JP6464396B1 - 割岩工具および当該工具を用いた破砕方法 - Google Patents

割岩工具および当該工具を用いた破砕方法 Download PDF

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Abstract

【課題】楔部材と羽根部材とを有する割岩工具を用いて岩石、岩盤やコンクリート構造物などの処理対象物を割岩する際に、楔部材と羽根部材との焼きつきを効果的に抑制する。
【解決手段】先細り形状を有し、処理対象物に形成された削孔に対して先端部を挿脱可能な楔部材と、楔部材の先端部に形成される楔側傾斜面に対して摺動可能な羽根側傾斜面を有し、削孔に沿った楔部材の移動に伴い楔側傾斜面に対して羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら削孔の径方向外側に移動して削孔の内壁を押圧する羽根部材とを備え、羽根部材では潤滑剤を貯留する凹部が羽根側傾斜面に楔部材の挿入方向に延設される一方、楔部材では凹部の後端部に係合可能な凸部が楔側傾斜面から突設され、削孔に沿った楔部材の移動に伴い凸部が凹部の内部に貯留された潤滑剤を凹部の先端側内壁面に向けて押し遣って楔側傾斜面と羽根側傾斜面との間に注入する。
【選択図】図3

Description

この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの処理対象物を割岩する割岩工具および当該工具を用いて処理対象物を破砕する破砕技術に関するものである。
従来、岩石、岩盤やコンクリート構造物などの処理対象物を割岩するための割岩工具として、楔部材(ウェッジと称されることもある)と羽根部材(ライナー、可動部材、可動片などと称されることもある)を用いた、いわゆるセリ矢が知られている。例えば特許文献1では、岩盤に削岩機で予め削孔を形成し、削孔内に楔部材と羽根部材を組み合わせた割岩工具を挿入し、楔部材の後端部をブレーカで打撃して割岩して岩盤を破砕している。また、これ以外にも、セリ矢技術を用いた割岩工具およびそれを用いた破砕技術が数多く提案されている(特許文献2〜9等)。
特開2006−225925号公報(図3) 特開2013−96166号公報 特許第3117969号 特許第4961574号 特許第5034001号 特許第5200311号 特許第5338015号 特許第5824713号 特許第5838435号 特許第5857375号
上記割岩工具では、楔部材がブレーカ等により押圧されて削孔に沿って移動する際、楔部材に設けられた傾斜面が羽根部材に設けられた傾斜面と摺接しながら削孔内を移動し、これに応じて羽根部材が削孔の径方向外側に移動して割岩処理が実行される。このときに楔部材の傾斜面と羽根部材の傾斜面との間に摩擦熱が発生して楔部材と羽根部材との固着、いわゆる「焼きつき」が発生することがあった。そこで、焼きつき防止を図るために、例えば特許文献9や特許文献10では、楔部材の傾斜面と羽根部材の傾斜面とに溝部を設け、当該溝部を介して潤滑オイルを楔部材と羽根部材との摺動面に供給することが提案されている。
しかしながら、上記従来技術では溝部に存在する潤滑オイルが楔部材と羽根部材との間に必ずしも効率的に供給されるとは言えず、現状において、楔部材と羽根部材との焼きつきをより確実に抑制することができる技術の提供が望まれている。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、楔部材と羽根部材とを有する割岩工具を用いて岩石、岩盤やコンクリート構造物などの処理対象物を割岩する際に、楔部材と羽根部材との焼きつきを効果的に抑制することができる技術を提供することを目的とする。
この発明の第1の態様は、割岩工具であって、先細り形状を有し、処理対象物に形成された削孔に対して先端部を挿脱可能な楔部材と、楔部材の先端部に形成される楔側傾斜面に対して摺動可能な羽根側傾斜面を有し、削孔に沿った楔部材の移動に伴い楔側傾斜面に対して羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら削孔の径方向外側に移動して削孔の内壁を押圧する羽根部材とを備え、羽根部材では先端側に先端側内壁面を有するとともに先端側内壁面よりも後端側で潤滑剤を貯留する凹部が羽根側傾斜面に楔部材の挿入方向に延設される一方、楔部材では凹部の先端側内壁面よりも後端側で凹部に係合可能な凸部が楔側傾斜面から突設され、
