JP5806380B2 - 自動二輪車におけるフロントフェンダ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、前輪を上方から覆うフロントフェンダが、前輪を下端部で軸支する左右一対の脚部を有するフロントフォークに前記前輪に対する近接・離反を可能として支持されるとともに少なくとも前記フロントフォークの前方で前記前輪を上方から覆うアップフェンダと、前記フロントフォークの後方で前記前輪を上方から覆うようにして前記アップフェンダよりも下方に配置されるとともに前記前輪に対する上下方向相対位置を一定として前記フロントフォークに支持されるダウンフェンダとで構成される自動二輪車に関し、特に、フロントフェンダ構造の改良に関する。
前輪を上方から覆うアップフェンダと、該アップフェンダよりも下方かつ後方で前輪を上方から覆うダウンフェンダとでフロントフェンダが構成されるようにした自動二輪車が、特許文献1で知られている。
日本特許第4031502号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、アップフェンダは、フロントフォークの脚部の前方で前輪を上方から覆い、ダウンフェンダがフロントフォークの脚部の後方で前輪を上方から覆うように形成されており、前輪からの水や泥の跳ね上げを充分に防止するために、前記アップフェンダをフロントフォークの脚部よりも後方まで延ばしたいと言う要望がある。しかるにアップフェンダは、前輪に対する近接・離反を可能としてフロントフォークに支持されるのに対して、ダウンフェンダは前輪に対する上下方向相対位置を一定としてフロントフォークに支持されるので、撥ね上げられた水や泥の乗員側への飛散を効率良く減らすためにはアップフェンダおよびダウンフェンダの位置関係が重要になる。あるいはまたアップフェンダの後部をフロントフォークの脚部よりも後方に単純に延ばした構造では、アップフェンダの後部およびダウンフェンダの前部の相互干渉への配慮が必要である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、アップフェンダおよびダウンフェンダの相互の機能によって泥や水の乗員側への飛散を減らすことを可能とし、あるいはまたアップフェンダおよびダウンフェンダの相互干渉を回避し得るようにした自動二輪車におけるフロントフェンダ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、前輪を上方から覆うフロントフェンダが、前輪を下端部で軸支する左右一対の脚部を有するフロントフォークに前記前輪に対する近接・離反を可能として支持されるとともに少なくとも前記フロントフォークの前方で前記前輪を上方から覆うアップフェンダと、前記フロントフォークの後方で前記前輪を上方から覆うようにして前記アップフェンダよりも下方に配置されるとともに前記前輪に対する上下方向相対位置を一定として前記フロントフォークに支持されるダウンフェンダとで構成される自動二輪車において、前記アップフェンダが、その後部を平面視で前記ダウンフェンダの前部に重ねるようにして前記フロントフォークの前後にわたって延びるとともに乗員乗車時の前記アップフェンダの後端下縁が前記ダウンフェンダの前端上縁よりも下方に位置するように形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、左右一対の前記脚部を避けるように幅方向内方に凹んで横断面円弧状となる湾曲側壁部が前記アップフェンダの左右両側に設けられ、前記ダウンフェンダが、上方に膨らんだ円弧状の横断面形状を有して前記前輪に上方から対向する天井壁部ならびに該天井壁部の左右両側に一体に連設される左右一対の側壁部を有するように形成され、このダウンフェンダの前部に、前記アップフェンダが前記前輪に近接したときに前記アップフェンダの前記湾曲側壁部が前記ダウンフェンダの前部と干渉するのを避けるための逃げ凹部が、左右一対の前記側壁部の上部から前記天井壁部にかけて後方側に凹むようにして形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記天井壁部の前部上面に、前記アップフェンダが前記前輪に近接したときに前記アップフェンダの後部両側の一部を収容可能として下方に凹んだ左右一対の凹部が前後方向に延びて形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ダウンフェンダの前端部下面に、下方に突出する突部が設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記突部が、前記ダウンフェンダを前記フロントフォークの脚部に固定するためのステーの一部で構成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記アップフェンダの後部の後方で車体フレームに、該アップフェンダの後端下縁よりも側面視で上方に位置するようにして電装品が取付けられることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ダウンフェンダは、その後端下縁が前記前輪の回転軸線よりも下方に位置するように形成されることを第7の特徴とする。
本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ダウンフェンダの後部が、その車幅方向に沿う幅を下方に向かうにつれて広くするように形成されることを第8の特徴とする。
本発明は、第1〜第8の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ダウンフェンダよりも前方で前記アップフェンダの下面に、車幅方向に延びるリブが設けられることを第9の特徴とする。
