A、第2ハロゲンヒータ23Bともいう)の輻射熱によって加熱される。なお、ハロゲンヒータは、主たる熱源である定着熱源としての、輻射型熱源を代表するものである。
更に定着ベルト21の内部には、定着ベルト21を介して加圧ローラ22とで定着ニップNを形成するニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持するステー部材25(支持部材)とが配されている。定着ベルト21の幅方向に渡って配されたニップ形成部材24が、ステー部材25によって固定支持されることで、加圧ローラ22からの圧力によってニップ形成部材24に撓みが生じることを防止し、加圧ローラ22の軸方向(長手方向)に渡って均一なニップ幅が得られるようになっている。
なお、ニップ形成部材24は、機械的強度が高く耐熱温度200℃以上の耐熱性部材、特に耐熱性樹脂、例えばポリイミド(PI)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、それらをガラス繊維で強化したもので構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定した定着ニップの状態を確保し、出力画質の安定化を図っている。また、ステー部材25やハロゲンヒータ23A、23Bは、その長手方向両端を、定着装置20の側板あるいは別途設けられたホルダに固定保持されている。
定着ベルトの長手方向における熱移動を容易にする均熱部材とも称される熱移動補助部材27が、ニップ形成部材24の、定着ベルト21の内周面に対向する面を覆うように配されており、小サイズ紙通紙時に定着ベルト21の端部領域に熱が留まることを防止して、積極的に定着ベルト21の幅方向、即ち、熱移動補助部材27の長手方向に熱を移動させて、長手方向の温度不均一を解消させる。そのため、熱移動補助部材27は短時間で熱移動が可能となる熱伝導率の高い材料、例えば銅(398W/mk)やアルミニウム(236W/mk)などで形成されている。
図1の描写では、熱移動補助部材27の、定着ベルト21の内周面に対向する面が定着ベルト21に直接接触する面であり、ニップ形成面となっており、平坦状に形成されているが、凹形状やその他の形状であってもよい。凹形状のニップ形成面であると、記録材たる用紙の先端の排出方向が加圧ローラ寄りになり、分離性が向上してジャムの発生が抑制される。ここで、記録材には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙など)、トレーシングペーパ、OHPシートなどが含まれる。
定着ベルト21の外周側の適切な位置、例えばハロゲンヒータ23A、23Bに対向する位置には、ベルト温度を検知する温度検知部である温度センサ29A、29Bが設けられており、定着装置20の用紙搬送方向下流側には、定着ベルト21から用紙Pを分離する分離部材41が配されている。更に、周知のように、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する解除可能な加圧手段が設けられている。
低熱容量化を図るため、フィルムのように薄肉で小径化した無端状の定着ベルト21は、ニッケルやSUSなどの金属材料やポリイミドなどの樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。基材と離型層の間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。この弾性層の厚さを100μm程度にすれば、未定着トナーを押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。
低熱容量化の観点から、定着ベルト21は、全体として厚さ1mm以下に、直径20〜40mmに設定されている。そして、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さは、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定されている。更に低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、更に望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよく、直径は30mm以下とするのが望ましい。
断面T字状のステー部材25は定着ニップN側と反対側が起立した起立部25aを有しており、主たる熱源としてのハロゲンヒータ23A、23Bが起立部25aによって隔てられるように配置されている。ハロゲンヒータ23A、23Bは、一方が小サイズ紙に対応した長手方向中央部に発熱部を有するものであり、他方が大サイズ紙に対応して長手方向両端部に発熱部を有するものである。
断面T字状のステー部材25により2本のハロゲンヒータ23A、23Bを互いに隔てて配置することで、複数のハロゲンヒータを並置する従来の定着装置に比べて、ヒータの相互加熱の問題を回避でき、加熱効率を上げることができる。ハロゲンヒータ23A、23Bは、後述する画像形成装置のプリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、定着ベルト21の外周に設けられた温度センサ29A、29Bによるベルト表面の温度検知結果に基づいて行われる。このようなヒータの出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。
