JP7047597B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に関する。
従来から、燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、吸気ポート等の吸気通路内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタとを備える内燃機関が知られている(例えば、特許文献1)。
斯かる内燃機関では、内燃機関の始動時に、最初に筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射し、その後、吸気噴射用インジェクタから燃料を噴射するように、これらインジェクタを制御することが提案されている(特許文献1)。このような制御を行うことにより、良好な機関始動性を確保すると共に、機関始動時における未燃成分の排出を抑制することができるとされている。
特開2005-307916号公報
ところで、内燃機関を停止するときには、インジェクタからの燃料噴射が停止されてからも内燃機関は或る程度回転する。したがって、内燃機関を停止するときには、内燃機関の排気通路に配置された排気浄化触媒には多量の酸素が吸蔵される。内燃機関の再始動後も排気浄化触媒によって排気ガスを良好に浄化するためには、内燃機関を再始動する際に排気浄化触媒に吸蔵されていた酸素を放出させる必要がある。
内燃機関の再始動の際に排気浄化触媒に吸蔵されていた酸素を放出するために、内燃機関の再始動後或る程度の期間にわたって排気浄化触媒に流入する排気ガスの空燃比を理論空燃比よりもリッチなリッチ空燃比にすることが考えられる。このようにリッチ空燃比の排気ガスが排気浄化触媒に流入することにより、排気浄化触媒に吸蔵されていた酸素が排気ガス中の未燃HC等と反応すべく排気浄化触媒から放出される。これにより排気浄化触媒の浄化能力を高めることができる。
ところが、上述したように筒内噴射用インジェクタと吸気噴射用インジェクタとを備える内燃機関では、内燃機関の始動時に、最初に筒内噴射用インジェクタから燃料が噴射される。しかしながら、筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射するときに上述したように排気ガスの空燃比がリッチ空燃比になるように多量の燃料を噴射すると、燃料が不均一に混合し、よって混合気の燃焼により多くの微粒子が生成されてしまう。
一方、内燃機関の始動時に、筒内噴射用インジェクタからの燃料を噴射せずに、吸気噴射用インジェクタのみから燃料を噴射することも考えられる。しかしながら、吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料が燃焼室内で燃焼するまでには或る程度の時間がかかることから、内燃機関の始動に時間がかかり、機関始動性が悪化する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、内燃機関において機関始動性を確保しつつ混合気の燃焼に伴う微粒子の生成を抑制することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタと、これらインジェクタからの燃料噴射を制御する制御装置とを備える内燃機関であって、前記制御装置は、内燃機関の始動後の所定の時期まで、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される第1制御を行い、前記所定の時期以降は、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料よりも前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料を多く含む燃料によって前記燃焼室内の混合気が形成される第2制御を行うように構成され、前記第2制御中における混合気の空燃比は前記第1制御中における混合気の空燃比よりも小さく且つ理論空燃比よりも小さい、内燃機関。
(2)前記第2制御中には、前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される、上記(1)に記載の内燃機関。
(3)前記第1制御中における混合気の空燃比は、ほぼ理論空燃比である、上記(1)に記載の内燃機関。
(4)前記所定の時期は内燃機関の始動後1サイクルが完了する時期であり、
前記制御装置は、内燃機関の始動後1サイクルの間は前記第1制御により燃焼室内の混合気を形成し、内燃機関の始動後2サイクル目以降は前記第2制御により燃焼室内の混合気を形成するように構成される、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の内燃機関。
(5)前記所定の時期は前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって混合気が形成される前の時期であり、前記制御装置は、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成される前まで前記第1制御を行い、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成された後は第2制御を行うように構成される、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の内燃機関。
(6)前記制御装置は、内燃機関の始動後1サイクルの間は前記第1制御を行い、内燃機関の始動後2サイクル目以降は前記第2制御を行う、第1始動噴射制御と、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成される前まで前記第1制御を行い、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成された後には第2制御を行う、第2始動噴射制御とを実行できるように構成され、前記内燃機関の始動時における内燃機関の状態に応じて、前記内燃機関の始動時に前記第1始動噴射制御及び前記第2始動噴射制御のうちの一方を行うように構成される、上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の内燃機関。
(7)前記制御装置は、前記内燃機関の始動時の前記内燃機関の燃焼室の壁面温度が低いほど前記第2制御の終了時期が遅くなるように前記第2制御を行うように構成される、上記(1)~(6)のいずれか1つに記載の内燃機関。
(8)前記制御装置は、前記内燃機関の始動後の両インジェクタからの総燃料噴射量に応じて前記第2制御の終了時期を決定するように構成される、上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の内燃機関。
(9)前記制御装置は、前記内燃機関の始動時において前記内燃機関の燃焼室の壁面温度が予め定められた温度以上であると推定されるときには、前記内燃機関の始動後に前記第2制御を実行しないように構成される、上記(1)~(8)のいずれか1つに記載の内燃機関。
本発明によれば、内燃機関において機関始動性を確保しつつ混合気の燃焼に伴う微粒子の生成を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る内燃機関を概略的に示す図である。 図2は、機関回転速度及び機関負荷と噴射モードとの関係を示す図である。 図3は、内燃機関の通常運転中に行われる通常噴射制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図4は、内燃機関の始動の際における、総燃料供給量等のタイムチャートである。 図5は、内燃機関の始動初期における、燃料噴射時期等のタイムチャートである。 図6は、両インジェクタからの燃料噴射制御の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。 図7は、両インジェクタからの燃料噴射制御の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。 図8は、増量フラグの設定制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図9は、内燃機関の始動初期における、燃料噴射時期等の図5と同様なタイムチャートである。 図10は、両インジェクタからの燃料噴射制御の制御ルーチンを示す、図7と同様なフローチャートの一部である。 図11は、両インジェクタからの燃料噴射制御の制御ルーチンを示す、図7と同様なフローチャートの一部である。 図12は、内燃機関の始動の際における、総燃料供給量等の、図4と同様なタイムチャートである。 図13は、両インジェクタからの燃料噴射制御の制御ルーチンを示す、図7と同様なフローチャートの一部である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
≪内燃機関全体の説明≫
