JP7151872B2 - 永久磁石同期機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、永久磁石同期機の制御装置に関する。
特許文献1は、永久磁石同期電動機の制御方法の例を開示する。当該方法において、回転子の位置は、位相補正値によって補正される。位相補正値は、電動機を据付けた後の調整中に算出される。
日本特許第3336870号公報
しかしながら、特許文献1において、位相補正値は、駆動電圧を測定して算出される。このため、制御装置は、駆動電圧を測定する電圧センサを必要とする。これにより、制御装置のハードウェア構成が複雑になる。
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、簡易な構成によって磁極位置の補正値を計算できる永久磁石同期機の制御装置を提供することである。
本発明に係る電動機の制御装置は、永久磁石同期機のd軸電流およびq軸電流の指令値を生成する電流指令生成部と、電流指令生成部が生成した指令値を入力として永久磁石同期機のd軸電圧およびq軸電圧の指令値を算出する電流制御部と、電流制御部が算出したd軸電圧の指令値に基づいて第1補正位相を算出する第1補正位相算出部と、電流制御部が算出したq軸電流の指令値または永久磁石同期機のq軸電流の実際値の少なくともいずれかおよび永久磁石同期機のパラメータに基づいて第2補正位相を算出する第2補正位相算出部と、第1補正位相および第2補正位相の和である第3補正位相によって補正された永久磁石同期機の電気角を用いて電流制御部におけるd-q座標についての座標変換を行う変換部と、を備える。
本発明によれば、制御装置は、電流指令生成部と、電流制御部と、第1補正位相算出部と、第2補正位相算出部と、変換部と、を備える。電流指令生成部は、永久磁石同期機のd軸電流およびq軸電流の指令値を生成する。電流制御部は、電流指令生成部が生成した指令値を入力として、永久磁石同期機のd軸電圧およびq軸電圧の指令値を算出する。第1補正位相算出部は、電流制御部が算出したd軸電圧の指令値に基づいて第1補正位相を算出する。第2補正位相算出部は、電流制御部が算出したq軸電流の指令値または永久磁石同期機のq軸電流の実際値の少なくともいずれかおよび永久磁石同期機のパラメータに基づいて第2補正位相を算出する。変換部は、第1補正位相および第2補正位相の和である第3補正位相によって補正された永久磁石同期機の電気角を用いて電流制御部におけるd-q座標についての座標変換を行う。これにより、制御装置は、簡易な構成によって磁極位置の補正値を計算できる。
実施の形態1に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る第1補正位相算出部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る電動機の実際の磁極位置による座標系と非干渉化電圧に対応する誤差のずれを含む座標系との関係を示す図である。 実施の形態1に係る制御装置の主要部のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態2に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る運転モード設定部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る制御装置の学習運転における動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る制御装置の学習運転における動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る制御装置の通常運転における動作の例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
制御装置1は、永久磁石同期機を駆動する装置である。この例において、永久磁石同期機は、電動機2である。電動機2は、例えば3相電動機である。この例において、電動機2の回転子の形状は、例えば非突極型の形状である。電動機2は、例えばエレベータに適用される。電動機2は、例えばエレベータの巻上機またはドアなどに適用される。
一般に、3相交流電動機の制御において、U相、V相およびW相からなる3相の電流および電圧は、2軸に変換して取り扱われることが多い。3相のうちU相の軸にα軸を合わせた静止2軸上の座標系は、α-β座標系と呼ばれる。回転子の磁界の方向にd軸を合わせた回転2軸上の座標系は、d-q座標系と呼ばれる。電動機2の回転子の電気角θreは、α-β座標系から見たd-q座標系の回転角度である。
制御装置1は、電流検出器3と、回転角検出器4と、位相算出部5と、速度算出部6と、電流指令生成部7と、電流制御部8と、第1補正位相算出部9と、第2補正位相算出部10と、座標変換部11と、電力変換器12と、を備える。