また、ステー部材25とハロゲンヒータ23A、23Bの間には反射部材28A、28Bが配されている。これにより、ハロゲンヒータ23A、23Bの定着ベルト21に対する加熱効率を上げると共に、ハロゲンヒータ23A、23Bからの輻射熱によりステー部材25が加熱されることによる無駄なエネルギー消費を抑制できる。反射部材28A、28Bを備える代わりに、ステー部材25表面に断熱若しくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ22は、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡性シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFEなどから成る離型層によって構成されている。バネなどの加圧手段により加圧ローラ22が定着ベルト21に押し付けられ定着ベルト21と圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層が押し潰されることで、所定幅の定着ニップNが形成される。加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータなどの駆動源によって回転駆動する。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ニップNで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転する。定着ベルト21は定着ニップNで挟み込まれて回転し、定着ニップN以外では両端部に配された側板フランジにガイドされ、走行する。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータなどの熱源を配設してもよい。弾性層はソリッドゴムでもよいが、加圧ローラの内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
図2は、ニップ形成ユニットの基本構成を示す斜視図である。図2に示すように、ニップ形成ユニットは、ニップ形成部材24、ステー部材25、熱移動補助部材27によって構成される。ニップ形成ユニットでは、ニップ形成部材24の、定着ニップN側と反対側の面が、ステー部材25の定着ニップN側の平面と一体化される。この際、それぞれの面にボスとピンのような凹凸形状を形成させて、これらを形状拘束的に嵌め合わせるようにしてもよい。熱移動補助部材27は略直方体状のニップ形成部材24の、定着ベルト21の内周面に対向する面を覆うように嵌め合わされて一体化される。熱移動補助部材27とニップ形成部材24の一体構成は爪などを設けて噛み合わせればよいが、接着などを用いてもよい。
ニップ形成部材24の長手方向の両端部には、段差部としての凹部24a、24bが形成され、これらの箇所には、主たる熱源(定着熱源)とは別の端部熱源としての端部ヒータ26a、26bが収容され、一体に取り付けられ、最大定形サイズより大きいノビサイズ紙幅の両端部を加熱するのに用いられる。端部ヒータとしては、一般的に、セラミックセータのような抵抗発熱体である接触伝熱型熱源が用いられる。
熱移動補助部材27の、定着ベルト21の内周面に対向する面は、ベルト摺接面27aとして構成されるが、機械的強度上、実質的にニップ形成面となるのはニップ形成部材24の、加圧ローラ22に対向する面24cである。
熱移動補助部材27のベルト摺接面27aと定着ベルト21の内面は摺動するため、ベルト摺接面27aは平滑であるとことが望ましく、更に摺動性を高めるため、表面に低摩擦処理を施すことが望ましい。具体的には、PFAやPTFEのようなフッ素系の塗装やコーティングを施すことによりことで、摺動性を良好に保つことができる。また、フッ素グリスやシリコーンオイルなどの潤滑剤を塗布することで、摺動トルクを低減することができる。
このように、本実施形態では、端部ヒータ26a、26bを、定着ニップを形成するために必要なニップ形成部材24に一体に設ける構成としたので、端部ヒータ26a、26bを定着ベルト21の内側に省スペースで配置できる。また端部ヒータ26a、26bの、定着ベルト21の内面に対向する面は、ニップ形成部材24の、定着ベルト21に対向する面と同一の高さ(同一平面上)に位置するように構成され、加圧ローラ22による十分な加圧力が熱移動補助部材27を介して与えることが可能である。これにより、定着ベルト21は、端部ヒータ26a、26bと間接的に密着した状態となり、安定したベルト走行ができる。また、定着ベルト21と端部ヒータ26a、26bは、十分な接触圧で接しており、良好な加熱が維持される。
続いて、本実施形態に係る定着装置20の定着ニップN周りの構成について説明する。
図3は、定着装置の定着ニップN周りの構成を示す模式図である。図3において図1と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。図3に示すように、熱移動補助部材45は、定着ベルト21が定着ニップNで駆動力を受けて回転される際に、定着ベルト21が破損しない曲率となるように規定する上流側接触点45aを有する。また、熱移動補助部材45は、定着ニップNから記録材の搬送方向上流に向かうにしたがって、加圧ローラ22から離間するガイド面46を有する。そのガイド面46は、上流側接触点45aを経由して、熱移動補助部材45の定着ニップNとシームレスに連続している。図4に、定着ニップNのニップ幅とガイド面の長さ寸法の一例を示す。
さらに、熱移動補助部材45は、定着ニップNから記録材の搬送方向下流に向かって加圧ローラ22に傾斜又は突出することが望ましい。すなわち、定着ニップNを通過した記録材がトナーの粘性により定着ベルト21に溶融密着して巻き付き、ジャムが発生するのを防止するために、定着ベルト21の曲率を局所的に大きくする。ここで、熱移動補助部材45の定着ニップNから記録材の搬送方向下流に向かう面において、もっとも突出している部分を下流側接触点45bと呼ぶ。
