JP6345034B2 - 毛髪処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特定のシャンプーで洗髪した後に、特定のヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等の毛髪化粧料で処理する毛髪処理方法に関する。
従来のヘアカラー等の化学処理による毛髪ダメージに加え、近年、ヘアアイロン等の高温整髪器具を用いたスタイリングの流行に伴い、毛髪の受けるダメージは更に激しいものとなっている。ダメージを受けた毛髪の表面は、特に濡れた状態で摩擦が大きいため、洗髪時やその後の毛髪処理時に毛髪同士が絡まりやすくなり、毛髪表面が強く擦り合される結果、日々の毛髪処理で更にダメージが進行する。ダメージを日々の毛髪処理で進行させないためには、洗髪及びその後の毛髪処理の全過程で摩擦を低減して絡まりを抑え、指通りを良くすることが必要である。
洗髪をする際に単に界面活性剤で洗浄した場合、洗髪過程においては毛髪が絡み合い、濯ぐ過程でも絡まりが解けず、指通りが悪く、非常にきしむ。そのため、洗髪中及びすすぎ時の指通り性能を高めるために、シャンプーには“コアセルベーション”と呼ばれる技術が応用されている。コアセルベーションは、シャンプー中に含まれるアニオン性界面活性剤とカチオン性ポリマーが洗髪時及び洗髪の後のすすがれる過程で、シャンプーが水で希釈されることにより不溶性の複合体を形成し、毛髪表面に吸着することで、洗髪及びすすぎの際における毛髪表面の摩擦を低減し、滑らかな指通りを与えることができる技術である(例えば、特許文献1参照)。
一方、シャンプーによる洗髪に続いて使用される、ヘアリンスやヘアコンディショナー、ヘアトリートメント(以後、まとめてヘアコンディショナーと称する)は、シリコーン等の油性成分と一般的にアルキル鎖長16以上のカチオン界面活性剤と高級アルコールを含有した組成物であり、洗髪後の毛髪、特にダメージを受けた毛髪に滑らかな指通りを付与し、洗髪後の毛髪を扱いやすくするといった性能を与えることができる(例えば、特許文献2参照)。これは、カチオン界面活性剤や高級アルコール、シリコーン等の潤滑成分が毛髪表面に効率よく吸着するためである。
特開2004-75544号公報 特開2002-29937号公報
上述したように、シャンプーでは、濯ぐ過程での毛髪の指通りを改善するため、コアセルベーション技術が利用されている。近年、ヘアカラー等の化学処理に加えてヘアアイロン等の高温整髪器具の使用率が増加し、髪の傷みが進み、すすぎ時のきしみ感が高まっている。このため、この技術を更に高めるべく、シャンプー中に塩を加え、濯ぎ時にカチオン性ポリマーの水不溶性の複合体を多量に析出させ、毛髪に多量の複合体を吸着させる技術が開発されている。
しかし、カチオン性ポリマーの水不溶性の複合体が毛髪に多量に吸着して洗髪及びすすぎ時の機能を向上させるほど、すなわち当該複合体の吸着量が多量であるほど、ヘアコンディショナー中のコンディショニング成分が、十分に毛髪に吸着できなくなる。このため、ヘアコンディショナーの滑らかな指通りを付与し、洗髪後の毛髪を扱いやすくするといった機能が十分発揮されにくいことが判明した。
シャンプーによるカチオン性ポリマーの水不溶性の複合体による毛髪に対する摩擦低減効果は、ヘアコンディショナーによる毛髪の摩擦低減効果より小さい。従って、ヘアコンディショナーによるコンディショニング剤の吸着が十分できないことは、コンディショナー使用後の毛髪の手入れが難しくなり、使用者の洗髪及びその後の毛髪処理の全過程で摩擦を低減して絡まりを抑え、指通りを良くしたいという要望に対し、十分な対応が取れない。
従って本発明は、洗髪から乾燥までの全過程において毛髪の絡まりを防ぎ、優れたコンディショニング効果が得られる毛髪処理方法に関するものである。
コアセルベーションシャンプーによる毛髪の処理によってヘアコンディショナーの性能が低下する原因は、前記シャンプーの濯ぎ後に毛髪表面に残留するアニオン界面活性剤/カチオン化ポリマー複合体が、多量に毛髪に吸着し、ヘアコンディショナー成分である潤滑成分の吸着を阻害しているためであると考えられる。そこで本発明者は、機能性の高いコアセルベーションシャンプーでのシャンプー後の毛髪であっても、ヘアコンディショナーの効果が十分発揮される毛髪処理方法の開発を行った。
その結果、以下に示すような機能性の高いコアセルベーションシャンプーによる洗髪と、特定のアルキル鎖を持つ3種類のカチオン界面活性剤を組み合わせた毛髪化粧料による処理を組み合わせることで、シャンプー時にはダメージ度合いの高い毛髪でも摩擦を低減することができ、更にその後のコンディショニング処理時にはコアセルベーションシャンプーによる性能低下を抑制してヘアコンディショナー本来の潤滑性能を維持することができ、乾燥過程でのブローや、コーミングが容易にできることを見出した。
本発明は、次の毛髪洗浄剤(A)で毛髪を洗浄後、毛髪化粧料(B)で毛髪を処理する毛髪処理方法を提供するものである。
(A)成分(a1)、(a2)及び(a3)を含有する毛髪洗浄剤
(a1)アニオン界面活性剤 1質量%以上25質量%以下
(a2)カチオン性ポリマー 0.01質量%以上5質量%以下
(a3)無機塩、又は炭素数6以下の有機酸若しくは有機塩基の塩 0.6質量%以上10質量%以下
