JP6481815B2 - 車両側部の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、側突用エアバッグセンサが設けられた車両側部の構造に関する。
従来の車両の中には、ポール等の障害物に車両側部が衝突した時に、エアバッグを車室内において膨張展開させる側突用エアバッグ装置が搭載されているものがある。そして、車両側部には、側突用エアバッグ装置を作動させるための側突用エアバッグセンサが設けられている。
このような側突用エアバッグセンサが設けられた車両側部では、ポール等の障害物に車両側部が衝突した時の衝撃荷重の側突用エアバッグセンサへの伝達性能を向上させ、該側突用エアバッグセンサによる検出時間を短縮させるための構造を有しているものがある(例えば、特許文献1参照)。この車両側部の構造においては、側突時の衝撃荷重を受ける板状のブラケットがサイドシルストレングスの車両外側に取付けられている。
特開2013−216296号公報
しかしながら、上述した従来の車両側部の構造は、サイドシルストレングスとサイドシルインナパネルとが、サイドシルの断面において上下部分のみで接合されているので、サイドシルストレングス及びサイドシルインナパネルの側突時に起こる微小な変形によって、ブラケットから入力した衝撃荷重の側突用エアバッグセンサへの伝達が減衰されてしまい、該側突用エアバッグセンサによる検出時間の短縮を十分に行うことができないという問題を有している。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポール等の障害物に車両側部が衝突した時に、衝撃荷重の側突用エアバッグセンサへの伝達性能を向上させ、該側突用エアバッグセンサによる検出時間を短縮させることが可能な車両側部の構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、ドア開口部の下縁部に配設され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルインナパネルとサイドシルアウタパネルとによって構成される閉断面構造のサイドシルを備え、前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとに挟まれ、かつ前記サイドシルの閉断面構造を分割する補強部材が縦方向に沿って配置され、前記サイドシルインナパネルの車両幅方向内側の面には側突用エアバッグセンサが取付けられている車両側部の構造において、前記サイドシルインナパネルと前記補強部材とは、荷重伝達部材を介して車両幅方向に連結され、前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネルに接合される車両幅方向内側のフランジ片と、前記補強部材に接合される車両幅方向外側のフランジ片を備え、前記側突用エアバッグセンサ及び前記荷重伝達部材の車両幅方向内側のフランジ片は、前記サイドシルインナパネルに共締めによって接合され、前記荷重伝達部材の車両幅方向外側のフランジ片が接合されている箇所の前記補強部材のうち、前記サイドシルアウタパネル側の面には、前記補強部材と前記サイドシルアウタパネルとの間の距離を調節するスペーサが取付けられ、前記スペーサは、車両幅方向で前記荷重伝達部材の車両幅方向外側のフランジ片と重なるように配置されている。
本発明において、前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネル及び前記補強部材のそれぞれと車両上下方向に重ね合わされた状態で接合されている。
また、本発明において、前記荷重伝達部材は、車両前後方向に2以上設けられ、前記サイドシルインナパネル側においては、1箇所で接合されている一方、前記補強部材側においては、車両幅方向に対しそれぞれ角度を付けて配置することにより2箇所以上で接合されている。
そして、本発明において、前記荷重伝達部材が接合されている箇所の前記補強部材の面には、前記サイドシルアウタパネル側へ向かって突出し、前記スペーサとしての機能を有する凸形状部が設けられている。
また、本発明において、前記荷重伝達部材の車両幅方向に沿った面には、貫通孔が設けられている。
さらに、本発明において、前記荷重伝達部材は、前記補強部材との接合がスポット溶接であり、前記サイドシルインナパネルとの接合がボルト締結である。