本発明は、第1〜第9の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ダウンフェンダの後端部に、該ダウンフェンダから左右両側に張り出す翼形状の整流板が設けられることを第10の特徴とする。
本発明は、第10の特徴の構成に加えて、前記整流板に、複数の羽板を有するとともにそれらの羽板相互間に流通孔が形成されるルーバが、前輪側から見たときに前記羽板が前記流通孔を覆う位置にあるようにして設けられることを第11の特徴とする。
本発明は、第1〜第11の特徴の構成のいずれかに加えて、前記フロントフォークが備える左右一対の脚部および前記ダウンフェンダの前方に、左右一対の前記脚部を前方から覆う左右一対の導風部材が、前方からの走行風を前記両脚部の後方のエンジン側に導くようにして固定配置されることを第12の特徴とする。
さらに本発明は、第12の特徴の構成に加えて、前記導風部材の側面視形状が、前方に突出する前方突部と、該前方突部から後上がりに延びる上傾斜部と、前記前方突部から後下がりに延びる下傾斜部とを有して略V字状に形成されることを第13の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、アップフェンダが、該アップフェンダの後部を平面視でダウンフェンダの前部に重ねるようにして前記フロントフォークの前後にわたって延び、しかも乗員乗車時にアップフェンダの後端下縁がダウンフェンダの前端上縁よりも下方に位置するので、前輪から撥ね上げられた水や泥がダウンフェンダの前端から後方に飛散してもアップフェンダの後端部でその泥や水を受けることを可能とし、前輪から撥ね上げられた水や泥が乗員側に達するのを極力防止することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、フロントフォークが備える左右一対の脚部を避けるように幅方向内方に凹んで横断面円弧状となる湾曲側壁部がアップフェンダの左右両側に設けられるのであるが、アップフェンダが前輪に近接したときにアップフェンダの両湾曲側壁部がダウンフェンダの前部と干渉するのを避けるための逃げ凹部がダウンフェンダの前部に形成されるので、アップフェンダおよびダウンフェンダの相互干渉が生じるのを防止しつつアップフェンダをダウンフェンダ側に極力近接させて前輪からの水や泥の跳ね上げを充分に防止することができる。
本発明の第3の特徴によれば、ダウンフェンダの天井壁部の前部上面に形成される左右一対の凹部に、前輪に近接したときにアップフェンダの後部両側の一部を収容することができるので、アップフェンダおよびダウンフェンダの相互干渉が生じるのを防止しつつアップフェンダをダウンフェンダ側により近接させることができ、前輪からの水や泥の跳ね上げを充分に防止することができる。
本発明の第4の特徴によれば、下方に突出するようにしてダウンフェンダの前端部下面に突部が設けられるので、該突部が設けられる部分ではダウンフェンダおよび前輪間の間隔を狭くして、走行時に前輪の回転に伴って前方に飛散する泥等がダウンフェンダの前端から上面側に回り込み、ダウンフェンダの上面が汚れることを抑制することができる。
本発明の第5の特徴によれば、ダウンフェンダをフロントフォークの脚部に固定するためのステーの一部で突部が構成されるので、ダウンフェンダの下面形状を特別に変更することなく、第4の特徴の効果を得ることができる。
本発明の第6の特徴によれば、車体フレームに取付けられる電装品をアップフェンダの後部で前方から覆うようにして、前輪から跳ね上がられる水や泥が電装品に付着するのを防止することができる。
本発明の第7の特徴によれば、ダウンフェンダの後端下縁が前輪の回転軸線よりも下方に配置されるので、前輪から後方に撥ね上げられる泥や水がエンジンおよび乗員側に飛散するのをダウンフェンダの後端部によって極力抑制することができる。
本発明の第8の特徴によれば、ダウンフェンダの後部が下方に向かって末広がりとなるように形成されるので、前輪から後方に撥ね上げられる泥や水がエンジンおよび乗員側に飛散するのをダウンフェンダの後部で効果的に抑制することができる。
本発明の第9の特徴によれば、アップフェンダの下面に、ダウンフェンダよりも前方に位置するリブが車幅方向に延びるようにして設けられるので、走行時に前方から前輪の上方に飛散してアップフェンダの内面に付着した泥等が後方に飛び散らないようにすることができ、乗員まで泥が到達するのを防止することができる。
本発明の第10の特徴によれば、ダウンフェンダの後端部から翼形状の整流板が左右両側に張り出すので、ダウンフェンダの後端を車幅方向に拡げることで、泥よけ性能を高めることができる。
本発明の第11の特徴によれば、整流板にルーバが設けられるのでエンジン側に走行風を導くことができ、しかもルーバが有する複数の流通孔は前輪側から見たときに羽板で覆われるので、前輪側からの泥等が流通孔を経てエンジン側に及ぶことを防止することができる。
本発明の第12の特徴によれば、フロントフォークが備える左右一対の脚部を前方から覆う左右一対の導風部材が、前方からの走行風を前記両脚部の後方のエンジン側に導くようにしてダウンフェンダの前方に固定配置されるので、ダウンフェンダの後方のエンジン側に走行風を流すことができる。
さらに本発明の第13の特徴によれば、導風部材が側面視では前方に向けたV字状の形状を有するものであるので、導風部材に、走行風に対する充分な耐久性を付与することができる。
