JP2015220571A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Kaoru Hamada
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Abstract

【課題】読取ローラの回転による騒音の低減や読取部の読取位置の特定時間を短縮することができる原稿読取装置を提供する。【解決手段】読取ガラス118と、読取部119と、読取ローラ115と、読取部119が読取ガラス118を介して読取る読取ローラ115の表面画像に基づいて読取ローラ115におけるゴミ無し領域を判定するゴミ無し領域判定部122a1と、ゴミ無し領域判定部122a1によって判定されたゴミ無し領域において、読取部119が原稿の画像を読み取る読取位置を判定する読取位置判定部122a2と、を備える原稿読取装置100Bを構成した。【選択図】 図5

Description

本発明は、原稿の読取ガラスに付着したゴミや汚れ等の不良エリアを検知する原稿読取装置に関する。
従来、ラインセンサを用いた自動原稿読取装置には、原稿読取装置と原稿搬送装置(Auto Document Feeder :ADF)とを有するものが存在する。
ADFは、原稿束が積載される給送トレイを有し、原稿束から原稿を1枚ずつ分離して、原稿読取装置が有する読取ガラスに圧接される読取ローラを用いて、原稿が読取ガラスの上を通過するように搬送する。原稿読取装置は、読取ガラスの上を通過する原稿に向けて、光源から光を照射してラインセンサを用いて反射光を電気信号に変換して、原稿の表面の画像を読み取る。このADFを用いた原稿の読取では、原稿を一定方向に移動するだけで良いので、原稿読取装置は、大量の原稿を連続して高速に読み取ることができる。
ここで、読取ガラスの流し読み位置にゴミや汚れがあると、原稿を流し読む際に該当する画素の輝度値が常に一定となり、読取画像に対応する副走査位置に黒スジが発生してしまう。そのために、従来の自動原稿読取装置は、ゴミ検知処理をして、読取ガラスの上のゴミの有無と位置を検知する。また、ゴミ検知処理によって検知されたゴミの位置に基づいて、原稿読取装置はゴミの位置を回避してゴミを検知する。
原稿読取装置が有する読取部は、ゴミを検知するために、原稿を読み取る期間以外の間に、読取ガラスの表面の読取位置にて、ADFが有する読取ローラを回転させて、読取ローラの表面の画像を読み取る。
原稿読取装置と接続されるCPUは、ゴミの検知のときに、ラインセンサから取得されるライン画像データを所定の閾値に基づいて二値化する。CPUは、画素毎に所定ライン数分のライン画像データを累積して加算することで累積加算値を導出する。読取ガラスの表面にゴミが存在する場合には、その累積加算値が非常に大きな値となる。CPUは、累積加算値を閾値と比較して、閾値を超えた画素があることで、読取ガラスの上にゴミが有ると判断する。
CPUは、現在のジョブの読取終了時から次回のジョブの読取終了時までの間に、ゴミを回避処理する。CPUは、複数の読取位置でゴミを検知して、ゴミの存在しない読取位置を探索する。CPUは、ゴミの回避が困難な場合には、流し読み自体を禁止してクリーニングの警告を出す。こうした制御によれば、黒スジの発生が抑制される。
特開2002−354213号公報
しかしながら、特許文献1に記載の原稿読取装置は、読取ローラを回転させながら読取ローラの表面を読み取るために、記録材を搬送していないにも関わらず騒音が発生するという問題がある。
また、この原稿読取装置は、読取ローラの回転速度を低下させることで騒音が低減されるが、読取部が複数の読取位置でゴミを検知するために、ゴミ回避処理に時間を要する。
