JP6403432B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
(A):炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.05質量%以上15質量%以下
(B):炭素数10〜18のアルキル鎖を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.01質量%以上5質量%以下
(C):炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
成分(A)としては、下記一般式(1)に示すモノ長鎖アルキル型四級アンモニウム塩が挙げられる。
成分(B)としては、下記一般式(2)に示すジ長鎖アルキル型四級アンモニウム塩が挙げられる。
成分(C)としては、下記一般式(3)に示すモノ長鎖アルキル型四級アンモニウム塩が挙げられる。
アミノ変性シリコーンとしては、下記一般式で表されるものが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には、感触改善、安定性の観点から、更に成分(E)として、炭素数12以上の高級アルコールを含有させることができる。これらは、界面活性剤と構造体を形成して分離を防ぐと共に、すすぎ時の感触を改善する効果がある。
本発明の毛髪化粧料には更に、毛髪化粧料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリシドール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の成分(D)以外のシリコーン類;カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース、高重合ポリエチレンオキサイド等の高分子化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤;スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸、イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどの油剤;エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等のアルコール類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;pH調整剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;雲母チタン等のパール粉体;メントール等の清涼剤:香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料のpHは、2以上が好ましく、更には2.5以上が好ましく、また7.5以下が好ましく、更には6.5以下、更には5.5以下が好ましい。なお、本発明において、毛髪化粧料のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における値をいう。
本発明の毛髪化粧料の形態としては、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内でシャンプー洗髪後に使用されるもの、すなわち毛髪に塗布後、良くなじませて、洗い流して使用されるものが挙げられる。
次の成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比(A)/(C)が3以上200以下、成分(B)と成分(C)の質量比(B)/(C)が1を超え100以下である毛髪化粧料。
(A):炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.05質量%以上15質量%以下
(B):炭素数10〜18のアルキル鎖を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.01質量%以上5質量%以下
(C):炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
好ましくは、更に成分(D)として、アミノ変性シリコーンを含有し、その含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1.5質量%である<1>に記載の毛髪化粧料。
好ましくは、更に成分(E)として、高級アルコールを含有し、その含有量が、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である<1>又は<2>に記載の毛髪化粧料。
成分(A)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(B)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.38質量%以下である<1>〜<4>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(C)の含有量が、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.02質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.4質量%以下である<1>〜<5>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(A)と成分(C)との質量比(A)/(C)が、好ましくは5以上、より好ましくは10以上であり、また好ましくは100以下、より好ましくは50以下である<1>〜<6>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは50以下、より好ましくは25以下である<1>〜<7>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
毛髪化粧料の25℃における水で20質量倍希釈したときのpHが、好ましくは2以上、より好ましくは2.5以上であり、また、好ましくは7.5以下、より好ましくは6.5以下、更に好ましくは5.5以下である<1>〜<8>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(A)が、好ましくはステアリルトリメチルアンモニウム塩、アラキルトリメチルアンモニウム塩及びベヘニルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上であり、より好ましくはステアリルトリメチルアンモニウム塩及びベヘニルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である<1>〜<9>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(B)が、好ましくはジステアリルジメチルアンモニウム塩、ジセチルジメチルアンモニウム塩、ジイソステアリルジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12-15)ジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩及びイソステアリルラウリルジメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上であり、より好ましくはジアルキル(C12-15)ジメチルアンモニウム塩及びジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である<1>〜<10>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(C)が、好ましくはラウリルトリメチルアンモニウム塩、ミリスチルトリメチルアンモニウム塩及びセチルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上であり、より好ましくはセチルトリメチルアンモニウム塩である<1>〜<11>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(D)が、好ましくは下記一般式で表されるアミノ変性シリコーンである<2>に記載の毛髪化粧料。