図1は、第一実施形態に係る制御装置が用いられる内燃機関を概略的に示す図である。図1に示したように、内燃機関100の機関本体1は、シリンダブロック2、シリンダブロック2の気筒内で往復動するピストン3、シリンダブロック2上に固定されたシリンダヘッド4、吸気弁5、吸気ポート6、排気弁7、排気ポート8を備える。ピストン3とシリンダヘッド4との間には燃焼室9が形成される。吸気弁5は吸気ポート6を開閉し、排気弁7は排気ポート8を開閉する。また、機関本体1には、吸気弁5のバルブタイミングを制御する吸気可変バルブタイミング機構や、排気弁7のバルブタイミングを制御する排気可変バルブタイミング機構が設けられてもよい。なお、本実施形態に係る内燃機関100は4つの気筒を有する直列4気筒の内燃機関であるが、V型6気筒等、他の形式の内燃機関であってもよい。
図1に示したようにシリンダヘッド4の内壁面の中央部には点火プラグ10が配置される。点火プラグ10は、点火信号に応じて火花を発生させるように構成される。また、シリンダヘッド4の吸気ポート6付近には、吸気ポート6内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタ11が設けられる。加えて、シリンダヘッド4の燃焼室外周付近には、燃焼室9内に燃料を直接噴射する筒内噴射用インジェクタ12が設けられる。なお、吸気噴射用インジェクタ11は、吸気枝管13等、吸気ポート6以外の吸気通路内に燃料を噴射するように構成されてもよい。
各気筒の吸気ポート6はそれぞれ対応する吸気枝管13を介してサージタンク14に連結され、サージタンク14は吸気管15を介してエアクリーナ16に連結される。吸気ポート6、吸気枝管13、サージタンク14、吸気管15は吸気通路を形成する。また、吸気管15内にはスロットル弁駆動アクチュエータ17によって駆動されるスロットル弁18が配置される。
一方、各気筒の排気ポート8は排気マニホルド19に連結され、排気マニホルド19は排気浄化触媒20を内蔵したケーシング21に連結される。ケーシング21は排気管22に連結される。排気ポート8、排気マニホルド19、ケーシング21及び排気管22は、排気通路を形成する。
排気マニホルド19とサージタンク14とはEGR管24によって互いに連通せしめられる。EGR管24には、排気マニホルド19からサージタンク14へとEGR管24内を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ25が設けられる。加えて、EGR管24には、サージタンク14へと供給されるEGRガスの流量を制御するEGR制御弁26が設けられる。EGR管24、EGRクーラ25及びEGR制御弁26は、排気ガスの一部を吸気通路に供給するEGR機構を構成する。
また、内燃機関100は、電子制御ユニット(ECU)31を備える。ECU31は、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、ROM(リードオンリメモリ)34、CPU(マイクロプロセッサ)35、入力ポート36及び出力ポート37を備え、これらは双方向性バス32を介して相互に接続される。
吸気管15には、吸気管15内を流れる空気流量を検出するためのエアフロメータ39が設けられ、スロットル弁18には、スロットル弁18の開度を検出するスロットル開度センサ40が設けられる。加えて、シリンダブロック2には、機関本体1内を流れる冷却水の温度を検出する温度センサ41が設けられ、排気マニホルド19には、排気マニホルド19内を流れる排気ガスの空燃比(以下、「排気空燃比」ともいう)を検出する空燃比センサ42が設けられる。これらエアフロメータ39、スロットル開度センサ40、温度センサ41及び空燃比センサ42の出力は、対応するAD変換器38を介して入力ポート36に入力される。
また、アクセルペダル43にはアクセルペダル43の踏込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサ44が接続され、負荷センサ44の出力電圧は機関負荷を示す信号として対応するAD変換器38を介して入力ポート36に入力される。クランク角センサ45は例えばクランクシャフトが10度回転する毎に出力パルスを発生し、この出力パルスが入力ポート36に入力される。CPU35ではこのクランク角センサ45の出力パルスから機関回転速度が計算される。
一方、出力ポート37は対応する駆動回路46を介して点火プラグ10、吸気噴射用インジェクタ11、筒内噴射用インジェクタ12及びスロットル弁駆動アクチュエータ17に接続される。したがって、ECU31は、点火プラグ10による点火時期、吸気噴射用インジェクタ11及び筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射時期や燃料噴射量、スロットル弁18の開度等を制御する制御装置として機能する。
≪排気浄化触媒の性質≫
排気浄化触媒20は、酸素吸蔵能力を有する三元触媒である。具体的には、排気浄化触媒20は、セラミックから成る担体に、触媒作用を有する触媒貴金属(例えば、白金(Pt))及び酸素吸蔵能力を有する物質(例えば、セリア(CeO2))を担持させた三元触媒である。三元触媒は、三元触媒に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比に維持されていると、未燃HC、CO及びNOxを同時に浄化する機能を有する。加えて、排気浄化触媒20に或る程度の酸素が吸蔵されている場合には、排気浄化触媒20に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチ側或いはリーン側に若干ずれたとしても未燃HC、CO及びNOxとが同時に浄化される。
すなわち、排気浄化触媒20が酸素吸蔵能力を有していると、すなわち排気浄化触媒20の酸素吸蔵量が最大吸蔵可能酸素量よりも少ないと、排気浄化触媒20に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも若干リーンになったときには、排気ガス中に含まれる過剰な酸素が排気浄化触媒20内に吸蔵される。このため、排気浄化触媒20の表面上が理論空燃比に維持される。その結果、排気浄化触媒20の表面上において未燃HC、CO及びNOxが同時に浄化され、このとき排気浄化触媒20から流出する排気ガスの空燃比は理論空燃比となる。
一方、排気浄化触媒20が酸素を放出することができる状態にあると、すなわち排気浄化触媒20の酸素吸蔵量が0よりも多いと、排気浄化触媒20に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比よりも若干リッチになったときには、排気ガス中に含まれている未燃HC、COを還元させるのに不足している酸素が排気浄化触媒20から放出される。このため、この場合にも排気浄化触媒20の表面上が理論空燃比に維持される。その結果、排気浄化触媒20の表面上において未燃HC、CO及びNOxが同時に浄化され、このとき排気浄化触媒20から流出する排気ガスの空燃比は理論空燃比となる。
このように、排気浄化触媒20に或る程度の酸素が吸蔵されている場合には、排気浄化触媒20に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比に対してリッチ側或いはリーン側に若干ずれたとしても未燃HC、CO及びNOxとが同時に浄化され、排気浄化触媒20から流出する排気ガスの空燃比は理論空燃比となる。
≪通常噴射制御≫
次に、図2及び図3を参照して、内燃機関100の通常運転中(機関始動運転中ではない)におけるインジェクタ11、12からの燃料噴射制御について説明する。図2は、機関回転速度及び機関負荷と噴射モードとの関係を示す図である。図2において、ポート噴射モードは、吸気噴射用インジェクタ11のみから燃料噴射が行われる噴射モードである。また、両噴射モードは、吸気噴射用インジェクタ11及び筒内噴射用インジェクタ12の両方から燃料噴射が行われる噴射モードである。加えて、筒内噴射モードは、筒内噴射用インジェクタ12のみから燃料噴射が行われる噴射モードである。
図2に示したように、各機関回転速度において、機関負荷が低いときには、ポート噴射モードにて燃料が噴射される。一方、各機関回転速度において、機関負荷が高いときには、筒内噴射モードにて燃料が噴射される。そして、機関負荷がこれらの間の負荷であるときには、両噴射モードにて燃料が噴射される。
ここで、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料は、圧縮上死点付近で燃焼するまでに或る程度の時間を確保することができる。このため、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料は、筒内噴射用インジェクタ12から噴射された燃料に比べて、その混合気の均質性が高くなる。本実施形態では、機関負荷が低いときには、ポート噴射モードにて燃料が噴射されることから、混合気の均質性を高めることができ、よって混合気を良好に燃焼させることができる。
一方、筒内噴射モードにて噴射された燃料は燃焼室9内で気化するため、気化潜熱により混合気が冷却される。このため、筒内噴射用インジェクタ12から燃料を噴射すると、吸気噴射用インジェクタ11から燃料を噴射する場合に比べて、圧縮上死点付近における燃焼室9内の温度を低くすることができる。ここで、機関負荷が高いときには燃焼室9に充填される吸気ガス量が多くなって圧縮上死点における混合気の温度が高くなるところ、本実施形態では機関負荷が高いときに筒内噴射用インジェクタ12にて燃料が噴射される。この結果、ノッキングを抑制しつつ燃焼室9へ充填される吸気ガス量を多くすることができ、よって内燃機関100の出力を向上させることができる。
