JP5293026B2 - 車両用パワーシート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに用いられるパワーシート装置の安全装置に関するものである。
車両フロアに固定されるロアレールと、ロアレールに車両前後方向に摺動可能に支持され車両用シートを保持したアッパレールと、ロアレールとアッパレールとの間に設けられ、アッパレールの摺動方向に延在するスクリュー軸と、ロアレール側に固定されスクリュー軸に螺合するナット部材と、アッパレール側に保持されスクリュー軸の一端に連結されるギヤボックスと、ギヤボックスを介してスクリュー軸に駆動力を伝達するモータとを備え、モータの回転によってスクリュー軸を回転させることで、アッパレールをロアレールに対して前後方向に摺動させるようにしたパワーシートスライド装置は、例えば、特許文献1に記載されているものがよく知られている。
特開平2002−192996号公報
特許文献1に記載のものは、シートに大なる入力荷重が入ったときの安全策として、スクリューシャフト107にワッシャ147、カラー145及びもう1つのワッシャ143を追加し、2枚のワッシャの間に、アッパレール側面を内側に押し曲げて形成した切欠き部201を対向させシートスライド部への過大な入力荷重を保持するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載のものは、スクリューシャフト107側の規制部としてワッシャ147、カラー145及びもう1つのワッシャ143を特別に設けなくてはならずコストアップ及び組み付け工数の増加が問題となる。
本発明の目的はかかる事情に鑑みてなされたものであり大なる入力荷重がシートスライド部に入ったときの安全装置を安価で、簡素な構造にて提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、車両フロア側に配設されるロアレールと、該ロアレールに摺動自在に支持され車両用シートを保持するアッパレールと、前記ロアレールと前記アッパレールとの間に配置され前記アッパレールの摺動方向に延在する回転可能なスクリュー部材と、前記ロアレールに固定され前記スクリュー部材に螺合する送りナット部材と、前記アッパレールに固定された保持部材と、該保持部材に回転可能に保持され前記スクリュー部材に固定された嵌合部材と、前記保持部材側に取付けられ前記スクリュー部材に回転連結される出力回転部材を回転可能に支持したギヤボックスと、該ギヤボックスに支持された前記出力回転部材を介して前記スクリュー部材に回転駆動力を伝達する駆動ユニットと、を備えた車両用パワーシート装置であって、前記アッパレールの左右一対の各縦壁に、前記スクリュー部材に対して延在方向への荷重が加わった際に、前記嵌合部材に当接して該荷重を該アッパレールに分散させる切起し部を、該縦壁の一部を屈曲することにより構成したことである。
請求項2に係る発明の特徴は、車両フロア側に配設されるロアレールと、該ロアレールに摺動自在に支持され車両用シートを保持するアッパレールと、前記ロアレールと前記アッパレールとの間に配置され前記ロアレールに固定されて前記アッパレールの摺動方向に延在するスクリュー部材と、前記アッパレールに固定された保持ブラケットと、該保持ブラケットに保持された支持部材と、該支持部材に支承され前記スクリュー部材と螺合する送りナット部材と、該送りナット部材に回転駆動力を伝達する駆動ユニットと、を備えた車両用パワーシート装置であって、前記アッパレールの左右一対の各縦壁に、前記送りナット部材に対して前記スクリュー部材の延在方向への荷重が加わった際に、前記保持ブラケットに当接して該荷重を該アッパレールに分散させる切起し部を、該縦壁の一部を屈曲することにより構成したことである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または請求項2に記載の車両用パワーシート装置において、前記切起し部を、前記嵌合部材または前記保持ブラケットの後方側端面に近接形成したことである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用パワーシート装置において、前記切起し部を、前記アッパレールと前記保持部材又は前記保持ブラケットとの連結部位に対し、前記スクリュー部材の軸心よりも離間した位置にて前記嵌合部材または前記保持ブラケットと当接する箇所に形成したことである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用パワーシート装置において、前記各切起し部の先端部または折曲げの支点である折曲部が、前記アッパレールが前記ロアレールと係合された状態において前記ロアレールの左右一対の縦壁の上端よりも上方にあることである。
