JP5819780B2 - 航空機操向装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機操向装置を制御する制御装置に関し、更に詳しくは、操縦者の操作に応じてアクチュエータを駆動し、航空機操向装置を制御する制御装置に関する。
航空機操向装置は、滑走路などの地上を走行する際の航空機の走行方向を操作するものであり、一般には、操縦室内に設けられた操作部と、操向車輪の向き(転動方向)や垂直尾翼の方向舵の向きを駆動するアクチュエータとから構成されている。航空機操向装置には、操向動作を制御する制御装置が備え付けられており、当該制御装置は、前記操作部が出力する操作量信号に応じて、前記アクチュエータの駆動を制御する構成となっている。
現在、特に商業用の航空機では、主操縦士と副操縦士との組み合わせによって操縦されることが一般的となっており、かかる状況に対応して、航空機操向装置は、特許文献1の図3に示されるように、操縦室内の操作部として、主操縦士用のステアリングホイール(主操縦士側ステアリングホイール)、ラダーペダル、及び副操縦士用のステアリングホイール(副操縦士側ステアリングホイール)を備える構成となっている。
このような航空機操向装置は、主操縦士側ステアリングホイール、ラダーペダル、副操縦士側ステアリングホイールのうち、いずれかの操作に対応する操作量に基づいて、操向車輪や垂直尾翼の方向舵の向きを駆動制御し、航空機の走行動作を操向するものである。なお、操向車輪としては、航空機の前脚車輪を用いることが多いが、大型の航空機では前脚車輪に加えて主脚車輪を用いることもある。
ラダーペダルは、左右一組の操作ペダルから構成されており、主には、垂直尾翼の方向舵の動きを操作するものである。例えば、左側(右側)のラダーペダルを踏み込むと、垂直尾翼の方向舵は左向き(右向き)に動き、右向き(左向き)の揚力が発生して、機首が左(右)を向くように操作される。操作安全上、ラダーペダルは、その踏み込み量を最大としても、機首角度は所定量以上には変化せず、オーバーコントロールとならないように設計されている。一般的には、主操縦士が、主にラダーペダルを用いて操向し、機首を大きく旋回させる場合にはステアリングホイールを用いて操向することが多かった。
従来、操作部が出力する複数の操作量に基づいて航空機の走行動作を操向する技術として、特許文献2の操舵システムが提案されている。特許文献2の操舵システムにおいて、制御部4は、ラダーペダルの操作角度を検出するラダーペダルセンサ1の出力に基づいて車輪の目標角度を算出する一方、ステアリングハンドルの操作角度を検出するステアリングハンドルセンサ2の出力に基づいて車輪の目標角度を算出し、両方の目標角度を合算することにより、操向指示角度(ステアリング目標角度)を得る構成となっている。
特許文献2の操舵システムによれば、ラダーペダルを用いたきめ細やかな小角度操向と、ステアリングハンドルを用いた機敏な大角度操向とを並行操作することができるので、柔軟かつ臨機応変な操向を実現することが可能となる。
特開2009−78781号公報 特開2008−168656号公報
主操縦士と副操縦士との両者が同時に操向する場合、一般には、主操縦士の操向指示を、副操縦士の操向指示より優先採用するように構成する方式が考えられるが、そのような方式を採用したのでは、主操縦士が体調不良など何らかの理由で的確な操向ができない場合や主操縦士側操作部に何らかの異常があった場合に、副操縦士による援助操向を迅速に実現することが難しい。
そこで、主操縦士による操向指示と副操縦士による操向指示とを相補的に組み合わせる技術が模索されている。有力な試案としては、特許文献2のように、目標角度合算方式を採用し、主操縦士側ステアリングホイール、ラダーペダル、副操縦士側ステアリングホイールの出力する操作量から導いた目標角度を合算することにより、最終的な操向指示角度(ステアリング目標角度)を決定する方式を採用することが考えられる。
このような目標角度合算方式を採用すれば、原則的には一方の操縦士のみによって操向されるため、一方の操縦士の操向指示に応じた操向が可能であり、一方の操縦士や操作部に異常があった場合は他方の操縦士により一方の操向指示を打ち消す操向をすることによりカバーすることが可能である。
しかし、このような目標角度合算方式を採用した場合、大角度操向を担う一方の操縦士操向や操作部の異常があった場合は、他方の操縦士により一方の操向指示を打ち消す操向をしたとしても合算された操向指示角度は小さな値となってしまう。そうすると、目前の障害物を緊急回避するような場合、障害物回避のために、主操縦士が例えば左側にステアリングハンドルを大きく切っているのに対して、副操縦士が右側にステアリングハンドルを大きく切ったとすると、両方の操向指示が抵触し、打ち消しあって適切な回避動作を実現することができないという問題を生じる。
また、常に、ラダーペダルの操作が操向車輪の操向に反映されたのでは、航空機が地上に静止している状態等において垂直尾翼の方向舵の動作状態をチェックする(所謂ラダーチェック)場合にも、ラダーペダルの操作によって操向車輪が操向され、地上面との摩擦によって好ましくない負荷が生じるという問題も生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであって、主操縦士による操向指示と副操縦士による操向指示との抵触を回避しながら、臨機応変な操向動作を実現することのできる航空機操向装置の制御装置を提供することを目的としている。
本発明の航空機操向装置の制御装置は、航空機の操縦室内に設けられたラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールを有する操作部と、前記操作部から出力される操作量に応じて駆動され、少なくとも操向車輪を操向動作させるアクチュエータとを備えた航空機操向装置、を制御する航空機操向装置の制御装置に係る。
