JP5747826B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、サイドウォール部を有する空気入りタイヤに関する。
近年、空気入りタイヤにおいて、軽量化、低転がり抵抗化を達成するために、サイドウォールの厚さ(以下、サイドゲージともいう)を薄くすることが行われている。しかし、サイドゲージを薄くすると、サイドウォール表面に外観不良が高い確率で発生する傾向がある。この外観不良は、タイヤの耐久性や他の運動性能では悪影響を与えないものであるが、ユーザに、タイヤの耐久性や他の運動性能が低い不良品ではないか、との心配を与える。
具体的には、タイヤ製造時の成型工程において、シート状のカーカス部材がタイヤ成型ドラム上で一周巻き回され、巻き始め端と巻き終わり端とが一部重なってジョイントされる。このため、重なった部分の厚さが厚くなって、この部分が最終的なタイヤにおいてサイドウォール表面に凹凸となって現れる。特に、カーカス部材が1枚用いられるラジアルタイヤでは、この凹凸が顕著に目立つ。
一方、タイヤのサイドウォール表面に生じる凹凸を目立たなくする空気入りタイヤが知られている(特許文献1)。
上記空気入りタイヤの外表面にタイヤ周方向に帯状に延びる装飾部には、所定のピッチでタイヤ径方向に延びるように配置された複数のリッジから成る、第1リッジ群及び第2リッジ群が形成される。第1リッジ群の各リッジと第2リッジ群の各リッジとが交差することにより形成されたモアレ模様によって、サイドウォール表面に存在する凹凸を目立たなくさせることができる。
特開2011−37388号公報
ところで、サイドウォール表面に存在する凹凸を目立たなくさせる空気入りタイヤについては、前記特許文献に記載された技術の他にも様々な工夫がなされており、当該凹凸を十分に目立たなくさせるための更なる改善がもとめられている。
そこで、本発明は、サイドウォール表面に存在する凹凸を十分に目立たなくさせることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の態様は、サイドウォール部を有する空気入りタイヤである。
前記サイドウォール部は、
サイドウォール表面の凹凸により、周りの領域と視認可能に識別される模様Aを有し、
前記模様Aは、
互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第1区画部を有し、前記第1区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L1上にそれぞれ設けられる閉領域であって周りの領域と視認可能に識別される閉領域である一対の第1縮小領域と、前記第1区画部内のうち前記一対の第1縮小領域以外の領域であって前記一対の第1縮小領域と視認可能に識別される領域である第1主領域とが形成された第1領域と、
互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第2区画部を有し、前記第2区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L2上にそれぞれ設けられる閉領域であって、前記第1領域の前記第1主領域と同じ凹凸を有するように形成された閉領域である一対の第2縮小領域と、前記第2区画部内のうち前記一対の第2縮小領域以外の領域であって、前記第1領域の前記一対の第1縮小領域と同じサイドウォール表面の凹凸を有するように形成された領域である第2主領域とが形成された第2領域と、を有し、
前記直線L1と、前記直線L2とが互いに同じ方向を向くように、前記第1領域と前記第2領域を、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けて成り、
前記第1主領域、前記第1縮小領域、前記第2主領域、及び前記第2微小領域の表面は、いずれもリッジのない面であり、前記第1主領域及び前記第2縮小領域の表面は、前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の高さで突出した面であり、前記第1主領域の前記高さ及び前記第2縮小領域の前記高さは互いに同じであこと、あるいは前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の深さで凹んだ面であり、前記第1縮小領域の深さ及び前記第2主領域の前記深さは互いに同じであることにより視認可能に識別される。
前記模様Aの周りには、前記模様Aに隣接する模様Bが設けられ、
前記模様Bは、
互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第3区画部を有し、前記第1主領域と同じ凹凸あるいは光の反射特性を前記第3区画部内に有するように形成された第3領域と、
互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第4区画部を有し、前記第2主領域と同じ凹凸あるいは光の反射特性を前記第4区画部内に有するように形成された第4領域と、を有し、
前記第3領域は、前記模様Aと前記模様Bとの境界において、前記第2領域に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられ、
前記第4領域は、前記模様Aと前記模様Bとの境界において、前記第1領域に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられ、
前記第3領域と前記第4領域は、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けられている、ことが好ましい。
前記模様Aを模様A1としたとき、前記サイドウォール部は、前記模様A1と、前記模様A1と同様に構成された模様A2とを有し、
前記模様A2は、
前記模様A1の前記直線L1と、前記模様A2の前記第1区画部内にて前記一方の一対の角部を結ぶ直線L1´とが互いに交差する方向に向くように、前記模様A1に対してタイヤ径方向あるいはタイヤ周方向に隣り合うように設けられている、ことが好ましい。
前記第1領域及び前記第2領域のタイヤ周方向の幅は、タイヤ周方向に沿って交互に設けられる毎に小さくなる、ことが好ましい。
前記模様Aは、タイヤ径方向に沿って少なくとも2つ設けられている、ことが好ましい。
前記模様Aのタイヤ周方向における位置は、タイヤ径方向に隣り合う模様Aとの間でタイヤ周方向にずれている、ことが好ましい。
前記模様Aのタイヤ周方向の幅は20mm以上70mm以下である、ことが好ましい。
本発明の他の態様も、空気入りタイヤである。当該空気入りタイヤは、
トレッド部と、
ビード部と、
サイドウォール表面の凹凸により、周りの領域と視認可能に識別される模様Aを有するサイドウォール部と、を有する。
前記模様Aは、
互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第1区画部を有し、前記第1区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L1上にそれぞれ設けられる閉領域であって周りの領域と視認可能に識別される閉領域である一対の第1縮小領域と、前記第1区画部内のうち前記一対の第1縮小領域以外の領域であって前記一対の第1縮小領域と視認可能に識別される領域である第1主領域とが形成された第1模様要素領域R1と、
互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第2区画部を有し、前記第2区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L2上にそれぞれ設けられる閉領域であって、前記第1模様要素領域R1の前記第1主領域と同じ凹凸を有するように形成された閉領域である一対の第2縮小領域と、前記第2区画部内のうち前記一対の第2縮小領域以外の領域であって、前記第1模様要素領域R1の前記一対の第1縮小領域と同じ凹凸を有するように形成された領域である第2主領域とが形成された第2模様要素領域R2と、を有し、
