JP3910472B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗髪後の毛髪の柔軟性、平滑性、感触、保護効果、ケア効果を向上させるのに有用な毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、洗髪後の柔軟性、平滑性、感触、保護効果、ケア効果を向上させるために、陽イオン界面活性剤や、カチオン性ポリマー等のカチオン化合物、油剤、シリコーン等が用いられてきたが、陽イオン界面活性剤やカチオン性ポリマーではきしみ感等の発生による限界があり、柔軟性や平滑性も弱い。油剤は、油剤独特のきしみ感、べたつきが起こり、場合によって感触、外観の悪化が観られる。シリコーンにおいては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等、多様なシリコーンが使用され、シリコーンに起因した特性による機能発現を狙い配合されている。しかしながら、シリコーン誘導体の配合による劇的な差異を消費者が認知することは、やや困難であることも事実である。
【0003】
本発明の課題は、洗髪後も高効率で毛髪上に残留し、毛髪の柔軟性、平滑性、つるんとした好ましい感触、保護効果、ケア効果を向上させることのできる、新たな毛髪化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(I)で表される重合単位(以下、重合単位(I)という)を有するポリマー(以下、本発明の重合体成分という)、及び界面活性剤を含有する毛髪化粧料、ならびに更に油剤を含有する毛髪化粧料を提供する。
【0005】
【化4】
【0006】
〔式中、Xは水素原子を示す。Yは式―(AO)m―Zで表される基を示す。ここでZは炭素数1〜28の1価炭化水素基、炭素数1〜22のフルオロアルキル基、炭素数6〜24のフルオロアリール基又はケイ素原子数1〜50のシロキシシリルプロピル基、Aは炭素数1〜3のアルキレン基、mは1〜50の数を示し、m個のAは同一でも異なっていても良い。〕
【0007】
【発明の実施の形態】
[重合体成分]
本発明の重合体成分を構成する重合単位(I)において、Xは水素原子を示し、Yは式―(AO) m ―Zで表される基を示す。
【0012】
重合単位(I)において、Yが式―(AO)m―Zで表される基で、Zが1価炭化水素基である場合、好ましい例として、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、又は炭素数7〜18のアリールアルキル基もしくはアルキルアリール基が挙げられる。Zがフルオロアルキル基である場合、好ましい例として、1H,1H,2H,2H−ノナフルオロヘキシル基、1H,1H,2H,2H −トリデカフルオロオクチル基、1H,1H,2H,2H −ヘプタデカフルオロデシル基、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル基、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチル基、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニル基等が挙げられる。Zがフルオロアリール基である場合、好ましい例として、パーフルオロフェニル基が挙げられる。Zがシロキシシリルプロピル基である場合、好ましくはケイ素原子数1〜30、さらに好ましくは1〜20の直鎖又は分岐鎖のシロキシシリルプロピル基が挙げられる。これらの中で、Zとしては、炭素数1〜28の1価炭化水素基が好ましく、更に好ましい例は、1)メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、セチル基、ステアリル基等のアルキル基、2)フェニル基、ナフチル基等のアリール基、3)フェネチル基、ノニルフェニル基、ブチルフェニル基等のアリールアルキル基やアルキルアリール基が挙げられ、特に好ましい例として、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、セチル基、ステアリル基、フェニル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0013】
Aとしては、メチレン基、エチレン基又はプロピレン基が例示されるが、Yの中でm個のAは、同一でも異なっていても良い。mは好ましくは1〜20、さらに好ましくは1又は5〜10の数であるが、これらAとmの組み合わせでは、Aがメチレン基でmが1である場合が特に好ましい。
【0014】
重合単位(I)としては、Xが水素原子であり、Yが式―(AO) m ―Zで表される基で、Zが炭素数1〜28の1価炭化水素基、特に炭素数1〜20のアルキル基、Aが炭素数1〜3のアルキレン基、mが1〜20、特に1又は5〜10であるものが好ましい。
【0015】
重合単位(I)を与えるモノマーとしては、例えば、式(II)
【0016】
【化5】
【0017】
(式中、Zは前記の意味を示す。)
で表されるグリシジルエーテル、エピハロヒドリン等が挙げられる。
【0018】
本発明の重合体成分において、各重合単位(I)中のX及びYで示される基はそれぞれ同一でも異なっていてもよいが、異なる場合、本発明の重合体成分の主鎖に沿った、それらを有する各重合単位(I)の配列様式は、ブロック、交互、周期、統計(ランダムを含む)型の何れであってもよい。
【0019】