上記のように構成された定着装置20において、定着時、加圧ローラ22が駆動源により回転し、定着ニップNで定着ベルト21に駆動摩擦力が伝達される。駆動力を受けた定着ベルト21は回転し、その両端部でフランジにガイドされ、走行する。
定着ベルト21は、駆動摩擦力を受け、定着ニップNに引き込まれるので、定着ニップの入口側(上流側接触点45a側)は引張り力が作用する一方、定着ニップの出口側(下流側接触点45b側)にたるみが生じる。入口側はベルト張力が大きいため、熱移動補助部材45の上流側接触点45aは、下流側接触点45b側よりも定着ベルト21に強く接触する。
このため、高荷重が印加される定着ニップNを通過する定着ベルト21に付着した潤滑剤は、たるみ部分50を経由して下流側接触点45bにある隙間を抜ける。その一方、上流側接触点45aにおいては、潤滑剤がガイド面46上と上流側接触点45aの手前に堆積し易く、堆積潤滑剤51となる。
熱移動補助部材45のガイド面46は、堆積潤滑剤51を保持し、再度定着ベルト21に付着させることを意図して設けたものである。しかし、そのガイド面46は、定着ベルト21の内面の回転軌道に対して適度な隙間を持って形成し、定着時に定着ベルト21が摺擦することでベルト破損や駆動負荷の増大が生じないようにしている。そのため、ガイド面46は堆積潤滑剤51を、その大部分が再度定着ベルト21に付着されない状態で、保持することになる。
この堆積潤滑剤51は、定着ベルト21の回転数(プリント枚数とおおよそ等しい)の増加に比例して増えるので、定着ベルト21の内面に付着している潤滑剤の量(循環する潤滑剤の量)が減少する。結果として、熱移動補助部材45と定着ベルト21の摺動抵抗が増加してしまい、定着ベルト21のスリップや破損が生じるおそれがある。
そこで、本発明者らは、この堆積潤滑剤51に定着ベルト21を再度接触させることを目的に、定着ベルト21の表面温度及び回転速度によって定着ベルト21の回転軌道がどのように変化するかを実験により検証した。
図5は、定着ベルトの回転軌道を測定する実験方法を示す模式図である。図5において図3と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。図5に示すように、レーザー変位計55を設置し、ガイド面46付近に位置する回転中の定着ベルト21の変位を測定した。
測定条件として、定着ベルト21の搬送速度を3種類(126mm/s、256mm/s、392mm/s)とし、同時に定着ベルト21の温度を20℃〜160℃の範囲で変化させた。定着ベルト21の搬送速度は加圧ローラ22の回転数を変更することで実施し、定着ベルト21の温度は、定着ベルト21内に設けたハロゲンヒータ23A、23Bを点灯制御することで実施した。
図6(a)は、定着ベルトの記録材搬送幅のほぼ中央におけるベルト変位を示すグラフであり、図6(b)は、定着ベルトの記録材搬送幅の端部におけるベルト変位を示すグラフである。図6において、横軸はベルト温度T(℃)であり、縦軸は、定着ベルトと変位センサ間の変位量Δd(mm)である。ここで、変位量Δdはその値が大きいほど、定着ベルト21がガイド面46(及び上流側接触点45a)に近付く位置にあることを示す。(定着ベルト21がレーザー変位計55から離れることを示す。)
図6(a)から分かるように、ベルト温度T(℃)が下がるにしたがい、変位量Δd(mm)が増加するので、定着ベルト21の外周面はガイド面46(及び上流側接触点45a)に近づく。また、定着ベルト21の搬送速度は大きい方が、定着ベルト21がガイド面46(及び上流側接触点45a)に近づく。
例えば、先の図5に示すように、ベルト温度Tが160℃、搬送速度が256mm/sの条件における定着ベルト21の搬送に対し、ベルト温度Tが25℃、搬送速度が392mm/sの条件における定着ベルト21の搬送では、定着ベルト21の外周面が0.5mm程度内側の軌道(図5に破線で示す)を通る。
一方、図6(b)は、定着ベルトの記録材搬送幅の端部におけるベルト変位を示すグラフである。定着ベルト21の両端部はフランジによってよってガイドされるため、中央部より自由度が少ない。そのため、図6(a)と比較して、ベルト変位量ΔTが若干小さいものの、ほぼ同様の結果(傾向)が得られた。
例えば、ベルト温度Tが160℃、搬送速度が256mm/sの条件における定着ベルト21の搬送に対し、ベルト温度Tが25℃、搬送速度が392mm/sの条件における定着ベルト21の搬送では、定着ベルト21の外周面は0.45mm程度内側の軌道を通る。
図6に示す搬送速度256mm/sは、本実施形態の定着装置20の普通紙搬送速度であり、これよりも高速の搬送速度は設定されていない。200k紙といった厚紙を定着する際には、これよりも低速で搬送することにより、所定の定着温度を確保している。したがって、定着ベルト21の回転軌道は、搬送速度256mm/sの時に最も内側(ガイド面46寄り)を通るといえる。
続いて、定着ベルト21の回転軌道がガイド面46寄りとなる理由を理論的に説明する。
駆動部材(加圧ローラ22)の回転でベルト(定着ベルト21)に駆動力を与えた場合、ベルトの張力を算出する式として、オイラー(Euler)の式がある。張架されたベルトの張り側・ゆるみ側の張力は、
T2=T1・eμθ・・・・(1)
(但し、T2:張り側張力、T1:ゆるみ側張力、μ:摩擦係数、θ:ベルトの接触角(ベルトの巻き付き角度))で表される。