前記第1主領域、前記第1縮小領域、前記第2主領域、及び前記第2微小領域の表面は、いずれもリッジのない面であり、前記第1主領域及び前記第2縮小領域の表面は、前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の高さで突出した面であり、前記第1主領域の前記高さ及び前記第2縮小領域の前記高さは互いに同じであること、あるいは前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の深さで凹んだ面であり、前記第1縮小領域の深さ及び前記第2主領域の前記深さは互いに同じであることにより視認可能に識別され、
前記直線L1と、前記直線L2とが互いに同じ方向を向くように、前記第1模様要素領域R1と前記第2模様要素領域R2を、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けて成り、
前記模様Aを模様A1としたとき、前記サイドウォール部は、前記模様A1と、前記模様A1と同様に第1区画部内に形成された第1縮小領域と第1主領域とを含む第1模様要素領域R1´と、前記模様A1と同様に第2区画部内に形成された第2縮小領域と第2主領域を含む第2模様要素領域R2´とを有する模様A2とを有し、
前記模様A2は、
前記模様A1の前記直線L1と、前記模様A2の第1区画部内にて一方の一対の角部を結ぶ直線L1´とが互いに交差する方向に向くように、前記模様A1に対してタイヤ径方向あるいはタイヤ周方向に隣接するように設けられ、
前記模様A1と前記模様A2との境界では、前記模様A2における前記第1模様要素領域R1´が、前記模様A1における前記第2模様要素領域R2に隣接し、前記模様A2における前記第2模様要素領域R2´が、前記模様A1における前記第1模様要素領域R1に隣接し、
前記サイドウォール部は、前記模様A1と前記模様A2とが隣接して形成される組み合わせ模様と、前記組み合わせ模様を前記模様A1と前記模様A2の境界線上の端点を中心に180度回転することにより得られる反転模様を前記組み合わせ模様と隣接させて結合した結合模様を有する。
上記態様の空気入りタイヤによれば、サイドウォール表面に存在する凹凸を十分に目立たなくさせることができる。
第1実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール部の表面を示した図である。 第1実施形態の空気入りタイヤの一部を示す半断面図である。 タイヤのサイドウォール表面に現れる凹凸の原因となるカーカス部材の重なりを説明する図である。 (a),(b)は、第1実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール表面に形成される模様の一例を説明する図である。 (a)〜(d)は、第1領域及び第2領域の断面を示す図である。 (a),(b)は、第1主領域及び第2主領域に施される微小凹凸を説明する図である。 (a)〜(c)は、第2実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール表面に形成される模様の一例を説明する図である。 (a)〜(c)は、第3実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール表面に形成される模様の一例を説明する図である。 (a)〜(c)は、図8に示した模様の他の例を説明する図である。 (a),(b)は、図8に示した模様の他の例を説明する図である。 図10(a)に示した模様を空気入りタイヤのサイドウォール部の表面に示した図である。 (a)〜(e)は、図10に示した模様の他の例を説明する図である。 (a),(b)は、第4実施形態の空気入りタイヤのサイドウォール表面に形成される模様の一例を説明する図である。 図13に示した模様の他の例を説明する図である。 図13に示した模様の他の例を説明する図である。
以下、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明する。以降で記載するタイヤ周方向とは、タイヤ回転軸の周りにトレッド部を回転させたときのトレッド部の回転方向をいい、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸から放射状に延びる方向をいう。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の空気入りタイヤ(以降、タイヤという)1のサイドウォール部3(図2参照)の表面を示した図である。図1では、トレッド部2は、一点鎖線の円弧で表され、ビード部4は、一点鎖線の円弧で表されている。
タイヤ1は、図2に示すように、トレッド部2と、サイドウォール部3と、ビード部4と、カーカス層5と、ベルト層6とを有する。図2は、タイヤ1の一部を示す半断面図である。この他に、図示されないが、タイヤ1は、インナライナ層等を有する。サイドウォール部3及びビードコア7を有するビード部4は、トレッド部2を挟むようにタイヤ幅方向の両側に配されて対を成している。
サイドウォール部3には、図1に示されるように、サイド模様表示領域3aと標章表示領域(図示省略)とがタイヤ周上に設けられている。標章表示領域は、タイヤの製品名、ブランド名、タイヤ製造業者名、さらには、サイズ等の文字、記号、あるいは数字等が記載されている。標章表示領域の周りには、サイド模様表示領域3aが標章表示領域を取り囲むように設けられている。以下で説明するサイド模様表示領域3aは、タイヤ1の幅方向一方のサイドウォール部3に設けられてもよいし、タイヤ1の幅方向両側のサイドウォール部3に設けられてもよい。
サイドウォール表面のサイド模様表示領域3aは、サイドウォール表面の凹凸あるいは光の反射特性により、周りの領域と視認可能に識別される模様Aを有する。この模様Aは、複数の第1領域10と複数の第2領域20(図4(a),(b)参照)とを有し、各第1領域10と各第2領域20とを、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けることにより形成されている。
このような模様Aを設けるのは、タイヤ1を見た者が、模様Aによって立体的な錯視を受けることで、サイドウォール表面に現れる凹凸を目立たなくさせるためである。サイドウォール表面に表れる凹凸は、例えば、図3に示されるように、カーカス層5の巻き終わり端5cが巻き始め端5dと、部分5eで重なることにより、タイヤ径方向に沿って段差ができることに起因して形成されたものである。
次に、図4を参照して、模様Aの詳細について説明する。図4(a),(b)は、サイドウォール表面に形成される模様Aの一例を説明する図である。
図4(a)に示すように、模様Aは、第1領域10及び第2領域20が、1つの第1領域10あるいは第2領域20を基点として(図4(a)に示す例では第2領域20を基点として)、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って略扇形状に広がるように設けられることにより形成されている。なお、模様Aの平面視形状は、略扇形に限定されることはなく、例えば、略三角形や略長方形等の略多角形であってもよいし、略円形であってもよい。ここで、平面視とは、対象物を当該対象物の法線方向から見ることをいう。また、模様Aを構成する第1領域10及び第2領域20の数は、合計で3つ以上であることが好ましい。
また、模様Aのタイヤ周方向の幅Wは、カーカス層5が重なった部分5eに起因して実際に生じる約4〜5mmの幅の凹凸を目立たなくさせるために、例えば、20mm以上70mm以下であることが好ましい。
図4(b)に示すように、模様Aを構成する第1領域10は、4つの角部を有する第1区画部11を有している。本実施形態の第1領域10の平面視形状は、図4(b)に示すように正方形であるが、長方形、平行四辺形、菱形等の他の四角形であってもよい。ここで、角部とは、タイヤ径方向に延びる線と、タイヤ周方向に延びる線と、これらの2つの線の交点とから形成された部分である。これらの2つの線は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。さらに、2つの線のうち一方の線が直線で、他方の線が曲線であってもよい。また、第1区画部11の4つの角部は、2組の一対の第1角部11a,11bを含む。2組の一対の第1角部11a,11bのうち一方の一対の第1角部11aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第1角部11bを構成する2つの角部も互いに対向している。