図3は、内燃機関100の通常運転中に行われる通常噴射制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、例えば、後述する図6及び図7のフローチャートにおいて制御ルーチンがステップS40に到達する毎に実行される。
まず、ステップS11において、吸気噴射用インジェクタ11及び筒内噴射用インジェクタ12からの総燃料噴射量Qbが算出される。総燃料噴射量Qbは、例えば、負荷センサ44によって検出された機関負荷及びクランク角センサ45の出力に基づいて算出された機関回転速度等に基づいて算出される。これらに加えて又はこれらの一部に替えて、スロットル開度センサ40によって検出されたスロットル弁18の開度等、他のパラメータの値に基づいて、総燃料噴射量Qbを算出してもよい。
次いで、ステップS12では、総燃料噴射量に対する吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射量の比率(以下、「ポート噴射比率」ともいう)Rpが算出される。ポート噴射比率Rpは、機関負荷及び機関回転速度に基づいて、図2に示したようなマップを用いて算出される。図2のポート噴射モードの領域ではポート噴射比率Rpは1として算出され、筒内噴射モードの領域ではポート噴射比率Rpは0として算出される。
次いで、ステップS13では、下記式(1)によって吸気噴射用インジェクタ11から噴射すべき燃料量(以下、「ポート噴射量」ともいう)Qpが算出される。そして、ステップS14では、下記式(2)によって筒内噴射用インジェクタ12から噴射すべき燃料量(以下、「筒内噴射量」ともいう)Qdが算出される。
Qp=Rp×(Qb+ΔQ) …(1)
Qd=(1-Rp)×(Qb+ΔQ) …(2)
なお、上記式(1)及び式(2)において、ΔQは任意の補正量であり、内燃機関100の空燃比制御等に基づいて設定される。特に、本実施形態では、図6及び図7に示した制御ルーチンにて補正量ΔQが算出される。
≪機関始動時における噴射制御≫
ところで、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射は燃焼室9内に吸気ガスが吸入される前に行われる必要がある。したがって、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射は、対応する気筒の排気行程から吸気行程前半にかけて行われる。このため、内燃機関100の始動の際に、吸気噴射用インジェクタ11から燃料を噴射すると、最初に噴射された燃料が燃焼するまでに時間がかかり、内燃機関100の始動性が低下する。
一方、筒内噴射用インジェクタ12からは圧縮行程中に燃焼室9内へ燃料が直接噴射される。したがって、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射は混合気への点火が行われる圧縮上死点直前の圧縮行程において行われる。このため、内燃機関の始動の際に筒内噴射用インジェクタ12から燃料を噴射すると、最初に噴射された燃料を機関始動直後に燃焼させることができ、よって内燃機関100の始動性が向上する。
ところが、内燃機関100の始動時には、通常、燃焼室9を画定する壁面(ピストン3の上面やシリンダヘッド4の下面等)の温度(以下、「燃焼室の壁面温度」ともいう)が低い。内燃機関100がアイドリングストップ等により間欠的に停止する場合、内燃機関100内を流れる冷却水は比較的高温のまま維持されることもあるが、燃焼室9の壁面はこのような場合でも或る程度低下する。このように燃焼室9の壁面温度が低下した状態で筒内噴射用インジェクタ12から燃料噴射を行うと、噴射された燃料が気化しにくくなり、部分的に燃料濃度の濃い領域が発生する。このように燃料濃度の濃い領域を含んだまま混合気が燃焼すると、混合気の燃焼に伴って生成される微粒子の量が増大し、排気エミッションの悪化を招く。
これに対して、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料は、燃焼室9の壁面温度が低くても、噴射から点火までに十分な時間があるため空気と十分に混合する。したがって、内燃機関の始動時であっても吸気噴射用インジェクタ11から燃料を噴射すれば、混合気の燃焼に伴う微粒子の生成を抑えることができ、よって排気エミッションの悪化を抑制することができる。
そこで、本実施形態では、内燃機関100の始動時には通常噴射制御とは異なる始動噴射制御が行われる。本実施形態では、始動噴射制御では、内燃機関100の始動後1サイクル目のみにおいて、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給して燃焼室9内の混合気を形成する第1制御が行われる。加えて、内燃機関100の始動後2サイクル目以降は、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給して燃焼室9内に混合気を形成する第2制御が行われる。内燃機関100の始動の際に、始動噴射制御において吸気噴射用インジェクタ11と筒内噴射用インジェクタ12とをこのように使い分けることにより、内燃機関100の始動性を高いものとしつつ排気エミッションの悪化を抑制することができる。
ところで、内燃機関100を停止する際には、吸気噴射用インジェクタ11及び筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射を停止した後も、慣性により内燃機関100のクランクシャフトは回転し続ける。その間、機関本体1では燃焼室9に吸入された空気がそのまま排出され、排気浄化触媒20に空気が流入する。
このように排気浄化触媒20に空気が流入すると、排気浄化触媒20には多量の酸素が吸蔵され、排気浄化触媒20の酸素吸蔵量はそれ以上酸素を吸蔵することができない最大吸蔵可能酸素量付近に到達する。このような状態で内燃機関100が再始動されて理論空燃比よりも若干リーンのNOxを含んだ排気ガスが排気浄化触媒20に流入しても、排気浄化触媒20では酸素を更に吸蔵することはできず、よってNOxを浄化することができない。
そこで、本実施形態では、内燃機関100を始動する際には、基本的に、機関本体1から排出される排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリッチな空燃比(以下、「リッチ空燃比」ともいう)となるように、インジェクタ11、12からの燃料噴射量が制御される。リッチ空燃比の排気ガスが排気浄化触媒20に流入することにより、排気浄化触媒20に吸蔵されていた酸素と排気ガス中に含まれている未燃HC、COとが反応し、これにより排気浄化触媒20の酸素吸蔵量を減少させることができる。
ここで、上述したように、本実施形態では、内燃機関100の始動後1サイクル目のみにおいて第1制御により筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射によって燃焼室9内に燃料を供給し、2サイクル目以降は第2制御により吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射によって燃焼室9内に燃料を供給している。本実施形態では、排気ガスの空燃比がリッチ空燃比となるように燃料供給を行うにあたり、内燃機関100の始動後1サイクル目の第1制御中には燃焼室9内に供給される混合気の空燃比がほぼ理論空燃比となるように燃料噴射が行われる。加えて、2サイクル目以降の第2制御中には混合気の空燃比がリッチ空燃比となるように燃料噴射が行われる。したがって、本実施形態では、1サイクル目の第1制御中には排気ガスの空燃比はほぼ理論空燃比となり、2サイクル目以降の第2制御中には排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となる。
以下では、図4及び図5を参照して、内燃機関100の始動の際における具体的な燃料噴射制御の例を説明する。図4は、内燃機関100の始動の際における、総燃料供給量、燃料供給比率、燃焼室9の壁面温度、及び排気浄化触媒20の酸素吸蔵量のタイムチャートである。図4の総燃料供給量における破線は、当量比λが1になるような燃料供給量を示している。したがって、両インジェクタ11、12からの総燃料供給量が破線上の量であるときには、機関本体1から排出される排気ガスの空燃比はほぼ理論空燃比となる。
図4に示した例では、内燃機関100を停止する際に排気浄化触媒20に酸素が吸蔵されたため、時刻t1にて内燃機関100が始動せしめられる前には、排気浄化触媒20の酸素吸蔵量は最大吸蔵可能酸素量Cmaxとなっている。加えて、内燃機関100の停止中に燃焼室9の壁面温度が低下したため、時刻t1以前において、燃焼室9の壁面温度が比較的低い温度になっている。
そして、時刻t1において内燃機関100が始動された直後には、第1制御により筒内噴射用インジェクタ12のみからの燃料噴射により燃焼室9内に燃料が供給される。すなわち、時刻t1以降は、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料供給比率が100%となる。これにより、上述したように内燃機関100の始動性を高めることができる。