上記の構成において、航空機操向装置の操作部は、ラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールを備えており、主操縦士は、ラダーペダルおよび主操縦士側ステアリングホイールを操作する一方、副操縦士は、副操縦士側ステアリングホイールを操作する。これらラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールは、ペダルの踏み込み量やステアリングホイールの回転量など、操作者の操作量に応じた出力をする。この出力態様は、電気的な操作量信号をデジタル数値出力等する信号伝達的なものであっても構わないし、油圧回路などを利用した機械構造的なものであっても構わない。
また、上記の構成において、アクチュエータは、前記操作部から出力される操作量に応じて駆動され、少なくとも操向車輪を操向動作させるものである。
本発明の航空機操向装置の制御装置は、主操縦士と副操縦士との少なくとも一方の指示入力に基づいて、前記ラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールのうち、いずれの操作に対応する操作量を基に、前記アクチュエータを駆動するのかを排他的に切り換える切換制御部を備えるものである。
上記の構成において、切換制御部は、制御装置の統合的な指示のもとに、主操縦士と副操縦士との少なくとも一方の指示入力に基づいて、選択された操作量を基に、前記アクチュエータを駆動する構成となっている。それゆえ、前記指示入力の内容に応じた臨機応変な操向指示を実現することができる。
上記の構成においては、前記主操縦士側ステアリングホイール及び副操縦士側ステアリングホイールの各近傍には、割り当てられたステアリングホイールの操作に対応する操作量を、他の操作部の操作に対応する操作量より優先的に選択して、前記アクチュエータを駆動することを指示する優先指示スイッチが設けられることが好ましい。
上記の構成によれば、主操縦士ないし副操縦士は、各優先指示スイッチの操作指示によって、自らの所管するステアリングホイールの操作に対応する操作量を、他の操作部(他方の操縦士の所管するステアリングホイールや、ラダーペダル)の操作に対応する操作量よりも優先的に伝達し、この優先的に伝達した操作量に基づいて、アクチュエータを駆動制御すべきことを指示できる。なお、優先指示スイッチの形態は、特に限定されるものではなく、ボタン式、レバー式、スナップ式など、任意のものを採用することができる。
そして、前記制御装置は、各優先指示スイッチのオン/オフ状態を判定し、このオン/オフ状態に応じて、ラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールのうち、いずれの操作に対応する操作量を伝達して、前記アクチュエータを駆動すべきかを決定する。
前記制御装置は、
現在、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているか否かを判定し、
この判定の結果、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオン状態であるならば、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示する一方、
前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態であるとともに、前記副操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオン状態であるならば、前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することも好ましい。
上記の構成によれば、ラダーペダルの操作に基づいて、前記アクチュエータを駆動しているときに、主操縦士側の優先指示スイッチがオン状態とされたならば、以後、主操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて前記アクチュエータが駆動されるとともに、主操縦士側の優先指示スイッチがオフ状態であり、副操縦士側の優先指示スイッチがオン状態とされたならば、以後、副操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて、前記アクチュエータが駆動される。これにより、操向指示の主導権を、副操縦士より優先して主操縦士に渡すことができる。
また、前記制御装置は、
更に、現在、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているか否かを判定し、
この判定の結果、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態であるならば、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することも好ましい。
上記の構成によれば、主操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて、前記アクチュエータを駆動しているときに、主操縦士側の優先指示スイッチがオフ状態とされたならば、以後、ラダーペダルの操作に基づいて前記アクチュエータが駆動される。これにより、主操縦士が、操向場面に応じてステアリングホイールとラダーペダルとを柔軟に使い分けることが容易となる。
また、前記制御装置は、
現在、前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
前記副操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態であるならば、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することも好ましい。
上記の構成によれば、副操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて、前記アクチュエータを駆動しているときに、副操縦士側の優先指示スイッチがオフ状態とされたならば、以後、ラダーペダルの操作に基づいて前記アクチュエータが駆動される。これにより、副操縦士が、自らのステアリングホイールによる操向指示を望まなくなった場合には、主操縦士のラダーペダルに操向指示の主導権を渡すことができる。