第1区画部11内には、一対の第1縮小領域12と第1主領域13とが形成されている。一対の第1縮小領域12は、一対の第1角部11aを構成する2つの角部を結ぶ直線(対角線)L1上にそれぞれ設けられる閉領域であって、周りの領域と視認可能に識別されるように形成されている。一対の第1縮小領域12のそれぞれの平面視形状は、図4(b)に示すように正方形であってもよく、円、楕円あるいは長方形等であってもよい。また、一対の第1縮小領域12のそれぞれのサイズは、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。さらに、一対の第1縮小領域12のうち一方の縮小領域は、一対の第1角部11aのうち一方の角部に接触あるいは近接して設けられ、一対の第1縮小領域のうち他方の縮小領域は、一対の第1角部11aのうち他方の角部に接触あるいは近接して設けられている。ここで、第1縮小領域12のうち第1角部11aに最も近い部分と、第1角部11aとの間の距離は、直線L1の長さの10%以下であることが好ましい。さらに、一対の第1縮小領域12のそれぞれの領域のサイズは、第1区画部11のサイズの1/32以上1/8以下であることが好ましい。
第1主領域13は、第1区画部11内のうち一対の第1縮小領域12以外の領域であって、一対の第1縮小領域12と視認可能に識別されるように形成されている。
模様Aを構成する第2領域20は、第1領域10と同様に、4つの角部を有する第2区画部21を有している。第2区画部21の4つの角部は、2組の一対の第2角部21a,21bを含む。2組の一対の第2角部21a,21bのうち一方の一対の第2角部21aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第2角部21bを構成する2つの角部も互いに対向している。第2領域20の平面視形状及びサイズは、第1領域10と同じであることが好ましい。
第2区画部21内には、一対の第2縮小領域22と第1主領域23とが形成されている。一対の第2縮小領域22は、一対の第2角部21aを構成する2つの角部を結ぶ直線(対角線)L2上にそれぞれ設けられる閉領域であって、第1領域10の第1主領域13と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。なお、一対の第2縮小領域22のそれぞれの平面視形状、サイズ、区画部内における配置位置等は一対の第1縮小領域12と同じであることが好ましい。
第2主領域23は、第2区画部21内のうち一対の第2縮小領域22以外の領域であって、一対の第1縮小領域12と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。
図5(a)〜(d)は、第1領域10及び第2領域20の断面の一例を示す図である。図5(a)〜(d)に示す例では、第1領域10及び第2領域20の表面が凹凸あるいは光の反射特性を有することにより、模様Aが周りの領域と視認可能に識別されるようになっている。
まず、図5(a)に示すように、模様Aの一部が突起で形成される場合には、第1領域10の一対の縮小領域12と第2領域20の主領域23とをサイドウォール表面に形成し、第1領域10の主領域13と第2領域20の一対の縮小領域22とを、サイドウォール表面から突出するように設けてもよい。一方、第1領域10の主領域13と第2領域20の一対の縮小領域22とをサイドウォール表面に形成した場合には、第1領域10の一対の縮小領域12と第2領域20の主領域23とを、サイドウォール表面から突出するように設けてもよい。
また、図5(b)に示すように、模様Aの一部が溝で形成される場合には、第1領域10の一対の縮小領域12と第2領域20の主領域23とをサイドウォール表面に形成し、第1領域10の主領域13と第2領域20の一対の縮小領域22とを、サイドウォール表面から凹むように設けてもよい。一方、第1領域10の主領域13と第2領域20の一対の縮小領域22とをサイドウォール表面に形成した場合には、第1領域10の一対の縮小領域12と第2領域20の主領域23とを、サイドウォール表面から凹むように設けてもよい。
さらに、図5(c)に示すように、模様Aが凸状に形成される場合には、第1領域10と第2領域との境界部分をサイドウォール表面に形成し、第1領域10及び第2領域20をサイドウォール表面から突出するように設けてもよい。
さらにまた、図5(d)に示すように、模様Aが凹状に形成される場合には、前記境界部分をサイドウォール表面に形成し、第1領域10及び第2領域20をサイドウォール表面から凹むように設けてもよい。
なお、図5(c)及び図5(d)の第1領域10及び第2領域20の表面には、後述するセレーション加工が施されることにより、一対の第1縮小領域12、第1主領域13、一対の第2縮小領域22及び第2主領域23のそれぞれが視認可能に識別されるようになっている。
図5(a),(b)に示したように、第1主領域13及び第2主領域23の何れか一方に対する他方の高さ又は深さは、見る者に効果的な錯視を与えて、サイドウォール表面に存在する凹凸を目立たなくさせるために、0.3mm〜3.0mmであることが好ましい。
また、図5(c)に示したように、模様Aを凸状に形成した場合における第1領域10及び第2領域20のサイドウォール表面に対する高さ、あるいは図5(d)に示したように、模様Aを凹状に形成した場合における第1領域10及び第2領域20のサイドウォール表面に対する深さは、見る者に効果的な錯視を与えて、サイドウォール表面に存在する凹凸を目立たなくさせるために、0.3mm〜3.0mmであることが好ましい。
さらに、タイヤ径方向あるいはタイヤ周方向に互いに隣接する第1領域10と第2領域20とを一つの組としたとき、当該組における第1主領域13及び第2主領域23の何れか一方に対する他方の高さ又は深さは、他の組における第1主領域13及び第2主領域23の何れか一方に対する他方の高さ又は深さと同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、第1領域10及び第2領域20のサイドウォール表面に対する高さ又は深さは、それぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。
図6(a),(b)は、第1主領域13及び第2主領域23の表面の好ましい形態を説明する図である。なお、一対の第1縮小領域12の表面は第2主領域23の表面と同様に形成され、一対の第2縮小領域22の表面は第1主領域13の表面と同様に形成されるため、一対の第1縮小領域12の表面と一対の第2縮小領域22の表面についての説明を省略する。
第1主領域13及び第2主領域23の表面は、一方向に配列した複数のリッジによるセレーション加工が施された微細凹凸面により構成されてもよい。このとき、第1主領域13及び第2主領域23のセレーション加工では、リッジの密度が異なることが好ましく、例えば、第2主領域23のリッジの密度を第1主領域13のリッジの密度に対して高くする。これにより、第2主領域23の表面に入射した光は拡散反射する、あるいは拡散反射の程度が周囲に比べて高くなる。したがって、第2主領域23で拡散反射して、見る者の視野に入る光の光量は、第1主領域13から到来し、見る者の視野に入る光の光量に比べて少ない。このため、第2主領域23は、第1主領域13に対して黒く見え、第1主領域13に対してより効果的に視認可能に識別することができる。この場合、第2主領域23におけるリッジの密度は、例えば1本/mm〜2本/mmであり、第1主領域13におけるリッジの密度は、例えば0.4本/mm〜0.8本/mmである。また、見る者に対して効果的に錯視を与える点から、第2主領域23におけるリッジの密度は、第1主領域13のリッジの密度の例えば2倍であることが好ましい。なお、第1主領域13のリッジの密度を、第2主領域のリッジの密度に対して高くしてもよい。
さらに、リッジの密度、リッジの向きおよびリッジの幅の少なくとも1つを、第1主領域13と第2主領域23との間で異ならせることで、見る者に識別可能に視認させることもできる。また、リッジを多数設けることにより、タイヤ製造段階の加硫工程で空気溜りを発生し難くできるので、外観不良の発生率を低下させることができる。
