JP5853551B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電話回線に接続されて使用される通信装置に関し、特に、外付け電話を接続可能に構成された通信装置に関する。
従来、電話回線に接続されて使用される通信装置として、ファクシミリ機能を備えたファクシミリ装置、或いはファクシミリ機能に加えて例えばプリンタ機能などの他の機能も兼ね備えたいわゆる複合機がある。そして、このような通信装置としては、電話回線接続用の端子(モジュラージャック)である回線接続端子に加え、外付けで別途電話機を接続するための、装置内部で回線接続端子に並列接続された電話接続端子が備えられている。尚、以下の説明で「通信装置」というときは、特に断りのない限り、外付け電話接続用の電話接続端子を備えた通信装置を意味するものとする。
このような通信装置では、外付け電話が使用中か否かを判断して、使用中の場合には、表示画面(例えばLCD)に外付け電話使用中である旨を表示したり、通信装置自身が電話回線を通じて通信を行わないようにしたりすることにより、外付け電話及び通信装置の双方のユーザの利便性が図られている。
通信装置における、外付け電話が使用中か否かの判断は、その外付け電話がフックアップ(オフフック)されているか否かに基づいて行われ、フックアップされていなければ未使用中、フックアップされていれば使用中と判断される。
外付け電話のフックアップの検出は、従来、電話回線に流れる電流を検出することにより行われていた。周知の通り、電話回線に接続された電話機がオンフックされている間はその電話回線は開放されて電流は流れておらず、フックアップされると、電話機により電話回線が閉結されて電話回線側(交換機)との間で直流ループが形成されて電流が流れる。その電流を検出することで、外付け電話のフックアップを検出できるのである。
しかし、電流検出に基づいてフックアップを検出する従来の構成では、電流を検出するための電流検出回路を一次側に配置する必要があり、故に、例えばフォトカプラを用いて二次側との絶縁を図る必要があるなど、電流検出回路として大型且つ高コストのものを採用せざるを得なかった。
これに対し、近年、電話回線と接続されるインタフェース(回線I/F)として、半導体化されたDAA(SDAA;Silicon Data Access Arrangement )が用いられるようになってきている。このSDAAは、極性反転や呼出信号等の各種信号等の検出、電話回線の閉結や開放などといった、基本的な機能に加え、電話回線の電圧(以下「回線電圧」とも言う。)を検出する機能も備えている。尚、回線電圧とは、電話回線を構成する二本の導線の線間電圧を意味する。そのため、そのSDAAの回線電圧検出機能を利用して外付け電話のフックアップを検出することができる(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、外付け電話がオンフックされて電話回線が開放されている間は、回線電圧は所定の電圧(例えば48V。以下「定常電圧」とも言う。)に維持されている。これに対し、外付け電話がフックアップされて電話回線が閉結されると、上述したように直流ループが形成されて電流が流れることで、回線電圧は定常電圧の半分程度(例えば十数V)にまで低下する。そこで、回線電圧が定常電圧の半分程度に低下するのを検出することで、外付け電話のフックアップを検出することができるのである。
SDAAの回線電圧検出機能を利用して外付け電話のフックアップを検出するようにすれば、少なくとも、一次側に電流検出回路を設ける必要はなくなり、その分、通信装置の小型化・コストダウンが可能となる。
特開2005−57659号公報
しかし、回線電圧に基づいて外付け電話のフックアップを検出する方法は、通信装置と電話回線とが直接接続される場合には特に問題なく実用化できるが、通信装置と電話回線との間に各種の通信中継機器が介在するような場合、問題が生じる。
例えばISDN回線を契約しているユーザは、上述したアナログの電話回線に対応した通信装置を用いてファクシミリ通信や外付け電話による音声通話を行うためには、通信装置の回線接続端子とTA(ターミナルアダプタ)のアナログ電話ポートとをラインケーブル(モジュラーケーブル)で接続することで、TAを介して通信装置をISDN回線に接続することになる。また例えば、光回線を契約しているユーザは、通信装置の回線接続端子と光電話用のアダプタのアナログ電話ポートとをラインケーブルで接続することで、アダプタを介して通信装置を光回線に接続することになる。
そして、TAやアダプタ等の通信中継機器が、通常は交換機から送出される各種信号等を、交換機に代わって擬似的に生成し、通信装置へ送出する。具体的には、通信中継機器は、電話やファクシミリ通信が行われていない非通信時には、通信装置と接続されているラインケーブルに定常電圧(例えば48V)を印加する。そして、電話やファクシミリ通信の実行状態に応じて、通常は交換機にて行われる通信装置側との各種信号入出力や極性反転などの各種処理を、通信中継機器が代行する。これにより、通信装置とTA等の通信中継機器とを結ぶラインケーブルが等価的に電話回線となり、通信装置や外付け電話からみれば、電話回線が直接接続されている状態と等価となって、ユーザは、アナログの電話回線に対応した通信装置を使用することができる。
ところが、こういったTAやアダプタ等の通信中継機器の中には、各種の付加的機能を持ったものも多く存在しており、その付加的機能の一つに、非通信時にラインケーブルに印加する電圧を下げることにより省電力を実現する、省電力機能がある。通常は、一般の電話回線と同様に回線電圧(ここではラインケーブルの線間電圧)を定常電圧に維持するものの、一定時間通信が行われなかった場合には、省電力モードに移行して、省電力のために回線電圧を定常電圧の半分程度に低下させるのである。