本発明の重合体成分は、重合単位(I)のみからなるポリエーテルであっても良いが、他の重合単位とのコポリマーであっても良い。この場合、重合単位(I)と、他の重合単位(複数種であってもよい)との配列様式は、ブロック、交互、周期、統計(ランダムを含む)、グラフト型の何れであってもよい。
【0020】
重合単位(I)を含む、交互、周期、統計(ランダムを含む)型コポリマーは、アニオン又はカチオン共重合によって得ることができる。好ましい他の重合単位として、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、重合単位(I)以外の置換エポキシド由来の重合単位や、オキセタン、(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、ブタジエン、イソプレン、ラクトン類、二酸化炭素、ラクタム類等のモノマー並びにそれらの誘導体に由来する重合単位が挙げられる。
【0021】
本発明の重合体成分が、ブロック又はグラフト型コポリマーである場合、重合単位(I)を含まず他の重合単位のみからなる連鎖部分は、アニオン、カチオン、ラジカル重合、あるいは縮合重合等、如何なる重合法によって得られたものであってもよい。かかる重合体連鎖の好ましい例として、ポリ[(メタ)アクリレート]、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、非晶質ポリプロピレン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイミン、エポキシ樹脂、及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0022】
本発明の重合体成分が上記のようなコポリマーである場合、コポリマー中における重合単位(I)のモル分率は、好ましくは0.1以上1.0未満であり、さらに好ましくは0.3以上1.0未満、特に好ましくは0.5以上1.0未満である。
【0023】
本発明の重合体成分において、重合鎖の末端基に特に制限はない。合成法により特に末端基を制御できる場合、好ましい末端基として、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜22のアルキル基又はアルコキシ基、2−アルコキシエチル基、ケトアルコキシ基、アミノ基、アミド基(炭素数1〜18)、アシル基(炭素数1〜18)等が例示される。
【0024】
本発明の重合体成分の数平均分子量は、後述する測定法により、30,000〜50,000,000、好ましくは100,000〜10,000,000である。
【0025】
本発明の重合体成分は、その2種以上を混合して用いても良い。本発明の重合体成分は、WO99/42513記載の方法により得ることができる。
【0026】
[界面活性剤]
本発明で使用される界面活性剤としては、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられるが、陽イオン界面活性剤が好ましく、更に第4級アンモニウム塩、第3級アミン塩、イミダゾリン塩、イミダゾリニウム塩、アミノ酸系界面活性剤が好ましく、特に一般式(III)又は(IV)で表される化合物群から選ばれる1種以上の陽イオン界面活性剤が好ましい。
【0027】
【化6】
【0028】
〔式中、R1,R2,R3及びR4は少なくとも1個は総炭素数8〜35の、−O−、−CONH−、−OCO−もしくは−COO−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、アリール基、あるいは脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基を示す。L-はハロゲンイオン又は有機アニオンを示す。〕
【0029】
【化7】
【0030】
〔式中、R5は総炭素数8〜35の、−O−、−CONH−、−OCO−もしくは−COO−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアリール基を示す。R6はベンジル基、炭素数1〜22のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示し、2個のR6は同一でも異なっていても良い。〕
一般式(III)で表される化合物中、R1,R2,R3及びR4のうち1、2又は3個が総炭素数8〜35(更に好ましくは8〜26)の、−O−、−CONH−、−OCO−もしくは−COO−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、あるいは脂肪族アシルオキシ(ポリエトキシ)エチル基であり、残余が炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、又は合計付加モル数10以下のポリオキシエチレン基であることが好ましい。
【0031】