第1主領域13と第2主領域23とは、何れか一方のみセレーション加工が施され、他方はセレーション加工が施されない平滑面であってもよい。また、第1主領域13と第2主領域23の何れの表面にも、セレーション加工が施されなくてもよい。
本実施形態では、サイドウォール表面に表面凹凸を設けることにより一対の第1縮小領域12、第1主領域13、一対の第2縮小領域22及び第2主領域23が形成されるが、サイドウォール表面に表面凹凸を設けることなく、異なるセレーション加工が施されることによって差異が生じる光の反射特性を利用して、一対の第1縮小領域12、第1主領域13、一対の第2縮小領域22及び第2主領域23を視認可能に識別する構成を用いることもできる。反射特性は、拡散反射による反射の差異を利用する場合の他、異なる反射の向きを利用する場合も含まれる。例えば、一対の第1縮小領域12、第1主領域13、一対の第2縮小領域22及び第2主領域23を平滑面とし、平滑面の向きを傾斜させ、この向きを、一対の第1縮小領域12及び第2主領域23と第1主領域13及び一対の第2縮小領域22との間で異ならせる。
以上のように構成された第1領域10及び第2領域20をタイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けることにより、図4(a)に示す模様Aが形成される。ここで、第1領域10及び第2領域20は、直線L1と直線L2とが互いに同じ方向(図4(a)のD1方向)を向くように設けられる。
この場合、第1領域10及び第2領域20はそれぞれ同じサイズの正方形状をなしているので、タイヤ周方向に一列に並ぶ第1領域10及び第2領域20と、この列に対してタイヤ径方向に隣接してタイヤ周方向に一列に並ぶ第1領域10及び第2領域20との境界線は、タイヤ周方向に沿って延びる直線になる。ここで、第1領域10には一対の第1縮小領域12が設けられているとともに、第2領域20には一対の第2縮小領域22が設けられていることから、この境界線がタイヤ径方向に傾斜(図4(a)に示す例では、右下がりに傾斜)して見えるような知覚が得られることに起因して、見る者に立体的な錯視を与えることができる。
また、タイヤ径方向に一列に並ぶ第1領域10及び第2領域20と、この列に対してタイヤ周方向に隣接してタイヤ径方向に一列に並ぶ第1領域10及び第2領域20との境界線は、タイヤ径方向に沿って延びる直線になる。ここで、第1領域10には一対の第1縮小領域12が設けられているとともに、第2領域20には一対の第2縮小領域22が設けられていることから、この境界線がタイヤ周方向に傾斜(図4(a)に示す例では、右下がりに傾斜)して見えるような知覚が得られることに起因して、見る者に立体的な錯視を与えることができる。
このため、本実施形態のタイヤ1では、タイヤ1のサイドウォール表面を見た者に対して、サイドウォール表面に実際に存在する凹凸を十分に目立たなくさせることができる。
(第2実施形態)
図7(a)〜(c)は、第2実施形態のタイヤ1のサイドウォール表面に形成される模様Bの一例を示す図である。
第2実施形態のタイヤ1の構成は、図2に示す第1実施形態のタイヤ1の構成と同じである。第2実施形態のタイヤ1が第1実施形態のタイヤ1と異なる点は、模様Aに隣接する模様Bが、模様Aの周りに設けられている点にある。
図7(a),(b)を参照して、模様Bについて具体的に説明する。この模様Bは、複数の第3領域30と複数の第4領域40(図7(a),(b)参照)とを有し、各第3領域30と各第4領域40とを、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けることにより形成されている。このような模様Bを設けるのは、模様Bによって模様Aを際立たせることにより模様Aの立体的な錯視の効果を向上させることで、サイドウォール表面に現れる凹凸をより目立たなくさせるためである。
図7(b)に示すように、模様Bを構成する第3領域30は、4つの角部を有する第3区画部31を有している。第3領域30は、第1領域10及び第2領域20と同じ平面視形状及びサイズを有するように形成されることが好ましい。本実施形態の第3領域30の平面視形状は、図7(b)に示すように正方形であるが、第3領域30の平面視形状は長方形、平行四辺形、菱形等の他の四角形であってもよい。また、第3区画部31の4つの角部は、2組の一対の第3角部31a,31bを含む。2組の一対の第3角部31a,31bのうち一方の一対の第3角部31aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第1角部31bを構成する2つの角部も互いに対向している。
第3区画部31内の領域は、第1領域10の第1主領域13と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。具体的に説明すると、第1の領域10の第1主領域13が、例えば図5(a)に示すように、サイドウォール表面から突出するように形成された場合、第3区画部31は、第1主領域13と同様に、サイドウォール表面から突出するように形成される。また、第1主領域13の表面にセレーション加工が施された場合、第3区画部31の表面は、第1主領域13の表面と同じリッジの密度、リッジの向きおよびリッジの幅を有するようにセレーション加工が施される。
また、模様Bを構成する第4領域40は、第3領域30と同様に、4つの角部を有する第4区画部41を有している。第4区画部41の4つの角部は、2組の一対の第4角部41a,41bを含む。2組の一対の第4角部41a,41bのうち一方の一対の第4角部41aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第4角部41bを構成する2つの角部も互いに対向している。第4領域40は、第1領域10、第2領域20及び第3領域30と同じ平面視形状及びサイズを有するように形成されることが好ましい。
第4区画部41内の領域は、第2領域20の第2主領域23と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。
以上のように構成された第3領域30及び第4領域40をタイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けることにより、図7(a)に示す模様Bが形成される。また、図7(c)に示すように、模様Bは、模様Aに隣接するように模様Aの周りに設けられる。
ここで、模様Bの第3領域30は、模様Aと模様Bとの境界において、模様Aの第2領域20に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接、具体的には線接触するように設けられる。また、模様Bの第4領域40は、模様Aと模様Bとの境界において、模様Aの第1領域10に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられる。
この場合、第1領域10、第2領域20、第3領域30及び第4領域40はそれぞれ同じサイズの正方形状をなしているので、タイヤ周方向に一列に並ぶ第1領域10、第2領域20、第3領域30及び第4領域40と、この列に対しタイヤ径方向に隣接してタイヤ周方向に一列に並ぶ第1領域10、第2領域20、第3領域30及び第4領域40との境界線は、タイヤ周方向に沿って延びる直線になる。ここで、第1領域10には一対の第1縮小領域12が設けられているとともに、第2領域20には一対の第2縮小領域22が設けられていることから、この境界線のうち模様A内の部分のみがタイヤ径方向に傾斜(図7(c)に示す例では、右下がりに傾斜)して見えるような知覚が得られる。これにより、見る者に対して模様Aが模様Bから浮き上がるような立体的な錯視を与えることができる。したがって、本実施形態のタイヤ1では、模様Bによって模様Aを際立たせることにより模様Aの立体的な錯視の効果を向上させることができるので、サイドウォール表面に現れる凹凸をより目立たなくさせることができる。
(第3実施形態)
図8(a)〜(c)は、第3実施形態のタイヤ1のサイドウォール表面に形成される模様の一例を示す図である。
第3実施形態のタイヤ1の構成は、上記実施形態のタイヤ1の構成と同じである。第3実施形態のタイヤ1が上記実施形態のタイヤ1と異なる点は、図8(a)に示すように、上記実施形態の模様Aを模様A1としたとき、模様A1と、模様A1と同様に構成された模様A2とを、サイドウォール表面に有する点にある。
