JP5865844B2 - 新規インドール、インダゾール誘導体又はその塩 - Google Patents

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Description

本発明は、新規インドール、インダゾール誘導体又はその塩、及びこれを含有する医薬、特にHSP90阻害作用に基づく癌等の予防剤及び/又は治療剤に関する。
分子シャペロンと呼ばれる一群の蛋白質は、他の蛋白質の機能的な構造の形成促進や保持、正しい会合の促進、不必要な凝集の抑制、分解からの保護、分泌の促進など多面的に機能する(非特許文献1)。HSP90は細胞内全可溶性蛋白質の約1〜2%と豊富に存在する分子シャペロンであるが、他のシャペロン蛋白質と異なり、大部分のポリペプチドの生合成に必要とされない(非特許文献1)。HSP90に相互作用しその構造形成や安定性を制御される主なクライアント蛋白質としては、シグナル伝達関連因子(例えばERBB1/EGFR、ERBB2/HER2、MET、IGF1R、KDR/VEGFR、FLT3、ZAP70、KIT、CHUK/IKK、BRAF、RAF1、SRC、AKT)、細胞周期制御因子(例えばCDK4、CDK6、Cyclin D、PLK1、BIRC5)、転写制御因子(例えばHIF−1α、p53、androgen receptor、estrogen receptor、progesterone receptor)が知られている(非特許文献2、3)。HSP90はこれら蛋白質の正常な機能を維持することで、細胞の増殖、生存に深く関わっている。さらに、癌化や癌の増悪を引き起こす突然変異型あるいはキメラ型の因子(例えばBCR−ABL、NPM−ALK)はその正常な働きにHSP90を必要とすることから、特に癌化、癌の生存、増殖、増悪、転移といった過程におけるHSP90の重要性が示されている(非特許文献2)。
HSP90のシャペロン機能をゲルダナマイシン等の特異的な阻害剤で抑制すると、クライアント蛋白質の不活性化及び不安定化と分解が起こり、その結果として細胞の増殖停止やアポトーシスが誘導される(非特許文献4)。HSP90の生理的機能上、HSP90阻害剤は癌の生存、増殖に関わる複数のシグナル伝達経路を同時に阻害できるという特徴を有することから、HSP90阻害剤は広範でかつ効果的な抗癌作用を持つ薬剤となり得る。また、癌細胞由来のHSP90は正常細胞由来のHSP90に比べ活性が高くATPや阻害剤に対する親和性が高いという知見から、HSP90阻害剤は癌選択性の高い薬剤となることが期待されている(非特許文献5)。
現在、抗癌剤として複数のHSP90阻害剤の臨床開発が進行しており、最も先行しているゲルダナマイシンの誘導体17−allylamino−17−desmethoxygeldanamycin(17−AAG)は、単剤での開発に加え各種抗癌剤との併用試験も実施されている(非特許文献3、4)。しかしながら、17−AAGは難溶性、溶液中での不安定性、経口吸収の低さ、肝毒性等の問題も指摘されており(非特許文献4、5)、新しいタイプのHSP90阻害剤が求められている。なお、抗癌作用のみならず、HSP90阻害剤は自己免疫疾患、炎症性疾患、パーキンソン病・アルツハイマー病・ハンチントン病といった中枢神経系疾患、ウイルス感染性疾患、循環器疾患等に対する治療剤となり得ることも報告されている(非特許文献2、非特許文献6)。
国際公開WO2007/035620号公報 国際公開WO2008/024978号公報
Nature Reviews Cancer 5,761−772(2005) TRENDS in Molecular Medicine 6,17−27(2004) Clin Can Res 15,9−14(2009) Current Opinion in Pharmacology 8,370−374(2008) Drug Resistance Updates 12,17−27(2009) BMC Neuroscience 9(Suppl 2),2008
本発明の課題は、HSP90阻害作用を有し、且つ癌細胞増殖抑制効果を有する新規なインダゾール化合物を提供することにある。また本発明の他の課題は、HSP90阻害作用に基づき、該HSP90が関与する疾患、特に癌の予防及び/又は治療に有用な医薬を提供することにある。
本発明者らは、HSP90阻害作用を有する化合物につき鋭意研究を行ったところ、一般式(I)中のインドール環/インダゾール環の4位に2個の不飽和複素環基を有する下記一般式(I)で表される新規化合物が、HSP90に対して極めて優れた阻害作用を有し、さらに癌細胞に対する優れた増殖抑制効果を有し、HSP90が関与する疾患の予防又は治療、特に抗癌剤として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)
Figure 0005865844
(式中、Xは、CH又はNを示し;
、Y、Y及びYは、いずれか1つ又は2つがC−R又はNであり、他がCHを示し;
A及びBは、同一又は相異なって、置換基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する単環性の不飽和複素環基を示し;
は水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基を示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、−CO−Rを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、−CO−R、−N(R)(R)、又は−S−Rを示し;
及びRは、同一又は相異なって、ヒドロキシル基、アミノ基、又は炭素数1〜6のアルキルアミノ基を示し;
及びRは、同一又は相異なって、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ヒドロキシル基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基、飽和複素環基、又は不飽和複素環基を示すか、RとRはそれらが結合する窒素原子と一緒になって飽和複素環基を形成してもよく;
は、置換基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、又は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を示す。)
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩を含有する医薬を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩、及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物を提供するものである。
また、本発明は、HSP90が関与する疾患、特に癌を予防又は治療するための、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩の、HSP90が関与する疾患、特に癌の予防又は治療薬製造のための使用を提供するものである。
さらに、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩の有効量を投与することを特徴とする、HSP90が関与する疾患、特に癌の予防又は治療法を提供するものである。
本発明によれば、HSP90阻害剤として有用な上記一般式(I)で表される新規化合物又はその塩が提供される。
本発明化合物又はその塩は、優れたHSP90阻害活性を有し、且つ癌細胞に対する増殖抑制効果を示すことが明らかとなった。また、本発明化合物又はその塩は、心毒性の副作用の指標となるhERGチャネル阻害作用が弱いため安全性も高い。従って、本発明化合物又はその塩は、その優れたHSP90阻害作用に基づき、HSP90が関与する疾患、例えば癌の予防剤及び/又は治療剤として有用である。
本発明化合物のin vivo抗腫瘍効果を示す図である。 本発明化合物を投与したマウスの体重推移を示す図である。
本発明の上記一般式(I)で表される化合物は、一般式(I)中のインドール環/インダゾール環の4位にA及びBで示される2個の不飽和複素環基を有することを特徴とするインドール、インダゾール化合物であり、前記のいずれの先行技術文献にも記載されていない新規な化合物である。
本願明細書において「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、オキソ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、飽和複素環基、不飽和複素環基、芳香族炭化水素基、ハロゲノアルキル基、アラルキル基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基、アラルキルオキシ基等が挙げられ、前記置換基が存在する場合、その個数は典型的には1〜3個である。
前記の置換基において、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
前記の置換基において、アルキル基としては、好ましくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
前記の置換基において、シクロアルキル基としては、好ましくは炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アルケニル基としては、炭素−炭素二重結合を含む、好ましくは炭素数2〜6のアルケニル基を示し、ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アルキニル基としては、炭素−炭素三重結合を含む、好ましくは炭素数2〜6のアルキニル基を示し、エチニル基、プロパルギル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アルコキシ基としては、好ましくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルコキシ基を示し、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等が挙げられる。
前記の置換基において、アシル基としては、好ましくは、炭素数1〜6のアルカノイル基又は炭素数7〜12のアロイル基を示し、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、n−ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アシルオキシ基としては、前記のアシル基で置換されたオキシ基を示し、好ましくは炭素数1〜6のアルカノイル基又は炭素数7〜12のアロイル基で置換されたオキシ基であり、例えばホルミルオキシ基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、n−ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等が挙げられる。
前記の置換基において、アルコキシカルボニル基としては、前記のアルコキシ基で置換されたカルボニル基を示し、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基で置換されたカルボニル基であり、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
前記の置換基において、飽和複素環基としては、好ましくは、N、S、Oのいずれかのヘテロ原子を1〜4個有する単環性又は二環性の5〜10員の飽和複素環基を示し、例えばピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、ヘキサメチレンイミノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ホモピペラジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ジヒドロベンゾフラニル基等が挙げられる。
前記の置換基において、不飽和複素環基としては、好ましくは、N、S、Oのいずれかのヘテロ原子を1〜4個有する単環性又は二環性の5〜10員の不飽和複素環基を示し、例えばイミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリル基等が挙げられる。
前記の置換基において、芳香族炭化水素基としては、好ましくは炭素数6〜14の芳香族炭化水素基を示し、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
前記の置換基において、ハロゲノアルキル基としては、前記のアルキル基の1個〜全ての水素原子が前記のハロゲン原子で置換した基を示し、好ましくは、前記の炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基の1個〜全ての水素原子が前記のハロゲン原子で置換した基例えばジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アラルキル基としては、好ましくは炭素数6〜14の芳香族炭化水素基で置換された炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基を示し、例えばベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
前記の置換基において、飽和複素環アルキル基としては、前記の飽和複素環で置換された前記アルキル基を示し、好ましくはN、S、Oのいずれかのヘテロ原子を1個又は2個有する単環性の5〜7員の不飽和複素環基で置換された前記の炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基であり、例えばモルホリノメチル基、ピペリジニルエチル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アルキルアミノ基としては、前記のアルキル基によりモノ置換又はジ置換されたアミノ基を示し、好ましくは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基によりモノ置換又はジ置換されたアミノ基であり、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、シクロブチルメチルアミノ基、ジメチルアミノメチル基、2−ヒドロキシエチル(メチル)アミノメチル基等が挙げられる。
前記の置換基において、アシルアミノ基としては、前記のアシル基で置換されたアミノ基を示し、好ましくは、炭素数1〜6のアルカノイル基又は炭素数7〜12のアロイル基で置換されたアミノ基であり、例えばホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、2−メチルプロピオニルアミノ基、ピバロイルアミノ基、ペンタノイルアミノ基、3−メチルブチリルアミノ基、ヘキサノイルアミノ基等が挙げられる。