電流検出器3は、電動機2に流れる電流を測定する機器である。電流検出器3は、例えば電動機2に入力される3相の相電流を測定しうるように各相の配線に設けられる。この例において、電流検出器3は、U相の電流i、V相の電流i、およびW相の電流iをそれぞれ測定する。
回転角検出器4は、電動機2の回転角を検出する機器である。回転角検出器4は、例えば光学式のエンコーダ、レゾルバまたは磁気センサなどを含む。
位相算出部5は、電動機2の回転子の電気角θreを算出する部分である。位相算出部5における電気角θreの算出において、例えば回転角検出器4に検出される電動機2の回転角が用いられる。
速度算出部6は、電動機2の回転速度ωを算出する部分である。回転速度ωの算出において、例えば回転角検出器4に検出される電動機2の回転角の時間微分が用いられる。
電流指令生成部7は、d-q座標系における電流指令値として、d軸電流の指令値i 、およびq軸電流の指令値i を生成する部分である。この例において、回転子の形状が非突極型である場合などに、d軸電流の指令値i は、0に設定される。q軸電流の指令値i は、例えば、電動機2の回転速度の指令値および実際値の偏差に基づいて算出されたトルクの指令値を電流の指令値に換算することで算出される。トルクの指令値は、例えばP制御(P:Proportional)、PI制御(I:Integral)、PID制御(D:Differential)、またはその他の制御方法などによって算出される。
電流制御部8は、d-q座標系における電圧指令値として、d軸電圧の指令値v、およびq軸電圧の指令値vを算出する部分である。電流制御部8による電圧指令値の算出は、d-q座標系における電流の指令値i およびi と、d-q座標系における電流の実際値iおよびiと、電動機2の回転速度ωと、を入力として行われる。
電流制御部8は、d-q座標系における電流の指令値i およびi と、d-q座標系における電流の実際値iおよびiとの偏差に基づいて、ベクトル制御によって実際値を指令値に追従させる補償電圧を算出する。補償電圧は、フィードバック制御によって算出される。補償電圧は、例えばP制御、PI制御、PID制御、またはその他の制御方法などによって算出される。
また一般に、d軸およびq軸の間において電圧干渉が生じる。このため、電流制御部8において、電圧干渉を非干渉化する非干渉化電圧によってフィードフォワード補償が行われる。非干渉化電圧は、電動機2の電気角速度と、d-q座標系における電流の実際値と、電動機2のパラメータと、によって算出される。電気角速度は、速度算出部6が算出した電動機2の回転速度ωに電動機2の極対数を乗算することで算出される。電動機2のパラメータは、例えばインダクタンス、および誘起電圧定数を含む。
電流制御部8は、上記のように得られた補償電圧と干渉電圧との和を、d-q座標系における電圧指令値として出力する。
第1補正位相算出部9は、第1補正位相Δθを算出する部分である。第2補正位相算出部10は、第2補正位相Δθを算出する部分である。第1補正位相Δθおよび第2補正位相Δθは、位相算出部5が算出した電気角θreの補正に用いられる。
座標変換部11は、補正された電気角に基づいて、電流制御部8におけるd-q座標についての座標変換を行う部分である。座標変換部11は、変換部の例である。座標変換部11は、3相/2軸変換部13と、2軸/3相変換部14と、を備える。3相/2軸変換部13は、電流検出器3が検出した電動機2の3相の電流i、i、およびiを、d-q座標系における2軸の電流iおよびiに座標変換する部分である。2軸/3相変換部14は、電流制御部8が算出したd-q座標系における2軸の電圧指令値vおよびvを、3相の電圧指令値v、v、およびvに座標変換する部分である。
電力変換器12は、入力される電圧指令値に基づいて、図示されない電源の電圧を可変電圧可変周波数の電圧に変換する機器である。この例において、電力変換器12は、交流の電源の電圧を直流電圧に変換するコンバータと、コンバータによって変換された直流電圧を可変電圧可変周波数の交流電圧に変換するインバータと、を備える。
続いて図2および図3を用いて、制御装置1における電気角の補正の例を説明する。
図2は、実施の形態1に係る第1補正位相算出部の構成を示すブロック図である。
第1補正位相算出部9は、電流制御部8が出力するd軸電圧の指令値vに基づいて第1補正位相Δθを算出する。第1補正位相算出部9は、ゲインアンプ15と、積分器16と、を備える。ゲインアンプ15は、d軸電圧の指令値に定数を乗じて積分器16に出力する。積分器16は、入力された値を積分して第1補正位相Δθとして出力する。
この例において、d軸電流の指令値i は0に設定されている。位相算出部5が算出した電気角θreが電動機2の実際の磁極位置からずれていない場合に、電流のフィードバック制御によってd軸電流の指令値および実際値の偏差が0であるならば、電流制御部8は、定常状態においてd軸の補償電圧を0として算出する。一方、位相算出部5が算出した電気角θreが電動機2の実際の磁極位置からずれている場合に、q軸電流がd軸に流れ込むので、d軸電流を0に制御したとしてもd軸の補償電圧は0にならない。
