JP6569131B2 - 嵌合検知機能を有する電気接続装置 - Google Patents

嵌合検知機能を有する電気接続装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6569131B2
JP6569131B2 JP2016087622A JP2016087622A JP6569131B2 JP 6569131 B2 JP6569131 B2 JP 6569131B2 JP 2016087622 A JP2016087622 A JP 2016087622A JP 2016087622 A JP2016087622 A JP 2016087622A JP 6569131 B2 JP6569131 B2 JP 6569131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
housing
detection member
prevention
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016087622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017199487A5 (ja
JP2017199487A (ja
Inventor
哲矢 宮村
哲矢 宮村
田端 正明
正明 田端
康雄 大森
康雄 大森
元 松井
元 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2016087622A priority Critical patent/JP6569131B2/ja
Priority to PCT/JP2017/014798 priority patent/WO2017187962A1/ja
Priority to US16/090,284 priority patent/US10498084B2/en
Priority to CN201780025531.8A priority patent/CN109075509B/zh
Priority to DE112017002195.2T priority patent/DE112017002195B4/de
Publication of JP2017199487A publication Critical patent/JP2017199487A/ja
Publication of JP2017199487A5 publication Critical patent/JP2017199487A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6569131B2 publication Critical patent/JP6569131B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/64Means for preventing incorrect coupling
    • H01R13/641Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/627Snap or like fastening
    • H01R13/6271Latching means integral with the housing
    • H01R13/6272Latching means integral with the housing comprising a single latching arm
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/639Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/64Means for preventing incorrect coupling
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R2201/00Connectors or connections adapted for particular applications
    • H01R2201/26Connectors or connections adapted for particular applications for vehicles

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本発明は、互いに嵌合可能な第1コネクタ及び第2コネクタを備える電気接続装置であって、当該第1及び第2コネクタの嵌合状態を検知する機能を有するものに関する。
従来、嵌合検知機能を有する電気接続装置として、特許文献1及び2に記載されるものが、知られている。これらの文献に記載される装置は、互いに嵌合可能な一対のコネクタと、これらのコネクタ同士の嵌合を検知するための治具と、を備える。前記一対のコネクタのうち、一方のコネクタ(両文献でいうところの「雌コネクタ」)は他方のコネクタ(両文献でいうところの「雄コネクタ」)を受け入れる形状を有し、当該一方のコネクタは当該他方のコネクタに挿入されるのに伴って内側に撓み変形することが可能なロック片を有する。前記治具は、前記他方のコネクタ本体と前記ロック片との間に挿入された状態で当該他方のコネクタとともに前記一方のコネクタの内側に挿入される。
この装置において、前記ロック片は両コネクタの嵌合途中で前記撓み変形することにより、前記治具が当該ロック片から離脱することを阻止する一方、両コネクタの嵌合が正常に完了した段階で元の位置に向かって弾性的に復帰することにより、前記治具が当該ロック片から離脱することを許容する。従って、操作者は、当該治具の離脱が不能である場合に、両コネクタの嵌合が正常に完了していない半嵌合状態にあることを認識することができる。
特開2014−44825号公報 特開2015−41469号公報
前記特許文献1及び2に記載される装置では、例えば前記嵌合検知用の治具の使用が失念されることにより、当該治具が装着されないまま両コネクタの嵌合操作が行われる可能性がある。この場合、前記治具による嵌合状態の確認が行われずに前記両コネクタが使用されることになり、好ましくない。
本発明は、前記の課題を解決することが可能な電気接続装置、具体的には、互いに嵌合可能な第1コネクタ及び第2コネクタを備えた電気接続装置であって当該第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態の検知がより確実に行われる装置、を提供することを目的とする。
提供されるのは、電気接続装置であって、第1端子及び当該第1端子を保持する第1ハウジングを有する第1コネクタと、前記第1端子と特定の端子嵌合方向に嵌合することにより当該第1端子と電気的に導通する第2端子及びこの第2端子を保持する第2ハウジングを有する第2コネクタと、前記第1端子と前記第2端子との嵌合状態を検知するために前記第1ハウジングに装着される嵌合検知部材と、を備える。前記第1ハウジングは、当該第1ハウジングからの前記嵌合検知部材の離脱を阻止するように当該嵌合検知部材を拘束する検知部材拘束部を有する。前記第2ハウジングは、当該第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの相対位置が前記第1端子と前記第2端子とを完全に嵌合させる正規の嵌合位置に至るまでは前記検知部材拘束部による前記嵌合検知部材の拘束を維持させ、前記相対位置が前記正規の嵌合位置に至ったときは前記検知部材拘束部による前記嵌合検知部材の拘束を解除するように当該検知部材拘束部及び当該嵌合検知部材の少なくとも一方を操作する拘束解除操作部を有する。前記第1ハウジングは、ハウジング本体と、当該ハウジング本体につながり、嵌合阻止部を含む嵌合許容切換部を有する。当該嵌合許容切換部は、前記嵌合阻止部を当該嵌合阻止部が前記第2ハウジングと当接することにより当該第1ハウジングが前記正規の嵌合位置に至ることを阻止する嵌合阻止位置に保つ形状を有するとともに、当該嵌合阻止部を前記嵌合阻止位置から前記第1ハウジングが前記正規の嵌合位置に至るのを許容する嵌合許容位置まで変位させるように弾性変形可能な形状を有する。前記嵌合検知部材は、前記第1ハウジングに装着された状態で前記嵌合許容切換部と接触することにより前記嵌合阻止部を前記嵌合許容位置まで変位させるように前記嵌合許容切換部を弾性変形させる嵌合切換操作部を有する。
この電気接続装置によれば、嵌合検知部材が第1ハウジングに装着されて嵌合許容切換部の嵌合阻止部を嵌合許容位置まで変位させた状態で、第1端子と第2端子との嵌合を進めるように第2ハウジングに対して第1ハウジングを相対移動させることができるとともに、当該嵌合検知部材を用いて第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態の検知を行うことができる。
具体的に、前記第1ハウジングが前記正規の嵌合位置すなわち第1端子と第2端子との嵌合が完了する位置に到達する前の半嵌合状態では、当該第1ハウジングの検知部材拘束部が嵌合検知部材を拘束していて当該第1ハウジングからの当該嵌合検知部材の離脱を阻止するため、当該嵌合検知部材の離脱の不能をもって、操作者は、前記第1及び第2端子同士の嵌合が不十分である半嵌合状態を認識することができる。一方、前記第1ハウジングが前記正規の嵌合位置まで到達すると前記第2ハウジングの拘束解除操作部が前記検知部材拘束部及び前記嵌合検知部材の少なくとも一方を操作して当該検知部材拘束部による当該嵌合検知部材の拘束を解除して第1ハウジングからの嵌合検知部材の離脱を許容するため、当該嵌合検知部材の離脱が可能であることをもって、操作者は、前記第1及び第2端子同士の嵌合が完了していることを認識することができる。