模様A2は、図8(a)に示すように、複数の第1領域10´と複数の第2領域20´とを有し、各第1領域10´と各第2領域20´とを、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けることにより形成されている。このような模様A2を設けるのは、模様A1と模様A2とを組み合わせることで、模様全体から得られる立体的錯視効果を向上させることで、サイドウォール表面に現れる凹凸をより目立たなくさせるためである。
この模様A2は、図8(a),(b)に示すように、模様A1に対してタイヤ周方向に隣り合うように設けられている。ここで、模様A2は、図8(a)に示すように、タイヤ周方向に間隔をおいて模様A1と隣り合うように設けられてもよいし、図8(b)に示すように、模様A1と隣接(線接触)するように設けられてもよい。なお、図8(b)に示すように、模様A2を模様A1に隣接するように設けた場合、模様A2の第2領域20´は、模様A2と模様A1との境界において、模様A1の第1領域10に対してタイヤ周方向に隣接するように設けられ、模様A2の第1領域10´は、模様A2と模様A1との境界において、模様A1の第2領域20に対してタイヤ周方向に隣接するように設けられる、ことが好ましい。
模様A2の第1領域10´は、一対の角部を結ぶ直線L1´上に一対の第1縮小領域12を有している。また、模様A2の第2領域20´は、一対の角部を結ぶ直線であって直線L1´と同じ方向(図8(a)のD2方向)に向く直線上に一対の第2縮小領域22を有している。また、第1領域10´及び第2領域20´は、直線L1´の向く方向が、模様A1の直線L1の向く方向(図8(a)のD1方向)と互いに交差するように設けられている。
この場合、模様A2の第1領域10´及び第2領域20´は、模様A1の第1領域10及び第2領域20と同様に、同じサイズの正方形状をなしているので、タイヤ周方向に一列に並ぶ第1領域10´及び第2領域20´と、この列に対しタイヤ径方向に隣接してタイヤ周方向に一列に並ぶ第1領域10´及び第2領域20´との境界線は、タイヤ周方向に沿って延びる直線になる。ここで、第1領域10´には一対の第1縮小領域12が設けられているとともに、第2領域20´には一対の第2縮小領域22が設けられていることにより、この境界線がタイヤ径方向に傾斜(図8(a)に示す例では、右上がりに傾斜)して見えるような知覚が得られる。
また、模様A2が模様A1に対してタイヤ周方向に隣り合うように設けられた場合、模様A2内のタイヤ周方向の境界線が右上がりに傾斜するように見える一方で、模様A1内のタイヤ周方向の境界線が右下がりに傾斜するように見えることから、模様A1と模様A2とを含む模様全体がタイヤ径方向に膨らんで見えるような立体的な錯視の効果が得られる。このため、本実施形態のタイヤ1では、タイヤ1のサイドウォール表面を見た者に対して、サイドウォール表面に実際に存在する凹凸を十分に目立たなくさせることができる。
なお、図8(c)に示すように、模様A1及び模様A2の周りには、模様A1及び模様A2に隣接するように模様Bを設けてもよい。この場合、模様A1と模様A2とを含む模様全体が模様Bから浮き上がって見えるような立体的な錯視効果を得ることができる。
図9(a)〜(c)は、図8に示した模様の他の例を示す図である。
模様A2は、図9(a),(b)に示すように、模様A1に対してタイヤ径方向に隣り合うように設けられている。ここで、模様A2は、図9(a)に示すように、タイヤ径方向に間隔をおいて模様A1と隣り合うように設けられてもよいし、図9(b)に示すように、模様A1と線接触するように設けられてもよい。なお、図9(b)に示すように、模様A2を模様A1に隣接するように設けた場合、模様A2の第2領域20´は、模様A2と模様A1との境界において、模様A1の第1領域10に対してタイヤ径方向に隣接するように設けられ、模様A2の第1領域10´は、模様A2と模様A1との境界において、模様A1の第2領域20に対してタイヤ径方向に隣接するように設けられる、ことが好ましい。
模様A2の第1領域10´及び第2領域20´はそれぞれ同じサイズの正方形状をなしているので、タイヤ径方向に一列に並ぶ第1領域10´及び第2領域20´と、この列に対しタイヤ周方向に隣接してタイヤ径方向に一列に並ぶ第1領域10´及び第2領域20´との境界線は、タイヤ径方向に沿って延びる直線になる。ここで、第1領域10´には一対の第1縮小領域12が設けられているとともに、第2領域20´には一対の第2縮小領域22が設けられていることにより、この境界線がタイヤ周方向に傾斜(図9(a)に示す例では、左下がりに傾斜)して見えるような知覚が得られる。
また、模様A2が模様A1に対してタイヤ径方向に隣り合うように設けられた場合、模様A1内のタイヤ径方向の境界線が右下がりに傾斜するように見える一方で、模様A2内のタイヤ径方向の境界線が左下がりに傾斜するように見えることから、模様A1と模様A2とを含む模様全体がタイヤ周方向に膨らんで見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
なお、図9(c)に示すように、模様A1及び模様A2の周りには、模様A1及び模様A2に隣接するように模様Bを設けてもよい。この場合、模様A1と模様A2とを含む模様全体が模様Bから浮き上がって見えるような立体的な錯視効果を得ることができる。
次に、図10及び図11を参照して、図8に示した模様の他の例について説明する。図10(a),(b)は、図8に示した模様の他の例を示す図である。図11は、図10(a)に示した模様を空気入りタイヤのサイドウォール部の表面に示した図である。
図10(a)及び図11に示すように、サイドウォール表面には、模様A1と、模様A2と、模様A1´と、模様A2´とが互いに接触するように設けられている。また、これらの模様の周りには模様Bが設けられている。ここで、模様A1´は模様A1と同様に構成された模様であり、模様A2´は模様A2と同様に構成された模様である。模様A1は、タイヤ周方向に模様A2と線接触し、タイヤ径方向に模様A2´と線接触している。また、模様A1´は、タイヤ径方向に模様A2と線接触し、タイヤ周方向に模様A2´と線接触し、模様A1と点接触している。さらに、模様A2は、模様A2´と点接触している。
この場合、模様A1,A2,A1´及びA2´のそれぞれに設けられた一対の第1縮小領域12あるいは一対の第2縮小領域22が、模様A1,A2,A1´及びA2´が互いに接触する部分を中心点としてタイヤ周方向及びタイヤ径方向に略環状に広がるように設けられている。これにより、模様A1,A2,A1´及びA2´を含む模様全体がタイヤ周方向及びタイヤ径方向に膨らんで見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
また、10(b)に示すように、模様A1と模様A2の配置を入れ替えるとともに、模様A1´と模様A2´の配置を入れ替えた場合、模様A1,A2,A1´及びA2´のそれぞれに設けられた一対の第1縮小領域12あるいは一対の第2縮小領域22が、模様A1,A2,A1´及びA2´が互いに接触する部分を中心点としてタイヤ周方向及びタイヤ径方向に略放射状に広がるように設けられている。これにより、模様A1,A2,A1´及びA2´を含む模様全体がタイヤ周方向及びタイヤ径方向に凹んで見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
次に、図12を参照して、図10に示した模様の他の例について説明する。図12(a)〜(e)は、図10に示した模様の他の例を示す図である。
サイドウォール表面には、図12(a)に示す模様A3が設けられてもよい。模様A3は、複数の第5領域50と、複数の第6領域60と、1つの第7領域70とを有し、第7領域70を基点として、各第5領域50及び各第6領域60をタイヤ周方向及びタイヤ径方向に沿って交互に設けることにより形成されている。
図12(b)に示すように、模様A3を構成する第5領域10は、4つの角部を有する第5区画部51を有している。第5領域50は、第1領域10及び第2領域20と同じ平面視形状及びサイズを有するように形成されることが好ましい。第5区画部11の4つの角部は、2組の一対の第5角部51a,51bを含む。2組の一対の第5角部51a,51bのうち一方の一対の第5角部51aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第5角部51bを構成する2つの角部も互いに対向している。