第1補正位相算出部9は、この特性を利用することで、d軸電圧の指令値vが0になるまで第1補正位相Δθを算出する。これにより、第1補正位相Δθは、位相算出部5が算出する電気角θreと電動機2の実際の磁極位置とのずれを補正する補正値となる。
ここで、d軸電圧の指令値vは、補償電圧の他に非干渉化電圧を含む。このため、第1補正位相は、非干渉化電圧に対応する誤差を含んでいる。そこで、第2補正位相算出部10は、非干渉化電圧に対応する誤差を補正する補正値である第2補正位相Δθを算出する。
図3は、実施の形態1に係る電動機の実際の磁極位置による座標系と非干渉化電圧に対応する誤差のずれを含む座標系との関係を示す図である。
図3において、d軸およびq軸は、電動機2の実際の磁極位置によるd-q座標系を表す。dc軸およびqc軸は、非干渉化電圧に対応する誤差のずれを含むd-q座標系を表す。このとき、d軸とdc軸との間、およびq軸とqc軸との間において、Δθの角度誤差がある。
電動機2における実際のd軸電流およびq軸電流は、図3に示される座標系の関係から、電流値iqcを用いて次の式(1)および式(2)のように表される。ここで、電流値iqcは、第2補正位相Δθによる補正がない場合の制御装置1においてq軸電流の実際値として扱われる電流値である。また、この例において、d軸電流は0に制御されている。
Figure 0007151872000001
Figure 0007151872000002
また、式(1)および式(2)を用いて、電動機2の実際のd-q座標系における電圧vおよびvは、次の式(3)および式(4)のように表わされる。ここで、Rは、抵抗値を表す。LおよびLは、d軸およびq軸のインダクタンスを表す。φは、誘起電圧定数を表す。ωreは、電気角速度を表す。
Figure 0007151872000003
Figure 0007151872000004
式(1)および式(2)式と同様に、図3に示される座標系の関係から、d軸電圧およびq軸電圧とdc軸電圧およびqc軸電圧との関係が導かれる。このとき、式(3)および式(4)を考慮すると、dc軸電圧は、次の式(5)のように表される。
Figure 0007151872000005
ここで、式(5)の右辺第一項がdc軸の非干渉化電圧なので、右辺第二項および第三項が補償電圧であることが分かる。第1補正位相Δθは制御装置1におけるdc軸電圧の指令値vdcが0になるように算出されるので、第1補正位相Δθによる補正を考慮すると式(5)の左辺は0になる。このとき、式(5)をΔθについて解くと、Δθは、式(6)に表されるように、電動機2のインダクタンス、誘起電圧定数およびqc軸電流の関数となる。
Figure 0007151872000006
すなわち、第1補正位相算出部9が算出するΔθは、磁極位置のずれの正しい補正値に対して式(6)の誤差を持った値となる。この誤差を補正するために、第2補正位相算出部10は、第2補正位相Δθを式(6)によってΔθ=Δθとして算出する。したがって、磁極位置のずれの補正値である第3補正位相Δθは、第1補正位相Δθと第2補正位相Δθとを加算することによって得られる。
なお、電流制御部8によりq軸電流の実際値が指令値に追従している場合において、第2補正位相算出部10は、式(6)のq軸電流として指令値または実際値のいずれを用いてもよい。
座標変換部11は、位相算出部5が算出した電気角θreに第3補正位相Δθを加算することで補正された電気角を用いて、電流制御部8におけるd-q座標についての座標変換を行う。
以上に説明したように、実施の形態1に係る制御装置1は、電流指令生成部7と、電流制御部8と、第1補正位相算出部9と、第2補正位相算出部10と、変換部と、を備える。電流指令生成部7は、永久磁石同期機のd軸電流およびq軸電流の指令値を生成する。電流制御部8は、電流指令生成部7が生成した指令値を入力として永久磁石同期機のd軸電圧およびq軸電圧の指令値を算出する。第1補正位相算出部9は、電流制御部8が算出したd軸電圧の指令値vに基づいて第1補正位相Δθを算出する。第2補正位相算出部10は、電流制御部8が算出したq軸電流の指令値i または永久磁石同期機のq軸電流の実際値iの少なくともいずれかおよび永久磁石同期機のパラメータに基づいて第2補正位相Δθを算出する。変換部は、第3補正位相Δθによって補正された永久磁石同期機の電気角を用いて電流制御部8におけるd-q座標についての座標変換を行う。第3補正位相Δθは、第1補正位相Δθおよび第2補正位相Δθの和である。
これにより、制御装置1は、電圧センサなどの追加のハードウェアを電気角の補正のために必要としない。このため、制御装置1は、簡易な構成によって磁極位置の補正値を計算できる。