また、前記制御装置は、
更に、現在、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているか否かを判定し、
この判定の結果、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
前記副操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態からオン状態に変更されたならば、前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することも好ましい。
上記の構成によれば、主操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて、前記アクチュエータを駆動しているとき、副操縦士側の優先指示スイッチがオフ状態からオン状態に変更されたならば、以後、副操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて前記アクチュエータが駆動される。これにより、主操縦士より優先順位の劣る副操縦士であっても積極的に操向指示の主導権取得の意思表明をした場合には、操向指示の主導権が付与される。
このような決定手法を採用する理由は、通常、主操縦士と副操縦士とは、同じ操縦室内に在り、互いに声を掛け合ったり、互いの様子を観察したりできる状態にあるので、下位者の副操縦士があえて自操向指示の優先を指示するからには、主操縦士の操向不調や何らかの異常を発見したなどの理由(場合によっては緊急の理由)が存在することが多いからである。これにより、主操縦士による操向指示と副操縦士による操向指示とを臨機応変に操向動作に反映することができる。
また、前記制御装置は、
前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態からオン状態に変更されたならば、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することも好ましい。
上記の構成によれば、副操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて、前記アクチュエータを駆動しているとき、主操縦士側の優先指示スイッチがオフ状態からオン状態に変更されたならば、以後、主操縦士側ステアリングホイールの操作に基づいて前記アクチュエータが駆動される。これにより、いったん副操縦士に操向指示の主導権が渡された場合であっても、主操縦士は、操向指示の主導権取得の意思表明により、操向指示の主導権を自らに取り戻すことができる。
以上の構成によれば、仮に、相手側操縦士の錯誤や誤操作により、操向指示の主導権を失った場合であっても、自らの確信に基づいて、操向指示の主導権を取り戻すことができるので、相手側操縦士の不調時や何らかの緊急事態が生じたときにも、操向指示の主導権を的確に得ることができる。
本発明によれば、主操縦士による操向指示と副操縦士による操向指示との抵触を回避しながら、臨機応変な操向動作を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置を含む航空機操向装置の構成を示すブロック図である。 切換指示部の処理手順を示したフローチャートである。 切換指示部の処理手順を示したフローチャートである。 切換指示部の処理手順を示したフローチャートである。 切換指示部の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る制御装置を含む航空機操向装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1に示すように、航空機操向装置1は、航空機の操縦室内に設けられ、主操縦士側ステアリングホイール2と副操縦士側ステアリングホイール3とラダーペダル4とからなる操作部と、これら操作部から出力される操作量信号に応じて操向車輪5を操向駆動する油圧式のアクチュエータ6(例えば油圧シリンダ)を備えている。
また、航空機操向装置1は、主操縦士側ステアリングホイール2、副操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4から出力される操作量信号のいずれかに基づいて、操向車輪5を操向駆動するアクチュエータ6を油圧制御するための、コントロールバルブからなるステアリング伝達部7を備えている。
一般的には、前脚車輪を操向車輪5とするが、大型の航空機では、前脚車輪に加えて主脚車輪も操向車輪5とすることがある。なお、ラダーペダル4から出力される操作量信号は、アクチュエータ9を油圧制御するためのコントロールバルブからなるラダー伝達部8に伝達され、垂直尾翼の方向舵10の操向駆動にも用いられる。
航空機操向装置1の動作は、制御装置20によって制御されており、この制御装置20は、切換指示部21及び切換制御部22から構成される。
切換制御部22は、主操縦士側ステアリングホイール2、副操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4の各操作量に応じて、これらから出力された操作量信号を受信し、いずれかの操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7を駆動するものであり、すなわち、前記操作量信号に応じてステアリング伝達部7を介しアクチュエータ6を駆動する構成となっている。
切換指示部21は、切換制御部22に切換指示信号を送信しており、切換制御部22は、付与された切換指示信号に基づいて、主操縦士側ステアリングホイール2、副操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4から受信した操作量信号のうち、いずれの操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するのかを切り換える構成となっている。