図1は自動二輪車の側面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1のフロントフォーク付近の拡大図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3−3線断面図である。(第1の実施の形態) 図4は図2の4−4線断面図である。(第1の実施の形態) 図5は図2の5−5線断面図である。(第1の実施の形態) 図6はダウンフェンダの斜視図である。(第1の実施の形態) 図7は乗員乗車状態での図2に対応した図である。(第1の実施の形態) 図8はフロントフォークが最大限収縮した状態での自動二輪車の前部側面図である。(第1の実施の形態) 図9は図1の9矢視図である。(第1の実施の形態) 図10は図9の10矢視側面図である。(第1の実施の形態) 図11はヘッドライト用ステーの斜視図である。(第1の実施の形態) 図12は乗員乗車状態でアップフェンダの後端下縁がダウンフェンダの前端上縁よりも上方にある状態での図7に対応した図である。(第1の実施の形態) 図13は第2の実施の形態の図2に対応した側面図である。(第2の実施の形態) 図14は図13の14−14線断面図である。(第2の実施の形態) 図15は第3の実施の形態のダウンフェンダの背面図である。(第3の実施の形態) 図16は第4の実施の形態のダウンフェンダの斜視図である。(第4の実施の形態) 図17は図16の17矢視図である。(第4の実施の形態)
11・・・フロントフォーク
35・・・脚部
45・・・フロントフェンダ
46・・・アップフェンダ
46a・・・湾曲側壁部
46b・・・アップフェンダの後端下縁
47・・・ダウンフェンダ
47a・・・天井壁部
47b・・・側壁部
47c・・・ダウンフェンダの前端上縁
47d・・・ダウンフェンダの後端下縁
52・・・逃げ凹部
55・・・ステー
62・・・突部
63・・・リブ
65・・・導風部材
65a・・・前方突部
65b・・・上傾斜部
65c・・・下傾斜部
88・・・整流板
89・・・ルーバ
89a・・・羽板
90・・・流通孔
94・・・凹部
95・・・電装品であるホーン
C・・・前輪の回転軸線
E・・・エンジン
WF・・・前輪
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態について図1〜図12を参照しながら説明すると、先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを下端部で軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12からわずかに後下がりに延びる前半傾斜部13aならびに前半傾斜部13aよりも急傾斜で前半傾斜部13aの後端から後下がりに延びる後半傾斜部13bを有するメインパイプ13と、該メインパイプ13の前半傾斜部13aよりも急角度に傾斜して前記ヘッドパイプ12から後下がりに延びるダウンパイプ14と、前記メインパイプ13における後半傾斜部13bの下部から後上がりに延びる左右一対のリヤパイプ15…と、前記メインパイプ13における前半傾斜部13aの後端および前記リヤパイプ15…の中間部間を連結する連結パイプ16…とを備える。
車体フレームFには、エンジンEのエンジン本体18が、前記メインパイプ13における後半傾斜部13bの下部にエンジンハンガ(図示せず)を介して支持されるとともに前記ダウンパイプ14の下部に設けられたエンジンハンガ17で支持されるようにして搭載される。またエンジン本体18の上方で前記車体フレームFにおけるメインパイプ13の前半傾斜部13aを跨ぐように燃料タンク19が配置され、この燃料タンク19は、前記メインパイプ13における前半傾斜部13aの前端部および前記ダウンパイプ14の上タンブ間にわたるスチフナ91にラバー92を介して支持される。その燃料タンク19の後方には、前記車体フレームFにおけるリヤパイプ15…で支持されるようにしてタンデム型の乗車用シート20が配置される。
前記エンジン本体18は、車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト21を回転自在に支承するクランクケース22と、該クランクケース22の前側上部に結合されて上方に立ち上がるシリンダブロック23と、該シリンダブロック23の上端に結合されるシリンダヘッド24と、該シリンダヘッド24の上端に結合されるヘッドカバー25とを備える。
また前記エンジン本体18の下部すなわちクランクケース22には、後方に延びるミッションケース26が連設されており、このミッションケース26には、前記クランクシャフト21からの回転動力を変速するための変速機(図示せず)が収容され、ミッションケース26には出力軸27が回転自在に支承される。
前記車体フレームFのメインパイプ13における後半傾斜部13bの下部に連設された左右一対のピボットフレーム93…には、後端で後輪WRを軸支するスイングアーム28の前端が支軸29を介して揺動可能に支承されており、車体フレームFのリヤパイプ15および前記スイングアーム28の後部間にはリヤクッションユニット30が設けられる。
前記後輪WRには前記出力軸27から回転動力が伝達されるものであり、出力軸27のミッションケース26からの突出端部に固着された駆動スプロケット31と、前記後輪WRの車軸に設けられた被動スプロケット32とに、無端状のチェーン33が巻き掛けられる。
図2〜図4を併せて参照して、前記フロントフォーク11は、前輪WFを下端部で軸支する左右一対の脚部35,35と、それらの脚部35…の上端部間を連結するトップブリッジ36(図1参照)と、該トップブリッジ36よりも下方で前記両脚部35…を連結するボトムブリッジ37とを有し、トップブリッジ36およびボトムブリッジ37は前記ヘッドパイプ12を上下から挟む位置に配置され、ヘッドパイプ12で操向可能に支承されるようにして該ヘッドパイプ12内に挿入されステアリング軸38がトップブリッジ36およびボトムブリッジ37間に設けられる。またトップブリッジ36には、バー状の操向ハンドル39(図1参照)の長手方向中央部が取付けられる。
