JP6318736B2 - 深絞り成形用共押出積層フィルム、深絞り包装体用底材、および深絞り包装体 - Google Patents

深絞り成形用共押出積層フィルム、深絞り包装体用底材、および深絞り包装体 Download PDF

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Description

本発明は、特に、ハンバーグ、ブロックハム、生肉、惣菜や工業製品等の底材として好適に使用することのできる深絞り成形用共押出積層フィルムに関するものである。
従来、たれ、ドレッシングのような液体と共に、ハンバーグのような空気を多く含む柔らかい内容物を真空包装する場合、底材フィルムを内容物に対して大きめに成形し、内容物を弱真空引きすることで、内容物の形状を潰さぬように真空パックしている。
しかし、真空パックしたパック品をボイルする際、底材フィルムが収縮を起こし、内容物を潰し、パック外観を損ねる問題があり(特許文献1)、改良が求められている。
特許4553482号公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、ボイル殺菌後のフィルムの収縮によるパック品の潰れを抑制することで、内容物の潰れといった外観不良を改善できる深絞り用底材フィルムを提供することにある。
本発明者は、上記問題を解決すべく、フィルムの層構成および各層の組成につき鋭意検討した結果、特定の構成を採用することによれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、ポリプロピレン樹脂からなる最外層、ポリアミド樹脂からなる中間層を少なくとも1層、およびポリオレフィン系樹脂からなる最内層を有する積層フィルムであり、最内層に隣接する層が、密度が0.930〜0.950のポリエチレン系樹脂からなる、総フィルム厚みに対する比率が5〜65%である層であり、総フィルム厚みが60〜250μmの範囲であることを特徴とする深絞り成形用共押出積層フィルム、当該深絞り成形用共押出積層フィルムを用いて成形されてなることを特徴とする深絞り包装体用底材、および当該深絞り成形用底材を備えることを特徴とする深絞り包装体に存する。
本発明によれば、内容物の潰れといった外観不良を改善できる深絞り用底材フィルムを提供することができ、本発明の工業的価値は高い。
本発明の最外層にはボイル殺菌処理によるシール部カールを抑制する目的でポリプロピレン樹脂を配する。最外層のポリプロピレン樹脂としては種類は特には限定されないが、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーらかなる群から選ばれる少なくとも1種から構成されている樹脂から構成されていることが好ましい。
ポリプロピレン樹脂の厚みは、フィルム総厚みの5%以上が好ましく、7%以上がより好ましい。また、フィルム総厚みの15%以下が好ましく、12%以下がより好ましい。下限値をフィルム総厚みの5%とすることにより、シール部のカールを抑制でき、上限値をフィルム総厚みの15%とすることにより、耐ピンホール性の低下を防止することができる。
本発明の中間層には耐ピンホール性を付与する目的で少なくとも1層のポリアミド樹脂層(PA層)を備える。
ポリアミド樹脂は、特に限定されないが、具体的に例示すると、例えば、4ナイロン、6ナイロン、7ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、46ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、610ナイロン、611ナイロン、6Tナイロン、6Iナイロン、MXD6ナイロン、6−66ナイロン、6−610ナイロン、6−611ナイロン、6−12ナイロン、6−612ナイロン、6−6Tナイロン、6−6Iナイロン、6−66−610ナイロン、6−66−12ナイロン、6−66−612ナイロン、66−6Tナイロン、66−6Iナイロン、6T−6Iナイロン、66−6T−6Iナイロン等が挙げられる。
これらの中でも、PAとしては、耐ピンホール性の観点から、6ナイロンや6−66ナイロンを用いることが好ましい。また、PA層は2層以上設けることもでき、その場合、各層が異なる種類のポリアミドで形成されていてもよい。
PA層の厚みは特に限定はされないが、積層フィルムの30%以上が好ましく、35%以上がより好ましい。また、70%以下が好ましく、60%以下がより好まし好ましい。PA層の厚みの下限を30%とすることによりフィルムに十分な耐ピンホール性を付与することができ、また上限を70%とすることによりシール部のカールを防止することができる。
本発明の中間層には、酸素バリアー性を付与する目的で少なくとも1層のエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層(EVOH層)を備えてもよい。
EVOH層中のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂(EVOH)のエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から、32モル%以上が好ましく、38モル%以上がより好ましく、47モル%以下が好ましく、44モル%以下がより好ましい。
また、EVOHのケン化度は90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましい。EVOHのエチレン含有量およびケン化度を上記範囲に保つことにより、本発明の複合フィルムの共押出性、複合フィルムの強度を良好なものとすることができる。
EVOH層の厚みは、5μm以上が好ましく、7μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましい。また、30μm以下が好ましく、25μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。EVOH層の厚みの下限を5μmとすることによりフィルムに十分な酸素バリアー性を付与することができ、また、EVOH層の上限を20μmとすることにより、耐ピンホール性の低下や不必要に価格が高くなることを抑制することができる。