一般式(III)で表される化合物の例として、例えばステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、カプリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリエチルアンモニウムブロマイド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、トリオレイルメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルモノステアリルメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルモノベヘニルメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂アルキルジメチルアンモニウムブロマイド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルメチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジイソステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート、トリステアリルメチルアンモニウムメトサルフェート、N−ステアリル−N,N,N−トリ(ポリオキシエチレン)アンモニウムクロライド(合計3モル付加)、ジ[(2−ドデカノイルアミノ)エチル]ジメチルアンモニウムクロライド、ジ[(2−ステアロイルアミノ)プロピル]ジメチルアンモニウムエトサルフェート、セチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0032】
これら以外にも、一般式(V)又は(VI)で表される分岐鎖第4級アンモニウム塩、一般式(VII)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0033】
【化8】
【0034】
〔式中、R7は(a)CH3−(CH2)i−CH(R13)−CH2−(式中、R13はメチル基又はエチル基を示し、iはアルキル基中の合計炭素数が8〜16となる整数を示す)で表される分岐鎖アルキル基及び(b)CH3−(CH2)j−(jは7〜15の整数を示す)で表される直鎖アルキル基の混合物で、その分岐鎖率(a)/[(a)+(b)]が10〜100モル%である基を示す。R8及びR9は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。R10及びR11は炭素数2〜12のアルキル基を示す。R12はR10−CH2CH2CH(R11)CH2−で表される基又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。L-は前記と同じ意味を示す。〕
【0035】
【化9】
【0036】
〔式中、R14及びR15はヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を示す。R16及びR17は炭素数1〜3のアルキル基又は−(CH2CH2O)pH(pは1〜6の数を示す)を示す。k及びnは0〜5の数を示す。L-は前記と同じ意味を示す。〕
なお、これら第4級アンモニウム塩の対イオンであるL-の具体例としては、塩素、ヨウ素、臭素等のハロゲンイオン;メトサルフェート、エトサルフェート、メトフォスフェート、エトフォスフェート等の有機アニオンが挙げられる。
【0037】
これらのうち、一般式(V)で表される分岐鎖第4級アンモニウム塩は、例えば通常、炭素数8〜16のオキソアルコールを原料として合成されるものであり、その例としては、オキソアルコールから導かれるアルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩等が挙げられる。本発明においては、式(V)のR7の分岐鎖率が、通常10〜100モル%のものが用いられるが、特に10〜50モル%のものが好ましい。また、R7の合計炭素数が8〜16のものが用いられるが、一定の分布を持ったものが好ましく、特に、C8〜C11:5モル%以下、C12:10〜35モル%、C13:15〜40モル%、C14:20〜45モル%、C15:5〜30モル%、C16:5モル%以下の分布を有するものが好ましい。
【0038】
かかる分岐鎖第4級アンモニウム塩の具体例としては、炭素数8〜16で分岐鎖率10〜50モル%のアルキル基を有する、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライドが挙げられる。
【0039】
また、一般式(VI)で表される分岐鎖第4級アンモニウム塩は通常、炭素数8〜28のゲルベアルコールを原料として合成されるものである。この分岐鎖第4級アンモニウム塩のうち、好ましいものとしては、例えば炭素数8〜28のゲルベアルコールから導かれるアルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩等が挙げられる。更に、これらのうちで特に好ましいものとしては、例えば2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド、2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができる。
【0040】
一般式(VII)で表される第4級アンモニウム塩としては、例えばWO93/10748、WO92/06899、WO94/16677等に記載されているものが挙げられる。特に、式(VII)中、R14及びR15がオレイル基又は炭素数12〜18のアルキル基で、R16がメチル基、R17が−CH2CH2OH、k及びnが0のものが好ましい。
【0041】
さらに、−OCO−もしくは−COO−で表される官能基で分断されるアルキル基あるいはアルケニル基を有する第4級アンモニウム塩の好ましい例として、特開平2000−128740号公報又は特開平2000−143458号公報記載の一般式(VIII)又は(IX)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0042】
