JP6635552B2 - 什器構成部材、及び什器 - Google Patents

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Description

本発明は、什器構成部材、及び什器に関する。
従来、什器として、例えば特許文献1、2に示されるように、対向して配置された一対の支持材と、これら一対の支持材同士の間に張設される張材と、によって背凭れや座等の荷重支持部材が構成された椅子が知られている。このような椅子では、支持材同士の間に生じる張材の張力は張材から入力される荷重に対しての反発力となり、この反発力によって着座者の荷重を十分な強度をもって受け止めることを可能にした構成となっている。
ところで、前述のような椅子の張材は、張力をもって架設されているため、局所的な衝撃に弱いという課題を有している。具体的に張材は、支持材の適所に抜け止めされた状態で位置決めされたうえで、荷重入力方向の縁部に小さな曲率をもたせて巻き付けられている。そのため、張材の縁部近傍は常時大きな張力で引っ張られた状態となっている。さらに、支持材の縁部は、椅子全体としても幅方向の側部を構成する部位であるので、例えば他の家具や壁面等に対する衝突が繰り返されることによって破損・汚損が生じ易くなっていた。
これに対して、特許文献1に開示される椅子の場合には、最も張材が引っ張られやすい支持材の角部に外周方向に開口する嵌合溝を形成し、この嵌合溝に張材を支持材よりも外方に向けて押し出す軟質材からなる縁材が嵌合された構成となっている。このような構成とすることで、張材に最も局所的な伸びが発生し衝撃に弱い部位を保護することを可能としている。
特許第4061160号公報 特許第5291439号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来の什器では、嵌合溝に対して縁材の手前側(張材の張設面側)が遊端部となるため、張材の張力や外的衝撃の大きさによって縁材が嵌合溝に対して緩むおそれがあり、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、外的衝撃による軟質部材の離脱を防止できる什器構成部材、及び什器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る什器構成部材は、対向して配置された一対の支持材と、前記一対の支持材同士の間に張設される張材と、前記支持材と前記張材との間に介在され、前記張材の張力によって弾性変形可能な材料から形成された軟質部材と、を備え、前記支持材は、前記張材に対して交差する方向に延びる第一面と、該第一面に内方に凹むように形成され、前記張材の外周縁端を係合する嵌合溝と、前記第一面に交差し前記張材に沿って配置された第二面と、を有し、前記軟質部材は、前記第一面と前記張材との間に挟み込まれる第一部位と、前記第二面と前記張材との間に挟み込まれる第二部位と、前記第一部位から前記嵌合溝に向けて少なくとも一部が延設された第三部位と、を有していることを特徴としている。
また、本発明に係る什器は、床面に設置される支持構造体と、該支持構造体に支持された上記に記載の什器構成部材と、を備えたことを特徴としている。
本発明では、軟質部材が支持材の第一面から第二面に対して第一部位及び第二部位から構成されるL字状をなして面接触により当接可能な構成となるため、支持材に対して軟質部材を密接させることができる。とくに、支持材の第一面から第二面にかけて湾曲している形状となる場合には、その密接効果が高くなる。さらに、本発明では、嵌合溝の内側に向けて少なくとも軟質部材の第三部位の一部が延設されているので、張材の外周縁部が嵌合溝から抜けようとする力によって支持材から浮き上がろうとする軟質部材の部位を、張材の張力で押え込むことができる。したがって、軟質部材の浮き上がった部分の空間を利用して衝突時の衝撃を吸収することが可能となり、軟質部材の薄型化を図ることができる。
そして、支持材の角部近傍に衝突等の衝撃によってモーメントが作用した場合でも、軟質部材と支持材とが面接触する領域が大きいことから、軟質部材全体が支持材から外れることを抑制することができる。
また、軟質部材が支持材の第一面から第二面に対して第一部位及び第二部位から構成されるL字状をなして当接する構成となるため、支持材に対する軟質部材の取り付け作業が容易になる。
さらに、什器構成部材を備える什器を用いることで、移動に際して他の什器や建築躯体に衝突した場合でも、その衝撃により張材が破れにくい什器となる。
また、本発明に係る什器構成部材では、前記第三部位は、前記嵌合溝の内壁に係合されていることが好ましい。
この場合には、軟質部材は支持材における二箇所の屈曲部位に対して外嵌した状態で配置されるため、支持材への密着度をより高めることができるとともに、張材が強く巻き付けられる部位への衝撃をより確実に抑制することができる。
