JP5668720B2 - 原稿読取装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿読取装置およびその制御方法に関し、特に、原稿ガラスを清掃する部材を備えた原稿読取装置およびその制御方法に関する。
いわゆるシートスルー方式の自動原稿読取装置では、搬送手段により搬送される原稿の原稿面の画像を、停止している画像読取手段によって読取る方式が採用されている。このような装置には、画像読取手段を移動させながら停止している原稿を読取るプラテンセット方式と比較して、小型化が可能であり、コストおよび騒音の低減が可能で有り、また、高い生産性を有する、というメリットがある。
その一方で、シートスルー方式の場合、画像読取手段は、定位置に固定され、原稿ガラスを介して原稿面に焦点を合わせる構成を有する。このため、読取った画像の品質が、読取位置を遮る紙粉やゴミ等の異物の影響を受けやすい。読み取った画像の、プラテンガラス等の原稿の読取面に残った紙粉やゴミ等の異物により遮光された部分に対応する部分には、たとえば筋状の画像ノイズ(以後「筋ノイズ」という)が生じるからである。
なお、紙に情報が記載された原稿を読取る原稿読取装置など、用紙を搬送する機構を有する装置(用紙搬送装置)では、用紙の搬送によって紙粉が読取面に付着する現象は、避けられない問題であった。そして、このような用紙搬送装置では、原稿面における紙粉等の異物の除去が求められていた。特に、ユーザーが原稿として使用する紙の種類やその環境は千差万別であり、過剰な量の紙粉が発生する状況においては、筋ノイズを防止する手段が強く求められていた。
従来から、用紙の搬送経路を清掃する部材を備えた用紙搬送装置や原稿読取装置が種々提案されている。
たとえば特許文献1(特開2005−204007号公報)に記載された原稿読取装置では、プラテンガラスに対応した位置にあるプラテンローラーに出没自在の清掃部材を設け、原稿搬送を行なわない時(原稿搬送動作を行なう直前と搬送動作終了直後)に、当該清掃部材を突出させる。これにより、原稿搬送が行なわれないときに、プラテンガラス面上が清掃される。
また、特許文献2(特開平04−153140号公報)に記載された用紙搬送装置に設けられたクリーニング手段は、光学系に対向する位置に設けられた軸を備え、当該軸にはブラシが取り付けられている。そして、当該軸を定期的に回転させることによって、搬送路中に溜まった紙粉を除去するための定期的なクリーニングが実行される。
特開2005−204007号公報 特開平04−153140号公報
しかしながら、上記したような従来の技術では、搬送される原稿用紙の紙間で清掃部材やブラシを回転させていた。このため、清掃部材やブラシが原稿ガラスに接触する際、読取面において、原稿搬送方向の接触開始地点より上流側に紙粉が残ることがあった。これにより、さらに次の原稿が搬送される際、当該原稿の先端で、上記のように残った紙粉が読取部へと搬送されるおそれがあった。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、原稿読取装置において、原稿の読取位置の紙粉をより確実に除去することである。
本発明に従った原稿読取装置は、原稿を搬送させる搬送手段と、原稿ガラスと、原稿ガラスを介して原稿面を読取る読取手段と、原稿ガラス上の異物を除去するための除去手段とを有する原稿読取装置において、除去手段は、原稿ガラス上に回転可能に配置された清掃ローラーを備え、清掃ローラーは、原稿ガラスの搬送手段による原稿の搬送方向に交わる方向の全長にわたって原稿ガラスに沿って配置され、原稿ガラスと非接触な状態で回転する清掃ローラー本体部と、清掃ローラー本体部の外周部に、原稿ガラスの搬送方向に交わる方向の全長にわたって原稿ガラスに沿って配置され、原稿ガラスに接触して撓む清掃部材とを含み、清掃ローラーは、原稿ガラス上に原稿が搬送されてくるタイミングで原稿の搬送方向についての先端と当接する位置に清掃部材が到達するよう回転タイミングが制御され、清掃部材は、原稿ガラス上で搬送手段によって搬送される原稿の搬送方向についての先端に接触した後、搬送される原稿を追い抜くように移動して原稿ガラスに当接し、原稿ガラスに当接しながら移動し、原稿ガラス上の異物の除去を開始する。
好ましくは、清掃部材は、原稿ガラスにおいて、読取手段による原稿面の読取位置よりも、搬送方向について清掃が必要な寸法以上上流側で、搬送手段によって搬送される原稿との接触を開始する。
好ましくは、清掃ローラーの回転速度の搬送方向成分Vrは、搬送手段による原稿の搬送速度をVp、原稿間の搬送間隔をL1、清掃ローラーがVrに従って回転された場合に清掃部材が原稿ガラスに当接する時間をtとした場合に、「Vr×t<Vp×t+L1」の関係を満たす。
好ましくは、清掃部材は、原稿ガラスにおいて読取手段による原稿面の読取位置よりも搬送方向についての下流側で、搬送手段によって搬送される原稿との接触状態を解除する。