前記脚部35は、トップブリッジ36およびボトムブリッジ37に固定されるインナーチューブ40と、該インナーチューブ40の下部を嵌合せしめるアウターチューブ41とで正立型に構成されるものであり、インナーチューブ40の下部およびアウターチューブ41の上部間に蛇腹状のブーツ42が設けられ、脚部35内に緩衝機構が内蔵される。また両脚部35…におけるアウターチューブ41…の下端部間に前輪WFの車軸43(図1参照)が支承される。
前輪WFはフロントフェンダ45で上方から覆われるものであり、このフロントフェンダ45は、前記前輪WFを上方から覆うアップフェンダ46と、前記前輪WFを上方から覆うようにして前記アップフェンダ46よりも下方に配置されるダウンフェンダ47とで構成される。しかも前記アップフェンダ46は、該アップフェンダ46の後部を平面視で前記ダウンフェンダ47の前部に重ねるようにして前記フロントフォーク11の前後にわたって延びて前輪WFを上方から覆うように形成される。
前記アップフェンダ46は、上方に向けて膨らんだ円弧状の横断面形状を有するものであり、車幅方向で並ぶ一対のボルト48,48が図示しないカラーを介して前記アップフェンダ46に下方から挿通されるとともに前記フロントフォーク11におけるボトムブリッジ37の前部に螺合され、図示しないカラーを介して前記アップフェンダ46に下方から挿通されるボルト50が前記ボトムブリッジ37の後部の車幅方向中央部に螺合されることによって前記ボトムブリッジ37に固定される。而して前記ボトムブリッジ37は、前輪WFに対する近接・離反が可能であるので、前記アップフェンダ46は、前輪WFに対する近接・離反を可能として前記フロントフォーク11に支持されることになる。
また前記アップフェンダ46の左右両側には、前記フロントフォーク11が備える左右一対の脚部35…のうち前記ブーツ42…が設けられる部分を避けるように幅方向内方に凹んで横断面円弧状となる湾曲側壁部46a,46aが設けられる。
図5および図6を併せて参照して、前記ダウンフェンダ47は、上方に膨らんだ円弧状の横断面形状を有して前輪WFに上方から対向する天井壁部47aと、該天井壁部47aの左右両側に一体に連設される左右一対の側壁部47b,47bとを有して横断面略U字状に形成されるものであり、このダウンフェンダ47の前部が、前記フロントフォーク11における両脚部35…のアウターチューブ41…に支持される。而してアウターチューブ41…は、前記前輪WFに対する上下方向相対位置が一定であるので、前記ダウンフェンダ47は、前記前輪WFに対する上下方向相対位置を一定として前記フロントフォーク11に支持されることになる。
而して前輪WFに対する近接・離反が可能である前記アップフェンダ46が、該アップフェンダ46の後部を平面視で前記ダウンフェンダ47の前部に重ねるようにして前記フロントフォーク11の前後にわたって延びるように形成され、前輪WFに対する上下方向相対位置を一定としたダウンフェンダ47が、フロントフォーク11の後方で前輪WFを上方から覆うようにしてアップフェンダ46よりも下方に配置されているので、乗車用シート20に乗員が乗車したときには、図7で示すように、上下方向に伸縮可能である前記脚部35…が収縮し、アップフェンダ46がダウンフェンダ47に近接する。この際、前記アップフェンダ46の後端下縁46bが前記ダウンフェンダ47の前端上縁47cよりも下方に位置するように前記アップフェンダ46が形成される。すなわち乗員乗車時に前記ダウンフェンダ47の前端上縁47cを通る水平線L1よりも下方に前記アップフェンダ46の後端下縁46bが配置される。
なお乗員として、この実施の形態では40kg以上の体重の乗員を想定しており、したがって40kg以上の体重の乗員の乗車時にフロントフォーク11が収縮することで、アップフェンダ46の後端下縁46bおよびダウンフェンダ47の前端上縁47cの上下方向相対位置が上述の関係となる。
また前記ダウンフェンダ47は、その後端下縁47dが前記前輪WFの回転軸線Cすなわち前輪WFの車軸43の中心軸線よりも下方に位置するように形成されており、前記回転軸線Cを通る水平線L2よりも下方に前記ダウンフェンダ47の後端下縁47dが配置される。
前記フロントフォーク11の前記脚部35…が、図8で示すように、最大限収縮すると、前記脚部35…を避けるように幅方向内方に凹んで前記アップフェンダ46の左右両側に設けられた湾曲側壁部46a…が前記ダウンフェンダ47の前部に近接することになる。そこでダウンフェンダ47の前部および前記湾曲側壁部46a…の干渉を回避すべく、天井壁部47aならびに該天井壁部47aの左右両側に一体に連設される左右一対の側壁部47b,47bを有する前記ダウンフェンダ47の前部には、前記側壁部47b…の上部から前記天井壁部47aにかけて後方側に凹む逃げ凹部52が、ダウンフェンダ47の前部に前記湾曲側壁部46a…が干渉するのを避けるようにして形成される。
また前記ダウンフェンダ47における前記天井壁部47aの前部上面には、前記アップフェンダ46が前記前輪WFに近接したときに前記アップフェンダ46の後部両側の一部を収容可能として下方に凹んだ左右一対の凹部94,94が前後方向に延びて形成される。
前記アップフェンダ46の後部の後方で車体フレームFのダウンパイプ14には、前記アップフェンダ46の後端下縁46bよりも側面視で上方に位置するようにして電装品であるホーン95が取付けられる。