また、主操縦士側ステアリングホイール2と副操縦士側ステアリングホイール3との各近傍には、主操縦士側優先スイッチ11と副操縦士側優先スイッチ12とがそれぞれ設けられている。
主操縦士側優先スイッチ11と副操縦士側優先スイッチ12とは、切換指示部21に接続されており、切換指示部21は、各優先スイッチのオン/オフ状態を判定している。主操縦士と副操縦士とは、傍らの優先スイッチをオン状態にすることによって、自らのステアリングホイールの操向指示を、他の操作部(他方操縦士のステアリングホイールやラダーペダル)の操向指示よりも優先して採用し、これによりアクチュエータ6を駆動することを指示できる。
図2〜図4は、切換指示部21が、主操縦士側優先スイッチ11と副操縦士側優先スイッチ12とのオン/オフ状態に応じて、主操縦士側ステアリングホイール2、副操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4から受信した操作量信号のうち、いずれの操作量信号に基づいて、アクチュエータ6を駆動すべきかを決定する処理手順を示したフローチャートである。
具体的には、切換指示部21は、図2〜図4に示すような一連の処理を順次実行するように構成されている。まず、切換指示部21は、ステアリング伝達部7の現駆動が、ラダーペダル4の出力する操作量信号に基づいて行われている(ラダー信号有効状態)のか否かを判定し(ステップS1)、前記現駆動が、ラダーペダル4の出力する操作量信号に基づいて行われていれば、ステップS2以降の処理を実行する。
ステップS2では、切換指示部21は、主操縦士側優先スイッチ11がオン状態となっているか否かを判定し、この判定の結果、主操縦士側優先スイッチ11がオン状態となっていれば、ラダーペダル4の出力する操作量信号よりも主操縦士側ステアリングホイール2の出力する操作量信号を優先するために、ステップS3以降の処理を実行する。
ステップS3では、切換指示部21は、以後、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信してステップS17に進む。
ステップS17では、適宜の設定フラグに基づいて、切換指示部21の決定フローを更に繰り返すか否かを判定し、前記決定フローを繰り返すのであるならば、ステップS1の処理に戻る一方、前記決定フローを繰り返さないのであるならば、一連の処理を終了する。
前記ステップS2において、主操縦士側優先スイッチ11がオン状態となっていなければ、切換指示部21は、副操縦士側優先スイッチ12がオン状態となっているか否かを判定し(ステップS4)、この判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオン状態となっていれば、ラダーペダル4の出力する操作量信号よりも副操縦士側ステアリングホイール3の出力する操作量信号を優先するためにステップS5の処理に進む。
他方、前記ステップS4の判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオン状態となっていなければ、ステップS17に進む。
ステップS5では、切換指示部21は、以後、副操縦士側ステアリングホイール3から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信して前記ステップS17に進む。
前記ステップS1において、ステアリング伝達部7の現駆動が、ラダーペダル4の出力する操作量信号に基づいて行われていなければ、切換指示部21は、前記現駆動が、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行われているか否かを判定し(ステップS6)、前記現駆動が、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行われていれば、ステップS7(図3参照)の処理に進む。
ステップS7では、切換指示部21は、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態からオン状態に変更されたかを判定する。この判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態からオン状態に変更されたならば、より後にオフ状態からオン状態に変更された副操縦士側優先スイッチ12に割り当てられた副操縦士側ステアリングホイール3の操作指示を優先するために、ステップS8の処理に進む。
ステップS8では、切換指示部21は、以後、副操縦士側ステアリングホイール3から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信して前記ステップS17(図2参照)に進む。
前記ステップS7において、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態からオン状態に変更されなければ、切換指示部21は、前記現駆動を主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行った状態のまま、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態となっているかを判定する(ステップS9)。
この判定の結果、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態となっているならば、切換指示部21は、ラダーペダル4の出力する操作量信号を優先切換する前に、副操縦士側優先スイッチ12がオン状態となっているか否かを判定し(ステップS10)、この判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオン状態となっていれば前記ステップS8に進む一方、副操縦士側優先スイッチ12がオン状態となっていなければステップS11に進む。