本発明に従った原稿読取装置の制御方法は、原稿を搬送させる搬送手段と、原稿ガラスと、原稿ガラスを介して原稿面を読取る読取手段と、原稿ガラス上の異物を除去するための除去手段とを有する原稿読取装置において実行される、原稿読取装置の制御方法であって、除去手段は、原稿ガラス上に回転可能に配置された清掃ローラーを備え、清掃ローラーは、原稿ガラスの搬送手段による原稿の搬送方向に交わる方向の全長にわたって原稿ガラスに沿って配置され、原稿ガラスと非接触な状態で回転する清掃ローラー本体部と、清掃ローラー本体部の外周部に、原稿ガラスの搬送方向に交わる方向の全長にわたって原稿ガラスに沿って配置され、原稿ガラスに接触して撓む清掃部材とを含み、原稿ガラス上に原稿が搬送されてくるタイミングで原稿の搬送方向についての先端と当接する位置に清掃部材が到達するよう清掃ローラーの回転タイミングを制御するステップと、清掃部材が、原稿ガラス上で搬送手段によって搬送される原稿の搬送方向についての先端に接触した後、搬送される原稿を追い抜くように移動して原稿ガラスに当接し、原稿ガラスに当接しながら移動し、原稿ガラス上の異物の除去を開始するように、清掃ローラーの回転を制御するステップを備える。
本発明によれば、清掃ローラー本体の外周部に配置された、原稿ガラスに接触して撓む清掃部材が、原稿ガラス上で搬送される原稿の搬送方向についての先端と、読取位置より搬送方向についての上流側で、接触する。
これにより、原稿読取装置における読取位置より上流側から、原稿の先端部分の撓みを解消できる。
したがって、原稿ガラス上に残されている紙粉が、原稿の先端部分の撓んだ部分に入り込み、原稿とともに原稿ガラス上を搬送され、清掃部材による清掃の後に原稿ガラス上に残る、という事態を回避できる。そして、読取位置またはその上流側にある紙粉を、確実に、読取位置よりも下流側へと移動させることができる。
本実施の形態にかかる原稿読取装置の装置構成の具体例を示す図である。 図1の原稿読取装置における清掃ローラーの周辺部分の構成を説明するための図である。 図1の原稿読取装置のブロック構成の一例を示す図である。 図1の原稿読取装置における、画像読取部の周辺部分の拡大図である。 図4を参照して説明した原稿読取部を、複数の原稿が連続して搬送されている状態を模式的に示す図である。 図4を参照して説明した原稿読取部を、複数の原稿が連続して搬送されている状態を模式的に示す図である。 図1の原稿読取装置において、清掃部材が原稿ガラス上に搬送されてきた原稿の先端と当接するときの状態を説明するための図である。 本実施の形態に対する比較例を説明するための図である。 本実施の形態に対する比較例を説明するための図である。 従来の原稿読取装置における、原稿ガラス上の清掃の態様を説明するための図である。 清掃ローラーを原稿の原稿ガラス上への搬送タイミングと合わせて回転させるために、ADF(Auto Document Feeder)部において実行される処理のフローチャートである。 上記当接が読取位置よりも下流側で解除される例を説明するための図である。 図1の原稿読取装置における清掃ローラーの回転速度についての条件を説明するための図である。 図1の原稿読取装置における清掃ローラーの回転速度についての条件を説明するための図である。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<原稿読取装置の概略構成>
図1は、本実施の形態にかかる原稿読取装置の装置構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、実施の形態にかかる原稿読取装置1は、シートスルータイプのADF部1Aと読取部1Bとを含む。ADF部1Aは、給紙トレイ101に積載された原稿を、読取部1Bで読取るために搬送する。
ADF部1Aは、搬送前の原稿を積載するための給紙トレイ101と搬送後の原稿を排紙するための排紙トレイ113とを有する。ADF部1Aでは、給紙トレイ101と排紙トレイ113との間に原稿の搬送経路が設けられている。
給紙トレイ101と搬送経路との境界位置には、ピックアップローラー103と、給紙ローラー104Aと、サバキローラー104Bが備えられている。給紙トレイ101に積載された原稿束は、ピックアップローラー103により給紙され、給紙ローラー104Aとサバキローラー104Bによって1枚ずつ分離されて、搬送経路に送り出される。
以降の説明において、搬送経路における原稿の搬送方向、つまり給紙トレイ101から排紙トレイ113に向かう方向の給紙トレイ101側を「搬送方向の上流側」といい、排紙トレイ113側を「搬送方向の下流側」ということもある。また、搬送経路の上流側を「前」、下流側を「後」ということもある。
搬送経路には、搬送方向に沿って搬送経路を挟む一対のレジストローラー105が備えられる。レジストローラー105まで送り出された原稿は、当該レジストローラー105によってスキュー補正される。そして、スキュー補正された後の原稿が、読取部1Bの原稿ガラス211へ搬送される。
搬送経路の、読取部1Bの原稿ガラス211に対応する位置の上流側および下流側に、1対の読取前ローラー106と1対の読取後ローラー107が備えられている。これらローラー対の回転により、読取前ローラー106まで搬送されてきた原稿は、読取部1Bの原稿ガラス211を通過して、下流側へと搬送される。これにより、原稿の、読取部1Bに向く面が、読取部1Bによって読み取られる。
搬送経路の、読取前ローラー106よりも下流側であって、読取後ローラー107よりも上流側には、読取前センサー111が設けられている。読取前センサー111は、図1中に点線で示される光軸上における原稿の有無を検出する。