(B)成分(b1)、(b2)及び(b3)を含有する毛髪化粧料
(b1)炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.1質量%以上5質量%以下
(b2)炭素数10〜18のアルキル鎖を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.01質量%以上5質量%以下
(b3)炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
0.005質量%以上5質量%以下
本発明の毛髪処理方法を用いると、機能性の高いコアセルベーションシャンプーにより、ダメージの大きい毛髪においても泡立て時から濯ぎ時まで毛髪が絡まらず、指通りが良く洗髪できるだけでなく、コアセルベーションシャンプーを用いた場合に通常生じるヘアコンディショナーの性能低下を抑制し、ヘアコンディショナー塗布から濯ぎ〜タオルドライまでの過程で、ヘアコンディショナーが本来有する性能を発現し、髪の絡まりを防ぎ、更には乾燥過程でのブローや、コーミングが容易にできる。すなわち本発明の毛髪処理方法は、毛髪のダメージ度合いによらず、洗髪から乾燥までの全過程において毛髪の絡まりを防ぎ、優れたコンディショニング効果を提供する毛髪処理方法である。
〔毛髪洗浄剤(A)〕
本発明で使用する毛髪洗浄剤(A)は、(a1)アニオン界面活性剤、(a2)カチオン性ポリマー及び(a3)塩を含有する。
(成分(a1):アニオン界面活性剤)
アニオン界面活性剤としては、硫酸系のアニオン界面活性剤が挙げられる。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩等が挙げられ、特に次の一般式(X1)又は(X2)で表されるものが好ましい。
RO(CH2CH2O)nSO3M (X1)
R'OSO3M (X2)
〔式中、Rは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、R'は炭素数10〜18のアルキル基を示し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン又は塩基性アミノ酸を示し、nは質量平均で1〜5の数を示す。〕
これら成分(a1)は2種以上を併用してもよく、また毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、十分な洗浄力と泡質を有するものとする観点から、1質量%以上であって、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、更に好ましくは9質量%以上であり、また、すすぎ時の感触悪化を回避する観点から、25質量%以下であって、好ましくは20質量%以下、より好ましくは17質量%以下、更に好ましくは14質量%以下である。
(成分(a2):カチオン性ポリマー)
カチオンポリマーの具体例としては、カチオン化セルロース、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社,カルタレチン)、特開平11-71435号公報、特開昭53-139734号公報、特開昭60-36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられ、そのなかでカチオン化多糖類が好ましく、中でもカチオン化セルロース、カチオン化グアーガムが好ましい。
また、例えば、マーコート550(ルーブリゾール社,アクリルアミドとジアリルジメチルアンモニウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム-7)、ルビクァットFC370(BASF社,1-ビニル-2-ピロリドンと1-ビニル-3-メチルイミダゾリウム塩の共重合体;INCI名ポリクオタニウム-16)、ガフクァット755N(アシュランド社,1-ビニル-2-ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体;INCI名ポリクオタニウム-11)、UcareポリマーJR及び同LRシリーズ(アマーコール社,トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム-10)、ポイズC-60H、ポイズC-80M、ポイズC-150L(花王社,トリメチルアンモニウム置換エポキシドとヒドロキシエチルセルロースとの反応物の塩;INCI名ポリクオタニウム-10)、ソフケアKG-301W・ソフケアKG-101W-E(花王社,N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩/N,N-ジメチルアクリルアミド/ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体;INCI名ポリクオタニウム-52)、ジャガーシリーズ(ソルベイ社,グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド)等の市販品を用いることができる。