TA等の通信中継機器が省電力モードに移行すると、これに接続されている通信装置は、その省電力モードによる回線電圧の低下を外付け電話のフックアップと誤検出してしまい、これにより、実際には外付け電話は使用されていない(オンフック状態である)にもかかわらず外付け電話が使用中である旨の表示をするなど、外付け電話が使用されている場合に行う各種処理を実行してしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電話回線に接続され且つ外付け電話を接続可能な通信装置において、回線電圧の低下に基づく外付け電話のフックアップ検出を、その外付け電話のフックアップとは異なる他の要因による電圧低下をもってフックアップされたものと誤検出することなく、正確に検出できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、電話回線に接続され、且つ外付け電話を接続可能であって、電話回線に対して外付け電話を並列接続する接続回路を備えた通信装置において、電話回線の電圧である回線電圧を検出する回線電圧検出手段と、外付け電話がフックアップされた場合に電話回線又は外付け電話から当該通信装置へ入力される通信信号を検出する通信信号検出手段と、回線電圧検出手段により検出された回線電圧が所定の第1閾値以下となった場合であって、且つ、通信信号検出手段により通信信号が検出された場合に、外付け電話がフックアップされたと判断する、フックアップ判断手段と、を備えている。
上記構成の通信装置は、外付け電話のフックアップの判断を、従来のように単に回線電圧の低下をもって行うのではなく、回線電圧の低下(第1閾値以下であること)及び通信信号の検出の双方をもって行う。
仮に、外付け電話のフックアップとは異なる他の要因によって回線電圧が低下した場合は、電話回線側又は外付け電話から通信信号は入力されない。通信信号はあくまでも、外付け電話がフックアップされることによって外付け電話と電話回線側との間で行われるいわゆる呼制御において送受されるものだからである。
そのため、外付け電話のフックアップとは異なる他の要因(例えば、省電力モードを備えたTAが当該通信装置と電話回線との間に接続されている場合における、そのTAの省電力モード移行等)によって回線電圧が低下したとしても、その回線電圧低下によって外付け電話がフックアップされたと誤検出されてしまうのを防止することができる。即ち、本発明の通信装置によれば、外付け電話のフックアップを、誤検出なく正確に検出することができる。
通信信号検出手段による検出対象の通信信号としては、例えば電話回線側からのダイヤルトーンや呼出音、外付け電話からの選択信号、或いは電話回線の極性反転など、外付け電話のフックアップ後に電話回線との間で送受される種々の信号を用いることができるが、好ましくは、電話回線から入力されるダイヤルトーンを用いると良い。
ダイヤルトーンは、一般に、外付け電話のオフフック後に電話回線又は外付け電話から入力される各種信号等のうち、最初に入力される信号である。そのため、回線電圧の低下を検出後、電話回線からのダイヤルトーンを検出することによってフックアップの判断を行うことで、外付け電話のフックアップの判断を迅速に行うことができる。
回線電圧の低下の要因としては、外付け電話のフックアップや、上記例示したTA等の通信機器による電圧低下機能などの他に、単に当該通信装置と電話回線との接続状態が正常ではなくなっている(例えば、単に両者が物理的に接続されていない)ことも考えられる。
そこで、上記構成の通信装置は、更に、回線電圧検出手段により検出された回線電圧が第1閾値よりも低い所定の第2閾値以下であるか否かを判断する電圧判断手段と、その電圧判断手段によって回線電圧が第2閾値以下と判断された場合に、当該通信装置と電話回線との接続状態が正常ではない(以下「回線接続不良」とも言う)と判断する、回線接続状態判断手段と、を備えたものであるとよい。
このように構成された通信装置によれば、仮に当該通信装置と電話回線との接続が解除されたことによって回線電圧が低下したとしても、それをもってフックアップと誤検出されることはなく、しかもその回線電圧低下の要因(回線接続不良であること)が具体的に特定される。そのため、付加価値の高い通信装置を提供することができる。
上記のように回線接続状態判断手段を備えている通信装置においては、更に、回線接続状態判断手段により接続状態が正常ではないと判断された場合にその旨を報知する接続状態報知手段を備えるようにするとよい。
このように接続状態報知手段を備えた通信装置によれば、回線接続不良により回線電圧が低下した場合にはその旨が報知されるため、ユーザは、異常(回線接続不良)が生じていることを認識でき、その異常に対する適切な対処をとることができる。そのため、ユーザにとって使い勝手の良い通信装置を提供することができる。
また、回線接続状態判断手段を備えている通信装置において、電話回線との間でファクシミリ信号の送受信を行うファクシミリ送受信手段を備えている場合には、そのファクシミリ送受信手段は、次のように構成されたものであるとよい。即ち、ファクシミリ送受信手段は、動作モードとして、少なくとも、ファクシミリ信号の送受信が可能な通常モード、及びその通常モードよりも消費電力の小さい省電力モードを有し、通常モード中に回線接続状態判断手段により接続状態が正常ではないと判断された場合には動作モードを省電力モードに切り替えるよう構成されている。
回線接続不良の場合には、ファクシミリ信号の送受信も正常に行うことができない可能性が高い。そのため、そのようなファクシミリ信号の送受信が正常に行えない状態において、ファクシミリ送受信手段を通常モードで動作させ続けるのは、電力の無駄である。