【化10】
【0043】
〔式中、R18は炭素数7〜37のアルキル基又はアルケニル基を示す。R19は炭素数1〜5のアルキレン基を示す。R20、R21及びR22はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。L-は前記と同じ意味を示す。〕
一般式(VIII)及び(IX)において、R18は炭素数7〜21、特に炭素数11〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。R19はエチレン基、n−プロピレン基が好ましい。R20、R21及びR22はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が好ましい。L-の具体例としては、Cl-、Br-等のハロゲンイオン、炭素数1〜5のアルキルサルフェートイオン(CH3SO4 -、C2H5SO4 -、C3H7SO4 -等)、アルキル炭酸イオン(CH3CO3 -)等を挙げることができ、Cl-、Br-、CH3SO4 -、C2H5SO4 -、CH3CO3 -が好ましい。
【0044】
一般式(III)で表される第4級アンモニウム塩の中で、さらに好ましいものは、R1が炭素数12〜22の直鎖アルキル基もしくはアルケニル基、R2、R3及びR4が炭素数1〜3のアルキル基であるモノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、一般式(V)で表される炭素数8〜16で分岐鎖率10〜50モル%のアルキル基を有する、ジアルキル4級アンモニウム塩であり、特に好ましくは、R1が炭素数12〜22の直鎖アルキル基もしくはアルケニル基、R2、R3及びR4が炭素数1〜3のアルキル基であるモノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩である。
【0045】
一般式(IV)で表される第3級アミンにおいて、R5は総炭素数8〜26の、−O−、−CONH−、−OCO−もしくは−COO−で表される官能基で分断又は−OHで置換されていてもよい、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、R6の少なくとも一つは炭素数1〜5のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基が好ましく、2個のR6が共に炭素数1〜5のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基であるものが更に好ましい。一般式(IV)で表される第3級アミンの具体例として、ジステアリルメチルアミン、ジオレイルメチルアミン、ジパルミトイルメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリルジエチルアミン、ベヘニルジメチルアミン、ベヘニルジエチルアミン、オレイルジメチルアミン、パルミトイルジメチルアミン、セチルベンジルメチルアミン等を挙げることができる。
【0046】
R5が総炭素数8〜35の、−CONH−で分断されていてもよいアルキル基又はアルケニル基である化合物の例として、一般式(X)で表されるアミドアミンが挙げられる。
【0047】
【化11】
【0048】
〔式中、R23は炭素数16〜22のアルキル基又はアルケニル基、R24はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基、qは1〜3の数を示す。〕
一般式(X)で表されるアミドアミンの例として、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン及びこれらの混合物が挙げられ、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン及びこれらの混合物が好ましい。
【0049】
第3級アミン及びアミドアミンはpHにより異なるが、塩として用いられる場合、有機酸及び/又は無機酸が添加される。例えば、リン酸、塩酸、酢酸、L−グルタミン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸及びこれらの混合物があるが、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸及びこれらの混合物が好ましい。
【0050】
一般式(IV)中、更に好ましくは、R5が炭素数12〜22の直鎖アルキル基もしくはアルケニル基、R6が、それぞれ、炭素数1〜3のアルキル基であるモノ長鎖アルキル3級アミン、及び一般式(X)で表されるアミドアミンである。
【0051】
アミノ酸系陽イオン界面活性剤として、ヤシ油脂肪酸L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸、4−グアニジノブチルラウリルアミド酢酸等が例示され、また、イミダゾリン塩として、1−オクタデカノイルアミノエチル−2−ヘプタデシルイミダゾリン塩酸塩、1−オクタデセノイルアミノエチル−2−へプタデセニルイミダゾリン塩酸塩等、イミダゾリニウム塩として、メチル−1−牛脂アミドエチル−2−牛脂アルキルイミダゾリニウムメチルサルフェート、メチル−1−ヘキサデカノイルアミドエチル−2−ペンタデシルイミダゾリニウムクロライド、エチル−1−オクタデセノイルアミドエチル−2−ヘプタデセニルイミダゾリニウムエチルサルフェート等が例示される。