しかも、前記嵌合検知部材の嵌合切換操作部が前記嵌合許容切換部を操作して前記嵌合阻止部を前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置まで変位させない限り、換言すれば、第1ハウジングに嵌合検知部材が装着されない限り、当該第1ハウジングの嵌合許容切換部の嵌合阻止部が嵌合阻止位置に保たれて前記第2ハウジングと当接することにより前記正規の嵌合位置への前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの相対移動を阻止するため、前記第1端子と前記第2端子との嵌合を完了することができない。このことは、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されることなく、換言すれば、当該嵌合検知部材が用いられることなく、第1及び第2コネクタの嵌合作業が進められることを確実に防ぐ。
前記嵌合許容切換部は、例えば、前記端子嵌合方向に対して交差する撓み方向に撓むように弾性変形可能な少なくとも一つの撓み片を有し、前記嵌合阻止部は当該少なくとも一つの撓み片の撓みによって前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置まで変位するように当該少なくとも一つの撓み片に設けられるものが、好適である。この場合、前記嵌合検知部材は、前記撓み方向に対して直交する方向に前記第1ハウジングに挿入されるように装着されるものであり、前記嵌合切換操作部は、前記第1ハウジングへの前記嵌合検知部材の挿入に伴って前記撓み片を前記撓み方向に押圧する形状を有するものが、好適である。
より好ましい態様として、前記少なくとも一つの撓み片は前記撓み方向に互いに間隔をおいて配置される一対の撓み片を含み、前記嵌合阻止部は前記一対の撓み片のそれぞれに設けられ、前記一対の撓み片はそれぞれの撓み片の撓み方向が相手方の撓み片から離れる方向となるように配置され、前記嵌合検知部材は前記一対の撓み片同士の間に挿入されるように前記第1ハウジングに装着されて当該挿入に伴って前記一対の撓み片をそれぞれ外向きに押圧して撓ませることにより当該撓み片に設けられる前記嵌合阻止部を前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置に変位させるのが、よい。
この配置では、前記一対の撓み片同士の間に挿入される嵌合検知部材が当該一対の撓み片の弾発力を両外側から受けるので、当該嵌合検知部材に作用する弾発力のバランスがよい。従って、当該弾発力によって当該嵌合検知部材の姿勢が崩れることが有効に抑止される。
前記嵌合阻止部と前記第2ハウジングとをより確実に当接させるための構造としては、前記第2ハウジングが当接部を有し、前記第1ハウジングが前記端子嵌合方向に沿った前記当接部の挿入を受け入れる受入れ空間を画定する受入れ部を有し、前記嵌合阻止部の嵌合阻止位置が前記受入れ空間内で前記当接部の挿入の進行を妨げる位置であり、前記嵌合阻止部の嵌合許容位置が前記受入れ空間内から前記端子嵌合方向と交差する方向に退避して前記当接部の挿入の進行を許容する位置であるように、当該嵌合阻止部が配置されるものが、好適である。この構造は、前記嵌合阻止位置に前記嵌合阻止部が位置する場合に、当該嵌合阻止部を第2ハウジングにおける当接部の移動経路において当該当接部に確実に当接させることを可能にする。
前記電気接続装置は、前記第2ハウジングに対して前記第1ハウジングが前記正規の嵌合位置に至った状態で当該嵌合検知部材が当該第1ハウジングに装着された場合にのみ当該第2ハウジングからの当該第1ハウジングの離脱を許容する機能を有すること、換言すれば、当該嵌合検知部材が前記第1ハウジングから離脱した状態では前記第2ハウジングからの前記第1ハウジングの離脱を阻止する機能を有すること、が好ましい。当該機能は、前記第2ハウジングから離れた前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されている状態をより確実に保証することを可能にする。
具体的には、前記第2ハウジングが離脱阻止用係止部を有し、前記嵌合許容切換部が前記第2ハウジングからの前記第1ハウジングの離脱を阻止するように前記離脱阻止用係止部に係止される離脱阻止用被係止部をさらに有し、当該嵌合許容切換部は、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されて当該嵌合検知部材の嵌合切換操作部により操作されることにより前記離脱阻止用被係止部を当該離脱阻止用被係止部が前記離脱阻止用係止部に係止される被係止位置から当該離脱阻止用被係止部が前記離脱阻止用係止部から離脱して前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの離脱を許容する離脱許容位置まで変位するように弾性変形し、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されない状態では前記離脱阻止用被係止部を前記被係止位置に保つ形状を有するものが、好適である。
前記嵌合阻止部は、その嵌合阻止位置と嵌合許容位置との間での変位を利用して前記離脱阻止用被係止部を兼ねることが可能である。具体的に、前記嵌合阻止部が前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置まで変位することにより前記離脱阻止用係止部から離脱し、かつ、当該嵌合許容位置から前記嵌合阻止位置に向かって復帰することにより前記離脱阻止用係止部に係止されるように、当該嵌合阻止部の嵌合阻止位置及び嵌合許容位置が設定されることにより、当該嵌合阻止部は、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着された状態では当該嵌合検知部材の嵌合切換操作部の操作によって前記嵌合許容位置に変位することで前記離脱阻止用係止部から離脱することが可能である一方、第1及び第2コネクタが相互に結合された状態での前記第1ハウジングから前記嵌合検知部材の離脱により前記嵌合阻止位置向かって復帰して前記離脱阻止用係止部に係止されることにより、第2ハウジングからの第1ハウジングの離脱を阻止することができる。
本発明において、前記嵌合検知部材の具体的な構成は限定されない。例えば、当該嵌合検知部材が前記第1ハウジングに拘束されるための被拘束片を有し、当該被拘束片は、被拘束用係合部を含むとともに、当該被拘束用係合部を係合位置から退避位置へ変位させるように弾性的に撓み変形可能な形状を有し、前記第1ハウジングは、前記嵌合検知部材を拘束するための検知部材拘束部を有し、当該検知部材拘束部は、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されかつ前記被拘束用係合部が前記係合位置にある状態では前記第1ハウジングからの前記嵌合検知部材の離脱を阻止するように前記被拘束用係合部と係合する拘束用係合部を含み、前記被拘束用係合部が前記係合位置から前記退避位置に変位するのに伴って当該被拘束用係合部を解放することにより前記第1ハウジングからの前記嵌合検知部材の離脱を許容し、前記第2ハウジングは、前記第1端子と前記第2端子との嵌合が完了する正規の嵌合位置に前記第1ハウジングが到達するまでは前記検知部材拘束部による前記被拘束片の拘束を維持させ、前記正規の嵌合位置に前記第1ハウジングが到達した時点で前記被拘束用係合部を前記退避位置に変位させて前記検知部材拘束部による前記嵌合検知部材の拘束を解除するように前記被拘束片を操作する係止解除操作部を有するものが、好適である。
この電気接続装置によれば、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着された状態で第1ハウジングが正規の嵌合位置すなわち第1端子と第2端子との嵌合が完了する位置まで到達すると、前記被拘束用係合部が前記係合位置から退避位置へ変位するように前記第2ハウジングの係止解除操作部が前記嵌合検知部材の被拘束片を操作し、これにより、第1ハウジングの検知部材拘束部による前記被拘束片の拘束を解除して前記嵌合検知部材が前記第1ハウジングから離脱することを可能にする。一方、前記第1ハウジングが前記正規の嵌合位置に到達する前の半嵌合状態では、前記検知部材拘束部による前記被拘束片の拘束が維持されるため、当該離脱が不能であることをもって、操作者は、前記第1及び第2端子同士の嵌合が不十分であることを認識することができる。
以上のように、本発明によれば、互いに嵌合可能な第1コネクタ及び第2コネクタを備えた電気接続装置であって当該第1及び第2コネクタ同士の嵌合状態の検知がより確実に行われることが可能な装置が、提供される。