本発明は、読取ローラの回転による騒音の低減や読取部の読取位置の特定時間を短縮することができる原稿読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の原稿読取装置は、原稿を読み取るための読取ガラスと、前記読取ガラスの下方に配置されて前記読取ガラスの上を通過する原稿の画像を読み取る読取部と、前記読取ガラスの上方であって、前記読取部によって読取可能な位置に配置され、前記原稿の通過とともに回転可能な回転部材と、前記読取部が前記読取ガラスを介して読取る前記回転部材の表面画像に基づいて、前記回転部材表面におけるゴミ無し領域を判定するゴミ無し領域判定手段と、前記判定手段によって判定された前記ゴミ無し領域において、前記読取部が前記原稿の画像を読み取る読取位置を判定する読取位置判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、読取ローラの回転による騒音の低減や読取部の読取位置の特定時間を短縮することができる。
画像形成装置の斜視図である。 原稿読取装置の断面図である。 原稿読取装置のブロック図である。 ゴミ回避処理のタイミングを示す図である。 二値化した読取ローラの表面の画像を示す。 読取部が読み取る読取ローラ及び読取ガラスの画像を示す拡大図等である。 コントローラの白色領域の判定処理の制御工程を示すフローチャートを示す。 読取位置を判定処理するときの読取ローラと読取ガラスと読取部との位置関係を示す模式図である。 読取部の読取画像中で読取位置の位置を示す読取画像である。
以下、図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、実施例1に係る画像形成装置100の斜視図である。画像形成装置100は、装置本体100Aと、原稿読取装置100Bと、を備える。原稿読取装置100Bは、装置本体100Aの上部に配置される。装置本体100Aには、感光体ドラム、帯電装置、露光装置等の画像を形成する画像形成部が配置される。
原稿読取装置100Bは、原稿読取部101と、原稿供給部102と、を有する。原稿読取部101(リーダ)は、原稿台ガラス105の上に載置された原稿を読み取る部位である。原稿供給部102は、トレイ103を有し、トレイ103に配置された原稿を原稿読取部101へと供給する部位であり、自動原稿供給装置(Auto Document Feeder :ADF)とも言われる。
装置本体100Aはプリンタとなっており、その内部のCPU122a(図3参照)は、原稿読取部101から送信された画像情報に基づいて、カセット200に収納されて給送されるシートに対して画像を形成する。また、原稿読取装置100Bには操作部106が取り付けられる。操作部106は、表示部107及び入力キー108を有する。ユーザは、入力キー108や表示部107のタッチパネルにて操作情報を入力して、原稿の流し読みや圧板読みの動作をさせることができる原稿供給部102は、ヒンジ104(図1参照)によって装置本体100Aに対して開閉可能に構成される。
図2は、原稿読取装置100Bの断面図である。原稿を読み取るにあたっては、以下の2通りある。1つ目に、ユーザが原稿供給部102(図1参照)を持ち上げて原稿台ガラス105(図1参照)の上に原稿を載置して原稿供給部102を原稿台ガラス105の上に下ろす。そして、読取部119が、副走査方向Xに移動して原稿を読み取る。読取部119としてラインセンサが用いられる。
2つ目に、ユーザがトレイ103の上に原稿を載置して原稿供給部102の内部の搬送機構が原稿を1枚ずつ分離して原稿読取部101へと供給する。そして、原稿読取部101が、読取ローラ115(回転部材)の下方にて、原稿を流し読みする。原稿供給部102を用いた流し読み時、原稿は読み取り面を上にしてトレイ103上に積載される。リーダ駆動制御部123(図3参照)は、読取部119を読取ガラス118の下へ移動させる。なお、読取ローラ115は、読取ガラス118の上方であって、読取部119によって読取可能な位置に配置され、原稿の通過とともに回転可能である。
原稿供給部102は、原稿を引き込んだり分離したりする機能を有する。原稿供給部102は、ピックアップローラ110と、分離ローラ111aと、分離パッド111b、レジストローラ対112と、Uターンパス113と、搬送ローラ対114と、読取ローラ115と、ジャンプ台116と、搬送ローラ対117と、を有する。
トレイ103の上に載置された原稿束は、ピックアップローラ110によって原稿搬送方向に寄らされる。原稿束の1番上の原稿は、分離ローラ111aと分離パッド111bとの圧接部位に引き込まれて1枚ずつ分離され、レジストローラ対112へと搬送される。