成分(a2)は2種以上を併用してもよく、また毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、十分なコンディショニング効果の観点から、0.01質量%以上であって、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上であり、また、毛髪上へ過剰に残留することによる髪のべたつき・ごわつきを防止する観点から、5質量%以下であって、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下である。
(成分(a3):無機塩、又は炭素数6以下の有機酸若しくは有機塩基の塩)
成分(a3)のうち無機塩としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸等の縮合リン酸の無機酸と、アルカリ金属又はアンモニアとの組合せによる塩が挙げられる。このうち、塩酸、硫酸又はリン酸とアルカリ金属との組合せによる塩が好ましい。
成分(a3)のうち炭素数6以下の有機酸の塩としては、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸等の有機酸と、アルカリ金属又はアンモニアとの組合せによる塩が挙げられる。
成分(a3)のうち炭素数6以下の有機塩基の塩としては、アミノメチルプロパノール、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン等の有機塩基と、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸との組合せによる塩が挙げられる。
これらの中で、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムが好ましい。
成分(a3)は2種以上を併用してもよく、また毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、ダメージ毛に対する洗髪中及びすすぎ時のコンディショニング効果の観点から、0.6質量%以上であって、好ましくは0.7質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上であり、また、良好な泡量、泡質、すすぎ時の感触を確保する観点から、10質量%以下であって、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
(媒体)
毛髪洗浄剤(A)は、水を媒体とするが、更に、水以外の媒体として、エタノール等の低級アルコールを併用することもできる。
(その他の成分)
更に、毛髪洗浄剤(A)には、洗浄剤の質感と安定性の向上の観点から、パール化剤であるエチレングリコールモノ脂肪酸エステル又はエチレングリコールジ脂肪酸エステルを含有することができる。エチレングリコールモノ脂肪酸エステルとしては、エチレングリコールモノステアレート、エチレングリコールモノベヘネート等が挙げられる。また、エチレングリコールジ脂肪酸エステルとしては、エチレングリコールジステアレート、エチレングリコールジベヘネート等が挙げられる。これらは2種以上を併用してもよく、また毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
更に、毛髪洗浄剤(A)には、乾燥時の滑らかさや指通りの観点から、シリコーン類を含有させることができる。シリコーン類としては、例えば以下に示すものが挙げられる。
(1) ジメチルポリシロキサン
例えば下記一般式で表されるものが挙げられる。
(CH3)3SiO-[(CH3)2SiO]e-Si(CH3)3
〔式中、eは3〜20000の数を示す。〕
(2) アミノ変性シリコーン
各種のアミノ変性シリコーンが使用できるが、特に平均分子量が約3000〜100000の、アモジメチコーン(Amodimethicone)の名称でCTFA辞典(米国,Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載されているものが好ましい。このアミノ変性シリコーンは水性乳濁液として用いるのが好ましく、市販品としては、SM 8704C(東レ・ダウコーニング社)、DC 929(ダウコーニング社)、KT 1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社)等が挙げられる。
(3) その他のシリコーン類
上記以外に、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
シリコーン類は、2種以上を併用してもよく、毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
更に、毛髪洗浄剤(A)には、粘度調整剤を含有させてもよく、粘度調整剤としては、エタノール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、粘土鉱物などが挙げられる。粘度調整剤は2種以上を併用してもよく、また毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、泡量、泡質の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下である。