請求項1に係る発明によれば、スクリュー部材に対して延在方向への荷重が加わった際に、スクリュー部材に固定されて保持部材に回転可能に保持される嵌合部材に当接して該荷重をアッパレールに分散させる切起し部をアッパレールの左右一対の各縦壁の一部を屈曲することにより構成した。これにより新たに部品を追加せずアッパレールの左右一対の各縦壁の一部を切起すだけで、スクリュー部材への過大な荷重をアッパレールに分散させることができるとともに、スクリュー部材の保持部材を簡素な構成で保護でき信頼性の向上が図られる。また新たに部品の追加が必要ないので低コストにて対応可能である。
請求項2に係る発明によれば、送りナット部材に対してシャフト軸方向に荷重が加わった際に、送りナット部材が支承される支持部材を保持する保持ブラケットに当接して該荷重をアッパレールに分散させる切起し部を、アッパレールの左右一対の各縦壁の一部を屈曲することにより構成した。これにより新たに部品を追加せずアッパレールの左右一対の各縦壁の一部を切起すだけで、ナット部材への過大な荷重をアッパレールに分散させることができるとともに、送りナット部材を支持する保持ブラケットを簡素な構成で保護でき信頼性の向上が図られる。また新たに部品の追加が必要ないので低コストにて対応可能である。
請求項3に係る発明によれば、請求項1または請求項2に記載の車両用パワーシート装置において、アッパレールの左右一対の各縦壁に設ける切起し部を、嵌合部材または保持ブラケットの後方側端面に近接形成した。これにより車両が万が一、衝突の衝撃が比較的大きいとされる前方で衝突し、慣性力によってシート及びシートに固定されたアッパレールが前方に移動し続けても、アッパレールに設けられた切起し部の前方側端面と嵌合部材または保持ブラケットの後方側端面とが当接し、荷重がアッパレールに分散されて、安全にシートの前方への移動が規制される。よってシャフト部材を保持する保持部材および送りナット部材を支持する保持ブラケットを保護でき信頼性の向上が図られる。
請求項4に係る発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用パワーシート装置において、切起し部をアッパレールと保持部材又は保持ブラケットとの連結部位に対し、スクリュー部材の軸心よりも離間した位置にて嵌合部材又は保持ブラケットと当接する箇所に形成した。これによりスクリュー部材または送りナット部材に対して延在方向への大なる荷重が加わった際に切起し部が嵌合部材又は保持ブラケットと当接し、バランスよく安定して荷重を受けることができるため、信頼性の向上が図られる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用パワーシート装置において、各切起し部の先端部または折曲げの支点である折曲部が、アッパレールがロアレールと係合された状態にてロアレールの左右一対の縦壁の上端よりも上方に配置されることにより、シートの組付け後にも各切起し部を屈曲させて形成するための作業空間が確保される。よって予め屈曲溝のみをアッパレールの縦壁に設けておき、シートの組付け後に各切起し部を屈曲して形成することができ、組付け性の向上が図られる。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。第1の実施形態において、右、左、前、後、上、下は、車両用シートに着座した乗員から見て、右、左、前、後、上、下であることを意味する。図1において、10は車両フロア11上に設置される車両用シートを示している。当該車両用シート10は、構成のパワーシートスライド装置12を備えている。車両用シート10は、座面を形成するシートクッション13及び背もたれ面を形成するシートバック14を有している。シートバック14は、公知のリクライニング装置により、シートクッション13に対して車両前後方向に回動可能に、かつ所定の調整角度位置で固定保持可能に、シートクッション13の後部に取付けられている。
パワーシートスライド装置12は、図1に示すように、主として、ロアレール21と、アッパレール22と、スクリュ部材であるスクリューシャフト23と、送りナット部材24と、駆動ユニット25とによって構成されている。