原稿は、レジストローラ対112に突き当てられると、斜行が取られ、レジストローラ対112と搬送ローラ対114とによってUターンパス113を通過して、原稿を読み取るための読取ガラス118上へと搬送される。読取ローラ115は、読取ガラス118の上方に配置されて読取ガラス118と共に原稿を挟んで原稿を搬送しつつ原稿の画像を読み取るためのローラであり、読取ガラス118に圧接される。
原稿は、読取ローラ115により読取ガラス118によって密着させられる。読取部119は、読取ガラス118の下方に配置されて読取ガラス118の上を通過する原稿の画像を主走査方向Y(図5参照、図2中では紙面に垂直な方向)で一度に読み取る。なお、主走査方向Yは、読取ローラ115の回転方向と直交する方向であり、副走査方向Xは、読取ローラ115の回転方向である。原稿は、ジャンプ台116によってすくい上げられて搬送ローラ対117によって反転ローラ対120へと搬送され、排出トレイ109に排出される。
両面読取時には、片面読み取り時と同じ手順で表面を読取り、反転ローラ対120まで搬送を行う。反転ローラ対120は、反転位置で原稿を停止させ、反転ローラ対120を逆回転させ、反転パス121を通してレジストローラ対112に向けて搬送し、裏面の読み取りを行う。また、両面読取時は排出時の裏表を給送時と合わせるために、裏面の読取り後再び反転動作を行い、原稿を空搬送する。
図3は、原稿読取装置100Bのブロック図である。原稿読取装置100Bの回路のブロック図である。原稿読取装置100Bは、制御部122と、ADF駆動制御部124と、リーダ駆動制御部123と、読取部119と、を備える。これらの関係では、制御部122が、ADF駆動制御部124、リーダ駆動制御部123、及び、読取部119の駆動を制御するように設定される。なお、制御部122は、その他、原稿読取装置100Bの全体を制御する。
制御部122は、CPU122aと、ROM122bと、RAM122cと、AD変換回路(図中で「A/D」と表示)122dと、画像処理回路122eと、を有する。CPU122aは、原稿読取装置100Bの全体の駆動を制御する。
『コントローラ』としてのCPU122aは、以下の制御をする。第1に、CPU122aの『ゴミ無し領域判定手段』としてのゴミ無し領域判定部122a1は、読取部119が読取ガラス118を介して読取る読取ローラ115の表面画像に基づいて、読取ローラ115におけるゴミ無し領域を判定する。詳しくは、ゴミ無し領域判定部122a1は、読取部119が読取ガラス118を介して読取る読取ローラ115の1周分の画像に基づいて、読取ローラ115における副走査方向Xの位置毎の『ゴミ無し領域』としての白色領域Kを判定する。これに関しては図6(a)を参照しつつ後述する。
第2に、CPU122aの『読取位置判定手段』としての読取位置判定部122a2は、ゴミ無し領域判定部122a1によって判定されたゴミ無し領域において、読取部119が原稿の画像を読み取る読取位置を判定する。詳しくは、読取位置判定部122a2は、読取ローラ115の白色領域Kのいずれかを読取ガラス118に向けて停止させた状態で、読取部119を白色領域Kに対向するように副走査方向Xに移動しつつ読取ガラス118における副走査方向Xの位置毎の『ゴミ有り領域』としての黒画素を回避した読取部119の読取位置Jを判定する。これに関しては図9を参照しつつ後述する。
ROM122bは、原稿読取装置を駆動するためのファームウェアプログラムや、ファームウェアプログラムを制御するためのブートプログラムが書き込まれ、CPU122aによって使用される。RAM122cは、CPU122aの作業領域及びデータの一時記憶領域である。AD変換回路122dは、読取部119から送られてくるアナログの画像データをデジタルデータに変換する。画像処理回路122eは、読み取った画像データに対して様々な画像処理を行う。
ADF駆動制御部124は、CPU119aからの命令に基づいて、原稿供給部102の内部の原稿搬送機構の駆動を制御して、内部に配置される各々のローラの回転を制御する。また、読取ローラ115は、ロータリーエンコーダを有する。ADF駆動制御部124は、エンコーダからの信号に基づいて、任意の位置で読取ローラ115を停止させるように制御する。
