JP2008232174A - サスペンション用軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操舵時の回転抵抗を車両特性に応じて予圧として付与することのできるサスペンション用軸受を提供する。
【解決手段】 転動体2を挟んで第1軌道面6aと第2軌道面5aとが対向配置されたとき、第1軌道輪4に形成される非軌道面を第1近接面4aとし、その第1近接面4aから所定の隙間を介して第2軌道輪3に形成される非軌道面を第2近接面3aとして、いずれか一方の近接面には、他方の近接面との接触により所定の摩擦力を発生することのできる摺動抵抗部Tが形成され、第1軌道輪4及び第2軌道輪3が相対回転する際に、両者の相対回転位置にかかわらず摺動抵抗部Tと他方の近接面とが接触して、摩擦力に対応する回転トルクが操舵時の回転抵抗として付与されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明はサスペンション用軸受に関し、特にストラット式サスペンション用軸受に関する。
車両のサスペンション形式の一つであるストラット式サスペンション装置には、ストラット軸(ロッド)の上端部とコイルばねシート(車体)との間にサスペンション用の軸受が介装されている(特許文献1参照)。一般に、軸受の製作においてはエネルギー伝達効率を高める観点からできるだけ低トルク化が追求されている。車両のサスペンション装置においても、ハンドル操作時の軽快なステアリングが求められている。
特開平7−332378号公報
しかしながら、特許文献1のように、技術の発展とともに低トルク化が可能となり軽快なステアリングが実現されているが、一方で、車両走行時において低トルク化が進むと操舵する際に不安定となるジレンマがある。すなわち、車両(例えば車種)の特性・用途に応じて、求められるハンドル操作時の回転トルク(回転抵抗)は異なり、一律にトルクが低い方がよいというものではなくなってきた。
本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑みなされたものであり、操舵時の回転抵抗を車両特性に応じて予圧として付与することのできるサスペンション用軸受を提供するものである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のサスペンション用軸受は、
ストラット軸の上端部に固定されるとともに複数の転動体を支持する環状の第1軌道面を含む第1軌道輪と、車体側支持部に固定されるとともに転動体を挟んで第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を含む第2軌道輪とを有するサスペンション用軸受であって、
転動体を挟んで第1軌道面と第2軌道面とが対向配置されたとき、第1軌道輪に形成される非軌道面を第1近接面とし、その第1近接面から所定の隙間を介して第2軌道輪に形成される非軌道面を第2近接面として、いずれか一方の近接面には、他方の近接面との接触により所定の摩擦力を発生することのできる摺動抵抗部が形成され、
第1軌道輪及び第2軌道輪が相対回転する際に、両者の相対回転位置にかかわらず摺動抵抗部と他方の近接面とが接触して、摩擦力に対応する回転トルクが操舵時の回転抵抗として付与されることを特徴とする。
上記本発明によれば、サスペンション用軸受の内部にすべり接触にて摩擦力を与える機構が設けてある。詳しくは、第1軌道輪の非軌道面である第1近接面と第2軌道輪の非軌道面である第2近接面とのいずれか一方の近接面に、他方の近接面と接触する摺動抵抗部が形成されている。そして、この摺動抵抗部と他方の近接面との間で接触により所定の摩擦力が生じ、その摩擦力に対応する回転トルクが操舵時の回転抵抗として付与されている。これにより、車両特性に適した操舵時の回転抵抗を予圧として付与しておくことができる。すなわち、一方の近接面(例えば第1近接面)に形成される摺動抵抗部は、常時他方の近接面(例えば第2近接面)に接触して安定した摩擦力(回転トルク)を発生できるので、車両特性に適した操舵時の回転抵抗を予圧として付与しておくことができる。
また、このようなサスペンション用軸受は、
第1軌道面と第2軌道面とがアキシャル方向に対向して配置されるとともに、第1近接面と第2近接面とがアキシャル方向に形成される隙間を介し近接して配置され、