そこで、回線接続不良の場合にはファクシミリ送受信手段の動作モードを省電力モードに切り替えるようにすることで、無駄な電力消費を抑えることができる。
そして、フックアップ判断手段を備えた本発明の通信装置においては、更に、フックアップ判断手段により外付け電話がフックアップされたと判断された場合にその旨を報知するフックアップ報知手段を備えるようにするとよい。
このようにフックアップ報知手段を備えた通信装置では、フックアップ判断手段により外付け電話のフックアップが判断された場合にその旨が報知される。逆に言えば、単に回線電圧が低下しただけで通信信号が入力されない場合には、フックアップされた旨の報知は行われない。フックアップされた旨の報知が行われるのは、あくまでも、回線電圧が低下した場合であって且つ通信信号が入力された場合、つまり外付け電話のフックアップが確実に検出された場合である。
そのため、ユーザは、外付け電話がフックアップされているか否かを正確に認識することができ、ユーザにとって使い勝手の良い通信装置を提供することができる。
実施形態の複合機の概略構成を表す構成図である。 実施形態の複合機の動作例を表すタイムチャートである。 実施形態の複合機において実行されるフックアップ検出処理を表すフローチャートである。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態の複合機10は、ファクシミリ通信機能、外付け電話の中継機能、コピー機能、スキャナ機能などの複数の機能を備えたものであり、図1に示すように、電話回線に接続するための回線接続端子11と、外付け電話を接続するための電話接続端子21とを備えている。これら各接続端子11,21はいずれも、同一形状のモジュラージャックとして構成され、複合機10の側面に設けられている。
また、複合機10は、SDAA12と、モデム13と、CPU14と、ROM15と、RAM16と、操作部17と、表示部18と、記録部19と、読取部20と、リレー22と、電流検出回路23と、鳴動回路24とを備えている。
図1には、複合機10の使用形態の一例として、複合機10がISDN回線の契約ユーザ宅で用いられるケースが示されている。即ち、回線接続端子11は、ラインケーブル(モジュラーケーブル)41によってTA(ターミナルアダプタ)40のアナログポートに接続されている。TA40のISDNポートは、ラインケーブル42によって、家屋等の壁面60に設けられた壁面端子61に接続され、この壁面端子61を介して外部のISDN回線51、交換機50に接続されている。
尚、TA40は、パソコンや電話機などの各種通信端末装置をISDN回線に接続するために用いられる周知の通信中継機器である。また、以下の説明では、各ラインケーブル41,42を区別するために、複合機10の回線接続端子11とTA40のアナログポートとを接続するラインケーブル41を電話ケーブル41とも称することとし、TA40のISDNポートと壁面端子61とを接続するラインケーブル42をISDN回線ケーブルとも称することとする。
複合機10の回線接続端子11とTA40のアナログポートとを接続する電話ケーブル41は、TA40が有する周知の機能によって擬似的にアナログの電話回線と等価なものとなる。即ち、TA40は、電話やファクシミリ通信が行われていない非通信時には、アナログポートに接続されている電話ケーブル41に定常電圧(例えば48V)を印加する。そして、電話やファクシミリ通信の実行状態に応じて、通常は交換機にて行われる複合機10側との各種信号入出力や極性反転などの各種処理を、TA40が代行する。そのため、複合機10の回線接続端子11は、擬似的ながら、公衆の電話回線に接続されているものとして扱うことができる。
また、本実施形態のTA40は、省電力機能を備えている。即ち、TA40は、通常は上記のようにアナログポート側に定常電圧(48V)を印加しているが、複合機10によるファクシミリ通信や外付け電話30による音声通話が行われていない非通信状態が一定期間継続すると、自身の動作モードを省電力モードに切り替える。具体的には、アナログポート側に印加する電圧を、定常電圧の半分程度(例えば20V程度)に低下させる。
複合機10の電話接続端子21は、ラインケーブル43によって外付け電話30に接続されている。外付け電話30は、アナログの電話回線に対応した周知の電話機である。そのため、外付け電話30をTA40のアナログポートに直接接続することも勿論可能である。しかし本実施形態では、TA40のアナログポートには複合機10が接続されている。そのため、外付け電話30は、直接的には複合機10の電話接続端子21に接続し、複合機10を経由してTA40のアナログポートに接続されるよう構成されている。
尚、本実施形態では、公衆網としてISDN回線を利用しているユーザを想定しているため、TA40を介して複合機10をISDN回線51に接続しているが、公衆網がアナログの電話回線であれば、複合機10をそのままその電話回線に接続(つまり回線接続端子11と壁面端子61を直接ラインケーブルで接続)すればよい。
複合機10の回線接続端子11は、複合機10の内部において、回線接続ライン26を介してSDAA12に接続されている。電話接続端子21は、複合機10の内部において、リレー22を介して回線接続ライン26に並列接続されている。つまり、電話接続端子21はリレー22を介して回線接続端子11に接続されている。
リレー22は、電話接続端子21の、複合機10内部における接続先を、回線接続ライン26(即ち回線接続端子11)又は鳴動回路24側の何れか一方に選択的に切り替えるためのものであり、CPU14からのリレー制御信号に従って制御(オン、オフ)される。即ち、CPU14は、リレー制御信号としてリレーオン信号又はリレーオフ信号の何れかを出力する。