前記ダウンフェンダ47を支持するために、前記フロントフォーク11における脚部35のアウターチューブ41…には、その上端寄りの前部から前方に突出する第1支持突部53…と、第1支持突部53…よりも上方の後部から後方に突出する第2支持突部54…とが突設される。
第1支持突部53…および第2支持突部54…にはステー55が締結されており、前記ダウンフェンダ47の前端部は該ステー55を介して前記アウターチューブ41…に支持される。
前記ステー55は、前端部が第1支持突部53…に締結されるとともに前記アウターチューブ41…を車幅方向内方側で回り込んで後方に延びる左右一対の支持板部55a,55aと、前記脚部35…の後方で前記支持板部55a…の後端から上方に立ち上がって前記ダウンフェンダ47における側壁部47b…の内面に対向する左右一対の立ち上がり板部55b,55bと、両立ち上がり板部55b…の上端間を連結して前記ダウンフェンダ47における天井壁部47aの内面に近接、対向する円弧状の連結板部55cとを一体に有するように形成される。
前記支持板部55a…の前端部には第1ウエルドナット56,56が固着されており、第1支持突部53…に挿通されるボルト57,57を第1ウエルドナット56…に螺合して締めつけることで前記支持板部55a…の前端部すなわち前記ステー55の前端部が第1支持突部53…に締結される。
また前記支持板部55a…の後端には、前記ダウンフェンダ47における側壁部47b…の前端下部内面および前記支持板部55a…の後端外面間に挟まれる鍔部58a,58aを有する第2ウエルドナット58,58が固着されており、前記側壁部47b…の前端下部に挿通されるボルト59,59を第2ウエルドナット58…に螺合して締めつけることで、前記側壁部47b…の前端下部が前記ステー55に締結される。
さらに第2支持突部54に対応する部分で前記立ち上がり板部55b,55bの上端部には、前記ダウンフェンダ47における側壁部47b…の前端上部内面および前記立ち上がり板部55b,55bの上端部外面間に挟まれる鍔部60a,60aを有する第3ウエルドナット60,60が固着されており、前記鍔部60a…との間に前記側壁部47b…の前端上部を挟む第2支持突部54…および前記側壁部47b…の前端上部に挿通されるボルト61,61を第3ウエルドナット60…に螺合して締めつけることで、前記ステー55の前記立ち上がり板部55b…の上端部および前記側壁部47b…の前端上部が共締めで第2支持突部54…に締結される。
前記ダウンフェンダ47の前端部下面には、下方に突出する突部62が設けられるものであり、この突部62は、前記ステー55の一部である立ち上がり板部55b…および連結板部55cで構成される。また前記ダウンフェンダ47よりも前方で前記アップフェンダ46の下面には、車幅方向に延びるリブ63が設けられる。
図9〜図11を併せて参照して、前記フロントフォーク11のトップブリッジ36およびボトムブリッジ37には、ヘッドライト用ステー70が支持されるものであり、このヘッドライト用ステー70は、メインパイプ71と、該メインパイプ71が取付けられる下部取付け板72と、前記メインパイプ71に一端が固着される左右一対のサブパイプ73,73と、両サブパイプ73…の中間部に固着される支持板74,74と、両サブパイプ73…の他端が共通に固着される上部取付け板75とを備える。
前記メインフパイプ71は、下方に開いた略U字状に形成される湾曲部71aと、湾曲部71aの両端下部からフロントフォーク11のボトムブリッジ37側に延びる左右一対の腕部71b,71bとを一体に有するように形成される。また左右一対のサブパイプ73,73の一端は前記湾曲部71aの左右両側中間部に一端が固着されてフロントフォーク11のトップブリッジ36側に延出されており、前記メインパイプ71の両腕部71b,71bが下部取付け板72に固着され、前記両サブパイプ73…の他端が上部取付け板75に固着される。
前記下部取付け板72は、前記ボトムブリッジ37の上面に上方から当接されるものであり、この下部取付け板72に固着されて該下部取付け板72から下方に突出する一対のピン76,76の下部が前記ボトムブリッジ37に設けられる一対の差し込み孔77,77(図3参照)に差し込まれる。一方、前記上部取付け板75は、前記トップブリッジ36の下面に下方から当接されるものであり、この上部取付け板75に固着されて該上部取付け板75から下方に突出する一対のピン78,78の上部が前記トップブリッジ36に設けられる一対の差し込み孔(図示せず)に差し込まれる。これにより前記フロントフォーク11のトップブリッジ36およびボトムブリッジ37にヘッドライト用ステー70が支持されることになる。
前記支持板74の前部には挿通孔79,79が設けられており、正面視で前記メインパイプ71の湾曲部71a内に配置されるヘッドライト80の両側面が前記挿通孔79…に挿通されるボルト81…で前記支持板74に支持される。また前記支持板74の後部には取付け孔82,82が設けられており、前記ヘッドライト80の左右両側に配置されるウインカ83,83が、前記取付け孔82…を用いて前記支持板74に取付けられる。