これらの界面活性剤は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
【0052】
[油剤]
本発明の毛髪化粧料には更に油剤を配合でき、重合単位(I)を有する本発明の重合体成分と組み合わせることによって洗髪後の毛髪の柔軟性、平滑性、感触、保護効果、ケア効果を向上させることができるため好ましい。ここで用いる油剤に特に制限はないが、本発明の重合体成分と組み合わせる油剤には下記(A)成分の油剤が使用できる。また本発明の毛髪化粧料を構築するには、下記(B)成分の油剤が使用できる。
【0053】
(A)成分としては、室温(25℃)で流動性を保った非水液体で、本発明の重合体成分の少なくとも一部を溶解可能なものであれば何でも良い。例えば、(イ)流動パラフィン、イソパラフィン、スクワラン、石油エーテル等の炭化水素類、(ロ)エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のアルコール/エーテル類並びにその誘導体、(ハ)パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル等のエステル類並びにその誘導体、(ヘ)パーム油、オリーブ油等の油脂並びにその誘導体(液状界面活性剤を含む)等が使用できる。これら油剤は単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いても良い。
【0054】
(B)成分の油剤としては、本発明の毛髪化粧料を構築する上で必要な油剤であり、一般式(XI)、(XII)又は(XIII)で表される化合物群から選ばれる1種以上が好ましい。
【0055】
【化12】
【0056】
〔式中、R25は炭素数12〜30のアルキル基又はアルケニル基を示す。R26は炭素数11〜29のアルキル基又はアルケニル基を示す。R27、R28及びR29は少なくとも1つは炭素数8〜30のアシル基を示し、残余は水素原子を示す。〕これらの化合物としては、例えば炭素数12〜30の飽和又は不飽和アルコール類;炭素数12〜30の飽和又は不飽和脂肪酸;炭素数8〜30の飽和又は不飽和脂肪酸残基を有するモノ、ジ又はトリグリセリド等が挙げられる。
【0057】
炭素数12〜30の飽和又は不飽和アルコール類としては、例えばn−ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、セリルアルコール、ミリシルアルコール、カラナービルアルコール、アラキンアルコール、オクチルドデシルアルコール等が挙げられる。また、これらのアルコール類と炭素数1〜10の脂肪酸とのエステル類、例えば、2−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル等をさらに添加することも好ましい。
【0058】
炭素数12〜30の飽和又は不飽和脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、セロチン酸、ヤシ油脂肪酸、オレイン酸、18−メチルエイコサン酸等が挙げられる。これらの脂肪酸と炭素数1〜10のアルコール類とのエステル類、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル等を添加することも好ましい。
【0059】
炭素数8〜30の飽和又は不飽和脂肪酸残基を有するモノ、ジ又はトリグリセリドとしては、パルミチン酸モノグリセリド、ベヘニン酸モノグリセリド、ミリスチン酸モノグリセリド、イソステアリン酸モノグリセリド、イソステアリン酸ジグリセリド、デカン酸モノグリセリド、ラウリン酸モノグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、ミリスチン酸ジグリセリド、1−パルミトイル−オレイン酸グリセリド、ステアリン酸トリグリセリド等が挙げられる。
【0060】
上記一般式(XI)、(XII)又は(XIII) で表される化合物中、式(XI)で表されるものが、水の硬度に影響されず好ましい。
【0061】
これらの油剤は、1種以上を用いることができ、本発明の毛髪化粧料中に0.01〜30質量%、特に0.05〜20質量%、更に0.1〜10質量%配合すると、十分な効果が得られるとともに、使用感も良好であり好ましい。
【0062】
上記(A)成分の油剤及び(B)成分の油剤の組み合わせにおいて、(A)成分と(B)成分が同一である場合、本発明の毛髪化粧料中に0.1〜30質量%、特に1〜20質量%配合すると、十分な効果が得られるとともに、使用感も良好であり好ましい。
【0063】
[その他の成分]
更に、本発明の毛髪化粧料には、乾燥後の毛髪の表面摩擦係数を低減させるために、シリコーン類を添加することも好ましい。
【0064】
これらのシリコーン類には、例えば次の(i)〜(xi)が挙げられる。
(i)一般式(XIV)で表されるジメチルポリシロキサン
【0065】
【化13】
【0066】
(式中、rは仕上がり感の目的に応じて、3〜20000まで選択できる)
(ii)メチルフェニルポリシロキサン
(iii)アミノ変性シリコーン
ポリオキシアルキレン鎖は有しないタイプのアミノ変性シリコーンが好ましい。そのような例としては、SM8704C(トーレ・シリコーン株式会社製)やDC939(ダウ・コーニング株式会社製)等が挙げられる。
(iv)脂肪酸変性ポリシロキサン
(v)アルコール変性シリコーン
(vi)脂肪族アルコール変性ポリシロキサン