読取前センサー111による原稿の検出位置よりも上流側であって、読取後ローラー107よりも下流側には、原稿ガラス211上の紙粉等の異物を除去するための清掃ローラー190が設けられている。
搬送経路と排紙トレイ113との境界位置には、1対の排紙ローラー109が備えられている。排紙ローラー109の回転により、読取部1Bによって読み取られた後の原稿が排紙トレイ113へと排出される。
ADF部1Aは、さらに、各ローラーを駆動するためのモーター(後述するモーター301〜305)を備える。また、ADF部1Aには、これらのモーターの動作を制御するための制御装置150が備えられている。
一方、読取部1Bは、図示せぬ露光ランプと、複数のミラーからなるミラー群202と、CCD(Charge Coupled Devices)203と、ミラー群202とCCD203の間に形成される光軸上に設けられた結像レンズ205と、CCD制御装置250とを備える。
原稿が原稿ガラス211上の読取位置を通過するとき、上記露光ランプが、原稿の表面を照射する。照射光によって原稿の表面から反射された光は、ミラー群202に反射されてCCD203まで導かれ、CCD203によって受光される。
当該読取部1Bにおいて上記のような動作は、CCD制御装置250によって制御される。CCD制御装置250は、CCD203から、受光に基づく信号の入力を受け付け、原稿の画像データを生成する。
制御装置150とCCD制御装置250は、通信可能に構成されている。これにより、CCD制御装置250は、ADF部1Aにおける原稿の搬送のタイミングに従って、読取部1Bにおける原稿に対する露光や原稿の画像データの生成などのタイミングを制御する。
なお、読取部1Bには、ADF部1Aに搬送させることなく読取部1Bに画像を読み取られる原稿を載置するための原稿ガラス212も設けられている。原稿ガラス212に原稿が載置されてコピーの指示がなされると、原稿ガラス212上の原稿の画像を読取るために、ミラー群202が水平方向に駆動する。これにより、原稿ガラス212上の原稿全体の反射光がCCD203に導かれる。
<清掃ローラー>
図2は、図1の原稿読取装置における清掃ローラー190の周辺部分の構成を説明するための図である。
図2を参照して、清掃ローラー190は、軸192と、軸192の外周部に設けられた清掃ローラー本体190Aと、清掃ローラー本体190Aの外周部に設けられた清掃部材191を含む。清掃部材191は、矢印Rfで示される原稿の搬送方向に交わる方向について、少なくとも原稿ガラス211の全域に当接できる寸法を有する。
軸192の一端には、駆動プーリー193が連結されている。駆動プーリー193は、ベルト195によって、モータープーリー194に連結されている。これにより、モーター305の駆動力は、モータープーリー194とベルト195を介して、軸192に伝達される。清掃ローラー本体190Aおよび清掃部材191は、軸192の回転に従って回転する。
駆動プーリー193は、さらに、軸196の一端に連結されている。軸196の他端は、検出用片197に連結されている。検出用片197は、おおむね円盤状の形状を有し、その一部に切欠きが設けられている。検出用片197は、後述するような清掃ローラー本体190A等の矢印Rr方向の回転に従って、同様に矢印Rr方向に回転する。当該回転に従って、検出用片197における切欠き部分の位置は、変更する。
ADF部1Aには、さらに回転位置センサー310が設けられている。回転位置センサー310は、その光学的検出部位が検出用片197に対向し得るように、配置されている。
矢印Rrは、清掃ローラー本体190Aの回転方向を示している。ADF部1Aでは、モーター305の駆動力によりモータープーリー194が回転し、そして、これに従って、清掃ローラー本体190A、軸192、駆動プーリー193、軸196、および、検出用片197が回転する。
検出用片197の回転に従って、当該検出用片197における回転位置センサー310の検出位置と対向する部分が変化する。具体的には、当該対向する部分が、上記切欠き部分とそれ以外の部分との間で切り替わる。したがって、原稿読取装置1では、回転位置センサー310の検出出力に基づいて、検出用片197の回転位置について、上記切欠き部分が回転位置センサー310の検出位置と対向する位置にあるかそれ以外の位置にあるかを検出することができる。これにより、軸192の回転位置が、特定の位置にあるか否かを検出することができる。
本実施の形態では、図2に示されたような、清掃部材19が原稿ガラス211の手前に位置する軸192の回転位置を清掃ローラー190のホーム位置とする。検出用片197の切欠きの部分は、清掃ローラー190のホーム位置に合わせて形成されている。つまり、原稿読取装置1では、回転位置センサー310の検出出力に基づいて、清掃ローラー190がホーム位置にあるか否かを特定することができる。
なお、本発明に従った原稿読取装置における清掃部材のホーム位置の検出には、公知のいかなる方法を採用することができる。図2を参照して説明された検出方法は、一例であって、本発明における検出方法を限定するものではない。
<原稿読取装置のブロック構成>
図3は、原稿読取装置1のブロック構成の一例を示す図である。
図3を参照して、原稿読取装置1において、ADF部1Aの制御装置150は、CPU(Central Processing Unit)151と、モーター駆動IC(Integrated Circuit)152〜156とを含む。