削孔に沿った楔部材の移動に伴い凸部が凹部の内部のうち凸部と先端側内壁面の間に貯留された潤滑剤を凹部の先端側内壁面に向けて押し遣って楔側傾斜面と羽根側傾斜面との間に注入することを特徴としている。
また、この発明の第2の態様は、割岩工具であって、先細り形状を有し、処理対象物に形成された削孔に対して先端部を挿脱可能な楔部材と、楔部材の先端部に形成される楔側傾斜面に対して摺動可能な羽根側傾斜面を有し、削孔に沿った楔部材の移動に伴い楔側傾斜面に対して羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら削孔の径方向外側に移動して削孔の内壁を押圧する羽根部材とを備え、楔部材では後端側に後端側内壁面を有するとともに後端側内壁面よりも前端側で潤滑剤を貯留する凹部が楔側傾斜面に楔部材の挿入方向に延設される一方、羽根部材では凹部の後端側内壁面よりも先端側で凹部に係合可能な凸部が羽根側傾斜面から突設され、削孔に沿った楔部材の移動に伴い凹部の後端側内壁面が凹部の内部のうち凸部と後端側内壁面の間に貯留された潤滑剤を凸部に向けて押し遣って楔側傾斜面と羽根側傾斜面との間に注入することを特徴としている。
さらに、この発明の第3の態様は、破砕方法であって、上記割岩工具を準備する工程と、凹部に潤滑剤を補給する工程と、羽根部材を削孔に挿入する工程と、潤滑剤が補給された凹部に凸部を係合させた状態で羽根側傾斜面に対して楔側傾斜面を摺接させながら楔部材の先端部を削孔に圧入することで楔側傾斜面と羽根側傾斜面との間に潤滑剤を注入しながら削孔の周囲を破砕する工程とを備えることを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、楔側傾斜面および羽根側傾斜面のうちの一方に凹部が設けられ、他方に凸部が設けられている。そして、潤滑剤を貯留した凹部に対して凸部を係合させた状態で楔部材が削孔に沿って移動されるのに伴って楔側傾斜面に対して羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら羽根部材が削孔の径方向外側に移動して削孔の内壁を押圧し、これによって処理対象物を割岩する。この割岩処理中に、楔部材の挿入に伴って凹部に貯留されていた潤滑剤が楔側傾斜面と羽根側傾斜面との間に注入され、楔側傾斜面と羽根側傾斜面との間の摩擦を軽減する。その結果、楔部材と羽根部材との焼きつきをより確実に抑制することができる。
本発明にかかる破砕方法の一実施形態を実行する際に用いられる割岩工具およびブレーカを示す図である。 本発明にかかる破砕方法の一実施形態を実行する際に用いられる割岩工具の構成を示す図である。 割岩工具の楔部材および羽根部材の先端部の構成を示す図である。 図2に示す割岩工具により処理対象物を割岩したときの割岩工具の構成を示す図である。 本発明にかかる割岩工具の他の実施形態を示す図である。 本発明にかかる割岩工具の別の実施形態を示す図である。 本発明にかかる割岩工具のさらに他の実施形態を示す図である。 本発明にかかる割岩工具のさらに別の実施形態を示す図である。
本発明にかかる破砕方法は、以下の工程(1)〜(6)、
工程(1):岩石、岩盤やコンクリート構造物などの処理対象物に削孔を形成する、
工程(2):羽根部材に設けられる凹部にグリスなどの潤滑剤を補給して貯留させる、
工程(3):楔部材と、複数の羽根部材と、複数の羽根部材を相互に連結する連結機構とで構成される割岩工具を準備する、
工程(4):上記削孔に複数の羽根部材を挿入するとともに上記複数の羽根部材の間に楔部材の先端部を挿入する、このとき楔部材に設けられる凸部を潤滑剤が貯留された凹部に係合させて潤滑剤の注入準備を行う、
工程(5):ブレーカのピストンで打撃して楔部材の先端部を圧入する、
工程(6):ブレーカを取り外した後で上記楔部材の後端部に引抜工具をセットし、引抜工具を用いて楔部材を引き抜いた後で連結機構により相互に連結された複数の羽根部材を回収する、