リーダ駆動制御部123は、読取部119の駆動機構を駆動させて、読取部119を原稿画像の下方に移動させるように制御する。
読取部119は、CCD119aと、LED119bと、アナログ信号処理回路(Analog Front End:以下「AFE119c」という)と、を有する。LED119bは、原稿に光を照射し、反射光を、CCD119aを用いて電気信号に変換する。AFE119cは、CCD119aが読み取ったアナログの画像データに対して、増幅、ノイズ除去などの処理を行う。
I/F125は、画像処理回路122eからの情報をCPU122aで処理するために、伝達経路を構成する。
図4は、ゴミ回避処理のタイミングを示す図である。原稿4枚の片面流し読みジョブを行う際の制御例を示す。図4(a)は、搬送原稿の1枚目〜4枚目が搬送される様子を示す図である。流し読みの動作のときには、黒スジの発生を抑制するために、前回ジョブの終了時から今回ジョブの開始時までの間に、連続してゴミ回避の処理をして、ゴミの存在しない読取位置Jで読み取りをする。
連続ゴミ回避処理では、白色領域K(図6(b)参照)の判定処理と、読取位置J(図9参照)の判定処理と、を行う。白色領域Kの判定処理は、読取ローラ115の表面の白色領域Kを判定する処理である。読取位置Jの判定処理は、白色領域Kの判定処理によって判定した白色領域Kを読取って、読取ガラス118の表面のゴミの位置を検知して読取部119の位置をゴミの無い読取位置Jに決定する処理である。
図4(b)では、読取位置Jを判定して、1枚目の読取り、2枚目の読取り、3枚目の読取り、4枚目の読取りをして、白色領域Kを判断する様子が示される。図4(c)では、1枚目の読取り、2枚目の読取り、3枚目の読取り、4枚目の読取りをして、白色領域Kを判定して、読取位置Jを判断する様子が示される。図4(d)では、白色領域Kを判定して、読取位置Jを判断して、1枚目の読取り、2枚目の読取り、3枚目の読取り、4枚目の読取りをする様子が示される。
次に、白色領域Kの判定方法について説明をする。白色領域Kの判定では、まず読取ローラ115の1周分の画像を読み取り(図5(a)参照)、読取ガラス118上のゴミ領域に対応する画素に対して置き換え補間をして、読取画像に対して補正する(図6(a)参照)。その補正した読取ローラ115の表面の画像を用いて白色領域Kを判定することで、読取位置J上のゴミの影響を受けずに、白色領域Kを判定する(図6(b)参照)。
図5(a)は、白色領域Kを判定するために読取部119が読み取る読取ローラ115の1周分の画像を示す図である。図5(a)中で、横軸は主走査方向Yの位置を示し、縦軸は副走査方向Xの1周分の位置を示す。読取ローラ115及び読取ガラス118の画像は二値化されている。読取ローラ115及び読取ガラス118の表面には、ゴミが散在する。
CPU122aは、図4(b)に示すように、読取部119がジョブの最終原稿を読み取った後の非原稿読取期間にて、読取ローラ115の表面でゴミが付着していない白色領域Kを判定する。そのため、白色領域Kの判定処理では、読取った読取ローラ115の1周分の表面の画像に基づいて、まず現在の読取位置J上の主走査方向Yの位置毎のゴミ領域を検知する(図5参照)。
ここで、読取部119が読取位置Jにて読取ローラ115の表面の画像を読み取るときに、読取ガラス118上にゴミが存在する場合には、読取ローラ115が回転している間中に読取部119が読取ガラス118のゴミを読み取る。そのために、読取部119は、読取ガラス118のゴミを黒スジとして検知する。
また、読取部119が読取ローラ115の表面の画像を読み取るときに、読取ローラ115の表面にゴミが存在する場合には、読取ローラ115が回転している読取ローラ115の周方向の情報を取得する。そのために、読取部119は、読取ローラ115のゴミを黒い線分又は黒い点として検知する。