更に、毛髪洗浄剤(A)には、有機溶剤を含有させてもよく、有機溶剤としては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、分子量200〜5000のポリプロピレングリコール、γ-カプロラクトンなどが挙げられ、中でもベンジルアルコール、分子量200〜5000のポリプロピレングリコールが好ましい。有機溶剤は単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、毛髪洗浄剤(A)中における含有量は、液性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
毛髪洗浄剤(A)には、上記成分のほか、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられる成分を目的に応じて適宜配合できる。このような成分としては、例えば炭化水素、高級アルコールなどの油剤;成分(a1)以外の界面活性剤;多価アルコール;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウムなどの抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、ザクロ抽出物、イチジク抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物、ローヤルゼリー抽出物、ローズウォーター、バラ抽出物等のエキス類;酸化チタン等の無機系パール化剤;セラミド類、擬似セラミド類;アミノ酸類;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ〔ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS)〕に記載されている成分等が挙げられる。
(毛髪洗浄剤の形態、pH)
毛髪洗浄剤(A)の形態は、液状、乳液状、クリーム状、泡状等いずれの形態をとることもできる。毛髪洗浄剤(A)は、水でよく湿らせた毛髪に塗布し、毛髪全体になじませ、よく泡立てた後、洗い流すものである。毛髪洗浄剤(A)のpHは、4〜7が好ましい。
〔毛髪化粧料(B)〕
本発明で使用する毛髪化粧料(B)は、(b1)炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤、(b2)炭素数10〜18のアルキル鎖を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤及び(b3)炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤を含有する。
(成分(b1):炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤)
成分(b1)としては、下記一般式(1)に示すモノ長鎖アルキル型四級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 0006345034
〔式中、R1は炭素数18〜24のアルキル基を示し、X-は陰イオンを示す。〕
1としては、炭素数18〜22のアルキル基が好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。陰イオンX-としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等の無機・有機陰イオン等が挙げられ、メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、塩化物イオンが好ましい。
成分(b1)の好ましい具体例としては、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、アラキルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩が挙げられ、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。
成分(b1)は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。毛髪化粧料(B)中における成分(b1)の含有量は、塗布・濯ぎ・タオルドライ時の毛髪を柔らかくする観点から、0.1質量%以上であって、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上であり、また、5質量%以下であって、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
(成分(b2):炭素数10〜18のアルキル基を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤)
成分(b2)としては、下記一般式(2)に示すジ長鎖アルキル型四級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 0006345034
〔式中、R2及びR3は独立して、炭素数10〜18のアルキル基を示し、Y-は陰イオンを示す。〕