リレー22は、CPU14からリレーオフ信号が出力されている場合は、図示しないリレーコイルに電流が流れないノーマル状態となる。このノーマル状態では、各接点は図1に示すような状態となり、電話接続端子21と回線接続端子11とが接続された状態となる。つまり、リレーコイルが非通電のノーマル状態では、外付け電話30は回線接続端子11を介してTA40のアナログポートに接続された状態となる。
CPU14からリレー22にリレーオン信号が出力されると、リレー22は、リレーコイルに電流が流れたリレーオン状態となる。このリレーオン状態では、各接点は図1に示す状態から切り替わり、電話接続端子21が鳴動回路24側に接続された状態となる。つまり、リレーコイルが通電されたリレーオン状態では、外付け電話30は、TA40には接続されず、複合機10内部における鳴動回路24側に接続された状態となる。尚、リレー22及び回線接続ライン26を含む、回線接続端子11と電話接続端子21とを接続する回路全体が、本発明の接続回路の一例に相当するものである。
SDAA12は、アナログの電話回線接続用のインタフェースとして用いられる周知のモジュールであり、CPU14からモデム13経由で入力される各種指令に従って、電話回線(本例ではTA40のアナログポートに接続された電話ケーブル41)の閉結や開放、電話回線からの各種入力信号(例えば呼出信号、ダイヤルトーン、CNG信号など)の検出、電話回線への各種出力信号(例えば番号選択信号、DIS信号など)の送出などを行う。
SDAA12は、複合機10における一次側(SDAA12,回線接続端子11側)と二次側(モデム13,CPU14側)とを直流的に絶縁するために、トランス25を介してモデム13に接続されている。SDAA12の動作用電源は、モデム13からトランス25を介して供給される。また、SDAA12とモデム13との間の各種信号等の入出力も、トランス25を介して行われる。
また、SDAA12は、回線接続ライン26の線間電圧、即ち回線接続端子11に接続される公衆回線の回線電圧を検出する機能も備えている。本例では、回線接続端子11が電話ケーブル41を介してTA40のアナログポートに接続されているため、電話ケーブル41の線間電圧が回線電圧としてSDAA12に検出されることとなる。SDAA12にて受信された各種入力信号や、SDAA12にて検出された回線電圧は、モデム13を介してCPU14に取得される。
モデム13は、ファクシミリ通信において送受信されるファクシミリ信号の変調・復調といった基本的機能を有する他、CPU14からの指令に従いながらSDAA12を制御し、SDAA12への各種信号等の出力や、SDAA12からの各種入力信号・回線電圧等の受信などを行う。
モデム13は、例えば回線電圧については、SDAA12により検出された回線電圧をSDAA12から周期的に取得し、保持しておく。そして、CPU14からの要求に応じて(或いはモデム13自身が定期的に)その保持している最新の回線電圧をCPU14へ出力する。また、例えば電話回線側から入力される発信音(ダイヤルトーン)については、SDAA12にてダイヤルトーンが受信されると、モデム13は、ダイヤルトーンが受信された旨を記録しておき、CPU14からの要求に応じて(或いはモデム13自ら)ダイヤルトーンが受信された旨をCPU14へ通知する。
CPU14は、ROM15に格納された各種プログラム等に基づいて、ファクシミリ送受信や、外付け電話30のフックアップ検出、リレー22の制御、鳴動回路24の制御、ラインケーブルの接続状態の検出などといった、当該複合機10が有する各種機能を実現する。
ROM15は、CPU14が実行する各種プログラムや設定値などが記憶されている。RAM16は、CPU14による各種プログラム実行時の演算領域として用いられる。操作部17は、複合機10の筐体表面に設けられ、ユーザによる各種操作入力を受け付けるための各種ボタンやタッチパネル等を備えてなるものである。表示部18は、複合機10の筐体表面に設けられ、複合機10の動作状態や各種設定内容などの各種情報を表示するものであり、本例ではLCD(液晶表示画面)により構成されている。
記録部19は、ファクシミリ通信機能により受信されたファクシミリ受信画像や、読取部20により読み取られた画像などの、各種画像を、印刷用紙等の記録媒体に記録(印刷)するものである。読取部20は、コピーやファクシミリ送信における読み取り対象の原稿の画像を読み取るものである。
鳴動回路24は、着信時に外部の電話回線から入力される呼出信号(リング信号)を、CPU14からの指令に基づいて擬似的に生成し、リレー22を介して外付け電話30へ出力する。そのため、リレー22がリレーオン状態となって外付け電話30が鳴動回路24側へ接続されている場合に、鳴動回路24が疑似呼出信号を出力すると、それがリレー22を介して外付け電話30に入力され、これにより外付け電話30が鳴動することとなる。この鳴動回路24とリレー22、更にその両者間に接続されている電流検出回路23の具体的動作については、後で説明する。
電流検出回路23は、鳴動回路24からリレー22を介して外付け電話30に至る接続ラインにおける、鳴動回路24とリレー22の間に設けられ、この接続ラインを流れる電流を検出して、その検出結果をCPU14へ出力する。鳴動回路24は、出力側の接続ラインの線間に所定の電圧を印加している。そのため、リレー22がリレーオン状態であるときに外付け電話30がフックアップされると、鳴動回路24の出力側で閉ループが形成され、これにより鳴動回路24と外付け電話30との間の接続ラインに電流が流れる。このように接続ラインに電流が流れると、電流検出回路23がこれを検出して、電流が流れた旨をCPU14へ伝える。
次に、複合機10の動作についてより具体的に説明する。