また、時刻t1以降においては、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射量は、燃焼室9に供給される混合気の空燃比がほぼ理論空燃比となるように設定される。したがって、時刻t1以降においては、両インジェクタ11、12からの総燃料供給量は当量比λが1となるような供給量になっている。この結果、機関本体1から排出される排気ガスの空燃比はほぼ理論空燃比となり、排気浄化触媒20の酸素吸蔵量は最大吸蔵可能酸素量Cmaxのまま維持される。加えて、時刻t1以降においては、燃焼室9内で混合気が燃焼するため、燃焼室9の壁面温度が徐々に上昇していく。なお、当量比λが1となるような総燃料供給量(図4中の破線)は時刻t1の機関始動直後が最も多くてその後徐々に減少している。これは、機関始動直後においては吸気ポート6内の負圧が低く、よって燃焼室9内に多量の空気が吸入されるためである。
内燃機関100の始動後1サイクルが終わった時刻t2以降は、第2制御が行われ、吸気噴射用インジェクタ11のみからの燃料噴射により燃焼室9内に燃料が供給される。すなわち、時刻t2以降は、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料供給比率が100%となる。これにより、上述したように排気エミッションの悪化を抑制することができる。
また、時刻t2以降においては、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射量は、機関本体1から排出される排気ガスの空燃比がリッチ空燃比となるように設定される。したがって、時刻t2以降においては、両インジェクタ11、12からの総燃料供給量は当量比λが1よりも大きい値となるような供給量になっている。この結果、機関本体1から排出される排気ガスの空燃比はリッチ空燃比となり、時刻t2以降においては排気浄化触媒20の酸素吸蔵量が徐々に減少する。なお、時刻t2以降或る程度の期間に亘って総燃料供給量が徐々に減少しているのは、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料の一部が吸気ポート6の壁面に付着することを考慮して、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射量を多めに設定しているためである。
時刻t2以降も燃焼室9内で混合気が燃焼するため、燃焼室9の壁面温度は徐々に上昇していき、やがて時刻t3において基準温度Trefに到達する。この基準温度Trefは、これ以上の温度になれば筒内噴射用インジェクタ12から噴射された燃料が十分に気化して、混合気の燃料濃度のバラツキが抑制され、よって混合気の燃焼に伴う微粒子の生成量が一定以下になるような温度である。
時刻t2において、燃焼室9の壁面温度が基準温度Trefに到達すると、筒内噴射用インジェクタ12から燃料を噴射しても燃料が十分に気化するため、吸気噴射用インジェクタ11のみからの燃料噴射が終了せしめられる。したがって、時刻t3以降は通常噴射制御が行われ、よって機関運転状態に応じて図2に示したようなマップに基づいて両インジェクタ11、12からの燃料噴射が制御される。
その後、時刻t4以降においては、排気浄化触媒20の酸素吸蔵量がほぼゼロになると、両インジェクタ11、12からの総燃料供給量は混合気の空燃比がほぼ理論空燃比となるように設定される。したがって、時刻t4以降においては、両インジェクタ11、12からの総燃料供給量は当量比λがほぼ1となるような供給量になっている。この結果、機関本体1から排出される排気ガスの空燃比はほぼ理論空燃比となり、時刻t4以降においては排気浄化触媒20の酸素吸蔵量はほぼゼロのまま維持される。
図5は、内燃機関100の始動初期における、燃料噴射時期、総燃料供給量、燃料供給比率及び燃焼室9の壁面温度のタイムチャートである。図5の燃料噴射時期におけるDIは筒内噴射用インジェクタ12による燃料噴射時期を、PFIは吸気噴射用インジェクタ11による燃料噴射時期をそれぞれ示している。また、図5の総燃料供給量における破線は、当量比λが1になるような燃料供給量を示している。
図5に示した例では、図4に示した例と同様に、時刻t1において内燃機関100が始動せしめられる。図示した例では、時刻t1において1番気筒#1が圧縮行程、3番気筒#3が吸気行程、4番気筒#4が排気行程、2番気筒#2が膨張行程にある状態となっている。
時刻t1において内燃機関100が始動されると、まず、第1制御が行われる。したがって、内燃機関100の停止中に圧縮行程にあった1番気筒#1において筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射される。したがって、このとき1番気筒#1の燃焼室9へは筒内噴射用インジェクタ12から噴射された燃料が供給される。また、このときの燃料噴射量は、燃焼室9内の混合気がほぼ理論空燃比となるように設定される。このようにして燃焼室9に供給された燃料を含む混合気は、圧縮上死点付近にて点火プラグ10により点火される。
次いで、内燃機関100の回転に伴って3番気筒#3が圧縮行程になると、3番気筒#3において筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射される。したがって、3番気筒#3の燃焼室9へは筒内噴射用インジェクタ12から噴射された燃料が供給される。その後、同様にして、4番気筒#4が圧縮行程になると4番気筒#4において筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射され、2番気筒#2が圧縮行程になると2番気筒#2において筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射される。これら筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射における燃料噴射量は、燃焼室9内の混合気がほぼ理論空燃比となるように設定される。
一方、本実施形態では上述したように内燃機関100の始動後1サイクル目のみにおいて筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9に燃料を供給する第1制御が行われる。そして、内燃機関100の始動後2サイクル目以降は、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給する第2制御が行われる。したがって、1サイクル目における筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射が完了すると、すなわち図5に示した例では2番気筒#2において筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射されると、それ以降はいずれの気筒においても筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射は行われない。代わりに、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射が開始される。
ここで、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射は基本的に排気行程から吸気行程中に行われる。したがって、図5に示したように、4番気筒#4が1サイクル目の圧縮行程中であって4番気筒#4において筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射されているときに排気行程中にある1番気筒#1において、吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射される。1番気筒#1の燃焼室9へは2サイクル目においては吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料が供給される。
次いで、2番気筒#2が1サイクル目の圧縮行程中であって2番気筒#2において吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射されているときに排気行程中にある3番気筒#3において、吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射される。この結果、3番気筒#3の燃焼室9へは2サイクル目においては吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料が供給される。それ以降は、各気筒において排気行程中において吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射される。この結果、時刻t2以降においては、すなわち2サイクル目以降においては、燃焼室9へは吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料が供給される。また、これら吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射における燃料噴射量は、燃焼室9内の混合気がリッチ空燃比となるように設定される。