を実行することで処理対象物を割岩し、削孔の周囲を破砕するものである。特に楔部材と羽根部材との焼きつきをより確実に抑制するための潤滑剤の注入構造が設けられている点を除き、特許文献9に記載のものと同様の構成を有する割岩工具および引抜工具を用いている。
図1は本発明にかかる破砕方法の一実施形態を実行する際に用いられる割岩工具およびブレーカを示す図である。割岩工具1は、2枚の羽根部材11、12と、羽根部材11、12の後端部を相互に連結する連結機構13と、羽根部材11、12の間に対して先端部を挿脱可能に形成された楔部材14と有している。そして、2枚の羽根部材11、12は連結機構13により相互に連結される。この明細書では、処理対象物2に対して削孔21が形成される方向Xを「削孔形成方向」や「楔部材の挿入方向」と称し、X方向に進む側を「先端側」と称するとともに反対側を「後端側」と称する。また、削孔形成方向Xに直交する方向のうち羽根部材11、12が配列される方向Yを「配列方向」と称する。
図2は本発明にかかる破砕方法の一実施形態を実行する際に用いられる割岩工具の構成を示す図である。また、図3は割岩工具の楔部材および羽根部材の先端部の構成を示す図である。さらに、図4は図2に示す割岩工具により処理対象物を割岩したときの割岩工具の構成を示す図である。これらのうち図2において(c)は割岩工具1の側面図であり、(b−1)〜(b−4)は挿入方向Xにおいて互いに異なる位置での楔部材および羽根部材の断面図である。また、(a)は図2(c)のA−A線矢視図である。また、図4において(b−1)〜(b−4)は挿入方向Xにおいて互いに異なる位置での楔部材および羽根部材の断面図である。また、図2の(b−4)における符号W1および図4の(b−4)における符号W2は割岩工具1の先端部の寸法を示している。
なお、この割岩工具1では、羽根部材11、12は同形状及び同寸法である。そこで、羽根部材11の構成を以下に説明する一方で、羽根部材12の各部については相当符号を付して説明を省略する。
羽根部材11は、フランジ部11aと、フランジ部11aの下面から削孔形成方向Xと平行な方向に延びる押圧部11bとを有している。図2(a)の平面図に示すように、フランジ部11aは押圧部11bよりも十分に大きな平面サイズを有している。より具体的には、フランジ部11aは削孔21よりも大きな平面サイズを有するのに対し、押圧部11bは削孔21よりも小さな平面サイズを有している。
フランジ部11aには2本の貫通孔11c、11dが互いに一定距離だけXY平面と直交する方向に離間して設けられるとともに、フランジ部12aには2本の貫通孔12c、12dが互いに一定距離だけXY平面と直交する方向に離間して設けられている。そして、羽根部材11に設けられた傾斜面11fと羽根部材12に設けられた傾斜面12eとを対向させて配置することで、貫通孔11c、12cがY方向に一直線上に並ぶとともに貫通孔11d、12dがY方向に一直線上に並ぶ。
押圧部11bのうち削孔21の内壁と対向する面は、削孔形成方向Xに沿った円弧面を基本形状として構成されており、後述するように削孔21の内壁を押圧する押圧面として機能する。なお、ここでの円弧面とはその断面が厳密に円の一部である必要はなく、断面が楕円の一部であるような場合も含むものとする。また、押圧部11bでは円弧面(押圧面)と反対側に傾斜面が形成されている。そして、2つの羽根部材11、12は、傾斜面同士が向かい合うように配置された状態で、次に詳述する連結機構13によりフランジ部11a、12aを相互に連結することで一体化される。
連結機構13は、コイルばね131〜133、ボルト134およびナット135により形成されている。フランジ部11a、12aにそれぞれ形成される貫通孔11c、12cに挟まれるようにコイルばね132が配置されている。また、貫通孔11cの(−Y)方向側にコイルばね131が配置されるとともに、貫通孔12cの(+Y)方向側にコイルばね133が配置されている。そして、コイルばね131、貫通孔11c、コイルばね132、貫通孔12cおよびコイルばね133を貫通してボルト134が挿通され、ボルト134の先端の雄ネジ部にナット135が螺合されている。なお、貫通孔11d、12d側についても、上記と同様に、コイルばね131〜133、ボルト134およびナット135が設けられている。