上述の如く、本発明に係る車両側部の構造は、ドア開口部の下縁部に配設され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルインナパネルとサイドシルアウタパネルとによって構成される閉断面構造のサイドシルを備え、前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとに挟まれ、かつ前記サイドシルの閉断面構造を分割する補強部材が縦方向に沿って配置され、前記サイドシルインナパネルの車両幅方向内側の面には側突用エアバッグセンサが取付けられており、前記サイドシルインナパネルと前記補強部材とは、荷重伝達部材を介して車両幅方向に連結され、前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネルに接合される車両幅方向内側のフランジ片と、前記補強部材に接合される車両幅方向外側のフランジ片を備え、前記側突用エアバッグセンサ及び前記荷重伝達部材の車両幅方向内側のフランジ片は、前記サイドシルインナパネルに共締めによって接合され、前記荷重伝達部材の車両幅方向外側のフランジ片が接合されている箇所の前記補強部材のうち、前記サイドシルアウタパネル側の面には、前記補強部材と前記サイドシルアウタパネルとの間の距離を調節するスペーサが取付けられ、前記スペーサは、車両幅方向で前記荷重伝達部材の車両幅方向外側のフランジ片と重なるように配置されているので、ポール等の障害物に車両側部が衝突した際に、サイドシルインナパネルと補強部材とで形成される空間の横方向の変形を防ぐことが可能となり、衝撃荷重の側突用エアバッグセンサへの伝達性能を向上させ、該側突用エアバッグセンサによる検出時間を短縮することができる。しかも、本発明に係る車両側部の構造において、前記側突用エアバッグセンサ及び前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネルに共締めによって接合されているので、これら側突用エアバッグセンサ、サイドシルインナパネル及び荷重伝達部材の強固な接合を確保することができ、車両側突時の衝撃荷重を側突用エアバッグセンサへ確実に伝達することができる。
また、本発明の車両側部の構造によれば、側突用エアバッグが必要な衝突速度などに合わせて横方向の距離を調節できるとともに、車両側突時の衝撃荷重の側突用エアバッグセンサへの伝達時間を調整することができる。
また、本発明において、前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネル及び前記補強部材のそれぞれと車両上下方向に重ね合わされた状態で接合されているので、サイドシルインナパネルと補強部材とで形成される空間の横方向の変形防止効果を更に高めることができる。
さらに、本発明において、前記荷重伝達部材は、車両前後方向に2以上設けられ、前記サイドシルインナパネル側においては、1箇所で接合されている一方、前記補強部材側においては、車両幅方向に対しそれぞれ角度を付けて配置することにより2箇所以上で接合されているので、車両側部に対して角度の付いた側突時の衝撃荷重を側突用エアバッグセンサへ効果的に伝達することができる。
また、本発明において、前記荷重伝達部材が接合されている箇所の前記補強部材の面には、前記サイドシルアウタパネル側へ向かって突出し、前記スペーサとしての機能を有する凸形状部が設けられているので、上述したスペーサの存在による効果を得ることができる上に、部品点数などを削減することができる。
さらに、本発明において、前記荷重伝達部材の車両幅方向に沿った面には、貫通孔が設けられているので、車両側突時の衝撃荷重を側突用エアバッグセンサに伝達した後に荷重伝達部材が横方向に変形しやすくなり、荷重伝達部材が変形しないことで起こるサイドシルインナパネルの車室内側への侵入を防止することができる。しかも、貫通孔の形状や位置を変更することにより、サイドシルインナパネル、サイドシルアウタパネル及び補強部材の形状が異なる場合や、車両のレイアウト上の理由からサイドシルに入力される車両側突時の衝撃荷重が異なる場合も、荷重伝達部材の変形を容易に調整することができる。
そして、本発明において、前記荷重伝達部材は、前記補強部材との接合がスポット溶接であり、前記サイドシルインナパネルとの接合がボルト締結であるので、荷重伝達部材と補強部材との接合強度及び荷重伝達部材とサイドシルインナパネルとの接合強度を確保しながら組付けの自由度を持たせることができ、組付け作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る車両側部の構造が適用される車両の一部を示す側面図である。 図1におけるX部を拡大して示すものであり、サイドシルストレングス(補強部材)を取り除いた状態で車両外側の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るサイドシルストレングス、ブレイス(荷重伝達部材)及びスペーサを配置した箇所のサイドシルを断面にして示す斜視図である。 