前記の置換基において、アラルキルオキシ基としては、前記のアラルキル基を有するオキシ基を示し、好ましくは炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が結合した炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基で置換されたオキシ基であり、例えばベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、フェニルプロピルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、ナフチルエチルオキシ基等が挙げられる。
一般式(I)中、XはCH又はNであり、好ましくは、XはNである。
一般式(I)中、A及びBで表される「置換基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する単環性の不飽和複素環基」の「N、S及びOから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する単環性の不飽和複素環基」としては、N、S及びOから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基が好ましい。当該不飽和複素環基としては、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジル基等が挙げられる。
Aで表される当該不飽和複素環基としては、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジル基等の含窒素5〜6員環が好ましく、ピラゾリル基、ピリジル基が特に好ましい。
Bで表される当該不飽和複素環基としては、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジル基等の含窒素5〜6員環が好ましく、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基等の含窒素5員環がさらに好ましく、イミダゾリル基が特に好ましい。
一般式(I)中、A及びBで表される前記不飽和複素環基上の「置換基」としては、前記の置換基が例示され、その個数は1〜3個である。好ましくはハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルアミノ基、炭素数1〜6のアシル基、炭素数1〜6のアシルアミノ基であり、より好ましくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基であり、特に好ましくは炭素数1〜6のアルキル基である。
A及びBで表される不飽和複素環上に置換し得るハロゲン原子としては、前記のハロゲン原子が例示される。
A及びBで表される不飽和複素環上に置換し得る炭素数1〜6のアルキル基としては、前記の炭素数1〜6のアルキル基が例示され、より具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
A及びBで表される不飽和複素環上に置換し得る炭素数1〜6のアルコキシ基としては、前記の炭素数1〜6のアルコキシ基が例示され、より具体的には、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
A及びBで表される不飽和複素環上に置換し得る炭素数1〜6のアルキルアミノ基としては、前記の炭素数1〜6のアルキルアミノ基が例示され、より具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、シクロブチルメチルアミノ基等が好ましい。
A及びBで表される不飽和複素環上に置換し得る炭素数1〜6のアシル基としては、前記の炭素数1〜6のアシル基が例示され、より具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基等が好ましい。
A及びBで表される不飽和複素環上に置換し得る炭素数1〜6のアシルアミノ基としては、前記の炭素数1〜6のアシルアミノ基が例示され、より具体的にはアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基が好ましい。
Aとしては、置換基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基が好ましく、
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルアミノ基、炭素数1〜6のアシル基及び炭素数1〜6のアシルアミノ基から選ばれる置換基を有していてもよいN、S及びOから選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、Nを1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基、ピラジル基、ピリミジニル基がさらに好ましく、
炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、ピラゾリル基又はピリジル基がさらに好ましい。
具体的な好ましいAとしては、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル基、ピリジン−3−イル基が挙げられる。
Bとしては、置換基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれる1〜3個のヘテロ原子を有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基が好ましく、
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルアミノ基、炭素数1〜6のアシル基、炭素数1〜6のアシルアミノ基から選ばれる置換基を有していてもよいN、S及びOから選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
N、S及びOから選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
Nを1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
Nを1〜3個有する単環性の5員の不飽和複素環基がさらに好ましく、
イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基がさらに好ましく、
イミダゾリル基がさらに好ましい。
具体的な好ましいBとしては、1H−イミダゾール−1−イル基が挙げられる。
一般式(I)中、Rで表される「置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基」としては、前記の置換基を有していてもよい前記の炭素数1〜6のアルキル基が例示され、好ましくはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基である。より具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基が好ましい。
一般式(I)中、Rで表される「置換基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基」としては、前記の置換基を有していてもよい前記の炭素数3〜7のシクロアルキル基が例示され、好ましくは無置換の炭素数3〜7のシクロアルキル基である。より具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましく、シクロプロピル基がより好ましい。
一般式(I)中、Rで表される「置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基」としては、前記の置換基を有していてもよい前記の炭素数2〜6のアルケニル基が例示され、好ましくは無置換の炭素数2〜6のアルケニル基である。より具体的には、ビニル基、アリル基、プロペニル基が好ましく、ビニル基がより好ましい。
としては、水素原子;ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基;炭素数3〜7のシクロアルキル基が好ましく、水素原子;ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基が特に好ましい。
、Y、Y及びYは、いずれか1つ又は2つがC−R又はNであり、他がCHを示す。このうち、Y、Y、Y及びYのうち、いずれか1つがC−R又はNであり、他がCHである場合が好ましく、Y、Y、Y及びYのうち、いずれか1つがC−Rであり、他がCHである場合がより好ましい。これらの好ましい態様を構造式で示せば、次のとおりである。
Figure 0005865844
(式中、R及びRは前記と同じ)
上記のうち、(a1)及び(a2)の構造の場合がより好ましく、(a1)の構造の場合が特に好ましい。
一般式(I)中、Rで表される「ハロゲン原子」としては、前記のハロゲン原子が例示される。
としては、水素原子、シアノ基又は−CO−Rが好ましく、シアノ基又は−CO−Rがより好ましく、−CO−Rがさらに好ましい。
一般式(I)中、Rで表される炭素数1〜6のアルキルアミノ基としては、前記の炭素数1〜6のアルキルアミノ基が例示される。
としては、ヒドロキシル基又はアミノ基がより好ましく、アミノ基が特に好ましい。
一般式(I)中、Rで表される「ハロゲン原子」としては、前記のハロゲン原子が例示され、好ましくは塩素原子である。
一般式(I)中、Rで表される「炭素数1〜6のアルキル基」としては、前記の炭素数1〜6のアルキル基が例示され、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基又はイソプロピル基である。
一般式(I)中、Rで表される「炭素数1〜6のアルコキシ基」としては、前記の炭素数1〜6のアルコキシ基が例示され、好ましくはメトキシ基である。
としては、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は−N(R)(R)が好ましく、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は−N(R)(R)がさらに好ましく、炭素数1〜6のアルキル基又は−N(R)(R)が特に好ましい。
一般式(I)中、Rで表される「炭素数1〜6のアルキルアミノ基」としては、前記の炭素数1〜6のアルキルアミノ基が例示される。
としては、アミノ基、炭素数1〜6のアルキルアミノ基が好ましく、アミノ基が特に好ましい。
一般式(I)中、R、Rで表される「炭素数1〜6のアルキル基」としては、前記の炭素数1〜6のアルキル基が例示され、より具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が好ましい。
一般式(I)中、R、Rで表される「炭素数の3〜7シクロアルキル基」としては、前記の炭素数3〜7のシクロアルキル基が例示され、より具体的には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基が好ましい。
一般式(I)中、R、Rで表される「芳香族炭化水素基」としては、前記の炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が例示され、より具体的にはフェニル基、ナフチル基が好ましい。
一般式(I)中、R、Rで表される「飽和複素環基」としては、前記のN、S、Oのいずれかのヘテロ原子を1〜4個有する単環性又は二環性の5〜10員の飽和複素環基が例示される。
一般式(I)中、R、Rで表される「不飽和複素環基」としては、前記のN、S、Oのいずれかのヘテロ原子を1〜4個有する単環性又は二環性の5〜10員の不飽和複素環基が例示される。
一般式(I)中、R及びRが、それらが結合する窒素原子と一緒になって形成していてもよい「飽和複素環基」は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子のいずれかの原子を、好ましくは1〜4個有する単環性又は二環性の飽和複素環基を示し、例えばピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、ヘキサメチレンイミノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ホモピペラジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基を示す。
及びRとしては、同一又は相異なって、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ヒドロキシル基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基、飽和複素環基、又は不飽和複素環基が好ましく、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又はヒドロキシル基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基がより好ましく、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜7のシクロアルキル基が特に好ましい。
一般式(I)中、RとRの組み合せとしては、Rが水素原子であり、Rが水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又はヒドロキシル基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基である場合が好ましく、Rが水素原子であり、Rが水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜7のシクロアルキル基である場合がより好ましい。
一般式(I)中、Rで表される「炭素数3〜7のシクロアルキル基」としては、前記の炭素数3〜7のシクロアルキル基が例示される。当該シクロアルキル基の置換基としては、前記の置換基が例示される。
一般式(I)中、Rで表される「芳香族炭化水素基」としては、前記の炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が例示される。当該芳香族炭化水素基の置換基としては、前記の置換基が例示される。
としては、炭素数3〜7のシクロアルキル基又は炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が好ましい。
本発明化合物としては、一般式(I)中、XがCH又はNであり、YがC−R又はN、Y〜YがCHであるか、又はY〜YがCH、YがC−Rであり、A及びBが、同一又は相異なって、置換基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する単環性の不飽和複素環基であり、Rが水素原子;ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基;炭素数3〜7のシクロアルキル基であり、Rがシアノ基又は−CO−Rであり、Rがアミノ基であり、Rが、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は−N(R)(R)であり、R及びRが、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ヒドロキシル基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基、飽和複素環基、又は不飽和複素環基である化合物が好ましく、
