JP6739247B2 - 什器構成部材、及び什器 - Google Patents
什器構成部材、及び什器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6739247B2 JP6739247B2 JP2016116594A JP2016116594A JP6739247B2 JP 6739247 B2 JP6739247 B2 JP 6739247B2 JP 2016116594 A JP2016116594 A JP 2016116594A JP 2016116594 A JP2016116594 A JP 2016116594A JP 6739247 B2 JP6739247 B2 JP 6739247B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soft
- support
- furniture
- upholstery
- tension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
これに対して、特許文献1に開示される椅子の場合には、最も張材が引っ張られやすい支持材の角部に外周方向に開口する嵌合溝を形成し、この嵌合溝に張材を支持材よりも外方に向けて押し出す軟質材からなる縁材が嵌合された構成となっている。このような構成とすることで、張材に最も局所的な伸びが発生し衝撃に弱い部位を保護することを可能としている。
すなわち、特許文献1の場合には、嵌合溝に対して縁材の手前側(張材の張設面側)が遊端部となるため、張材の張力や外的衝撃の大きさによって縁材が嵌合溝に対して緩むという問題があった。
また、特許文献2に示す構造の場合には、縁材の一部が嵌合溝内に押し込まれて嵌合されるため、軟質部の厚みを大きく確保することが難しく、薄肉化した軟質部が支持材から離脱し易いという問題があった。しかも、特許文献2のように、軟質部と硬質部とが一体化されている場合には、硬質部の断面形状に近い形状に成型されることとなり、支持材の外周面形状に対応した形状の縁材を成型することが難しく、その点で改善の余地があった。
また、本発明では、支持材の第二面に形成される規制部によって軟質部材が対をなす支持材に向かう方向への移動が規制された状態で支持され、軟質部材の外側端部の近傍に規制部が設けられることから、張材の張力や衝突等による外的衝撃が軟質部材の外側端部に作用した場合でも、軟質部材の外側端部が引き剥がされる力を小さく抑えることができる。そのため、外的衝撃による軟質部材の離脱を防止することが可能となる。
また、張材とともに引っ張られた軟質部材の被係止凸部が支持材の第二面に形成される係合凹部に係合することから、軟質部材における対をなす支持材に向かう方向への移動を規制することができる。
図1に示す本実施形態による什器構成部材は、椅子1(什器)における背凭れ50、或いは座体40に用いられるものである。本実施形態では、背凭れ50に什器構成部材が適用された一例について説明する。
本実施形態の椅子1は、床面F上に設けられる脚体10と、脚部10の上部に設置されるボックス状(不図示)の支基20と、支基20の上部に取り付けられた座受け部材30と、座受け部材30にスライド可能に支持され着座者が着座する座体(椅子用荷重支持部材)40と、支基20から延び座体40に着座した着座者の背中を支持する背凭れ(椅子用荷重支持部材)50と、を備えている。
座受け部材30は、支基20の上部に取り付けられた4本のリンクアーム(不図示。以下同じ。)と、リンクアーム同士を連結する左右一対の固定フレーム(図示省略)と、を有している。本実施形態では、脚部10、支基20及び座受け部材30によって支持構造体3を構成している。
座体40は、座フレーム41と、座フレーム41に張設された張材42と、を有している。張材42の上面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面42Uとされている。
背後枠53は、下辺部531と、側辺部532と、上辺部533と、を有している。下辺部531と側辺部532と上辺部533とは、例えばアルミ等の金属または所定の強度を有する樹脂等により一体に形成され、又は別部材で形成されている。
なお、背後枠53は、枠形状であることに限定されることはなく、板状などの他の形状であってもかまわない。
各下辺部531の上端部には、側辺部532が連結されている。各側辺部532は、上方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に向かって傾斜している。
側辺部532の下部は、上方に向かうにしたがって次第に前方に向かって傾斜している。側辺部532の上部は、上方に向かうにしたがって次第に後方に向かって傾斜している。各側辺部532の上部どうしは、上辺部533で連結されている。
上部腕部541、下部腕部542、縦杆60及び上杆61は、例えば樹脂等で一体として形成されている。縦杆60及び上杆61は、張材52から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されている。
図4に示すように、背後枠53の側辺部532の下部には、固定コマ53aがボルト53Xで固定されている。下部腕部542は、固定コマ53aを外嵌している。下部腕部542と固定コマ53aとは、抜け止めピン53bにより固定されている。下部腕部542は、背後枠53の側辺部532から前方に延びるとともに、前方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に延びている。
図2に示すように、各縦杆60は、上下方向に沿って延びている。詳細には、縦杆60は、下方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の内側に向かって傾斜している。一対の縦杆60の下端どうしは、互いに連結されている。
図3及び図4に示すように、縦杆60は、荷重支持面52F(図1参照)と直交する面直方向に沿った断面(左右方向X2に沿った水平断面)において、荷重支持面52Fに沿うとともに左右方向X2に幅広な板状をなしている。
縦杆60の外縁(左右方向X2の外側の端部)には、内方に向かって凹む嵌合溝62が形成されている。嵌合溝62には、張材52の端部が巻き込まれている。
図3及び図4に示すように、上部腕部541及び下部腕部542が前方に向かうにしたがって次第に左右方向X2の外側に延びていることで、縦杆60は側辺部532よりも左右方向X2の外側に配置されている。