(vii)ポリエーテル変性シリコーン
(viii)エポキシ変性シリコーン
(ix)フッ素変性シリコーン
(x)環状シリコーン
(xi)アルキル変性シリコーン
これらのシリコーン類において、本発明の毛髪化粧料の場合には、上記(i)が好ましい。
【0067】
本発明の毛髪化粧料中のシリコーン類の含有量は、0.01〜20質量%が好ましく、0.1 〜10質量%がより好ましい。
【0068】
さらに、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、1,2−ジカルボン酸、1,3−ジカルボン酸、芳香族カルボン酸、アミノ酸、尿素、グアニジン、芳香族アルコール及び/又はこれらの塩から選ばれる1種以上を、本発明の毛髪化粧料中に含有していることが好ましい。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
【0069】
具体的には、例えばリンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、サリチル酸、マロン酸、マンデル酸、乳酸、グリコール酸、又はこれらの塩、グリシン、尿素、フェニル尿素、シトルリン、チオ尿素、グアニジン、サリチル酸メチル、サリチル酸エチレングリコール、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
【0070】
このような化合物は、1種以上を用いることができ、本発明の毛髪化粧料中、0.1〜50質量%、特に0.5〜30質量%、更に0.5〜20質量%含有するのが好ましい。
【0071】
[毛髪化粧料]
本発明の毛髪化粧料中への本発明の重合体成分の配合量は、毛髪化粧料中の有効濃度に依存して大きく変わりうるが、毛髪化粧料の水以外の他の構成成分の総量100質量部に対し、十分な配合効果を得る観点から、0.01質量部以上が好ましく、0.1質量部以上が更に好ましい。また洗浄機能を損なわない観点から、20質量部以下が好ましく、10質量部以下が更に好ましい。
【0072】
本発明の毛髪化粧料中への界面活性剤の配合量は、毛髪の柔軟性や平滑性を向上させ、また良好な使用感を得る観点から、好ましくは0.001〜20質量%、さらに好ましくは0.005〜15質量%、特に好ましくは0.1〜10質量%、最も好ましくは0.1〜5質量%である。
【0073】
本発明の毛髪化粧料に前記油剤成分(A)を配合して用いる場合、本発明の重合体成分と油剤成分(A)を個別に添加/混合して本発明の洗浄剤組成物を得ても良いし、本発明の重合体成分を油剤成分(A)及び(B)の一部又は全てに溶解又は分散させてから配合しても良い。本発明の洗浄剤組成物への前記油剤の配合量は、洗浄剤組成物の有効濃度や洗浄剤組成物中での存在状態に依存して大きく変わりうるが、本発明の重合体成分100質量部に対し、100〜800000が好ましく、300〜30000質量部が更に好ましい。
【0074】
本発明の毛髪化粧料のpHは、pH2.5〜8が好ましく、3〜7が更に好ましく、3〜5が特に好ましい。
【0075】
本発明の毛髪化粧料には、前記成分のほか、通常の毛髪化粧料に用いられる成分、例えば炭化水素、シリコーン油等の油分;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の保湿剤;抗フケ剤、ビタミン類等の薬効剤;パラベン類等の防腐剤;カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子等の感触向上剤及び増粘剤;染料、顔料等の着色剤;グリコールエステル等のパール化剤;その他キレート剤、各種調合香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0076】
本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、リンスインシャンプー、ヘアフォーム、ヘアジェル等とすることが好ましく、更にヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等のアフターシャンプー剤、プレシャンプー剤とすることが更に好ましい。ここで、プレシャンプー剤とは、シャンプー前に、髪に均一に塗布して用いるコンディショニング剤で、その後、軽く水で濯いで、あるいは濯がずに直接、通常とおりシャンプーするものである。
【0077】
【実施例】
例中の%は、特記しない限り質量%である。また実施例の各処方は全量を100質量%とする。
【0078】
実施例1
下記に示す本発明の重合体成分A〜E、及び比較の重合体成分としてポリエチレングリコールを用い、表1に示す組成の本発明又は比較のヘアリンス剤を常法により製造した。得られたリンス剤について、下記方法で性能を評価した。結果を表1に示す。
【0079】
<重合体成分>
重合体成分A:1−{(ドデシルオキシ)メチル}−エチレンオキシド[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=C12H25]/1−{(トリデシルオキシ)メチル}−エチレンオキシド[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=C13H27]の2元ランダムコポリマー、数平均分子量:45万、なお、この重合体成分Aの重合には、長瀬産業製のデナコールEX−192をモノマーとして使用した。
【0080】