一般式(I)中、XがCH又はNであり、YがC−R又はN、Y〜YがCHであるか、又はY〜YがCH、YがC−Rであり、A及びBが、同一又は相異なって、置換基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する単環性の不飽和複素環基であり、Rが水素原子;ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり、Rが−CO−Rであり、Rがアミノ基であり、Rが、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は−N(R)(R)であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜7のシクロアルキル基である化合物がより好ましく、
一般式(I)中、XがCH又はNであり、YがC−R又はN、Y〜YがCHであるか、又はY〜YがCH、YがC−Rであり、Aが、炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、N、S及びOから選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基であり、BがN、S及びOから選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基であり、Rが水素原子;ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基であり、Rが−CO−Rであり、Rがアミノ基であり、Rが、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は−N(R)(R)であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜7のシクロアルキル基である化合物が特に好ましい。
本発明の化合物は、例えば下記反応工程式に従い製造することができる。
Figure 0005865844
上記反応工程式1において、Zはハロゲン原子、Zは水素原子、又はハロゲン原子を示し、X、R、A、Bは前記に同義である。
<工程1>
容易に入手可能な一般式(1)で表される化合物に、リチウム試薬等の金属試薬を反応させた後、Rに対応するカルボニル基を導入する工程である。
用いる塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ソジウムビス(トリメチルシリル)アミド、ポタシウムビス(トリメチルシリル)アミド等が例示され、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドであり、1〜2当量用いるのが好ましい。反応温度としては−78〜0℃が好ましく、反応時間は10分〜2時間が好ましい。反応溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒や、ベンゼン、トルエン等の非極性溶媒を用いることができる。
次いで、Rのエステル体、アミド体、或いはアルデヒド体を反応させることにより、Rに対応するカルボニル基を導入することができる。Rのアルデヒド体を用いた場合には、得られたヒドロキシル体を通常公知の方法、例えば活性二酸化マンガン等を用いて酸化反応させることにより、一般式(2)で表されるカルボニル化合物を製造することができる。
<工程2>
一般式(2)で表される化合物にヒドラジン類を反応させ、一般式(3)で表されるインダゾール化合物を製造する工程である。
ヒドラジン類としては、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、ヒドラジン塩酸塩のいずれでも良く、1〜30当量用いることができる。反応温度は0℃〜溶媒の沸点が好ましく、反応時間は30分〜50時間が好ましい。反応溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性高極性溶媒、又はこれらの混合溶媒が使用できる。
<工程3>
一般式(3)で表されるインドール化合物又はインダゾール化合物に、−B−A基を導入し、一般式(4)で表されるインドール化合物又はインダゾール化合物を製造する工程である。
で表されるハロゲン原子を有する一般式(3)で表される化合物に、スズキカップリング法、或いは芳香族アミンを用い、一般式(4)で表されるインドール化合物又はインダゾール化合物を製造することができる。
スズキカップリング法は、Chemical Review,1995,95,2457−2483.に記載の方法に準じて行うことができ、−B−A基に対応するボロン酸あるいはボロン酸エステルは通常公知の方法により合成可能である。−B−A基に対応するハロゲン化合物が容易に入手可能な場合には、一般式(3)で表される化合物をボロン酸あるいはボロン酸エステルとしたのち、同様にしてスズキカップリング法により、一般式(4)で表されるインドール化合物又はインダゾール化合物を製造することができる。
また芳香族アミンとの反応は、イミダゾール、トリアゾールなどの芳香族アミンと一般式(3)で表されるハロゲン置換インダゾールに求核付加反応を行うことで合成できる。通常、塩基存在下、求核剤を1〜10当量用い、反応温度は室温から溶媒の沸点で実施できる。反応時間は30分〜50時間で実施できる。また、パラジウム、銅等の金属を添加して、反応を行うこともできる。
使用される溶媒としては、本反応に不活性なものであれば特に限定はないが、例えばテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性高極性溶媒、又はこれらの混合溶媒が使用できる。
Figure 0005865844
上記反応工程式1において、Zは水素原子、又はハロゲン原子、Zは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基を示し、X、R、A、Bは前記に同義である。
<工程4>
一般式(5)で表されるインドール化合物又はインダゾール化合物の3位カルボニル基をアルキル基もしくはアルケニル基に変換する工程である。
還元剤を用いてカルボニル基又はアルケニル基をメチレンへと還元を行うことや、Wittig反応を用いてカルボニル基をアルケニル基へと誘導することで、一般式(3)で表したインドール化合物又はインダゾール化合物を製造できる。
カルボニル基の還元剤としては、水素化リチウムアルミニウムが好ましく、3〜4当量が好ましい。反応温度が25℃〜100℃が好ましく、反応溶媒はテトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒を用いることが出来る。オレフィンの還元剤にはパラジウム、ニッケル等の触媒を用いた水素添加反応が好ましく、還元剤は水素、ギ酸、シクロヘキセン等を用いることができる。反応溶媒はメタノール、エタノールなどのアルコール溶媒が好ましく、反応温度は25℃〜100℃が好ましい。反応時間は10分から2時間が好ましい。
また、Witting反応は、Chemical Reviews,1989,89,863−927に記載の方法に準じて行うことができる。
Figure 0005865844
上記反応工程式3において、Zはハロゲン原子等の脱離性官能基を示し、X、R、R、Y、Y、Y、Y、A、Bは前記に同義である。
<工程5>
一般式(4)で表されるインドール化合物又はインダゾール化合物の一位の窒素原子と、一般式(6)で表されるハロ置換フェニルあるいはハロ置換ピリジン、ハロ置換ピリミジン等を反応させ、一般式(I)で表される化合物を得る工程である。
本工程において、一般式(6)で表される化合物のZは、脱離性官能基であればいずれでもよく、例えば塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチルスルホニル基等が挙げられる。また 2 としては電子吸引性基が好ましく、例えばニトリル基、エステル基、ニトロ基等が挙げられる。一般式(6)で表される化合物は容易に入手可能か、例えばSynthesis 1975,502.,J.Med.Chem.1985,1387−93.に記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(4)で表される化合物1モルに対し、0.5〜10モル、好ましくは0.8〜2モルの一般式(6)で表される化合物を用いて、0.5〜10モル、好ましくは0.8〜2モルの塩基存在下で、適当な溶媒中、0〜180℃、好ましくは20〜150℃で反応させることにより、一般式(I)で示される化合物を得ることができる。
用いる溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものなら特に制限は無く、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、それらを単独で或いは混合して用いることができる。上記塩基としては、無機塩基、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等、及び、有機塩基、例えば、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン等を用いることができる。
式中一般式(I)のY、Yがハロゲン原子を有する炭素原子の場合に、ハロゲン原子にアミンやチオールなどを用いて反応を行うことにより、アミンやチオエーテル等へ変換することも可能である。
で表されるニトリル基、エステル基、ニトロ基等の置換基、或いはY、Y、Y、Yのいずれかが有するRについて、通常公知の方法により所望の化合物を製造することができる。
例えば、Rがニトリル基である場合には、通常公知の加水分解法によりカルボキサミド化合物を製造することができる。またRがエステル基である場合には、加水分解してカルボン酸化合物を製造することが出来、さらにアミンを反応させることにより所望のアミド化合物を製造することができる。Rがニトロ基である場合には、接触還元等によりアミン化合物を製造することが出来、さらにカルボン酸やイソシアナート等を反応させ、所望のアミド化合物、ウレア化合物等を得ることができる。
また例えば、Rがハロゲン原子である場合には、所望のアミン化合物、チオエーテル化合物を製造することができる。
なお一般式(I)で表される本発明化合物は、一般式(3)で表される化合物と、一般式(6)で表される化合物とを<工程5>の方法に準じて反応させた後に、<工程3>の方法に準じて、Zで表されるハロゲン原子を芳香族アミンに変換することにより、一般式(I)を得ることもできる。
これらの<工程1>〜<工程5>において、置換基の導入や官能基変換を行うに際し、目的以外の反応が起きる反応性置換基が存在する場合は、必要に応じて自体公知の手段によりその反応性置換基に事前に保護基を導入し、目的の反応を行った後その保護基を公知の手段により除去して化合物を製造することもできる。反応終了後、これらの各工程の目的化合物は、常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、反応液をトルエン、酢酸エチル、クロロホルムのような水と混和しない有機溶媒で抽出し、水等で洗浄後、目的化合物を含む有機層を減圧下濃縮し、溶剤を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は必要に応じて、常法、例えば再結晶、再沈殿又は通常の有機化合物の分離精製に慣用されている方法(例えば、シリカゲル、アルミナ、マグネシウム−シリカゲル系のフロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、セファデックスLH−20(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−11(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)のような担体を用いた分配カラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー又はシリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー、好適には、シリカゲルカラムクロマトグラフィーである。)によって分離、精製することができる。化合物(I)が遊離体で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法によってその薬理学的に許容される塩に変換することができ、逆に塩で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準ずる方法により、遊離体又は、目的とする他の塩に変換することができる。
化合物(I)が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体等の異性体を有する場合には、いずれか一方の異性体も混合物も化合物(I)に包含される。例えば、化合物(I)に光学異性体が存在する場合には、ラセミ体から分割された光学異性体も化合物(I)に包含される。これらの異性体は、自体公知の合成手法、分離手法(濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶など)によりそれぞれを単品として得ることができる。
化合物(I)は、結晶であってもよく、結晶形が単一であっても多形混合物であっても化合物(I)に包含される。結晶は、自体公知の結晶化法を適用して、結晶化することによって製造することができる。化合物(I)は、溶媒和物(例えば、水和物等)であっても、無溶媒和物であってもよく、いずれも化合物(I)に包含される。
同位元素(例えば、3H、14C、35S、125Iなど)などで標識された化合物も、化合物(I)に包含される。
化合物(I)又はその塩(以下、化合物(I)と略記する)のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、即ち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
本発明化合物(I)は、優れたHSP90阻害活性を有し、優れた癌細胞増殖阻害活性を有し、かつ心毒性の指標となるhERG阻害作用が弱く安全性も高いので、抗癌剤等の医薬として有用である。また、本発明化合物(I)は、水溶性が高く、かつ経口投与可能であることから、経口投与可能な抗癌剤等の医薬として有用である。例えば悪性腫瘍の場合、頭頚部癌、食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、肝臓癌、胆嚢・胆管癌、胆道癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、子宮体癌、腎癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、骨・軟部肉腫、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、皮膚癌、脳腫瘍、中皮腫等が挙げられる。