一般に、永久磁石同期機である電動機の電流制御は、回転座標であるd-q軸上の座標系の電流値に基づいて実施される。このため、電動機の回転子の磁極位置は、電流制御の基準となる重要な情報である。ここで、例えばエレベータなどの低回転大トルクが求められる電動機において、磁石極数が数十にも及ぶ多極の設計が採用される場合が多い。この場合に、電動機の回転角のずれは電気角に換算すると大きなずれとなる。このため、電気角のずれを小さくするためには、回転角検出器などのセンサそのものの検出精度に加え、当該センサの取付け精度についても、十分に高い精度が求められる。一方で、電気角のずれを数度に抑えるように機器を取り付けることは、電気角の精度よりさらに高い取付け精度が要求されるため、電動機の製造コストの上昇に繋がる。
このため、制御装置1は、磁極位置のずれを、算出された第3補正位相Δθによって補正する。これにより、電動機2は、磁極位置がずれたまま運転されることを回避できる。制御装置1は、電動機2を正常に制御できる。このため、磁極位置のずれによる制御性能の悪化および不安定化が防止される。
また、第1補正位相算出部9は、補償電圧と、非干渉化電圧と、の和であるd軸電圧の指令値vに基づいて第1補正位相を算出する。補償電圧は、d軸電流の指令値i および実際値iの偏差に基づいて計算される。非干渉化電圧は、d軸およびq軸の間における電圧干渉を非干渉化する。
位相算出部5が算出した電気角θreが電動機2の実際の磁極位置からずれている場合に、d軸電流を0に制御したとしてもd軸の補償電圧は0にならない。このように、d軸電圧の指令値は、磁極位置のずれを反映する。d軸電圧の指令値は、非干渉化電圧によって電圧干渉が非干渉化されている。このため、第1補正位相算出部9は、d軸電圧をq軸電圧から独立したものとして第1補正位相Δθを算出できる。このとき、第1補正位相Δθは、非干渉化電圧に由来する誤差を含む。第2補正位相Δθは、第1補正位相Δθに含まれる当該誤差を補正する。このため、制御装置1は、補償電圧および非干渉化電圧を考慮して磁極位置のずれの補正値を算出できる。
また、第1補正位相算出部9は、d軸電圧の指令値vに定数を乗じて積分することによって第1補正位相Δθを算出する。
これにより、第1補正位相算出部9は、簡易な方法により第1補正位相Δθを算出できる。また、第1補正位相算出部9は、電気角の補正による影響を受けたd軸電圧の指令値によって第1補正位相Δθを算出する。これにより、電源電圧の設計値と実際値との間に誤差があったとしても、d軸電圧が0となるように第1補正位相Δθが算出される。
また、第2補正位相算出部10は、永久磁石同期機のインダクタンスおよび誘起電圧定数をパラメータとして第2補正位相Δθを算出する。
これにより、第2補正位相算出部10は、永久磁石同期機に関する既知の値に基づいて第2補正位相Δθを算出できる。
なお、電流検出器3は、3相の相電流のうち2相のみを測定してもよい。電流検出器3は、電動機2に流れる電流を測定する機器であればよく、電力変換器12の出力電流を測定する機器に限られない。電流検出器3は、例えばワンシャント抵抗による電流測定法のように、電力変換器12の母線電流を測定することで各相の電流を推定してもよい。
また、回転角検出器4は、電動機2の回転角を検出する機器であればよく、例えばエンコーダなどに限られない。回転角検出器4は、例えば回転速度を検出する機能を搭載し、検出された回転速度の時間積分によって電動機2の回転角を算出するものであってもよい。
また、速度算出部6は、回転速度ωの算出において、例えばローパスフィルターによる平滑化によって回転角の時間微分によるノイズを除去してもよい。速度算出部6は、一定時間ごとに電動機2の回転速度を算出してもよい。速度算出部6は、時間を計測する手段を備えてもよい。このとき、速度算出部6は、一定回転角ごとに回転速度を算出してもよい。
また、電流指令生成部7は、電動機2の回転角を制御するようにq軸電流指令値i を算出してもよい。電流指令生成部7は、例えば電動機2に一定のトルクを出力させる場合に、当該一定のトルクの指令値を電流の指令値に換算することでq軸電流指令値i を算出してもよい。
また、電力変換器12は、入力される電圧指令値に基づいて電源の電圧を可変電圧可変周波数の電圧に変換する機器であればよく、例えばコンバータおよびインバータによって変換を行う機器に限られない。電力変換器12は、例えばマトリクスコンバータなどのように、交流電圧を直接的に交流の可変電圧可変周波数の電圧に変換する機器であってもよい。また、電力変換器12は、インバータのデッドタイムを補正する手段を備えてもよい。
また、2軸/3相変換部14は、例えば電力変換器12と一体のハードウェアに設けられてもよい。すなわち、電力変換器12および2軸/3相変換部14を含むハードウェアは、d軸電圧およびq軸電圧の指令値の入力に基づいて、U相、V相およびW相からなる3相の可変電圧可変周波数の電圧に電源の電圧を変換してもよい。
また、制御装置1は、例えばd軸電流またはd軸電圧の指令値などの値を0に設定する場合に、当該値を0とみなせる値に設定してもよい。
続いて、図4を用いて制御装置1のハードウェア構成の例について説明する。
図4は、実施の形態1に係る制御装置の主要部のハードウェア構成を示す図である。
