JP6512588B2 - 軌道状態測定方法及び軌道状態測定可能な営業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、営業車両が走行する軌道の状態を測定する方法及び軌道の状態を測定可能な営業車両に関する。特に、本発明は、営業車両が走行する軌道の平面性変位を当該営業車両によって精度良く測定可能な方法及びこの方法によって軌道の平面性変位を精度良く測定可能な営業車両に関する。
鉄道車両が走行する軌道の状態を管理する指標として軌道変位が知られている。この軌道変位には、軌間変位、水準変位、高低変位、通り変位、及び平面性変位の5種類がある。これらの軌道変位が大きくなると、走行する鉄道車両の揺れが大きくなり乗り心地が悪くなる。さらに、軌道変位が大きくなると、鉄道車両の走行安全性に支障が生じ、脱線事故につながるおそれもある。従って、定期的に軌道変位を測定し、適切な時期に軌道を補修する必要がある。
なお、平面性変位は、軌道の平面に対するねじれの状態を表すものであり、軌道の長手方向に一定間隔を隔てた2点間の水準変位の差を意味する。また、水準変位は、軌道を構成する左右のレールの高さの差を意味する。
従来、軌道変位は、専用の軌道検測車によって測定されている(例えば、特許文献1参照)。軌道検測車は、非営業車両であり、台数も少ないため、頻繁には軌道変位を測定できず、深夜などの運行スケジュールの合間に測定する必要がある。従い、軌道検測車を用いる代わりに、営業車両によって日常的に軌道変位を測定可能にすることが望まれている。
一方、輪重と横圧とを測定可能な台車(PQモニタリング台車)を営業車両に用いることにより、鉄道車両の走行安全性を示す指標である脱線係数を日常的に測定可能とすることが提案されている(例えば、特許文献2、非特許文献1参照)。
なお、輪重とは、鉄道車両の車輪と軌道を構成するレールとの間に作用する垂直方向の力である。横圧とは、車輪とレールとの間に作用する水平方向(車軸に沿った方向)の力である。脱線係数とは、輪重をP、横圧をQとしたときに、Q/Pで表される指標である。
上記のPQモニタリング台車を用いれば、脱線係数については、営業車両での日常的な測定が可能である。しかしながら、PQモニタリング台車で、軌道変位、特に平面性変位を測定することについては、何ら提案されていない。
特開2001−130408号公報 特開2006−88967号公報
「PQ輪軸を用いない車輪/レール接触力の測定方法」、日本機械学会論文集(C編)77巻774号(2011−2)、p.147−155
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、営業車両が走行する軌道の平面性変位を当該営業車両によって精度良く測定可能な方法、及びこの方法によって軌道の平面性変位を精度良く測定可能な営業車両を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意検討し、PQモニタリング台車のように少なくとも車輪の輪重を測定可能な台車を備えた営業車両を用い、輪重測定値から平面性変位を算出可能であることを見出した。
本発明は、上記本発明者らの知見に基づき完成したものである。
すなわち、本発明は、営業車両が走行する軌道の状態を測定する方法であって、前記営業車両は、前後左右に4つの車輪を有する台車を備え、前記台車は、前記各車輪の輪重を測定可能であり、以下のステップを含むことを特徴とする軌道状態測定方法を提供する。
(1)輪重測定ステップ:前記各車輪の輪重を測定する。
(2)1次ばね変位算出ステップ:前記輪重測定ステップによって測定した各輪重測定値に基づき、前記各車輪をそれぞれ支持する4つの1次ばねの変位を算出する。
(3)平面性変位算出ステップ:前記1次ばね変位算出ステップで算出した前記4つの1次ばねの変位の座標点に基づき、前記軌道の平面性変位を算出する。具体的には、例えば、前記4つの1次ばねの変位の座標点のうち、いずれか3つの1次ばねの変位の座標点を通る平面を算出し、該算出した平面と残りの1次ばねの変位の座標点との距離に基づき、前記軌道の平面性変位を算出する。
本発明によれば、輪重測定ステップによって、4つの各車輪の輪重が測定され、1次ばね変位算出ステップによって、各輪重測定値に基づき、各車輪を支持する4つの1次ばねの変位が算出される。輪重測定値に基づき1次ばねの変位を算出するには、フックの法則を用いればよい。すなわち、1次ばねに加わる荷重と変位との相関関係を予め取得しておけばよい。
そして、本発明によれば、平面性変位算出ステップによって、4つの1次ばねの変位の座標点に基づき、平面性変位が算出される。具体的には、例えば、4つの1次ばねの変位の座標点のうち、いずれか3つの1次ばねの変位の座標点を通る平面が算出され、この平面と残りの1次ばねの変位の座標点との距離に基づき、平面性変位が算出される。1次ばねの変位の座標点は、1次ばねが取り付けられた位置(車輪の位置に相当)の平面座標(xy座標)と、変位の鉛直座標(z座標)とで表される。この1次ばねの変位の座標点は、1次ばねが取り付けられた位置における軌道の高低に応じて変化すると考えられる。軌道の高低に応じて車輪の鉛直方向の位置が変化し、車輪の鉛直方向の位置に応じて1次ばねの変位が変化するためである。