図3におけるサイドシルストレングス、ブレイス及びスペーサの配置関係を断面にして示す概念的平面図である。 図3におけるブレイスを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る側突用エアバッグセンサを示す斜視図である。 図3におけるスペーサを示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るサイドシルストレングス、ブレイス及びスペーサの配置関係を断面にして示す概念的平面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るサイドシルストレングスを示す斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は本発明の実施形態に係る車両側部の構造を示すものである。なお、図3及び図4において、矢印FR方向は車両前方側を示し、矢印IN方向は車両幅方向内側を示している。
本実施形態の車両側部1には、図1〜図4に示すように、サイドドア(図示せず)によって開閉されるドア開口部2が形成されており、該ドア開口部2の下縁部には、車両前方視で閉断面構造のサイドシル3が車両前後方向に沿って配設されている。このサイドシル3は、車体フロア4の車両幅方向の左右両側に配設され、車両前後方向に沿って延在する車両内側のサイドシルインナパネル31と、車両前後方向に沿って延在する車両外側のサイドシルアウタパネル32とによって構成されている。また、サイドシル3は、サイドシルインナパネル31とサイドシルアウタパネル32とに挟まれ、当該サイドシル3の閉断面構造を車両幅方向で2つに分割するサイドシルストレングス(補強部材)33を備えており、該サイドシルストレングス33は、サイドシル3の内部で縦方向に沿って配置されている。
そのため、サイドシルインナパネル31は、図3に示すように、車両前方視で縦断面略ハット形状に形成されており、車両上下方向に延在する縦壁部31aと、該縦壁部31aの上端部分から車両幅方向外側へ延出された上壁部31bと、該縦壁部31aの下端部分から車両幅方向外側へ延出された下壁部31cと、これら上壁部31b及び下壁部31cの外側端部から車両上方側及び車両下方側へそれぞれ折り曲げられた上下フランジ部31d,31eとを有している。そして、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aにおける車両幅方向内側の面には、図3及び図4に示すように、ポール等の障害物5に車両側部1が衝突した時に側突用エアバッグ装置(図示せず)を作動させるための側突用エアバッグセンサ6が取付けられている。この側突用エアバッグセンサ6は、ドア開口部2の下縁部側に配置され、車体フロア4上のフロントシート7(図1参照)に着座する乗員と車両前後方向で重なる位置に配置されている。なお、縦壁部31aの下部には、車体フロア4の車両幅方向外側の端部が接合されている。
また、サイドシルアウタパネル32は、図3に示すように、車両前方視で縦断面略ハット形状に形成されており、車両上下方向に延在する縦壁部32aと、該縦壁部32aの上端部分から車両幅方向内側へ延出された上壁部32bと、該縦壁部32aの下端部分から車両幅方向内側へ延出された下壁部32cと、これら上壁部32b及び下壁部32cの内側端部から車両上方側及び車両下方側へそれぞれ折り曲げられた上下フランジ部32d,32eとを有している。
さらに、サイドシルストレングス33は、図3に示すように、車両前方視で縦断面略ハット形状に形成されており、車両上下方向に延在する縦壁部33aと、該縦壁部33aの上端部分から車両幅方向内側へ延出された上壁部33bと、該縦壁部33aの下端部分から車両幅方向内側へ延出された下壁部33cと、これら上壁部33b及び下壁部33cの内側端部から車両上方側及び車両下方側へそれぞれ折り曲げられた上下フランジ部33d,33eとを有している。
すなわち、本実施形態のサイドシル3は、サイドシルインナパネル31の上下フランジ部31d,31eとサイドシルアウタパネル32の上下フランジ部32d,32eとの間にサイドシルストレングス33の上下フランジ部33d,33eが挟まれるように配置され、3枚重ね合わされた状態で溶接されてそれぞれ接合されることにより、閉断面構造に構成されている。また、このような閉断面構造のサイドシル3の車両上下方向の中間部には、サイドシルインナパネル31の縦壁部31a及び上下壁部31b,31cとサイドシルストレングス33の縦壁部33a及び上下壁部33b,33cとで形成される空間Sが設けられていることになる。