ステップS11では、切換指示部21は、以後、ラダーペダル4から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信して前記ステップS17(図2参照)に進む。
前記ステップS9において、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態となっていなければ、切換指示部21は、前記ステップS17(図2参照)に進む。
前記ステップS6において、前記現駆動が、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行われていなければ、結局、現在は、副操縦士側ステアリングホイール3から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ9が駆動されていることになる。切換指示部21は、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態からオン状態に変更されたかを判定する(ステップS12)。この判定の結果、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態からオン状態に変更されたならば、より後にオフ状態からオン状態に変更された主操縦士側優先スイッチ11に割り当てられた主操縦士側ステアリングホイール2の操作指示を優先するために、ステップS13の処理に進む。
ステップS13では、切換指示部21は、以後、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信して前記ステップS17(図2参照)に進む。
前記ステップS12における判定の結果、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態からオン状態に変更されなければ、切換指示部21は、ステップS14の処理に進む。
ステップS14では、切換指示部21は、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態となっているかを判定し、この判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態となっているならば、副操縦士側ステアリングホイール3から受信した操作量信号以外の操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動すべく、ステップS15の処理に進む。
ステップS15では、切換指示部21は、主操縦士側優先スイッチ11がオン状態となっているか否かを判定する。この判定の結果、切換指示部21は、主操縦士側優先スイッチ11がオン状態となっていれば、前記ステップS13に進む一方、主操縦士側優先スイッチ11がオン状態となっていなければ、ステップS16に進む。
ステップS16では、切換指示部21は、以後、ラダーペダル4から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信して、前記ステップS17(図2参照)に進む。
前記ステップS14における判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態となっていなければ、そのまま副操縦士側ステアリングホイール3から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動すべく、前記ステップS17(図2参照)に進む。
このように、図2〜図4に示した切換指示部21の処理手順は、主操縦士側ステアリングホイール2の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動しているときに、副操縦士側優先指示スイッチ12がオフ状態からオン状態に変更されたならば、副操縦士側ステアリングホイール3の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動するように切り換える一方、副操縦士側ステアリングホイール3の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動しているときに、主操縦士側優先指示スイッチ11がオフ状態からオン状態に変更されたならば、主操縦士側ステアリングホイール11の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動するように切り換えるものである。
上記の処理手順によれば、仮に、相手側操縦士の錯誤や誤操作により、操向指示の主導権を失った場合であっても、自らの確信に基づいて、操向指示の主導権を取り戻すことができるので、相手側操縦士の不調時や何らかの緊急事態が生じたときに、操向指示の主導権を的確に得ることができる。これにより、主操縦士による操向指示と副操縦士による操向指示とを臨機応変に操向動作に反映することができる。
また、前述のとおり、ラダーペダル4から出力される操作量信号は、操向車輪5と垂直尾翼の方向舵10との両方を操向駆動するために用いられているが、上記の構成によれば、航空機が地上に静止している状態にて垂直尾翼の方向舵の動作状態をチェックする(所謂ラダーチェック)場合に、主操縦士側優先指示スイッチ11と副操縦士側優先指示スイッチ12との少なくとも一方をオン状態とすることにより、ラダーペダル4の操作を操向車輪5の操向から切り離すことができる。それゆえ、ラダーチェックに際して、ラダーペダル4を操作したとしても、操向車輪5を駆動せず、垂直尾翼の方向舵10のみを駆動して、垂直尾翼の方向舵10の動作状態をチェックすることが可能となる。これにより、ラダーチェック時に操向車輪5が操向駆動され、地上面との摩擦によって好ましくない負荷が生じることを回避することができる。
図5は、切換指示部21が、主操縦士側優先スイッチ11と副操縦士側優先スイッチ12とのオン/オフ状態に応じて、主操縦士側ステアリングホイール2、副操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4から受信した操作量信号のうち、いずれの操作量信号に基づいて、アクチュエータ6を駆動すべきかを決定する処理手順を示した更なるフローチャートである。