≪作用・効果及び変形例≫
上述したように内燃機関の始動時には燃焼室9の壁面温度が低く、筒内噴射用インジェクタ12から燃料噴射を行うと、噴射された燃料が気化しにくい。したがって、このときに混合気の空燃比をリッチ空燃比にすべく燃料噴射量を増量すると、部分的に燃料濃度の濃い領域が多く発生し、よって混合気の燃焼に伴って生成される微粒子の量が増大する。本実施形態では、第1制御中においては燃焼室9に供給される混合気の空燃比はほぼ理論空燃比とされるため、微粒子の増大を抑制することができる。
その一方で、本実施形態では、第2制御中においては燃焼室9に供給される混合気の空空燃比はリッチ空燃比(理論空燃比よりも小さい空燃比)とされる。特に本実施形態では、内燃機関100の始動後2サイクル目から第2制御が行われる。したがって、内燃機関100の始動後比較的早期に第2制御が開始される。この結果、内燃機関100の始動後、比較的早期に排気浄化触媒20にリッチ空燃比の排気ガスを流入させることができ、よって比較的早期に排気浄化触媒20による浄化能力を高めることができる。
したがって、本実施形態に係る内燃機関100によれば、機関始動後に第1制御を行うことによって機関始動性を確保しつつ、上述したように排気浄化触媒20による浄化能力を高めると共に、混合気の燃焼に伴う微粒子の生成を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、第1制御中に燃焼室9に供給される混合気の空燃比はほぼ理論空燃比とされる。しかしながら、第2制御中における混合気の空燃比が第1制御中における混合気の空燃比よりも小さければ、第1制御中における混合気の空燃比はほぼ理論空燃比ではなくてもよい。
≪フローチャート≫
図6及び図7は、両インジェクタ11、12からの燃料噴射制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔毎に実行される。
まず、ステップS21において始動フラグがOFFに設定されているか否かが判定される。始動フラグは、内燃機関100が始動されて図4及び図5に示した始動噴射制御が行われているときにONに設定され、それ以外のときにOFFに設定されるフラグである。ステップS21において始動フラグがOFFでると判定された場合には、制御ルーチンはステップS22へと進む。
ステップS22では、内燃機関100が運転中であるか否かが判定される。ステップS22において、内燃機関100が停止中であると判定されたときには、制御ルーチンはステップS23へと進む。
ステップS23では、内燃機関100の始動指令がECU31から発せされたか否かが判定される。内燃機関100の始動指令は、例えば、内燃機関100を搭載した車両のイグニッションスイッチがONにされたときや、内燃機関100の停止中にアクセルペダル43が踏み込まれたとき等にECU31から発せられる。ステップS23において、ECU31から内燃機関100の始動指令が発せられていないと判定されたときには、制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS23において、ECU31から内燃機関100の始動指令が発せられたと判定されたときには、制御ルーチンはステップS24へと進む。
ステップS24では、始動フラグがONに設定される。次いで、ステップS25では内燃機関100の始動直前における内燃機関100の状態が検出又は算出される。具体的には、例えば、温度センサ41によって内燃機関100の冷却水の温度が検出され、ECU31により内燃機関100が前回停止されてからの経過時間が算出される。
次いで、ステップS26では、ステップS25において検出又は算出された内燃機関100の状態に基づいて、始動噴射制御の終了時期、すなわち吸気噴射用インジェクタのみから燃料噴射を行う第2制御の終了時期が算出される。始動噴射制御の終了時期は、燃焼室9の壁面温度が基準温度Trefに到達するような時期とされる。したがって、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度が低いほど始動噴射制御の終了時期が遅くなるように設定される。
具体的には、例えば、内燃機関100の冷却水の温度が低いほど始動噴射制御の終了時期は遅くなるように設定され、内燃機関100が前回停止されてからの経過時間が長くなるほど始動噴射制御の終了時期は遅くなるように設定される。また、例えば、内燃機関100が前回停止されてからの経過時間が短いときには内燃機関100の始動時には燃焼室9の壁面温度は基準温度Tref以上になっている。したがって、このような場合には、始動噴射制御を実行する必要はなく、よって現時刻が始動噴射制御の終了時期として設定される。
次の制御ルーチンでは、ステップS21において始動フラグがONに設定されていると判定され、制御ルーチンはステップS21からS27へと進む。ステップS27では、図3のステップS11と同様に総燃料噴射量Qbが算出される。
次いで、ステップS28では、燃料噴射量の算出対象となる気筒が内燃機関100の始動後1サイクル目の圧縮行程になるか否かが判定される。対象となる気筒が1サイクル目の圧縮行程になると判定された場合には、制御ルーチンはステップS29へと進む。ステップS29では、ポート噴射量Qpが0に設定され、筒内噴射量QdがステップS27で算出された総燃料噴射量Qbに設定され、制御ルーチンが終了せしめられる。この結果、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給する第1制御が行われることになる。なお、ステップS29では、総燃料噴射量の増量補正は行われない。
その後、内燃機関100が複数回回転すると、燃料噴射量の算出対象となる気筒が内燃機関100の始動後2サイクル目の圧縮行程となる。このため、次の制御ルーチンでは、ステップS28において対象となる気筒が1サイクル目の圧縮行程にならないと判定され、制御ルーチンはステップS30へと進む。
ステップS30では、始動フラグがOFFに設定されているか否かが判定される。内燃機関100が始動後2サイクル目を開始した直後においては始動フラグはONに設定されているため、制御ルーチンはステップS31へと進む。
ステップS31では、現時刻が、ステップS26において設定された終了時期に到達したか否かが判定される。ステップS31において、現時刻が終了時期に到達していないと判定された場合には、制御ルーチンはステップS32へと進む。
ステップS32では、増量フラグがONに設定されているか否かが判定される。増量フラグは、機関始動の際に燃焼室9に供給される混合気の空燃比がリッチ空燃比になるように総燃料噴射量が設定されるときにはONに設定され、それ以外のときにはOFFに設定されるフラグである。増量フラグは、図8に示した増量フラグ設定制御により設定される。
ステップS32において増量フラグがONに設定されていると判定されたときには、制御ルーチンはステップS33へと進む。ステップS33では、噴射量補正量ΔQが予め定められた正の所定量ΔQrefに設定される。なお、噴射量補正量ΔQは、例えば、内燃機関100の始動から一定期間は徐々に減少するように設定されてもよいし、内燃機関100の運転状態に応じて変化するように設定されてもよい。一方、ステップS32において増量フラグがOFFに設定されていると判定されたときには、制御ルーチンはステップS34へと進む。ステップS34では、噴射量補正量ΔQが0に設定される。
次いで、ステップS35では、ポート噴射量Qpが総燃料噴射量Qbに噴射量補正量ΔQを加算した量に設定され(Qp=Qb+ΔQ)、筒内噴射量Qdが0に設定され、制御ルーチンが終了せしめられる。この結果、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給する第2制御が行われる。
その後、現時刻がステップS26において設定された終了時期に到達すると、次の制御ルーチンはステップS31からステップS36へと進む。ステップS36では、始動フラグがOFFに設定される。したがって、それ以降の制御ルーチンにおいては、第1制御及び第2制御は実行されない。なお、ステップS24において内燃機関100の始動時に燃焼室9の壁面温度は基準温度Tref以上になっていて、始動噴射制御の終了時期が速い時期に設定された場合には、内燃機関100の始動後にステップS32~S35を経ることなくステップS36において始動フラグがOFFに設定される。したがって、本実施形態では、内燃機関100の始動時において燃焼室9の壁面温度が基準温度Tref以上であると推定されるときには、内燃機関100の始動後に第2制御が実行されない。
次いで、ステップS37では、増量フラグがONに設定されているか否かが判定される。ステップS37において増量フラグがONに設定されていると判定されたときには、制御ルーチンはステップS38へと進む。ステップS38では、噴射量補正量ΔQが予め定められた正の所定量ΔQrefに設定される。なお、噴射量補正量ΔQは、増量開始からの経過時間や内燃機関100の運転状態に応じて変化するように設定されてもよい。
一方、ステップS37において増量フラグがOFFに設定されていると判定されたときには、制御ルーチンはステップS39へと進む。ステップS39では、噴射量補正量ΔQが0に設定される。次いで、ステップS40では、図3に示した通常噴射制御が実行され、制御ルーチンが終了せしめられる。