摺動抵抗部は第1近接面に形成され、第2近接面との接触により摩擦力を発生するように構成することができる。これによれば、ストラット軸のアキシャル方向に第1近接面と第2近接面との間で隙間を形成し、摺動抵抗部が第1近接面に形成されている。第1軌道輪及び第2軌道輪が、第1軌道面と第2軌道面と(転動体と)によってアキシャル方向に位置規制された状態で、第1近接面に形成された摺動抵抗部が第2近接面と接触するので、車両特性に適した予圧(操舵時の回転抵抗)を容易に得ることができる。
また、このようなサスペンション用軸受は、
ストラット軸と一体化されたスプリングシートには、第1軌道輪を弾性支持するサスペンションスプリングを着座させるための着座部が、第2軌道面よりもラジアル方向外側に形成されるとともに、
摺動抵抗部は、第2軌道面よりもラジアル方向内側に形成されるように構成することができる。これによれば、摺動抵抗部が第2軌道面を挟んでサスペンションスプリングの着座部と反対側に設置されるので、第2軌道面よりもラジアル方向内側では両軌道輪のアキシャル方向移動量(両近接面間の隙間)を小さくして、小型化を図ることができる。また、摺動抵抗部が転動体よりも内側にあるので、摺動抵抗部の変位が転動体よりも小さくなり、予圧のバラツキを小さくすることができる。
また、このようなサスペンション用軸受は、
ストラット軸と一体化されたスプリングシートには、第1軌道輪を弾性支持するサスペンションスプリングを着座させるための着座部が、第2軌道面よりもラジアル方向外側に形成されるとともに、
摺動抵抗部は、ラジアル方向において着座部と第2軌道面との間に形成される(第2軌道面よりもラジアル方向外側に形成される)ように構成することができる。これによれば、摺動抵抗部は第2軌道面よりもラジアル方向外側に位置するので、摩擦力の作動アーム長が長くなり、摩擦力が小さくても回転トルクを大きくすることが可能になる。そして、軸受回転トルクの調整幅が大きくなり、多様化を図ることができる。
また、このようなサスペンション用軸受は、
摺動抵抗部は、第1近接面においてアキシャル方向に沿って形成された凹部と、その凹部に基端部が収容されるとともに先端部が第2近接面に接触して摩擦力を発生する摺動部材とを有するように構成することができる。これによれば、摺動抵抗部は、摺動部材を第1近接面に予め設けられた凹部に配置することにより形成することができ、容易に組付けすることができる。そして、摺動部材の交換を容易に行うことができる。
また、このようなサスペンション用軸受は、
摺動抵抗部は、摺動部材を第2近接面に向けて弾発付勢する弾発部材を有するように構成することができる。これによれば、弾発部材(ばね)の変更により摩擦力(回転トルク)の調整を容易に行うことができる。すなわち、その弾発部材を取り替える(調整)だけで、異なる回転トルクを同じ軸受構造で再現することができコスト低減となる。ひいては、車両特性に適した回転トルクを実現することができる。
(実施例1)
以下、本発明のサスペンション用軸受の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、ストラット式サスペンション装置の一例を示す斜視図、図2は、図1のP部の拡大断面図、図3は、本発明の実施形態に係るサスペンション用軸受の一部断面図、図4は、図3の要部拡大図である。
図1に示すように、ストラット式サスペンション装置100は、支持メンバー81に装着されて車体の一部を支持するストラット軸83と、ストラット軸83に組み込まれてタイヤ側からの振動や衝撃を吸収するコイルスプリング82(サスペンションスプリング)と、車体の上部に固定されるスタビライザーサポート84(車体側支持部)とを備えている。
このストラット式サスペンション装置100は、その下側が車体側の支持メンバー81に取り付けられ、車体全体を車軸93等に対して浮上支持する役割を有する。そして、この支持メンバー81周りには、車軸93とその車軸93に固定され車輪を装着するハブ90と、そのハブ90に固定されるブレーキディスク91と、そのブレーキディスク91に油圧により圧接させるパッドを内部に設けたキャリパボディ92等が配置されている。