第5区画部51内には、一対の第3縮小領域52と第5主領域53とが設けられている。一対の第3縮小領域52は、周りの領域と視認可能に識別される閉領域であり、一対の第1縮小領域12と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。一対の第3縮小領域52のうち一方の第3縮小領域52は、一方の一対の第5角部51aを構成する2つの角部のうち1つの角部に近接して設けられ、他方の第3縮小領域52は、他方の一対の第5角部51bを構成する2つの角部のうち1つの角部に近接して設けられている。
第5主領域53は、第5区画部51内のうち一対の第3縮小領域52以外の領域であって、第1主領域13と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。
また、模様A3を構成する第6領域60は、第5領域50と同様に、4つの角部を有する第6区画部41を有している。第6区画部61の4つの角部は、2組の一対の第6角部61a,61bを含む。2組の一対の第6角部61a,61bのうち一方の一対の第6角部61aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第6角部61bを構成する2つの角部も互いに対向している。第6領域60の平面視形状及びサイズは、図12(b)に示すように、第5領域50と同じであることが好ましい。
第6区画部61内には、一対の第4縮小領域62と第6主領域63とが設けられている。一対の第4縮小領域62は、周りの領域と視認可能に識別される閉領域であり、一対の第2縮小領域22と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。一対の第4縮小領域62のうち一方の第4縮小領域62は、一方の一対の第6角部61aを構成する2つの角部のうち1つの角部に近接して設けられ、他方の第4縮小領域62は、他方の一対の第6角部61bを構成する2つの角部のうち1つの角部に近接して設けられている。
第6主領域63は、第6区画部61内のうち一対の第4縮小領域62以外の領域であって、第2主領域23と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。
次に、模様A3を構成する第7領域70は、第5領域50及び第6領域60と同様に、4つの角部を有する第7区画部71を有している。第7区画部71の4つの角部は、2組の一対の第7角部71a,71bを含む。2組の一対の第7角部71a,71bのうち一方の一対の第7角部71aを構成する2つの角部は互いに対向し、他方の一対の第7角部71bを構成する2つの角部も互いに対向している。第7領域70の平面視形状及びサイズは、図12(b)に示すように、第5領域50及び第6領域60と同じであることが好ましい。
第7区画部71内には、複数の第5縮小領域72と第7主領域73とが設けられている。複数の第5縮小領域72は、周りの領域と視認可能に識別される閉領域であり、一対の第2縮小領域22と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。複数の第5縮小領域72は、一方の一対の第6角部61aを構成する2つの角部のそれぞれに近接して設けられるとともに、他方の一対の第6角部61bを構成する2つの角部のそれぞれに近接して設けられている。
第7主領域73は、第7区画部61内のうち複数の第5縮小領域72以外の領域であって、第2主領域23と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されている。
以上のように構成された第5領域50及び第6領域60を、第7領域70を基点として、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けることにより、図12(a)に示す模様A3が形成される。ここで、第5領域50及び第6領域60は、一対の第3縮小領域52及び一対の第4縮小領域60が第7領域70に向かって近い位置に配置されるように設けられる。また、第5領域50は、第7領域70に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられている。
この模様A3は、図12(c)に示すように、図10(a)に示した模様A1、A2、A1´及びA2´の間に設けられる。この場合、模様A1,A2,A1´及びA2´のそれぞれに設けられた一対の第1縮小領域12あるいは一対の第2縮小領域22が、模様A3の第7領域70を中心としてタイヤ周方向及びタイヤ径方向に略環状に広がるように設けられている。これにより、模様A1,A2,A1´、A2´及びA3を含む模様全体がタイヤ周方向及びタイヤ径方向に膨らんで見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
また、サイドウォール表面には、図12(d)に示す模様A4が設けられてもよい。模様A4は、模様A3と同様に、複数の第5領域50と、複数の第6領域60と、1つの第7領域70とを有し、第7領域70を基点として、各第5領域50及び各第6領域60をタイヤ周方向及びタイヤ径方向に沿って交互に設けることにより形成されている。ここで、第5領域50及び第6領域60は、一対の第3縮小領域52及び一対の第4縮小領域60が第7領域70に対して遠い位置に配置されるように設けられる。また、第5領域50は、第7領域70に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられている。
この模様A4は、図12(e)に示すように、図10(b)に示した模様A1、A2、A1´及びA2´の間に設けられる。この場合、模様A1,A2,A1´及びA2´のそれぞれに設けられた一対の第1縮小領域12あるいは一対の第2縮小領域22が、模様A3の第7領域70を中心としてタイヤ周方向及びタイヤ径方向に放射状に広がるように設けられている。これにより、模様A1,A2,A1´、A2´及びA3を含む模様全体がタイヤ周方向及びタイヤ径方向に凹んで見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
なお、模様A3及び模様A4の第7領域70の複数の第5縮小領域72は、一対の第1縮小領域12と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されてもよい。この場合、第7主領域73は、第1主領域13と同じ凹凸あるいは光の反射特性を有するように形成されることが好ましい。
(第4実施形態)
図13(a),(b)は、第4実施形態のタイヤ1のサイドウォール表面に形成される模様の一例を説明する図である。
第4実施形態のタイヤ1の構成は、図2に示す第1実施形態のタイヤ1の構成と同じである。第4実施形態のタイヤ1が前述の各実施形態それぞれのタイヤ1と異なる点は、図13(a),(b)に示すように、模様を構成する第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ周方向の幅W1が、タイヤ周方向に沿って交互に設けられる毎に小さくなる点にある。
図13(a)に示すように、サイドウォール表面には、模様A1、A2、A1´、A2´及びA3を含む模様が形成されている。この模様は、図12(a)に示した模様と同様に、一対の第1縮小領域12あるいは一対の第2縮小領域22が、模様A3の第7領域70を中心としてタイヤ周方向及びタイヤ径方向に略環状に広がるように設けられている。ここで、模様A1、A2、A1´及びA2´のそれぞれに含まれる第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ周方向の幅W1は、第1領域10,10´及び第2領域20,20´が模様のタイヤ周方向中央部からタイヤ周方向に沿って離れるように交互に設けられる毎に小さくなる。ここで、第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ周方向の幅W1は、見る者が立体的な錯視を受けるために、例えば、第1領域10,10´及び第2領域20,20´が交互に設けられる毎に、模様のタイヤ周方向中央部における領域(図13(a)に示す例では、第5領域50、第6領域60あるいは第7領域70)のタイヤ周方向の幅の20〜50%ずつ小さくなっていくことが好ましい。