なお、上記実施形態では、ステップS26において始動噴射制御の終了時期が算出され、この終了時期に到達すると始動噴射制御が終了せしめられる。しかしながら、燃焼室9の壁面温度が基準温度Trefに到達する時期は、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度のみならず、内燃機関100の始動後の燃焼室9内での混合気の燃焼状態に応じても変化する。例えば、機関負荷が高くて総燃料噴射量が多い場合には、燃焼室9内での混合気の燃焼に伴う熱エネルギは大きく、よって燃焼室9の壁面温度が大きく上昇する。
そこで、始動噴射制御の終了時期は、始動時における内燃機関100の状態のみならず、内燃機関100の始動後に変化する他のパラメータにも基づいて設定されてもよい。他のパラメータとしては、具体的には、例えば内燃機関100の始動後の総燃料噴射量又はその積算値等が挙げられる。
図8は、増量フラグの設定制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔毎に実行される。
まず、ステップS41において、内燃機関100が停止中であるか否かが判定される。内燃機関100が停止中であると判定された場合には、制御ルーチンはステップS42へと進む。ステップS42では、増量フラグがONに設定され、制御ルーチンが終了せしめられる。
一方、ステップS41において内燃機関100が停止中ではないと判定された場合には、ステップS43へと進む。ステップS43では、増量フラグがONに設定されているか否かが判定される。ステップS43において増量フラグがONに設定されていると判定された場合には、制御ルーチンはステップS44へと進む。
ステップS44では、排気浄化触媒20の下流側に配置された下流側空燃比センサ(図示せず)によって検出された空燃比AFが理論空燃比AFstよりも低いか否か(すなわち、リッチ空燃比であるか否か)が判定される。排気浄化触媒20の酸素吸蔵量がほぼゼロになると、排気浄化触媒20に流入した排気ガス中の未燃HC等は排気浄化触媒20で浄化されずに流出するため、排気浄化触媒20から流出する排気ガスの空燃比がリッチ空燃比になる。したがって、下流側空燃比センサによって検出された空燃比AFがリッチ空燃比になると排気浄化触媒20の酸素吸蔵量がほぼゼロになっていることがわかる。
ステップS44において、下流側空燃比センサによって検出された空燃比AFが理論空燃比AFst以上であると判定された場合には、増量フラグがONに設定されたまま制御ルーチンが終了せしめられる。一方、ステップS44において下流側空燃比センサによって検出された空燃比AFが理論空燃比AFstよりも低いと判定された場合には、制御ルーチンはステップS45へと進む。ステップS45では、増量フラグがOFFに設定され、制御ルーチンが終了せしめられる。
増量フラグがOFFに設定されると、その後の制御ルーチンでは、ステップS43において増量フラグがONに設定されていないと判定され、そのまま制御ルーチンが終了せしめられる。したがって、内燃機関100が次回停止されるまで、増量フラグはOFFのまま維持されることになる。
なお、上記実施形態では、下流側空燃比センサによって検出された空燃比AFがリッチ空燃比になったときに、増量フラグをOFFにして、混合気の空燃比をリッチ空燃比から理論空燃比に変更するようにしている。しかしながら、増量フラグをOFFにするタイミングは他のタイミングであってもよい。例えば、排気浄化触媒20の上流側に配置された空燃比センサ42によって検出された空燃比に基づいて排気浄化触媒20の酸素吸蔵量を推定すると共に、推定された酸素吸蔵量が予め定められた所定量(0よりも多い量)に到達したときに増量フラグをOFFにするようにしてもよい。
<第二実施形態>
次に、図9を参照して、第二実施形態に係る内燃機関について説明する。第二実施形態に係る内燃機関の構成及び制御は、基本的に第一実施形態に係る内燃機関の構成及び制御と同様である。したがって、以下では、第一実施形態に係る内燃機関とは異なる部分を中心に説明する。
上述した第一実施形態では、始動噴射制御において、内燃機関100の始動後1サイクル目のみにおいて筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9内に混合気を形成する第1制御を行い、2サイクル目以降は吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射により燃焼室9内に混合気を形成する第2制御を行っている。これに対して、本実施形態では、始動噴射制御において、内燃機関100の始動と同時に吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射を開始するようにしている。ただし、内燃機関100の始動と同時に吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射を開始しても一部の気筒では燃料の供給が間に合わない。したがって、内燃機関100の始動直後に吸気噴射用インジェクタ11からの燃料噴射では燃料の供給が間に合わない気筒についてのみ、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射が行われる。
換言すると、本実施形態では、機関始動直後に吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料によって燃焼室9内の混合気が形成される前まで、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9内に混合気を形成する第1制御が行われる。そして、機関始動直後に吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料によって燃焼室9内の混合気が形成された後は、第2制御が行われる。
図9は、内燃機関の始動初期における、燃料噴射時期等の図5と同様なタイムチャートである。図9に示した例では、時刻t1において内燃機関100が始動せしめられる。
時刻t1において内燃機関100が始動されると、内燃機関100の停止中に排気行程にあった4番気筒#4において吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射される。したがって、その後に4番気筒#3が圧縮行程になるときには、4番気筒#4の燃焼室9へは吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料が供給されていることになる。
次いで、3番気筒#3の後には、2番気筒#2において排気行程が到来する。このため、2番気筒#2において排気行程が到来すると吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射される。したがって、その後に2番気筒#2が圧縮行程になるときには、2番気筒#2の燃焼室9へは吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料が供給されていることになる。そして、その後に排気行程が到来する気筒では、同様に吸気噴射用インジェクタ11から燃料が噴射される。
時刻t1において内燃機関100が始動された直後に4番気筒#4において吸気噴射用インジェクタ11から燃料を噴射しても、4番気筒#4はすぐには圧縮行程に到達しない。このため内燃機関100の始動後、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料を含む混合気が爆発するまでには時間がかかる。
このため、本実施形態では、内燃機関100の停止中に圧縮行程にあった1番気筒#1において、圧縮行程中に筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射される。したがって、1番気筒#1には筒内噴射用インジェクタ12から機関始動直後に噴射された燃料が供給される。また、1番気筒#1の後に圧縮行程が到来する3番気筒#3においても圧縮行程中に筒内噴射用インジェクタ12から燃料が噴射される。したがって、3番気筒#3には筒内噴射用インジェクタ12から機関始動直後に噴射された燃料が供給される。すなわち、1番気筒#1及び3番気筒#3に対しては、筒内噴射用インジェクタ12から噴射された燃料によって燃焼室9の混合気が形成される第1制御が行われる。
その後に圧縮行程が到来する4番気筒#4では、すでに排気行程にて吸気噴射用インジェクタ11から燃料が供給されているため、筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射は行わない。したがって、4番気筒#4以降の気筒では、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料によって燃焼室9の混合気が形成される第2制御が行われる。これにより、内燃機関を始動する際に筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射を可能な限り少なくすることができ、よって排気エミッションの悪化を可能な限り抑制することができる。