図5(b)は、読取ローラ115の表面の主走査方向Yの位置毎のゴミの判定レベルを示すグラフである。図5(b)中で、横軸は主走査方向Yの位置を示し、縦軸は黒画素数を示す。図5(b)に示されるように、CPU122aは、図5(a)に示される主走査方向Yにおける同一位置における二値化された画像の黒画素数の累積値を導出する。主走査方向Yにおいて、読取ガラス118のゴミにより黒スジが発生する位置では、読取ローラ115のゴミにより黒スジが発生しないその他の位置に比べて、黒画素数の累積値が非常に大きくなる。ここでは、総黒画素数L2が、図5(b)に示している閾値B以上となった位置を読取ガラス118上にゴミがあると判定する。
図6(a)は、読取部119が読み取る読取ローラ115及び読取ガラス118の画像を示す図であって、図5(a)中の黒スジを除去した読取部119の読取画像である。図6(a)中で、横軸は主走査方向Yの位置を示し、縦軸は副走査方向Xの読取ローラ115の1周分の位置を示す。ここで、読取ガラス118上にゴミがあった場合は、図5(b)に示す主走査方向Yにおける黒画素数の累積値から読取ガラス118上のゴミを判定し、ゴミ領域に対応する画素に対して置き換え補間をすることで補正処理を行う。白色領域Kの判定は、図6(a)のように、読取ガラス118上のゴミ領域を補正した後の読取画像を使用して行う。
図6(b)は、読取ローラ115の表面の副走査方向Xの位置毎のゴミの判定レベルを示すグラフである。図6(b)中で、横軸は黒画素数を示し、縦軸は副走査方向Xの1周分の位置を示す。図6(b)に示されるように、CPU122aは、図6(a)に示される副走査方向Xにおける同一位置における二値化された画像の黒画素数の累積値を導出する。CPU122aは、副走査方向Xの位置毎に総黒画素数L3を算出し、総黒画素数L3が0のところを白色領域と認識する。
図7は、CPU122aの白色領域Kの判定処理の制御工程を示すフローチャートを示す。CPU122aは、読取部119を用いて読取ローラ115の1周分の読取ローラ115の表面の画像を読み取る(S101)。CPU122aは、読取った読取ローラ115の表面の画像を二値化する(S102)。
CPU122aは、図5(b)を参照しつつ前述した二値化された黒画素数の累積値である総黒画素数L2が閾値B以上であるか否かを判断し、閾値B以上である位置を、読取位置J上のゴミ領域として判定する(S103)。
CPU122aは、S103にて総黒画素数L2が閾値B以上である(S103YES)と判断された場合には、その読取位置J上のゴミが補正可能であるか否かを判定するために、読取位置J上のゴミが起因して現れる黒スジの画素幅Mが閾値A以上であるか否かを判定する(S104)。このときの閾値Aは、黒スジの画素幅Mが閾値A以上である場合は補正が不可能なゴミであって、黒スジの画素幅Mが閾値Aより小さい場合は補正が可能なゴミであることを示す値である。
S103の工程及びS104の工程を行うのは、以下の理由による。読取位置Jにおいて、読取ガラス118上にゴミが存在して、読取部119が画像中に黒スジを読み取る場合には、読取部119は画像中に黒スジの部位に対応する読取ローラ115の表面のゴミを読み取ることができない。このために、読取部119が読み取る黒スジに関して、その黒スジの画素幅Mが所定画素幅以上、又は、その総黒画素数L2が所定画素数以上の場合、読取部119が読取ローラ115を読み取れない領域が大きいために、CPU122aが白色領域Kを判定する精度が低下する。
このように、CPU122aは、読取ローラ115の副走査方向Xの1周分の画像に基づいて、主走査方向Yの位置毎に副走査方向Xで累積した『副走査累積値』としての黒画素数L1を算出する。そして、CPU122aは、黒画素数L1が最も高い黒画素に関して、主走査方向Yで特定される『黒画素幅』としての黒スジの画素幅M、及び、副走査方向Xで特定される『黒画素累積値』としての総黒画素数L2を導出する。そして、CPU122aは、総黒画素数L2が『第2閾値』としての閾値B以上であるときに、読取ガラス118にゴミがあると判定する。また、CPU122aは、黒スジの画素幅Mが『第1閾値』としての閾値A以上である場合に、補正不可のゴミであると判定する。