また、本発明に係る什器構成部材では、前記第二面には、前記軟質部材を対をなす前記支持材に向かう方向への移動を規制する規制部が形成されていることを特徴としてもよい。
この場合には、支持材の第二面に形成される規制部によって軟質部材が対をなす支持材に向かう方向への移動が規制された状態で支持され、軟質部材の外側端部の近傍に規制部が設けられることから、張材の張力や衝突等による外的衝撃が軟質部材の外側端部に作用した場合でも、軟質部材の外側端部が引き剥がされる力を小さく抑えることができる。そのため、外的衝撃による軟質部材の離脱を防止することが可能となる。
また、本発明に係る什器構成部材では、前記軟質部材における前記第一部位と前記第二部位との交差部分は、他部位よりも厚肉に形成されていることを特徴とすることが好ましい。
本発明では、軟質部材における第一部位と第二部位との交差部分が厚肉化されているので、張材の張力によって最も強く支持材に押し付けられる部位に加わる衝撃を確実に受け止めることができる。しかも、衝撃によって軟質部材をずらす方向へのモーメントが作用した場合であっても、軟質部材は第一部位と第二部位に対して広く面接触しているので、支持材に対して外れにくくなる。
また、本発明に係る什器構成部材では、前記張材の外周縁端には、前記嵌合溝に圧入される抜止部が形成され、前記嵌合溝内に位置する前記軟質部材の前記第三部位は、前記嵌合溝の内壁と前記抜止部との間に挟持されていることが好ましい。
この場合には、嵌合溝内で張材の張力によって張材の抜止部が傾動し、嵌合溝の内壁に張材の抜止部が押し付けられ、軟質部材の第三部位が抜止部によって押圧されて保持力が高められるため、軟質部材の脱落をより確実に防止することができる。
また、第三部位が抜止部によって押圧されることにより弾性変形し、第一部位が第三部位が嵌合溝から抜け出す側に押し出されることになる。この押し出された第一部位においても張力をもった張材に密着した状態でより押圧されるので、軟質部材の脱落をより確実に防止することができる。
本発明の什器構成部材、及び什器によれば、外的衝撃による軟質部材の離脱を防止できる。
本発明の第一実施形態による椅子を側方から見た斜視図である。 図1に示す椅子を後方(背凭れ側)から見た斜視図である。 図2に示すA−A線断面図である。 図2に示すB−B線断面図である。 図3及び図4に示す張材取付け部の詳細構成を示す水平断面図である。 第二実施形態による椅子の張材取付け部の詳細構成を示す水平断面図であって、図5に対応する図である。 図6に示す張材取付け部の作用を説明するための水平断面図である。 第三実施形態による椅子の張材取付け部の詳細構成を示す水平断面図であって、図5に対応する図である。 第一変形例による椅子の張材取付け部の詳細構成を示す水平断面図であって、図5に対応する図である。 第二変形例による椅子の張材取付け部の詳細構成を示す水平断面図であって、図5に対応する図である。
以下、本発明の実施形態による什器構成部材、及び什器について、図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
図1に示す本実施形態による什器構成部材は、椅子1(什器)における背凭れ50、或いは座体40に用いられるものである。本実施形態では、背凭れ50に什器構成部材が適用された一例について説明する。
本実施形態の椅子1は、床面F上に設けられる脚体10と、脚部10の上部に設置されるボックス状(不図示)の支基20と、支基20の上部に取り付けられた座受け部材30と、座受け部材30にスライド可能に支持され着座者が着座する座体(椅子用荷重支持部材)40と、支基20から延び座体40に着座した着座者の背中を支持する背凭れ(椅子用荷重支持部材)50と、を備えている。
以下の説明において、便宜上、座体40に着座した着座者が前を向く方向を「前方」、その反対方向を「後方」と称し、これらの方向を「前後方向X1」と称する。また、椅子1が設置される床面F側とその反対側を結ぶ方向を上下方向と称する。また、椅子1の幅方向、つまり前後方向X1と直交する水平方向を「左右方向X2」と称する。
脚部10は、キャスタ11A付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリング(不図示)を内蔵する脚柱12と、を有している。脚柱12の下部を構成する外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。脚柱12の上部を構成する内筒14は、上端部に支基20を固定して支持するとともに、下部が外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。