なお、上記第一実施形態では内燃機関100の始動後1サイクル目のみにおいて筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給している。また、上記第二実施形態では、内燃機関100の始動後、吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができない気筒についてのみ筒内噴射用インジェクタ12からの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給している。
しかしながら、内燃機関100の始動後の所定の時期まで、筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって形成された混合気の燃焼が行われ、内燃機関100の始動後の所定の時期以降は吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料のみ(または、後述する第四実施形態を考慮すると、吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料を多く含む燃料)によって形成された混合気の燃焼が行われれば、他の時期に第1制御から第2制御へ切り替えられてもよい。したがって、例えば、内燃機関100の始動後2サイクル目までは第1制御が行われ、3サイクル目以降は第2制御が行われるようにしてもよい。
図10は、両インジェクタ11、12からの燃料噴射制御の制御ルーチンを示す、図7と同様なフローチャートの一部である。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔毎に実行される。図10において、図7のステップと同様なステップについては同じ番号が付されており、これらステップについては説明を省略する。
ステップS27において総燃料噴射量Qbが算出されると、制御ルーチンはステップS51へと進む。ステップS51では、燃料噴射量の算出対象となる気筒が、吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができない気筒であるか否かが判定される。ステップS51において、燃料噴射量の算出対象となる気筒が吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができない気筒であると判定された場合には、制御ルーチンはステップS29へと進み、第1制御が行われる。
一方、ステップS51において、燃料噴射量の算出対象となる気筒が、吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができる気筒である判定された場合には、制御ルーチンはステップS30へと進む。したがって、第2制御又は通常噴射制御が行われる。
<第三実施形態>
次に、図11を参照して、第三実施形態に係る内燃機関について説明する。第三実施形態に係る内燃機関の構成及び制御は、基本的に第一実施形態及び第二実施形態に係る内燃機関の構成及び制御と同様である。したがって、以下では、第一実施形態及び第二実施形態に係る内燃機関とは異なる部分を中心に説明する。
上記第一実施形態では、始動噴射制御において内燃機関100の始動後1サイクル目の間は第1制御が行われ、2サイクル目以降は第2制御が行われる(以下、斯かる制御を「第1始動噴射制御」ともいう)。一方、上記第二実施形態では、始動噴射制御において、吸気噴射用インジェクタ11から機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室9内の混合気が形成される前まで第1制御が行われ、吸気噴射用インジェクタ11から機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室9内の混合気が形成された後は第2制御が行われる(以下、斯かる制御を「第2始動噴射制御」ともいう)。
本実施形態では、内燃機関100の始動時における内燃機関100の状態に応じて、始動噴射制御として、第1始動噴射制御と第2始動噴射制御とのうちのいずれか一方が実行される。具体的には、例えば、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度が基準温度Tref未満の所定の切替温度Tsw以上である場合には始動噴射制御として第1始動噴射制御が行われる。一方、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度が切替温度Tsw未満である場合には始動噴射制御として第2始動噴射制御が行われる。
ここで、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度が基準温度Tref未満ながら比較的高い温度であれば、筒内噴射用インジェクタ12から燃料噴射を行っても噴射された燃料は比較的気化し易い。したがって、第1制御を比較的長く続けても排気エミッションはそれほど悪化しない。一方、内燃機関100の始動後、燃料噴射を行うインジェクタの切替を遅くすることで、始動の際の混合気の燃焼を安定させることができる。本実施形態によれば、このとき第1始動噴射制御が行われ、よって排気エミッションを悪化させることなく、内燃機関100の始動の際の混合気の燃焼を安定させることができる。
一方、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度がかなり低いときには、筒内噴射用インジェクタ12から燃料噴射を行うと噴射された燃料は気化しにくい。本実施形態によれば、このとき第2始動噴射制御が行われ、よって微粒子の発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度に応じて始動噴射制御を切り替えている。しかしながら、内燃機関100の冷却水の温度や、内燃機関100が前回停止されてからの経過時間等、燃焼室9の壁面温度に関する他のパラメータの値に基づいて始動噴射制御を切り替えてもよい。
図11は、両インジェクタ11、12からの燃料噴射制御の制御ルーチンを示す、図7と同様なフローチャートの一部である。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔毎に実行される。図11において、図7のステップと同様なステップについては同じ番号が付されており、これらステップについては説明を省略する。
ステップS27において総燃料噴射量Qbが算出されると、制御ルーチンはステップS52へと進む。ステップS52では、内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度の推定値Twが所定の切替温度Tsw以上であるか否かが判定される。燃焼室9の壁面温度は、内燃機関100の冷却水の温度、内燃機関100が前回停止されてからの経過時間等に基づいて推定される。
ステップS52において内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度の推定値Twが切替温度Tsw以上であると判定された場合には、制御ルーチンはステップS53へと進む。ステップS53では、図7のステップS28と同様に、燃料噴射量の算出対象となる気筒が内燃機関100の始動後1サイクル目の圧縮行程になるか否かが判定される。対象となる気筒が1サイクル目の圧縮行程になると判定された場合には、制御ルーチンはステップS29へと進む。一方、対象となる気筒が1サイクル目の圧縮行程にならないと判定された場合には、制御ルーチンはステップS30へと進む。
ステップS52において内燃機関100の始動時における燃焼室9の壁面温度の推定値Twが切替温度Tsw未満であると判定された場合には、制御ルーチンはステップS54へと進む。ステップS54では、図10のステップS51と同様に、燃料噴射量の算出対象となる気筒が、吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができない気筒であるか否かが判定される。ステップS54において、燃料噴射量の算出対象となる気筒が吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができない気筒であると判定された場合には、制御ルーチンはステップS29へと進み、第1制御が行われる。一方、ステップS54において、燃料噴射量の算出対象となる気筒が、吸気噴射用インジェクタ11からは燃料を供給することができる気筒である判定された場合には、制御ルーチンはステップS30へと進む。
<第四実施形態>
次に、図12及び図13を参照して、第四実施形態に係る内燃機関について説明する。第四実施形態に係る内燃機関の構成及び制御は、基本的に第一実施形態から第三実施形態に係る内燃機関の構成及び制御と同様である。したがって、以下では、第一実施形態から第三実施形態に係る内燃機関とは異なる部分を中心に説明する。
上記第一実施形態から第三実施形態では、第2制御では、吸気噴射用インジェクタ11のみからの燃料噴射により燃焼室9内に燃料を供給して燃焼室9内に混合気が形成される。しかしながら、本実施形態では、第2制御中においても、内燃機関100の運転状態に応じて筒内噴射用インジェクタ12からも燃料が噴射される。