重合体成分B:1−{(n−オクチロキシ)メチル}−エチレンオキシドホモポリマー[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=n−C8H17]、数平均分子量:84万
重合体成分C:1−{(2−エチルヘキシロキシ)メチル}−エチレンオキシドホモポリマー[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=C4H9CH(C2H5)CH2]、数平均分子量:124万
重合体成分D:1−{(n−ブチロキシ)メチル}―エチレンオキシドホモポリマー[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=n−C4H9]、数平均分子量:52万
重合体成分E:1−{(エチロキシ)メチル}−エチレンオキシド[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=エチル]/1−{(2−エチルヘキシロキシ)メチル}−エチレンオキシド[一般式(I)において、X=水素原子、Y=―(AO)m―Zで、A=メチレン、m=1、Z=2−エチルヘキシル]/エチレンオキシド=20/60/20(質量比)の3元ランダムコポリマー、数平均分子量:49万
ポリエチレングリコール:数平均分子量:100万。
【0081】
尚、分子量測定は、ウオーターズ社製GPC150C型に、昭和電工社製カラムShodex HT−803(×2本)を取り付けて行った。カラム温度:130℃、溶離液:o−ジクロロベンゼン、ポリスチレン換算。
【0082】
<性能評価法>
毛髪を下記の標準シャンプー剤でシャンプーした後、本発明又は比較のヘアリンス剤を毛髪に塗布し、お湯ですすいだ後、乾燥させた。その時の毛髪のまとまり易さ、平滑性、柔軟性、つるんとした好ましい感触を、下記標準ヘアリンス剤を用いた場合と比較し、下記基準で専門パネラー(1名)が評価した。
【0083】
・標準シャンプー剤の処方
25%ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム液 62 %
(エチレンオキサイド平均付加モル数=2.5)
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.3%
エデト酸2ナトリウム 0.1%
安息香酸ナトリウム 0.5%
塩化ナトリウム 0.8%
75%リン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
pH 6.5。
【0084】
・標準ヘアリンス剤の処方
ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2%
セチルアルコール 3%
プロピレングリコール 1%
クエン酸 適量
香料 適量
メチルパラベン 適量
精製水 バランス
pH 4.8。
【0085】
・評価基準
◎:標準ヘアリンス剤と比べて、非常に効果がある。
○:標準ヘアリンス剤と比べて、やや効果がある。
△:標準ヘアリンス剤と比べて、同等である。
×:標準ヘアリンス剤と比べて、劣る。
【0086】
【表1】
【0087】
実施例2
実施例1と同様の標準シャンプー剤でシャンプーした毛髪に、実施例1の本発明品3及び比較品1のヘアリンス剤、並びに実施例1と同様の標準ヘアリンス剤を塗布し、毛髪を乾燥させた後、ヘアコームで1000回ブラッシングを行った。その時の毛髪状態を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、図1〜図3に示した。図1が本発明品3のヘアリンス剤で処理したときのSEM写真、図2が比較品1のヘアリンス剤で処理したときのSEM写真、図3が標準ヘアリンス剤で処理したときのSEM写真である。また、マイクロスコープで、キューティクルを観察することにより保護効果(ケア効果)を下記の基準で評価した。結果を表2に示す。
【0088】
・評価基準
◎:標準ヘアリンス剤と比べて、キューティクルの保護効果が非常にある。
○:標準ヘアリンス剤と比べて、キューティクルの保護効果がややある。
△:標準ヘアリンス剤と比べて、キューティクルの保護効果が同等である。
×:標準ヘアリンス剤と比べて、キューティクルの保護効果が劣る。
【0089】
【表2】
【0090】
実施例3
下記組成のコンディショニングシャンプー剤を常法により製造した。
【0091】
ステアリルジメチルアミン 0.1%
セチルジメチルアミン 0.1%
セタノール 0.5%
本発明の重合体成分C 0.4%
パルミチン酸イソプロピル 1.6%
ジメチルポリシロキサン 0.7%
(東芝シリコーン製;TSF451−10A)
ジメチルポリシロキサン 0.3%
(東芝シリコーン製;TSF451−50MA)
ラウリルジメチルアミンオキサイド 10.0%
ラウリルカルボキシメチル
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 1.0%
カチオン化セルロース 0.5%
プロピレングリコール 0.5%
エチレングリコールジステアレート 2.0%
50%クエン酸水溶液 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
pH 6.5
このコンディショニングシャンプー剤は、泡立て時の気泡性がやや劣るが、乾燥後には、優れた柔軟感と平滑感を示した。
【0092】
実施例4
下記組成のヘアトリートメント剤を常法により製造した。
【0093】
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド 8.0%