まず、着信があった場合の動作について説明する。外部からの発呼により電話回線から(本例ではTA40から)呼出信号が入力されると、その呼出信号は、複合機10内においてSDAA12に受信されると共に、リレー22を介して外付け電話30にも出力される。そのため、その呼出信号を受けて外付け電話30が鳴動する。また、複合機10自身でも、SDAA12にて呼出信号が受信されたことをCPU14が検知すると、CPU14が、図示しないスピーカから鳴動音を出力させる。つまり、着信時は複合機10及び外付け電話30の双方が鳴動する。
そして、鳴動開始後、所定時間以内(例えば3秒以内)に外付け電話30がフックアップされたら、そのフックアップをCPU14が検出し、これにより、CPU14は、外付け電話30で通話が行われている間(即ちフックアップされている間)は、表示部18のLCDに「外付け電話使用中」といった表示を行うと共に、ファクシミリ通信の受け付けも一旦停止する。
尚、着信時における、CPU14による外付け電話30のフックアップの検出は、SDAA12により検出される回線電圧に基づいて行われる。即ち、外付け電話30がフックアップされると、外付け電話30により回線閉結が行われ、これによりTA40のアナログポートと外付け電話30との間で直流閉ループが形成される。これにより、回線電圧は定常電圧(本例では約48V)から十数V程度にまで低下する。CPU14は、この回線電圧の低下をもって、外付け電話30がフックアップされたものと判断する。
着信時は、電話回線側からの呼出信号によって、複合機10は(CPU14は)着信があったことを検出できる。また、TA40は、少なくとも着信により呼出信号を出力した時点では、動作モードが省電力モードになっていることはなく、通常の動作モードとなっている。そのため、着信時においては、CPU14は、回線電圧の低下に基づいて外付け電話30のフックアップを検出することができる。
一方、着信後、所定回数(例えば3回)呼出音が鳴っても外付け電話30がオンフックされたままならば、SDAA12により回線閉結が行われる。またその時、リレー22が、リレーオン状態に切り替えられ、外付け電話30の接続先が回線側(TA40側)から鳴動回路24側に切り換えられる。これにより、外付け電話30の鳴動は一旦停止する。この状態で、CPU14は、その着信がファクシミリ通信によるものであるかそれとも音声通話によるものであるかを判断する。
このとき、仮に、回線側からCNG信号(1100Hzの信号)を受信したことによりファクシミリ通信であることが判断されたならば、リレー22はそのまま(リレーオン状態のまま)でファクシミリ通信が開始される。
一方、ファクシミリ通信ではなく音声通話であると判断された場合、そのまま(リレーオン状態のまま)では外付け電話30による通話ができない。そこでこの場合は、CPU14は、鳴動回路24に疑似呼出信号を生成させ、リレー22を介して外付け電話30へ出力させることにより、外付け電話30を再鳴動させる。
その再鳴動の開始後、外付け電話30がフックアップされると、外付け電話30と鳴動回路24との間に電流が流れてこれが電流検出回路23で検出される。そこでCPU14は、その電流検出をもって外付け電話30のフックアップを検出し、リレー22をノーマル状態(リレーオフ状態)に戻して、外付け電話30を回線側(TA40)に繋げる。そして、CPU14は、外付け電話30で通話が行われている間(即ちフックアップされている間)は、表示部18のLCDに「外付け電話使用中」といった表示を行うと共に、ファクシミリ通信の受け付けも一旦停止する。
次に、外付け電話30から発呼が行われる場合の複合機10の動作について説明する。ユーザが外付け電話30から電話をかけるべく、外付け電話30がフックアップされると、外付け電話30による回線閉結が行われる。すると、TA40のアナログポートと外付け電話30との間で直流閉ループが形成され、これにより、回線電圧は定常電圧(約48V)から十数V程度にまで低下する。
着信時には、既述の通り、この回線電圧の低下をもって外付け電話30のフックアップを検出することができた。しかし、外付け電話30から発呼が行われる場合は、単に回線電圧が低下したというだけでは、外付け電話30がフックアップされたものと検出することはできない。なぜなら、回線電圧が低下する要因としては、外付け電話30のフックアップ以外に、TA40の省電力モードへの移行、及びラインケーブルがモジュラージャックから外れるなどのラインケーブルの回線接続不良も考えられるからである。
TA40が省電力モードに移行すると、回線電圧は定常電圧の半分程度(約20V)に低下する。また、例えば電話ケーブル41がTA40のアナログポートから外される(或いは複合機10の回線接続端子11から外される)と、回線電圧は0Vとなる。そのため、着信時以外の待機期間中は、単に回線電圧が定常電圧から低下したというだけでは、外付け電話30のオフフックであると検出することはできない。
一方、外付け電話30のオフフックにより回線電圧が低下した場合は、その後、回線側からダイヤルトーン(例えば400Hzの音声信号)が送出されてくるはずである。そこで本実施形態の複合機10は、着信時以外の待機期間中においては、回線電圧の低下に加えて回線側からのダイヤルトーンの受信をもって、外付け電話30のオフフックを検出するようにしている。更に、回線電圧が、定常電圧の半分程度の電圧をさらに大きく下回った状態(例えば0V)となった場合にはラインケーブルが回線接続不良であるものと判断してユーザへ報知する機能も備えている。
この外付け電話30のオフフック検出、及びラインケーブルの回線接続不良の検出機能について、図2の動作例(タイムチャート)を用いてより具体的に説明する。