2及びR3としては、炭素数12〜18のアルキル基が好ましい。陰イオンY-としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等の無機・有機陰イオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオンが好ましく、塩化物イオンが更に好ましい。
成分(b2)の好ましい具体例としては、ジステアリルジメチルアンモニウム塩、ジセチルジメチルアンモニウム塩、ジイソステアリルジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12-15)ジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩、イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム塩が挙げられ、ジアルキル(C12-15)ジメチルアンモニウム塩、ジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩が好ましい。
成分(b2)は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。毛髪化粧料(B)中における成分(b2)の含有量は、タオルドライ時、ドライヤー時、乾燥後の指通り性能を高める観点から、0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、5質量%以下であって、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.38質量%以下である。
(成分(b3):炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤)
成分(b3)としては、下記一般式(3)に示すモノ長鎖アルキル型四級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 0006345034
〔式中、R4は炭素数12〜17のアルキル基を示し、Z-は陰イオンを示す。〕
4としては、炭素数14〜16のアルキル基が好ましく、また直鎖のアルキル基が好ましい。陰イオンZ-としては、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン;メトサルフェートイオン、エトサルフェートイオン、メトフォスフェートイオン、エトフォスフェートイオン、メトカーボナートイオン等の無機・有機陰イオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオンが好ましく、塩化物イオンが更に好ましい。
成分(b3)の好ましい具体例としては、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ミリスチルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩が挙げられ、セチルトリメチルアンモニウム塩が好ましい。
成分(b3)は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。毛髪化粧料(B)中における成分(b3)の含有量は、塗布時の馴染みの良さと柔らかさを高める観点から、0.005質量%以上であって、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上であり、また、5質量%以下であって、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.4質量%以下である。
本発明においては、成分(b1)、(b2)及び(b3)の各カチオン界面活性剤の共存下で、成分(b3)アルキル鎖長の短いカチオン界面活性剤が、毛髪洗浄剤(A)で洗髪し、濯いだ後に、毛髪表面上を被覆するアニオン界面活性剤/カチオン化ポリマー複合体を収縮又は減少させると推定される。このことにより、成分(b1)アルキル鎖長の長いカチオン界面活性剤の毛髪への吸着が促進される。更に成分(b2)ジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤が、残留するアニオン界面活性剤/カチオン化ポリマー複合体の潤滑性能を高めることでき、相乗的にヘアコンディショナーとしての高い潤滑性能を発揮できるものと推定される。
毛髪化粧料(B)中における成分(b1)と成分(b3)との質量比(b1)/(b3)は、成分(b1)の吸着を高め、タオルドライ時、ドライヤー時、乾燥後の指通り性能を高める観点から、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは10以上であり、また、好ましくは200以下、より好ましくは100以下、更に好ましくは50以下である。
毛髪化粧料(B)中における成分(b2)と成分(b3)との質量比(b2)/(b3)は、成分(b2)の吸着を高め、タオルドライ時、ドライヤー時、乾燥後の指通り性能を高める観点から、好ましくは1を超え、より好ましくは2以上、更に好ましくは3以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは50以下、更に好ましくは25以下である。
(成分(b4):高級アルコール)