また前記両サブパイプ83…間には前記ヘッドライト80の後方に位置するようにして計器支持ステー84が設けられており、前記ヘッドライト80の後方斜め上方に配置される計器ユニット85が前記計器支持ステー84および前記トップブリッジ36で支持される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、前輪WFを上方から覆うフロントフェンダ45を、フロントフォーク11の後方で前輪WFを上方から覆うとともに前輪WFに対する上下方向相対位置を一定としてフロントフォーク11に支持されるダウンフェンダ47と協働して構成するアップフェンダ46が、該アップフェンダ46の後部を平面視でダウンフェンダ47の前部に重ねるようにしてフロントフォーク11の前後にわたって延びて前輪WFを上方から覆うように形成されるとともに前輪WFに対する近接・離反を可能としてフロントフォーク11に支持され、乗員乗車時の前記アップフェンダ46の後端下縁46bがダウンフェンダ47の前端上縁47cよりも下方に位置するので、前輪WFから撥ね上げられた水や泥が図7の矢印で示すようにダウンフェンダ47の前端から後方に飛散してもアップフェンダ46の後端部でその泥や水を受けることを可能とし、前輪WFから撥ね上げられた水や泥が乗員側に達するのを極力防止することができる。
それに対して図12で示すように、フロントフェンダ45′をダウンフェンダ47と協働して構成するアップフェンダ46′の乗員乗車時の後端下縁46′bがダウンフェンダ47の前端上縁47cよりも上方に位置する場合、すなわち前記ダウンフェンダ47の前端上縁47cを通る水平線L1よりも上方に前記アップフェンダ46′の後端下縁46′bが在る場合には、前輪WFから撥ね上げられた水や泥が図12の矢印で示すようにダウンフェンダ47の前端から後方に飛散すると、アップフェンダ46′の後端部で受けられない水や泥が乗員側に飛散するが、上述のように、乗員乗車時の前記アップフェンダ46の後端下縁46bがダウンフェンダ47の前端上縁47cよりも下方に位置することによって、前輪WFから撥ね上げられた水や泥が乗員側に達するのを極力防止することができるのである。
またフロントフォーク11が備える左右一対の脚部35を避けるように幅方向内方に凹んで横断面円弧状となる湾曲側壁部46a,46aがアップフェンダ46の左右両側に設けられ、上方に膨らんだ円弧状の横断面形状を有して前輪WFに上方から対向する天井壁部47aならびに該天井壁部47aの左右両側に一体に連設される左右一対の側壁部47bを有するダウンフェンダ47の前部に、アップフェンダ46が前輪WFに近接したときに前記湾曲側壁部46aが前記ダウンフェンダ47の前部と干渉するのを避けるための逃げ凹部52が、左右一対の前記側壁部47b…の上部から天井壁部47aにかけて後方側に凹むようにして形成されるので、アップフェンダ46およびダウンフェンダ47の相互干渉が生じるのを防止することができる。
また前記ダウンフェンダ47における前記天井壁部47aの前部上面に、前記アップフェンダ46が前記前輪WFに近接したときに前記アップフェンダ46の後部両側の一部を収容可能として下方に凹んだ左右一対の凹部94,94が前後方向に延びて形成されるので、アップフェンダ46およびダウンフェンダ47の相互干渉が生じるのを防止しつつアップフェンダ46をダウンフェンダ47側により近接させることができ、前輪WFからの水や泥の跳ね上げを充分に防止することができる。
またダウンフェンダ47の前端部下面に、下方に突出する突部62が設けられるので、突部62が設けられる部分ではダウンフェンダ47および前輪WF間の間隔を狭くして、走行時に前輪WFの回転に伴って前方に飛散する泥等がダウンフェンダ47の前端から上面側に回り込み、ダウンフェンダ47の上面が汚れることを抑制することができる。
しかも前記突部62が、ダウンフェンダ47をフロントフォーク11の脚部35…に固定するためのステー55の一部で構成されるので、ダウンフェンダ47の下面形状を特別に変更することなく、ダウンフェンダ47の上面が汚れることを抑制する効果を得ることができる。
また前記アップフェンダ46の後部の後方で車体フレームFのダウンパイプ14には、前記アップフェンダ46の後端下縁46bよりも側面視で上方に位置するようにしてホーン95が取付けられるので、前輪WFから跳ね上がられる水や泥が前記ホーン95に付着するのを防止することができる。
また前記ダウンフェンダ47は、その後端下縁47dが前輪WFの回転軸線Cよりも下方に位置するように形成されるので、前輪WFから後方に撥ね上げられる泥や水がエンジンEおよび乗員側に飛散するのをダウンフェンダ47の後端部によって極力抑制することができる。
またダウンフェンダ47よりも前方でアップフェンダ46の下面に、車幅方向に延びるリブ63が設けられるので、走行時に前方から前輪WFの上方に飛散してアップフェンダ46の内面に付着した泥等が後方に飛び散らないようにすることができ、乗員まで泥が到達するのを防止することができる。
第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態について図13および図14を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
前記フロントフォーク11が備える左右一対の脚部35…および前記ダウンフェンダ47の前方には、前記両脚部35…を前方から覆う左右一対の導風部材65,65が、固定配置される。
この導風部材65は、その平面視では後方に向かうにつれて車幅方向外方に位置するようにして車幅方向外方に膨らんだ形状を有して、前記フロントフォーク11における脚部35の前方に配置されるものであり、図14の矢印で示すように、導風部材65の側方を通過した走行風は、前記脚部35の後方では該脚部35の後方側で渦が生じることで発生する負圧によって車幅方向内方側に引き寄せられ、ダウンフェンダ47の後方のエンジンE側に走行風を流すことができる。
また前記導風部材65は、その側面視形状が、前方に突出する前方突部65aと、該前方突部65aから後上がりに延びる上傾斜部65bと、前記前方突部65aから後下がりに延びる下傾斜部65cとを有し、前方突部65a、上傾斜部65bおよび下傾斜部65cが略V字状となるように配置される。