支基20には、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ50の傾動調整機構が内蔵されている。
座受け部材30は、支基20の上部に取り付けられた4本のリンクアーム(不図示。以下同じ。)と、リンクアーム同士を連結する左右一対の固定フレーム(図示省略)と、を有している。本実施形態では、脚部10、支基20及び座受け部材30によって支持構造体3を構成している。
座体40は、座フレーム41と、座フレーム41に張設された張材42と、を有している。張材42の上面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面42Uとされている。
図1及び図2に示すように、背凭れ50は、背フレーム51と、背フレーム51に張設された張材52と、を有している。張材52の前面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面52Fとされている。背フレーム51は、支基20に連結され強度部材からなる背後枠53と、背後枠53の前方に設けられた背前枠54と、を有している。
背後枠53は、下辺部531と、側辺部532と、上辺部533と、を有している。下辺部531と側辺部532と上辺部533とは、例えばアルミ等の金属または所定の強度を有する樹脂等により一体に形成され、又は別部材で形成されている。
なお、背後枠53は、枠形状であることに限定されることはなく、板状などの他の形状であってもかまわない。
下辺部531は、支基2内の不図示の傾動調整機構に連結され、支基2の後部の左右両側から延びている。下辺部531は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜されている。また、各下辺部531には、側方に延びる肘掛け55が設けられている。
各下辺部531の上端部には、側辺部532が連結されている。各側辺部532は、上方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に向かって傾斜している。
側辺部532の下部は、上方に向かうにしたがって次第に前方に向かって傾斜している。側辺部532の上部は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜している。各側辺部532の上部どうしは、上辺部533で連結されている。
背前枠54は、背後枠53の側辺部532の上部に連結された上部腕部541と、側辺部532の下部に連結された下部腕部542と、左右方向X2に(荷重支持面52Fに沿って)離間して配置された一対の縦杆(支持材)60と、一対の縦杆60の上端どうしを連結する上杆61と、を有している。
上部腕部541、下部腕部542、縦杆60及び上杆61は、例えば樹脂等で一体として形成されている。縦杆60及び上杆61は、張材52から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されている。
図3に示すように、上部腕部541は、背後枠53の側辺部532の上部にボルト54Xにより固定されている。上部腕部541は、背後枠53の側辺部532から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に延びている。
図4に示すように、背後枠53の側辺部532の下部には、固定コマ53aがボルト53Xで固定されている。下部腕部542は、固定コマ53aを外嵌している。下部腕部542と固定コマ53aとは、抜け止めピン53bにより固定されている。下部腕部542は、背後枠53の側辺部532から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に延びている。
図1に示すように、縦杆60は、上部で上部腕部541が連結されるとともに、下部で下部腕部542に連結されている。
図2に示すように、各縦杆60は、上下方向に沿って延びている。詳細には、縦杆60は、下方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の内側に向かって傾斜している。一対の縦杆60の下端どうしは、互いに連結されている。
図3及び図4に示すように、縦杆60は、荷重支持面52F(図1参照)と直交する面直方向に沿った断面(左右方向X2に沿った水平断面)において、荷重支持面52Fに沿うとともに左右方向X2に幅広な板状をなしている。
図4に示すように、縦杆60の下部では、内縁(左右方向X2の内側の端部)側に向かうにしたがって、張材52に直交する方向の厚みが薄くなるように形成されている。
縦杆60の外縁(左右方向X2の外側の端部)には、内方に向かって凹む嵌合溝62が形成されている。嵌合溝62には、張材52の端部が巻き込まれている。