図1では図示が省略されたが、読取部1Aには、上記モーター305に加えて、各種のローラーを回転させるためのモーター301〜304が設けられている。
モーター301は図示しない給紙クラッチを経てピックアップローラー103および給紙ローラー104Aに接続され、これらローラーを駆動する。
モーター302は、一対のレジストローラー105の一方に接続されて該ローラーを駆動し、他方のレジストローラー105は、該ローラーに従動回転する。
モーター303は、対をなす読取前ローラー106および読取後ローラー107のそれぞれの一方のローラーに接続され、これらローラーを駆動する。読取前ローラー106および読取後ローラー107の他方側のローラーは、上記のように駆動されるそれぞれの一方のローラーに従動回転する。
モーター304は、対をなす排紙ローラー109の一方に接続され、該ローラーを駆動する。排紙ローラー109の他方は、上記のように駆動される排紙ローラー109の一方に従動回転する。モーター304は、図示せぬ回転方向切替機構を経て、サバキローラー104Bにも接続されている。また、サバキローラー104Bには、図示しないトルクリミッターが備えられている。これにより、サバキローラー104Bには、用紙を一枚ずつ搬送するサバキ機能が備えられる。
CPU151は、CCD制御装置250から入力される信号等に従って、モーター駆動IC152〜156の動作を制御する。モーター駆動IC152〜156は、それぞれ、モーター301〜305に対して駆動信号を出力する。
CPU151は、たとえば、図示せぬ記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、モーター駆動IC152〜156の制御を含む、本明細書に記載された処理を実行する。
読取部1BのCCD制御装置250は、CPU251を含む。CPU251が図示せぬ記憶装置に記憶されるプログラムを読み出して実行することで、CCD制御装置250は、画像処理部としての機能を発揮する。
CCD203は、光電変換により、受光信号をRGBデータに変換してCCD制御装置250に対して出力する。画像処理部として機能するCCD制御装置250は、CCD203から出力されたRGBデータに基づいて画像データを生成し、生成された画像データを上記記憶装置に記憶する。
また、原稿読取装置1は、当該原稿読取装置1の動作状態等を表示するための表示パネル170と、原稿読取装置1に対する情報の入力を受け付けるための入力部171とを含む。CPU251には、入力部171に対して入力された情報が入力される。また、CPU251は、表示パネル170の表示態様を制御する。
原稿読取装置1における給紙トレイ101に積載された原稿の画像データの生成では、ADF部1Aと読取部1Bが協働する。まず、CPU251に、入力部171に対する操作に基づく(または、外部装置から入力される)コピー動作の開始を指示が入力される。これに応じて、CPU251は、ADF部1Aに対して原稿の搬送を指示する。これに応じて、CPU151は、各種のモータの駆動を開始することにより、原稿の搬送を開始する。CPU250は、読取前センサー111が原稿の通過を検出したタイミングから特定時間経過後のCCD203からの受光信号に基づいて、原稿の画像データを生成する。
<画像読取部周辺の構成>
図4は、原稿読取装置1における、画像読取部の周辺部分の拡大図である。
図4を参照して、原稿ガラス211上には、清掃ローラー190が配置されている。図4では、矢印Rfは、原稿の搬送方向を示している。ADF部1Aでは、原稿は、原稿ガラス211と清掃ローラー190の間を通過するように、搬送される。
原稿ガラス211上には、原稿を、原稿ガラス211により若干上方に浮かして搬送するための段差シート211Aが配置されている。
図4において、矢印Rrは、清掃ローラー190の回転方向を示している。つまり、清掃ローラー本体190Aは、軸192を中心として、矢印Rr方向に回転する。これにより、清掃部材191は、原稿ガラス211上を搬送される原稿の進行方向に沿うように、原稿ガラス211上を移動する。
図4において印P1は、原稿の搬送方向における、読取部1Bによる読取の対象となる部分を示している。印P1から上方に図1のミラー群202とともに示された、露光ランプの反射光の光路を示している。
また、原稿ガラス211の下流側には、原稿ガラス211上を搬送された原稿を、上記した搬送経路へ送るための部材161が設けられている。
図5は、図4を参照して説明した、原稿読取装置1における原稿読取部を、複数の原稿が連続して搬送されている状態を模式的に示す図である。
図5では、原稿ST1と、原稿ST1の次に搬送経路を搬送される原稿ST2が示されている。また、距離L1は、原稿読取装置1において連続して搬送される原稿の間隔を示している。具体的には、搬送方向において、原稿ST1の後端から原稿ST2の先端までの距離が、距離L1となるように、連続する原稿の搬送態様が制御される。
原稿読取装置1において、清掃ローラー190の清掃部材191は、読取部1Bによる原稿の読取位置(印P1を用いて示されている位置)よりも上流側で、原稿ガラス211上に搬送されてきた原稿の先端部分に当接する。なお、図5では、原稿ガラス211上に、それまでの原稿の搬送によって原稿ガラス211上に残された紙粉Dが示されている。