本発明化合物(I)は医薬として用いるにあたっては、必要に応じて薬学的に許容される担体と配合し、予防又は治療目的に応じて各種の投与形態の医薬組成物を採用可能であり、該形態としては、例えば、経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等のいずれでもよく、好ましくは、経口剤が採用される。これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤方法により製造できる。
薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機或いは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また、必要に応じて防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、安定化剤等の製剤添加物を用いることもできる。
経口用固形製剤を調製する場合は、本発明化合物に賦形剤、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。
注射剤を調製する場合は、本発明化合物にpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内及び静脈内用注射剤を製造することができる。
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用すべき患者の症状により、或いはその剤形等により一定ではないが、一般に投与単位形態あたり、経口剤では約0.05〜1000mg、注射剤では約0.01〜500mg、坐剤では約1〜1000mgとするのが望ましい。
また、上記投与形態を有する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、通常成人(体重50kg)1日あたり約0.05〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgとすればよく、これを1日1回又は2〜3回程度に分けて投与するのが好ましい。
以下に実施例、試験例によって本発明を具体的に説明するが、これらは例示の目的で記載されているものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
なおH−NMRスペクトルは、TMS(テトラメチルシラン)を内部標準として測定し、δ値(ppm)で化学シフトを示した。化学シフトは、かっこ内にプロトン数、吸収パターン、カップリング定数(J値)を示した。
また吸収パターンに関して、次の記号を使用する。s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=クワルテット、dd=ダブルダブレット、ddd=ダブルダブルダブレット、dt=ダブルトリプレット、m=マルチプレット、br=ブロード、br s=ブロードシングレット。
また化合物の構造式に関して、次の記号を使用する場合がある。Me=メチル、Et=エチル、tBu=tert−ブチル、Ph=フェニル、Ac=アセチル、Boc=tert−ブトキシカルボニル、TFA=トリフルオロ酢酸、MsOH=メタンスルホン酸、DMF=ジメチルホルムアミド、THF=テトラヒドロフラン、NMP=N−メチルピロリジノン、CDI=カルボニルジイミダゾール。
実施例1
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(1)
実施例1a
3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール(1a)
ジイソプロピルアミン(9.64mL)のTHF(170mL)溶液を−78℃に冷却した後に窒素雰囲気下、n―ブチルリチウム(23mL)を滴下した。20分後、1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(10g)のTHF(85mL)溶液を同温度にて滴下し、1時間撹拌した。その後、イソ酪酸無水物(18mL)を加えた。15分後、内温を0℃まで昇温させ、ヒドラジン−一水和物(10ml)を加えた。溶媒を留去させエチレングリコール(200ml)に張り替え、100℃で一終夜加熱撹拌した。反応終了後、水を投入し、反応液を酢酸エチルでと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を精製することなく次反応へと用いた。
該無色油状物質(3g)を用い、N,N−ジメチルホルムアミド(以下DMF、41mL)に加えた。これを0℃まで冷却させ、窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(602mg)を加えた。同温にて30分間撹拌した後、4−メトキシベンジルクロライド(2.05ml)を加えて1時間撹拌した。水を加えて反応を停止させた後、酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を更に精製することなく次反応へと用いた。
該無色油状物質(4−ブロモ−3−(イソプロピル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インダゾール)(2.4g)、3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン塩酸塩(1.75g)、酸化銅(I)(96mg)、ポリ(エチレングリコール)(1.34g)、8−キノリノール(194mg)及び炭酸セシウム(8.7g)のDMSO(22mL)溶液を125℃で一終夜加熱撹拌した。反応終了後、放冷し、反応液をろ過後、ろ液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール)により精製し、3−イソプロピル−1−(4−メトキシベンジル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール(710mg、収率25%)を黄色油状物質として得た。
該黄色油状物質(710mg)のトリフルオロ酢酸(5.58mL)とアニソール(0.55mL)溶液を100℃で5時間加熱撹拌した。反応終了後放冷し、溶媒を留去させ残渣をクロロホルムルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣をアセトニトリルでスラリー洗浄することで、化合物(1a)(397mg、収率78%)を乳白色固体として得た。
実施例1b
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(1b)
化合物(1a)(200mg)、ヨウ化銅(I)(50mg)、炭酸セシウム(430mg)、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリル(250mg)及びN,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.11mL)の1,4−ジオキサン(3.3mL)溶液を150℃で一終夜加熱撹拌した。反応終了後、放冷し、反応液をろ過後、ろ液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール)にて精製し、化合物(1b)(146mg、収率47%)を白色泡状物質として得た。
実施例1c
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(1)
化合物(1b)のDMSO(4.41mL)溶液に4N水酸化ナトリウム水溶液(160μL)と30%過酸化水素水(60μL)を加え、室温で10分間撹拌した。反応終了後、反応液に水を投入し、析出した固体をろ取し、化合物(1)(150mg、収率96%)を白色固体として得た。
実施例2
5−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボキシアミド(2)
実施例1bに準じて、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに5−ブロモ−2−ピリジンカルボニトリルを用いることで、5−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボニトリル(収率16%)を白色泡状物質として得た。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに5−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボニトリルを用いることで、化合物(2)(収率63%)を白色固体として得た。
実施例3
3−クロロ−4−(3−イソプロピル−4−(4−ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(3)
実施例3a
3−クロロ−4−(3−イソプロピル−4−(4−ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(3a)
化合物(1a)(200mg)のDMF(3.3mL)溶液を0℃に冷却し、窒素雰囲気下水素化ナトリウム(32mg)を加え、20分間撹拌した。その後、3−クロロ−4−フルオロ−ベンゾニトリル(133mg)を投入し、50℃に昇温して30分間撹拌した。反応終了後、放冷した後、反応液に水を投入し、酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル)にて精製し、化合物(3a)(246mg、収率85%)を白色泡状物質として得た。
実施例3b
3−クロロ−4−(3−イソプロピル−4−(4−ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(3)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(3a)(246mg)を用いることで、化合物(3)(133mg、収率52%)を白色固体として得た。
実施例4
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−メチルベンズアミド(4)
実施例4a
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−メチルベンゾニトリル(4a)
実施例1bに準じて、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに4−ブロモ−3−メチルベンゾニトリルを用いることで、化合物(4a)(収率50%)を白色泡状物質として得た。
実施例4b
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−メチルベンズアミド(4)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(4a)を用いることで、化合物(4)(収率85%)を白色固体として得た。
実施例5
3−クロロ−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(5)
実施例5a
3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール(5a)
実施例1aに準じて、3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン塩酸塩の代わりに4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール塩酸塩を用いることで、化合物(5a)(3段階収率、19%)を乳白色固体として得た。
実施例5b
3−クロロ−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(5b)
実施例3aに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(5a)を用いることで、化合物(5b)(収率90%)を白色泡状物質として得た。
実施例5c
3−クロロ−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(5)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(5b)を用いることで、化合物(5)(収率37%)を白色固体として得た。
実施例
3−エチル−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(6)
実施例6a
3−エチル−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(6a)
化合物(5a)(200mg)のDMSO(2.2mL)溶液に炭酸セシウム(850mg)を加え、130℃に加熱した。10分間撹拌した後、3−エチル−4−フルオロベンゾニトリル(292mg)を加え、同温度にて1.5時間撹拌した。反応終了後、放冷し、反応液に水を投入し、酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル/メタノール)にて精製し、化合物(6a)(151.8mg、収率54%)を白色泡状物質として得た。
実施例6b
3−エチル−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(6)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(6a)を用いることで、化合物(6)(収率48%)を白色固体として得た。
実施例7
5−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボキシアミド(7)
実施例7a
5−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボニトリル(7a)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(5a)を用い、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに5−ブロモ−2−ピリジンカルボニトリルを用いることで、化合物(7a)(収率30%)を白色泡状物質として得た。
実施例7b
5−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボキシアミド(7)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(7a)を用いることで、化合物(7)(収率45%)を白色固体として得た。
実施例8
4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−メチルベンズアミド(8)
実施例8a
4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−メチルベンゾニトリル(8a)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(5a)を用い、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに4−ブロモ−3−メチルベンゾニトリルを用いることで、化合物(8a)(収率30%)を白色泡状物質として得た。
実施例8b