従って、仮に平面性変位が生じていなければ、すなわち、軌道の長手方向に一定間隔を隔てた2点間の水準変位(左右のレールの高さの差)の差がなければ、4つの1次ばねの変位の座標点は、同一平面上に位置すると考えられる。換言すれば、3つの1次ばねの変位の座標点を通る平面と、残りの1次ばねの変位の座標点との距離は、平面性変位(平面性変位の絶対値)にほぼ等しいと考えられる。従って、本発明の平面性変位算出ステップによって、精度良く平面性変位を算出することが可能である。
ここで、従来、所定の起点からの営業車両の走行距離は、車輪の回転数に基づき算出される。具体的には、使用開始時の車輪の外径から求まる車輪の外周長と、測定した車輪の回転数とが積算されることにより、走行距離が算出される。しかしながら、車輪の外径は走行を繰り返すうちに摩耗によって低減するため、使用開始時の車輪の外径から算出した走行距離には誤差が生じる。また、車輪の空転、滑走も誤差が生じる原因となる。
このため、例えば、脱線係数分布(所定の起点からの営業車両の走行距離が横軸に表わされ、脱線係数が縦軸に表わされたグラフ)において、脱線係数が異常値を示したときの営業車両の走行距離を特定したとしても、車輪を使用してから一定期間以上経過している場合には、実際の走行距離と誤差を生じることになる。従い、脱線係数が異常値を示した軌道の位置を精度良く特定できず、軌道の補修などの処置を適切な位置に施せないおそれがある。
一方、本発明に係る軌道状態測定方法によれば、前述のように、平面性変位算出ステップによって、精度良く平面性変位を算出することが可能である。具体的には、後述する図2や図3に示すように、本発明によって同一の軌道について算出した平面性変位のバラツキは比較的小さくなる。
本発明者らは、本発明によって測定した平面性変位のバラツキが小さいことを利用して、前述した営業車両の走行距離の測定誤差を補正できないかと考え、鋭意検討した結果、以下の好ましい態様を想起するに至った。
すなわち、好ましくは、本発明は、以下のステップを更に含むことを特徴とする。
(1)平面性変位分布算出ステップ:前記車輪の回転数に基づき所定の起点からの前記営業車両の走行距離を算出し、該算出した走行距離が第1軸に表わされ、前記平面性変位算出ステップで算出した前記軌道の平面性変位が前記第1軸に直交する第2軸に表わされた、前記軌道の平面性変位分布を算出する。
(2)基準平面性変位分布算出ステップ:所定の起点からの距離が既知である前記軌道の位置と、当該位置において前記車輪の回転数に基づき算出した前記営業車両の走行距離との対応関係に基づき、前記第1軸に前記営業車両の真の走行距離が表わされるように、前記平面性変位分布算出ステップで算出した前記軌道の一の平面性変位分布を補正して、基準となる平面性変位分布である基準平面性変位分布を算出する。
(3)補正量算出ステップ:前記平面性変位分布算出ステップで算出した前記軌道の他の平面性変位分布と、前記基準平面性変位分布算出ステップで算出した前記基準平面性変位分布とがマッチングするように、前記軌道の他の平面性変位分布を前記第1軸について補正し、その補正量を算出する。
(4)輪重パラメータ分布算出ステップ:前記車輪の回転数に基づき算出した所定の起点からの前記営業車両の走行距離が前記第1軸に表わされ、前記平面性変位分布算出ステップで前記軌道の他の平面性変位分布を算出するのに用いた前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータが前記第2軸に表わされた、前記軌道における前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を算出する。
(5)輪重パラメータ分布補正ステップ:前記輪重パラメータ分布算出ステップで算出した前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を前記補正量算出ステップで算出した補正量に基づき補正する。
斯かる好ましい態様によれば、まず、平面性変位分布算出ステップによって、車輪の回転数に基づき算出された営業車両の走行距離が第1軸に表わされ、軌道の平面性変位が第2軸に表わされた、軌道の平面性変位分布が算出される。この算出した平面性変位分布における走行距離は、車輪の回転数に基づき算出されたものであるため、車輪の摩耗、空転及び滑走により測定誤差を生じる。