制御装置1の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ1bと少なくとも1つのメモリ1cとを備える。処理回路は、プロセッサ1bおよびメモリ1cと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェア1aを備えてもよい。
処理回路がプロセッサ1bとメモリ1cとを備える場合、制御装置1の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ1cに格納される。プロセッサ1bは、メモリ1cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置1の各機能を実現する。
プロセッサ1bは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ1cは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等により構成される。
処理回路が専用のハードウェア1aを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
制御装置1の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、制御装置1の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。制御装置1の各機能について、一部を専用のハードウェア1aで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、ハードウェア1a、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置1の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1で開示された例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示された例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図5は、実施の形態2に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
電動機2において、磁極位置のずれは、電動機2と回転角検出器4との取付け状態によって一意に決まる。このため、電動機2と回転角検出器4との取付け状態が変わらなければ、制御装置1は、磁極位置のずれを補正する補正値である第3補正位相Δθとして、学習によって得られた同一の値を継続して使用できる。
電動機2は、複数の運転モードを有する。電動機2の運転モードは、例えば通常運転モードと、学習運転モードと、を含む。通常運転モードは、例えば電動機2が設けられる装置に駆動力を供給する電動機2の通常の運転が行われる運転モードである。学習運転モードは、第3補正位相Δθを得るための電動機2の学習運転が行われる運転モードである。学習運転は、例えば電動機2が据え付けられたときに行われる。なお、学習運転は、回転角検出器4が交換されたときに行われてもよい。
また、制御装置1への電力供給が遮断された後に電力供給が再開された場合、電動機2の保守などによって電力供給の遮断の前後において電動機2と回転角検出器4との取付け状態が変化している可能性がある。このとき、電力供給の遮断の前の学習によって得られた第3補正位相Δθは、電力供給の遮断の後の電動機2と回転角検出器4との取付け状態に対応した値であるか否かが不明である。このため、学習運転は、制御装置1に電力供給が開始されたときに行われてもよい。
ここで、実施の形態1において説明した式(1)から式(6)は、電動機2の定常状態を前提とした式である。このため、学習運転において、第3補正位相Δθは、電動機2が一定速度および一定トルクで運転しているとき、または電動機2が一定速度および一定トルクで運転しているとみなせるときに算出される。すなわち、学習運転において、電流指令生成部7は、d軸電流の指令値i を0に設定する。電流指令生成部7は、第3補正位相Δθを算出するときに、電動機2の回転速度が一定になるように、または電動機2の回転速度が一定とみなせるようにq軸電流の指令値i を生成する。
制御装置1は、運転モード設定部17を備える。運転モード設定部17は、電動機2の運転モードを設定する部分である。運転モード設定部17は、設定された電動機2の運転モードに応じて、第3補正位相Δθを出力する機能を備える。
図6は、実施の形態2に係る運転モード設定部の構成を示すブロック図である。
運転モード設定部17は、記憶部18を備える。記憶部18は、学習運転において得られた第3補正位相Δθを記憶する部分である。電動機2の運転モードが通常運転モードである場合に、運転モード設定部17は、記憶部18に記憶されている第3補正位相Δθを出力する。一方、電動機2の運転モードが学習運転モードである場合に、第1補正位相算出部9が算出した第1補正位相Δθと、第2補正位相算出部10が算出した第2補正位相Δθとの和を第3補正位相Δθとして出力する。記憶部18は、例えば、運転モードが学習運転モードから切り替わるときに、第1補正位相Δθと第2補正位相Δθとの和を第3補正位相Δθとして記憶する。