コイルばね132は羽根部材11、12をY方向において相互に離間させるように付勢している。また、ボルト134の頭部が羽根部材11の(−Y)方向の移動を規制し、ナット135が羽根部材112の(+Y)方向の移動を規制する。このように、本実施形態では、Y方向が本発明の「径方向」の一例に相当している。また、コイルばね131は羽根部材11とボルト134の頭部との間に配置されて羽根部材11をボルト134の頭部に対して(+Y)方向に付勢している。さらに、コイルばね133は羽根部材12とナット135との間に配置されて羽根部材12をナット135に対して(−Y)方向に付勢している。
このように連結機構13を設けたことによって、羽根部材11、12はボルト134の円筒部にガイドされながらY方向に移動可能な状態で相互に連結されており、羽根部材11、12の位置関係をナット135によって調整可能となっている。また、羽根部材11、12の先端部、つまり押圧部11b、12bを削孔21に挿入していくと、フランジ部11a、12aが削孔21の周辺表面に係止され、それ以上の挿入が規制されて割岩工具1が削孔21に対してセット可能となっている。さらに、羽根部材11、12の一体化によって両傾斜面によって挟まれる空間は羽根部材11、12の先端側ほど細くなる先細り形状となる。この先細り形状の空間に、この空間と同様に先細り形状に構成された楔部材14が挿入される。
この楔部材14の先端部は、X方向に直交する断面において矩形形状を有し、先端に向かうにしたがってY方向の厚みが減少する先細り形状を有しており、(−Y)側面および(+Y)側面は傾斜面14a(図3)となっている。また、楔部材14の後端部には、2つの把持部材32(図3)により把持される第1被把持部14bと、引抜工具により把持される第2被把持部14cとが設けられている。このうち第1被把持部14bは円柱形状に仕上げられている。一方、第2被把持部14cは第1被把持部14bよりも先端側に位置しており、直方体形状に仕上げられている。そして、(−Y)方向側面および(+Y)方向側面に凹部14dが設けられ、各凹部14dに引抜工具の係合部材が挿入されて挟み込まれることで楔部材14は引抜工具により保持される。一方、各凹部14dからの係合部材の離脱によって引抜工具による楔部材14の保持が解除される。また、図2中の符号136、137は連結機構13により羽根部材11、12を連結してなる連結体を吊持するためのフックであり、フック136、137はそれぞれフランジ部11a、12aの上面から立設され、ワイヤー138を装着可能となっている。
上記楔部材14の圧入を行うためのブレーカ3は、図1に示すように油圧パワーショベル等の建設車両5のアーム51にブラケット52を介して取り付けられている。このため、オペレータが建設車両5の操作レバーなどを操作してアーム51の位置や角度などを制御することでブレーカ3の位置および姿勢に制御可能となっている。
このように構成された割岩工具1では、次に詳述するように潤滑剤の注入構造が設けられている。この注入構造は、羽根部材11、12の傾斜面11f、12fにそれぞれ設けられる凹部11e、12eと、楔部材14の傾斜面14aに設けられる凸部14eとで形成される。羽根部材11、12の傾斜面11f、12fは楔部材14の傾斜面14aに対して摺動可能に仕上げられている。傾斜面11fには、2本の凹部11eが互いに一定間隔だけ離間しながら楔部材14の挿入方向Xに延設されるとともに、傾斜面12eにも2本の凹部12eが互いに一定間隔だけ離間しながら楔部材14の挿入方向Xに延設されている。凹部11e、12eの後端部はそれぞれフランジ部11a、12aの近傍まで延びている。一方、凹部11e、12eの先端部はそれぞれ押圧部11b、12bの先端部の近傍まで延びている。このため、グリスなどの潤滑剤6を凹部11e、12eで貯留可能となっている。なお、図3の右側中段の拡大断面図に示すように、凹部12eの先端側内壁面12gは凹部12eの内部に球面状に突起し、凹部11eの先端側内壁面も図示を省略するが先端側内壁面12gと同様の形状に仕上げられている。