4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−メチルベンズアミド(8)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(8a)を用いることで、化合物(8)(収率69%)を白色固体として得た。
実施例9
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(9)
実施例9a
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(9a)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(5a)を用いることで、化合物(9a)(収率99%)を白色固体として得た。
実施例9b
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(9)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(9a)を用いることで、化合物(9)(収率57%)を白色固体として得た。
実施例10
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンズアミド(10)
実施例10a
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−ニトロベンゾニトリル(10a)
化合物(1a)(500mg)のアセトニトリル(5.5mL)溶液に、4−クロロ−3−ニトロベンゾニトリル(331mg)と炭酸セシウム(700mg)とを加え、70℃で4時間加熱撹拌した。反応終了後、放冷し、反応液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣をスラリー洗浄(アセトニトリル/メタノール)することで化合物(10a)(470mg、収率64%)を乳白色固体として得た。
実施例10b
3−アミノ−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(10b)
化合物(10a)(470mg)、鉄紛(584mg)及び塩化アンモニウム(470mg)のTHF(3.5mL)、メタノール(3.5mL)及び水(3.5mL)溶液を80℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後放冷し、反応液をろ過後、ろ液を濃縮した。得られた残渣に水を加えて、析出した固体をろ取、乾燥させ化合物(10b)(390mg、収率89%)を乳白色固体として得た。
実施例10c
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンゾニトリル(10c)
化合物(10b)(190mg)のジクロロメタン(2.7mL)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(192mg)を加え、0℃に冷却した。その後、トリフルオロ酢酸(0.45mL)とアセトン(67μL)を加え、同温度にて30分間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)にて精製し、化合物(10c)(208.6mg、99%)を白色泡状物質として得た。
実施例10d
4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンズアミド(10)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(10c)を用いることで、化合物(10)(収率75%)を白色固体として得た。
実施例11
3−(シクロブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(11)
実施例11a
3−(シクロブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(11a)
実施例10cに準じて、アセトンの代わりにシクロブタノンを用いることで、化合物(11a)(収率95%)を白色泡状物質として得た。
実施例11b
3−(シクロブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(11)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(11a)を用いることで、化合物(11)(収率93%)を白色固体として得た。
実施例12
4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンズアミド(12)
実施例12a
4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンゾニトリル(12a)
実施例10aに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(5a)を用いることで、4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−ニトロベンゾニトリル(収率61%)を乳白色固体として得た。
実施例10bに準じて、化合物(10a)の代わりに4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−ニトロベンゾニトリルを用いることで、3−アミノ−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(収率93%)を乳白色固体として得た。
実施例10cに準じて、化合物(10b)の代わりに3−アミノ−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンゾニトリル(収率84%)を白色泡状物質として得た。
実施例12b
4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−(イソプロピルアミノ)ベンズアミド(12)
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(12c)を用いることで、化合物(12)(収率81%)を白色固体として得た。
実施例13
3−(シクロブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(13)
実施例12aに準じて、アセトンの代わりにシクロブタノンを用いることで、3−(シクロブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(収率88%)を白色泡状物質として得た。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−(シクロブチルアミノ)−4−(3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(13)(収率82%)を白色固体として得た。
実施例14
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(14)
実施例14a
4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)―3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール(14a)
ジイソプロピルアミン(15.4mL)のTHF(130mL)溶液を−78℃に冷却した後に窒素雰囲気下、n―ブチルリチウム(38mL)を滴下した。20分後、1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(15.4g)のTHF(80mL)溶液を同温度にて滴下し、1時間撹拌した。その後、トリフルオロ酢酸エチル(12.6ml)のTHF(50ml)溶液を加え、同温にて1時間撹拌した。反応終了後、水を投入し、酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣を精製することなく次反応へと用いた。
該無色油状物質のエタノール(250mL)溶液にヒドラジン一水和物(25mL)を加え90℃で一終夜過熱撹拌した。反応終了後、水を投入し、酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を更に精製することなく次反応へと用いた。
該無色油状物質(2.27g)のDMF(25.6ml)溶液に窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(485mg)を加え、同温度にて15分撹拌した。その後、4−メトキシベンジルクロリド(1.34ml)加え、室温に昇温し1時間撹拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール(3.1g、75%)を黄色油状物質として得た。実施例1aに準じて、4−ブロモ−3−(イソプロピル)−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インダゾールの代わりに4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾールを用い、3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン塩酸塩の代わりに4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール塩酸塩を用いることで、化合物(14a)(400mg、3段階収率、15%)を乳白色固体として得た。
実施例14b
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(14)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(14a)を用いることで、化合物(14b)を乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに化合物(14b)を用いることで、化合物(14)(2段階収率、76%)を白色固体として得た。
実施例15
2−(エチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(15)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(14a)を用い、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに4−ブロモ−2−(エチルアミノ)ベンゾニトリルを用いることで、2−(エチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに2−(エチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(15)(2段階収率、92%)を白色固体として得た。
実施例16
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(16)
実施例16a
4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール(16a)
実施例14aに準じて、4−(1H−イミダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール塩酸塩の代わりに3−(1H−イミダゾール−4−イル)ピリジン塩酸を用いることで、化合物(16a)(2段階収率、7%)を乳白色固体として得た。
実施例16b
2−(tert−ブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(16)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(16a)を用いることで、2−(tert−ブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へと用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに2−(tert−ブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(16)(2段階収率、99%)を白色固体として得た。
実施例17
3−メチル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(17)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(16a)を用い、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルを用いることで、3−メチル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へと用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−メチル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(17)(2段階収率、36%)を白色固体として得た。
実施例18
3−エチル−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(18)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(14a)を用い、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに3−エチル−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、3−エチル−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へと用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−エチル−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(18)(2段階収率、19%)を白色固体として得た。
実施例19
3−エチル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(19)
実施例1bに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(16a)を用い、4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに3−エチル−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、3−エチル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へと用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−エチル−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(19)(2段階収率、23%)を白色固体として得た。
実施例20
3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(20)
実施例20a