而して前方突部65aに走行風が当たったときには上傾斜部65bおよび下傾斜部65cが支持作用を発揮し、上傾斜部65bに走行風が当たったときには下傾斜部65cが支持作用を発揮し、下傾斜部65cに走行風が当たった時には上傾斜部65bが支持作用を発揮するようにして走行風に対して充分な耐久性を有する。
また前記導風部材65は、上傾斜部65bおよび下傾斜部65cの後部間を連結する平板状の被取付け部65dを一体に有しており、その被取付け部65dの下部が、フロントフォーク11における脚部35のアウターチューブ41…の上端寄りの前部に設けられて前方に突出する第1支持突部53に、前記ステー55における支持板部55aの前端部ともに共締めで締結するようにしてボルト57で締結され、第1支持突部53よりも上方で前記アウターチューブ41の前部から前方に突出する第3支持突部66にボルト67で締結される。
この第2の実施の形態によれば、フロントフォーク11が備える左右一対の脚部35およびダウンフェンダ47の前方に、左右一対の前記脚部35,35を前方から覆う左右一対の導風部材65,65が、前方からの走行風を前記両脚部35…の後方のエンジンE側に導くようにして固定配置されるので、ダウンフェンダ47の後方のエンジンE側に走行風を流すことができる。
また導風部材65の側面視形状が、前方に突出する前方突部65aと、該前方突部65aから後上がりに延びる上傾斜部65bと、前記前方突部65aから後下がりに延びる下傾斜部65cとを有して略V字状に形成されるので、導風部材65に、走行風に対する充分な耐久性を付与することができる。
第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態のダウンフェンダについて図15を参照しながら説明すると、このダウンフェンダ47の後部は、その車幅方向に沿う幅を下方に向かうにつれて広くするように形成される。すなわちダウンフェンダ47の後部両側には側方に張り出す左右一対の張出部47e,47eが一体に形成されており、それらの張出部47e…の側方張出量が後方に向かうにつれて大きくなるように設定される。
この第3の実施の形態によれば、前輪WF(第1の実施の形態参照)から後方に撥ね上げられる泥や水がエンジンE(第1の実施の形態参照)および乗員側に飛散するのをダウンフェンダ47の後部で効果的に抑制することができる。
第4の実施の形態
本発明の第4の実施の形態について図16および図17を参照しながら説明すると、ダウンフェンダ47の後端部に、該ダウンフェンダ47から左右両側に張り出す翼形状の整流板88,88が一体に設けられ、それらの整流板88…にはルーバ89,89が設けられる。
前記ルーバ89は、複数の羽板89a…を有するとともに、それらの羽板89a…相互間に流通孔90…が形成されるように構成されるのであるが、各羽板89a…が、前輪WF側から見たときに前記流通孔90…を覆う位置にあるようにして前記ルーバ89が前記整流板88に設けられる。
この第4の実施の形態によれば、ダウンフェンダ47の後端部から翼形状の整流板88,88が左右両側に張り出すので、ダウンフェンダ47の後端を車幅方向に拡げることで、泥よけ性能を高めることができる。
また整流板88にルーバ89が設けられるのでエンジンE側に走行風を導くことができ、しかもルーバ89が有する複数の流通孔90…は前輪WF側から見たときに羽板89a…で覆われるので、前輪WF側からの泥等が流通孔90…を経てエンジンE側に及ぶことを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では乗員乗車時にアップフェンダの後端下縁がダウンフェンダの前端上縁よりも下方に位置するようにしたが、この場合、乗員が乗車いない状態でアップフェンダの後端下縁がダウンフェンダの前端上縁よりも上方に位置するようにしてもよい。そうすれば、アップフェンダおよびダウンフェンダの一方ありは両方をできるだけ小さくしつつ、乗員乗車時に本発明の効果を得ることができる。また乗員が乗車しない状態でもアップフェンダの後端下縁が、ダウンフェンダの前端上縁と同じ高さか、ダウンフェンダの前端上縁よりも下方に位置するようにしてもよく、この場合には、乗員の体重がたとえば40kg以下であっても乗車時に本発明の効果を得ることができる。

Claims (12)

  1. 前輪(WF)を上方から覆うフロントフェンダ(45)が、前輪(WF)を下端部で軸支する左右一対の脚部(35)を有するフロントフォーク(11)に前記前輪(WF)に対する近接・離反を可能として支持されるとともに少なくとも前記フロントフォーク(11)の前方で前記前輪(WF)を上方から覆うアップフェンダ(46)と、前記フロントフォーク(11)の後方で前記前輪(WF)を上方から覆うようにして前記アップフェンダ(46)よりも下方に配置されるとともに前記前輪(WF)に対する上下方向相対位置を一定として前記フロントフォーク(11)に支持されるダウンフェンダ(47)とで構成される自動二輪車において、前記アップフェンダ(46)が、その後部を平面視で前記ダウンフェンダ(47)の前部に重ねるようにして前記フロントフォーク(11)の前後にわたって延びるとともに乗員乗車時の前記アップフェンダ(46)の後端下縁(46b)が前記ダウンフェンダ(47)の前端上縁(47c)よりも下方に位置するように形成され、左右一対の前記脚部(35)を避けるように幅方向内方に凹んで横断面円弧状となる湾曲側壁部(46a)が前記アップフェンダ(46)の左右両側に設けられ、前記ダウンフェンダ(47)が、上方に膨らんだ円弧状の横断面形状を有して前記前輪(WF)に上方から対向する天井壁部(47a)ならびに該天井壁部(47a)の左右両側に一体に連設される左右一対の側壁部(47b)を有するように形成され、このダウンフェンダ(47)の前部に、前記アップフェンダ(46)が前記前輪(WF)に近接したときに前記アップフェンダ(46)の前記湾曲側壁部(46a)が前記ダウンフェンダ(47)の前部と干渉するのを避けるための逃げ凹部(52)が、左右一対の前記側壁部(47b)の上部から前記天井壁部(47a)にかけて後方側に凹むようにして形成されることを特徴とする自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  2. 