一方、楔部材14では、凹部11e、12eの後端部に係合可能な凸部14eが傾斜面14aから羽根部材11、12の押圧部11b、12bに向けて突設されている。この実施形態では、図3の右側上段の拡大断面図に示すように、凸部14eの前端側外壁面14fは凹部11e、12eの先端側内壁面と係合可能な形状、つまり凹部12eから球面状に後退した窪み形状を有している。そして、図1および図2に示すように、削孔21に2枚の羽根部材11、12を挿入するとともに羽根部材11、12の間に楔部材14の先端部を挿入した時点(工程(4))では、凸部14eは凹部11e、12eの後端部に位置している。
そして、ブレーカ3のピストンで楔部材14の後端部が打撃されて楔部材14の先端部が挿入方向Xに圧入されると、図4に示すように、楔部材14が削孔21に沿って挿入移動される。これに伴って傾斜面14aに対して傾斜面11f、12fを相対的に摺動させながら羽根部材11、12が同図中の矢印ARに示すように削孔21の径方向外側に移動して削孔21の内壁を押圧する。これによって処理対象物2が割岩される。また、この割岩処理中に、羽根部材12側では、楔部材14の挿入に伴って凸部14eが凹部12eの内部に貯留された潤滑剤6を凹部12eの先端側内壁面12gに向けて押し遣って傾斜面12f、14aの間に注入する。また、羽根部材11側においても羽根部材12側と同様して羽根部材11の凹部11eに貯留された羽根部材12が傾斜面11f、14aの間に注入される。この注入された潤滑剤6の作用により傾斜面14aと傾斜面11f、12fとの間の摩擦を軽減する。その結果、楔部材14と羽根部材11、12との焼きつきをより確実に抑制することができる。
このように図1ないし図4に示す実施形態では、傾斜面14aが本発明の「楔側傾斜面」の一例に相当し、傾斜面11f、12fが本発明の「羽根側傾斜面」の一例に相当している。また、方向(+Y)および(−Y)が削孔21の径方向外側の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、傾斜面12fに対して2本の凹部12eを設けるとともに凹部12e毎に凸部14eを設けているが、凹部12eおよび凸部14eの本数はこれに限定されるものではなく、任意である。例えば図5に示すように傾斜面12fに対して6本の凹部12eを設けるとともに凹部12e毎に凸部14eを設けてもよい。また、傾斜面12fに対して1本の凹部12eを設けるとともに凹部12eに対応して凸部14eを1本設けてもよい。また、これらの点については、傾斜面11fに対して設ける凹部11eの本数および凹部11eに対応して設けられる凸部14eの本数について同様である。また、上記実施形態では、凹部11e、12eの本数はともに「2」であるが、両者が不一致となってもよい。要は、凹部11eに対して凸部14eを1対1で対応するように設け、凹部12eに対して凸部14eを1対1で対応するように設けることができる。また、上記実施形態では、傾斜面11f、12fの両方に凹部を設けているが、一方のみに凹部を設けてもよい。
また、上記実施形態では、凹部12eの先端側内壁面12gを球面状に突起した形状に仕上げているが、先端側内壁面12gの形状はこれに限定されるものではなく、例えば図3の右側下段の拡大段図面図に示すように先細り形状に仕上げてもよい。また、これに対応して凸部14eの前端側外壁面14fは凹部12eの先端側内壁面と係合可能な形状に仕上げてもよい。さらに、これらの点については、羽根部材11においても同様である。
また、上記実施形態では、楔部材14を製造するために用意した金属ブロックに対して削出加工を加えて凸部14を有する楔部材14を製造するこができるが、加工精度には限界があり、凹部11e、12eに対して凸部14eを摺動させる際に、例えば図6中の右端拡大図に示すように隙間16が生じる可能性がある。このような隙間16が発生すると、潤滑剤を良好に供給することが難しくなる。そこで、同図に示すように、凸部14の先端側において14の傾斜面14aに凹部14hを設けるとともに当該凹部14hに樹脂材料やゴム材料で形成されて凹部12eと密着可能な密接部材15を設けてもよい。すなわち、凸部14eのうち先端側端部を密接部材15で構成することで密接部材15が凹部12eと密着しながら摺動自在となっており、凹部12e内の潤滑剤6が凸部14eの後端側に漏れることなく、確実に凹部12eの先端側内壁面12gに向けて押し遣って傾斜面12f、14aの間に注入することができる。この点については、凹部11e側も同様である。
