JP6730352B2 - ケーブルクランプおよびロボット - Google Patents
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Description
ここで、ロボットは複数のアーム部材を有し、複数のアーム部材は互いに対して動作する。このため、ロボットの動作によってケーブルの破断、損傷等が生じないように、ケーブルはロボットの動作を考慮した余長を有する。
また、基端側アーム部材の先端部に先端側アーム部材が支持され、先端側アーム部材がその長手軸線周りに回転するロボットにおいて、基端側アーム部材と先端側アーム部材の両方にケーブルクランプが固定されたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
このようにケーブルの余長は必要である。しかし、ケーブルの余長が長いと、ロボットの高速動作の妨げ、ロボットによる作業の邪魔等となる。
本発明の第1の態様のケーブルクランプは、ロボットのアームの所定位置に固定されたベース部材と、前記ベース部材に設けられた回転機構と、前記回転機構を用いて前記ベース部材に所定の回転軸線周りに回転可能に支持されたクランプベースとを備え、前記クランプベースは、前記所定の回転軸線に沿った方向に延びる複数の孔であって、ケーブルを前記クランプベースに固定するための固定バンドが挿通可能な複数の孔を有する。
また、ケーブルが固定されたクランプベースは回転機構によってベース部材に対して回転可能である。例えば、ベース部材があるアーム部材に固定され、当該アーム部材よりも先端側のアーム部材側にケーブルが接続されており、先端側のアーム部材が動作する時に、先端側アーム部材の動作に応じてクランプベースが回転する。このようにアーム部材の動作にクランプベースが追従するので、その分だけケーブルの余長を短くすることが可能である。
先端側のアーム部材がその回転軸線周りの動作を行うと、当該回転軸線周りの方向にケーブルも動く傾向がある。当該態様では、当該回転軸線と回転機構の回転軸線とが平行であるので、クランプベースがケーブルの動きに応じて回転し易い。
円筒状のアーム部材は、その基端側のアーム部材に対して、中心軸線周りに回転するので、円筒状のアーム部材の外周面側にケーブルを配置すると、円筒状のアーム部材の回転によってケーブルが円筒状のアーム部材に巻付く。これに対し、当該態様では、ケーブルの一端側が円筒状のアーム部材内の空間に配置され、円筒状のアーム部材の回転時にクランプベースが回転する。このため、ケーブルの余長を短くすることが可能である。
円筒状のアーム部材の下端の回転部材は円筒状のアーム部材に対して回転する。このため、ケーブルの一端側が回転部材側に接続されていると、回転部材の回転によってケーブルが円筒状のアーム部材に巻付く。これに対し、当該態様では、ケーブルの一端側が円筒状のアーム部材内の空間に配置され、回転部材の回転時にクランプベースが回転する。このため、ケーブルの余長を短くすることが可能である。
このようにアームの先端側にケーブルクランプのベース部材が固定されるが、ケーブルクランプが簡易な構造を有しているので、アームの先端側の軽量化を図る上で有利である。
当該構成を用いると、ロボットの動作が速い時のクランプベースの意図しない回転を抑制することができる。
本発明の第2の態様は、前記ケーブルクランプが取付けられたロボットである。
本実施形態のケーブルクランプ50は、図1に示されるように、垂直多関節型の6軸ロボットであるロボット10に取付けられている。ロボット10は、アーム20と、制御装置30と、アーム20の先端に取付けられたツール40とを備えている。
本実施形態では、制御装置30はロボット10の動作を制御するロボット制御装置である。一方、制御装置30は、ロボット制御装置内又はロボット制御装置外に設けられた制御装置であって、上記の構成を有する制御装置であればよい。
本実施形態では、ベアリング52の回転軸線はJ5軸線と平行であり、ベアリング52の回転軸線はJ5軸線の近傍又はJ5軸線と一致する位置に配置されている。
先ず、通信ケーブル41、電力ケーブル42、および動力源供給ケーブル43は、その一端がツール40に接続されており、その他端側がアーム部材24に設けられた開口部内に入っている。この時、図3に示されるように、通信ケーブル41、電力ケーブル42、および動力源供給ケーブル43の中間部が、固定バンドBAを用いて、クランプベース53に固定される。
このようにアーム20の先端側にケーブルクランプ50のベース部材51が固定されるが、ケーブルクランプ50が簡易な構造を有しているので、アーム20の先端側の軽量化を図る上で有利である。なお、本実施形態では、複数のアーム部材21〜26のうち先端から3つ目までがアーム20の先端側である。
また、ケーブルクランプ50に、通信ケーブル41、電力ケーブル42、および動力源供給ケーブル43のうち1つ又は複数が固定されてもよく、他のケーブルが固定されてもよい。