次に、基準平面性変位分布算出ステップによって、所定の起点からの距離が既知である前記軌道の位置と、当該位置において車輪の回転数に基づき算出した営業車両の走行距離との対応関係が取得される。具体的には、例えば、精密な測量が行われることにより所定の起点からの距離がそれぞれ既知である軌道の2箇所の位置の脇に反射板を設置する。一方、例えば、営業車両に投受光型の光電センサを設置し、この光電センサから反射板に向かってレーザ光を投光し、反射板で反射されたレーザ光を光電センサで受光したタイミングにおいて、営業車両が前記軌道の2箇所の位置に到達したことが認識されると共に、このときの車輪の回転数に基づき算出した営業車両の走行距離も認識されることになる。これにより、前述のように、所定の起点からの距離が既知である軌道の位置(2箇所)と、当該位置において車輪の回転数に基づき算出した営業車両の走行距離との対応関係が取得される。例えば、前記軌道の2箇所の位置が所定の起点からX1キロポスト、Y1キロポストの距離にあり、それぞれの位置において車輪の回転数に基づき算出した営業車両の走行距離がX2キロポスト、Y2キロポストであったとすると、X1キロポストにはX2キロポストが対応し、Y1キロポストにはY2キロポストが対応するという関係が取得される。
さらに、基準平面性変位分布算出ステップによって、前記取得した対応関係に基づき、第1軸に営業車両の真の走行距離が表わされるように、平面性変位分布算出ステップで算出した前記軌道の一の平面性変位分布が補正される。具体的には、前記軌道の一の平面性変位分布における走行距離(車輪の回転数に基づき算出した走行距離)がX2キロポストの位置は実際にはX1キロポストであり、前記軌道の一の平面性変位分布における走行距離(車輪の回転数に基づき算出した走行距離)がY2キロポストの位置は実際にはY1キロポストであるため、それぞれ実際の値となるように(第1軸に営業車両の真の走行距離が表わされるように)、前記軌道の一の平面性変位分布が第1軸について平行移動及び/又は伸縮される(補正される)。そして、補正後の平面性変位分布が基準平面性変位分布とされる。
次に、補正量算出ステップによって、平面性変位分布算出ステップで算出した前記軌道の他の平面性変位分布(同一の軌道について、前記一の平面性変位分布とは別のタイミングで算出した平面性変位分布)と、前記基準平面性変位分布とがマッチングするように、前記軌道の他の平面性変位分布が第1軸について補正される。具体的には、例えばシンプレックス法などを用いたマッチング手法により、前記軌道の他の平面性変位分布が前記基準平面性変位分布とマッチングするように、前記軌道の他の平面性変位分布が第1軸について平行移動及び/又は伸縮される(補正される)。これは、前述のように同一の軌道について算出した平面性変位のバラツキは比較的小さいため、走行距離について測定誤差を含み得る他の平面性変位分布を第1軸について補正しさえすれば、基準平面性変位分布とマッチングさせることができるという考えに基づくものである。以上のようにして補正した後の他の平面性変位分布の第1軸に表わされた走行距離は、真の走行距離に近似したものになるといえる。
さらに、補正量算出ステップによって、前記補正の補正量(平行移動量及び/又は伸縮倍率)が算出される。
次に、輪重パラメータ分布算出ステップによって、車輪の回転数に基づき算出された営業車両の走行距離が第1軸に表わされ、平面性変位分布算出ステップで前記軌道の他の平面性変位分布を算出するのに用いた車輪の輪重測定値に関わるパラメータ(輪重そのものや脱線係数など)が第2軸に表わされた、前記軌道における車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布(以下、適宜、輪重パラメータ分布という)が算出される。この算出した輪重パラメータ分布における走行距離は、車輪の回転数に基づき算出されたものであるため、車輪の摩耗等により測定誤差を生じる。
最後に、輪重パラメータ分布補正ステップによって、輪重パラメータ分布算出ステップで算出した輪重パラメータ分布が補正量算出ステップで算出した補正量に基づき補正される。具体的には、輪重パラメータ分布が第1軸について前記補正量(平行移動量及び/又は伸縮倍率)と同じ量だけ補正される。これは、前記軌道の他の平面性変位分布を算出するタイミングと、前記軌道における輪重パラメータ分布を算出するタイミングとが同一であり、各分布の第1軸に表わされた走行距離(車輪の回転数に基づき算出された営業車両の走行距離)は互いに同じ測定誤差を含んでいるため、輪重パラメータ分布の第1軸に営業車両の真の走行距離が表わされるようにするには、同じ補正を行えば良いという考えに基づくものである。以上のようにして補正した後の輪重パラメータ分布の第1軸に表わされた走行距離は、真の走行距離に近似したものになるといえる。
以上のように、上記好ましい態様によれば、輪重パラメータ分布の第1軸に表わされた走行距離(車輪の回転数に基づき算出された営業車両の走行距離)が真の走行距離に近似したものに補正されるため、輪重測定値に関わるパラメータ(脱線係数等)が異常値を示した軌道の位置を精度良く特定でき、軌道の補修などの処置を適切な位置に施すことが可能である。
また、所定の起点からの距離が既知である軌道の位置と、当該位置において車輪の回転数に基づき算出した営業車両の走行距離との対応関係は、基準平面性変位分布を算出する際にのみ取得すればよい。例えば、深夜などの運行スケジュールの合間に対応関係を取得すればよく、日中に頻繁に光電センサと反射板との間でレーザ光を投受光する必要がない。基準平面性変位分布を算出した後は、専らこの基準平面性変位分布を用いて輪重パラメータ分布を補正すればよい。このため、上記好ましい態様によれば、輪重パラメータ分布の第1軸に表わされた走行距離を真の走行距離に近似したものに補正する上で、手間が掛からない上、安全である。