図3及び図4に示すように、上部腕部541及び下部腕部542が前方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に延びていることで、縦杆60は側辺部532よりも左右方向X2の外側に配置されている。
ここで、図5は、図3及び図4に示す張材取付け部1A(什器構成部材)の詳細を示した断面図である。
図5に示すように、縦杆60は、張材52に対して交差する方向に延び張材52の外周縁端52aを係合する第一面60aと、第一面60aに交差し張材52に沿って配置された第二面60bと、を有している。
張材52の外周縁端52aは、硬質部材から形成される抜止部521に巻き回した状態で例えば縫合、接着、溶着等の固定手段により固着されている。この抜止部521は、嵌合溝62内に押し込まれた状態で嵌合している。
縦杆60と張材52との間には、張材52の張力によって弾性変形可能な材料から形成された軟質部材70が介在されている。縦杆60の第二面60bには、第二面60bから前方に向けて突出するとともに、軟質部材70を対をなす縦杆60に向かう方向への移動を規制する係合凸部63(規制部)が形成されている。具体的に係合凸部63は、第二面60bの張設方向の中間部分で段差部が形成されている。そのため、第二面60bは、その段差部から左右方向X2の外側部分が内側部分よりも切り取られて形成された切欠き面60cを有している。
軟質部材70は、図5に示すように、縦杆60の第一面60aに接触する第一部位71と、第二面60bの切欠面60cに接触する第二部位72と、第一部位71から嵌合溝62に向けて少なくとも一部が延設された第三部位73と、を有している。つまり、軟質部材70は、第一面60a及び切欠面60cを覆った状態で配置される。
そして、係合凸部63には、軟質部材70の第二部位72の左右方向X2の内側の内端70aが係止されている。
軟質部材70は、張材52が縦杆60に取り付けられた状態で張材52と縦枠60との間に介在して外物の衝突に対する緩衝部材として機能するものである。このため、軟質部材70は、少なくとも縦杆60よりも柔らかく弾力性を有する素材で形成される。すなわち、軟質部材70は、比較的硬質な素材によって形成される縦杆60と例えば机の天板などの外物とが衝き当たる際にこれらの間に挟まって張材52が損傷することを防ぐため、外物が衝き当たった際に自身が変形して(具体的には凹んで)張材52が受ける外物衝突の衝撃を緩和することができる弾力性を有する素材によって形成される。具体的には例えばエラストマー素材によって形成される。
このように構成された張材取付け部1A(什器構成部材)では、図5に示すように、軟質部材70の第一部位71を上述した第一面60aに接触させ、第二部位72を第二面60bの切欠面60cに対して接触させて支持させるとともに、張材52の抜止部521を嵌合溝62に嵌合させることで、張材52と縦杆60との間に軟質部材70を介在させた状態で張材52が縦枠60に所定の張力をもって取り付けられる。
本実施形態では、軟質部材70が縦杆60の第一面60aから第二面60bに対して第一部位71及び第二部位72から構成されるL字状をなして面接触により当接可能な構成となるため、縦杆60に対して軟質部材70を密接させることができる。とくに、縦杆60の第一面60aから第二面60bにかけて湾曲している形状となる場合には、その密接効果が高くなる。
さらに、本実施形態では、嵌合溝62の内側に向けて少なくとも軟質部材70の第三部位73の一部が延設されているので、張材52の外周縁部が嵌合溝62から抜けようとする力によって縦杆60から浮き上がろうとする軟質部材70の部位を、張材52の張力で押え込むことができる。したがって、軟質部材70の浮き上がった部分の空間を利用して衝突時の衝撃を吸収することが可能となり、軟質部材70の薄型化を図ることができる。
そして、縦杆60の角部近傍に衝突等の衝撃によってモーメントが作用した場合でも、軟質部材と縦杆60とが面接触する領域が大きいことから、軟質部材70全体が縦杆60から外れることを抑制することができる。
また、軟質部材70が縦杆60の第一面60aから第二面60bに対して第一部位71及び第二部位72から構成されるL字状をなして当接する構成となるため、縦杆60に対する軟質部材70の取り付け作業が容易になる。
さらに、本実施形態のように張材取付け部1Aを備える椅子1を用いることで、移動に際して他の什器や建築躯体に衝突した場合でも、その衝撃により張材52が破れにくい什器となる。
また、本実施形態では、縦杆60の第二面60bに形成される係合凸部63によって軟質部材70が対をなす縦杆60に向かう方向への移動が規制された状態で支持され、軟質部材70の外側端部の近傍に係合凸部63が設けられることから、張材52の張力や衝突等による外的衝撃が軟質部材70の外側端部に作用した場合でも、軟質部材70の外側端部が引き剥がされる力を小さく抑えることができる。そのため、外的衝撃による軟質部材70の離脱を防止することが可能となる。