具体的には、例えば、第2制御において、機関負荷が低いときには、吸気噴射用インジェクタ11のみから燃料噴射が行われる。加えて、機関負荷が高いときには、吸気噴射用インジェクタ11に加えて筒内噴射用インジェクタ12から燃料噴射が行われる。特に、機関負荷が高くなるほど、ポート噴射比率が低くなるように燃料噴射が行われる。ただし、内燃機関100の各運転状態において、第2制御におけるポート噴射比率は通常噴射制御におけるポート噴射比率以上になるように両インジェクタ11、12からの燃料噴射が制御される。加えて、第2制御中に筒内噴射用インジェクタ12からも燃料噴射が行われるときであっても、ポート噴射比率は50%よりも大きくなるように両インジェクタ11、12からの燃料噴射が制御される。すなわち、本実施形態では、第2制御では、筒内噴射用インジェクタ12から噴射された燃料よりも吸気噴射用インジェクタ11から噴射された燃料を多く含む燃料によって燃焼室9内の混合気が形成される。
図12は、内燃機関100の始動の際における、総燃料供給量等の、図4と同様なタイムチャートである。図12に示した例では、時刻t2以降に第2制御が行われる。本実施形態では、時刻t2以降の第2制御中において、吸気噴射用インジェクタ11及び筒内噴射用インジェクタ12の両方から燃料噴射が行われる。このとき、吸気噴射用インジェクタ11からの燃料供給比率は50%よりも大きくなっている。
図13は、両インジェクタ11、12からの燃料噴射制御の制御ルーチンを示す、図7と同様なフローチャートの一部である。図示した制御ルーチンは、一定時間間隔毎に実行される。図13において、図7のステップと同様なステップについては同じ番号が付されており、これらステップについては説明を省略する。
ステップS33及びS34において噴射量補正量ΔQが算出されると、制御ルーチンはステップS55へと進む。ステップS55では、機関負荷及び機関回転速度に基づいて、予め作成されたマップ等を用いて、ポート噴射比率Rpが算出される。
次いで、ステップS56では、下記式(3)によってポート噴射量Qpが算出され、下記式(4)によって筒内噴射量Qdが算出される。
Qp=Rp×Qb+ΔQ …(3)
Qd=(1-Rp)×Qb …(4)
上記式(3)及び式(4)からわかるように、本実施形態では、噴射量補正量ΔQに相当する燃料噴射量の増量はポート噴射量Qpについてのみ行われる。
1 機関本体
9 燃焼室
10 点火プラグ
11 吸気噴射用インジェクタ
12 筒内噴射用インジェクタ
20 排気浄化触媒
31 ECU
100 内燃機関

Claims (8)

  1. 燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタと、これらインジェクタからの燃料噴射を制御する制御装置とを備える内燃機関であって、
    前記制御装置は、内燃機関の始動後の所定の時期まで、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される第1制御を行い、前記所定の時期以降は、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料よりも前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料を多く含む燃料によって前記燃焼室内の混合気が形成される第2制御を行うように構成され、
    前記第2制御中における混合気の空燃比は前記第1制御中における混合気の空燃比よりも小さく且つ理論空燃比よりも小さく、
    前記制御装置は、内燃機関の始動後1サイクルの間は前記第1制御を行い、内燃機関の始動後2サイクル目以降は前記第2制御を行う、第1始動噴射制御と、
    前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成される前まで前記第1制御を行い、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成された後には第2制御を行う、第2始動噴射制御とを実行できるように構成され、
    前記内燃機関の始動時における内燃機関の状態に応じて、前記内燃機関の始動時に前記第1始動噴射制御及び前記第2始動噴射制御のうちの一方を行うように構成される、内燃機関。
  2. 燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタと、これらインジェクタからの燃料噴射を制御する制御装置とを備える内燃機関であって、
    前記制御装置は、内燃機関の始動後の所定の時期まで、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される第1制御を行い、前記所定の時期以降は、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料よりも前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料を多く含む燃料によって前記燃焼室内の混合気が形成される第2制御を行うように構成され、
    前記第2制御中における混合気の空燃比は前記第1制御中における混合気の空燃比よりも小さく且つ理論空燃比よりも小さく、
    前記制御装置は、前記内燃機関の始動時の前記内燃機関の燃焼室の壁面温度が低いほど前記第2制御の終了時期が遅くなるように前記第2制御を行うように構成される、内燃機関。
  3. 燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタと、これらインジェクタからの燃料噴射を制御する制御装置とを備える内燃機関であって、
    前記制御装置は、内燃機関の始動後の所定の時期まで、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される第1制御を行い、前記所定の時期以降は、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料よりも前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料を多く含む燃料によって前記燃焼室内の混合気が形成される第2制御を行うように構成され、
    前記第2制御中における混合気の空燃比は前記第1制御中における混合気の空燃比よりも小さく且つ理論空燃比よりも小さく、
    前記制御装置は、前記内燃機関の始動後の両インジェクタからの総燃料噴射量に応じて前記第2制御の終了時期を決定するように構成される、内燃機関。
  4. 燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと、吸気通路内に燃料を噴射する吸気噴射用インジェクタと、これらインジェクタからの燃料噴射を制御する制御装置とを備える内燃機関であって、
    前記制御装置は、内燃機関の始動後の所定の時期まで、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される第1制御を行い、前記所定の時期以降は、前記筒内噴射用インジェクタから噴射された燃料よりも前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料を多く含む燃料によって前記燃焼室内の混合気が形成される第2制御を行うように構成され、
    前記第2制御中における混合気の空燃比は前記第1制御中における混合気の空燃比よりも小さく且つ理論空燃比よりも小さく、
    前記制御装置は、前記内燃機関の始動時において前記内燃機関の燃焼室の壁面温度が予め定められた温度以上であると推定されるときには、前記内燃機関の始動後に前記第2制御を実行しないように構成される、内燃機関。
  5. 前記第2制御中には、前記吸気噴射用インジェクタから噴射された燃料のみによって前記燃焼室内の混合気が形成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 前記第1制御中における混合気の空燃比は、ほぼ理論空燃比である、請求項1~5のいずれか1項に記載の内燃機関。
  7. 前記所定の時期は内燃機関の始動後1サイクルが完了する時期であり、
    前記制御装置は、内燃機関の始動後1サイクルの間は前記第1制御により燃焼室内の混合気を形成し、内燃機関の始動後2サイクル目以降は前記第2制御により燃焼室内の混合気を形成するように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載の内燃機関。
  8. 前記所定の時期は前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって混合気が形成される前の時期であり、
    前記制御装置は、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成される前まで前記第1制御を行い、前記吸気噴射用インジェクタから機関始動直後に噴射された燃料によって燃焼室内の混合気が形成された後は第2制御を行うように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載の内燃機関。
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