清掃部材191は、図5に示されるように、原稿ガラス211に接触して撓むことができる材質によって、構成される。なお、清掃部材191は、原稿ガラス211上の原稿に、上方から当接し、原稿とともに当該原稿の搬送方向に移動する。したがって、清掃部材191には静電気が発生し、清掃部材191に紙粉Dが貼り付く事態を回避しなければならない。したがって、清掃部材191は、たとえば導電性ナイロンによって構成される。
原稿読取装置1では、清掃ローラー190は、原稿ガラス211上における原稿の搬送のタイミング(読取前センサー111による原稿の通過の検出タイミング)に従って、その回転のタイミングを制御される。
そして、清掃ローラー190は、清掃部材191を上方から原稿ST2に接触させた後、当該原稿ST2の搬送を阻害しないように清掃部材191を搬送方向に移動させるべく、さらに、矢印Rrで示される回転方向に回転する。
図5に示された状態からさらに清掃ローラー190が矢印Rr方向に回転することにより、原稿ガラス211上の紙粉Dは、原稿ガラス211の、読取位置よりも下流側まで掃寄せられている。
図6には、原稿ST2の搬送および清掃ローラー190の回転が、図5に示された状態から進行した状態が示されている。
図6に示された状態では、原稿ST2の先端部分は、印P1で示された読取部1Bによる読取位置よりも下流側まで、搬送されている。
また、図6に示された状態では、清掃ローラー190の回転が進行し、清掃部材191は、原稿ST2の先端よりも下流側に、そして、原稿ST2より上方に、位置している。
以上、図5および図6を参照して説明したように、原稿読取装置1では、清掃部材191は、原稿ガラス211上へと搬送されてきた原稿ST2に対して、読取位置よりも上流側で、原稿ST2の上方から当接する。そして、清掃部材191は、原稿ST2に当接する状態を継続させた後、原稿ST2を追い抜き、原稿ガラス211上に残っている紙粉Dを読取位置よりも下流側に掃寄せる。これにより、原稿ガラス211上の紙粉Dが、読取位置から除去される。
上記のような清掃の後、清掃ローラー190は、その回転位置をホーム位置に戻される。そして、次の原稿が原稿ガラス211上に搬送されてくると、同様の清掃が行われる。つまり、ADF部1Aでは、上記のような清掃部材191による原稿ガラス211上の清掃が、たとえば原稿ガラス211上に原稿が搬送されてくるたびに行われる。
<清掃メカニズム>
図7は、清掃部材191が原稿ガラス211上に搬送されてきた原稿ST2の先端と当接するときの状態を説明するための図である。
図7を参照して、清掃ローラー190の回転タイミングは、原稿ガラス211上に原稿ST2が搬送されてくるタイミングで清掃部材191が原稿ST2の先端と当接する位置に到達するように、制御される。
図7において実線で示されるように、原稿ST2の搬送方向の先端部分に清掃部材191が当接した後、さらに原稿が搬送されることにより、原稿ST2は原稿ST2Aで示される位置まで移動する。このとき、清掃部材191は、さらに回転移動することにより、清掃部材191Aで示される位置まで移動する。原稿ST2が原稿ガラス211上に搬送されてきた当初は、図7に実線で示されるように、清掃部材191は原稿ST2の先端に当接している。その後、清掃部材191は、清掃ローラー190の回転に応じて、原稿ST2Aで示される原稿の先端部分を追い越し、清掃部材191Aで示される位置まで、撓んだ状態で、原稿ガラス211に当接しながら、原稿ガラス211上を移動する。
そして、さらに清掃ローラー190の回転が進行すると、清掃部材191は、図7において清掃部材191Bで示されるように、原稿ガラス211との当接を解除し、上方へと移動する。
<比較例との対比>
図8〜図10は、従来の原稿読取装置における、原稿ガラス211上の清掃の態様を説明するための図である。
図8には、原稿ガラス211上を連続して搬送される2枚の原稿(原稿ST1,原稿ST2)が示されている。図8では、原稿の搬送間隔は、距離L2として示されている。
従来の技術に従えば、原稿読取装置では、原稿ST1が印P1で示される読取位置を通過した後からその次の原稿ST2が原稿ガラス211上に搬送される前の期間、つまり、搬送される原稿と原稿の間で、清掃ローラー190による清掃が行われる。清掃ローラー190による清掃とは、清掃ローラー190の回転に従って清掃部材191が原稿ガラス211と接触しながら移動することにより、原稿ガラス211上の紙粉Dを読取位置よりも下流側に掃き寄せることである。
この場合、清掃部材191が原稿ガラス211と接触を開始した時点(図8に示された状態)において清掃部材191よりも下流側に紙粉Dが存在する場合には、その後図9に示されるように、一部の紙粉Dが原稿ガラス211の下流側に掃寄せられたとしても、残りの紙粉D(図8において清掃部材191よりも流側に位置していた紙粉D)は、原稿ガラス211上において、印P1で示される読取位置近傍に残される。その後、図9に示されるように原稿ST2が原稿ガラス211上へと搬送されてくると、上記のように残された紙粉Dは、原稿ST2の下側に潜るものが出てくる。
そして、原稿ST2の下側に潜り込んだ紙粉Dによって遮光された部分には、読取部1Bによって生成される画像において、筋状の画像ノイズが生じる。
図10は、上記のように残された紙粉Dが原稿ST2の下に潜り込む状態を説明するための図である。