図5に示したフローチャートと、図2乃至図4に示したフローチャートの実質的相違点は、最初のステップS21にて、切換指示部21が、ステアリング伝達部7の現駆動が、ラダーペダル4の出力する操作量信号に基づいて行われている(ラダー信号有効状態)のか否かを判定し(ステップS21)、この結果、前記現駆動が、ラダーペダル4の出力する操作量信号に基づいて行われていないと判定された後のフロー(ステップS26〜ステップS30)である。
以下、ステップS26〜ステップS30に絞ってその処理内容を説明する。このステップS26〜ステップS30においては、主操縦士側優先スイッチ11と副操縦士側優先スイッチ12との両方がオン状態であるならば、常に、主操縦士側ステアリングホイールの出力する操作量信号が優先されて、前記現駆動を実行することに特徴がある。
ステップS26において、切換指示部21は、前記現駆動が、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行われているか否かを判定し(ステップS26)、前記現駆動が、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行われていれば、ステップS27の処理に進む。
ステップS27では、切換指示部21は、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態となっているか否かを判定し、この判定の結果、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態となっていれば、ステップS28の処理に進む。
ステップS28では、切換指示部21は、以後、ラダーペダル4から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信してステップS31に進む。
前記ステップS27における判定の結果、主操縦士側優先スイッチ11がオフ状態となっていなければ、切換指示部21は、前記ステップS31に進む。
前記ステップS26における判定の結果、前記現駆動が、主操縦士側ステアリングホイール2から受信した操作量信号に基づいて行われていなければ、切換指示部21は、ステップS29の処理に進む。
ステップS29では、切換指示部21は、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態となっているか否かを判定し、この判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態となっていれば、ステップS30の処理に進む。
ステップS30では、切換指示部21は、以後、ラダーペダル4から受信した操作量信号に基づいて、ステアリング伝達部7ないしアクチュエータ6を駆動するように、切換制御部22に切換指示信号を送信してステップS31に進む。
前記ステップS29における判定の結果、副操縦士側優先スイッチ12がオフ状態となっていなければ、切換指示部21は、前記ステップS31に進む。
ステップS31では、前記ステップS17と同様、適宜の設定フラグに基づいて、切換指示部21の決定フローを更に繰り返すか否かを判定し、前記決定フローを繰り返すのであるならば、ステップS21の処理に戻る一方、前記決定フローを繰り返さないのであるならば、一連の処理を終了する。
このように、図5に示した切換指示部21の処理手順は、ラダーペダル4の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動しているときに、主操縦士側優先指示スイッチ11がオン状態であるならば、主操縦士側ステアリングホイール2の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動するように切り換える一方、主操縦士側優先指示スイッチ11がオフ状態であるとともに、副操縦士側優先指示スイッチ12がオン状態であるならば、副操縦士側ステアリングホイール3の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動するように切り換えるものである。
また、上記処理手順は、主操縦士側ステアリングホイール2の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動しているときに、主操縦士優先指示スイッチ11がオフ状態であるならば、ラダーペダル4の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動するように切り換え、副操縦士側ステアリングホイール3の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動しているときに、副操縦士側優先指示スイッチ12がオフ状態であるならば、ラダーペダル4の操作に対応する操作量を基にアクチュエータ6を駆動するように切り換えるものである。
これにより、主操縦士が、操向場面に応じてステアリングホイールとラダーペダルとを使い分けることが容易となり、更には、主操縦士と副操縦士との間で、抵触なく円滑な操向指示の主導権の移動が行われる。
また、上記処理手順によれば、主操縦士側優先指示スイッチ11と副操縦士側優先指示スイッチ12との少なくとも一方をオン状態とすることにより、ラダーペダル4の操作を操向車輪5の操向から切り離し、ラダーチェックに際して、ラダーペダル4を操作したとしても、操向車輪5を駆動せず、垂直尾翼の方向舵10のみを駆動して、垂直尾翼の方向舵10の動作状態をチェックすることが可能となる点については、図2乃至図4に示した処理手順と同様である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、主操縦士側ステアリングホイール2、操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4からの各操作量出力は、圧油流通用の配管などの機械的構造を通じて、制御装置20に伝達されるものであってもよい。