また、前記課題を解決するため、本発明は、軌道の状態を測定可能な営業車両であって、前後左右に4つの車輪を有し、該各車輪の輪重を測定可能な台車と、前記台車によって測定した各輪重測定値に基づき、前記軌道の状態を測定する演算部とを備え、前記演算部は、前記測定した各輪重測定値に基づき、前記各車輪をそれぞれ支持する4つの1次ばねの変位を算出する第1ステップと、前記算出した前記4つの1次ばねの変位の座標点に基づき、前記軌道の平面性変位を算出する(例えば、前記算出した前記4つの1次ばねの変位の座標点のうち、いずれか3つの1次ばねの変位の座標点を通る平面を算出し、前記算出した平面と残りの1次ばねの変位の座標点との距離に基づき、前記軌道の平面性変位を算出する)第2ステップと、を実行することを特徴とする軌道状態測定可能な営業車両としても提供される。
好ましくは、前記演算部は、前記車輪の回転数に基づき所定の起点からの前記営業車両の走行距離を算出し、該算出した走行距離が第1軸に表わされ、前記第2ステップで算出した前記軌道の平面性変位が前記第1軸に直交する第2軸に表わされた、前記軌道の平面性変位分布を算出する第3ステップと、所定の起点からの距離が既知である前記軌道の位置と、当該位置において前記車輪の回転数に基づき算出した前記営業車両の走行距離との対応関係に基づき、前記第1軸に前記営業車両の真の走行距離が表わされるように、前記第3ステップで算出した前記軌道の一の平面性変位分布を補正して、基準となる平面性変位分布である基準平面性変位分布を算出する第4ステップと、前記第3ステップで算出した前記軌道の他の平面性変位分布と、前記第4ステップで算出した前記基準平面性変位分布とがマッチングするように、前記軌道の他の平面性変位分布を前記第1軸について補正し、その補正量を算出する第5ステップと、前記車輪の回転数に基づき算出した所定の起点からの前記営業車両の走行距離が前記第1軸に表わされ、前記第3ステップで前記軌道の他の平面性変位分布を算出するのに用いた前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータが前記第2軸に表わされた、前記軌道における前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を算出する第6ステップと、前記第6ステップで算出した前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を前記第5ステップで算出した補正量に基づき補正する第7ステップと、を更に実行する。
本発明によれば、営業車両が走行する軌道の平面性変位を当該営業車両によって精度良く測定可能である。従って、従来のような軌道検測車を用いる代わりに、営業車両によって日常的に軌道変位を測定可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る軌道状態測定方法を説明する図である。 図2は、図1に示す営業車両によって同一の曲線区間における平面性変位及び輪重を繰り返し測定した結果の一例を示すグラフである。 図3は、図1に示す演算部が実行する好ましい信号処理を説明する図である。 図4は、図1に示す演算部が実行する他の好ましい信号処理の結果の一例を示す図である。 図5は、図1に示す演算部が実行する更に他の好ましい信号処理を説明する図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る軌道状態測定方法及び軌道の状態を測定可能な営業車両について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る軌道の状態を測定可能な営業車両を説明する図である。図1(a)は営業車両が備える台車の概略構成及び軌道状態測定方法を説明する図であり、図1(b)は1次ばねの変位算出方法を説明する図である。
図1に示すように、本実施形態に係る営業車両100は、前後左右に4つの車輪1を有し、各車輪1の輪重を測定可能な台車10と、台車10によって測定した各輪重測定値に基づき、軌道Rの状態を測定する演算部20とを備える。台車10は、各車輪1を支持する1次ばね2を備える。
まず、演算部20は、測定した各輪重測定値に基づき、各車輪1をそれぞれ支持する4つの1次ばね2の変位を算出する。
具体的には、演算部20には、1次ばね2に加わる荷重と変位との相関データが予め記憶されている。そして、演算部20は、測定した各輪重測定値Pと、予め記憶された前記相関データとに基づき、1次ばね2の変位(自然長からの変位)zを算出する。なお、前記相関データから求められる1次ばね2のばね定数kは、例えば、500〜2000kN/mの値とされる。
ここで、台車10の走行方向の前方左側に位置する車輪1を支持する1次ばね2の変位の座標点をP1outとし、変位をz1outとする。台車10の走行方向の前方右側に位置する車輪1を支持する1次ばね2の変位の座標点をP1inとし、変位をz1inとする。台車10の走行方向の後方左側に位置する車輪1を支持する1次ばね2の変位の座標点をP2outとし、変位をz2outとする。台車10の走行方向の後方右側に位置する車輪1を支持する1次ばね2の変位の座標点をP2inとし、変位をz2inとする。