本発明の第1の実施の形態に係る電気接続装置において第2コネクタの第2ハウジングに挿入される前の第1コネクタの第1ハウジング及びこれに装着される嵌合検知部材を示す断面側面図である。 前記電気接続装置において第2ハウジングに前記第1ハウジング及びこれに装着される嵌合検知部材が挿入された状態であってかつ当該第1ハウジングが正規の嵌合位置に至る前の半嵌合状態を示す断面側面図である。 前記電気接続装置において第2ハウジングに前記第1ハウジング及びこれに装着される嵌合検知部材が挿入された状態であってかつ当該第1ハウジングが正規の嵌合位置に至った完全嵌合状態を示す断面側面図である。 前記第1ハウジングの斜視図である。 前記第1ハウジングの正面図である。 前記第1ハウジングの背面図である。 前記第2ハウジングの斜視図である。 前記第2ハウジングの正面図である。 前記第2ハウジングの背面図である。 前記嵌合検知部材の斜視図である。 前記嵌合検知部材の平面図である。 前記嵌合検知部材の正面図である。 図14のXIII−XIII線に沿った断面を示す平面図であって前記嵌合検知部材が前記第1ハウジングに装着されて嵌合阻止部を嵌合許容位置に変位させた状態を示す断面平面図である。 前記嵌合検知部材が前記第1ハウジングに装着されて嵌合阻止部を嵌合許容位置に変位させた状態を示す正面図である。 前記嵌合検知部材が前記第1ハウジングに装着された状態で当該第1ハウジングが第2ハウジングの内側に挿入される過程を示す断面平面図である。 前記嵌合検知部材が前記第1ハウジングに装着されないことにより嵌合阻止位置にある嵌合阻止部が第2ハウジングの内側への第1ハウジングの挿入を阻止する状態を示す断面平面図である。 第2ハウジングの内側に第1ハウジングが挿入された状態で当該第1ハウジングから嵌合検知部材が離脱することにより嵌合阻止位置に復帰した嵌合阻止部が第2ハウジングの当接壁に係止されることにより前記第2ハウジングからの前記第1ハウジングの離脱を阻止している状態を示す断面平面図である。 図17のXVIII−XVIII線に沿った断面を示す背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電気接続装置において第1ハウジングに嵌合検知部材が装着された状態で当該第1ハウジングが第2ハウジングの内側に挿入される過程を示す断面側面図である。 前記第2の実施の形態に係る第1ハウジングが前記第2ハウジング内に完全に挿入された状態を示す断面側面図である。 前記第2の実施の形態に係る第1ハウジングが前記第2ハウジング内に完全に挿入された状態で当該第1ハウジングから前記嵌合検知部材が抜き取られる過程を示す断面側面図である。 前記第2の実施の形態に係る前記嵌合検知部材の斜視図である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図18は、本発明の第1の実施の形態に係る電気接続装置を示す。この電気接続装置は、第1コネクタC1と、第2コネクタC2と、嵌合検知部材30と、を備える。第1コネクタC1は、それぞれが雌端子である複数の第1端子T1と、当該複数の第1端子T1を保持する第1ハウジング10と、を有する。前記第2コネクタC2は、それぞれが雄端子である複数の第2端子T2と、当該複数の第2端子T2を保持する第2ハウジング20と、を有する。前記複数の第1端子T1と前記複数の第2端子T2はそれぞれ共通の端子嵌合方向に沿って互いに嵌合可能であり、当該嵌合により互いに電気的に導通することが可能である。前記嵌合検知部材30は、前記第1端子T1と前記第2端子T2との嵌合状態を検知すべく前記第1ハウジング10に装着される。
図5及び図6に示されるように、前記第1ハウジング10は、ハウジング本体12と、ロック部であるロック片14と、を有する。
前記ハウジング本体12は、前記端子嵌合方向に沿って前記第2ハウジング20の内側に挿入されることが可能な形状、この第1の実施の形態では略直方体状、をなす。ハウジング本体12は、前記複数の第1端子T1をそれぞれ受け入れる複数の端子収容室13と、各端子収容室13に受け入れられる前記複数の第1端子T1をそれぞれ係止する端子係止部、例えばランス、とを有する。
前記ロック片14は、前記ハウジング本体12が前記第2ハウジング20の内側に挿入された状態をロックするように当該第2ハウジング20に係止される。具体的にロック片14は、前記ハウジング本体12の前端部上面と一体につながる前端部14aと、この前端部14aと反対側の端部であって前記前端部14aを支点に前記ハウジング本体12に近づく方向(図1〜図3では下方向)に撓み変位可能な後端部14bと、前記前端部14aと前記後端部14bとの間に位置するロック用被係止部14cと、を有する。当該ロック片14には、さらに、貫通穴15が形成されている。当該貫通穴15は、前記後端部14bと前記ロック用被係止部14cとの間の位置、つまり前記第2ハウジング20への前記第1ハウジング10の挿入方向(端子嵌合方向)の後ろ側の位置、で当該ロック片14をその厚み方向つまり前記撓み変位の方向に貫通する。
前記ロック片14の後端部14bは、前記嵌合検知部材30を拘束する検知部材拘束部として機能する。具体的に、当該後端部14bは、前記嵌合検知部材30を拘束するための拘束用係合部14dを含む。当該拘束用係合部14dは、前記後端部14bの最も後端の位置に形成された突起であり、その前側の部位の下面よりもさらに内向き(図1の姿勢では下向き)に突出する。当該拘束用係合部14dは、後述のように、前記嵌合検知部材30が前記第1ハウジング10から離脱するのを阻止するように当該嵌合検知部材30を係止する形状を有する。
この第1の実施の形態に係る前記第1コネクタC1は、さらに、リテーナ40を備える。当該リテーナ40は、前記第1ハウジング10の適当な部位に装着されることにより、前記複数の端子収容室13にそれぞれ収容される前記複数の第1端子T1を一括して二次係止する。当該リテーナ40は、本発明において必須のものでなく、適宜省略が可能である。
前記第2ハウジング20は、挿入空間を囲む形状を有する。前記挿入空間は、前記第1ハウジング10の前後方向(端子嵌合方向と平行な方向)に合致するハウジング挿入方向に沿った当該第1ハウジング10のハウジング本体12の挿入を受け入れる空間である。当該挿入空間は、一方向に向かう開口である挿入口をもつ形状を有し、当該挿入口を通じての前記ハウジング本体12の挿入を受け入れる。
第2ハウジング20は、端子保持部22と、周壁24と、を一体に有する。
前記端子保持部22は、前記複数の第2端子T2を保持する部位である。当該端子保持部22は、前記複数の第2端子T2をそれぞれ収容する複数の端子収容室23と、当該複数の端子収容室23にそれぞれ収容される前記複数の第2端子T2をそれぞれ係止するランスと、を有する。
周壁24は、前記挿入空間を囲む角筒状をなし、かつ、その一方の端部である奥側端部が前記端子保持部22と一体につながる。前記周壁24の両端部のうち前記奥側端部と反対側の入口側端部は、前記第1ハウジング10の挿入入口を囲む開口端部を構成する。
前記開口端部の一部(図1及び図2に示される姿勢では上側中央部)は、ロック用係止部26を構成する。当該ロック用係止部26のすぐ奥側には前記周壁24を貫通する貫通穴25が形成され、当該貫通穴25は前記ロック片のロック用被係止部14cの内側からの嵌まり込みを受け入れる形状を有する。前記ロック用係止部26は、前記第2ハウジング20の挿入空間内への前記第1ハウジング10の挿入に伴って前記ロック片14のロック用被係止部14cを外側(図2では上側)から押圧して当該ロック片14を内向き(図2では下向き)に弾性変位させ、当該挿入が完了した時点、つまり図3に示すように前記複数の第1端子T1と前記複数の第2端子T2とが完全に嵌合する正規の嵌合位置に前記第1ハウジング10が到達した時点で、前記貫通穴25に嵌まり込む前記ロック用被係止部14cをその後ろ側(図3では右側)から拘束するように係止する。これにより、ロック用係止部26は、当該第1ハウジング10の後退を阻止して当該第1ハウジング10の挿入状態をロックする。
この第1の実施の形態に係る前記第2コネクタC2は、さらに、リテーナ50を備える。当該リテーナ50は、前記第2ハウジング20の端子保持部22の適当な部位に装着されることにより、前記複数の端子収容室23にそれぞれ収容される前記複数の第2端子T2を一括して二次係止する。当該リテーナ50は、本発明において必須のものでなく、適宜省略が可能である。
前記嵌合検知部材30は、前記第1コネクタC1と前記第2コネクタC2との嵌合の前に予め当該第1コネクタC1の第1ハウジング10に装着され、かつ、当該第1コネクタC1と第2コネクタC2との嵌合が完全に完了した状態、つまり前記第1ハウジング10が前記正規の嵌合位置まで到達した状態、でのみ前記第1ハウジング10から離脱可能となるように、当該第1ハウジング10に保持される。
具体的に、前記第1ハウジング10のハウジング本体12の上面のうち、前記ロック片14に覆われている領域には、嵌合検知部材30を保持する部分が設けられている。この部分は、溝16を含む。溝16は、前記上面のうち部分的に凹んだ部分であって、一定の幅をもって前記ハウジング挿入方向(端子嵌合方向)と平行な方向に直線状に延びる。
前記嵌合検知部材30は、被装着部32と、被把持部33と、被拘束片34と、を一体に有する。
前記被装着部32は、前記溝16にその長手方向(この実施の形態では前記ハウジング挿入方向)に沿って挿入されるようにして当該溝16に嵌入されることにより前記ハウジング本体12に装着されることが可能な形状、具体的には一定の幅をもって前記ハウジング挿入方向に沿って延びる形状、を有する。当該溝16に沿って当該被装着部32が挿入される方向が、嵌合検知部材30の前後方向である検知部材前後方向に相当する。前記被把持部33は、作業者によって把持されるための部位であり、前記被装着部32からさらに前記検知部材前後方向に沿って後ろ側に延長された部位である。
前記被拘束片34は、前記第1ハウジング10のロック片14によって拘束されることが可能な部位であり、被拘束片本体35と、被拘束用係合部36と、を一体に有する。
前記被拘束片本体35は、前記被装着部32の後端と一体につながる後端部35aと、その反対側の前端部35bと、を有する。当該被拘束片本体35は、外力を受けない自然状態において前記前端部35bが前記被装着部32から離間(図1では上側に離間)する自然形状を有する。さらに、当該被拘束片本体35は、前記前端部35bが前記第1ハウジング10のロック片14の拘束用係合部14dにより前記被装着部32に向けて(図2及び図3では下向きに)押圧されることにより、その押圧の向きすなわち前記前端部35bが前記被装着部32に近づく向きに変位することを許容するような弾性的な撓み変形が可能な形状を有する。つまり、前記被拘束片本体35は、前記後端部35aを支点として前記前端部35bが撓み変位することが可能な自由端部を構成する片持ち梁状をなす。