各層の層間剥離強度を高める目的で、必要に応じて接着層を設けることができる。接着層は、一層であってもよいし、複数であってもよい。接着層として使用可能な接着性樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)、線形低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体(E−EA−MAH)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMMA)、エチレン系アイオノマー(ION)等のエチレン共重合体系樹脂が例示でき、その他、変性ポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体若しくはエチレン系エラストマーに、アクリル酸若しくはメタアクリル酸などの一塩基性不飽和脂肪酸、またはマレイン酸、フマール酸若しくはイタコン酸等の二塩基性脂肪酸の無水物を化学的に結合させたものを例示できる。中でも、ポリエチレンをベースとした接着性樹脂を用いることが好ましい。
接着層を設ける場合、接着層の厚みは、作業性、経済性、取扱い性の観点から、3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、8μm以上がさらに好ましい。また特に制限はないが、30μm以下が好ましく、25μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。接着層の厚みが3μm以上であれば、層間剥離強度を向上させることができる。また接着層が厚過ぎると、透明性の悪化やフィルムの総厚みが厚くなってしまう他、製造コストもかさむため上限は30μmであることが望ましい。
最内層に隣接する層として、ポリエチレン系樹脂を配するが、ポリエチレン系樹脂としては、メルトフローレートが5〜25g/10minのエチレン−αオレフイン共重合体樹脂から構成されていることが好ましい。エチレン−αオレフイン共重合体樹脂のα−オレフインはブテン1、ヘキセン1,4メチルペンテン1およびオクテン1から選ばれる1種であり、特にフィルム強度を高めることを目的とし、オクテン1であることが好ましい。
密度としては、0.930〜0.950のポリエチレン系樹脂であることが必要であり、特にポリエチレン樹脂の密度を0.950未満であることで、耐ピンホール性の低下を抑制することができる。
最内層に隣接するポリエチレン系樹脂層の厚みは、総フィルム厚みの5%以上であり、10%以上がより好ましく、15%以上がさらに好ましい。また、65%以下であり、60%以下がより、好ましく55%以下であることがより好ましい。下限を5%とすることにより、フィルムに適度な柔軟性をもたせることができ、上限を65%とすることにより、ボイルさっきした際、内容物が潰れる問題を解決できる。
本発明のフィルムの最内層はポリオレフィン系樹脂からなるシール特性を有する層であり、特に制限はないが、一般的なポリエチレン系樹脂や、凝集破壊タイプのイージーピールや層間剥離タイプのイージーピール等が使用できる。
最内層が、一般的なポリエチレン層の場合、ポリエチレン系樹脂としては特には限定されないが、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)のアイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)のアイオノマー及びこれらのアイオノマーらかなる群から選ばれる少なくとも1種から構成されている樹脂から構成されていることが好ましく、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が主成分であることが耐ピンホール性の点でより好ましい。
最内層の厚みは、総厚みの3%以上が好ましく、5%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。また、50%以下が好ましく、45%以下がより好ましく、40%以下であることが特に好ましい。下限を10%とすることによりフィルムに適度な柔軟性をもたせることができ、上限を40%とすることにより、シール部のカールを防止できる。
最内層がイージーピール層の場合、イージーピール層は、25℃で1.96〜7.84N/15mm幅以下のイージーピール強度を示すことが好ましい。また、凝集破壊性を有することが好ましい。
最内層がイージーピール層の場合、イージーピール強度を上記下限値以上とすることにより、輸送中の耐破袋性を得ることができ、また上記上限値以下とすることにより良好な開封性を得ることができる。
最内層がイージーピール層の場合、イージーピール層を構成する樹脂は特に限定されない。ただし、上記イージーピール強度および凝集破壊性を付与する観点からは、当該層は、例えば種類の異なる2種、具体的には、次の樹脂Aおよび樹脂Bより構成することができる。
すなわち、樹脂Aとしては、主成分が融点90℃以上、好ましくは融点95℃以上、さらに好ましくは融点100℃以上、最も好ましくは融点120℃以上の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)およびこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
深絞り成形用共押出積層フィルムを深絞り包装機にて成形する際、その成形温度が高い方が、収縮防止が図られる。そのフィルム耐熱性の観点からは、融点が120℃以上であり、かつ密度が0.915〜0.945g/cmである直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を好適に用いることができる。
一方、樹脂Bとしては、ポリプロピレン(PP)、またはポリブテン(PB)を用いることができる。樹脂BのPPは、ランダムコポリマー(メタロセン触媒により得られるランダムコポリマーを含む)、ホモポリマー、ブロックコポリマー等のいずれも使用でき、中でもランダムコポリマーを好適に用いることができる。また、ポリブテン(PB)としては、1−ポリブテンと2−ポリブテンが挙げられ、特に1−ポリブテンを好適に用いることができる。
最内層がイージーピール層の場合、イージーピール層を構成する樹脂中の樹脂Aの含有率は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上、特に好ましくは55質量%以上であり、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、特に好ましくは65質量%以下である。また最内層を構成する樹脂中の樹脂Bの含有率は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、特に好ましくは35質量%以上であり、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、特に好ましくは45質量%以下である。樹脂Aおよび樹脂Bの含有率を上記範囲にすることによって、25℃および95℃におけるイージーピール強度を上記好ましい範囲内におさめることが可能となる。
最内層がイージーピール層の場合、イージーピール強度は、樹脂Aと樹脂Bの含有率を変更することにより調整できる。例えば、イージーピール強度を増加させたい場合には、樹脂Aの含有率を増加することにより達成でき、一方、イージーピール強度を減少させたい場合には、樹脂Aの含有率を減少させることにより達成できる。