毛髪化粧料(B)には、感触改善、安定性の観点から、更に成分(b4)として、炭素数12以上の高級アルコールを含有させることができる。これらは、界面活性剤と構造体を形成して分離を防ぐと共に、すすぎ時の感触を改善する効果がある。
高級アルコールとしては、炭素数12以上、更には16以上のものが好ましく、また、炭素数30以下、更には22以下のものが好ましい。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール等、及びこれらの混合物が挙げられる。
成分(b4)は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。毛髪化粧料(B)中における成分(b4)の含有量は、ヘアコンディショナー製剤の粘度と安定性の観点より、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
(成分(b5):アミノ変性シリコーン)
毛髪化粧料(B)には、タオルドライ時、ドライヤー時、乾燥後の指通り性能、及び毛髪表面の疎水化を高める観点から、更に成分(b5)としてアミノ変性シリコーンを含有させることができる。アミノ変性シリコーンとしては、下記一般式で表されるものが挙げられる。
Figure 0006345034
〔式中、R5はメチル基、水酸基又はR7−T(R7は炭素数3〜6のアルキレン基、Tは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基)を示し、R6は−R8−Q(R8は炭素数3〜6のアルキレン基、Qは1〜3級アミノ基含有基又はアンモニウム基含有基)を示し、aは1以上の整数を示し、bは0以上の整数を示す。ただし、bが0である場合、R5は、−R7−Tである。また好ましい平均分子量は3000〜100000である。〕
上記一般式で表されるアミノ変性シリコーンとして、例えば、SS-3551、SF8452C(以上、東レ・ダウコーニング社製)、XF42-B1989(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。アミノ変性シリコーンを水性乳濁液として用いる場合、該水性乳濁液中に含まれるアミノ変性シリコーンの量は20〜60質量%が好ましく、30〜50質量%が更に好ましい。好ましいアミノ変性シリコーン水性乳濁液としては、SM8904CE(東レ・ダウコーニング社製)、XS65-C0032(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)が挙げられる。
成分(b5)は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。毛髪化粧料(B)中における成分(b5)の含有量は、タオルドライ時、ドライヤー時、乾燥後の指通り性能、及び毛髪表面の疎水化を高める観点より、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。
(その他の任意成分)
毛髪化粧料(B)には更に、毛髪化粧料に一般に使用されるその他の成分を、目的に応じて配合することができる。例えば、ジメチルポリシロキサン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリシドール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等の成分(b4)以外のシリコーン類;カチオン化セルロース、ヒドロキシ化セルロース、高重合ポリエチレンオキサイド等の高分子化合物;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド等の非イオン界面活性剤;スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸、イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどの油剤;エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2-ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン等のアルコール類;ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤;pH調整剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;パンテノール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;雲母チタン等のパール粉体;メントール等の清涼剤:香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;その他エンサイクロペディア・オブ・シャンプー・イングリーディエンツ(ENCYCLOPEDIA OF SHAMPOO INGREDIENTS (MICELLE PRESS))に記載されている成分等が挙げられる。
(pH)
毛髪化粧料(B)のpHは、2以上が好ましく、更には2.5以上が好ましく、また7.5以下が好ましく、更には6.5以下、更には5.5以下が好ましい。なお、本発明において、毛髪化粧料のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における値をいう。