図5に示すように、縦杆60は、張材52に対して交差する方向に延び張材52の外周縁端52aを係合する第一面60aと、第一面60aに交差し張材52に沿って配置された第二面60bと、を有している。
張材52の外周縁端52aは、硬質部材から形成される抜止部521に巻き回した状態で例えば縫合、接着、溶着等の固定手段により固着されている。この抜止部521は、嵌合溝62内に押し込まれた状態で嵌合している。
そして、係合凸部63には、軟質部材70の第二部位72の左右方向X2の内側の内端70aが係止されている。
しかも、張材52とともに引っ張られた軟質部材70の内端が縦杆60の第二面60bに形成される係合凸部63に当接することから、軟質部材70における対をなす縦杆60に向かう方向への移動を規制することができる。
図6に示す第二実施形態による張材取付け部1B(什器構成部材)は、軟質部材70において、第一部位71の後端から縦杆60に形成される嵌合溝62の内側に向けて延在される第三部位73を有する構成となっている。第三部位73は、嵌合溝62の内壁と張材52の抜止部521との間に挟持された状態で嵌合溝62内に配置されている。本実施形態も、上述した第一実施形態と同様の係合凸部63が縦杆60の第二面60bに形成され、軟質部材70の第二部位72の内端70aが係合凸部63に当接した状態で配置されている。
なお、第三部位73が抜止部521によって押圧されることにより弾性変形し、第一部位71が左右方向X2の外側(第三部位73が嵌合溝62から抜け出す側)に押し出されることになる。この押し出された第一部位71においても張力をもった張材52に密着した状態でより押圧されるので、軟質部材70の脱落をより確実に防止することができる。
次に、図8に示すように、第三実施形態による張材取付け部1C(什器構成部材)は、縦杆60の第二面60bに係合凹部64(規制部)が形成され、軟質部材70の第二部位72には係合凹部64に係合する被係止凸部74が形成された構成となっている。係合凹部64は、嵌合溝62の溝奥部に連通している。被係止凸部74は、係合凹部64に挿入した状態で、その突出端部74aが嵌合溝62内に位置するように配置されている。軟質部材70は、上述した第一実施形態と同様に、縦杆60の第一面60aに接触する第一部位71と、第二面60bに接触する第二部位72と、を有し、上記の第二実施形態の第三部位73(図6参照)は省略されている。また、嵌合溝62の奥側には、係合凹部64の同軸線上の位置に凹溝62aが形成されている。張材52によって後方に押圧されて軟質部材70の第二部位72が変形すると、係合凹部64内に係合される被係合凸部74がさらに奥に進出したときにその突出端部74aが嵌合溝62の凹溝62aの位置まで変形することが可能となっている。
この場合には、張材52とともに引っ張られた軟質部材70の被係止凸部74が縦杆60の第二面60bに形成される係合凹部64に係合することから、軟質部材70における対をなす縦杆60に向かう方向への移動を規制することができる。
例えば、図9に示す第一変形例による張材取付け部1D(什器構成部材)ように、軟質部材70における縦杆60の第一面60a及び第二面60bの交差部に接触する部位、すなわち第一部位71と第二部位72が交差する領域70bは、他部位よりも厚肉に形成されていることが好ましい。
この場合には、軟質部材70の第一面71の近傍部位が厚肉化しているので、小さな曲率で巻き付けられた張材52の張力が最も大きく作用する部位の厚さが大になる。しかし、軟質部材70が縦杆60の第二面60bに広く面接触していることによって、厚肉部位の縦杆60からの浮き上がりを防止することができる。
他の例として、例えば図10に示す第二変形例による張材取付け部1E(什器構成部材)は、軟質部材70の第二部位72に、縦杆60の第二面60bに係形成される係合凸部65に係合する被係止凹部75が形成される構成であってもよい。この場合には、張材52とともに引っ張られた軟質部材70の被係止凹部75が縦杆60に形成された係合凸部65に係合することから、軟質部材70における対をなす縦杆60に向かう方向への移動を規制することができる。
そして、軟質部材70の配置領域としては、上述した実施形態で記載したように、第一部位71が少なくとも縦杆60の水平方向の断面視における角部、すなわち第一部位71から第二部位72への移行領域を含む領域であればよいのである。
さらに、本実施形態では、背前枠54における縦杆60及び上杆61が張材52から作用する力に応じて弾性変形可能に構成されているが、弾性変形しない構成であってもよい。
1A〜1D 張材取付け部(什器構成部材)
10 脚部
20 支基
40 座体
50 背凭れ
51 背フレーム
52 張材
521 抜止部
54 背前枠
60 縦杆(支持材)
60a 第一面
60b 第二面
62 嵌合溝
63 係合凸部(規制部)
64 係合凹部(規制部)
70 軟質部材
71 第一部位
72 第二部位
73 第三部位
74 被係止凸部
F 床面
X1 前後方向
X2 左右方向
Claims (7)
- 対向して配置された一対の支持材と、
前記一対の支持材同士の間に張設される張材と、
前記支持材と前記張材との間に介在され、前記張材の張力によって弾性変形可能な材料から形成された軟質部材と、
を備え、
前記支持材は、前記張材に対して交差する方向に延び前記張材の外周縁端を係合する第一面と、該第一面に交差し前記張材に沿って配置された第二面と、を有し、
前記軟質部材は、少なくとも前記支持材の前記第一面の一部から前記第二面にわたって前記張材との間に挟み込まれており、
前記支持材の前記第二面には、前記軟質部材を対をなす前記支持材に向かう方向への移動を規制する規制部が形成され、
前記支持材の前記第一面の外縁には、内方に向かって凹む嵌合溝が設けられ、
前記張材は、前記軟質部材を前記支持材との間で挟持した状態で、前記張材の端部が前記嵌合溝に巻き込まれて嵌合されていることを特徴とする什器構成部材。 - 前記規制部は、前記第二面から突出する係合凸部を有することを特徴とする請求項1に記載の什器構成部材。
- 前記係合凸部には、前記軟質部材の端部が係止されていることを特徴とする請求項2に記載の什器構成部材。
- 前記軟質部材の前記第二面に接触する部分には、前記係合凸部に係合する被係止凹部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の什器構成部材。
- 前記規制部は、前記第二面に形成された係合凹部を有し、