台車10の走行方向の後方左側に位置する車輪1を支持する1次ばね2の変位の座標点を平面座標(xy座標)の原点とし、前後の車軸間距離を2a、左右の車輪間距離を2bとすれば、各1次ばね2の変位の座標点は、それぞれ、P1out(0,2a,z1out)、P1in(2b,2a,z1in)、P2out(0,0,z2out)、P2in(2b,0,z2in)で表わされる。
演算部20は、算出した4つの1次ばね2の変位z1out、z1in、z2out、z2inから上記各1次ばね2の変位の座標点を算出する。
次に、演算部20は、算出した4つの1次ばね2の変位の座標点のうち、いずれか3つの1次ばね2の変位の座標点を通る平面を算出する。
本実施形態では、台車10が走行する軌道Rの情報が演算部20に入力されており、演算部20は、現在台車10が軌道Rのどの地点を走行しているかを把握できる。従い、演算部20は、4つの車輪1が現在外軌側又は内軌側のいずれに位置するかを把握可能である。そして、本実施形態では、演算部20は、4つの1次ばね2のうち、台車10の前方の外軌側に位置する車輪1を支持する1次ばね2を除く3つの1次ばね2の変位の座標点を通る平面を算出する。
台車10の前方の外軌側に位置する車輪1を支持する1次ばね2の変位の座標点をP1out(0,2a,z1out)とすれば、演算部20は、3つの座標点P1in(2b,2a,z1in)、P2out(0,0,z2out)、P2in(2b,0,z2in)を通る平面PLを算出する。
具体的には、上記平面PLを以下の式(1)で表わし、この平面PLが3つの座標点P1in、P2out、P2inを通ることから、式(1)の係数C〜Cを決定する。
x+Cy+Cz+C=0 ・・・(1)
最後に、演算部20は、算出した上記の式(1)で表わされる平面PLと、残りの1次ばねの変位の座標点P1out(0,2a,z1out)との距離に基づき、軌道の平面性変位hを算出する。
具体的には、以下の式(2)のx、y、zに座標点P1out(0,2a,z1out)のxyz座標を入力し、平面性変位hを算出する。なお、以下の式(2)で表わされる平面性変位hの絶対値が、式(1)で表わされる平面PLと、残りの1次ばねの変位の座標点P1out(0,2a,z1out)との距離に相当する。
以上に説明したように、本実施形態に係る営業車両100及び軌道状態測定方法によれば、台車10の4つの各車輪1の輪重が測定され、各輪重測定値に基づき、各車輪1を支持する4つの1次ばね2の変位が算出される。そして、4つの1次ばね2の変位の座標点のうち、いずれか3つの1次ばね2の変位の座標点を通る平面が算出され、この平面と残りの1次ばね2の変位の座標点との距離に基づき、平面性変位hが算出される。この1次ばね2の変位の座標点は、1次ばね2が取り付けられた位置における軌道Rの高低に応じて変化すると考えられる。軌道Rの高低に応じて車輪1の鉛直方向の位置が変化し、車輪1の鉛直方向の位置に応じて1次ばね2の変位が変化するためである。
従って、仮に平面性変位hが生じていなければ、すなわち、軌道Rの長手方向に一定間隔2aを隔てた2点間の水準変位(左右のレールの高さの差)の差がなければ、4つの1次ばね2の変位の座標点は、同一平面上に位置すると考えられる。換言すれば、3つの1次ばね2の変位の座標点を通る平面と、残りの1次ばね2の変位の座標点との距離は、平面性変位h(平面性変位hの絶対値)にほぼ等しいと考えられる。従って、本実施形態に係る営業車両100及び軌道状態測定方法によれば、精度良く平面性変位hを算出することが可能である。
図2は、本実施形態に係る営業車両100によって同一の曲線区間における平面性変位及び輪重(台車10の前方の外軌側に位置する車輪1の輪重)を繰り返し測定した結果の一例を示すグラフである。図2(a)は平面性変位の測定例を、図2(b)は輪重の測定例を示す。具体的には、図2は、曲線半径が一定の円曲線部と、入口側及び出口側の直線部と円曲線部とを繋ぎ直線部から円曲線部にかけて曲線半径が徐々に小さくなる緩和曲線部と、出口側の直線部とで、それぞれ平面性変位及び輪重を測定した結果を示している。より具体的には、2011年1月、2012年1月及び2012年2月において、それぞれ10回ずつ平面性変位及び輪重を測定している。
図2からわかるように、輪重のバラツキに比べて平面性変位のバラツキは小さい。従って、本実施形態で算出した平面性変位は、輪重に比べて、軌道Rの異常を検出するのに有用であると考えられる。
図3は、演算部20が実行する好ましい信号処理を説明する図である。図3(a)は平面性変位の測定例を、図3(b)は図3(a)に示す平面性変位の測定値を所定期間毎に加算平均した結果を、図3(c)は図3(b)に示す結果からドリフト除去を行った結果を示す。
