JP5629299B2 - タイヤのシミュレーション方法及びシミュレーション装置 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、本実施形態のタイヤのシミュレーション方法(以下、単に「シミュレーション方法」ということがある)は、トレッド部を有するタイヤの剛性を、コンピュータ1を用いて計算するため方法である。
本実施形態では、先ず、図4に示されるように、コンピュータ1に、図2に示したタイヤ2をモデル化したタイヤモデル21が入力される(ステップS1)。
サイズ:205/55R16
リムサイズ:6.5J×16
内圧:230kPa
タイヤモデルの剛性に関する物理量:面内捻り剛性(N・m/deg)(下記各トルクを与えたときのタイヤ回転角度を計算し、それらの傾きから計算)
回転軸に定義されたトルク:750N・m、1000N・m、1250N・m
拘束領域:トレッド部の踏面に含まれる全ての節点
テスト結果を、図14に示す。
21、36 タイヤモデル
22a トレッド部
25 踏面
28 節点
Bi、Ei 要素
Claims (8)
- トレッド部を有するタイヤの剛性を、コンピュータを用いて計算するためのシミュレーション方法であって、
前記コンピュータに、前記トレッド部を含む前記タイヤを、節点を有する有限個の要素でモデル化したタイヤモデルを入力するステップ、
前記コンピュータが、予め定められた内圧の条件に基づいて、前記タイヤモデルの内圧充填後の形状を計算するステップ、
前記コンピュータが、前記内圧充填後のタイヤモデルを路面モデルに接地させることなく、前記要素の前記節点のうち、前記トレッド部の踏面を構成する節点のみについてその少なくとも一部を、変位不能に拘束するステップ、及び、
前記コンピュータが、前記拘束された節点に対して、拘束されていない節点の少なくとも一部を相対的に変位させて、前記タイヤモデルを変形させることにより、前記タイヤモデルの剛性に関する物理量を計算する物理量計算ステップを含むことを特徴とするタイヤのシミュレーション方法。
- 前記タイヤモデルは、前記トレッド部の前記踏面に、前記拘束された節点を複数個含む拘束領域が設けられ、
前記物理量計算ステップは、前記タイヤモデルの回転軸に、該回転軸から前記拘束領域に向かうタイヤ半径方向の荷重が定義されることにより、前記拘束領域の節点に対して、拘束されていない節点を接近させて、前記タイヤモデルの偏芯剛性を計算するステップを含む請求項1に記載のタイヤのシミュレーション方法。 - 前記タイヤモデルは、前記トレッド部の前記踏面に、前記拘束された節点を複数個含む拘束領域が設けられ、
前記物理量計算ステップは、前記タイヤモデルの回転軸に、前記拘束領域に対してタイヤ軸方向に変位する荷重が定義されることにより、前記拘束領域の節点に対して、前記拘束されていない節点を、タイヤ軸方向に相対的に変位させて、前記タイヤモデルの横剛性を計算するステップを含む請求項1又は2に記載のタイヤのシミュレーション方法。 - 前記物理量計算ステップは、前記タイヤモデルの回転軸に、該回転軸を中心に回転するトルクが定義されることにより、前記拘束された節点に対して、前記拘束されていない節点を、タイヤ周方向に相対的に変位させて、前記タイヤモデルの面内捻り剛性を計算するステップを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。
- 前記トレッド部の前記踏面には、前記拘束された節点を複数個含む拘束領域が設けられ、
前記物理量計算ステップは、前記タイヤモデルの回転軸と直交し、かつ、前記拘束領域に交わる直交軸を中心とするトルクが、前記回転軸に定義されることにより、前記拘束領域の節点に対して、前記拘束されていない節点を、直交軸回りに相対的に変位させて、前記タイヤモデルの面外捻り剛性を計算するステップを含む請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。 - 前記トレッド部の前記踏面には、前記拘束された節点を複数個含む拘束領域が設けられ、
前記拘束領域のタイヤ軸方向の幅は、前記タイヤモデルのトレッド部の踏面の幅と同一である請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤのシミュレーション方法。 - 前記拘束領域は、前記タイヤモデルのトレッド部の踏面に含まれる全ての節点を含んでいる請求項6に記載のタイヤのシミュレーション方法。
- タイヤの剛性を計算する演算処理装置を有するタイヤのシミュレーション装置であって、
前記演算処理装置は、前記タイヤを有限個の要素でモデル化したタイヤモデルが入力されるタイヤモデル入力部、
予め定められた内圧の条件に基づいて、前記タイヤモデルの内圧充填後の形状を計算する内圧充填形状計算部、
前記内圧充填後のタイヤモデルを路面モデルに接地させることなく、前記要素の前記節点のうち、前記トレッド部の踏面を構成する節点のみについてその少なくとも一部を、変位不能に拘束する拘束計算部、及び、
前記拘束された節点に対して、拘束されていない節点の少なくとも一部を相対的に変位させて前記タイヤモデルを変形させることにより、前記タイヤモデルの剛性に関する物理量を計算する物理量計算部を含むことを特徴とするタイヤのシミュレーション装置。
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