まず図2(a)の動作例について説明する。前提として、外付け電話30はオンフックされており、表示部18のLCDには「スタンバイ中」と表示されている。また、回線電圧は定常電圧(48V)、ラインケーブルは正常に接続されているものとする。
この状態において、時刻t1で例えば電話ケーブル41が外されること等によって、ラインケーブルが非接続の状態(回線接続不良)になると、回線電圧が0Vにまで低下する。すると、CPU14は、SDAA14経由でその回線電圧低下を検出して、ラインケーブルの回線接続不良であることを判断する。そして、LCDに「ラインケーブルの接続状態を確認してください」と表示して、ユーザへラインケーブルの確認を促す。
その後時刻t2にて、ラインケーブルが正常に接続されると、これにより回線電圧が定常電圧に復帰する。すると、CPU14は、SDAA12経由でその定常電圧復帰を検出して、LCDの表示内容を「スタンバイ中」に戻す。
その後時刻t3にて、外付け電話30がフックアップされると、これにより回線電圧は20V程度にまで低下する。この時点では、回線電圧の低下の要因としてTA40の省電力モード移行の可能性も残されているため、CPU41は外付け電話30がフックアップされたとは判断しない。そして、外付け電話30のフックアップ後、時刻t4にて回線側からダイヤルトーン(DT)が受信されると、CPU14は外付け電話30のフックアップ(オフフック)を検出し、外付け電話30がフックアップ状態であると判断して、LCDに「外付け電話使用中」と表示すると共にファクシミリ通信の受け付けも一旦停止する。
その後、時刻t5にて、外付け電話30による音声通話が終了してオンフックされると、外付け電話30により回線開放されて、回線電圧は再び定常電圧に復帰する。するとCPU14は、SDAA12経由でその定常電圧復帰を検出して、LCDの表示内容を「スタンバイ中」に戻す。
次に、図2(b)の動作例について説明する。この図2(b)の動作例では、一定時間通信が行われなかったことによって、時刻t1で、TA40が省電力モードに移行する。これにより、回線電圧は20V程度にまで低下する。
しかし、この回線電圧の低下は、外付け電話のフックアップ(回線閉結)によるものではなく、TA40の省電力モード移行によるもの、即ちTA40の省電力機能によってTA40により低下されたものである。そのため、回線側からダイヤルトーンが来ることはなく、CPU14は、外付け電話30のフックアップ以外の何らかの要因(主に考えられるのはTA40の省電力モード移行)による回線電圧低下であると判断して、LCDの表示は「スタンバイ中」のままとする。
そして、例えば複合機10によるファクシミリ通信の開始や回線側からの着信等により、時刻t2にてTA40が省電力モードから通常の動作モードに戻ると、回線電圧は定常電圧に復帰する。
次に、上述した外付け電話30のフックアップ検出やラインケーブル非接続状態の検出を実現するために複合機10のCPU14が実行する、フックアップ検出処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
CPU14は、電源投入によりその動作を開始すると、ROM15からこのフックアップ検出処理のプログラムを読み込んで実行する。このフックアップ検出処理の実行過程では、必要に応じて適宜、モデム13から(或いはモデム13経由でSDAA12から)、回線電圧やダイヤルトーンなどの必要な情報を取得する。
CPU14は、このフックアップ検出処理を開始すると、まずS110にて、表示部18のLCDに「スタンバイ中」と表示する。つまり、動作開始後の初期状態では、CPU14は、回線電圧低下や外部着信、操作部17による操作入力といった、各種のトリガ(状態変化)を待つ。
具体的には、S120で、回線電圧が定常電圧の50%以下になっているか否かを判断する。尚、CPU14は、動作開始後、回線電圧をモニタして、一定時間(例えば3秒間)変動のない安定した状態となったときの電圧値を、定常電圧として設定する。本例では、既述の通り定常電圧は48Vであるものとして説明する。また、「定常電圧の50%」の電圧値は、本発明の第1閾値の一例に相当する。
回線電圧が定常電圧の50%(24V)以下でない場合は、S130に進み、回線側からの着信又は操作部17による操作入力があったか否かを判断する。そして、いずれもない場合はS120に戻るが、着信又は操作入力の何れかがあった場合は、CPU14は、S140にて、その着信又は操作入力に対応した処理(対応処理)を実行して、S120に戻る。
S120で、回線電圧が定常電圧の50%以下であると判断した場合は、CPU14は、S150にて、ダイヤルトーンが検出されたか否かを判断する。ダイヤルトーンが検出された場合は、S160にて外付け電話30がフックアップされた状態であると判断する。そして、S170にて、LCDに「外付け電話使用中」と表示し、併せて当該複合機10におけるファクシミリ通信のための操作を受け付けないようにする。
その後CPU14は、S180にて、回線電圧が定常電圧に復帰したか否かを判断し、定常電圧に復帰しない間はS170に戻るが、定常電圧に復帰した場合は、S190にて外付け電話がオンフックされた状態になったと判断する。そして、S200にて、LCDに「スタンバイ中」と表示し、併せて当該複合機10におけるファクシミリ通信のための操作を受け付けるようにして(つまり通常の動作状態に復帰して)、S120に戻る。
一方、S150にてダイヤルトーンが検出されなかった場合は、CPU14は、回線電圧の状態をより詳しく判断する。具体的には、S210にて、回線電圧が0Vより大きいか否かを判断する。この判断基準である0Vは、本発明の第2閾値の一例に相当するものである。ここで、回線電圧が0Vより大きかった場合は、CPU14は、S220にて、ラインケーブルは正常に接続されているものの外付け電話30のフックアップ以外の何らかの要因(TA40の省電力モード移行など)によって回線電圧が低下しているものと判断する。