3−アミノ−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(20a)
実施例10aに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(14a)を用いることで、4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−ニトロベンゾニトリル(収率90%)を乳白色固体として得た。
実施例10bに準じて、化合物(10a)の代わりに4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)−3−ニトロベンゾニトリルを用いることで、化合物(20a)(収率93%)を乳白色固体として得た。
実施例20b
3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(20)
実施例10cに準じて、化合物(10b)の代わりに化合物(20b)を用いることで、3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(20)(2段階収率、94%)を白色固体として得た。
実施例21
3−(シクロブチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(21)
実施例10cに準じて、化合物(10b)の代わりに化合物(20b)を用い、アセトンの代わりにシクロブタノンを用いることで、3−(シクロブチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−(シクロブチルアミノ)−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(21)(2段階収率、96%)を白色固体として得た。
実施例22
3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(22)
実施例22a
3−アミノ−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(22a)
実施例10aに準じて、化合物(1a)の代わりに化合物(16a)を用いることで、3−ニトロ−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた。
実施例10bに準じて、化合物(10a)の代わりに3−ニトロ−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(22b)(2段階収率、88%)を乳白色固体として得た。
実施例22b
3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(22)
実施例10cに準じて、化合物(10b)の代わりに化合物(22b)を用いることで、3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた。
実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−(イソプロピルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(22)(2段階収率、96%)を白色固体として得た。
実施例23
3−(シクロブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(23)
実施例10cに準じて、化合物(10b)の代わりに化合物(22a)を用い、アセトンの代わりにシクロブタノンを用いることで、3−(シクロブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを乳白色固体として得た。該乳白色固体をさらに精製することなく次反応へ用いた実施例1cに準じて、化合物(1b)の代わりに3−(シクロブチルアミノ)−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(23)(収率93%)を白色固体として得た。
実施例24
3−アミノ−4−(4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(24)
化合物(20a)(50mg)のDMSO(0.5ml)溶媒に、4N水酸化ナトリウム水溶液(56μL)と過酸化水素水(25μL)を加え、室温にて10分間撹拌した。反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え乾燥した。溶媒を留去後、残渣をアセトニトリルを用いてスラリー洗浄を行った。析出した固体をろ取、乾燥させ化合物(24)(33mg、収率63%)を乳白色固体として得た。
実施例25
3−アミノ−4−(4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール−1−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−インダゾール−1−イル)ベンズアミド(25)
実施例24に準じて、化合物(20a)の代わりに化合物(22a)を用いることで、化合物(25)(収率65%)を乳白色固体として得た。
実施例26
3−メチル−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(26)
実施例26a
4−ブロモ−1−{(2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ}−1H−インドール(26a)
4−ブロモ−1H−インドール(5.25g)をジメチルホルムアミド(75ml)に溶解させ、水素化ナトリウム(1.40g)を氷冷下加えた。0℃で15分撹拌した後に、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(5.17ml)加えた。反応溶液を70℃で30分間加熱撹拌した後に、酢酸エチルと飽和重曹水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(26a)(7.74g、89%)を無色油状物質として得た。
実施例26b
4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール(26b)
化合物(26a)(4.00g)と4−(1−メチル−1H−ピロゾロ−4−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩(2.72g)、酸化銅(I)(44mg)、N,N‘−ジメチルエチレンジアミン(97μl)、炭酸セシウム(10.4g)、ポリエチレングリコール(2.45g)をジメチルスルホシキド(12.5ml)に懸濁させ、150℃で24時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1−{(2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ}−1H−インドールを得、精製することなく、次の反応に用いた。4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1−{(2−(トリメチルシリル)エトキシ)メトキシ}−1H−インドールをテトラブチルアンモニウムフルリド(1.0M THF溶液)(25ml)に溶解させ、48時間加熱還流した。反応溶液を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(26b)(1.00g、31%)を褐色固体として得た。
実施例26c
3−メチル−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(26)
化合物(26b)(50mg)と4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(38mg)、炭酸セシウム(123mg)をジメチルスルホキシド(1.0ml)に溶解させ、120℃で3時間撹拌した後に、室温下で反応溶液に4M水酸化ナトリウム水溶液(70μl)と30%過酸化水素水を加えて30分間撹拌する。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(26)(35mg、47%)を白色固体として得た。
実施例27
3−エチル−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(27)
実施例26cに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3−エチル−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(27)(58%)を白色固体として得た。
実施例28
3−フルオロ−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(28)
実施例26cに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3,4−ジフルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(28)(66%)を白色固体として得た。
実施例29
3−クロロ−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(29)
実施例26cに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3−クロロ−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(29)(42%)を白色固体として得た。
実施例30
3−ブロモ−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(30)
実施例26cに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3−ブロモ−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(30)(38%)を白色固体として得た。
実施例31
3−アミノ−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(31)
実施例31a
3−アミノ−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンゾニトリル(31a)
化合物(26b)(200mg)と4−クロロ−3−ニトロベンゾニトリル(166mg)、炭酸カリウム(210mg)をジメチルスルホキシド(2.3ml)に溶解させ、80℃で1時間撹拌した後に、反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)−3−ニトロ−ベンゾニトリルを得、精製することなく次の反応に用いた。得られた4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)−3−ニトロ−ベンゾニトリルをテトラヒドロフラン(1.5ml)、メタノール(1.5ml)、2M塩酸(1.5ml)に溶解させ、鉄粉(215mg)を加えて80℃で2時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(FFa)(108mg、37%)を褐色固体として得た。
実施例31b
3−アミノ−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(31)
化合物(31a)(30mg)をジメチルスルホキシド(0.4ml)に溶解させ、4M水酸化ナトリウム水溶液(40μl)と30%過酸化水素水(14μl)を加えて30分間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(31)(13mg、41%)を白色固体として得た。
実施例32
3−(エチルアミノ)−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(32)
化合物(31a)(40mg)とトリアセトキキシ水素化ホウ素ナトリウム(44mg)をTHF(0.52ml)に懸濁させ、アセトアルデヒド(12μl)と酢酸(0.1ml)を加えて30分間撹拌した。反応溶液にメタノールを加えた後に、酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をジメチルスルホキシド(0.4ml)に溶解させ、4M水酸化ナトリウム水溶液(40μl)と30%過酸化水素水(14μl)を加えて30分間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(32)(21mg、47%)を白色固体として得た。
実施例33
3−(イソプロピルアミノ)−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(33)
実施例32に準じ、アセトアルデヒドの代わりにアセトンを用いることで、化合物(33)(65%)を白色固体として得た。
実施例34
2−(エチルアミノ)−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(34)
化合物(26b)(50mg)とヨウ化銅(15mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(32μl)、炭酸セシウム(155mg)、4−ブロモ−2−(エチルアミノ)ベンゾニトリル(51mg)を1,4−ジオキサン(1.0ml)に懸濁させ、150℃で24時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣をジメチルスルホキシド(1.0ml)に溶解させ、4M水酸化ナトリウム水溶液(70μl)と30%過酸化水素水(64μl)を加えて30分間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(34)(33mg、40%)を白色固体として得た。
実施例35
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール−1−イル)ベンズアミド(35)
実施例34に準じ、4−ブロモ−2−(エチルアミノ)ベンゾニトリルの代わりに4−ブロモ−2−(tert−ブチルアミノ)ベンゾニトリルを用いることで、化合物(35)(54%)を白色固体として得た。
実施例36
3−メチル−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(36)
実施例36a
4−{4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール(36a)
実施例26bに準じ、4−(1−メチル−1H−ピロゾロ−4−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩の代わりに、4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩を用いることで、化合物(36a)(18%)を褐色固体として得た。
実施例36b
3−メチル−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(36)