前記被拘束用係合部36は、前記被拘束片本体35の前端部35bからさらに外向き(図1〜図3では上向き)に突出する突起である。当該被拘束用係合部36は、前記被拘束片本体35が弾性変形していない自然状態では図1に示すような係合位置に位置し、当該被拘束片本体35の弾性変形に伴って内向き(図2及び図3では下向き)に変位することが可能である。
前記係合位置は、図1に示されるように当該被拘束用係合部36の後ろ側に前記拘束用係合部14dが位置する状態で両係合部36,14dが互いに係合することが可能な位置である。当該係合により、前記拘束用係合部14dは、当該被拘束用係合部36の後ろ向きの変位を阻止すること、つまり、第1ハウジング10からの嵌合検知部材30の後ろ向きの離脱を阻止すること、が可能である。
前記被拘束用係合部36は、前記被拘束片本体35の弾性変形により、図2図3に示すような退避位置、さらには図2に示すように当該退避位置よりもさらに前記被装着部本体32に近づく位置まで変位することが可能である。前記退避位置は、前記被拘束用係合部36が前記拘束用係合部14dから離脱して当該拘束用係合部14dとの係合を解除する位置であり、当該係合の解除によって嵌合検知部材30は前記第1ハウジング10から後ろ向きに離脱することが許容されるように解放される。
前記被装着部32には、当該被装着部32と前記被拘束片本体35の前端部35bとの干渉を避けるための貫通穴32bが形成されている。前記前端部35bは、前記第2ハウジング20への前記第1ハウジング10の挿入過程において内向きに撓み変位する前記ロック片14の拘束用係合部14dによって前記被拘束片本体35が内向きに押圧されることにより、図2に示されるように前記貫通穴32b内に嵌まり込む位置まで変位することが可能であり、この状態においても前記嵌合検知部材30は第1ハウジング10から後ろ向きに離脱することが阻止されるように前記拘束用係合部14dに拘束される。
前記第2ハウジング20のロック用係止部26は、本発明に係る係止解除操作部としても機能する。すなわち、当該ロック用係止部26は、図2に示すように前記第1端子T1と前記第2端子T2との嵌合が完了する正規の嵌合位置に前記第1ハウジング10が到達するまでの挿入過程では前記ロック片14による前記被拘束片34の拘束を維持させ、図3に示すように前記正規の嵌合位置に前記第1ハウジング10が到達した時点で前記被拘束用係合部36を前記退避位置に変位させて前記ロック片14による前記嵌合検知部材30の拘束を解除するように前記被拘束片34を操作する。
具体的に、前記ロック用係止部26は、図2に示されるような第1ハウジング10の挿入過程においては、前記ロック片14のロック用被係止部14cを外側(図2では上側)から押圧することにより当該ロック片14を深く内向き(図2では下向き)に撓み変形させ、これにより、当該ロック片14の後端部14bにおける拘束用係合部14dが被拘束片34の被拘束片本体35を同じ向きに押圧して当該被拘束片本体35の前端部35bが被装着部32の貫通穴32bに嵌まり込む位置まで当該前端部35bを深く変位させる状態にする。すなわち、前記ロック片14は、前記挿入過程において内向きに撓むように弾性変形することにより、前記被拘束片34を大きく撓み方向に弾性変形させながら当該被拘束片34を当該ロック片14と前記ハウジング本体12との間で挟み込み、これにより、前記被拘束片34の弾発力を利用して前記嵌合検知部材30の強固な拘束を維持する。
一方、前記ロック用係止部26は、図3に示されるように前記第1ハウジング10が前記正規の嵌合位置まで到達した状態では、前記ロック片14の貫通穴15に嵌まり込むことにより当該ロック片14の弾性復帰を許容すると同時に当該ロック片14のロック用被係止部14cの(ハウジング挿入方向についての)後ろ側に位置することにより当該ロック用被係止部14cの後ろ向きの変位を阻止するように、つまり第2ハウジング20内への第1ハウジング10の挿入の状態をロックするように、当該ロック用被係止部14cと係合する。
さらに、前記ロック用係止部26は、前記のように貫通穴15内に嵌まり込んだ状態で当該貫通穴15を通じて前記被拘束片34の被拘束用係合部36を外側(図3では上側)から押圧することにより当該被拘束用係合部36を前記係合位置よりも内側の退避位置まで変位させ、これにより、当該被拘束用係合部36と前記拘束用係合部14dとの係合を解除して前記第1ハウジング10からの前記嵌合検知部材30の離脱を可能にする。
この電気接続装置は、さらに、前記第1ハウジング10に前記嵌合検知部材30が装着されていない状態では当該第1ハウジング10の第2ハウジング20への嵌入を阻止する機能、すなわち、前記嵌合検知部材30を用いることなく第1コネクタC1と第2コネクタC2との結合(第1端子T1と第2端子T2との嵌合)が進められることを防ぐ機能、を有する。そのための手段として、前記第2ハウジング20は、図8及び図15〜図18に示される一対の当接壁27を有し、前記第1ハウジング10は、前記左右一対の当接壁27にそれぞれ対応する左右一対の受入れ部17と、前記ハウジング本体12につながる嵌合許容切換部と、を有し、前記嵌合検知部材30は一対の嵌合切換操作部38を有する。
前記一対の当接壁27は、前記周壁24の内側の空間内において、左右方向に互いに間隔をおいて並ぶ位置に配置される。この第の実施の形態では、前記一対の当接壁27は、前記第2ハウジング20の端子保持部22の前面から周壁24の内側においてその挿入口に向かって(つまり相手方の第1ハウジング10に向かって)前記端子嵌合方向(ハウジング挿入方向)に沿って延びる形状を有する。
前記一対の受入れ部17は、この実施の形態では、前記周壁24の内側の前記挿入空間において前記端子保持部22から前方つまり挿入口に向かう方向に離間した位置に配置される位置であって、後述のように本発明に係る「当接部」として機能するとともに「離間阻止用係止部」として機能する位置に設けられている。具体的には、図8に示されるように前記周壁24がその天壁の下面から下向きに突出する左右一対のリブ24aを有し、前記当接壁27は当該リブ24aの適所からさらに下方に突出するように形成されている。
前記受入れ部17は、前記第1ハウジング10のハウジング本体12において前記各当接壁27に対応する位置であって、当該ハウジング本体12の左右方向中央に位置する嵌合検知部材30の装着部である前記溝16を挟んでその左右両側の位置に設けられ、前記第2ハウジング20内への前記第1ハウジング10の挿入に伴う前記端子嵌合方向(図15〜図18では上下方向)に沿った前記当接壁27の挿入を受け入れる受入れ空間11を画定する。当該受入れ空間11は、前記端子嵌合方向と平行な第1ハウジング10の前後方向に延びる。
この実施の形態に係る受入れ部17は、前記前後方向と直交する左右方向について前記受入れ空間11の内縁を規定する内壁17aと、前記内壁17aから前記左右方向の外側に離間して前記受入れ空間11の外縁を規定する外壁17bと、当該外壁17bと連続して前記受入れ空間11の上縁を規定する上壁17cと、を有する。前記内壁17aは前記当接壁27を前記端子嵌合方向に案内する案内壁としても機能する。
嵌合許容切換部は、一対の撓み片18と、各撓み片18と一体に形成された嵌合阻止部19と、を有する。
前記一対の撓み片18は、前記一対の受入れ部17の外壁17bの内側の位置にそれぞれ設けられ、その基端部18から前記端子嵌合方向と平行な前記第1ハウジング10の前後方向に沿って延びる形状であって、当該前後方向と直交する左右方向に弾性的に撓み変形することが可能な形状を有する。各撓み片18は、前記ハウジング本体12(図では前記外壁17a)につながる後端部である前記基端部18aと、当該基端部18aの反対側の前端部である先端部18bと、を有し、当該先端部18bが自由端部として前記左右方向の外向きに撓み変位するように前記基端部18aを支点として弾性的に撓むことが可能である。
前記嵌合阻止部19は、前記撓み片18の適当な部位、この実施の形態では前記先端部18bに近い部位から内向きに突出する突起として構成される。当該嵌合阻止部19は、図16に示されるように前記撓み片18が無変形の状態では嵌合阻止位置、すなわち、前記受入れ空間11内において前記当接壁27の移動経路を遮る位置、に保持される一方、前記撓み片18の外向きの撓み(弾性変形)によって前記嵌合阻止位置から図13及び図15に示されるように左右方向外向きに退避して前記受入れ空間11に沿った前記当接壁27の進行を許容する嵌合許容位置へ弾性復帰可能に変位することが可能である。
一方、前記嵌合検知部材30は、左右一対の嵌合切換操作部38を含む。この実施の形態に係る前記一対の嵌合切換操作部38は、前記被装着部32のうちの左右両側縁部によって構成される。
当該一対の嵌合切換操作部38は、前記嵌合検知部材30が前記第1ハウジング10に装着されるのに伴って前記嵌合許容切換部と接触することにより前記嵌合阻止部19を前記嵌合許容位置まで変位させる。より詳しくは、当該一対の嵌合切換操作部38は、前記嵌合検知部材30が前記一対の撓み片18同士の間に介在する溝16に挿入されるのに伴って、図13に示すように当該一対の撓み片18の基端部18aの近傍部位を左右方向内側から押圧することにより当該一対の撓み片18をそれぞれ左右方向の外向きに弾性的に撓み変形させ、これにより、各撓み片18の先端部18bの近傍にある前記嵌合阻止部19を当該図13に示される前記嵌合許容位置まで弾性復帰可能に変位させる。
換言すれば、前記各嵌合許容切換部の嵌合阻止部19は、前記嵌合検知部材30が装着されない限り、つまり各撓み片18が弾性変形するように操作されない限り、前記嵌合阻止位置に保たれる。