これにより、図13(a)に示された模様は、タイヤ周方向両端部における第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ周方向の幅W1が小さくなることによる奥行き知覚が得られることにより、タイヤ周方向中央部が浮き上がって見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
また、図13(b)に示すように、第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ径方向の幅W2は、第1領域10,10´及び第2領域20,20´がタイヤ径方向に沿って交互に設けられる毎に小さくなるように形成されてもよい。この場合、第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ径方向の幅W2は、第1領域10,10´及び第2領域20,20´が模様のタイヤ周方向中央部からタイヤ周方向に沿って離れるように交互に設けられる毎に小さくなることが好ましい。
これにより、図13(b)に示された模様は、タイヤ径方向両端部における第1領域10,10´及び第2領域20,20´のタイヤ周方向の幅W2が小さくなることによる奥行き知覚が得られることにより、中心部が浮き上がって見えるような立体的な錯視の効果が得られる。
図14は、図13に示した模様の他の例を説明する図である。
図14に示すように、図13(b)に示した模様を模様Cとした場合、模様Cは、タイヤ径方向に少なくとも2つ設けられていることが好ましい。すなわち、模様Cに含まれる模様A1、即ち模様Aが、タイヤ径方向に沿って少なくとも2つ設けられていることが好ましい。ここで、模様Cのタイヤ周方向の幅W3は、カーカス層5が重なった部分5eに起因して実際に生じる約4〜5mmの幅の凹凸を目立たなくさせるために、例えば、20mm以上70mm以下であることが好ましい。
これにより、タイヤ径方向に沿って連続的な立体的錯視効果が得られることから、タイヤ径方向に延びる凹凸がサイドウォール表面に形成された場合であっても、当該凹凸を十分に目立たなくさせることができる。
また、模様Cは、タイヤ周方向に少なくとも2つ設けられていることが好ましい。
図15は、図13に示した模様の他の例を説明する図である。
図15に示すように、模様Cをタイヤ径方向及びタイヤ周方向のそれぞれに少なくとも2つ設けた場合、模様Cのタイヤ周方向における位置は、タイヤ径方向に隣り合う模様Cとの間でタイヤ周方向にずれていることが好ましい。すなわち、模様Cに含まれる模様A1、即ち模様Aが、タイヤ径方向に隣り合う模様Cに含まれる模様A1との間でタイヤ周方向にずれていることが好ましい。ここで、模様C同士、すなわち模様A1同士のタイヤ周方向の位置ずれ量Gは、サイドウォール表面に存在する凹凸を目立たなくさせるために、例えば、模様Cあるいは模様A1のタイヤ周方向の幅の1/4以上3/4以下であることが好ましい。
(実施例)
本実施形態の効果を調べるために、サイドウォール表面のサイド模様を種々変化させて、図2に示すタイヤ1(タイヤサイズ:145R12 6PR)を作製した。作製したタイヤを100人が観察し、実際にサイドウォール表面に存在する、カーカス層5が重なった部分5eに起因して生じる凹凸(以降、BPSスプライス凹凸という)の視認性の評価をした。
評価結果として下記評点を用いた。
・評点110:95%以上の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
・評点108:90%以上95%未満の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
・評点106:80%以上90%未満の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
・評点104:70%以上80%未満の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
・評点102:60%以上70%未満の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
・評点100:50%以上60%未満の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
・評点98:50%未満の観察者がBPSスプライス凹凸を明確に確認できない。
評価に用いたサイドウォール表面と、評価結果を下記表に示す。
なお、比較例は、サイド模様表示領域3aがないタイヤである。実施例1では、サイド模様表示領域3aに模様Aを設けた。
実施例2では、第1領域10及び第2領域20のタイヤ周方向の幅を、第1領域10及び第2領域20がタイヤ周方向に沿って交互に設けられる毎に小さくなるように形成した。
また、実施例3では、模様Aをタイヤ径方向に沿って複数設けた。
さらに、実施例4では、タイヤ径方向に隣り合う模様A同士をタイヤ周方向に位置ずれさせた。なお、下記表の「タイヤ径方向に隣り合う模様A同士のタイヤ周方向への位置ずれ量/模様Aのタイヤ周方向の寸法」の欄には、模様Aのタイヤ周方向の幅に対するタイヤ径方向に隣り合う模様A同士のタイヤ周方向への位置ずれ量の割合が表される。
さらにまた、実施例5〜8では、模様Aのタイヤ周方向の寸法(幅)を変化させた。
比較例、実施例1の比較より、模様Aを設けることにより、評価結果が向上することがわかる。これは、第1領域10及び第2領域20で構成される模様Aによる錯視の効果によるといえる。
また、実施例1,2の比較より、第1領域10及び第2領域20のタイヤ周方向の幅を、第1領域10及び第2領域20がタイヤ周方向に沿って交互に設けられる毎に小さくなるように形成することにより、評価結果が向上することがわかった。
さらに、実施例2,3の比較より、模様Aをタイヤ径方向に沿って複数設けることにより、評価結果が向上することがわかった。
さらにまた、実施例3,4の比較より、タイヤ径方向に隣り合う模様A同士をタイヤ周方向に位置ずれさせることにより、評価結果が向上することがわかった。
また、実施例4〜8の比較より、模様Aのタイヤ周方向の幅を20mm以上70mm以下に設定することにより、評価結果が向上することがわかった。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
3a サイド模様表示領域
4 ビード部
5 カーカス層
6 ベルト層
10,10´ 第1領域
11 第1区画部
11a,11b 一対の第1角部
12 一対の第1縮小領域
13 第1主領域
20,20´ 第2領域
21 第2区画部
21a,21b 一対の第2角部
22 一対の第2縮小領域
23 第2主領域
30 第3領域
31 第3区画部
31a,31b 一対の第3角部
40 第4領域
41 第4区画部
41a,41b 一対の第4角部
50 第5領域
51 第5区画部
51a,51b 一対の第5角部
52 一対の第3縮小領域
53 第5主領域
60 第6領域
61 第6区画部
61a,61b 一対の第6角部
62 一対の第4縮小領域
63 第6主領域
70 第7領域
71 第7区画部
71a,71b 一対の第7角部
72 第5縮小領域
73 第7主領域

Claims (8)

  1. サイドウォール部を有する空気入りタイヤであって、
    前記サイドウォール部は、
    サイドウォール表面の凹凸により、周りの領域と視認可能に識別される模様Aを有し、
    前記模様Aは、
    互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第1区画部を有し、前記第1区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L1上にそれぞれ設けられる閉領域であって周りの領域と視認可能に識別される閉領域である一対の第1縮小領域と、前記第1区画部内のうち前記一対の第1縮小領域以外の領域であって前記一対の第1縮小領域と視認可能に識別される領域である第1主領域とが形成された第1領域と、