実施の形態1において述べた電気角の補正値は、補償電圧と非干渉化電圧との和であるd軸電圧の指令値vに基づいて算出される。ここで、磁極位置のずれの方向および大きさによって、磁極位置のずれがあるにも関わらずd軸電圧の指令値vが0に近い値をとる可能性がある。このとき、制御装置1は、電気角の補正値として正しい値を得ることができない場合がある。このため、制御装置1は、学習運転において算出される第3補正位相Δθの精度を向上させるために、学習運転において例えば次のように電動機2を制御する。
図7および図8は、実施の形態2に係る制御装置の学習運転における動作の例を示すフローチャートである。
図7において、学習運転において電動機2の回転速度を変更することによって第3補正位相Δθの精度を向上させる制御装置1の動作の例が示される。
ステップS71において、制御装置1は、d軸電圧の指令値vが予め設定された閾値以上であるかを判定する。当該判定は、例えば運転モード設定部17において行われる。ここで、当該閾値は、例えば、発生しうる磁極位置のずれ、学習運転における電動機2の運転速度、または電動機2のパラメータなどに基づいて設定される。d軸電圧の指令値vについての判定結果がNoの場合に、制御装置1の動作は、ステップS72に進む。当該判定結果がYesの場合に、制御装置1の動作は、ステップS73に進む。
ステップS72において、制御装置1は、一定速度で運転される電動機2の回転速度を変更する。ここで、制御装置1は、例えば電流指令生成部7が生成する電流指令値によって電動機2の回転速度を変更する。電流指令生成部7は、例えば、現在運転されている回転速度と異なる一定の回転速度で電動機2が運転されるようにq軸電流の指令値i を生成する。その後、制御装置1の動作は、ステップS71に進む。
ステップS73において、運転モード設定部17は、運転モードを学習運転モードに継続して設定する。制御装置1は、学習運転において、第3補正位相Δθを算出する。学習運転は、例えば算出される第3補正位相Δθが変化しなくなったときに完了する。学習運転が完了したときに、運転モード設定部17の記憶部18は、算出された第3補正位相Δθを記憶する。その後、学習運転における制御装置1の動作は、終了する。
図8において、学習運転において電動機2の回転方向を変更することによって第3補正位相Δθの精度を向上させる制御装置1の動作の例が示される。
ステップS81において、制御装置1は、d軸電圧の指令値vが予め設定された閾値以上であるかを判定する。当該判定は、例えば運転モード設定部17において行われる。ここで、当該閾値は、例えば、発生しうる磁極位置のずれ、学習運転における電動機2の運転速度、または電動機2のパラメータなどに基づいて設定される。d軸電圧の指令値vについての判定結果がNoの場合に、制御装置1の動作は、ステップS82に進む。当該判定結果がYesの場合に、制御装置1の動作は、ステップS83に進む。
ステップS82において、制御装置1は、一定速度で運転される電動機2の回転方向を変更する。ここで、制御装置1は、例えば電流指令生成部7が生成する電流指令値によって電動機2の回転方向を変更する。電流指令生成部7は、例えば、現在運転されている回転方向と異なる回転方向で電動機2が運転されるようにq軸電流の指令値i を生成する。その後、制御装置1の動作は、ステップS81に進む。
ステップS83において、運転モード設定部17は、運転モードを学習運転モードに継続して設定する。制御装置1は、学習運転において、第3補正位相Δθを算出する。学習運転は、例えば算出される第3補正位相Δθが変化しなくなったときに完了する。学習運転が完了したときに、運転モード設定部17の記憶部18は、算出された第3補正位相Δθを記憶する。その後、学習運転における制御装置1の動作は、終了する。
以上に説明したように、実施の形態2に係る制御装置1は、運転モード設定部17を備える。運転モード設定部17は、永久磁石同期機の運転モードを設定する。運転モード設定部17は、記憶部18を有する。記憶部18は、運転モードが学習運転モードであるときに算出された第3補正位相Δθを記憶する。運転モードが通常運転モードであるときに、変換部は、記憶部18が記憶している第3補正位相Δθによって補正された電気角を用いて座標変換を行う。
電動機2と回転角検出器4との取付け状態が変わらない間、変換部は、学習によって既に得られた同一の値を継続して第3補正位相Δθとして使用できる。これにより、制御装置1は、磁極位置のずれの補正値を都度計算する必要がない。
また、運転モードが学習運転モードであるときに、電流指令生成部7は、d軸電流の指令値vを0に設定する。このときに、電流指令生成部7は、永久磁石同期機の回転速度が一定となるようにq軸電流の指令値i を生成する。