図10を参照して、原稿ガラス211上に搬送されてきた原稿ST2の先端部分は、当該原稿ST2が段差シート211Aにより若干原稿ガラス211よりも浮いた状態で原稿ガラス211上を搬送されることから、その先端部分は、搬送方向と交わる方向において、部分的に撓む場合がある。その撓み部分に、図10に示されるように、紙粉Dが位置した場合には、それ以降の原稿ST2の搬送に従って、原稿ST2よりも下方に、紙粉Dが潜り込む。
一方、本実施の形態の原稿読取装置1では、図5および図7等を参照して説明したように、原稿ST2が原稿ガラス211上に搬送されてきたとき、その搬送方向についての先端部分が、清掃部材191によって押さえ付けられる。これにより、図10を参照して説明したような当該先端部分の撓みが抑制され、これにより、原稿ST2の下方に紙粉Dが入り込む事態を回避できる。
<清掃ローラーの回転タイミング制御>
図11は、図5〜図7を参照して説明したように、清掃ローラー190を原稿の原稿ガラス211上への搬送タイミングと合わせて回転させるために、ADF部1AのCPU151が実行する処理のフローチャートである。
図11を参照して、CPU151は、まずステップS10で、入力部171の一部である、コピーボタンが操作されたか否かを判断し、操作されたと判断するとステップS20へ処理を進める。なお、コピーボタンは、原稿読取装置1に対して、原稿の読取動作の開始を指示するために操作されるボタンである。なお、コピーボタンが操作されると、CPU251に、当該操作に基づく信号が入力される。CPU251は、当該信号を入力されると、CPU151に対して、その旨の信号を送信する。
ステップS20では、CPU151は、清掃ローラー190がホーム位置にあるか否かを判断し、そうであると判断するとステップS60へ処理を進め、ホーム位置にないと判断するとステップS30へ処理を進める。なお、清掃ローラー190がホーム位置にあるか否かは、回転位置センサー310の検出出力に基づいて、判断される。
ステップS30では、CPU151は、ステッピングモーター(モーター305)の駆動をONさせて、ステップS40へ処理を進める。
ステップS40では、CPU151は、ステップS20と同様に、清掃ローラー190がホーム位置にあるか否かを判断し、ホーム位置にあると判断するとステップS50へ処理を進める。
ステップS50では、CPU151は、ステップS30で駆動をONさせたステッピングモーター(モーター305)の駆動をOFFさせて、ステップS60へ処理を進める。
ステップS30〜ステップS50の処理により、清掃ローラー190の回転位置が、ホーム位置ではない場合に、ホーム位置になるまでモーター305が駆動される。
ステップS60では、CPU151は、読取前センサー111によって原稿の存在が検出されたか(その検出出力がONとなったか)否かを判断し、そうであると判断するとステップS70へ処理を進める。
ステップS70では、CPU151は、ステッピングモーター(モーター305)の駆動をONさせて、ステップS80へ処理を進める。
ステップS80では、CPU151は、ステップS20と同様に清掃ローラー190の回転位置がホーム位置にあるか否かを判断する。そして、ホーム位置となったと判断すると、ステップS90へ処理を進める。
ステップS90では、CPU151は、ステップS70でONさせたステッピングモーター(モーター305)の駆動をOFFさせて、処理を終了する。
以上本実施の形態の原稿読取装置1では、コピーの開始を指示されると、図11を参照して説明した処理と並行して、原稿の搬送のための処理が実行される。
当該処理では、コピーの開始が指示されたことに応じて、原稿の搬送が開始される。
そして、清掃ローラー190の回転位置がホーム位置にあるか否かを判断され、ホーム位置になければホーム位置になるまでモーター305を駆動させた後、原稿の搬送タイミングに合わせて(ステップS60)、清掃ローラー190の回転が開始される。
清掃ローラー190では、その回転位置についてのホーム位置や清掃部材191の取付位置などが、図5〜図7を主に参照して説明されたような原稿先端部分との関係を満たすように、設計されている。
これにより、原稿読取装置1では、原稿ガラス211上に搬送されてきた原稿の先端に清掃部材19が1当接し、そして、読取位置では、清掃部材は原稿の先端を抜けて、原稿ガラス211上に残された紙粉Dを原稿ガラス211の読取位置よりも下流側に掃寄せる。その一方で、原稿は読取位置に到達し、読取部1Bでは、当該原稿の画像の読取が開始される。
このように構成された原稿読取装置1では、原稿の先端部分に付着した多くの紙粉Dを、当該原稿の読取前に、読取位置よりも下流側に掃寄せることができる。
<清掃ローラーと原稿との当接の解除>
原稿読取装置1では、主に図7を参照して説明したように、清掃部材191は、原稿を先端に当接した後、読取位置よりも上流側で原稿の先端を抜き、原稿ガラス211に当接しながら紙粉Dを掃寄せる。
なお、清掃部材191が原稿との当接を解除されるのは、読取位置よりも下流側であってもよい。図12は、上記当接が読取位置よりも下流側で解除される例を説明するための図である。