CPU122aは、S104の結果NOの場合、読取部119の読取画像において黒スジが現れている画素については黒スジが現れていない画素で置き換えて図6(a)のように補正する(S105)。CPU122aは、S104の結果がYESであって読取画像に黒スジとなって現れた読取ガラス118上のゴミが補正不可能な大きさである場合には、補正不可能と判断して後述するS109の工程に移行する。
CPU122aは、S103の結果NOの場合には、ゴミ検知処理において読取ガラス118上にゴミが検知されないので、二値化された読取ローラ115の表面の画像をそのまま用いて白色領域Kを判定することになり、以下のS106の工程になる。
CPU122aは、副走査方向Xの各々の位置における総黒画素数を計算する(S106)。CPU122aは、補間した二値化された読取ローラ115の表面の画像を用いて、読取位置Jの判定処理に必要な幅だけ連続して総黒画素数が0の副走査方向Xの位置毎の領域を白色領域Kとして決定する(S107)。CPI124aは、白色領域Kが有りか否かを判断する(S108)。
なお、S107にて、CPU122aは、読取ローラ115の副走査方向Xの1周分の画像に基づいて、副走査方向Xの位置毎に黒画素を主走査方向Yで累積した『主走査累積値』としての総黒画素数L3を算出し、総黒画素数L3が第3閾値C未満であるときに、読取ローラ115の白色領域Kがあると判断しても良い。
CPU122aは、S108の結果NOの場合には、白色領域Kの判定ができなかったので補正不可と判断して、読取ローラ115又は読取ガラス118が汚れていると判断し、クリーニング警告して(S109)、白色領域Kの判定処理を終了する。CPU122aは、S108の結果YESの場合には、白色領域Kの判定処理を直接に終了する。
図8は、読取位置Jを判定処理するときの読取ローラ115と読取ガラス118と読取部119との位置関係を示す模式図である。読取ローラ115における白色領域Kの判定処理で判定した白色領域Kが、読取ガラス118の表面に対向する位置へと移動して停止する(J1)。そして、読取部119が、副走査方向Xに移動させられながら白色領域Kを読み取る(J2)。CPU122aは、読取部119が読取った読取ローラ115及び読取ガラス118の画像を二値化する。読取部119は、読取ローラ115の表面にゴミのない白色領域Kを読取ることで、読取ガラス118上のゴミだけを読取ることができる。
図9は、読取部119の読取画像中で読取位置Jの位置を示す読取画像である。図9中の点Aと点Bは、図8中の読取領域の両端の点Aと点Bに対応する。読取部119の読取位置Jの条件は、副走査方向Xの位置であって主走査方向Yに黒画素が存在しない位置、かつ、読取ローラ115に最も近い位置である。このことから、CPU122aは、読取ローラ115の副走査方向Xの位置毎の白色領域Kの中で、読取ローラ115の中心から読取ガラス118に引いた仮想平面Z(図8参照)に最も近い位置を、読取部119の読取位置Jと判断する。
ただし、読取部119の移動誤差や組付誤差等によって、読取部119の読取位置Jがズレることが考えられる。そこで、読取部119の読取位置Jの条件は、前述した読取位置Jの条件に加えて、読取部119の読取位置Jから副走査方向Xに所定画素dだけ離れた範囲で、かつ、黒画素が存在しない位置であるとしても良い。CPU122aは、ゴミが多くて読取位置Jを判定できない場合には、読取ガラス118が汚れていると判断して、クリーニング警告を出して、読取位置Jの判定処理を終了する。
ここで、図8を参照しつつ、ジョブ終了直後の制御とジョブ開始直前の制御に関して説明する。ジョブ終了直後には、CPU122aは、読取ローラ115の白色領域Kを判定し、読取部119の読取位置Jを判定する。白色領域Kの判定後は、読取ローラ115の白色領域Kが読取位置Jに対向しないように、原稿供給部102の内部の方に向く状態で停止させる。CPU122aは、次のジョブの信号を受信した場合には、読取ローラ115の白色領域Kが読取位置Jに対向するように読取ローラ115を停止させる。
なお、このように、白色領域Kの判定後に、読取ローラ115の白色領域Kが原稿供給部102の内部の方に向く状態で停止させる理由は、読取ローラ115の白色領域Kが原稿供給部102から露出する状態では、読取精度が保証されなくなるためである。