最内層がイージーピール層の場合、イージーピール層の厚みは、製膜性および剥離外観性の観点から好ましくは3μm以上、より好ましくは4μm以上、特に好ましくは5μm以上であり、好ましくは20μm以下、より好ましくは15μm以下、特に好ましくは10μm以下の範囲とする。最内層の厚みを上記下限値以上とすることにより、安定した製膜性が得られる。一方、EP層の厚みを上記上限値以下にすることにより剥離時に毛羽立ちや膜残りが発生し難くすることができ、良好な剥離外観が得られる。
本発明のフィルムは、本発明の効果を著しく阻害しない範囲内で、成形加工性、生産性等の諸性質を改良・調整する目的で、シリカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等の無機粒子、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料、難燃剤、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、溶融粘度改良剤、架橋剤、滑剤、核剤、可塑剤、老化防止剤などの添加剤を適宜添加できる。
本発明の深絞り成形用共押出積層フィルムの構成は、最外層にポリプロピレン樹脂、中間層にポリアミド層および/またはエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物層を少なくとも配し、シール層隣接層に密度0.930〜0.950のポリエチレン樹脂層を配し、シール性樹脂層を含む。
例えば、PP1層(A)、PP2層(B)、接着樹脂層(C)、PA層(D)、EVOH層(E)、密度0.930〜0.950のPE層(F)、シール層(G)、で表した場合、以下の層構成を形成することができる。これらの中でも好ましい層構成は、下記(3)、(4)、(5)または、(6)であり、さらに好ましい層構成は(3)または(4)である。
(1)A/B/C/D/C/F/G
(2)A/C/D/C/F/G
(3)A/B/C/D/E/D/C/F/G
(4)A/C/D/E/D/C/F/G
(5)A/C/E/D/C/F/G
(6)A/C/D/E/C/F/G
(7)A/B/C/E/D/C/F/G
(8)A/B/C/D/E/D/C/F/G
(9)A/B/C/E/D/E/C/F/G
(10)A/C/E/D/E/C/F/G
(11)A/C/E/D/E/D/C/F/G
(12)A/C/D/E/D/E/C/F/G
本発明の深絞り成形用共押出積層フィルムは、公知の方法を用いて作製することができる。例えば、押出ラミネーション法、共押出インフレーション法および共押出Tダイ法等を用いることができ、特に共押出Tダイ法を用いることが好ましい。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1;
(深絞り成形用共押出積層フィルムの作製)
共押出Tダイ法により下記層構成を有する本発明の深絞り成形用共押出積層フィルムを作製し、実施例1とした。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/EVOH1(5μm)/PA1(50μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE1(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE1:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.934
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
(深絞り包装体の作製)
上記で作製した深絞り成形用共押出積層フィルムを深絞り包装機(大森機械工業社製、FV6300)によって、縦160mm、横110mm、絞り深さ40mmの形状に深絞り成型して底材とし、厚焼き玉子250gを入れて蓋材を被せて面シールした。包装条件は深絞り成型温度90℃、成型加熱時間2秒、シール温度140℃、シール時間2秒の真空包装とした。なお、蓋材はOPP(20μm)に共押出しフィルムEVOH(10μm)/PA(10μm)/接着樹脂(10μm)/LLDPE(30μm)をドライラミネートしたものを使用した。ここで、「OPP」は、東セロ社製、トーセロOPである。作製した深絞り包装体に対して、90℃で30分ボイル殺菌処理を行った。
実施例2:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/EVOH1(5μm)/PA1(50μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE2(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE2:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.939
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
実施例3:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/ PA1(55μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE2(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
LLDPE2:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.939
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
実施例4:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/EVOH1(5μm)/PA1(50μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE2(30μm)/LLDPE3(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE2:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.939
LLDPE3:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.925