成分(E)が、好ましくはミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール及びこれらの混合物から選ばれるものである<3>に記載の毛髪化粧料。
好ましくは、毛髪に塗布後、洗い流して使用される洗い流すタイプの毛髪化粧料である<1>〜<14>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
<1>〜<15>のいずれか1項に記載の毛髪化粧料を、毛髪に塗布後、洗い流す毛髪化粧料の使用方法。
表1に示す処方に従い、水とジプロピレングリコールを混合し、55℃で撹拌して均一溶解させた後、撹拌・冷却していく過程で、溶解又は融解した状態の高級アルコール、ベンジルアルコール、成分(A)〜(D)を添加し、ヘアコンディショナーを調製した。
30cm、20gの日本人毛トレスを用いて、官能評価を行った。シャンプーにはコアセルベーション技術が応用されている以下のシャンプーを用いた。
評価用シャンプー
(成分) (質量%)
ラウレス硫酸アンモニウム(エマール125A、花王社) 12
ポリクオタニウム-10(カチセロM-80、花王社) 0.14
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
(ジャガーC-17SK、Solvay社) 0.36
ポリクオタニウム-7
(マーコート550、Lubrizol Advanced Materials社)
0.18
ラウリルヒドロキシスルタイン(アンヒトール20HD、花王社) 1.7
PPG-7(アデカカーポールDL-30、アデカ社) 1.1
ベンジルアルコール 0.3
塩化ナトリウム 0.1
精製水 バランス
合計 100
コンディショナー塗布時、濯ぎ時、タオルドライ後、ドライヤー中、乾燥後、再度濡らした時における感触を評価した。評価は、パネラー5人に「5:良い」〜「1:悪い」の5段階で点数をつけてもらい、その合計点を表中に記載した。
健常な日本人毛に1回ブリーチ処理と360回洗髪を繰り返したダメージ毛に対し、上記のシャンプー及びヘアコンディショナーを用いて同様に処理した後、水との前進接触角を測定した。水として蒸留水、測定装置としてKRUSS GmbH社のProcessor Tensiometer K100を用いて、水の表面張力:72.8 mN/m、水の密度:0.998 g/cm3、Maximum Immersion Depth:4 mm、Minimum Immersion Depth:1 mm、測定スピード:2 mm/minの条件下で測定した。接触角の数値が高いほど、毛髪表面が疎水化され、仕上がり時に高い均質感と優れた指通り性能を発揮する。
*2:XS65-C0032,モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製
*3:DOW CORNING TORAY SS-3588,東レ・ダウコーニング株式会社製
参考のため、以下に示すプレーンシャンプー(コアセルベーション技術が応用されていないシャンプー)で洗浄した毛髪に対し、表1に記載の実施例1又は比較例1〜3のヘアコンディショナーで処理したときの評価を前記と同様にして行い、その結果を表2に示す(実施例1'、比較例1'〜3')。
まずトレスにシャンプー2gを塗布し、泡立て、濯いだ。その後、表1に記載のヘアコンディショナー2gをトレス全体に馴染ませ、濯ぎ、タオルで拭いた後、ドライヤーを用いて乾燥させるといった手順で毛髪を処理した。なお、使用した毛髪トレスは、前記と同様のものである。
コンディショナー塗布時、濯ぎ時、タオルドライ後、ドライヤー中、乾燥後、再度濡らした時における感触を評価した。評価は、パネラー5人に「5:良い」〜「1:悪い」の5段階で点数をつけてもらい、その合計点を表中に記載した。評価結果を表2に示す。
(成分) (質量%)
エマール170J(花王株式会社製、有効分70質量%) 18.6
(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Naとして13.0質量%)
アミゾールCME(川研ファインケミカル株式会社製) 0.6
(ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドとして0.6質量%)
アンヒトール55AB(花王株式会社製、有効分30質量%) 4.7
(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルカルボベタインとして1.4質量%)
クエン酸(pH調製剤) 適量
安息香酸ナトリウム 0.3
精製水 残量
計 100.0
Claims (15)
- 次の成分(A)〜(C)を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比(A)/(C)が5以上100以下、成分(B)と成分(C)の質量比(B)/(C)が1を超え100以下である毛髪化粧料であって、毛髪に塗布後に洗い流して使用される洗い流すタイプのヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント又はヘアパックである毛髪化粧料。
(A):炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤 0.05質量%以上15質量%以下
(B):炭素数10〜18のアルキル鎖を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤 0.01質量%以上5質量%以下
(C):炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤 - 更に成分(D)として、アミノ変性シリコーンを0.01質量%以上5質量%以下含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
- 更に成分(E)として、炭素数12〜22の高級アルコールを0.5質量%以上20質量%以下含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の含有量が、0.1質量%以上5質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)の含有量が、0.05質量%以上2.5質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、2以上50以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 毛髪化粧料の25℃における水で20質量倍希釈したときのpHが、2以上7.5以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)が、ステアリルトリメチルアンモニウム塩及びベヘニルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)が、ジアルキル(C12-15)ジメチルアンモニウム塩及びジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)が、セチルトリメチルアンモニウム塩である請求項1〜9のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の含有量が、0.5質量%以上3質量%以下である請求項4〜10のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)の含有量が、0.1質量%以上1質量%以下である請求項5〜11のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)と成分(C)との質量比(A)/(C)が、10以上50以下である請求項1〜12のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、3以上25以下である請求項6〜13のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 請求項1〜14のいずれか1項に記載の毛髪化粧料を、毛髪に塗布後、洗い流す毛髪化粧料の使用方法。
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