図12を参照して、実線で示されるように、原稿ガラス211上まで搬送されてきた原稿ST2の先端部分には清掃部材191が当接している。その後、原稿ST2の搬送が継続され、また、清掃ローラー190の回転が継続されることにより、原稿ST2と清掃部材191とは、実線で示された当接状態を維持させながら、ともに、搬送方向(矢印Rf)に沿って移動する。そして、原稿ST2の先端部分が原稿ST2Cで示される位置まで移動し、また、清掃部材191が清掃部材191Cで示される位置まで移動した後、さらなる清掃ローラー190の回転により、清掃部材191は原稿ST2Cを抜け、原稿ガラス211と当接する。原稿ガラス211と当接する状態の清掃部材191の位置が、清掃部材191Dで示されている。なお、この状態に対応する原稿ST2の位置が、原稿ST2Dで示されている。
本変形例では、原稿ST2と清掃部材191の当接は、読取位置よりも下流側で初めて解除される。
このように、清掃部材191が原稿ST2の先端部分を押さえた状態のまま、原稿ST2が読取位置を通過することにより、原稿ST2の先端の撓みや浮きを確実に押さえることができ、これにより、原稿ガラス211上への紙粉Dの付着を防止することができる。
<清掃ローラーの回転速度等の条件>
本実施の形態における清掃ローラー190の回転速度についての条件を、原稿の搬送速度との関係から、考察する。
以下の説明では、原稿の搬送速度を「速度Vf」で示す。また、清掃ローラー190の回転速度(清掃ローラー本体190A等の回転速度)を「速度Vr」で示す。
ここで、清掃ローラー190の回転速度と、原稿の搬送方向における清掃部材191の移動速度との関係について説明する。
清掃ローラー190の回転速度は、図13に示すように、単位時間当たりの清掃部材191の先端部分の移動の軌跡である弧の長さと考えることができる。
図13を参照して、点Cは、清掃ローラー190の回転中心を示している。そして、弧RAは、清掃ローラー190の単位時間当たりの回転による清掃部材191の先端部分の移動の軌跡を示している。
原稿読取装置1において、原稿ガラス211上では、原稿は図4等において矢印Rfで示されるように、ほぼ水平方向に沿って搬送される。
本実施の形態において清掃ローラー190の回転速度Vrを、原稿の搬送速度との関係に基づいて検討するに当たり、本実施の形態では、弧RAで示された速度を、その原稿の搬送方向に沿う成分Vxと、当該方向に交わる方向の成分Vyに分解して検討する。この場合、搬送方向に沿う成分Vxが、原稿の搬送方向について、清掃部材191の移動速度に相当する。
さて、清掃ローラー190の回転速度についての基本的な条件として、清掃部材191が原稿の先端に当接した後、当該清掃部材191が搬送される原稿の搬送速度以上の速度で、当該原稿の搬送方向に移動する必要がある。つまり、図14に示されるように、清掃部材191の移動速度を成分Vxとし、原稿の搬送速度を速度Vfとした場合、成分Vxが速度Vf以上であることが必要である。清掃部材191の移動速度が原稿の搬送速度より遅い場合には、原稿の搬送が清掃部材191によって阻害され、これにより、原稿がダメージを受ける事態が想定されるからである。
次の条件として、清掃部材191は原稿ガラス211と当接している間に、その前に搬送された原稿の後端に追付かないように、清掃ローラー190の回転速度は設定されなければならない。清掃部材191が前の原稿の後端に接触することにより、当該前の原稿にダメージを与える事態を回避するためである。
ここで、清掃ローラー190の回転により清掃部材191が原稿または原稿ガラス211に当接する時間をtとした場合、原稿ガラス211上で原稿の搬送方向に清掃ローラー190が移動する距離は、回転速度Vrの成分Vxと上記時間tの積、つまり「Vx×t」で表わすことができる。
一方、原稿ST2の先端に清掃部材191が当接した位置から、その時間t後に当該当接した原稿ST2の前に搬送された原稿ST1の後端が存在する位置までの距離は、原稿ST2の先端から当接を開始した時点での原稿ST1の後端までの距離(つまり、上記した距離L1)と、そこから時間tの間に原稿ST1の後端が搬送方向に進んだ距離が、つまり、搬送速度Vfと時間tの積(Vf×t)の和となる。つまり、「Vf×t+L1」である。
なお、この「Vf×t+L1」は、図14では、「L3+L1」で示されている。なお、図14において、ST1Xは、原稿ST1の時間t後の後端部分を示している。そして、距離L3は、原稿ST1の後端から原稿ST1Xの後端までの距離である。
そして、時間tの間原稿ST2の先端または原稿ガラス211と当接する清掃部材191がその時間tの間に原稿ST1の後端に追付いてしまわないための速度の条件は、次の式(1)で表わすことができる。
Vx×t<Vf×t+L1 …(1)
以上の次第で、原稿読取装置1における清掃ローラー190の回転速度Vrについての条件は、成分Vxが上記式(1)を満たすことである。また、当該条件には、成分Vxが速度Vf以上であることも含まれる。
<その他の変形例等>
以上説明した本実施の形態では、清掃部材191は、原稿ガラス211上に搬送されてきた原稿ST2の先端に、読取位置よりも上流側で、当接を開始する(たとえば、図5および図7参照)。なお、この場合、確実に読取位置において紙粉Dが除去されるように、上記当接の開始は、読取位置よりも、清掃のための上記当接(原稿と清掃部材191との接触)の継続を必要とされる距離(図14中に領域AR1で示された領域の搬送方向の寸法)以上上流側で、上記当接が開始されることが好ましい。ここで、接触の継続が必要とされる距離とは、原稿ガラス211や原稿の素材などの種種の条件によって変更されるべきものであることが想定されるが、たとえば、原稿ガラス211上に存在することが予測される紙粉Dの寸法に所定の余裕を加えた寸法が挙げられる。