さらに、この実施の形態に係る電気接続装置は、前記第2ハウジング20に対して前記第1ハウジング10が前記正規の嵌合位置まで挿入された完全挿入状態で前記嵌合検知部材30が前記第1ハウジング10から離脱したときに当該第2ハウジング20からの前記第1ハウジング10の離脱を阻止する機能を有する。具体的には、前記完全挿入状態での前記第1ハウジング10の溝からの前記嵌合検知部材30の抜き取りに伴う前記各撓み片18の弾性復帰により前記嵌合許容位置から前記嵌合阻止位置に向けて変位する前記各嵌合阻止部19が図17及び図18に示すように前記第2ハウジング20の各当接壁27の後ろ側に位置するように、より具体的には当該嵌合阻止部19が当該第2ハウジング20の端子保持部22の前面と当接壁27との間の空隙に嵌まり込んで当該当接壁27に対して後ろ側から当接可能となる(つまり当接壁27に係止される)ように、前記撓み片18の長さ及び当該撓み片18における前記嵌合阻止部19の位置が設定されている。
すなわち、この第1の実施の形態において、前記嵌合阻止部19は、前記第1ハウジング10に前記嵌合検知部材30が装着されていない状態で当該第1ハウジング10が第2ハウジング20の内側に挿入されることを阻止する本来の嵌合阻止部としての機能を有するのに加え、第2ハウジング20内に第1ハウジング10が完全に挿入された状態で当該第1ハウジング10から当該嵌合検知部材30が離脱したときに当該第2ハウジング20の当接壁27に係止されることにより当該第2ハウジング20からの当該第1ハウジング10の離脱を阻止する離脱阻止用被係止部としての機能を有する。同様に、この実施の形態に係る前記当接壁27は、前記嵌合阻止位置にある嵌合阻止部19と当接することにより第2ハウジング20内への第1ハウジング10の挿入による第1及び第2端子T1,T2同士の嵌合を阻止する当接部としての機能を有するとともに、第2ハウジング20内に第1ハウジング10が完全に挿入された状態で当該第1ハウジング10から当該嵌合検知部材30が離脱したときに当該第1ハウジング10の前記嵌合阻止部19を係止することにより当該第2ハウジング20からの当該第1ハウジング10の離脱を阻止する離脱阻止用係止部としての機能を有する。
なお、前記受入れ部17は必須のものではない。以上説明した機能は、第1ハウジング10における嵌合許容切換部と嵌合検知部材30の嵌合切換操作部38との組み合わせによって得ることが可能である。
以上説明した電気接続装置によれば、例えば次の要領で第1コネクタC1と第2コネクタC2との嵌合、さらにはその嵌合状態の確認を行うことが可能である。
1)第1ハウジング10への嵌合検知部材30の装着
両コネクタC1,C2同士の嵌合に先立ち、第1コネクタC1の第1ハウジング10に嵌合検知部材30が装着される。具体的には、当該第1ハウジング10のハウジング本体12の溝16に沿ってロック片14の内側に後方から嵌合検知部材30の被装着部32がその前端(被把持部33と反対側の端部:図1〜図3では左端)を先頭にして挿入される。そして、この被拘束片34の撓み変形を伴いながら当該被拘束片34の被拘束用係合部36がロック片14の後端部14bにおける拘束用係合部14dを乗り越えることにより、図1に示されるように嵌合検知部材30が第1ハウジング10に装着される。
この状態では、前記被拘束用係合部36が前記被拘束片34の弾性復帰により図1に示すような係合位置にあり、前記ロック片14の拘束用係合部14dが当該被拘束用係合部36と係合することにより、嵌合検知部材30が第1ハウジング10から後ろ向きに離脱するように変位するのを阻止するように当該嵌合検知部材30を拘束する。
前記第1ハウジング10への前記嵌合検知部材30の装着に伴い、当該嵌合検知部材30の一対の嵌合切換操作部38はそれぞれ図13に示すように撓み片18の内側に入り込んで当該撓み片18の基端部18aの近傍部位を外向きに押圧し、これにより、当該撓み片18の先端部18bの嵌合阻止部19をそれまでの嵌合阻止位置(図4及び図5に示される位置)から嵌合許容位置(図13に示される位置)まで変位させるように前記撓み片18を撓み方向(この実施の形態では第1ハウジング10の左右方向)に弾性的に撓み変形させる。
2)コネクタC1,C2同士の嵌合操作
前記のように嵌合検知部材30が装着された第1ハウジング10がそのまま端子嵌合方向に沿って第2ハウジング20の内側に挿入される。この挿入に伴い、第1コネクタC1の第1端子T1と第2コネクタC2の第2端子T2との嵌合が進行する。そして、当該嵌合が完了した時点、つまり第1ハウジング10が正規の嵌合位置まで到達した時点で、両端子T1,T2同士の電気的導通が確立される。
前記のように、前記第1ハウジング10への前記嵌合検知部材30の装着は、当該嵌合検知部材30の嵌合切換操作部38による撓み片18の操作、すなわち、嵌合阻止部19を嵌合阻止位置から嵌合許容位置まで外向きに退避させる操作、を伴うため、前記第2ハウジング20への前記第1ハウジング10の挿入に伴って当該第2ハウジング20の当接壁27は図15に示すように当該第1ハウジング10において画定された受入れ空間11を支障なく前記端子嵌合方向に沿って進行することができ、これにより、前記正規の嵌合位置への前記第1ハウジング10の到達を許容する。しかし、前記第1ハウジング10に前記嵌合検知部材30が装着されていない場合には、前記撓み片18は前記嵌合阻止部19を前記嵌合阻止位置に保持するため、当該嵌合阻止部19は図16に示すように前記当接壁27と当接することによりその進行を妨げ、それ以降の第1ハウジング10の挿入を
禁止する。このように、前記第1ハウジング10に前記嵌合検知部材30が装着されない限り、第1及び第2コネクタC1,C2同士の完全な結合を行うことは不可能であり、このことは、当該嵌合検知部材30の使い忘れ、つまり、当該嵌合検知部材30を用いることなくコネクタC1,C2同士の嵌合を進めること、の確実な防止を可能にする。
一方、前記第1ハウジング10の挿入つまり第2ハウジング20に対する第1ハウジング10の相対移動に伴い、第2ハウジング20に形成されているロック用係止部26がロック片14のロック用被係止部14cに当接してこれを内向きに押圧し、これにより当該ロック片14を内向きに撓ませて当該ロック片14の後端部14bを大きく内向きに撓ませる。これにより、当該後端部14bから内向きに突出する拘束用係合部14dが嵌合検知部材30の被拘束片34の被拘束片本体35を内向きに押圧して当該被拘束片本体35の前端部35bを大きく内向きに変位させる。このようにして当該拘束用係合部14dは、前記被拘束片34を大きく内向きに撓ませるように弾性変形させながらハウジング本体12の上面(溝16の底面)との間で嵌合検知部材30を挟み込み、これにより当該嵌合検知部材30の拘束を維持する。すなわち、この嵌合途中の段階では嵌合前の段階と同様に第1ハウジング10から嵌合検知部材30を離脱させることが不可能であり、このことをもって作業者は両コネクタC1,C2がまだ完全な嵌合状態にない半嵌合状態にあることを認識することができる。
3)正規の嵌合位置への到達
さらに前記第1ハウジング10の挿入が進行して第1端子T1と第2端子T2とが完全に嵌合する正規の嵌合位置に到達すると、前記ロック用係止部26が前記ロック片14の貫通穴15に嵌まり込んで当該ロック片14の弾性復帰を許容する。これにより、当該ロック用係止部26は、前記ロック片14のロック用被係止部14cと係合して前記第1ハウジング10の挿入状態をロックすると同時に、前記貫通穴15を通じて前記被拘束片34の被拘束用係合部36を内向きに押圧操作し、これにより当該被拘束用係合部36を図3に示される退避位置、すなわち前記係合位置よりも内側に退避してロック片14の拘束用係合部14dから内側に離脱して当該拘束用係合部14dから解放される位置、に位置させる。これにより、ロック片14による嵌合検知部材30の拘束が解除され、この状態で、操作者は前記嵌合検知部材30の例えば被把持部33を把持して当該嵌合検知部材30を前記ロック片14の内側から後方に抜き取ることが可能であり、これをもって、コネクタC1,C2同士の嵌合が完了したことを認識することができる。
このように引き抜かれた嵌合検知部材30は、同一の電気接続装置または同等の構造をもつ他の電気接続装置の嵌合検知に繰り返し使用されることが可能である。あるいは、第1コネクタC1ごとに装備された嵌合検知部材30を回収することにより、各第1コネクタC1の嵌合状態を集中管理することも可能である。例えば、複数の第1コネクタC1が互いに離間した複数の箇所に設置されている場合において、回収された嵌合検知部材30の総数が前記複数の第1コネクタC1の総数に満たない場合、いずれかの第1コネクタC1が未だ第2コネクタC2と完全に嵌合されていないことを認識することが可能である。
さらに、この第1の実施の形態において、前記第1ハウジング10からの前記嵌合検知部材30の引き抜きは、それまでの当該嵌合検知部材30の嵌合切換操作部38による撓み片18の押圧操作の解除及び当該解除による当該撓み片18の弾性復帰を伴う。当該撓み片18の弾性復帰は、嵌合阻止部19の前記嵌合許容位置から前記嵌合阻止位置に向けての復帰を伴い、当該復帰は当該嵌合阻止部19を図17及び図18に示すような被係止位置、すなわち、当接壁27の後ろ側(図17では下側)に入り込むことにより当該当接壁27に対してその後ろ側から当接するように係止される位置、に至らせる。この係止は、第2ハウジング20からの第1ハウジング10の離脱を阻止するものであり、かつ、当該第1ハウジング10に再度前記嵌合検知部材30が装着された場合にのみ解除される。つまり、前記第2ハウジング20からの前記第1ハウジング10の離脱は当該第1ハウジング10への嵌合検知部材30の再装着による前記嵌合阻止部19の嵌合許容位置(離脱許容位置)への復帰のみによって許容される。このことは、次の嵌合作業時において第1ハウジング10に嵌合検知部材30が装着されていることを確実に保証する。