ストラット式サスペンション装置100の上部の内部構造は、図2に示すように、ストラット軸83と一体化され、コイルスプリング82のばね座87(着座部)を保持するコイルばねシート88(スプリングシート)と、ストラット軸83の上端部で車体側に支持されるスタビライザーサポート84(車体側支持部)と、スタビライザーサポート84とコイルばねシート88との間に配置されるサスペンション用軸受1(スラスト軸受;以下、単に軸受ともいう)と、軸受1の上部で該軸受1を固定するナット86等を備えている。なお、スタビライザーサポート84は、弾性材84aとその弾性材84aの外周周りを覆う外筒部84bとで構成される。コイルばねシート88は、外周部88aの下面でサスペンションのコイルスプリング82のばね座87を該ばね座87の上端部を支持する円環板状の支持体であり、内周部88bの上面で軸受1を支持するようになっている。
軸受1は、図3に示すように、ストラット軸83の上端部に固定される第1軌道輪である内輪4と、スタビライザーサポート84に固定される第2軌道輪である外輪3とを含んで構成されている。外輪3及び内輪4には、それぞれ外輪3の軌道面を形成する外輪軌道面形成部5と内輪の軌道面を形成する内輪軌道面形成部6とが形成され、鋼球からなる複数個の転動体である玉2の上方と下方とを、それぞれ外輪軌道面形成部5、内輪軌道面形成部6が支持している。具体的には、外輪3は、複数の玉2を支持する環状の第2軌道面である外輪軌道面5aを有する外輪軌道面形成部5を形成し、その外輪軌道面5a(外輪軌道面形成部5)のアキシャル方向における反対側でスタビライザーサポート84の下面84cに一体的に結合されている(図2参照)。一方内輪4は、玉2を挟んで外輪軌道面5aに対向する環状の第1軌道面である内輪軌道面6aを有する内輪軌道面形成部6を形成し、その内輪軌道面6a(内輪軌道面形成部6)のアキシャル方向におけるその反対側でコイルばねシート88に一体的に結合(支持)されている。
外輪3と内輪4は、それぞれ合成樹脂により形成され、鋼材からなる外輪軌道面形成部5、内輪軌道面形成部6をマウント成形により一体化したものである。合成樹脂は、例えば、強化ポリアミド樹脂である。また、これら玉を円周方向等配位置に保持する保持器9とを備えている。
なお、外輪3及び内輪4は、外輪軌道面形成部5及び内輪軌道面形成部6に対応するストッパー部11,12,13,14を有し、該ストッパー部11,12,13,14により外輪3及び内輪4における外輪軌道面形成部5及び内輪軌道面形成部6のラジアル方向の位置決めがなされている。
また、外輪3と内輪4とは、玉2を挟んで外輪軌道面5aと内輪軌道面6aとがアキシャル方向に対向配置されたときに、外輪3における外輪軌道面5a以外(非軌道面)を構成する第2近接面である外輪近接面3aと、内輪4における内輪軌道面6a以外(非軌道面)を構成する第1近接面である内輪近接面4aとを有し、その相対向する近接面との間には、所定距離離間した軸受間隙間Sが対向形成されている。
ここで、軸受1には、外輪軌道面形成部5及び内輪軌道面形成部6によって玉2を配置する玉配置空間(転動体配置空間)17が形成されており、この玉配置空間17に連続する形で軸受間隙間Sが形成されている。
このように、外輪3と内輪4とは、玉配置空間17及び軸受間隙間Sを構成することにより互いに非接触状態とされ、それぞれに形成された環状の外輪軌道面形成部5及び内輪軌道面形成部6が転動体である玉2を支持するとともに、摺動抵抗、回転トルクを低減させている。すなわち外輪3と内輪4とは対向配置されて、軸受間隙間Sが形成されており、この軸受間隙間Sによって外輪3と内輪4とは、玉2を介して相対回転可能となっている。
なお、外輪3の内周面7及び内輪4の内周面8は、ストラット軸83の上端部に嵌合され、ストラット軸83の外周面に内周面7,8が接して配置されている。そして内輪4は、ストラット軸83に固定されて一体として、スタビライザーサポート84に固定される外輪3に対して相対回転する。
次に、内輪4の内輪近接面4aには、例えばアキシャル方向に直角をなす相互の近接面によって形成される軸受隙間Sの位置であって、その軸受間隙間Sを介して外輪3の外輪近接面3aと接触し、その接触により所定の摩擦力を発生することのできる摺動抵抗部Tが形成されている。摺動抵抗部Tは、実際に外輪近接面3aに接触してその接触により摩擦力を生じさせる、ゴム、エラストマーなどの弾力性を有する摺動部材20と、摺動部材20に対応して設けられ、その摺動部材20を外輪近接面3aに向けて弾発付勢するばね21(弾発部材)とを備えている。すなわち、摺動部材20がばね21に付勢された状態で外輪近接面3aと接触しているので、外輪3及び内輪4が相対回転する際にも、両者の相対回転位置にかかわらず摺動部材20と外輪近接面3aとを常に接触させることができる。すなわち、ばね21が摺動部材20における予圧構造をなし、摩擦力に対応する回転トルクを操舵時の回転抵抗として付与することができる。
