JP2002242349A - パネル取付金具 - Google Patents

パネル取付金具

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JP2002242349A
JP2002242349A JP2001044551A JP2001044551A JP2002242349A JP 2002242349 A JP2002242349 A JP 2002242349A JP 2001044551 A JP2001044551 A JP 2001044551A JP 2001044551 A JP2001044551 A JP 2001044551A JP 2002242349 A JP2002242349 A JP 2002242349A
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panel
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hook
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panel mounting
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Kaneo Akita
金男 秋田
Masahiro Minowa
昌寛 蓑輪
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 溶接作業を行わなくとも、取付金具が共回り
して建物躯体側から外れることがないパネル取付金具を
提供する。 【解決手段】 少なくとも一端側にねじを刻設した軸部
2とともに、軸部2の他端側に、軸部2と一体もしくは
回転が拘束された掛止部3を形成すると共に、軸部2の
他端側に、パネルに貫入する爪部6を突出形成し、ねじ
部4bの締め付け時に、爪部6を自動的にパネルに貫入
させ、パネル取付金具1が共回りしないようにした、パ
ネル取付金具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量気泡コンクリ
ート(ALC)などのパネルの取付けに使用されるパネ
ル取付金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8、図9、図10、図11を用いて、
従来のパネル取付金具を説明する。図8に示す第1の従
来例は、ほぼ一様な円形断面のフックボルト51と、該
フックボルト51が挿通される円形孔を有する丸座金5
2と、フックボルト51の雄ねじ53に螺合するナット
54とからなり、フックボルト51の雄ねじ53がある
一端側を、ALCパネル55の貫通孔55aに裏面より
挿通し、該フックボルト51の一端側に丸座金52を入
れ、ナット54を雄ねじ53に螺合させて回し、ALC
パネル55にフックボルト51を仮止めする。そして次
に、ALCパネル55をH形鋼からなる柱(あるいは
梁)56の所定位置に載置し、該フックボルト51を回
転させ他端側の掛止部58を柱(あるいは梁)56のフ
ランジ57に掛け、ナット54を回して本締めを行った
後に、溶接によって該フックボルト51を柱(あるいは
梁)56に固定し、ALCパネル55を該柱(あるいは
梁)56に取付けていた。
【0003】また、図9、図10、図11に示す第2の
従来例(特許番号第2835485号)では、一端側に掛止部
58の方向を示す偏平面59を形成して雄ねじ53の断
面を非円形にした非円形フックボルト60と、非円形断
面部分61が挿通される非円形孔62を有し前記非円形
フックボルト60と共に回る共回り座金63とによっ
て、ナット54を回して締結する際に止めピン64や止
め片65で共回り座金63の回転止めをして、非円形フ
ックボルト60の回転を防止することにより、溶接をせ
ずに該非円形フックボルト60を柱(あるいは梁)56
に固定し、ALCパネル55を該柱(あるいは梁)56
に取付けていた。
【0004】しかしながら、前述の第1の従来例では、
ナット54を回して締め付ける時に、フックボルト51
が共回りしてしまい、円滑に締め付けられない。そこ
で、このような共回りを防ぐために、手や工具によって
押さえながら締め付けることも行われているが、掛止部
58がフランジ57の端面57aに対し直角でなく傾斜
した状態で固定されてしまうことも多く、外観上も問題
となることがあった。また、第1の従来例では、パネル
取付け完了後の建物の変形や各種振動などで、フックボ
ルト51の回転緩みにより掛止部58がフランジ57か
ら外れることを懸念し、溶接によって、掛止部58をフ
ランジに固定しているが、パネル取付部によっては、溶
接作業そのものが、困難な場合もあり、そのような場合
には、第1の従来例によるフックボルト51は採用しに
くいという問題があった。
【0005】このような第1の従来例の問題を回避する
ために、第2の従来例による非円形フックボルト60が
提案されているが、非円形フックボルト60は、雄ねじ
53に偏平面59をあらかじめ形成する加工手間が非円
形フックボルト60の制作時に発生し、さらに、座金と
して、汎用的な丸座金52は使用できず、特殊な共回り
座金63を予め加工して用意する必要があるなどの問題
がある。また、雄ねじ53が偏平面59を形成するため
に、切削されてねじ量が少なくなっているので、ねじ締
め付け時に、ねじ山同士の摩擦抵抗が小さくなりがち
で、パネル取付完了後の建物の変形や各種振動などで、
従来例1との比較で、ナット54の回転緩みが生じやす
い傾向にあった。さらに、第2の従来例では、ナット5
4を回して締結する際に止めピン64や止め片65で共
回り座金63の回転止めをする必要があるが、止めピン
64の場合には、施工手間が増えるし、止めピン64を
施工忘れする可能性もあり、一方、止め片65の場合で
は、施工手間は簡単なものの、止めピン64との比較
で、一般にパネルへの固定力は弱く、パネル取付完了後
の建物の変形や各種振動などで、ナット54の回転緩み
が大きい場合に、止め片65の高さや位置などの寸法設
定によっては、共回り座金63のパネルへの固定が外れ
る不安もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、溶接
により固定しなくても共回りせず、建物躯体側から外れ
ない、パネル取付金具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
端側にねじを刻設した軸部の他端側に、軸部と一体化さ
れた掛止部もしくは回転が拘束された掛止部を形成する
と共に、軸部の他端側に、パネルに貫入する爪部を突出
形成したことを特徴とするパネル取付金具である。本発
明のパネル取付金具は、上述の如く構成したので、パネ
ル取付時で軸部一端側のねじ締め付け時に、軸部の他端
側に突出形成された爪部が、自動的にパネルに貫入する
ことにより軸部の回転を防止できるため、軸部と一体も
しくは回転が拘束された掛止部の回転防止をも可能に
し、従来例1との比較で、掛止部の建物躯体側への溶接
作業を無くし、施工手間の簡素化が可能になる。
【0008】また、従来例2のように、特殊な共回り座
金63を予め加工して用意せずとも、汎用的な丸座金5
2を使用してのパネル取付けが可能である。また、雄ね
じ53に偏平面59をあらかじめ形成する加工手間が発
生することは無く、そのため、切削されてねじ量が少な
くならないので、ねじ締め付け時に、ねじ山同士の摩擦
抵抗を従来例1並に確保出来、パネル取付完了後の建物
の変形や各種振動などで、ナット54の回転緩みが生じ
やすいこともない。さらに、止めピン64で止めるよう
な施工手間は不要である。
【0009】なお、掛止部の方向を示す表示を軸部の一
端側に形成すると、軸部のねじ締結時に、掛止部の方向
を確認し、パネル裏面の状態を確認することなく、パネ
ル表面側からの確認のみで、確実に、掛止部を建物躯体
側の柱や梁のフランジなどに掛止することが出来るの
で、より好ましい。図7(a)〜(c)に、掛止部2の
方向を示す表示の例を示した。(a)は、軸部2の一端
側4の端面4aに点状の刻印4cを形成したもの、
(b)は、軸部2の一端側4の端面4aに方向を示す折
れ曲がり線の刻印4cを形成したもの、(c)は、軸部
2の一端側3のねじ部4bにわずかな切削面4dを設け
たものである。これによらずとも、掛止部4の方向が確
認できる表示であれば、どのような表示であってもよ
い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1から図6により、本発明に係
るパネル取付金具の例として、実施形態を具体的に説明
する。図1は、本発明の第1の実施例に係るパネル取付
金具を示す斜視図およびX−X断面図である。図2は、
本発明の第1の実施例に係るパネル取付金具を使用し
て、ALCパネルを床版として取り付ける場合を示す斜
視図である。図3は、図2の場合におけるパネル取付方
法の手順を順を追って示した説明用部分破断側面図であ
る。図4は、本発明に係るパネル取付金具で、爪の形態
を示した第2〜4の実施例である。図5は、本発明に係
るパネル取付金具で、軸部に雌ねじを用いた形態を示す
第5の実施例である。図6は、本発明に係るパネル取付
金具で、軸部に一体化せず回転拘束された掛止部の形態
を示す第6の実施例である。
【0011】図1(A)では、パネル取付金具1は、軸
部2の一端側4にねじ部4bが設けられており、一方、
軸部2の他端側5には、爪6が機械加工により一体に設
けられている。爪6は、軸部2の円周方向の対面に2箇
所、端面4aより75mm離れた位置より他端側5に向
かって長さ10mm形成されている。図1(B)は、図
1(A)におけるX−X切断面を示す。爪6は、機械加
工により、軸部2の一部を塑性変形させ加工することに
より、一体に突出形成されている。ここでは、爪6の突
出形成された高さ寸法は、約1.75mmになるよう調
整して加工した。この爪6がパネル1に貫入する部分で
ある。
【0012】図2では、図1に示したパネル取付金具1
を使用し、パネル9を床版として取り付ける場合を例に
あげ、図2および図3(A)〜(E)を参照しながら、
パネル取付方法について説明する。図3(A)に示すよ
うに、パネル9の端部寄りの所定位置に貫通孔9aおよ
びこれに連通しこれよりも大きい収容孔9bを開ける。
図3(B)に示すように、パネル取付金具1を下方より
貫通孔9aに挿通し、上方より丸座金7を配置し、ナッ
ト8をねじ部4bに螺合させてパネル取付金具1をパネ
ル9に仮止めする。この時、パネル取付金具1の掛止部
3は、パネル9の長さの中央方向へ向けておく。
【0013】次いで、図3(C)に示すように、H形鋼
からなる梁10のフランジ11上にパネル9の端部下面
を当接させる。次に、図3(D)示すように、パネル取
付金具1を180度回転させ、掛止部3をフランジ11
の方向に向ける。この際、パネルの下方を、手あるいは
目視で確認しながら、掛止部3をフランジ11の方向に
向けてよいが、前述したような、軸部2の一端側4の端
面4aに掛止部3の方向を示す表示が設けてあると、上
方からの確認で簡単に掛止部3をフランジ11の方向と
することが出来る。なお、ここまでは、パネル取付金具
1の軸部2の他端側5に突出形成されている爪6はパネ
ルに貫入しない状態となっている。引き続き、この状態
で、上方のナット8を本締めすると、掛止部3をフラン
ジ11に掛けると同時に、爪6が下方よりパネル9に貫
入し、パネル取付金具1が回転拘束される。よって、こ
の状態で、掛止部3はフランジ11から外れることがな
くパネル取付けが完了する。ここに、図(E)は、図
(D)のY−Y断面図であり、爪6が下方よりパネル9
に貫入した状態を示している。なお、ナット8を本締め
したとき、軸部2の一端側4の端面4aは、パネル表面
から飛び出さないように、深さ寸法12を確保するの
が、納まり上、好ましい。
【0014】また、本発明に係るパネル取付金具1は、
図8に示すようなパネル面を鉛直にした壁を構成するパ
ネルや、斜めの勾配屋根へパネルを取り付ける場合にも
使用することが可能である。その際には、図3で示した
H形鋼からなる梁10は、適宜、柱部材に置き換えられ
る。また、梁や柱は、必ずしも、H形鋼に限ることはな
く、掛止部3が掛止できるものであれば、アングルや溝
形鋼など、他の部材であってもよい。なお、本発明は、
爪6が貫入出来るパネルであれば種々のものに適用が可
能である。特に、軽量気泡コンクリート(ALC)は、
爪6を容易にパネルに貫入できる程度の柔らかさがあ
り、一方、ある程度の貫入量があれば、通常の振動など
では、爪6の周囲のALCが破損して、パネル取付金具
1が回転しない程度の強度を有しているため、最適な構
成といえる。
【0015】図4では、本発明に係るパネル取付金具1
で、爪6の構成の違う他の3つの例を示す。図4(A)
では、機械加工により、軸部2の一部を塑性変形させ加
工した爪6は、軸部2の他端側5に一箇所のみ設けられ
ている。このように、爪6の個数は、適宜、変更が可能
で、3箇所あるいは4箇所以上であってもよい。また、
複数の爪6を設ける場合、軸方向に位置をずらして設置
してもよい。図(B)は、軸部2からやや離れた位置か
らパネル9に貫入し始めるタイプの爪6の例である。こ
こでは、爪6は、溶接により、軸部に一体に設けられ
た。図(C)は、逆に、軸部2に近い部分から徐々に下
方に向かって深く貫入していくタイプの爪6の例であ
る。この場合には、爪6は、予め爪6を一体に形成した
プレートを、軸部2の他端側5端部の折れ曲がり部に、
円筒状にカシメ加工することにより、爪部を形成したも
のである。このように、塑性加工や溶接によらずとも、
軸部2に対して回転できるように、爪6を形成すること
は可能である。この他、軸部2に切削溝を設けて、該切
削部に対して爪6を一体に形成したプレートをカシメ加
工する方法なども考えられる。この方法によれば、塑性
加工によるよりも爪6の高さを容易に確保した上、溶接
によるよりも、比較的簡単に、爪6を形成することが可
能であり、好ましい。
【0016】図5では、軸部2としてナットを用い、ね
じ部4bが雌ねじになった場合のパネル取付金具1の例
である。この場合には、ナット8の代わりに、パネル9
の表面側からボルトによって締め付けることになる。な
お、この場合には、前述したような、軸部2の一端側4
の端面4aに掛止部3の方向を示す表示が設けてあって
も、ボルトによって遮られるため、パネル表面側からの
確認のみで作業するわけにはいかない。
【0017】図6は、掛止部3が軸部2とは一体化せ
ず、回転が拘束された状態で設置されたパネル取付金具
1の例を示す。ここでは、軸部2として、角根首下ボル
トを使用し、掛止部3の軸部2側には、長穴14が設け
られており、角根部分13が長穴14に嵌合することに
より、掛止部3の回転を拘束している。これによらず、
他の回転拘束機構であってもよい。なお、掛止部3とし
て平プレートの例を示したが、掛止部3を安定してフラ
ンジ11などに掛けるためには、イナズマ形のプレート
としてもよい。
【0018】貫通孔9aの径に関しては、従来例1の場
合には、フックボルト51の挿通の容易さなどから、通
常フックボルト51の軸径12mmに対して、+2mm
とし、通常14mm程度の貫通孔径で実施されている
が、本パネル取付金具1の場合には、爪6をパネル9に
十分に貫入させ、効果を大きくするためには、貫通孔9
aの径は、軸部2の径+0〜1mm程度に設定しておく
と、好ましい。爪6の高さ寸法を1.5mmとした場合
でも、爪6を貫通孔9aからパネル9に向かって1.0
mm(爪高さ1.5mm−貫通孔径から軸径を引いた寸
法の1/2である0.5mm)程度を貫入させることが
出来る。なお、爪6の高さの好ましい設定は、爪6の形
状や設置数などによる貫入のしやすさによるが、パネル
を大きく破損させない範囲で、高い寸法の方が好まし
い。爪6の形状が鋭く設置数も適当で貫入がしやすい場
合には、爪6を貫通孔9aからパネル9に向かって10
mm以上貫入するように、爪6の高さ寸法を例えば15
mmなどと設定することも出来る。
【0019】収容孔9bの深さに関しては、従来例1で
は、通常30mm程度で実施されているが、本パネル取
付金具1の場合には、ねじ締め込みによる軸部2の締め
込み距離を長くすることにより、爪6をパネル9に十分
に貫入させるためには、35mm以上、標準的に40m
m程度とするのがより好ましい。もちろん、従来から通
常に実施されている30mmであっても、十分に適用は
可能である。
【0020】爪6を形成する好ましい位置は、パネル9
厚さ、収容孔9bの深さ、丸座金7やナット8の厚みに
依存して変わる。例えば、パネル厚さ100mm、収容
孔の深さ40mm、丸座金とナットの合計厚み15mm
の場合には、軸部2の一端側4の端面4aから、75m
m(パネル厚100mm−収容孔の深さ40mm+丸座
金とナットの合計厚み15mm)程度(70mmであっ
ても、仮止め時にナット8はねじ部4bに7mm程度は
掛かっているため可能である)より他端側5に向かって
爪6を形成するのが良い。この場合、ナット8の締め込
み代は、パネル9表面から端面4aまでの深さ寸法12
が5mmまで絞め込めるようにした場合でも、フランジ
11の厚みなどに応じて軸部2に対する掛止部3の位置
を適正に設計すれば、20mm(収容孔の深さ40mm
−丸座金とナットの合計厚み15mm−深さ寸法5m
m)程度までと出来るため、爪6は、パネル裏面からパ
ネル厚さ方向に約20mm貫入させることが可能であ
る。
【0021】なお、この例で、掛止部3を掛止する建物
躯体側の梁(柱)の寸法、例えば、H形鋼からなる梁1
0のフランジ11の厚みが8mmの場合を想定した場合
には、軸部2の一端側4の端面4aから掛止部3がフラ
ンジ11の下面に接触する位置までの距離は、103m
m(パネル厚100mm−深さ寸法(図中12)5mm
+フランジ厚み8mm)とするのが良い。この設定で、
フランジ厚が小さく、4.5mmとなった場合でも、深
さ寸法12は、1.5mmとなるだけであり、パネル表
面より外側に端面4aが露出することもない。また、取
付強度上、支障のない範囲で、収容孔9bを深くするこ
とにより、パネル裏面からパネル厚さ方向に貫入する深
さを大きくして、パネル取付金具1がパネル9に対して
更に強固に回転拘束されるようにすることも可能であ
る。
【0022】なお、ナット8には、皿形ばね座金付きの
ものや、セレーション加工付きのものなど、緩み防止機
構が付いたもの、あるいは、ナットと丸座金がカシメ加
工により一体化しているものを採用してもよい。また、
図7(B)(C)に示したように、掛止部3がフランジ
11に当接する部分を平面とすると、フックボルト形状
であっても、安定した状態でパネル9を取り付けること
が出来る。一方、図5や図6に示したような掛止部3を
プレートで構成し、フランジ11へより広い平面にて当
接させれば、さらに、より安定した状態でパネル9を取
り付けることが出来る。ただし、軸部2に対して、プレ
ート上の掛止部3を一体化あるいは回転拘束させるの
は、パネル取付金具1の製作上、煩雑であり、第1〜4
実施例のように、フックボルト形式の方が、好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、パネル取付時で軸部一端側のねじ締め付け時
に、軸部の他端側に突出形成された爪部が、パネルに貫
入することにより軸部の回転を防止できるため、掛止部
の回転防止を可能にし、掛止部の建物躯体側への溶接作
業を無くし、施工手間の簡素化が可能になる。また、特
殊な共回り座金を予め加工して用意せずとも、汎用的な
丸座金を使用してのパネル取付けが可能であり、ねじ山
を切削することのない構成のため、パネル取付完了後の
建物の変形や各種振動などで、ナットの回転緩みが生じ
にくい。
【0024】更に、止めピンで止めるような特別な施工
手間は不要で、パネル取付時で軸部一端側のねじ締め付
け時に、爪部を自動的にパネルに貫入させることが出来
る。なお、掛止部の方向を示す表示を軸部の一端側に形
成すると、軸部のねじ締結時に、掛止部の方向を確認
し、パネル裏面の状態を確認することなく、パネル表面
側からの確認のみで、確実に、掛止部を建物躯体側の柱
や梁のフランジなどに掛止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るパネル取付金具を
示す図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)のX−
X断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るパネル取付金具を
使用して、ALCパネルを床版として取り付ける場合を
示す斜視図である。
【図3】(A),(B),(C),(D)および(E)
は、図2の場合におけるパネル取付方法の手順を順を追
って示した説明用部分破断側面図である。
【図4】(A),(B)および(C)は、それぞれ本発
明の実施例で、爪の形態例を示した第2〜4の実施例の
斜視図である。
【図5】本発明の実施例で、軸部に雌ねじを用いた形態
例を示す第5の実施例の斜視図である。
【図6】本発明の実施例で、軸部に一体化せず回転拘束
された掛止部の形態例を示す第6の実施例の斜視図であ
る。
【図7】(A),(B)および(C)は、本発明の実施
例で、掛止部の方向を示す表示の形態例を示す第7〜9
の実施例の斜視図である。
【図8】第1の従来例によるパネル取付状態を示す斜視
図である。
【図9】第2の従来例によるパネル取付金具の組み合わ
せを示す斜視図である。
【図10】第2の従来例の共回り座金の説明図であり、
(A)は側面図、(B)は平面図である。
【図11】第2の従来例によるパネル取付状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 パネル取付金具 2 軸部 3 掛止部 4 一端側 4a 端面 4b ねじ部 4c 刻印 4d 切削面 5 他端側 6 爪 7 丸座金 8 ナット 9 パネル 9a 貫通孔 9b 収容孔 10 H形鋼からなる梁 11 フランジ 12 深さ寸法 13 角根部分 14 長穴 51 フックボルト 52 丸座金 53 雄ねじ 54 ナット 55 ALCパネル 55a 貫通孔 55b 収容孔 56 H形鋼からなる柱(あるいは梁) 57 フランジ 57a 端面 58 掛止部 59 偏平面 60 非円形フックボルト 61 非円形断面部分 62 非円形孔 63 共回り座金 64 止めピン 65 止め片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端側にねじを刻設した軸部
    の他端側に、軸部と一体化された掛止部もしくは回転が
    拘束された掛止部を形成すると共に、軸部の他端側に、
    パネルに貫入する爪部を突出形成したことを特徴とする
    パネル取付金具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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