また、割岩処理中に余剰の潤滑剤6を退避させるために、例えば図7に示すように羽根部材11、12の凹部11e、12eに退避孔11g、12gをそれぞれ設けてもよい。この場合、楔部材14を挿入する前、つまり割岩処理前において凹部11e、12eのみに潤滑剤6を貯留しておき、楔部材14の挿入に際して発生する余剰の潤滑剤6を退避孔11g、12gに回収することができる。
また、上記実施形態では、羽根部材11、12に凹部11e、12eを設けるとともに楔部材14に凸部14eを設けているが、これらの関係を逆転させてもよい。例えば図8に示すように、楔部材14の傾斜面14aに挿入方向Xに延設された凹部14gを設けるとともに、各凹部14gに係合可能な凸部12hを羽根部材12に設けてもよい。この場合、削孔21への楔部材14の挿入移動に伴い楔部材14に設けられた凹部14gの後端側内壁面14hが凹部14gの内部に貯留されたで潤滑剤6を羽根部材12に設けられた凸部12hに向けて押し遣って楔側傾斜面14aと羽根側傾斜面12fとの間に注入する。
このように凹部と凸部の関係を逆転させた実施形態に対して図6や図7に示した構成(密接部材や退避孔)を採用してもよい。すなわち、凸部12hのうち後端側端部を密接部材で構成することで凹部14e内の潤滑剤6が凸部12hの前端側に漏れることなく、確実に凹部14eの後端側内壁面14hに向けて押し遣って傾斜面12f、14aの間に注入することができる。この点については、反対側も同様である。また、割岩処理中に余剰の潤滑剤6を退避させるために、凹部14eに退避孔を設けてもよい。
また、上記実施形態では、互いに異なる削孔21の径方向を臨む楔側傾斜面14aが2個設けられ、楔側傾斜面14a毎に羽根部材11、12が楔部材14に対して摺動可能に設けられた割岩工具1に対し、本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、楔側傾斜面14aが1個あるいは3個以上設けられ、楔側傾斜面14a毎に羽根部材が楔部材14に対して摺動可能に設けられた割岩工具に対しても適用することができる。
また、上記実施形態では、削孔21への楔部材14の挿入移動に伴い楔側傾斜面14aに対して羽根側傾斜面11f,12fを相対的に摺動させながら羽根部材11,12を削孔21の径方向外側に移動して削孔21の内壁を押圧する割岩工具1に本発明を適用しているが、例えば特許文献6や特許文献7に記載されているように削孔21に沿って排出方向に移動させる割岩工具に対して本発明を適用することができる。要は、本発明は、先細り形状を有し、処理対象物に形成された削孔に挿脱可能な楔部材と、楔部材に形成される楔側傾斜面に対して摺動可能な羽根側傾斜面を有し、削孔に沿った楔部材の移動に伴い楔側傾斜面に対して羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら削孔の径方向外側に移動して削孔の内壁を押圧する羽根部材とを備えた割岩工具に適用することができる。
さらに、上記実施形態では、1つの削孔21に対して上記工程(2)〜(6)を連続的に実行しているが、それらの工程の全部あるいは一部を並行して行ってもよい。
この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの処理対象物を割岩する割岩工具全般および当該工具を用いて処理対象物を破砕する破砕技術全般に適用することができる。
1…割岩工具
2…処理対象物
11,12…羽根部材
11b,12b…押圧部
11f、12f…(羽根側)傾斜面
11g、12g…退避孔
12e、14g…凹部
12g…先端側内壁面
12h、14e…凸部
14…楔部材
14a…(楔側)傾斜面
14h…後端側内壁面
15…密接部材
X…(楔部材の)挿入方向
Y…(削孔の)径方向

Claims (9)

  1. 先細り形状を有し、処理対象物に形成された削孔に対して先端部を挿脱可能な楔部材と、
    前記楔部材の先端部に形成される楔側傾斜面に対して摺動可能な羽根側傾斜面を有し、前記削孔に沿った前記楔部材の移動に伴い前記楔側傾斜面に対して前記羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら前記削孔の径方向外側に移動して前記削孔の内壁を押圧する羽根部材とを備え、