以上説明した本実施の形態では、清掃ローラー190、ならびに、当該清掃ローラー190を図5等を参照して説明したCPU151、モーター駆動回路IC156、および、モーター305によって、原稿ガラス上の異物を除去するための除去手段が構成される。
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態およびその変形例として示された技術は、単独でも、可能な限り組み合わされても、実施されることが意図される。
1 原稿読取装置、101 給紙トレイ、103 ピックアップローラー、104A 給紙ローラー、104B サバキローラー、105 レジストローラー、106 読取前ローラー、107 読取後ローラー107、109 排紙ローラー、111 読取前センサー、113 排紙トレイ、150,250 制御装置、170 表示パネル、171 入力部、190 清掃ローラー、190A 清掃ローラー本体、192,196 軸、193 駆動プーリー、194 モータープーリー、195 ベルト、197 検出用片、202 ミラー群、203 CCD、205 結像レンズ、211 若干原稿ガラス、211 原稿ガラス、211A 段差シート。

Claims (5)

  1. 原稿を搬送させる搬送手段と、原稿ガラスと、前記原稿ガラスを介して原稿面を読取る読取手段と、前記原稿ガラス上の異物を除去するための除去手段とを有する原稿読取装置において、
    前記除去手段は、前記原稿ガラス上に回転可能に配置された清掃ローラーを備え、
    前記清掃ローラーは、
    前記原稿ガラスの前記搬送手段による原稿の搬送方向に交わる方向の全長にわたって前記原稿ガラスに沿って配置され、前記原稿ガラスと非接触な状態で回転する清掃ローラー本体部と、
    前記清掃ローラー本体部の外周部に、前記原稿ガラスの前記搬送方向に交わる方向の全長にわたって前記原稿ガラスに沿って配置され、前記原稿ガラスに接触して撓む清掃部材とを含み、
    前記清掃ローラーは、前記原稿ガラス上に原稿が搬送されてくるタイミングで原稿の前記搬送方向についての先端と当接する位置に前記清掃部材が到達するよう回転タイミングが制御され、
    前記清掃部材は、前記原稿ガラス上で前記搬送手段によって搬送される原稿の前記搬送方向についての先端に接触した後、搬送される原稿を追い抜くように移動して原稿ガラスに当接し、原稿ガラスに当接しながら移動し、前記原稿ガラス上の異物の除去を開始する、原稿読取装置。
  2. 前記清掃部材は、前記原稿ガラスにおいて、前記読取手段による原稿面の読取位置よりも、前記搬送方向について清掃が必要な寸法以上上流側で、前記搬送手段によって搬送される原稿との接触を開始する、請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記清掃ローラーの回転速度の前記搬送方向成分Vrは、前記搬送手段による原稿の搬送速度をVp、原稿間の搬送間隔をL1、前記清掃ローラーが前記Vrに従って回転された場合に前記清掃部材が原稿ガラスに当接する時間をtとした場合に、
    Vr×t<Vp×t+L1
    の関係を満たす、請求項1または請求項に記載の原稿読取装置。
  4. 前記清掃部材は、前記原稿ガラスにおいて前記読取手段による原稿面の読取位置よりも前記搬送方向についての下流側で、前記搬送手段によって搬送される原稿との接触状態を解除する、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  5. 原稿を搬送させる搬送手段と、原稿ガラスと、前記原稿ガラスを介して原稿面を読取る読取手段と、前記原稿ガラス上の異物を除去するための除去手段とを有する原稿読取装置において実行される、前記原稿読取装置の制御方法であって、
    前記除去手段は、前記原稿ガラス上に回転可能に配置された清掃ローラーを備え、
    前記清掃ローラーは、
    前記原稿ガラスの前記搬送手段による原稿の搬送方向に交わる方向の全長にわたって前記原稿ガラスに沿って配置され、前記原稿ガラスと非接触な状態で回転する清掃ローラー本体部と、
    前記清掃ローラー本体部の外周部に、前記原稿ガラスの前記搬送方向に交わる方向の全長にわたって前記原稿ガラスに沿って配置され、前記原稿ガラスに接触して撓む清掃部材とを含み、
    前記原稿ガラス上に原稿が搬送されてくるタイミングで原稿の前記搬送方向についての先端と当接する位置に前記清掃部材が到達するよう前記清掃ローラーの回転タイミングを制御するステップと、
    前記清掃部材が、前記原稿ガラス上で前記搬送手段によって搬送される原稿の前記搬送方向についての先端に接触した後、搬送される原稿を追い抜くように移動して原稿ガラスに当接し、原稿ガラスに当接しながら移動し、前記原稿ガラス上の異物の除去を開始するように、前記清掃ローラーの回転を制御するステップを備える、原稿読取装置の制御方法。
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