(毛髪化粧料の形態)
毛髪化粧料(B)の形態としては、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック等の浴室内でシャンプー洗髪後に使用されるもの、すなわち毛髪に塗布後、良くなじませて、洗い流して使用されるものが挙げられる。
〔毛髪処理方法〕
本発明の毛髪処理方法は、以上述べた毛髪洗浄剤(A)と毛髪化粧料(B)を用いて、通常のシャンプーを用いた洗髪及びその後の通常のヘアコンディショナーを用いた処理と同様に行うことができる。すなわち、毛髪洗浄剤(A)で毛髪を洗浄後、水ですすぎ、毛髪化粧料(B)で毛髪を処理し、水ですすげばよい。
毛髪洗浄剤(A)は、アニオン界面活性剤とカチオン性ポリマーの組合せによるコアセルベーション技術を、塩を加えることで更にその効果を高めたものである。この毛髪洗浄剤(A)は、濯ぎ時に多量のカチオン性ポリマーの水不溶性複合体を毛髪に吸着させることができるが、そのような毛髪を従来のヘアコンディショナーを用いて処理した場合には、ヘアコンディショナー中のコンディショニング成分が十分に毛髪に吸着できず、ヘアコンディショナーの滑らかな指通りを付与し、洗髪後の毛髪を扱いやすくするといった機能が十分発揮されにくい。これに対し毛髪化粧料(B)を用いた場合には、毛髪洗浄剤(A)のような高機能性コアセルベーションシャンプーにより洗髪した毛髪であっても、本来、ヘアコンディショナーが有している濯ぎ時、乾燥後の毛髪に滑らかさを付与することができる。このため、本発明の毛髪処理方法によれば、シャンプー時にはダメージ度合いの高い毛髪でも摩擦を低減することができ、更にその後のコンディショニング処理時にはヘアコンディショナー本来の潤滑性能を発揮して、乾燥過程でのブローや、コーミングを容易にすることができるものである。
実施例1〜4、比較例1〜5
表1に示す処方に従い、成分(a1)〜(a3)及びその他の成分を常法により混合し、シャンプー1〜4を調製した。
一方、表2に示す処方に従い、水とジプロピレングリコールを混合し、55℃で撹拌して均一溶解させた後、撹拌・冷却していく過程で、溶解又は融解した状態の(b4)高級アルコール、ベンジルアルコール、及び成分(b1)〜(b3)を添加し、ヘアコンディショナー1〜4を調製した。
これらのシャンプーとヘアコンディショナーを表3に示す種々の組合せで用いて、以下の方法及び基準に従って評価を行った。
(評価方法)
30cm、20gの日本人毛トレスを用いて、官能評価を行った。
乾燥毛髪質量と等量程度の水が含まれるよう、毛髪トレスを水道水で十分に湿らせた後、表1に示すシャンプー組成物2gを塗布し、30秒間泡立て、流水中で30秒間濯いだ。その後、表2に記載のヘアコンディショナー2gをトレス全体に馴染ませ、30秒間濯ぎ、タオルで拭いた後、ドライヤーを用いて乾燥させるといった手順で毛髪を処理した。
この間、シャンプー中の指通り及び洗いやすさの観点、シャンプー濯ぎ時の指通り及び髪の柔らかさの観点、コンディショナー塗布時の剤の馴染みやすさ、指通り及びリッチ感の観点、コンディショナー濯ぎ時の指通り及び髪の柔らかさの観点、タオルドライ後の指通り及び髪の柔らかさの観点、ドライヤー中の指通り及び乾かしやすさの観点、仕上がり後の指通り及び髪の柔らかさの観点から官能評価を行った。評価は、パネラー5人に対し、次の基準に基づいて5段階で点数をつけてもらい、その合計点を表3中に示した。
指通り
5:良い
4:やや良い
3:どちらとも言えない
2:やや悪い
1:悪い
洗いやすさ
5:髪が洗いやすい
4:髪がやや洗いやすい
3:どちらとも言えない
2:髪がやや洗いにくい
1:髪が洗いにくい
髪の柔らかさ
5:髪が柔らかい
4:髪がやや柔らかい
3:どちらとも言えない
2:髪がやや硬い
1:髪が硬い
馴染みやすさ
5:剤が毛髪に馴染みやすい
4:剤が毛髪にやや馴染みやすい
3:どちらとも言えない
2:剤がやや毛髪に馴染みにくい
1:剤が毛髪に馴染みにくい
リッチ感
5:剤塗布時にリッチ感がある
4:剤塗布時にややリッチ感がある
3:どちらとも言えない
2:剤塗布時にリッチ感が少ない
1:剤塗布時にリッチ感が全くない
乾かしやすさ
5:髪がばらけやすく乾かしやすい
4:髪がややばらけやすく、やや乾かしやすい
3:どちらとも言えない
2:髪がやや束になり乾かしにくい
1:髪が束になり乾かしにくい
Figure 0006345034
Figure 0006345034
Figure 0006345034
シャンプー1(成分(a3)を含有しない)又はシャンプー2(成分(a3)が少ない)を使用した場合には(比較例1,2,5)、シャンプー泡立て時から濯ぎ時の指通りが悪く、毛髪間の摩擦が大きいことから、繰り返し使用することで毛髪表面キューティクルの損傷が蓄積し、枝毛や切れ毛が起きやすくなる。
シャンプー3又はシャンプー4(十分量の成分(a3)を含有する)を使用し、通常のコンディショナー1(カチオン界面活性剤が成分(b1)のみ)を使用した場合(比較例3及び4)には、シャンプー泡立て時から濯ぎ時まで指通りが良く、キューティクルの損傷は少ないが、コンディショナー本来の効果が発揮されない。