前記天井壁部(47a)の前部上面に、前記アップフェンダ(46)が前記前輪(WF)に近接したときに前記アップフェンダ(46)の後部両側の一部を収容可能として下方に凹んだ左右一対の凹部(94)が前後方向に延びて形成されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  3. 前記ダウンフェンダ(47)の前端部下面に、下方に突出する突部(62)が設けられることを特徴とする請求項1或いは請求項3に記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  4. 前記突部(62)が、前記ダウンフェンダ(47)を前記フロントフォーク(11)の脚部(35)に固定するためのステー(55)の一部で構成されることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  5. 前記アップフェンダ(46)の後部の後方で車体フレーム(F)に、該アップフェンダ(46)の後端下縁(46b)よりも側面視で上方に位置するようにして電装品(95)が取付けられることを特徴とする請求項1、3〜5のいずれかに記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  6. 前記ダウンフェンダ(47)は、その後端下縁(47d)が前記前輪(WF)の回転軸線(C)よりも下方に位置するように形成されることを特徴とする請求項1、3〜6のいずれかに記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  7. 前記ダウンフェンダ(47)の後部が、その車幅方向に沿う幅を下方に向かうにつれて広くするように形成されることを特徴とする請求項1、3〜7のいずれかに記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  8. 前記ダウンフェンダ(47)よりも前方で前記アップフェンダ(46)の下面に、車幅方向に延びるリブ(63)が設けられることを特徴とする請求項1、3〜8のいずれかに記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  9. 前記ダウンフェンダ(47)の後端部に、該ダウンフェンダ(47)から左右両側に張り出す翼形状の整流板(88)が設けられることを特徴とする請求項1、3〜9のいずれかに記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  10. 前輪(WF)を上方から覆うフロントフェンダ(45)が、前輪(WF)を下端部で軸支する左右一対の脚部(35)を有するフロントフォーク(11)に前記前輪(WF)に対する近接・離反を可能として支持されるとともに少なくとも前記フロントフォーク(11)の前方で前記前輪(WF)を上方から覆うアップフェンダ(46)と、前記フロントフォーク(11)の後方で前記前輪(WF)を上方から覆うようにして前記アップフェンダ(46)よりも下方に配置されるとともに前記前輪(WF)に対する上下方向相対位置を一定として前記フロントフォーク(11)に支持されるダウンフェンダ(47)とで構成される自動二輪車において、前記アップフェンダ(46)が、その後部を平面視で前記ダウンフェンダ(47)の前部に重ねるようにして前記フロントフォーク(11)の前後にわたって延びるとともに乗員乗車時の前記アップフェンダ(46)の後端下縁(46b)が前記ダウンフェンダ(47)の前端上縁(47c)よりも下方に位置するように形成され、前記ダウンフェンダ(47)の後端部に、該ダウンフェンダ(47)から左右両側に張り出す翼形状の整流板(88)が設けられ、前記整流板(88)に、複数の羽板(89a)を有するとともにそれらの羽板(89a)相互間に流通孔(90)が形成されるルーバ(89)が、前輪(WF)側から見たときに前記羽板(89a)が前記流通孔(90)を覆う位置にあるようにして設けられることを特徴とする自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  11. 前記フロントフォーク(11)が備える左右一対の脚部(35)および前記ダウンフェンダ(47)の前方に、左右一対の前記脚部(35)を前方から覆う左右一対の導風部材(65)が、前方からの走行風を前記両脚部(35)の後方のエンジン(E)側に導くようにして固定配置されることを特徴とする請求項1、3〜11のいずれかに記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
  12. 前記導風部材(65)の側面視形状が、前方に突出する前方突部(65a)と、該前方突部(65a)から後上がりに延びる上傾斜部(65b)と、前記前方突部(65a)から後下がりに延びる下傾斜部(65c)とを有して略V字状に形成されることを特徴とする請求項12記載の自動二輪車におけるフロントフェンダ構造。
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