但しこの場合、外付け電話30がフックアップされた直後であってまだ回線側からダイヤルトーンが到達していない(間もなくダイヤルトーンが到達するはず)という可能性も考えられる。
そこでCPU14は、S230にて回線電圧が定常電圧に復帰したか否かを判断し、定常電圧に復帰していない場合は、S240にて、ダイヤルトーンが検出されたか否かを判断する。ダイヤルトーンが検出されない場合はS230に戻るが、ダイヤルトーンが検出された場合は、CPU14は、S160にて外付け電話30がフックアップされた状態であると判断し、S170以降の処理(即ちLCDへの「外付け電話使用中」との表示など)を実行する。
S230で、回線電圧が定常電圧に復帰したと判断した場合は、CPU14は、S250にて、外付け電話30のフックアップ以外の要因による回線電圧低下の状態から通常の状態に回復(例えばTA40が省電力モードから通常のモードに復帰)したものと判断して、S120に戻る。
S210にて、回線電圧が0Vより大きくない(つまり0Vである)と判断した場合は、CPU14は、S260にて、回線接続不良状態であると判断し、S270にて、LCDに「ラインケーブルの接続状態を確認して下さい」と表示する。その後、CPU14は、S280にて、操作部17に設けられたOKボタンがユーザにより押下されるのを待つ。そして、OKボタンが押下されたら、S290に進み、回線電圧が定常電圧に復帰したか否かを判断する。
S290で回線電圧が定常電圧に復帰していないと判断した場合、CPU14は、S300にて、モデム13をDeepSleepモードに設定する。そしてS310にて、回線電圧が定常電圧に復帰するのを待つ。
モデム13は、動作モードとして、ファクシミリ信号の送受信が可能な通常モード、及びその通常モードよりも消費電力の小さい省電力モードを有し、更にその省電力モードとして、少なくとも、Sleepモードと、そのSleepモードよりも更に消費電力の低いDeepSleepモードとを有している。これらの動作モードがどのように切り替わるかについての詳細説明は省略するが、モデム13は、通常モード中、CPU14により回線接続不良と判断された場合には、CPU14からの指示により動作モードをDeepSleepモードに切り替えるよう構成されている。そして、DeepSleepモードへの移行後、回線電圧が定常電圧に復帰した場合には、モデム13は自身でその定常電圧への復帰を検出して動作モードを通常モードに復帰させる。
S290で回線電圧が定常電圧に復帰したと判断した場合、又はS310で回線電圧が定常電圧に復帰したと判断した場合は、CPU14は、S320にて、回線接続が復帰した(即ちラインケーブルが正常に接続された)と判断する。そして、S330にて、LCDに「スタンバイ中」と表示する。また、回線電圧が定常電圧に復帰すると、モデム13はそれによって自動的に自身をDeepSleepモードから通常の動作モードに復帰させる。そのためCPU14は、S340にて、モデム13がDeepSleepモードから通常の動作モードに復帰したものと判断して、S120に戻る。
以上説明したように、本実施形態の複合機10では、外付け電話30のフックアップの検出を、従来のように単に回線電圧の低下をもって行うのではなく、回線電圧の低下及びダイヤルトーンの検出の双方をもって行う。そのため、外付け電話30のフックアップとは異なる他の要因(例えばTA40の省電力モード移行や、ラインケーブルの回線接続不良など)によって回線電圧が低下したとしても、その回線電圧低下によって外付け電話30がフックアップされたものと誤検出されてしまうのを防止することができ、外付け電話30のフックアップを正確に検出することができる。
また、外付け電話30のフックアップ検出の条件として、ダイヤルトーンを用いているが、ダイヤルトーンを用いることは必須ではなく、外付け電話30のフックアップ後に外付け電話30と回線側との間で送受信される他の各種信号等を用いることもできる。しかし、ダイヤルトーンは、一般に、外付け電話30のオフフック後に送受信される各種信号等のうち最初に入力される信号である。そのため、回線電圧の低下を検出後、ダイヤルトーンを検出することによってフックアップの判断を行うことで、外付け電話30のフックアップを迅速に検出することができる。
また、本実施形態の複合機10は、回線電圧が定常電圧の50%以下と判断された場合、更に、回線電圧が0Vより大きいか否かをみることで、ラインケーブルの接続状態の判断を行うようにしている。そのため、ラインケーブルの回線接続不良によって回線電圧が低下した(0Vになった)場合にはその旨が具体的に特定されてLCDに表示されるため、複合機10の付加価値を高めることができる。
また、本実施形態の複合機10では、回線接続不良により回線電圧が0Vに低下した場合は、その回線電圧が定常電圧に復帰するまでの間、モデム13がDeepSleepモードに設定される。そのため、ファクシミリ通信ができない回線接続不良の状態におけるモデム13の消費電力を抑えることができる。
また、外付け電話30のフックアップが検出された場合には、LCDに「外付け電話使用中」と表示される。そのため、ユーザは、外付け電話30がフックアップされているか否かを正確に認識することができる。
また、回線電圧に基づいて外付け電話30のフックアップを正確に検出できることから、従来のように一次側に電流検出回路を配置してその電流検出回路によりフックアップを検出する必要はなくなり、電流検出回路を二次側に配置することができる。そのため、電流検出回路として、絶縁のためのフォトカプラ等の部品を用いた大型且つ高価な回路を構成する必要はなく、安価且つ小型な回路にて構成することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、外付け電話30のフックアップを検出する際の回線電圧の判断基準値を定常電圧の50%としたが、これはあくまでも一例であり、外付け電話30がフックアップされた場合に想定される回線電圧に応じて適宜決めることができる。