本発明に係る嵌合検知部材及び拘束解除操作部の具体的な構成は限定されない。当該嵌合検知部材は、第1ハウジングに装着可能であり、かつ、第1端子と第2端子との嵌合途中では前記第1ハウジングからの離脱が阻止されるものであればよく、その範囲で適宜変形されることが可能である。また、前記拘束解除操作部は前記ロック片14ではなく嵌合検知部材そのものを操作するものでもよい。
その例を本発明の第2の実施の形態として図19〜図22に示す。
この第2の実施の形態に係る電気接続装置は、第1の実施の形態と同様に第1ハウジング110、第2ハウジング120及び嵌合検知部材130を備え、第1ハウジング110はハウジング本体112とロック片114とを有し、第2ハウジング120は端子保持部122と周壁124を有し、嵌合検知部材130は、前記ハウジング本体112の溝116に挿入されるように装着される被装着部132と、被把持部133と、撓み変形可能な被拘束片134とを有する。
しかし、前記第1の実施の形態と異なり、第2の実施の形態に係る前記被拘束片134は被装着部132の前端から前方に延びて上向きに撓み変形可能な形状を有するとともに、前記ロック片114ではなく前記ハウジング本体112に係止される被拘束用係合部136を含む。具体的に、当該被拘束用係合部136は前記被拘束片134の前端において下向きに突出し、前記ハウジング本体112の溝116の底面には上向きに突出して前記被拘束用係合部136と係合する拘束用係合部115が形成されている。また、前記第2ハウジング120はその周壁124の内側において前記端子保持部122から前記第1ハウジング110に向かって突出する拘束解除操作部125を有し、当該拘束解除操作部125は、前記第2ハウジング120の周壁124の内側に前記第1ハウジング110が図20及び図21に示す正規の嵌合位置まで挿入された時点で前記被拘束片134の上向きの撓み変形を伴いながら前記嵌合検知部材130の被拘束用係合部136を前記拘束用係合部115と係合する係合位置よりも上側の退避位置まで変位させて両係合部136,115の係合を解除するように、当該被拘束用係合部136を操作する。
この電気接続装置においても、前記第1ハウジング110が前記第2ハウジング120に対して正規の嵌合位置に至るまでは被拘束用係合部136と拘束用係合部115との係合が前記第1ハウジング110からの前記嵌合検知部材130の離脱を阻止し、前記第1ハウジング110が前記正規の嵌合位置に至った時点で前記第2ハウジング120の拘束解除操作部125が前記被拘束用係合部136を操作して両係合部136,115の係合を解除する(つまり第1ハウジング110からの嵌合検知部材130の離脱を可能にする)ため、使用者は第1ハウジング110からの嵌合検知部材130の離脱の可否によって嵌合状態を的確に認識することができる。
そして、この電気接続装置においても、前記第1ハウジング110に前記第1の実施の形態に係る嵌合許容切換部と同様の嵌合許容切換部が設けられ、前記嵌合検知部材130に当該嵌合検知部材130の第1ハウジング110への装着に伴って前記嵌合許容切換部を操作する嵌合切換操作部、例えば図22に示されるような嵌合切換操作部138、が設けられることにより、前記第1ハウジング110に前記嵌合検知部材130が装着されない状態でのコネクタ同士の嵌合が防がれる。
また、前記嵌合検知部材130が例えば図22に示すような識別情報保持部140を有することにより、当該嵌合検知部材130の回収及び前記識別情報保持部140からの識別情報の読み取りによって、各所に点在する複数のコネクタのうちの完全な嵌合が行われているコネクタの把握すなわちコネクタ嵌合の一括管理を行うことも可能である。
その他、本発明は例えば次のような実施の形態を含むことが可能である。
(1)本発明に係る嵌合阻止部の変位の方向は、限定されない。例えば当該嵌合阻止部は、嵌合阻止位置から前記端子嵌合方向と平行な方向に退避(後退)することによって第1ハウジングと第2ハウジングとの接近を許容するものでもよい。ただし、この場合には当該嵌合阻止位置と嵌合許容位置との間に大きなストロークを要するのに対し、前記第1の実施の形態のように嵌合阻止部が嵌合阻止位置から端子嵌合方向と交差する方向に変位するものは、小さな変位量で当該嵌合阻止位置から嵌合許容位置まで退避することができる利点がある。
(2)本発明に係る嵌合許容切換部が嵌合阻止部を変位させる手段は、撓み片の撓み変形に限定されない。例えば、本発明に係る嵌合許容切換部は、前記嵌合阻止部を嵌合許容位置から嵌合阻止位置に向かう方向に付勢するばね部材を含み、嵌合切換操作部が前記ばね部材の弾性変形を伴いながらその弾発力に抗して嵌合阻止部を嵌合阻止位置から嵌合許容位置に変位させるものでもよい。
(3)本発明に係る嵌合許容切換部が撓み片を含む場合、その撓み片の個数は問わない。当該嵌合許容切換部は例えば単一の撓み片のみを有するものでもよい。ただし、前記第1の実施の形態のように、嵌合検知部材30が一対の撓み片18同士の間に挿入されるように第1ハウジング10に装着されるものでは、当該嵌合検知部材30が当該一対の撓み片18の弾発力を両外側からバランスよく受けることができるため、当該弾発力によって当該嵌合検知部材30の姿勢が崩れることが有効に抑止される利点がある。
(4)本発明において、第1端子及び第2端子の具体的な形状や用途は問わない。例えば、第2端子は、複数の第1端子を相互に短絡するように短絡用連結部を介して相互結合されるジョイント端子であってもよい。
C1 第1コネクタ
C2 第2コネクタ
T1 第1端子
T2 第2端子
10 第1ハウジング
12 ハウジング本体
13 端子収容室
14 ロック片
14b ロック片の後端部(検知部材拘束部)
14d 拘束用係合部
16 溝
17 受入れ部
18 撓み片
19 嵌合阻止部
20 第2ハウジング
22 端子保持部
24 周壁
26 ロック用係止部(拘束解除操作部)
27 当接壁(当接部及び離脱阻止用係止部)
30 嵌合検知部材
32 被装着部
34 被拘束片
35 被拘束片本体
36 被拘束用係合部
38 嵌合切換操作部

Claims (8)

  1. 電気接続装置であって、
    第1端子及び当該第1端子を保持する第1ハウジングを有する第1コネクタと、
    前記第1端子と特定の端子嵌合方向に嵌合することにより当該第1端子と電気的に導通する第2端子及びこの第2端子を保持する第2ハウジングを有する第2コネクタと、
    前記第1端子と前記第2端子との嵌合状態を検知するために前記第1ハウジングに装着される嵌合検知部材と、を備え、
    前記第1ハウジングは、当該第1ハウジングからの前記嵌合検知部材の離脱を阻止するように当該嵌合検知部材を拘束する検知部材拘束部を有し、
    前記第2ハウジングは、当該第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの相対位置が前記第1端子と前記第2端子とを完全に嵌合させる正規の嵌合位置に至るまでは前記検知部材拘束部による前記嵌合検知部材の拘束を維持させ、前記相対位置が前記正規の嵌合位置に至ったときは前記検知部材拘束部による前記嵌合検知部材の拘束を解除するように当該検知部材拘束部及び当該嵌合検知部材の少なくとも一方を操作する拘束解除操作部を有し、
    前記第1ハウジングは、ハウジング本体と、当該ハウジング本体につながり、嵌合阻止部を含む嵌合許容切換部を有し、当該嵌合許容切換部は、前記嵌合阻止部を当該嵌合阻止部が前記第2ハウジングと当接することにより当該第1ハウジングが前記正規の嵌合位置に至ることを阻止する嵌合阻止位置に保つ形状を有するとともに、当該嵌合阻止部を前記嵌合阻止位置から前記第1ハウジングが前記正規の嵌合位置に至るのを許容する嵌合許容位置まで変位させるように弾性変形可能な形状を有し、
    前記嵌合検知部材は、前記第1ハウジングに装着された状態で前記嵌合許容切換部と接触することにより前記嵌合阻止部を前記嵌合許容位置まで変位させるように前記嵌合許容切換部を弾性変形させる嵌合切換操作部を有する、電気接続装置。
  2. 請求項1記載の電気接続装置であって、
    前記嵌合許容切換部は、前記端子嵌合方向に対して交差する撓み方向に撓むように弾性変形可能な少なくとも一つの撓み片を有し、前記嵌合阻止部は当該少なくとも一つの撓み片の撓みによって前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置まで変位するように当該少なくとも一つの撓み片に設けられ、前記嵌合切換操作部は、前記端子嵌合方向への前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの相対移動に伴って前記撓み片を前記撓み方向に押圧する形状を有する、電気接続装置。
  3. 請求項2記載の電気接続装置であって、前記嵌合検知部材は、前記撓み方向に対して直交する方向に前記第1ハウジングに挿入されるように装着されるものであり、前記嵌合切換操作部は、前記第1ハウジングへの前記嵌合検知部材の挿入に伴って前記撓み片を前記撓み方向に押圧する形状を有する、電気接続装置。