一方、サイドシルインナパネル31とサイドシルストレングス33とは、図3及び図4に示すように、ブレイス(荷重伝達部材)8を介して車両幅方向に連結されている。このブレイス8は、ポール等の障害物5に車両側部1が衝突した時の衝撃荷重を側突用エアバッグセンサ6に伝達する部材であり、側突用エアバッグセンサ6及びブレイス8は、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aに共締めによって接合されている。そのため、ブレイス8は、図2〜図5に示すように、車両幅方向に沿った面となる多角形板状のブレイス本体81と、該ブレイス本体81の周辺を一方へ直角に折り曲げて形成したフランジ片82とを備えている。このフランジ片82のうち、車両幅方向内側に配置されるフランジ片82aは、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aと車両上下方向に重ね合わされた状態で接合され、車両幅方向外側に配置されるフランジ片82bは、サイドシルストレングス33の縦壁部33aと車両上下方向に重ね合わされた状態で接合されている。これにより、車両側突時に衝撃荷重が車両側部1に入力した場合においても、サイドシルインナパネル31とサイドシルストレングス33とで形成される空間Sの横方向の変形が防止されるようになっている。
本実施形態の構造におけるブレイス8は、図4に示すように、サイドシルストレングス33の縦壁部33aとの接合がスポット溶接であり、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aとの接合がボルト締結である。これにより、ブレイス8とサイドシルストレングス33との接合強度、及びブレイス8とサイドシルインナパネル31との接合強度が確保され、かつ組付けの自由度が得られるようになっている。
このため、ブレイス8の車両幅方向内側に配置されるフランジ片82aには、図4及び図5に示すように、ボルト11の軸部を挿通させる位置調整可能な長孔状のボルト孔83が穿設され、側突用エアバッグセンサ6には、図6に示すように、ボルト取付孔61及びナット12が設けられているとともに、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aには、図示しない挿通孔が穿設されている。したがって、ボルト11の軸部をボルト孔83、挿通孔及びボルト取付孔61を挿通させて側突用エアバッグセンサ6側のナット12と螺合させると、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aを間に置いて、側突用エアバッグセンサ6及びブレイス8が当該サイドシルインナパネル31の縦壁部31aに共締めされて固定されることになる。
また、ブレイス8のブレイス本体81には、図2、図3及び図5に示すように、円形状等の貫通孔84が設けられている。このような貫通孔84をブレイス8に設けることにより、車両側部1に入力された車両側突時の衝撃荷重をブレイス8が側突用エアバッグセンサ6に伝達した後に、当該ブレイス8の横方向(車両幅方向)の変形が容易にかつ確実に行われるようになっている。ブレイス8の変形に伴って車両側突時の衝撃荷重が吸収され、ブレイス8が変形しないことで起こるサイドシルインナパネル31の車室内側への侵入が防止されることになる。
しかも、ブレイス8に貫通孔84が設けられていることにより、サイドシルインナパネル31、サイドシルアウタパネル32及びサイドシルストレングス33の形状が異なる場合や、車両のレイアウトによりサイドシル3に入力される車両側突時の衝撃荷重が異なる場合においても、ブレイス8の形状、板厚等を変更することなく、貫通孔84の形状や配設位置を変更すれば、ブレイス8の変形量の調整が容易になる。
さらに、ブレイス8が接合されている箇所のサイドシルストレングス33のうち、サイドシルアウタパネル32側の面の縦壁部33aには、図1〜図4及び図7に示すように、サイドシルストレングス33とサイドシルアウタパネル32との間の距離を調節するスペーサ9が取付けられている。このスペーサ9は、車両上方視で略ハット形状に形成されており、サイドシルアウタパネル32側に配置され、車両上下方向及び車両前後方向に延在する縦壁部9aと、該縦壁部9aの前端部分から車両幅方向内側へ延出された前方側壁部9bと、該縦壁部9aの後端部分から車両幅方向内側へ延出された後方側壁部9cと、これら前方側壁部9b及び後方側壁部9cの内側端部から車両前方側及び車両後方側へそれぞれ折り曲げられ、サイドシルストレングス33の縦壁部33aに取付けられる前後フランジ部9d,9eとを有している。