具体的には、図3(b)は、図3(a)に示す平面性変位の測定値を1カ月ごとに加算平均した結果、すなわち、2011年1月、2012年1月及び2012年2月においてそれぞれ測定した10回分の測定値を加算平均した結果を示す。また、図3(c)は、営業車両100が走行を開始した直後には平面性変位は生じていない(各車輪1の輪重測定値は本来であれば同一である)と仮定し、営業車両100が走行を開始した直後の輪重測定値のアンバランス分だけ、測定された平面性変位を補正(これをドリフト除去という)した後の結果を示す。
図3からわかるように、単純に平面性変位を算出する場合(図3(a))に比べて、加算平均し、さらにドリフト除去を施すことにより、結果のバラツキが低減するため、軌道Rの異常を検出するのに有効であると考えられる。
演算部20は、好ましい構成として、経時差分処理を施す。具体的には、演算部20は、同じ軌道Rについて算出したドリフト除去後の平面性変位(図3(c)参照)について、現在の結果から一定期間前の結果を減算する処理を施すことが可能に構成されている。
図4は、演算部20が施した経時差分処理の結果の一例を示す図である。図4(a)は軌道Rの一部を新しいレールに置き換えた状況を模式的に示す図である。図4(b)は、新しいレールに置き換えた後の平面性変位(ドリフト除去後の平面性変位)から、置き換える前の平面性変位(ドリフト除去後の平面性変位)を減算した結果を示すグラフである。図4(c)は、新しいレールに置き換えた後の平面性変位(ドリフト除去後の平面性変位)から、測定時期は古いものの同じく新しいレールに置き換えた後の平面性変位(ドリフト除去後の平面性変位)を減算した結果を示すグラフである。
図4(a)に示すように、軌道Rの一部(片側のレール)を新しいレールに置き換えるに際しては、旧レールと新レールとの継ぎ目で段差が生じないように、継ぎ目近傍の旧レールの下方に所定のスペーサを設置した。従い、旧レールにおいては、継ぎ目付近において局所的に高さ方向の勾配が発生することになり、左右のレールの高さの差が変化するため、軌道Rにねじれが発生する。
図4(b)からわかるように、平面性変位に経時差分処理を施すことにより、軌道Rの状態が変化した部分、すなわち新レールと旧レールとの継ぎ目部分を精度良く検出することが可能である。一方、図4(c)からわかるように、軌道Rの状態が減算処理する双方で変化しない場合には、差分値の変動がないため、軌道Rの状態変化を誤検出するおそれが少ない。
図3、図4を参照して説明した例は、演算部20が、加算平均処理、ドリフト除去、及び経時差分処理の全てをこの順で実行するものである。しかしながら、本発明はこれに限るものではなく、これら3つの好ましい処理のいずれか1つのみ、あるいは、いずれか2つのみを実行することも可能である。
以上に説明した本実施形態に係る営業車両100及び軌道状態測定方法によれば、精度良く平面性変位を算出することが可能である。具体的には、前述した図2や図3に示すように、同一の軌道Rについて算出した平面性変位のバラツキは比較的小さくなる。このため、好ましい構成として、平面性変位のバラツキが小さいことを利用し、営業車両100の走行距離の測定誤差を補正することが考えられる。以下、具体的に説明する。
本実施形態の演算部20は、好ましい構成として、車輪1の回転数に基づき所定の起点からの営業車両100(台車10)の走行距離を算出し、該算出した走行距離が第1軸に表わされ、算出した軌道Rの平面性変位が第1軸に直交する第2軸に表わされた、軌道Rの平面性変位分布を算出する。演算部20には車輪1の回転数を検出するパルスジェネレータの出力信号が入力されると共に、使用開始時の車輪1の外径が入力されており、これにより演算部20は、所定の起点からの営業車両100の走行距離を算出可能である。算出した平面性変位分布における走行距離は、車輪1の回転数に基づき算出されたものであるため、車輪1の摩耗等により測定誤差を生じる。
次に、演算部20は、所定の起点からの距離が既知である軌道Rの位置と、当該位置において車輪1の回転数に基づき算出した営業車両100の走行距離との対応関係を取得し、記憶する。
前記対応関係を取得するには、例えば、精密な測量が行われることにより所定の起点からの距離がそれぞれ既知である軌道Rの2箇所の位置の脇に反射板を設置する。一方、例えば、営業車両100に投受光型の光電センサを設置し、この光電センサから反射板に向かってレーザ光を投光し、反射板で反射されたレーザ光を光電センサで受光したタイミングにおいて、営業車両100が軌道Rの2箇所の位置に到達したことが認識されると共に、このときの車輪1の回転数に基づき算出した営業車両100の走行距離も認識されることになる。演算部20には光電センサの出力信号(反射されたレーザ光の検出信号)が入力されると共に、軌道Rの前記2箇所の位置の所定の起点からの距離が予め入力されている。これにより演算部20は、前述のように、所定の起点からの距離が既知である軌道Rの位置(2箇所)と、当該位置において車輪1の回転数に基づき算出した営業車両100の走行距離との対応関係が取得される。例えば、軌道Rの2箇所の位置が所定の起点からX1キロポスト、Y1キロポストの距離にあり、それぞれの位置において車輪1の回転数に基づき算出した営業車両100の走行距離がX2キロポスト、Y2キロポストであったとすると、X1キロポストにはX2キロポストが対応し、Y1キロポストにはY2キロポストが対応するという関係が取得され、演算部20に記憶される。