実施例5:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/PA1(55μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE2(30μm)/LLDPE3(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE2:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.939
LLDPE3:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.925
比較例1:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/EVOH1(5μm)/PA1(50μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE4(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE4:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.910
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
比較例2:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例2と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/PA1(55μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE4(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE4:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.910
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
比較例3:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(30μm)/接着樹脂1(5μm)/EVOH1(5μm)/PA1(50μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE5(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE5:旭化成ケミカルズ製クレオレックス 密度0.958
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
比較例4:
深絞り成形用共押出積層フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(60μm)/接着樹脂1(10μm)/EVOH1(20μm)/PA1(20μm)/接着樹脂1(10μm)/LLDPE2(5μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
接着樹脂1:三井化学製アドマー(PPベース)
PA1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
LLDPE2:日本ポリエチレン製ノバテック 密度0.939
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
<評価方法>
(成形部の潰れ)
深絞り包装体をボイル殺菌処理後に水分を拭き取り、5℃の冷蔵庫に24時間保管後、成形部の潰れを確認した。潰れがないまたは小さいものを「○」、潰れが発生しているものを「×」とした。
(耐ピンホール性)
深絞り包装体をボイル殺菌処理後に水分を拭き取り、5℃の冷蔵庫に24時間保管後、
ダンボールケースに20パック入れて、1.0mの高さより15回落下させ、ピンホールの発生が1パック以下のものを「○」、1パックより多いものを「×」とした。
Figure 0006318736
表1より、実施例1〜5、比較例3においては、成形部の潰れが良好であることが分かった。これに対して、比較例1〜2、または比較例4では、最内層の隣接層のポリエチレンが密度0.930〜0.950であったがその厚み比率が5〜65%でなかったため、成形部の潰れが悪かった。また、表1より、実施例1〜5、比較例1、および2は良好な耐ピンホール性を示したが、比較例3、4は最内層の隣接層のポリエチレンが密度0.930〜0.950でその厚み比率が5〜65%でなかったため、耐ピンホール性が悪かった。
本発明のフィルムは、例えば、ハンバーグ、ブロックハム、生肉、惣菜や工業製品等の底材として好適に利用することができる。

Claims (9)

  1. ポリプロピレン樹脂からなる最外層、ポリアミド樹脂からなる中間層を少なくとも1層、およびポリオレフィン系樹脂からなる最内層を有する積層フィルムであり、最内層に隣接する層が、密度が0.930〜0.950のポリエチレン系樹脂からなる、総フィルム厚みに対する比率が5〜65%である層であり、総フィルム厚みが60〜250μmの範囲であることを特徴とする深絞り成形用共押出積層フィルム。
  2. ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンである請求項1に記載の深絞り成形用共押出積層フィルム。
  3. エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂からなる層を中間層にさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の深絞り成形用共押出積層フィルム。
  4. ポリオレフィン系樹脂からなる最内層がイージーピール性を有する請求項1〜3のいずれかに記載の深絞り成形用共押出積層フィルム。
  5. 最内層が少なくとも2種の樹脂の混合物より構成される請求項1〜4のいずれかに記載の深絞り成形用共押出積層フィルム。
  6. ポリアミド樹脂からなる中間層の厚み比率が総フィルム厚みの30〜70%である請求項1〜のいずれかに記載の深絞り成形用共押出積層フィルム。
  7. ボイル殺菌用として用いられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の深絞り成形用共押出積層フィルム。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の深絞り成形用共押出積層フィルムを用いて成形されてなることを特徴とする深絞り包装体用底材。
  9. 請求項に記載の深絞り成形用底材を備えることを特徴とする深絞り包装体。
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