なお、摺動部材20は、例えば、ポリアセタール(POM),ポリフェニレンスルファイド(PPS),ポリテトラフルオロエチレン(PTFE;フッソ樹脂)などの材料によって形成することができる。
また、摺動抵抗部Tは、内輪近接面4aにおいてアキシャル方向に沿って形成された凹部41を含み構成されている。凹部41は、図4に示すように、摺動部材20及びばね21に対応した形態で形成され、例えば断面円形形状の有底穴であり、開口部41aと段差部41bと奥底部41cとを備えている。また、奥底部41cが段差部41bを介して開口部41aよりも相対的に縮径されて形成されている。
開口部41aが、摺動部材20に対応して形成され、その摺動部材20の先端部が内輪近接面4aから突出する形で基端部が収容されている。また、奥底部41cが、ばね21に対応して形成され、ばね21の長さよりも浅く形成されており、ばね21を奥底部41cに配置したときに段差部41bから突出する。これにより、ばね21を安定して配置することができるとともに、摺動面積を大きくすることができる。
そして、本実形態に係る軸受1を組み立てたときに、摺動部材20は、ばね21により内輪4の内輪近接面4aから外輪3の外輪近接面3aに向かって弾発付勢されその外輪近接面3aに接触するとともに、自身の周壁面と開口部41aの内周面とが当接するため、ラジアル方向及び周方向への移動が規制されて、外輪3及び内輪4が相対回転する際に、両者の相対回転位置にかかわらず接触することができ、常に摩擦力が生じ、回転トルクが操舵時の回転抵抗として付与することができる。
摺動部材20は、ばね21に付勢された状態で外輪近接面3aに接触して作用しているため、そのばね21のばね力(ばね定数)を変えることで軸受1の回転トルクを調整することができ、車両特性に合わせた回転トルクを容易に得ることができる。ひいては、安定したステアリング操作を行うことが可能となる。また、摺動部材20は自身の周壁部によって移動が規制されるため、特別な接着手段を必要としない。さらに外輪3及び内輪4は合成樹脂で成形されているため、簡単な設計変更だけで済み、簡単な構造で安価に構成することができる。
また、摺動抵抗部T(摺動部材20)は、外輪及び内輪軌道面形成部5,6のラジアル方向内側に位置する軸受間隙間Sに設けられている(図2及び図3参照)。このとき、内輪4を下側から弾性支持するコイルスプリング82を着座させるためのばね座87が、ストラット軸83と一体化されたコイルばねシート88を介して内輪軌道面6aよりもラジアル方向外側に形成されている。すなわち、摺動抵抗部Tとばね座87とがラジアル方向において内輪軌道面形成部6を挟む形で位置されている。このように、コイルスプリング82がコイルばねシート88を介して大きな力で内輪4を弾性支持しているので、内輪4にガタやブレなどなく、安定して軸受間隙間S内に摺動抵抗部Tを形成することができる。
また、摺動抵抗部T(摺動部材20及びばね21)は、ストラット軸83における周方向に沿って等間隔で複数配置されている。本実施例においては、周方向に4つ(図5参照)配置されている。なお、軸受の径寸法に依存するところがあるが、例えば、周方向に6つ形成することで、傾きの影響を抑制又は排除することができる。このように、摺動抵抗部Tの数を変更することでも軸受1の回転トルクを調整することができる。さらには、複数の摺動抵抗部で摩擦力(回転トルク)を同時発生させることができるので、摺動部材20の接触が周方向の一点に集中せず、偏摩耗等を抑制して耐久性が向上する(寿命が長くなる)。
(変形例1)
図6に軸受1の変形例を示す。図6の軸受1では、弾発部材として弾性力を有するゴム210が先の実施例におけるばね21の代わりに設けられている。ゴム210は、凹部41の奥底部41cに配置され、その上に載置される摺動部材20が外輪近接面3aと接触するように、該摺動部材20を該外輪近接面3aに向けて押しつけている。これにより、摺動部材20が外輪近接面3aに接触して摩擦力を発生し、回転トルクを回転抵抗(予圧)として付与することができる。なお、ゴム210は、摺動部材20の一部として一体的に形成してもよく、さらに、簡単な構造で安価に構成することができる。
(実施例2)