このようなスペーサ9が、車両幅方向の位置で、サイドシルストレングス33とサイドシルアウタパネル32との間に配設されていると、スペーサ9の前方側壁部9b及び後方側壁部9cの延出長さ(車両幅方向の横方向寸法)を選択して調整することにより、レイアウトが困難なサイドシルストレングス33の形状を変更することなく、側突用エアバッグ(図示せず)にとって必要な衝突速度などに合わせて横方向の距離が調節可能となり、衝撃荷重の側突用エアバッグセンサ6への伝達時間が調整可能になる。
本発明の実施形態に係る車両側部1の構造において、図4で示すように、車両側部1にポール等の障害物5が衝突した時に、ポール等の障害物5による衝撃荷重Fがサイドシル3に入力される。この入力された衝撃荷重Fは、車両幅方向内側へ向かってサイドシルアウタパネル32及びサイドシルストレングス33から、サイドシルストレングス33とサイドシルインナパネル31とを車両幅方向で連結するブレイス8へ直線的に伝わり、当該ブレイス8を介してサイドシルインナパネル31の縦壁部31aの車両幅方向内側の面に取付けられた側突用エアバッグセンサ6に直接的に伝達され、該側突用エアバッグセンサ6によって図示しない側突用エアバッグ装置が作動されることになる。
このように、本発明の実施形態に係る車両側部1の構造では、ドア開口部2の下縁部にサイドシル3が配設され、サイドシル3が車両前後方向に沿って延在するサイドシルインナパネル31とサイドシルアウタパネル32とによって構成される閉断面構造を有しており、サイドシルインナパネル31とサイドシルアウタパネル32とに挟まれ、かつサイドシル3の閉断面構造を分割するサイドシルストレングス33が縦方向に沿って配置され、サイドシルインナパネル31の縦壁部aにおける車両幅方向内側の面に側突用エアバッグセンサ6が取付けられており、サイドシルインナパネル31とサイドシルストレングス33とが、ブレイス8を介して車両幅方向に連結されているので、サイドシルインナパネル31とサイドシルストレングス33とで形成される空間S内にブレイス8が配設されることになり、ポール等の障害物5に車両側部1が衝突した際に、ブレイス8の存在によって当該空間Sの横方向の変形を防止することができる。したがって、本実施形態の車両側部1の構造によれば、ポール等の障害物5に車両側部1が衝突した時に入力される衝撃荷重が減衰せずに側突用エアバッグセンサ6に伝達されることになり、側突用エアバッグセンサ6への伝達性能を向上させることができるとともに、側突用エアバッグセンサ6による衝撃荷重の検出時間を確実に短縮することができる。
また、本発明の実施形態に係る車両側部1の構造では、側突用エアバッグセンサ6及びブレイス8がサイドシルインナパネル31の縦壁部31aにボルト11及びナット12を用いて共締めによって接合されているので、これら側突用エアバッグセンサ6、サイドシルインナパネル31及びブレイス8の強固な接合関係を確保することができ、車両側部1に入力された衝撃荷重を側突用エアバッグセンサ6へ確実に伝達することができる。
図8は、本発明の他の実施形態に係る車両側部の構造を示すものである。
この実施形態の構造では、図8に示すように、荷重伝達部材が、車両前後方向に設けられる2以上(本実施形態では2つ)のブレイス18,28によって構成されている。これらブレイス18,28は、サイドシルインナパネル31の縦壁部31a側において、重ね合わせた1箇所でボルト締めにより接合されている一方、サイドシルストレングス33の縦壁部33a側においては、車両幅方向に対しそれぞれ角度を付けて配置することにより別の箇所でスポット溶接にて接合されている。そのため、ブレイス18,28は、車両幅方向内側へ向かって互いに接近するように傾斜して配置されるブレイス本体18a,28aと、該ブレイス本体18a,28aの車両幅方向内側端部をサイドシルインナパネル31の縦壁部31aに対して平行に車両前後方向へ折り曲げた内側フランジ片18b,28bと、該ブレイス本体18a,28aの車両幅方向外側端部をサイドシルストレングス33の縦壁部33aに対して平行に車両前後方向へ折り曲げた外側フランジ片18c,28cとを備えている。内側フランジ片18b,28bは、互いに向き合う方向に折り曲げられ、サイドシルインナパネル31の縦壁部31aに重ね合わされた状態で接合されており、外側フランジ片18c,28cは、互いに離れる方向に折り曲げられ、サイドシルストレングス33の縦壁部33aに重ね合わされた状態でそれぞれ接合されている。
したがって、本実施形態の車両側部1の構造においては、ポール等の障害物5に対して車両側部1が角度を付けて衝突した場合でも、ブレイス18,28により衝撃荷重を側突用エアバッグセンサ6へ効果的に伝達することができる。