演算部20は、前述のようにして記憶した対応関係に基づき、第1軸に営業車両100の真の走行距離が表わされるように、算出した軌道Rの一の平面性変位分布を補正する。具体的には、演算部20は、軌道Rの一の平面性変位分布における走行距離(車輪1の回転数に基づき算出した走行距離)がX2キロポストの位置は実際にはX1キロポストであり、軌道Rの一の平面性変位分布における走行距離(車輪1の回転数に基づき算出した走行距離)がY2キロポストの位置は実際にはY1キロポストであるため、それぞれ実際の値となるように(第1軸に営業車両100の真の走行距離が表わされるように)、軌道Rの一の平面性変位分布を第1軸について平行移動及び/又は伸縮する(補正する)。そして、補正後の平面性変位分布を基準平面性変位分布として記憶する。
次に、図5に示すように、演算部20は、算出した軌道Rの他の平面性変位分布(同一の軌道Rについて、前記一の平面性変位分布とは別のタイミングで算出した平面性変位分布)と、記憶した基準平面性変位分布とがマッチングするように、軌道Rの他の平面性変位分布を第1軸について補正し、その補正量を算出する。具体的には、図5(a)の模式図に示すように、演算部20は、例えばシンプレックス法などを用いたマッチング手法により、軌道Rの他の平面性変位分布が基準平面性変位分布とマッチングするように、軌道Rの他の平面性変位分布を第1軸について平行移動及び/又は伸縮する(補正する)。すなわち、平行移動量a及び/又は伸縮倍率bを決定する。図5(b)は、軌道Rの他の平面性変位分布が基準平面性変位分布とマッチングするように、軌道Rの他の平面性変位分布を第1軸について実際に補正した結果の一例を示す。これは、前述のように同一の軌道Rについて算出した平面性変位のバラツキは比較的小さいため、走行距離について測定誤差を含み得る他の平面性変位分布を第1軸について補正しさえすれば、基準平面性変位分布とマッチングさせることができるという考えに基づくものである。以上のようにして補正した後の他の平面性変位分布の第1軸に表わされた走行距離は、真の走行距離に近似したものになるといえる。そして、演算部20は、上記補正の補正量(平行移動量a及び/又は伸縮倍率b)を記憶する。
次に、演算部20は、車輪1の回転数に基づき算出した所定の起点からの営業車両100の走行距離が第1軸に表わされ、軌道Rの他の平面性変位分布を算出するのに用いた車輪1の輪重測定値に関わるパラメータ(輪重そのものや脱線係数など)が第2軸に表わされた、軌道Rにおける車輪1の輪重測定値に関わるパラメータの分布(以下、適宜、輪重パラメータ分布)を算出する。この算出した輪重パラメータ分布における走行距離は、車輪の回転数に基づき算出されたものであるため、車輪の摩耗等により測定誤差を生じる。
最後に、演算部20は、算出した車輪1の輪重測定値に関わるパラメータの分布を前記算出した補正量に基づき補正する。具体的には、演算部20は、輪重パラメータ分布を第1軸について前記補正量(平行移動量a及び/又は伸縮倍率b)と同じ量だけ補正する。これは、軌道Rの他の平面性変位分布を算出するタイミングと、軌道Rにおける輪重パラメータ分布を算出するタイミングとが同一であり、各分布の第1軸に表わされた走行距離(車輪1の回転数に基づき算出された営業車両の走行距離)は互いに同じ測定誤差を含んでいるため、輪重パラメータ分布の第1軸に営業車両100の真の走行距離が表わされるようにするには、同じ補正を行えば良いという考えに基づくものである。以上のようにして補正した後の輪重パラメータ分布の第1軸に表わされた走行距離は、真の走行距離に近似したものになるといえる。
以上のように、上記の好ましい構成によれば、輪重パラメータ分布の第1軸に表わされた走行距離(車輪1の回転数に基づき算出された営業車両の走行距離)が真の走行距離に近似したものに補正されるため、輪重測定値に関わるパラメータ(脱線係数等)が異常値を示した軌道Rの位置を精度良く特定でき、軌道Rの補修などの処置を適切な位置に施すことが可能である。
また、所定の起点からの距離が既知である軌道Rの位置と、当該位置において車輪1の回転数に基づき算出した営業車両100の走行距離との対応関係は、基準平面性変位分布を算出する際にのみ取得すればよい。例えば、深夜などの運行スケジュールの合間に対応関係を取得すればよく、日中に頻繁に光電センサと反射板との間でレーザ光を投受光する必要がない。基準平面性変位分布を算出した後は、専らこの基準平面性変位分布を用いて輪重パラメータ分布を補正すればよい。このため、上記の好ましい構成によれば、輪重パラメータ分布の第1軸に表わされた走行距離を真の走行距離に近似したものに補正する上で、手間が掛からない上、安全である。
1・・・車輪
2・・・1次ばね
10・・・台車
20・・・演算部
100・・・営業車両
R・・・軌道

Claims (4)

  1. 営業車両が走行する軌道の状態を測定する方法であって、