図7に軸受1の他の例を示す。図8は、図7における拡大断面図である。なお、他の例において上記実施例と同様な部分の説明は同一の符号を付して詳細な説明を省略又は簡略化する。他の例として、図7に示すように、摺動抵抗部T(摺動部材20、弾発部材21及び凹部42)は、外輪及び内輪軌道面形成部5,6のラジアル方向外側に位置する軸受間隙間Sに設けられている。すなわち、摺動抵抗部Tとばね座87とがラジアル方向において外側(同じ側)に位置されている。具体的には、摺動抵抗部Tは、ばね座87と内輪軌道面形成部6(内輪軌道面6a)との間、又は、内輪軌道面形成部6よりもラジアル方向外側に形成されている。これにより、外輪3及び内輪4が相対回転した際に、摺動抵抗部Tの摺動距離が長くなり、摩擦力を小さくすることができ、耐久性が向上する(寿命が長くなる)。
ここで、摺動部材20及びばね21は、外輪及び内輪軌道面形成部5,6のラジアル方向外側に位置する内輪4の内輪近接面4aに形成された凹部42に配置されている。凹部42は、図8に示すように、摺動部材20及びばね21に対応した形態で形成され、例えば断面円形形状の有底穴であり、開口部42aと段差部42bと奥底部42cとを含み構成されている。また、奥底部42cが段差部42bを介して開口部42aよりも相対的に縮径されて形成されている。なお、凹部42は先に説明した凹部41に構造上重複するため詳細な説明を省略する。本実施例においても、先の変形例1と同様に凹部42に弾発部材としてゴム210を用いてもよく、周方向に沿って等間隔に複数配置してもよいことはもちろんである。
さらに、先の実施例1を組合せて構成してもよい。すなわち、ラジアル方向内側及び外側の両方に摺動抵抗部Tを形成することができる。
本実施形態に係る軸受1は、内輪4の内輪近接面4aに弾発部材を設置する凹部を形成しているが、外輪3の外輪近接面3aに設置してもよくその場合にも上記同様の効果を得ることができる。内輪ス4に凹部を設けることで、弾発部材及び摺動部材の配置及び軸受の組み立てが容易である。
ストラット式サスペンションの一例を示す斜視図。 図1のP部の拡大断面図。 本発明の実施形態に係るサスペンション用軸受の一部断面図。 図3の要部拡大図。 摺動部材を説明する平面図。 変形例に係るサスペンション用軸受の一部断面図。 本発明の別の実施形態に係るサスペンション用軸受の一部断面図。 図7の要部拡大図。
符号の説明
1 サスペンション用軸受
2 玉(転動体)
3 外輪(第2軌道輪)
3a 外輪近接面(第2近接面)
4 内輪(第1軌道輪)
4a 内輪近接面(第1近接面)
5 外輪軌道面形成部
5a 外輪軌道面(第2軌道面)
6 内輪軌道面形成部
6a 内輪軌道面(第1軌道面)
9 保持器
20 摺動部材
21 ばね(弾発部材)
41,42 凹部
81 支持メンバー
82 コイルスプリング
83 ストラット軸
84 スタビライザーサポート
100 ストラット式サスペンション装置
210 ゴム
S 軸受間隙間

Claims (2)

  1. ストラット軸の上端部に固定されるとともに複数の転動体を支持する環状の第1軌道面を含む第1軌道輪と、車体側支持部に固定されるとともに前記転動体を挟んで前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を含む第2軌道輪とを有するサスペンション用軸受であって、
    前記転動体を挟んで前記第1軌道面と第2軌道面とが対向配置されたとき、前記第1軌道輪に形成される非軌道面を第1近接面とし、その第1近接面から所定の隙間を介して前記第2軌道輪に形成される非軌道面を第2近接面として、いずれか一方の近接面には、他方の近接面との接触により所定の摩擦力を発生することのできる摺動抵抗部が形成され、
    前記第1軌道輪及び第2軌道輪が相対回転する際に、両者の相対回転位置にかかわらず前記摺動抵抗部と前記他方の近接面とが接触して、前記摩擦力に対応する回転トルクが操舵時の回転抵抗として付与されることを特徴とするサスペンション用軸受。
  2. 前記第1軌道面と第2軌道面とがアキシャル方向に対向して配置されるとともに、前記第1近接面と第2近接面とがアキシャル方向に形成される前記隙間を介し近接して配置され、
    前記摺動抵抗部は前記第1近接面に形成され、前記第2近接面との接触により前記摩擦力を発生する請求項1に記載のサスペンション用軸受。
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