  4. 請求項3記載の電気接続装置であって、前記少なくとも一つの撓み片は前記撓み方向に互いに間隔をおいて配置される一対の撓み片を含み、前記嵌合阻止部は前記一対の撓み片のそれぞれに設けられ、前記一対の撓み片はそれぞれの撓み片の撓み方向が相手方の撓み片から離れる方向となるように配置され、前記嵌合検知部材は前記一対の撓み片同士の間に挿入されるように前記第1ハウジングに装着されて当該挿入に伴って前記一対の撓み片をそれぞれ外向きに押圧して撓ませることにより当該撓み片に設けられる前記嵌合阻止部を前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置に変位させる、電気接続装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電気接続装置であって、前記第2ハウジングが当接部を有し、前記第1ハウジングが前記端子嵌合方向に沿った前記当接部の挿入を受け入れる受入れ空間を画定する受入れ部を有し、前記嵌合阻止部の嵌合阻止位置が前記受入れ空間内で前記当接部の挿入の進行を妨げる位置であり、前記嵌合阻止部の嵌合許容位置が前記受入れ空間内から前記端子嵌合方向と交差する方向に退避して前記当接部の挿入の進行を許容する位置であるように、当該嵌合阻止部が配置される、電気接続装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電気接続装置であって、前記第2ハウジングが離脱阻止用係止部を有し、前記嵌合許容切換部が前記第2ハウジングからの前記第1ハウジングの離脱を阻止するように前記離脱阻止用係止部に係止される離脱阻止用被係止部をさらに有し、当該嵌合許容切換部は、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されて当該嵌合検知部材の嵌合切換操作部により操作されることにより前記離脱阻止用被係止部を当該離脱阻止用被係止部が前記離脱阻止用係止部に係止される被係止位置から当該離脱阻止用被係止部が前記離脱阻止用係止部から離脱して前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの離脱を許容する離脱許容位置まで変位するように弾性変形し、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されない状態では前記離脱阻止用被係止部を前記被係止位置に保つ形状を有する、電気接続装置。
  7. 請求項6記載の電気接続装置であって、前記嵌合阻止部が前記嵌合阻止位置から前記嵌合許容位置まで変位することにより前記離脱阻止用係止部から離脱し、かつ、前記嵌合許容位置から前記嵌合阻止位置に向かって復帰することにより前記離脱阻止用係止部に係止されるように、当該嵌合阻止部の嵌合阻止位置及び嵌合許容位置が設定される、電気接続装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の電気接続装置であって、前記嵌合検知部材は前記第1ハウジングに拘束されるための被拘束片を有し、当該被拘束片は、被拘束用係合部を含むとともに、当該被拘束用係合部を係合位置から退避位置へ変位させるように弾性的に撓み変形可能な形状を有し、前記第1ハウジングは、前記嵌合検知部材を拘束するための検知部材拘束部を有し、当該検知部材拘束部は、前記第1ハウジングに前記嵌合検知部材が装着されかつ前記被拘束用係合部が前記係合位置にある状態では前記第1ハウジングからの前記嵌合検知部材の離脱を阻止するように前記被拘束用係合部と係合する拘束用係合部を含み、前記被拘束用係合部が前記係合位置から前記退避位置に変位するのに伴って当該被拘束用係合部を解放することにより前記第1ハウジングからの前記嵌合検知部材の離脱を許容し、前記第2ハウジングは、前記第1端子と前記第2端子との嵌合が完了する正規の嵌合位置に前記第1ハウジングが到達するまでは前記検知部材拘束部による前記被拘束片の拘束を維持させ、前記正規の嵌合位置に前記第1ハウジングが到達した時点で前記被拘束用係合部を前記退避位置に変位させて前記検知部材拘束部による前記嵌合検知部材の拘束を解除するように前記被拘束片を操作する係止解除操作部を有する、電気接続装置。
JP2016087622A 2016-04-26 2016-04-26 嵌合検知機能を有する電気接続装置 Active JP6569131B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087622A JP6569131B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 嵌合検知機能を有する電気接続装置
PCT/JP2017/014798 WO2017187962A1 (ja) 2016-04-26 2017-04-11 嵌合検知機能を有する電気接続装置
US16/090,284 US10498084B2 (en) 2016-04-26 2017-04-11 Electrical connection device having connection detection function
CN201780025531.8A CN109075509B (zh) 2016-04-26 2017-04-11 具备嵌合检测功能的电连接装置
DE112017002195.2T DE112017002195B4 (de) 2016-04-26 2017-04-11 Elektrische Verbindungsvorrichtung, welche eine Verbindungs- Detektionsfunktion aufweist

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016087622A JP6569131B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 嵌合検知機能を有する電気接続装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017199487A JP2017199487A (ja) 2017-11-02
JP2017199487A5 JP2017199487A5 (ja) 2018-08-02
JP6569131B2 true JP6569131B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=60161664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016087622A Active JP6569131B2 (ja) 2016-04-26 2016-04-26 嵌合検知機能を有する電気接続装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10498084B2 (ja)
JP (1) JP6569131B2 (ja)
CN (1) CN109075509B (ja)
DE (1) DE112017002195B4 (ja)
WO (1) WO2017187962A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020047365A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 住友電装株式会社 コネクタ
DE102019113491A1 (de) * 2019-05-21 2020-11-26 Te Connectivity Germany Gmbh Gehäuse für einen Stecker mit einer Anzeigeeinrichtung
JP7232407B2 (ja) * 2019-08-09 2023-03-03 住友電装株式会社 コネクタ
JP7230739B2 (ja) * 2019-08-09 2023-03-01 住友電装株式会社 コネクタ

Family Cites Families (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5120255A (en) * 1990-03-01 1992-06-09 Yazaki Corporation Complete locking confirming device for confirming the complete locking of an electric connector
JPH0416887A (ja) 1990-05-10 1992-01-21 Hitachi Metals Ltd 加熱定着装置
JPH0810928Y2 (ja) * 1990-05-31 1996-03-29 矢崎総業株式会社 コネクタのロック結合検知装置
JPH0710306B2 (ja) 1990-06-29 1995-02-08 株式会社日商 コイン洗浄運搬機
JPH04147583A (ja) * 1990-10-08 1992-05-21 Yazaki Corp コネクタのロック結合検知装置
GB2249438B (en) 1990-10-08 1995-01-18 Sumitomo Wiring Systems Connector
JPH081579Y2 (ja) * 1990-10-08 1996-01-17 住友電装株式会社 コネクタ
JP2508996B2 (ja) * 1990-11-08 1996-06-19 矢崎総業株式会社 コネクタのロック結合検知装置
US5192225A (en) 1990-11-08 1993-03-09 Yazaki Corporation Connector locking connection detection device
US5539915A (en) * 1992-09-17 1996-07-23 International Business Machines Corporation System for completely transferring data from disk having low rate to buffer and transferring data from buffer to computer through channel having higher rate concurrently