このオイラーの式(1)は、摩擦係数μ、又はベルトの巻き付き角度θが大きくなると、張り側の張力T2が増大することを示す。
摺擦部材(ニップ形成ユニット)とベルトの間に潤滑剤としてフッ素グリスなどを塗布した場合、潤滑剤の粘度は低温では低いため、両者間の摩擦係数μが大きくなる。よって、上式(1)より、ベルトを低温で駆動した場合、高温時よりも張り側の張力が増加する。また、定着ニップNの入口に位置する定着ベルト21の外周はニップ形成ユニット以外では保持されていない。そのため、その張力が増大すると、さらに内側(ガイド面46寄り)の軌道で回転するようになる。
以上の検証をふまえ、本発明の定着装置は、表面温度が定着温度よりも低い定着ベルト21を加圧ローラ22により定着時の回転方向に回転し、ガイド面46に付着した堆積潤滑剤51を定着ベルト21に接触させる、潤滑剤移動モードを実行することを提案する。この潤滑剤移動モードの実行時は、用紙は搬送しない(空回し)。よって、作像系、搬送系の他のユニット現像や転写、排紙などの用紙搬送を停止してもよい。
例えば、上記したように、ベルト温度Tが常温20℃前後で、搬送速度が392mm/sの条件で定着ベルト21を回転させれば、定着ベルト21は通常動作時よりも0.5mm程度の内側の軌道を通ることになる。したがって、ガイド面46に堆積した堆積潤滑剤51を再度定着ベルト21に再付着させ、移動させることができる。
ところで、「潤滑剤移動モード」では、定着ベルト21の回転軌道が内側になって定着ベルト21内面とガイド面46(及び上流側接触点45a)が摺擦する可能性がある。そのため、必要なときに実行可能とすることで、信頼性を確保する。また、「潤滑剤移動モード」時に、定着ベルト21内面とガイド面46(及び上流側接触点45a)の間隔が0.5mm以下になるように、ガイド面46を設定することが好適である。
このように、本実施形態では、定着ニップNの入口側で、通常の回転時には接触していなかったガイド面46上の堆積潤滑剤51に定着ベルト21を接触させ、再度循環させることができる。これにより、定着ベルト21の内面に付着している潤滑剤の量を保つことができる。また、摩耗粉などで劣化していない潤滑剤を循環して利用できるため、潤滑剤の劣化防止(質の向上)にもつながる。
さらに、本実施形態では、定着ベルト21への加圧力を減じていないので、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の駆動摩擦力(=摩擦係数×加圧力)は通常回転時と変わらず、定着ベルト21のスリップを防止できる。
続いて、本発明の有利な構成について説明する。
ニップ入口に堆積する堆積潤滑剤51は、定着ベルト21の回転数(プリント枚数とほぼ等しい)が増えるほど増加すると説明した。そのため、潤滑剤移動モードを、累積プリント枚数に応じて行うことが望ましい。例えば、累積プリント枚数が5万枚に達した時点で、潤滑剤移動モードを実行し、ニップ入口側の堆積潤滑剤51を定着ベルト21に再付着させればよい。また、潤滑剤移動モードを、加圧ローラ22の累積回転数に応じて行うとしてもよい。
最後に本発明の一実施形態に係る画像形成装置を説明する。
図7は、上記した定着装置を装着する、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。この画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、そのプリンタ本体の中央には、中間転写ベルト30の展張方向に沿って4つの作像部4Y、4C、4M、4Kが並置して設けられている。各作像部4Y、4C、4M、4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容する以外は、同じ構成である。
具体的に、それぞれ画像ステーションを構成する各作像部4Y、4C、4M、4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備えている。なお、図7では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに色用符号を付し、その他の作像部4Y、4C、4Mにおいては符号を省略している。
作像部4Y、4C、4M、4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
作像部4Y、4C、4M、4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36とを備える。更に、転写装置3は二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33、テンションローラ34、及びベルトクリーニング装置35を備えている。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、プリンタ本体の電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にもプリンタ本体の電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y、2C、2M、2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y、2C、2M、2Kと各現像装置7との間には、周知のように補給路が設けられ、この補給路を介して各トナーボトル2Y、2C、2M、2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録材としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11などが設けられている。周知のように、手差し給紙機構が設けられていてもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、既に詳述した定着装置20が配設され、用紙Pに転写された未定着画像を定着する。更に、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けられている。