化合物(36a)(40mg)と4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(25mg)、炭酸カリウム(52mg)をジメチルスルホキシド(1.0ml)に溶解させ、120℃で3時間撹拌した後に、室温下で反応溶液に4M水酸化ナトリウム水溶液(70μl)と30%過酸化水素水(35μl)を加えて30分間撹拌する。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール)により精製し、化合物(36)(57mg、95%)を白色固体として得た。
実施例37
3−エチル−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(37)
実施例36bに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3−エチル−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(37)(80%)を白色固体として得た。
実施例38
3−フルオロ−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(38)
実施例36bに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3,4−ジフルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(38)(94%)を白色固体として得た。
実施例39
3−クロロ−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(39)
実施例36bに準じ、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルの代わりに3−クロロ−4−フルオロベンゾニトリルを用いることで、化合物(39)(98%)を白色固体として得た。
実施例40
3−アミノ−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(40)
実施例40a
3−アミノ−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンゾニトリル(40a)
実施例31aに準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(36a)を用いることで、化合物(40a)(89%)を白色固体として得た。
実施例40b
3−アミノ−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(40)
実施例31bに準じ、化合物(31a)の代わりに化合物(40a)を用いることで、化合物(40)(29%)を白色固体として得た。
実施例41
3−(エチルアミノ)−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(41)
実施例32に準じ、化合物(31a)の代わりに化合物(40a)を用いることで、化合物(41)(29%)を白色固体として得た。
実施例42
3−(イソプロピルアミノ)−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(42)
実施例33に準じ、化合物(31a)の代わりに化合物(40a)を用いることで、化合物(42)(71%)を白色固体として得た。
実施例43
2−(エチルアミノ)−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(43)
実施例34に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(36a)を用いることで、化合物(43)(89%)を白色固体として得た。
実施例44
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(44)
実施例35に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(36a)を用いることで、化合物(44)(86%)を白色固体として得た。
実施例45
3−エチル−4−{3−メチル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(45)
実施例45a
4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−1H−インドール(45a)
4−ブロモ−3−メチル−1H−インドール(1.33g)をジメチルホルムアミド(20ml)に溶解させ、水素化ナトリウム(0.33g)を氷冷下加えた。0℃で15分撹拌した後に、p−メトキシベンジルクロリド(0.95ml)加えた。反応溶液を70℃で30分間加熱撹拌した後に、酢酸エチルと1M塩酸水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(45a)(2.09g、99%)を無色油状物質として得た。
実施例45b
3−メチル−4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロー4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール(45b)
化合物(45a)(1.04g)と4−(1−メチル−1H−ピロゾロ−4−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩(1.04g)、酸化銅(I)(45mg)、N,N‘−ジメチルエチレンジアミン(101μl)、炭酸セシウム(5.13g)をジメチルスルホシキド(6.3ml)に懸濁させ、150℃で12時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、3−メチル−4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドールを得、精製することなく、次の反応に用いた。3−メチル−4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドールをアニソール(2.0ml)とトリフルオロ酢酸(3.7ml)に溶解させ、48時間加熱還流した。反応溶液を酢酸エチルと2M塩酸水溶液で分配し、水層を5M水酸化ナトリウム水溶液で中和した後クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣にアセトニトリルを加え、析出物を濾取し、化合物(45b)(0.2g、23%)を白色固体として得た。
実施例45c
3−エチル−4−{3−メチル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(45)
実施例27に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(45b)を用いることで、化合物(45)(60%)を白色固体として得た。
実施例46
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{3−メチル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(46)
実施例35に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(45b)を用いることで、化合物(46)(77%)を白色固体として得た。
実施例47
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{3−メチル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(47)
実施例47a
4−{4−(ビリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール(47a)
実施例45bに準じ、4−(1−メチル−1H−ピロゾロ−4−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩の代わりに4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩を用いることで、化合物(47a)(28%)を白色固体として得た。
実施例47b
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{3−メチル−4−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(47)
実施例35に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(47a)を用いることで、化合物(47)(9%)を白色固体として得た。
実施例48
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{3−エチル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(48)
実施例48a
4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−3−カルボアルデヒド(48a)
実施例45aに準じ、4−ブロモ−3−メチル−1H−インドールの代わりに4−ブロモ−1H−インドール−3−カルボアルデヒドを用いることで、化合物(48a)(87%)を油状物質として得た。
実施例48b
4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−3−ビニル−1H−インドール(48b)
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(1.14g)をテトラヒドロフラン(6.0ml)に懸濁させ、n−ブチルリチウム(1.16ml 2.64Mヘキサン溶液)を−78℃で加える。0℃で1時間撹拌した後に化合物(48a)(0.91g)のテトラヒドロフラン(2.0ml)溶液を加え、室温で1時間撹拌した後に、酢酸エチルと水で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した後に、残渣を中性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)により精製し、化合物(48b)(0.864g、95%)を無色油状物質として得た。
実施例48c
3−エチル−4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール(48c)
化合物(48b)(0.86g)と4−(1−メチル−1H−ピロゾロ−4−イル)−1H−イミダゾール二塩酸塩(0.83g)、酸化銅(I)(36mg)、N,N‘−ジメチルエチレンジアミン(66μl)、炭酸セシウム(4.09g)をジメチルスルホシキド(5.0ml)に懸濁させ、150℃で12時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1−(4−メトキシベンジル)−3−ビニル−1H−インドールを得、精製することなく、次の反応に用いた。4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1−(4−メトキシベンジル)−3−ビニル−1H−インドールと水酸化パラジウム(450mg)をシクロヘキセン(2.0ml)とエタノール(4.0ml)に懸濁させ、5時間還流した。反応溶液を濾過し、溶媒を留去し、残渣をアニソール(2.0ml)とトリフルオロ酢酸(3.7ml)に溶解させ、48時間加熱還流した。反応溶液を酢酸エチルと2M塩酸水溶液で分配し、水層を5M水酸化ナトリウム水溶液で中和した後クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣にアセトニトリルを加え、析出物を濾取し、化合物(48c)(0.05g、7%)を褐色固体として得た。
実施例48d
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{3−エチル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(48)
実施例35に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(48c)を用いることで、化合物48(63%)を白色固体として得た。
実施例49
3−エチル−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−3−プロピル−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(49)
実施例49a
(E)/(Z)−4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−3−(プロペ−1−エニル)−1H−インドール(49a)
実施例48bに準じ、メチルトリフェニルホスホニウムブロミドの代わりにエチルトリフェニルホスホニウムブロミドを用いることで、化合物(49a)(90%)を無色油状物質として得た。
実施例49b
4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−3−プロピル−1H−インドール(49b)
実施例48cに準じ、化合物(48b)の代わりに化合物(49a)を用いることで、化合物(49b)(43%)を褐色固体として得た。
実施例49c
3−エチル−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−3−プロピル−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(49)
実施例27に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(49b)を用いることで、化合物49(58%)を白色固体として得た。
実施例50
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−3−プロピル−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(50)
実施例35に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(49b)を用いることで、化合物(50)(79%)を白色固体として得た。
実施例51
3−エチル−4−{3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(51)
実施例51a
1−(4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インド−3−イル)エタノン(51a)
実施例45aに準じ、4−ブロモ−3−メチル−1H−インドールの代わりに1−(4−ブロモ−1H−インド−3−イル)エタノンを用いることで、化合物(51a)(85%)を無色油状物質として得た。
実施例51b
4−ブロモ−1−(4−メトキシベンジル)−3−(プロペ−1−エン−2−イル)−1H−インドール(51b)