本発明の他の実施形態としては、図6に示すように、航空機操向装置1’の動作を、制御装置30によって制御し、この制御装置30を、切換制御部31及び切換指示部21から構成するようにしてもよい。なお、図6において、図1と同符号を付した部材は図1と同構成からなっている。
航空機操向装置1’においては、主操縦士側ステアリングホイール2、副操縦士側ステアリングホイール3、ラダーペダル4からの各操作量信号は、すべて切換制御部31に出力され、前記切換指示部21の切換指示に応じて適切な前記操作量信号が選択されるとともに、選択された操作量信号に基づいて、アクチュエータ32、33が駆動され、操向車輪7および方向舵10を操向動作させることが可能となる。
1 航空機操向装置
2 主操縦士側ステアリングホイール
3 副操縦士側ステアリングホイール
4 ラダーペダル
5 操向車輪
6 アクチュエータ
7 ステアリング伝達部
8 ラダー伝達部
9 アクチュエータ
10 方向舵
20 制御装置
21 切換指示部
22 切換制御部

Claims (6)

  1. 航空機の操縦室内に設けられたラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールを有する操作部と、前記操作部から出力される操作量に応じて駆動され、少なくとも操向車輪を操向動作させるアクチュエータとを備えた航空機操向装置、を制御する航空機操向装置の制御装置であって、
    前記制御装置は、
    主操縦士と副操縦士との少なくとも一方の指示入力に基づいて、前記ラダーペダル、主操縦士側ステアリングホイール、及び副操縦士側ステアリングホイールのうち、いずれの操作に対応する操作量を基に、前記アクチュエータを駆動するのかを排他的に切り換える切換制御部を備えることを特徴とする航空機操向装置の制御装置。
  2. 前記主操縦士側ステアリングホイール及び副操縦士側ステアリングホイールの各近傍には、割り当てられたステアリングホイールの操作に対応する操作量を、他の操作部の操作に対応する操作量より優先的に選択して、前記アクチュエータを駆動することを指示する優先指示スイッチが設けられる一方、
    前記制御装置は、
    現在、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているか否かを判定し、
    この判定の結果、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
    前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオン状態であるならば、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示する一方、
    前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態であるとともに、前記副操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオン状態であるならば、前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することを特徴とする請求項1に記載の航空機操向装置の制御装置。
  3. 前記制御装置は、
    更に、現在、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているか否かを判定し、
    この判定の結果、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
    前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態であるならば、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することを特徴とする請求項2に記載の航空機操向装置の制御装置。
  4. 前記制御装置は、
    現在、前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
    前記副操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態であるならば、前記ラダーペダルの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することを特徴とする請求項3に記載の航空機操向装置の制御装置。
  5. 前記制御装置は、
    更に、現在、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているか否かを判定し、
    この判定の結果、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
    前記副操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態からオン状態に変更されたならば、前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することを特徴とする請求項2に記載の航空機操向装置の制御装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記副操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動しているときに、
    前記主操縦士側ステアリングホイールに割り当てられた優先指示スイッチがオフ状態からオン状態に変更されたならば、前記主操縦士側ステアリングホイールの操作に対応する操作量を基に前記アクチュエータを駆動するように切り換えを前記切換制御部に指示することを特徴とする請求項5に記載の航空機操向装置の制御装置。
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