本実施形態に係るプリンタの基本的動作は次のようである。作像動作が開始されると、各作像部4Y、4C、4M、4Kにおける各感光体5が図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。各感光体5の表面は、その後、除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置1の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られ、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、そのニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーはプリンタ本体内に置かれた廃トナー収容器へと搬送され、回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y、4C、4M、4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。また、本発明の定着装置を備える画像形成装置としては複写機あるいはプリンタに限らず、ファクシミリや複数の機能を備える複合機であってもよい。
1 画像形成装置
2 ボトル収容部
2C、2K、2M、2Y トナーボトル
3 転写装置
4C、4K、4M、4Y 作像部
5 感光体
6 帯電装置
7 現像装置
8 クリーニング装置
9 露光装置
10 給紙トレイ
11 給紙ローラ
12 レジストローラ
13 排紙ローラ
14 排紙トレイ
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
23A、23B ハロゲンヒータ
24 ニップ形成部材
24a、24b 凹部
24c 面
25 ステー部材
25a 起立部
26a、26b 端部ヒータ
27 熱移動補助部材
27a ベルト摺接面
28A、28B反射部材
29A、29B 温度センサ
30 中間転写ベルト
31 一次転写ローラ
32 二次転写バックアップローラ
33 クリーニングバックアップローラ
34 テンションローラ
35 ベルトクリーニング装置
36 二次転写ローラ
41 分離部材
45 熱移動補助部材
45a 上流側接触点
45b 下流側接触点
46 ガイド面
50 たるみ部分
51 堆積潤滑剤
55 レーザー変位計
N 定着ニップ
P 用紙
特開2010−32631号公報 特開2016−145961号公報 特許第5511252号明細書

Claims (9)

  1. 内周面に潤滑剤が塗布された可撓性を有する無端状のベルトと、
    前記ベルトの外側に設けられ、前記ベルトに対向する加圧回転体と、
    前記ベルトの内側に設けられ、前記ベルトと前記加圧回転体との間に定着ニップを形成するニップ形成ユニットとを備え、
    前記ニップ形成ユニットは、前記定着ニップから記録材の搬送方向上流に向かうにしたがって前記加圧回転体から離間するガイド面を有し、
    前記加圧回転体により、表面温度が定着温度よりも低い前記ベルトを定着時の回転方向に回転し、前記ガイド面に付着した前記潤滑剤を前記ベルトに接触させる、潤滑剤移動モードを実行可能な定着装置。
  2. 前記ニップ形成ユニットは、前記定着ニップの記録材の搬送方向上流において、前記ベルトが破損しない曲率となるように規定する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記潤滑剤移動モードの実行時に、定着時に記録材を搬送する速度よりも高速で前記ベルトを回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記潤滑剤移動モードの実行時に、前記ガイド面と前記ベルトの間の隙間が、0.5mm以下であることを特徴する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記ニップ形成ユニットは、前記定着ニップから記録材の搬送方向下流に向かって前記加圧回転体に傾斜又は突出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記ニップ形成ユニットは、前記ベルトと前記加圧回転体との間に前記定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記ニップ形成部材の前記ベルトの前記内周面に対向する面を覆うように配された熱移動補助部材とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記潤滑剤移動モードを、累積プリント枚数に応じて実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記潤滑剤移動モードを、前記加圧回転体の累積回転数に応じて実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の定着装置を有する画像形成装置。
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