US5618201A (en) * 1994-06-14 1997-04-08 Yazaki Corporation Connector having engagement detecting device
US5759058A (en) * 1995-06-06 1998-06-02 Cardell Corporation Connector position assurance component
JPH1126089A (ja) * 1997-07-08 1999-01-29 Yazaki Corp ロック検知コネクタ
JP3467185B2 (ja) * 1998-04-08 2003-11-17 矢崎総業株式会社 コネクタのロック機構
US6129577A (en) * 1998-12-21 2000-10-10 Lucent Technologies Inc. Connector testing system having connector latching
JP4013412B2 (ja) * 1999-07-28 2007-11-28 住友電装株式会社 コネクタ
JP3538750B2 (ja) * 1999-08-02 2004-06-14 住友電装株式会社 レバー式コネクタ
US6435895B1 (en) * 2001-04-27 2002-08-20 Delphi Technologies, Inc. Connector position assurance device
JP4577209B2 (ja) * 2005-12-26 2010-11-10 住友電装株式会社 コネクタ
SG135994A1 (en) * 2006-03-17 2007-10-29 J S T Mfg Co Ltd Electric connector
SG143088A1 (en) * 2006-11-22 2008-06-27 Mea Technologies Pte Ltd Electrical connector
JP2008218116A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
US7470138B1 (en) * 2007-07-18 2008-12-30 J.S.T. Corporation Connector position assurance device and connector assembly apparatus incorporating the same
JP5040800B2 (ja) * 2008-05-14 2012-10-03 日立電線株式会社 電気接続用コネクタ
JP5040821B2 (ja) * 2008-06-09 2012-10-03 日立電線株式会社 電気接続用コネクタ
JP5329330B2 (ja) * 2009-07-22 2013-10-30 日本航空電子工業株式会社 コネクタ組立体
JP5524728B2 (ja) * 2010-06-10 2014-06-18 日本圧着端子製造株式会社 結合検知手段を有するコネクタ
JP5653150B2 (ja) * 2010-09-16 2015-01-14 矢崎総業株式会社 半嵌合防止コネクタ
JP2012099294A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Smk Corp 嵌合検知型コネクタ
US8747146B2 (en) * 2011-05-04 2014-06-10 Tyco Electronics Corporation Electrical connector having connector position assurance
CN202601982U (zh) * 2012-06-08 2012-12-12 泰科电子(上海)有限公司 连接器组件和连接器产品
JP2014044825A (ja) 2012-08-24 2014-03-13 Toyota Motor Corp コネクタ嵌合方法及び嵌合治具
ITTO20120904A1 (it) * 2012-10-16 2014-04-17 Tyco Electronics Amp Italia Srl Connettore elettrico con elemento di assicurazione della posizione del connettore
JP5768802B2 (ja) * 2012-11-14 2015-08-26 住友電装株式会社 コネクタ
JP5885096B2 (ja) * 2013-05-08 2016-03-15 住友電装株式会社 コネクタ
JP2015041469A (ja) 2013-08-21 2015-03-02 トヨタ自動車株式会社 コネクタ嵌合方法及びコネクタ嵌合治具
JP2015082363A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 住友電装株式会社 コネクタ
US9478906B2 (en) * 2014-03-18 2016-10-25 Tyco Electronics Corporation Connector mating assurance
WO2016080565A1 (ko) * 2014-11-18 2016-05-26 엘지전자 주식회사 웨어러블 디바이스 및 그 제어 방법
US9350116B1 (en) * 2015-06-10 2016-05-24 Delphi Technologies, Inc. Connector system with connector position assurance device
JP6418101B2 (ja) * 2015-08-07 2018-11-07 株式会社オートネットワーク技術研究所 嵌合検知機能を有する電気接続装置
KR101835115B1 (ko) * 2015-09-16 2018-04-19 몰렉스 엘엘씨 커넥터 위치 확정 장치를 갖는 커넥터 조립체
JP6213591B2 (ja) * 2016-02-25 2017-10-18 第一精工株式会社 コネクタ
JP6288125B2 (ja) * 2016-03-03 2018-03-07 第一精工株式会社 コネクタ
US9680256B1 (en) * 2016-03-17 2017-06-13 Te Connectivity Corporation Connector system with connector position assurance
JP6417370B2 (ja) * 2016-07-29 2018-11-07 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP6560273B2 (ja) * 2017-02-06 2019-08-14 矢崎総業株式会社 嵌合コネクタ
US10283904B2 (en) * 2017-08-04 2019-05-07 Yazaki Corporation Connector

Also Published As

Publication number Publication date
DE112017002195T5 (de) 2019-01-10
CN109075509A (zh) 2018-12-21
CN109075509B (zh) 2020-05-08
DE112017002195B4 (de) 2023-07-20
JP2017199487A (ja) 2017-11-02
US20190115695A1 (en) 2019-04-18
US10498084B2 (en) 2019-12-03
WO2017187962A1 (ja) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8708719B2 (en) Terminal fitting and connector
JP4267935B2 (ja) 電気コネクタ組立体及び電気コネクタ
JP6569131B2 (ja) 嵌合検知機能を有する電気接続装置
JP6418101B2 (ja) 嵌合検知機能を有する電気接続装置
JP5510346B2 (ja) コネクタ
CN110571568B (zh) 连接器
JP5970343B2 (ja) 電気コネクタ
WO2021182035A1 (ja) コネクタ
JP6475489B2 (ja) コネクタ
JP2017199487A5 (ja)
JP6852812B2 (ja) コネクタ
CN114175416A (zh) 连接器
JP7168365B2 (ja) コネクタ
JP2008177096A (ja) コネクタのロック機構
JP5682066B2 (ja) コネクタ
WO2017187961A1 (ja) 嵌合検知機能を有する電気接続装置
JP6828835B2 (ja) コネクタ
WO2017026245A1 (ja) 嵌合検知機能を有する電気接続装置
WO2023153258A1 (ja) コネクタ
CN112740487B (zh) 连接器
JP2836450B2 (ja) コネクタ
JP2008016418A (ja) コネクタ
JP2023131383A (ja) コネクタ
JP4075806B2 (ja) 基板用コネクタ
CN117937174A (zh) 连接器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180622

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6569131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150