JP2009268183A - 三相交流モータの駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】三相交流モータの駆動装置は、要求トルクを出力するためのベクトル電流を求めるトルク電流変換手段と、前記三相交流モータの回転角を求める回転角検出手段と、前記トルク指令と前記回転角とに基づいて、指令されたトルクを得るためのベクトル電流を指示するトルク/電流変換手段と、前記三相交流モータの最高効率曲線に基づいて設定された回転角とトルクリプルとの対応関係を示すデータを記憶しており、前記トルク指令と前記回転角検出手段で検出された回転角に基づいて、トルクリプルを相殺するためのベクトル電流を求め、補正値として出力する補正値出力手段と、前記補正値出力が出力した補正値に基づいて、前記トルク電流変換手段が出力したベクトル電流を補正して出力する補正手段と、を備える。
【選択図】図1
Description
トルクリプルを低減するため、種々の提案がなされている。
また、特許文献2は、最大トルク曲線(進角−トルク)と、トルクリプルが小さくなるトルク曲線をおのおのマップで持ち、使用状況に応じて切り換え、使用する方法を開示する。
また、特許文献3は、出力における偏差の調波の大きさと位相を推定し、推定された調波を示す信号を生成し、推定された調波から逆位相の信号を導出し、フィードバック信号として前記電気機器の入力に順次導入し、偏差を低減させる方法を開示する。
また、特許文献2に開示されている方法では、最高効率となる進角−トルク曲線からずれた位置での制御となるため、システムとしての効率が低下してしまう。
また、特許文献3に開示されている方法では、センシングにより偏差を検出する必要があり、システム構成が複雑である。
三相交流モータの駆動装置であって、
要求トルクを指示するトルク指令を受信するトルク指令受信手段と、
前記要求トルクを出力するためのベクトル電流を求めるトルク電流変換手段と、
前記三相交流モータの回転角を求める回転角検出手段と、
前記トルク指令と前記回転角とに基づいて、指令されたトルクを得るためのベクトル電流を指示するトルク/電流変換手段と、
前記三相交流モータの最高効率曲線に基づいて設定された回転角とトルクリプルとの対応関係を示すデータを記憶しており、前記トルク指令と前記回転角検出手段で検出された回転角に基づいて、トルクリプルを相殺するためのベクトル電流を求め、補正値として出力する補正値出力手段と、
前記補正値出力が出力した補正値に基づいて、前記トルク電流変換手段が出力したベクトル電流を補正して出力する補正手段と、
を備える。
さらに、PWM生成部105にはインバータ回路30が接続されている。インバータ回路30には、制御対象である三相モータ40が接続されている。
なお、このトルク・回転角・電流変換テーブル=三次元マップの生成方法については、後述する。
三相モータ40のトルクリプルを除去するためには、トルク/電流変換部101が指示する電流値rid、ridからリプル相当分aid、aiqを減算すればよいことになる。しかしながら、三相モータ40の運転状態によっては、単純に減算すると、振動が増加したり、効率が低下する等の悪影響が発生する場合がある。
そこで、レベル補正部108は、トルクリプル変換部107が出力した電流補正値aid、aiqに指示トルクTと回転数Nに応じた補正係数を乗算し、電流補正値aid、aiqのレベルを補正する。
回転数検出部111は、角度検出部109からの角度信号に基づいて、三相モータ40のロータの回転数を求める。
まず、外部装置20より、三相モータ40が出力すべきトルク(指令トルク)Tが指示される。トルク/電流変換部101は、指示トルクTと角度検出部109から供給される回転角θとにより、図2に示すトルク/電流変換テーブルを検索し、回転角θで指示トルクTを得るために必要となるベクトル電流rid、riqを求めて出力する。なお、この段階でのトルクは、リプルを考慮していない、平均的なトルクである。
さらに、トルクリプル変換部107は、指示トルクTと補正された回転角θをキーとして、トルク・回転角・電流変換テーブルを検索し、回転角θの位置において、指示トルクTに含まれるリプル成分を得るために必要なベクトル電流に相当する電流補正値aid、aiqを求める。
具体的には、(1)まず、図7に示すように、設計緒元をベースに、各電流値でのトルク−進角特性を求める。次に、各曲線上で、トルクが最大となる点をプロットし、これらを繋いで最高効率曲線を求める。
シミュレーションなどにより、図8に示すように、回転角(θ)とトルクとの関係をプロットし、トルク毎(指示トルク毎)に回転角とトルクの変動(リプル)を求める。