これに対し、シャンプー3又はシャンプー4(十分量の成分(a3)を含有する)を使用し、更にコンディショナー2〜4(カチオン界面活性剤として成分(b1)〜(b3)の3種を含有する)を使用した場合(実施例1〜4)では、シャンプー泡立て時から最後の仕上げまで指通りが良く、キューティクルの損傷は少ない。
実施例5〜7
表4に示す処方に従い、水とジプロピレングリコールを混合し、55℃で撹拌して均一溶解させた後、撹拌・冷却していく過程で、溶解又は融解した状態の(b4)高級アルコール、ベンジルアルコール、成分(b1)〜(b3)を添加し、ヘアコンディショナー5〜7を調製した。
Figure 0006345034
(実施例5)
まずトレスに表1のシャンプー4の2gを塗布し、泡立て、濯いだ。その後、上記ヘアコンディショナー5の2gをトレス全体に馴染ませ、濯ぎ、タオルで拭いた後、ドライヤーを用いて乾燥させるといった手順で毛髪を処理した。
シャンプー泡立てからコンディショナーを濯ぎ、最後の仕上げまでの全過程で髪の絡まりがなく、指通りが良かった。
(実施例6)
まずトレスに表1のシャンプー3の2gを塗布し、泡立て、濯いだ。その後、上記ヘアコンディショナー6の2gをトレス全体に馴染ませ、濯ぎ、タオルで拭いた後、ドライヤーを用いて乾燥させるといった手順で毛髪を処理した。
シャンプー泡立てからコンディショナーを濯ぎ、最後の仕上げまでの全過程で髪の絡まりがなく、指通りが良かった。
(実施例7)
まずトレスに表1のシャンプー4の2gを塗布し、泡立て、濯いだ。その後、上記ヘアコンディショナー7の2gをトレス全体に馴染ませ、濯ぎ、タオルで拭いた後、ドライヤーを用いて乾燥させるといった手順で毛髪を処理した。
シャンプー泡立てからコンディショナーを濯ぎ、最後の仕上げまでの全過程で髪の絡まりがなく、指通りが良かった。

Claims (11)

  1. 次の毛髪洗浄剤(A)で毛髪を洗浄後、毛髪化粧料(B)で毛髪を処理する毛髪処理方法。
    (A)成分(a1)、(a2)及び(a3)を含有する毛髪洗浄剤
    (a1)アニオン界面活性剤 1質量%以上25質量%以下
    (a2)カチオン性ポリマー 0.01質量%以上5質量%以下
    (a3)無機塩 0.8質量%以上10質量%以下
    (B)成分(b1)、(b2)及び(b3)を含有する毛髪化粧料
    (b1)炭素数18〜24のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
    0.1質量%以上5質量%以下
    (b2)炭素数10〜18のアルキル鎖を2つ有するジ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
    0.01質量%以上5質量%以下
    (b3)炭素数12〜17のアルキル基を1つ有するモノ長鎖アルキル型カチオン界面活性剤
    0.005質量%以上5質量%以下
  2. 毛髪洗浄剤(A)における成分(a3)の含有量が、0.8質量%以上5質量%以下である請求項1記載の毛髪処理方法。
  3. 毛髪化粧料(B)が、更に成分(b4)として、高級アルコールを0.5質量%以上20質量%以下含有する請求項1又は2記載の毛髪処理方法。
  4. 毛髪化粧料(B)における成分(b1)の含有量が、0.5質量%以上4質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  5. 毛髪化粧料(B)における成分(b2)の含有量が、0.05質量%以上2.5質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  6. 毛髪化粧料(B)における成分(b3)の含有量が、0.01質量%以上5質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  7. 毛髪化粧料(B)における成分(b1)と成分(b3)との質量比(b1)/(b3)が、3以上200以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  8. 毛髪化粧料(B)における成分(b2)と成分(b3)との質量比(b2)/(b3)が、1を超え100以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  9. 毛髪化粧料(B)における成分(b1)が、ステアリルトリメチルアンモニウム塩及びベヘニルトリメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  10. 毛髪化粧料における成分(b2)が、ジアルキル(C12-15)ジメチルアンモニウム塩及びジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウム塩から選ばれる1種以上である請求項1〜9のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
  11. 毛髪化粧料における成分(b3)が、セチルトリメチルアンモニウム塩である請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪処理方法。
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