    前記羽根部材では先端側に先端側内壁面を有するとともに前記先端側内壁面よりも後端側で潤滑剤を貯留する凹部が前記羽根側傾斜面に前記楔部材の挿入方向に延設される一方、前記楔部材では前記凹部の前記先端側内壁面よりも後端側で前記凹部に係合可能な凸部が前記楔側傾斜面から突設され、
    前記削孔に沿った前記楔部材の移動に伴い前記凸部が前記凹部の内部のうち前記凸部と前記先端側内壁面の間に貯留された前記潤滑剤を前記凹部の前記先端側内壁面に向けて押し遣って前記楔側傾斜面と前記羽根側傾斜面との間に注入することを特徴とする割岩工具。
  2. 請求項1に記載の割岩工具であって、
    前記楔部材では、互いに異なる前記削孔の径方向を臨む前記楔側傾斜面がN個(ただし、Nは2以上の自然数)設けられ、
    前記楔側傾斜面毎に前記羽根部材が前記楔部材に対して摺動可能に設けられ、
    前記N個の羽根部材のうちの少なくとも1つに前記凹部が設けられるとともに、前記凹部が設けられた前記羽根部材毎に前記羽根側傾斜面と摺接する前記楔側傾斜面に前記凸部が設けられる割岩工具。
  3. 請求項1または2に記載の割岩工具であって、
    前記凸部のうち前端側端部は樹脂材料またはゴム材料で構成され、前記凹部と密接しながら摺動自在な密接部材である割岩工具。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の割岩工具であって、
    前記羽根部材には、前記凹部の先端側内壁面に向けて押し遣られる潤滑剤の一部を前記凹部から退避させる退避孔が設けられている割岩工具。
  5. 先細り形状を有し、処理対象物に形成された削孔に対して先端部を挿脱可能な楔部材と、
    前記楔部材の先端部に形成される楔側傾斜面に対して摺動可能な羽根側傾斜面を有し、前記削孔に沿った前記楔部材の移動に伴い前記楔側傾斜面に対して前記羽根側傾斜面を相対的に摺動させながら前記削孔の径方向外側に移動して前記削孔の内壁を押圧する羽根部材とを備え、
    前記楔部材では後端側に後端側内壁面を有するとともに前記後端側内壁面よりも前端側で潤滑剤を貯留する凹部が前記楔側傾斜面に前記楔部材の挿入方向に延設される一方、前記羽根部材では前記凹部の前記後端側内壁面よりも先端側で前記凹部に係合可能な凸部が前記羽根側傾斜面から突設され、
    前記削孔に沿った前記楔部材の移動に伴い前記凹部の前記後端側内壁面が前記凹部の内部のうち前記凸部と前記後端側内壁面の間に貯留された前記潤滑剤を前記凸部に向けて押し遣って前記楔側傾斜面と前記羽根側傾斜面との間に注入することを特徴とする割岩工具。
  6. 請求項5に記載の割岩工具であって、
    前記楔部材では、互いに異なる前記削孔の径方向を臨む前記楔側傾斜面がN個(ただし、Nは2以上の自然数)設けられ、
    前記楔側傾斜面毎に前記羽根部材が前記楔部材に対して摺動可能に設けられ、
    前記N個の楔側傾斜面のうちの少なくとも1つに前記凹部が設けられるとともに、前記凹部が設けられた前記楔側傾斜面毎に前記楔部材と摺接する前記羽根部材の前記羽根側傾斜面に前記凸部が設けられる割岩工具。
  7. 請求項5または6に記載の割岩工具であって、
    前記凸部のうち後端側端部は樹脂材料またはゴム材料で構成され、前記凹部と密接しながら摺動自在な密接部材である割岩工具。
  8. 請求項5ないし7のいずれか一項に記載の割岩工具であって、
    前記楔部材には、前記凸部に向けて押し遣られる潤滑剤の一部を前記凹部から退避させる退避孔が設けられている割岩工具。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の割岩工具を準備する工程と、
    前記凹部に前記潤滑剤を補給する工程と、
    前記羽根部材を前記削孔に挿入する工程と、
    前記潤滑剤が補給された前記凹部に前記凸部を係合させた状態で前記羽根側傾斜面に対して前記楔側傾斜面を摺接させながら前記楔部材の先端部を前記削孔に圧入することで前記楔側傾斜面と前記羽根側傾斜面との間に前記潤滑剤を注入しながら前記削孔の周囲を破砕する工程と
    を備えることを特徴とする破砕方法。
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