ジョブ開始直前には、CPU122aは、読取ローラ115の白色領域Kを判定し、読取部119の読取位置Jを判定する。CPU122aは、読取ローラ115の白色領域Kが読取位置Jに対向するように、読取ローラ115を停止させる。CPU122aは、読取ローラ115の白色領域Kの判定や読取部119の読取位置Jの判定に支障がある場合には、流し読みジョブを中断する。
いずれにせよ、現在のジョブの終了から次回のジョブの開始までの間に、CPU122aは、読取ローラ115の白色領域Kを判定し、読取部119の読取位置Jを判断する。
前述の実施例1の原稿読取装置100Bによれば、流し読みジョブ終了時にシートの排出と並行して読取ローラ115の1周分の画像を読み取り、読取ローラ115上においてゴミの存在しない白色領域Kを判定する。この白色領域Kを読取ガラス118上で固定し、読取部119を副走査方向Xに移動させながら白色領域Kを読み取り、読取った白色領域Kの画像から次の流し読みジョブにおける読取位置Jを判定するので、ゴミ回避のためだけに読取ローラ115を回転させない。
その結果、読取ガラス118の黒画素を回避した読取部119の読取位置Jの特定には読取ローラ115の回転が必要なく、読取ローラ15の回転による騒音の低減や読取部119の読取位置の特定時間の短縮が実現される。
115 読取ローラ(回転部材)
118 読取ガラス
119 読取部
100B 原稿読取装置
122a CPU

Claims (6)

  1. 原稿を読み取るための読取ガラスと、
    前記読取ガラスの下方に配置されて前記読取ガラスの上を通過する原稿の画像を読み取る読取部と、
    前記読取ガラスの上方であって、前記読取部によって読取可能な位置に配置され、前記原稿の通過とともに回転可能な回転部材と、
    前記読取部が前記読取ガラスを介して読取る前記回転部材の表面画像に基づいて、前記回転部材表面におけるゴミ無し領域を判定するゴミ無し領域判定手段と、
    前記判定手段によって判定された前記ゴミ無し領域において、前記読取部が前記原稿の画像を読み取る読取位置を判定する読取位置判定手段と、
    を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記ゴミ無し領域判定手段は、
    前記回転部材の表面画像に基づいて、前記回転部材の回転方向と直交する方向の位置毎に黒画素を前記回転部材の回転方向で累積した副走査累積値を算出し、
    前記副走査累積値が最も高い黒画素に関して、前記回転方向と直交する方向で特定される黒画素幅、及び、前記回転方向で特定される黒画素累積値を算出し、
    前記黒画素幅が第1閾値よりも大きく、かつ、前記黒画素累積値が第2閾値よりも大きいときに、前記読取ガラス上にゴミがあると判定することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記ゴミ無し領域判定手段は、
    前記回転部材の表面画像に基づいて、前記回転部材の回転方向の位置毎に黒画素を前記回転方向と直交する方向で累積した主走査累積値を算出し、
    前記主走査累積値が第3閾値未満であるときに、前記回転部材の前記ゴミ無し領域があると判定することを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記読取位置判定手段は、前記回転部材の前記回転部材の回転方向の位置毎の前記ゴミ無し領域の中で、前記回転部材の中心に最も近い位置を、前記読取部の読取位置と判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  5. 現在のジョブの終了から次回のジョブの開始までの間に、前記読取位置判定手段は、前記読取部の読取位置を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  6. 画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の原稿読取装置と、
    を備える画像形成装置。
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