第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成には同一の符号が付され、第1実施形態と同様の構成および処理の説明は省略されている。また、第2実施形態も、第1実施形態と同様に変形することができる。例えば、ツール40を他のツールに変更すること、ケーブルクランプ50の回転機構の種類の変更等が可能である。
第2実施形態では、ベース部材51は複数のボルトBを用いてアーム部材73の上端面に固定されている。また、ベアリング52の回転軸線は第3の軸線73bと平行であり、ベアリング52の回転軸線は第3の軸線73bの近傍又は第3の軸線73bと一致する位置に配置されている。
先ず、通信ケーブル41および動力源供給ケーブル43は、その一端がツール40に接続されており、その他端側がアーム部材72に設けられた開口部内に入っている。この時、図7に示されるように、通信ケーブル41および動力源供給ケーブル43の中間部が、固定バンドBAを用いて、クランプベース53に固定される。
このようにアーム70の先端側にケーブルクランプ50のベース部材51が固定されるが、ケーブルクランプ50が簡易な構造を有しているので、アーム70の先端側の軽量化を図る上で有利である。なお、第2実施形態では、複数のアーム部材71〜73のうち先端から2つ目までがアーム70の先端側である。
また、上記様々な実施形態において、ケーブル41,42,43の他端側がロボット10,60内を通らずに各種機器に接続されていてもよい。
20 アーム
21〜26 アーム部材
30 制御装置
40 ツール
41 通信ケーブル
42 電力ケーブル
43 動力源供給ケーブル
50 ケーブルクランプ
51 ベース部材
52 ベアリング
53 クランプベース
53a 取付面
53b 取付孔
53c 貫通孔
53d ケーブル固定部材
53e 取付孔
60 ロボット
70 アーム
71〜73 アーム部材
80 制御装置
BA 固定バンド
Claims (8)
- ロボットのアームの所定位置に固定されたベース部材と、
前記ベース部材に設けられた回転機構と、
前記回転機構を用いて前記ベース部材に所定の回転軸線周りに回転可能に支持されたクランプベースとを備え、
前記クランプベースは、前記所定の回転軸線に沿った方向に延びる複数の孔であって、ケーブルを前記クランプベースに固定するための固定バンドが挿通可能な複数の孔を有する、ケーブルクランプ。 - 前記ロボットの前記アームが複数のアーム部材を有し、
前記ベース部材が、前記複数のアーム部材のうちの1つに固定されており、
前記所定の回転軸線が、前記ベース部材が固定された前記アーム部材よりも1つ先端側のアーム部材の回転軸線と平行である、請求項1に記載のケーブルクランプ。 - 前記ロボットの前記アームが複数のアーム部材を有し、
前記ベース部材が、前記複数のアーム部材のうちの1つに固定されており、
前記所定の回転軸線と、前記ベース部材が固定された前記アーム部材の回転軸線とが、平行ではない、請求項1に記載のケーブルクランプ。 - 水平多関節型ロボットにおける上下方向に長い円筒状のアーム部材に取付けられるケーブルクランプであって、
前記円筒状のアーム部材の上端に固定されたベース部材と、
前記ベース部材に回転機構を介して取付けられ、前記ベース部材に対して前記円筒状のアーム部材の中心軸線周りに回転可能であるクランプベース部と、を備え、
前記クランプベース部には、前記中心軸線に沿った方向に延び、前記円筒状のアーム部材内に配置されるケーブルが挿通する貫通孔と、前記中心軸線と直交する方向に延びる複数の孔であって、前記ケーブルを前記クランプベース部に固定するための固定バンドが挿通可能な複数の孔と、が形成されているケーブルクランプ。 - 水平多関節型ロボットにおける上下方向に長い円筒状のアーム部材に取付けられるケーブルクランプであって、
前記円筒状のアーム部材の下端部に前記円筒状のアーム部材の中心軸線周りに回転する回転部材が取付けられており、
前記円筒状のアーム部材の上端に固定されたベース部材と、
前記ベース部材に回転機構を介して取付けられ、前記ベース部材に対して前記円筒状のアーム部材の中心軸線周りに回転可能であるクランプベース部と、を備え、
前記クランプベース部には、前記中心軸線に沿った方向に延び、前記円筒状のアーム部材内に配置されるケーブルが挿通する孔と、前記中心軸線と直交する方向に延びる複数の孔であって、前記ケーブルを前記クランプベース部に固定するための固定バンドが挿通可能な複数の孔と、が形成されているケーブルクランプ。 - 前記ロボットの前記アームが複数のアーム部材を有し、
前記ベース部材が、前記複数のアーム部材のうち最も先端のアーム部材、先端から2つ目のアーム部材、又は先端から3つ目のアーム部材に固定されている、請求項1に記載のケーブルクランプ。 - 前記回転機構による前記クランプベースの回転の抵抗となる摩擦力を調整する摩擦力調整機構を有する、請求項1〜6の何れかに記載のケーブルクランプ。
- 請求項1〜7の何れかに記載のケーブルクランプが取付けられたロボット。
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