これにより、学習運転は電動機2の回転速度が一定の条件において行われる。このため、磁極位置の補正値の学習に誤差が含まれる条件が回避される。したがって、制御装置1は、より高い精度で補正された磁極位置に基づいて、より安定して電動機2を制御できる。
また、運転モードが学習運転モードであるときにd軸電圧の指令値vが予め設定された閾値より小さい場合に、電流指令生成部7は、学習運転モードにおいて永久磁石同期機の回転速度を変更するようにq軸電流の指令値i を生成する。
回転速度が変更されることによって、d軸電圧の指令値vを構成する補償電圧および干渉電圧が変化する。これにより、磁極位置のずれがあるにも関わらずd軸電圧の指令値vが0に近い値をとることが回避される。これにより、より高い精度で磁極位置の補正値が学習される。
また、運転モードが学習運転モードであるときにd軸電圧の指令値vが予め設定された閾値より小さい場合に、電流指令生成部7は、学習運転モードにおいて永久磁石同期機の回転方向を変更するようにq軸電流の指令値i を生成する。
電動機2に負荷が接続されている場合に、電動機2の電流値の大きさが回転方向に依ることがある。電動機2の電流値が変化すると、d軸電圧の指令値vの大きさも変化する。このため、磁極位置のずれがあるにも関わらずd軸電圧の指令値vが0に近い値をとることが回避される。これにより、より高い精度で磁極位置の補正値が学習される。
また、運転モード設定部17は、電力供給が開始されたときに運転モードを学習運転モードに設定する。
これにより、電力供給が遮断されている間に電動機2と回転角検出器4との取付け状態が変化している場合においても、制御装置1は、学習運転によって電動機2と回転角検出器4との取付け状態に対応した補正値を得ることができる。
なお、制御装置1は、学習運転において電動機2の回転速度および回転方向の両方を変更することによって第3補正位相Δθの精度を向上させてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2で開示された例と相違する点について詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1および実施の形態2で開示された例のいずれの特徴が採用されてもよい。
電動機2の経時変化などにより、通常運転において磁極位置のずれが生じる可能性がある。このとき、制御装置1による電動機2の制御性能の悪化または電動機2の不安定化が生じる場合がある。このため、制御装置1は、q軸電流の値を監視することで磁極位置のずれを判定する。ここで、q軸電流は、電動機2のトルクに対応する電流値である。制御装置1は、磁極位置のずれを判定する場合に、電動機2の運転モードを学習運転モードに切り替える。
図9を用いて、制御装置1の動作の例を説明する。
図9は、実施の形態3に係る制御装置の通常運転における動作の例を示すフローチャートである。
ステップS91において、制御装置1は、q軸電流の値が予め設定された閾値以下であるかを判定する。当該判定は、例えば運転モード設定部17において行われる。ここで、当該閾値は、例えば、通常運転における電動機2の運転パターンまたは負荷が決まっている場合に、予め見積もった通常運転において必要なトルクに基づいて設定される。あるいは、当該閾値は、電動機2の定格トルクに基づいて設定されてもよい。q軸電流の値についての判定結果がNoの場合に、制御装置1の動作は、ステップS92に進む。当該判定結果がYesの場合に、運転モード設定部17は、運転モードを通常運転モードに継続して設定する。その後、制御装置1の動作は、再びステップS91に進む。
ステップS92において、運転モード設定部17は、電動機2の運転モードを学習運転モードに切り替える。その後、制御装置1の動作は、ステップS91に進む。
以上に説明したように、実施の形態3に係る制御装置1において、運転モードが通常運転モードであるときにq軸電流の指令値または実際値が予め設定された閾値を超える場合に、運転モード設定部17は、運転モードを学習運転モードに設定する。
磁極位置にずれが発生している場合に、q軸に流れるように制御された電流はd軸にも流れ込む。このため、指令されたトルクを発生させるために必要なq軸電流が大きくなる。よって、q軸電流を監視することで、磁極位置のずれを判定できる。磁極位置がずれていると判定された場合に、運転モード設定部17は、運転モードを学習運転モードに設定する。これにより、制御装置1は、磁極位置がずれたまま電動機2が運転されることを回避できる。制御装置1は、電動機2を安定して駆動できる。
なお、q軸電流の値は、磁極位置のずれに関わらず突発的に閾値を超える可能性もある。このため、運転モード設定部17は、q軸電流の指令値または実際値が予め設定された閾値を複数回超える場合に運転モードを学習運転モードに設定してもよい。あるいは、運転モード設定部17は、q軸電流の指令値または実際値が予め設定された閾値を予め定められた時間の間継続して超えている場合に運転モードを学習運転モードに設定してもよい。