前記軟質部材には、前記係合凹部に係合する被係止凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の什器構成部材。 - 前記軟質部材における前記支持材の前記第一面及び前記第二面の交差部に接触する部位は、他部位よりも厚肉に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の什器構成部材。
- 床面に設置される支持構造体と、
該支持構造体に支持された請求項1乃至6のいずれか1項に記載の什器構成部材と、
を備えたことを特徴とする什器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016116594A JP6739247B2 (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 什器構成部材、及び什器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016116594A JP6739247B2 (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 什器構成部材、及び什器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017217402A JP2017217402A (ja) | 2017-12-14 |
JP6739247B2 true JP6739247B2 (ja) | 2020-08-12 |
Family
ID=60657091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016116594A Active JP6739247B2 (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 什器構成部材、及び什器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6739247B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009112396A (ja) * | 2007-11-02 | 2009-05-28 | Okamura Corp | 椅子の背凭れ装置 |
JP2011045567A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Kokuyo Co Ltd | 回転椅子 |
US9462891B2 (en) * | 2013-03-21 | 2016-10-11 | Takano Co., Ltd. | Office chair |
WO2016063973A1 (ja) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | 株式会社岡村製作所 | 家具、椅子用荷重支持部材及び椅子 |
-
2016
- 2016-06-10 JP JP2016116594A patent/JP6739247B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017217402A (ja) | 2017-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013132403A (ja) | 椅子 | |
WO2011049073A1 (ja) | 椅子 | |
US10966530B2 (en) | Backrest, lumbar support, chair, attachment structure for optional member, optional member, and furniture | |
KR20130133763A (ko) | 팔걸이 장착 의자 | |
US11019930B2 (en) | Load support structure for chair, load support body for chair, and chair | |
JP2009112396A (ja) | 椅子の背凭れ装置 | |
JP2009207768A (ja) | 椅子 | |
JP6739247B2 (ja) | 什器構成部材、及び什器 | |
JP6635552B2 (ja) | 什器構成部材、及び什器 | |
JP5226247B2 (ja) | 椅子 | |
JP6997936B2 (ja) | 椅子 | |
JP5529501B2 (ja) | 椅子 | |
JP6695219B2 (ja) | 椅子用荷重支持部材及び椅子 | |
JP7355135B2 (ja) | 椅子 | |
JP6927730B2 (ja) | 椅子用荷重支持部材 | |
JP6858624B2 (ja) | オプション部材の取付構造、オプション部材、及び什器 | |
JP6379377B2 (ja) | 椅子 | |
JP4867023B2 (ja) | 椅子のヘッドレスト | |
JP4486465B2 (ja) | 椅子の背凭れ取付け構造 | |
JP6765281B2 (ja) | 椅子用背凭れ、及び、椅子 | |
JP6758933B2 (ja) | 椅子用荷重支持体及び椅子 | |
JP6788543B2 (ja) | 背凭れ | |
JP6860324B2 (ja) | 椅子 | |
JP6198319B2 (ja) | 椅子 | |
JP6865523B2 (ja) | 椅子用荷重支持部材および椅子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181012 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200421 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200619 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200714 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200721 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6739247 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |