JP5480014B2 - 床構造及び固定具 - Google Patents
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Description
かかる問題を解消すべく、床板部材の下方側の作業を一の作業者に任せると共に、床板部材の上方側での作業を他の作業者に依頼することが考えられるが、作業者が2人以上必要となってコスト管理の観点からも好ましくない。また、床下空間が著しく狭い等、床の下方に回りこめない工法を採用する場合には、この種の固定方法を採用することができないという問題がある。
その後、さらにナットを締め込んでいくことで、固定具の主軸部に対してナットのみが回転し、これによって、ナットが固定具の雄螺子部に締め込まれていき、これに伴って固定具の横軸部は梁部材のフランジを床板部材に向けて押圧することとなる。この結果、梁部材が床板部材に圧着され、これによって、床板部材は梁部材に固定されることとなる。
従って、上記構成からなる床構造においては、床板部材の上方のみから取付け作業を行う場合にも、確実に床板部材を梁部材に固定することができる。
これによれば、固定具の主軸部に対してナットを最大限締めこんだとしても、主軸部の上端部は座彫り部内に位置して床板部材の上面よりも上方に突出することがなく、床板部材表面の平坦さを維持することが可能となる。また、ナットを最大限締め込むと、ナットの下面が主軸部に当接し、これによって、充分な締め付けトルクが得られるのみならず、ナットの過度な締め込みも防止されることとなる。これによって、当該ナットの締め込みに伴う過剰な挟持力を当該ナットと横軸部の先端部との間で発生させることを防止することが可能となっている。
これによれば、ナットの締め付けに伴ってナットと床板部材との間で過度の押圧力を床板部材に受けるとしても、これらの間にナットよりも接触面積の大きい座金が設けられるので、当該押圧力は弱められて床板部材に伝達され、これによって床板部材の損傷を防止することができる。
これによれば、固定具の横軸部の先端部は、梁部材のフランジに点状に接触することとなって接触領域を可及的小さく且つ摩擦力の発生し難い状態となるので、ナットの締め込みに伴う固定具の供回りを良好に発生させることができる。また、当該突円弧状の部分がウェブ及びフランジに接触することとなるので、締め込みに伴い横軸部の先端部がウェブやフランジの表面を擦る場合であっても、これらの表面に傷が入ってしまうことを抑制することが可能となっている。
これによれば、固定具がナットの締め込みに伴って塑性変形することとなり、よりナットによる締め込み力を高めることができるのみならず、横軸部が先端部のみならず先端部から所定の範囲に亘って梁部材のフランジに面接触することとなり、固定具による床板部材の梁部材への固定をさらに強固なものとすることができる。
従って、上記構成からなる固定具を用いることにより、床板部材の上方のみから取付け作業を行う場合にも、確実に床板部材を梁部材に固定することができる。
1 梁部材
2 床板部材
3 固定具
4 ナット
5 フランジ
6 ウェブ
7 断熱材
8 貫通孔
9 座彫り部
10 主軸部
11 横軸部
12 雄螺子部
13 先端部
14 判断手段
15 鍔部
16 座金
17 スリーブ
また、梁部材1の外側に断熱材7が設置されている。これにより、床板部材2の下方は断熱材7により包囲されることとなり、当該床板部材2下方の床下空間を床板部材2上方の居住空間に近い温熱環境に維持することが可能となっている。
該座金16を介することにより、ナット4の締め付けに伴ってナット4と床板部材2との間で過度の押圧力を床板部材2に受けるとしても、これらの間にナット4よりも接触面積の大きい座金16が設けられるので、当該押圧力は分散して床板部材2に伝達され、これによってナット7の締め込みに伴う床板部材2の損傷を防止することができる。
なお、図4(a)は、梁部材1へ床板部材2を載置した状態を床板部材2の上面方向から見た図であり、固定具3の横軸部10は梁部材1と接触しない方向へ位置している。
なお、この状態では、横軸部11の先端部13とフランジ5の下部との間隔が1ないし5mm程度であることが好ましい。
上記図3(b)の状態から図3(c)の状態までは、図4(b)に示すように、横軸部11はウェブ6に接触した状態にある。
従って、上記構成からなる床構造Aにおいては、床板部材2の上方のみから取付け作業を行う場合にも、確実に床板部材2を梁部材1に固定することができる。
Claims (9)
- 梁部材と、該梁部材上に載置される床板部材と、該床板部材を梁部材に固定する固定具とを備え、
前記梁部材は、前記床板部材を受けるフランジと、該フランジから垂下されるウェブとを備え、
前記床板部材には、前記フランジと重なり合わない位置に表裏を貫通する貫通孔が設けられており、
前記固定具は、前記貫通孔に挿通される軸状に形成されて前記床板部材表面側にてナットに締め込まれる雄螺子部を上端部に備える主軸部と、
少なくとも前記床板部材を前記梁部材上に載置した状態で前記貫通孔から梁部材のウェブまでの長さよりも大きく前記主軸部の径外方向に延出して前記フランジ下方に達し、且つ、前記主軸部に対する前記ナットの締込みに伴って前記フランジを前記床板部材に圧着させる横軸部とを備え、
前記主軸部と横軸部の間のなす角が鋭角に形成され、前記横軸部は、前記梁部材のフランジに接する先端部を除いて梁部材及び床板部材から離間していることを特徴とする床構造。 - 前記主軸部の上端には、前記横軸部の先端部の位置を判断可能な判断手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の床構造。
- 前記床板部材の上面には、ナットを収容するための座彫り部が凹設されており、
前記固定具の主軸部に形成される雄螺子部は、当該座彫り部の深さを最大として前記主軸部の先端部に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床構造。 - 前記床板部材の貫通孔には、内周壁面を保護するスリーブが嵌挿されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の床構造。
- 前記ナットには、前記床板部材の上面を保護する鍔部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の床構造。
- 前記ナットと床板部材との間には、少なくとも当該ナットの外径よりも幅広に形成される座金が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の床構造。
- 前記固定具の横軸部は、前記梁のフランジに接する先端部が突円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の床構造。
- 前記固定具の横軸部は、前記梁のフランジに接する先端部に所定の押圧力を受けることで、前記主軸部から離間する方向に塑性変形することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の床構造。
- フランジと、該フランジから垂下されるウェブとを備える梁部材のフランジ上に載置される床板部材を当該梁部材に固定する固定具であって、
前記床板部材に形成される貫通孔に挿通される軸状に形成されて床板部材上にてナットに締め込まれる雄螺子部を上端部に備える主軸部と、
少なくとも前記床板部材を前記梁部材上に載置した状態で前記貫通孔から梁部材のウェブまでの長さよりも大きく前記主軸部の径外方向に延出して前記フランジ下方に達し、且つ、前記主軸部に対するナットの締込みに伴って前記フランジを床板部材に圧着させる横軸部とを備え、
前記主軸部と横軸部の間のなす角が鋭角に形成されていることを特徴とする固定具。
Priority Applications (1)
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JP2010119092A JP5480014B2 (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 床構造及び固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010119092A JP5480014B2 (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 床構造及び固定具 |
Publications (2)
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---|---|
JP2011246904A JP2011246904A (ja) | 2011-12-08 |
JP5480014B2 true JP5480014B2 (ja) | 2014-04-23 |
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ID=45412505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010119092A Active JP5480014B2 (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 床構造及び固定具 |
Country Status (1)
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