    互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第2区画部を有し、前記第2区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L2上にそれぞれ設けられる閉領域であって、前記第1領域の前記第1主領域と同じ凹凸を有するように形成された閉領域である一対の第2縮小領域と、前記第2区画部内のうち前記一対の第2縮小領域以外の領域であって、前記第1領域の前記一対の第1縮小領域と同じサイドウォール表面の凹凸を有するように形成された領域である第2主領域とが形成された第2領域と、を有し、
    前記直線L1と、前記直線L2とが互いに同じ方向を向くように、前記第1領域と前記第2領域を、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けて成り、
    前記第1主領域、前記第1縮小領域、前記第2主領域、及び前記第2微小領域の表面は、いずれもリッジのない面であり、前記第1主領域及び前記第2縮小領域の表面は、前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の高さで突出した面であり、前記第1主領域の前記高さ及び前記第2縮小領域の前記高さは互いに同じであこと、あるいは前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の深さで凹んだ面であり、前記第1縮小領域の深さ及び前記第2主領域の前記深さは互いに同じであることにより視認可能に識別される
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記模様Aの周りには、前記模様Aに隣接する模様Bが設けられ、
    前記模様Bは、
    互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第3区画部を有し、前記第1主領域と同じ凹凸を前記第3区画部内に有するように形成された第3領域と、
    互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第4区画部を有し、前記第2主領域と同じ凹凸を前記第4区画部内に有するように形成された第4領域と、を有し、
    前記第3領域は、前記模様Aと前記模様Bとの境界において、前記第2領域に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられ、
    前記第4領域は、前記模様Aと前記模様Bとの境界において、前記第1領域に対してタイヤ径方向及びタイヤ周方向に隣接するように設けられ、
    前記第3領域と前記第4領域は、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けられている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記模様Aを模様A1としたとき、前記サイドウォール部は、前記模様A1と、前記模様A1と同様に構成された模様A2とを有し、
    前記模様A2は、
    前記模様A1の前記直線L1と、前記模様A2の前記第1区画部内にて前記一方の一対の角部を結ぶ直線L1´とが互いに交差する方向に向くように、前記模様A1に対してタイヤ径方向あるいはタイヤ周方向に隣り合うように設けられている、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1領域及び前記第2領域のタイヤ周方向の幅は、タイヤ周方向に沿って交互に設けられる毎に小さくなる、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記模様Aは、タイヤ径方向に沿って少なくとも2つ設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記模様Aのタイヤ周方向における位置は、タイヤ径方向に隣り合う模様Aとの間でタイヤ周方向にずれている、請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記模様Aのタイヤ周方向の幅は20mm以上70mm以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 空気入りタイヤであって、
    トレッド部と、
    ビード部と、
    サイドウォール表面の凹凸により、周りの領域と視認可能に識別される模様Aを有するサイドウォール部と、を有し、
    前記模様Aは、
    互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第1区画部を有し、前記第1区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L1上にそれぞれ設けられる閉領域であって周りの領域と視認可能に識別される閉領域である一対の第1縮小領域と、前記第1区画部内のうち前記一対の第1縮小領域以外の領域であって前記一対の第1縮小領域と視認可能に識別される領域である第1主領域とが形成された第1模様要素領域R1と、
    互いに対向する一対の角部を2組含む4つの角部を有する第2区画部を有し、前記第2区画部内には、2組の一対の角部のうち何れか一方の一対の角部を結ぶ直線L2上にそれぞれ設けられる閉領域であって、前記第1模様要素領域R1の前記第1主領域と同じ凹凸を有するように形成された閉領域である一対の第2縮小領域と、前記第2区画部内のうち前記一対の第2縮小領域以外の領域であって、前記第1模様要素領域R1の前記一対の第1縮小領域と同じ凹凸を有するように形成された領域である第2主領域とが形成された第2模様要素領域R2と、を有し、
    前記第1主領域、前記第1縮小領域、前記第2主領域、及び前記第2微小領域の表面は、いずれもリッジのない面であり、前記第1主領域及び前記第2縮小領域の表面は、前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の高さで突出した面であり、前記第1主領域の前記高さ及び前記第2縮小領域の前記高さは互いに同じであること、あるいは前記第1縮小領域及び前記第2主領域の表面に対して、サイドウォール表面外側に向かって一定の深さで凹んだ面であり、前記第1縮小領域の深さ及び前記第2主領域の前記深さは互いに同じであることにより視認可能に識別され、
    前記直線L1と、前記直線L2とが互いに同じ方向を向くように、前記第1模様要素領域R1と前記第2模様要素領域R2を、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿って交互に設けて成り、
    前記模様Aを模様A1としたとき、前記サイドウォール部は、前記模様A1と、前記模様A1と同様に第1区画部内に形成された第1縮小領域と第1主領域とを含む第1模様要素領域R1´と、前記模様A1と同様に第2区画部内に形成された第2縮小領域と第2主領域を含む第2模様要素領域R2´とを有する模様A2とを有し、
    前記模様A2は、
    前記模様A1の前記直線L1と、前記模様A2の第1区画部内にて一方の一対の角部を結ぶ直線L1´とが互いに交差する方向に向くように、前記模様A1に対してタイヤ径方向あるいはタイヤ周方向に隣接するように設けられ、
    前記模様A1と前記模様A2との境界では、前記模様A2における前記第1模様要素領域R1´が、前記模様A1における前記第2模様要素領域R2に隣接し、前記模様A2における前記第2模様要素領域R2´が、前記模様A1における前記第1模様要素領域R1に隣接し、
    前記サイドウォール部は、前記模様A1と前記模様A2とが隣接して形成される組み合わせ模様と、前記組み合わせ模様を前記模様A1と前記模様A2の境界線上の端点を中心に180度回転することにより得られる反転模様を前記組み合わせ模様と隣接させて結合した結合模様を有する、
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
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