実施例48bに準じ、化合物(48a)の代わりに化合物(51a)を用いることで、化合物(51b)(90%)を無色油状物質として得た。
実施例51c
3−イソプロピル−4−{4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル}−1H−インドール(51c)
実施例48cに準じ、化合物(48b)の代わりに化合物(51b)を用いることで、化合物(51c)(10%)を褐色固体として得た。
実施例51d
3−エチル−4−{3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(51)
実施例27に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(51c)を用いることで、化合物(51)(57%)を白色固体として得た。
実施例52
2−(tert−ブチルアミノ)−4−{3−イソプロピル−4−(4−(1−メチル−1H−ピラゾロ−4−イル)−1H−イミダゾロ−1−イル)−1H−インドール−1−イル}ベンズアミド(52)
実施例35に準じ、化合物(26b)の代わりに化合物(51c)を用いることで、化合物(52)(64%)を白色固体として得た。
なお、以下の表に上記実施例で合成した化合物の構造式及び物性値を示す。
Figure 0005865844
Figure 0005865844
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Figure 0005865844
Figure 0005865844
試験例1 HSP90結合活性の測定
まず、精製HSP90溶液を以下のように調製した。ヒトHSP90 alpha蛋白質(NCBI Reference Sequences登録番号NP_005339、全長732アミノ酸)の第2アミノ酸から第236アミノ酸に相当するヒトHSP90 alpha遺伝子(NCBI Reference Sequences登録番号NM_005348)領域をpET−19b(Novagen)に挿入することにより、N発端にHisタグを有するHSP90 N末端蛋白質を発現するプラスミドpET−HSP90Nを構築した。pET−HSP90Nを大腸菌(BL21(DE3)、Stratagene)に導入後、0.5mM isopropyl−beta−D−thiogalactopyranoside(Sigma−Aldrich)存在下にて37℃、4時間培養し、回収した大腸菌をLysis buffer(50mM Tris−HCl(pH7.5)、200mM NaCl)に懸濁し超音波破砕した。破砕した細胞溶液は遠心分離し(40,000×g、20分間)、上清を粗抽出液とした。当粗抽出液をNi Sepharose High Performance(GEヘルスケアバイオサイエンス株式会社)クロマトグラフィー、HiLoad 26/60 Superdex 75 pg(GEヘルスケアバイオサイエンス株式会社)によって分画後、HSP90蛋白質が濃縮された画分を、50mM Tris−HCl(pH7.5)、20% glycerol溶液となるよう調製し、精製HSP90溶液とした。精製HSP90溶液は分割し、使用時まで−80℃で保存した。
HSP90結合活性は、AlphaScreen競合アッセイ系により測定した。精製HSP90溶液を、Binding buffer(50mM Tris−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、0.1% Triton−X100、1mM DTT、0.1% BSA)で希釈し、被検物質を含む384ウェルプレート(#3673、CORNING)に添加した。室温にて2時間反応させた後、ビオチン標識ゲルダナマイシンを40nMとなるように添加し、さらに1時間反応した。Detection mix(20mM HEPES−KOH(pH7.5)、0.5% BSA、0.04mg/mL Nickel Chelate Acceptor beads、0.04mg/mL Streptavidin−coated Donor beads)(#6760619C、Perkin Elmer)を反応溶液と等量各ウェルに添加し、暗所、室温にて1時間反応した後、マルチラベルプレートリーダー EnVision(Perkin Elmer)にて蛍光強度を測定した。被検物質未添加群(コントロール)の蛍光シグナルを対照として、下記の式を用いて本発明化合物によるビオチン標識ゲルダナマイシンの結合の阻害率(%)を求めた。各化合物の添加によりビオチン標識ゲルダナマイシンの結合がコントロールの50%まで抑制される濃度を求め(IC50(μM))、HSP90結合の相対的な指標とした。
抑制率(%)=(C−T)/C×100
T:被験物質を添加したウェルのシグナル
C:被験物質を添加しなかったウェルのシグナル
その結果、本発明化合物は、非常に良好なHSP90結合活性を示したのに対し、比較化合物はいずれもHSP90結合活性を示さなかった(表1〜表9)。
試験例2 細胞増殖阻害の測定
Crystal violet染色法により、細胞増殖の測定を実施した。American Type Culture Collectionより購入したSK−BR−3細胞(HTB−30)を、96ウェルプレート(#353075、BD Biosciences)に1ウェル辺り5,000個となるように播種した。37℃、5% COインキュベーターにて24時間培養後に被検物質を添加し、さらに72時間培養した。25% グルタルアルデヒド液(#17025−25、ナカライテスク株式会社)を、200μLの培地当たり20μL各ウェルに添加し、室温、20分間静置し細胞を固定した。プレートを水洗し乾燥させた後、0.05% crystal violet(#038−17792、和光純薬株式会社)/20% メタノール溶液を各ウェル100μL添加し、室温、20分間静置し細胞を染色した。プレートを水洗し乾燥させ、0.05M NaHPOとエタノールの混合液(等量を混合)を各ウェルに100μL添加した。マイクロプレートリーダー(MTP−450、コロナ電気株式会社)で540nmの吸光度を測定し、各ウェルの細胞数の指標とした。薬剤未処理群(コントロール)の吸光度を対照として、下記の式を用いて下記の式を用いて本発明化合物による細胞増殖の抑制率(%)を求めた。各化合物の添加により細胞数がコントロールの50%まで抑制される濃度を求めた(IC50(μM))。
抑制率(%)=(C−T)/C×100
T:被験物質を添加したウェルの吸光度
C:被験物質を添加しなかったウェルの吸光度
その結果、本発明化合物は、乳癌細胞SK−BR−3の増殖を阻害したのに対し、比較化合物はいずれもSK−BR−3の増殖を阻害しなかった(表19)。
Figure 0005865844
特許文献2実施例に記載の化合物を比較化合物として、本発明化合物のHSP90に対する結合試験及び癌細胞株SK−BR−3に対する増殖抑制効果試験で比較試験を行った。比較化合物は高濃度でもいずれの試験において阻害活性を殆ど示さなかった。なお比較化合物は特許文献2記載の方法に準じて合成した(表20)。
Figure 0005865844
試験例3 hERG結合活性の測定
hERG結合活性は、Predictor hERG Fluorescence Polarization Assay Kit(PV5365、Invitrogen)を用い、添付文書に従い測定した。hERGチャネルを発現した脂質膜の懸濁液と蛍光標識したhERG結合性物質を、被検物質を含む384ウェルプレート(コーニング社製 #3677)に添加した。室温にて4時間反応させた後、マルチラベルプレートリーダー EnVision(Perkin Elmer)にて蛍光偏光を測定した。被検物質未添加群(コントロール)の蛍光偏光シグナルを対照として、下記の式を用いて本発明化合物による蛍光標識したhERG結合性物質の結合阻害率(%)を求めた。各化合物の添加により蛍光標識したhERG結合性物質の結合がコントロールの50%まで抑制される濃度を求め(IC50(μM))、hERG結合活性の相対的な指標とした。
抑制率(%)=(C−T)/C×100
T:被験物質を添加したウェルのシグナル
C:被験物質を添加しなかったウェルのシグナル
その結果、本発明化合物は、IC50値が30μMを超えておりhERG阻害活性を認めず、心毒性の副作用が発生するリスクが低く安全性が高いと考えられた。
試験例4 ヒト胃癌細胞株(NCI−N87)皮下移植モデルを用いた抗腫瘍効果の評価(in vivo)
ヒト胃癌細胞(NCI−N87)(ATCCから入手)をヌードマウスの皮下に移植し、腫瘍が生着したヌードマウスの腫瘍体積が140〜210mm程度になった時点で、各群の腫瘍体積の平均が均一になるよう無作為層別化により1群6匹を割り付け(群分け;0日目)、本発明化合物の化合物1、6、9及び比較化合物6(WO2010/106290の実施例21化合物)、7(WO2010/106290の実施例1化合物)を1日目から14日間、1日1回連日経口投与した。なお比較化合物はWO2010/106290記載の方法に準じて合成した(表21)。
Figure 0005865844
投与用量は、比較化合物6、7では2mg/kg/dayおよび10mg/kg/dayを、本発明化合物の実施例1、6、9では2mg/kg/dayを使用した。
各被験化合物投与における腫瘍の経時的増殖推移を比較するため、腫瘍の増殖割合として群分け日の腫瘍体積を1とした相対腫瘍体積(Relative tumor volume;RTV)を以下の式に従って算出し、各個体のRTVの平均値の推移を図1に示した。
(数1)
RTV=(腫瘍体積計測日の腫瘍体積)/(群分け時の腫瘍体積)
あわせて、各個体の体重を測定し、群分け日の体重からの変化率(Body Weight Change;BWC(%))を以下の式に従って算出し、各個体のBWCの平均値の推移を図2に示した。
(数2)
BWC=(腫瘍体積計測日の体重)/(群分け時の体重)×100
最終評価日(投与開始から15日目)の本発明化合物の実施例投与群の平均RTV値が、比較化合物6および7の投与群の平均RTV値より小さく、かつ比較化合物6および7の両方に対して統計的有意差(Student−t検定)を示した場合に、本発明化合物の実施例は、比較化合物よりも有意に有効であると判定し、図1に*印で示した。
図1に示されるように、それぞれ2mg/kg/dayの投与量で比較すると、本発明化合物の化合物1、6、9はいずれも、投与開始1週間以内から腫瘍増殖を抑制し、投与開始から15日目には比較化合物6および7いずれよりも有意に強い抗腫瘍効果を示すことが明らかとなった。さらに、比較化合物6および7のみ投与量を10mg/kg/dayに引き上げて比較しても、本発明化合物の実施例1、6、9はいずれも、比較化合物6および7いずれよりも有意に強い抗腫瘍効果を示すことが明らかとなった。このとき、図2に示されるように、本発明化合物の実施例を投与したヌードマウスの体重減少はほとんど見られず、体重毒性の発現しない用量で試験が行われたことも確認された。
以上のように、本発明化合物は、インダゾール環の4位の1個の不飽和複素環基を有する化合物と比較して有意に強い腫瘍増殖抑制を引き起こし、優れた抗腫瘍効果を示した。

Claims (10)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 0005865844
    (式中、Xは、CH又はNを示し;
    1、Y2、Y3及びY4は、いずれか1つ又は2つがC−R3又はNであり、他がCHを示し;
    Aは、炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、Nを1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基を示し、Bは、Nを1〜3個有する単環性の5〜6員の不飽和複素環基を示し;
    1は水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基を示し;
    2は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、−CO−R4を示し;
    3は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、−CO−R5、−N(R6)(R7)、又は−S−R8を示し;
    4及びR5は、同一又は相異なって、ヒドロキシル基、アミノ基、又は炭素数1〜6のアルキルアミノ基を示し;
    6及びR7は、同一又は相異なって、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ヒドロキシル基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基、飽和複素環基、又は不飽和複素環基を示すか、R6とR7はそれらが結合する窒素原子と一緒になって飽和複素環基を形成してもよく;
    8は、置換基を有していてもよい炭素数3〜7のシクロアルキル基、又は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基を示す。)
    で表される化合物又はその塩。
  2. Aが、炭素数1〜6のアルキル基を有していてもよい、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基、ピラジル基又はピリミジニル基である請求項1記載の化合物又はその塩。
  3. 1が水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロゲノアルキル基である請求項1又は2記載の化合物又はその塩。
  4. 2がシアノ基又は−CO−R4であり、R4がアミノ基である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
  5. 3がハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は−N(R6)(R7)であり;R6が水素原子であり、R7が水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数3〜7のシクロアルキル基である請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
  6. 4がC−R3又はN、Y1〜Y3がCHであるか、又はY2〜Y4がCH、Y1がC−R3である請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
  7. Bが、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリル基又はトリアゾリル基である請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物又はその塩、及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物又はその塩を含有するHSP90が関与する疾患の予防又は治療薬。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物又はその塩を含有する抗癌剤。
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