ベヘニルアルコール 7.0%
本発明の重合体成分C 1.0%
パルミチン酸イソプロピル 9.0%
ジメチルポリシロキサン 0.7%
(東芝シリコーン製;TSF451−10A)
ジメチルポリシロキサン 0.3%
(東芝シリコーン製;TSF451−50MA)
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5%
(エチレンオキサイド平均付加モル数=20)
ベヘン酸 1.0%
ジプロピレングリコール 6.0%
グリセリン 10.0%
50%クエン酸水溶液 適量
香料、メチルパラベン 適量
精製水 バランス
pH 4.8
このヘアトリートメント剤を毛髪に塗布し、お湯ですすぎ、乾燥後、プレシャンプー剤を使用すると、泡立てから濯ぎまで、まったくきしむこと無く、柔軟感、平滑感が持続した。
【0094】
実施例5
下記組成のコンディショニングヘアフォームを常法により製造した。
【0095】
<原液>
ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5%
セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.5%
サリチル酸 0.3%
カチオン化セルロース(UCC社製、ポリマーJR−400) 0.5%
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(15E.O.) 0.5%
本発明の重合体成分E 0.4%
パルミチン酸イソプロピル 1.6%
ジメチルポリシロキサン 0.7%
(東芝シリコーン製;TSF451−10A)
ジメチルポリシロキサン 0.3%
(東芝シリコーン製;TSF451−50MA)
ジグリセリン 5.0%
50%クエン酸水溶液 適量
2−エチルヘキサン酸セチル 2.0%
ローズマリーエキス 0.1%
エタノール 15.0%
ビタミンE 0.05%
香料 0.1%
精製水 バランス
<充填>
原液 90%
LPG 10%
pH 6.5
このコンディショニングヘアフォームは、塗布、乾燥後、まったくきしむこと無く、柔軟感、平滑感が持続した。
【0096】
実施例6
下記組成のヘアコンディショニングジェルを常法により製造した。
【0097】
セチルトリメチルアンモニウムクロライド 5.0%
2−ナフタレンスルホン酸ナトリウム 2.0%
サリチル酸 0.3%
グリセリン 5.0%
オレイン酸モノグリセリド 0.2%
本発明の重合体成分E 0.5%
パルミチン酸イソプロピル 4.5%
(日本ユニカー製;FZ−3789)
ジメチルポリシロキサン 0.7%
(東芝シリコーン製;TSF451−10A)
ジメチルポリシロキサン 0.3%
(東芝シリコーン製;TSF451−50MA)
50%クエン酸水溶液 適量
香料 0.1%
精製水 バランス
pH 6.5
このヘアコンディショニングジェルは、塗布、乾燥後、まったくきしむこと無く、柔軟感、平滑感が持続した。
【0098】
実施例7
下記組成のヘアリンス剤を、常法により製造した。
【0099】
ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド 3.0%
(花王製;コータミンD2345P)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(4E.O.) 5.0%
(花王製;エマルゲン104P)
イソステアリルグリセリルエーテル 2.0%
(花王製;ペネトールGE−IS)
本発明の重合体成分B 0.4%
パルミチン酸イソプロピル 1.6%
ジメチルポリシロキサン 0.1%
(東芝シリコーン製;TSF451−50MA)
クエン酸 適量
香料、メチルパラベン 適量
水 バランス
pH 3.0
このヘアリンス剤は、毛髪に塗布し、お湯ですすぎ、乾燥後、ほとんどきしむこと無く、柔軟感、平滑感が持続した。
【0100】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料は、洗髪後も高効率で毛髪上に残留し、毛髪に優れた柔軟性、平滑性、つるんとした好ましい感触、保護効果、ケア効果を付与することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明品3のヘアリンス剤で処理したときの毛髪状態のSEM写真である。
【図2】 比較品1のヘアリンス剤で処理したときの毛髪状態のSEM写真である。
【図3】 標準ヘアリンス剤で処理したときの毛髪状態のSEM写真である。
Claims (3)
- 一般式(I)で表される重合単位を有し、数平均分子量が30,000〜50,000,000であるポリマー、一般式(III)又は(IV)で表される化合物群から選ばれる1種以上の陽イオン界面活性剤、及び油剤を含有し、一般式 (III) 又は (IV) で表される化合物群から選ばれる1種以上の陽イオン界面活性剤の含有量が0.1〜10質量%である毛髪化粧料。
- 一般式(I)において、Zが炭素数2〜18の1価炭化水素基、Aがメチレン基、mが1である請求項1記載の毛髪化粧料。
- 油剤が、炭素数12〜30の飽和又は不飽和脂肪酸と炭素数1〜10のアルコール類とのエステル類である、請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
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