また、制御装置1は、報知部を備えてもよい。報知部は、例えば電動機2を管理する者に警告などの情報を報知する部分である。例えば電動機2の負荷の状態などによって学習運転モードへ移行できない場合に、報知部は、電動機2の運転を停止する警告を報知する。
本発明に係る制御装置は、永久磁石同期機の制御に適用できる。
1 制御装置、 2 電動機、 3 電流検出器、 4 回転角検出器、 5 位相算出部、 6 速度算出部、 7 電流指令生成部、 8 電流制御部、 9 第1補正位相算出部、 10 第2補正位相算出部、 11 座標変換部、 12 電力変換器、 13 3相/2軸変換部、 14 2軸/3相変換部、 15 ゲインアンプ、 16 積分器、 17 運転モード設定部、 18 記憶部

Claims (10)

  1. 永久磁石同期機のd軸電流およびq軸電流の指令値を生成する電流指令生成部と、
    前記電流指令生成部が生成した指令値を入力として前記永久磁石同期機のd軸電圧およびq軸電圧の指令値を算出する電流制御部と、
    前記電流制御部が算出したd軸電圧の指令値に基づいて第1補正位相を算出する第1補正位相算出部と、
    前記電流制御部が算出したq軸電流の指令値または前記永久磁石同期機のq軸電流の実際値の少なくともいずれかおよび前記永久磁石同期機のパラメータに基づいて第2補正位相を算出する第2補正位相算出部と、
    前記第1補正位相および前記第2補正位相の和である第3補正位相によって補正された前記永久磁石同期機の電気角を用いて前記電流制御部におけるd-q座標についての座標変換を行う変換部と、
    を備える永久磁石同期機の制御装置。
  2. 前記第1補正位相算出部は、d軸電流の指令値および実際値の偏差に基づいて計算される補償電圧と、d軸およびq軸の間における電圧干渉を非干渉化する非干渉化電圧と、の和であるd軸電圧の指令値に基づいて前記第1補正位相を算出する
    請求項1に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  3. 前記第1補正位相算出部は、d軸電圧の指令値に定数を乗じて積分することによって前記第1補正位相を算出する
    請求項1または請求項2に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  4. 前記第2補正位相算出部は、前記永久磁石同期機のインダクタンスおよび誘起電圧定数を前記パラメータとして前記第2補正位相を算出する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  5. 前記永久磁石同期機の運転モードを設定し、前記運転モードが学習運転モードであるときに算出された前記第3補正位相を記憶する記憶部を有する運転モード設定部
    を備え、
    前記変換部は、前記運転モードが通常運転モードであるときに、前記記憶部が記憶している前記第3補正位相によって補正された前記電気角を用いて座標変換を行う
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  6. 前記電流指令生成部は、前記運転モードが前記学習運転モードであるときに、d軸電流の指令値を0に設定し、前記永久磁石同期機の回転速度が一定となるようにq軸電流の指令値を生成する
    請求項5に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  7. 前記電流指令生成部は、前記運転モードが前記学習運転モードであるときにd軸電圧の指令値が予め設定された閾値より小さい場合に、前記学習運転モードにおいて前記永久磁石同期機の回転速度を変更するようにq軸電流の指令値を生成する
    請求項5または請求項6に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  8. 前記電流指令生成部は、前記運転モードが前記学習運転モードであるときにd軸電圧の指令値が予め設定された閾値より小さい場合に、前記学習運転モードにおいて前記永久磁石同期機の回転方向を変更するようにq軸電流の指令値を生成する
    請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  9. 前記運転モード設定部は、前記運転モードが前記通常運転モードであるときにq軸電流の指令値または実際値が予め設定された閾値を超える場合に、前記運転モードを前記学習運転モードに設定する
    請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の永久磁石同期機の制御装置。
  10. 前記運転モード設定部は、電力供給が開始されたときに前記運転モードを前記学習運転モードに設定する
    請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の永久磁石同期機の制御装置。
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