    前記営業車両は、前後左右に4つの車輪を有する台車を備え、前記台車は、前記各車輪の輪重を測定可能であり、
    前記各車輪の輪重を測定する輪重測定ステップと、
    前記輪重測定ステップによって測定した各輪重測定値に基づき、前記各車輪をそれぞれ支持する4つの1次ばねの変位を算出する1次ばね変位算出ステップと、
    前記1次ばね変位算出ステップで算出した前記4つの1次ばねの変位の座標点に基づき、前記軌道の平面性変位を算出する平面性変位算出ステップと、
    を含むことを特徴とする軌道状態測定方法。
  2. 前記車輪の回転数に基づき所定の起点からの前記営業車両の走行距離を算出し、該算出した走行距離が第1軸に表わされ、前記平面性変位算出ステップで算出した前記軌道の平面性変位が前記第1軸に直交する第2軸に表わされた、前記軌道の平面性変位分布を算出する平面性変位分布算出ステップと、
    所定の起点からの距離が既知である前記軌道の位置と、当該位置において前記車輪の回転数に基づき算出した前記営業車両の走行距離との対応関係に基づき、前記第1軸に前記営業車両の真の走行距離が表わされるように、前記平面性変位分布算出ステップで算出した前記軌道の一の平面性変位分布を補正して、基準となる平面性変位分布である基準平面性変位分布を算出する基準平面性変位分布算出ステップと、
    前記平面性変位分布算出ステップで算出した前記軌道の他の平面性変位分布と、前記基準平面性変位分布算出ステップで算出した前記基準平面性変位分布とがマッチングするように、前記軌道の他の平面性変位分布を前記第1軸について補正し、その補正量を算出する補正量算出ステップと、
    前記車輪の回転数に基づき算出した所定の起点からの前記営業車両の走行距離が前記第1軸に表わされ、前記平面性変位分布算出ステップで前記軌道の他の平面性変位分布を算出するのに用いた前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータが前記第2軸に表わされた、前記軌道における前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を算出する輪重パラメータ分布算出ステップと、
    前記輪重パラメータ分布算出ステップで算出した前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を前記補正量算出ステップで算出した補正量に基づき補正する輪重パラメータ分布補正ステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の軌道状態測定方法。
  3. 軌道の状態を測定可能な営業車両であって、
    前後左右に4つの車輪を有し、該各車輪の輪重を測定可能な台車と、
    前記台車によって測定した各輪重測定値に基づき、前記軌道の状態を測定する演算部とを備え、
    前記演算部は、
    前記測定した各輪重測定値に基づき、前記各車輪をそれぞれ支持する4つの1次ばねの変位を算出する第1ステップと、
    前記算出した前記4つの1次ばねの変位の座標点に基づき、前記軌道の平面性変位を算出する第2ステップと、
    を実行することを特徴とする軌道状態測定可能な営業車両。
  4. 前記演算部は、
    前記車輪の回転数に基づき所定の起点からの前記営業車両の走行距離を算出し、該算出した走行距離が第1軸に表わされ、前記第2ステップで算出した前記軌道の平面性変位が前記第1軸に直交する第2軸に表わされた、前記軌道の平面性変位分布を算出する第3ステップと、
    所定の起点からの距離が既知である前記軌道の位置と、当該位置において前記車輪の回転数に基づき算出した前記営業車両の走行距離との対応関係に基づき、前記第1軸に前記営業車両の真の走行距離が表わされるように、前記第3ステップで算出した前記軌道の一の平面性変位分布を補正して、基準となる平面性変位分布である基準平面性変位分布を算出する第4ステップと、
    前記第3ステップで算出した前記軌道の他の平面性変位分布と、前記第4ステップで算出した前記基準平面性変位分布とがマッチングするように、前記軌道の他の平面性変位分布を前記第1軸について補正し、その補正量を算出する第5ステップと、
    前記車輪の回転数に基づき算出した所定の起点からの前記営業車両の走行距離が前記第1軸に表わされ、前記第3ステップで前記軌道の他の平面性変位分布を算出するのに用いた前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータが前記第2軸に表わされた、前記軌道における前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を算出する第6ステップと、
    前記第6ステップで算出した前記車輪の輪重測定値に関わるパラメータの分布を前記第5ステップで算出した補正量に基づき補正する第7ステップと、
    を更に実行することを特徴とする請求項3に記載の軌道状態測定可能な営業車両。
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