その他の構成及び作用効果は上記実施形態の車両側部の構造と同様である。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、別体のスペーサ9がサイドシルストレングス33の縦壁部33aに取付けられているが、ブレイス8が接合されている箇所のサイドシルストレングス33の縦壁部33aにおける車両幅方向外側面には、図9に示すように、サイドシルアウタパネル32側へ向かって突出し、別体のスペーサ9と同様の機能を有する凸形状部90が設けられていても良い。この凸形状部90は、サイドシルストレングス33自体を部分的に車両外側のサイドシルアウタパネル32側へ膨らませることによって形成されている。このような凸形状部90によって、別体のスペーサ9と同様の効果を得ることができるとともに、部品点数及び組付け作業工数の削減によるコストダウンを図ることができる。
1 車両側部
2 ドア開口部
3 サイドシル
4 車体フロア
6 側突用エアバッグセンサ
8 ブレイス(荷重伝達部材)
8a 外側端部
9 スペーサ
11 ボルト
12 ナット
18,28 ブレイス(荷重伝達部材)
18a,28a ブレイス本体
18b,28b 内側フランジ片
18c,28c 外側フランジ片
31 サイドシルインナパネル
31a 縦壁部
31b 上壁部
31c 下壁部
31d 上フランジ部
31e 下フランジ部
32 サイドシルアウタパネル
32a 縦壁部
32b 上壁部
32c 下壁部
32d 上フランジ部
32e 下フランジ部
33 サイドシルストレングス(補強部材)
33a 縦壁部
33b 上壁部
33c 下壁部
33d 上フランジ部
33e 下フランジ部
61 ボルト取付孔
81 ブレイス本体
82 フランジ片
83 ボルト孔
84 貫通孔
90 凸形状部
S 空間

Claims (6)

  1. ドア開口部の下縁部に配設され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルインナパネルとサイドシルアウタパネルとによって構成される閉断面構造のサイドシルを備え、
    前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとに挟まれ、かつ前記サイドシルの閉断面構造を分割する補強部材が縦方向に沿って配置され、
    前記サイドシルインナパネルの車両幅方向内側の面には側突用エアバッグセンサが取付けられている車両側部の構造において、
    前記サイドシルインナパネルと前記補強部材とは、荷重伝達部材を介して車両幅方向に連結され、前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネルに接合される車両幅方向内側のフランジ片と、前記補強部材に接合される車両幅方向外側のフランジ片を備え、
    前記側突用エアバッグセンサ及び前記荷重伝達部材の車両幅方向内側のフランジ片は、前記サイドシルインナパネルに共締めによって接合され
    前記荷重伝達部材の車両幅方向外側のフランジ片が接合されている箇所の前記補強部材のうち、前記サイドシルアウタパネル側の面には、前記補強部材と前記サイドシルアウタパネルとの間の距離を調節するスペーサが取付けられ、前記スペーサは、車両幅方向で前記荷重伝達部材の車両幅方向外側のフランジ片と重なるように配置されていることを特徴とする車両側部の構造。
  2. 前記荷重伝達部材は、前記サイドシルインナパネル及び前記補強部材のそれぞれと車両上下方向に重ね合わされた状態で接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両側部の構造。
  3. 前記荷重伝達部材は、車両前後方向に2以上設けられ、前記サイドシルインナパネル側においては、1箇所で接合されている一方、前記補強部材側においては、車両幅方向に対しそれぞれ角度を付けて配置することにより2箇所以上で接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両側部の構造。
  4. 前記荷重伝達部材が接合されている箇所の前記補強部材の面には、前記サイドシルアウタパネル側へ向かって突出し、前記スペーサとしての機能を有する凸形状部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両側部の構造。
  5. 前記荷重伝達部材の車両幅方向に沿った面には、貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両側部の構造。
  6. 前記荷重伝達部材は、前記補強部材との接合がスポット溶接であり、前記サイドシルインナパネルとの接合がボルト締結であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両側部の構造。
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