次に、本発明の什器構成部材、及び什器による他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第一実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第一実施形態と異なる構成について説明する。
(第二実施形態)
図6に示す第二実施形態による張材取付け部1B(什器構成部材)は、軟質部材70において、第一部位71の後端から縦杆60に形成される嵌合溝62の内側に向けて延在される第三部位73を有する構成となっている。第三部位73は、嵌合溝62の内壁と張材52の抜止部521との間に挟持された状態で嵌合溝62内に配置されている。本実施形態も、上述した第一実施形態と同様の係合凸部63が縦杆60の第二面60bに形成され、軟質部材70の第二部位72の内端70aが係合凸部63に当接した状態で配置されている。
本第二実施形態では、図7に示すように、嵌合溝62内で張材52の張力によって張材52の抜止部521がその先端部分を支点にして前方に傾動すると、嵌合溝62の前方内壁62bに張材52の抜止部521が押し付けられる。これにより、軟質部材70の第三部位73が抜止部521によって押圧されて保持力が高められるため、軟質部材70の脱落をより確実に防止することができる。
なお、第三部位73が抜止部521によって押圧されることにより弾性変形し、第一部位71が左右方向X2の外側(第三部位73が嵌合溝62から抜け出す側)に押し出されることになる。この押し出された第一部位71においても張力をもった張材52に密着した状態でより押圧されるので、軟質部材70の脱落をより確実に防止することができる。
(第三実施形態)
次に、図8に示すように、第三実施形態による張材取付け部1C(什器構成部材)は、縦杆60の第二面60bに係合凹部64(規制部)が形成され、軟質部材70の第二部位72には係合凹部64に係合する被係止凸部74が形成された構成となっている。係合凹部64は、嵌合溝62の溝奥部に連通している。被係止凸部74は、係合凹部64に挿入した状態で、その突出端部74aが嵌合溝62内に位置するように配置されている。軟質部材70は、上述した第一実施形態と同様に、縦杆60の第一面60aに接触する第一部位71と、第二面60bに接触する第二部位72と、を有し、上記の第二実施形態の第三部位73(図6参照)は省略されている。また、嵌合溝62の奥側には、係合凹部64の同軸線上の位置に凹溝62aが形成されている。張材52によって後方に押圧されて軟質部材70の第二部位72が変形すると、係合凹部64内に係合される被係合凸部74がさらに奥に進出したときにその突出端部74aが嵌合溝62の凹溝62aの位置まで変形することが可能となっている。
この場合には、張材52とともに引っ張られた軟質部材70の被係止凸部74が縦杆60の第二面60bに形成される係合凹部64に係合することから、軟質部材70における対をなす縦杆60に向かう方向への移動を規制することができる。
以上、本発明による什器構成部材、及び什器の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、縦杆60の第二面60bと軟質部材70の第二部位72との係合構造は、上述した実施形態に限定されることはない。他の例として、軟質部材70の第二部位72に、縦杆60の第二面60bに係形成される係合凸部に係合する被係止凹部が形成される構成であってもよい。この場合には、張材52とともに張設面方向の内側に引っ張られた軟質部材70の被係止凹部が縦杆60に形成された係合凸部に係合することから、軟質部材70の張設面方向の内側への移動を規制することができる。
また、図9に示す第一変形例による張材取付け部1D(什器構成部材)ように、軟質部材70における縦杆60の第一面60a及び第二面60bの交差部に接触する部位、すなわち第一部位71と第二部位72が交差する領域70bは、他部位よりも厚肉に形成されていることが好ましい。
この場合には、軟質部材70の第一面71の近傍部位が厚肉化しているので、小さな曲率で巻き付けられた張材52の張力が最も大きく作用する部位の厚さが大になる。しかし、軟質部材70が縦杆60の第二面60bに広く面接触していることによって、厚肉部位の縦杆60からの浮き上がりを防止することができる。
さらに、図10に示す第二変形例による張材取付け部1E(什器構成部材)のように、縦杆60の第二面60bに軟質部材70に対する移動を規制するための規制部を省略した構成としてもよい。すなわち、第一実施形態における係合凸部63(図5参照)が第二面60bに形成されず、軟質部材70の第二部位72が第二面60bに当接した状態のみとなっている。