こうして求めた指示トルク(Nm)、ロータ回転角(θ)、相殺トルク(Nm)を、図9に示すように、三次元座標上にプロットする。
次に、トルク毎に、トルク係数id/指示トルク[A/Nm]、トルク係数iq/指示トルク[A/Nm]を求める。
こうして、図5に示す三次元マップが完成する。
さらに、位相補償部106とトルクリプル変換部107とレベル補正部108とを統合して、図11に示すように、T−N−θ−i(bid、biq)の統合マップ(トルク・回転数・回転角・電流変換テーブル)を生成し、入力T、N、θから、補正済電流補正値bid、biqを直接導き出すようにしてもよい。
例えば、図1では、減算器102で、電流指令rid、riqからレベル補正済電流補正値bid、biqを減算したが、例えば、トルクリプル変換部107で予めトルクリプルを反転させておくことにより、電流指令rid、riqとレベル補正済電流補正値bid、biqとを加算器で加算するようにしてもよい。また、回転角(θ)を使用したが、角度検出部109の出力する指標に変換して使用してもよい。
20 外部装置
30 インバータ回路
40 三相モータ
101 トルク/電流変換部
102 減算器
103 減算器
104 二相/三相変換部
105 PWM生成部
106 位相補償部
107 トルクリプル変換部
108 レベル補正部
109 角度検出部
110 三相/二相変換部
111 回転数検出部
Claims (6)
- 三相交流モータの駆動装置であって、
要求トルクを指示するトルク指令を受信するトルク指令受信手段と、
前記要求トルクを出力するためのベクトル電流を求めるトルク電流変換手段と、
前記三相交流モータの回転角を求める回転角検出手段と、
前記トルク指令と前記回転角とに基づいて、指令されたトルクを得るためのベクトル電流を指示するトルク/電流変換手段と、
前記三相交流モータの最高効率曲線に基づいて設定された回転角とトルクリプルとの対応関係を示すデータを記憶しており、前記トルク指令と前記回転角検出手段で検出された回転角に基づいて、トルクリプルを相殺するためのベクトル電流を求め、補正値として出力する補正値出力手段と、
前記補正値出力が出力した補正値に基づいて、前記トルク電流変換手段が出力したベクトル電流を補正して出力する補正手段と、
を備える三相交流モータの駆動装置。 - 前記モータの回転数を判別する回転数判別手段を備え、
前記指令トルクと前記回転数判別手段で判別された回転数に基づいて、前記回転角検出手段で検出する回転角を補正する手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の三相交流モータの駆動装置。 - 前記補正手段は、前記指令トルクと前記回転数判別手段で判別された回転数に基づいて、前記補正値による前記ベクトル電流の補正の程度を調整する、
ことを特徴とする請求項2に記載の三相交流モータの駆動装置。 - 前記モータの回転数を判別する回転数判別手段を備え、
前記補正手段は、前記指令トルクと前記回転数判別手段で判別された回転数に基づいて、前記補正値による前記ベクトル電流の補正の程度を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の三相交流モータの駆動装置。 - 前記モータの回転数を判別する回転数判別手段を備え、
前記補正値出力手段は、
前記三相交流モータの最高効率曲線に基づいて設定された回転角とトルクリプルとの関係と、回転数とトルクに対応する回転角とを関連付けるデータを記憶しており、
前記補正値出力手段は、前記トルク指令と前記回転角検出手段で検出された回転角と前記回転数判別手段で検出された回転数に基づいて、前記トルクリプルを相殺するためのベクトル電流を求め、補正値として出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の三相交流モータの駆動装置。 - 前記モータの回転数を判別する回転数判別手段を備え、
前記補正値出力手段は、
前記三相交流モータの最高効率曲線に基づいて設定された回転角とトルクリプルとの関係と、回転数とトルクに対応する補正の程度とを関連付けるデータを記憶しており、
前記補正値出力手段は、前記トルク指令と前記回転角検出手段で検出された回転角と前記回転数判別手段で検出された回転数に基づいて、前記トルクリプルを相殺するためのベクトル電流を求め、補正値として出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の三相交流モータの駆動装置。
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