また、その定常電圧についても、上記実施形態では、動作開始後、回線電圧をモニタして一定時間(例えば3秒間)変動のない安定した状態となったときの電圧値を定常電圧として設定するようにしたが、定常電圧をこのように設定するのもあくまでも一例であり、他の種々の方法で定常電圧を設定することができる。あらかじめ一定の値(例えば48V)を定常電圧として決めておくようにしてもよい。
また、ラインケーブルが回線接続不良状態であるか否かを判断する際の回線電圧の判断基準値についても、上記実施形態では0Vとしたが、これもあくまでも一例である。
また、上記実施形態では、外付け電話30のフックアップが検出された場合に、LCDに「外付け電話使用中」と表示されるものとして説明したが、どのような内容を表示するかは適宜決めることができる。また、LCDへの表示に限らず、これに加えて(或いはこれに代えて)例えば音声により外付け電話使用中である旨を報知するなど、他の種々の方法によって報知するようにしてもよい。これらのことは、回線接続不良となったときにLCDへ「ラインケーブルの接続状態を確認して下さい」と表示する場合についても同様である。
10…複合機、11…回線接続端子、12…SDAA、13…モデム、14…CPU、15…ROM、16…RAM、17…操作部、18…表示部、19…記録部、20…読取部、21…電話接続端子、22…リレー、23…電流検出回路、24…鳴動回路、25…トランス、26…回線接続ライン、30…外付け電話、41…ラインケーブル(電話ケーブル)、42…ラインケーブル(ISDN回線ケーブル)、43…ラインケーブル、50…交換機、51…ISDN回線、60…壁面、61…壁面端子

Claims (6)

  1. 電話回線に接続され、且つ外付け電話を接続可能であって、前記電話回線に対して前記外付け電話を並列接続する接続回路を備えた通信装置において、
    前記電話回線の電圧である回線電圧を検出する回線電圧検出手段と、
    前記外付け電話がフックアップされた場合に前記電話回線から当該通信装置へ入力される通信信号であるダイヤルトーンを検出する通信信号検出手段と、
    前記回線電圧検出手段により検出された前記回線電圧が所定の第1閾値以下となった場合であって、且つ、前記通信信号検出手段により前記ダイヤルトーンが検出された場合に、前記外付け電話がフックアップされたと判断する、フックアップ判断手段と、
    を備えていることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記回線電圧検出手段により検出された前記回線電圧が前記第1閾値よりも低い所定の第2閾値以下であるか否かを判断する電圧判断手段と、
    前記電圧判断手段によって前記回線電圧が前記第2閾値以下と判断された場合に、当該通信装置と前記電話回線との接続状態が正常ではないと判断する、回線接続状態判断手段と、
    を備えていることを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記回線接続状態判断手段により前記接続状態が正常ではないと判断された場合にその旨を報知する接続状態報知手段を備えている
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の通信装置であって、
    前記電話回線との間でファクシミリ信号の送受信を行うものであって、動作モードとして、少なくとも、前記ファクシミリ信号の送受信が可能な通常モード、及びその通常モードよりも消費電力の小さい省電力モードを有し、前記通常モード中に前記回線接続状態判断手段により前記接続状態が正常ではないと判断された場合には前記動作モードを前記省電力モードに切り替えるよう構成された、ファクシミリ送受信手段を備えている
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の通信装置であって、
    前記フックアップ判断手段により前記外付け電話がフックアップされたと判断された場合にその旨を報知するフックアップ報知手段を備えている
    ことを特徴とする通信装置。
  6. 一対の導線を有する電話回線に接続可能な回線接続端子と、
    前記回線接続端子と一対の第1接続線を介して接続され、前記一対の第1接続線の線間電圧を検出する機能及び前記電話回線から前記回線接続端子を介して入力されるダイヤルトーンを検出する機能を有し、前記回線接続端子を介して前記電話回線との間で信号の送受信を行う信号送受信部と、
    外付け電話を前記電話回線に接続可能な端子であって、一対の第2接続線を介して前記一対の第1接続線に接続される外付電話接続端子と、
    情報を表示可能な表示部と、
    CPUと、
    を備え、
    前記CPUは、
    前記信号送受信部により前記ダイヤルトーンが検出され、かつ、前記信号送受信部により検出された前記線間電圧が所定の閾値以下である場合、前記表示部に第1情報を表示させ、
    前記信号送受信部により前記ダイヤルトーンが検出されること、及び前記信号送受信部により検出された前記線間電圧が前記閾値以下であること、の少なくとも一方を満たさない場合、前記表示部に、前記第1情報とは異なる第2情報を表示させる、
    通信装置。
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