この場合も、嵌合溝62内で張材52の張力によって軟質部材70の第三部位73が抜止部521に押圧されることにより弾性変形し、第一部位71が左右方向X2の外側(第三部位73が嵌合溝62から抜け出す側)に押し出されることになる。この押し出された第一部位71においても張力をもった張材52に密着した状態でより押圧されるので、軟質部材70の脱落をより確実に防止することができる。
また、嵌合溝62の深さ方向の奥側に、嵌合溝62の内部に突出する抜止突部が設けられた構成とすることも可能である。この場合、嵌合溝62内に嵌合される張材52の外周縁部に抜止突部を係止させることができ、張材52が嵌合溝62から離脱することを防止することができる。また、上述した第二実施形態のように軟質部材70に第三部位73を有する場合には、その第三部位73に抜止突部を係止させて、軟質部材70の嵌合溝62から離脱を防ぐようにしてもよい。
本実施形態では、支持材として背前枠54の縦杆60を対象としているが、この部位であることに限定されることはなく、背前枠54の対向する上部腕部541や下部腕部542であってもよい。あるいは、背凭れ50に限定されず、座体40の張材42と座フレーム41とが取り付けられる部位を対象とすることも可能である。
なお、本実施形態では、軟質部材70の第一部位71及び第二部位72がそれぞれ縦杆60の第一面60a及び第二面60bに接触、あるいは当接した状態で配置されているが、必ずしも接触、あるいは当接することに限定されることはない。例えば、軟質部材70と縦杆60(支持材)との間にさらに別部材が介在させるようにしてもかまわない。
さらに、本実施形態では、背前枠54における縦杆60及び上杆61が張材52から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されているが、弾性変形しない構成であってもよい。
また、本実施形態では、本発明の什器構成部材を備える什器として椅子1を対象としているが、椅子1であることに制限されることはなく、張材を有する他の什器であってもかまわない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 椅子(什器)
1A〜1E 張材取付け部(什器構成部材)
10 脚部
20 支基
40 座体
50 背凭れ
51 背フレーム
52 張材
521 抜止部
54 背前枠
60 縦杆(支持材)
60a 第一面
60b 第二面
62 嵌合溝
63 係合凸部(規制部)
64 係合凹部(規制部)
70 軟質部材
71 第一部位
72 第二部位
73 第三部位
74 被係止凸部
F 床面
X1 前後方向
X2 左右方向

Claims (6)

  1. 対向して配置された一対の支持材と、
    前記一対の支持材同士の間に張設される張材と、
    前記支持材と前記張材との間に介在され、前記張材の張力によって弾性変形可能な材料から形成された軟質部材と、
    を備え、
    前記支持材は、
    前記張材に対して交差する方向に延びる第一面と、
    該第一面に内方に凹むように形成され、前記張材の外周縁端を係合する嵌合溝と、
    前記第一面に交差し前記張材に沿って配置された第二面と、を有し、
    前記軟質部材は、
    前記第一面と前記張材との間に挟み込まれる第一部位と、
    前記第二面と前記張材との間に挟み込まれる第二部位と、
    前記第一部位から前記嵌合溝に向けて少なくとも一部が延設された第三部位と、を有していることを特徴とする什器構成部材。
  2. 前記第三部位は、前記嵌合溝の内壁に係合されていることを特徴とする請求項1に記載の什器構成部材。
  3. 前記第二面には、前記軟質部材を対をなす前記支持材に向かう方向への移動を規制する規制部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の什器構成部材。
  4. 前記軟質部材における前記第一部位と前記第二部位との交差部分は、他部位よりも厚肉に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の什器構成部材。
  5. 前記張材の外周縁端には、前記嵌合溝に圧入される抜止部が形成され、
    前記嵌合溝内に位置する前記軟質部材の前記第三部位は、前記嵌合溝の内壁と前記抜止部との間に挟持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の什器構成部材。
  6. 床面に設置される支持構造体と、
    該支持構造体に支持された請求項1乃至5のいずれか1項に記載の什器構成部材と、
    を備えたことを特徴とする什器。
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