ロアレール21は、図1、図2に示すように、車両の前後方向に延びる長尺状で、互いに平行な左右一対のレール部材からなっている。ロアレール21は、図3に詳細図示するように、底壁21aと、底壁21aの左右方向の端部からそれぞれ上方に延びる一対の側壁21bと、各側壁21bの上端から内方に屈曲し下方に垂下するフランジ壁21cとを有する。ロアレール21は、上方に開口する開口部21dをフランジ壁21cの間に有した略U字状の断面形状をなしている。ロアレール21は、前後を図略のボルト等の締結部材を用いて車両フロア11に配設固定されている。
アッパレール22は、図1、図2に示すように、車両の前後方向に延びる長尺状で、互いに平行な左右一対のレール部材からなっている。アッパレール22は、図3に詳細図示するように、上壁22aと、上壁22aの左右方向の端部からそれぞれ垂下する左右一対の縦壁22bとから形成され、縦壁22bの下端から外方に屈曲し上方に立ち上がるフランジ壁22cが設けられている。アッパレール22は、下方に開口する開口部22dをフランジ壁22cの間に有した略逆U字状の断面形状をなしている。アッパレール22は、ロアレール21に図略のローラを介して摺動(スライド)可能に支承されている。そしてアッパレール22上には、保持ブラケット27(図1参照)を介して車両用シート10のシートクッション13が固定されている。
図4、図5に示すように、左右一対のロアレール21とアッパレール22との各間には、それぞれスクリューシャフト23がその軸心を車両前後方向に延在して配置されている。図5に示すように、スクリューシャフト23は、後方側に形成され正方向にネジ切りされた後方ねじ部(リードスクリュー)23aと、後方ねじ部23aよりも前方側に形成された後方ねじ部23aのネジ切り方向と逆方向にネジ切りされた前方ねじ部23cとからなる。なお、前方ねじ部23cは、後方ねじ部23aと同じ方向にネジ切りされていてもよい。
スクリューシャフト23の後方ねじ部23aは、送りねじ部であり、ロアレール21の底面上にボルト28によって固定された送りナット部材24が螺合されている。スクリューシャフト23の前方ねじ部23cは、締結ねじ部であり、後述する締結ナット46が締結固定されている。さらにスクリューシャフト23外周面には後述する嵌合体83を嵌合する嵌合部23d、嵌合体83の後方側端面が当接する段部23e(鍔部)が形成されている。
スクリューシャフト23の前端部及び後端部は、後述するようにアッパレール22に回転のみ可能に支持されている。これによって、スクリューシャフト23が回転されると、スクリューシャフト23とともにアッパレール22がロアレール21上を前後方向に摺動(スライド)される。以下、アッパレール22に対するスクリューシャフト23の支持構成及び駆動ユニット25の具体的構成について説明する。
図4、図5に示すように、アッパレール22の前端部では、第1の保持ブラケット31がボルト32によって締結される。また、アッパレール22の後端部には、第2の保持ブラケット33がボルト34によって締結されている。
第1の保持ブラケット31は板状をなし、中央部にボルト32の脚部32aを挿通するボルト穴35が穿設され後端部に位置決め突起36が形成されている。第1の保持ブラケット31が取付けられるアッパレール22の上壁22aの前端部には、ボルト32の脚部32aを挿通するボルト穴22eと、位置決め突起36を嵌合する位置決め穴22fが形成されている。位置決め突起36を位置決め穴22fに嵌合した状態で、ボルト32の脚部32aを第1の保持ブラケット31及びアッパレール22の各ボルト穴35、22eに貫通させる。そして、ボルト32の脚部32aにナット39をねじ込むことにより、第1の保持ブラケット31がアッパレール22に位置決め固定されている。
図5に示すように、ボルト32には、支持部32bが下方に突設され第1の保持ブラケット31に一体的に固定されて、第1の保持ブラケット31の一部を構成している。なお、支持部32bは、第1の保持ブラケット31と一体に形成してもよい。支持部32bは、第1の保持ブラケット31とロアレール21との間に配設されている。支持部32bには、スクリューシャフト23よりも若干径が大きい軸受穴32cが形成され、軸受穴32cには、介装部材8及び嵌合部材75を介して、スクリューシャフト23が貫挿されている。
図5、図6に示すように、介装部材8は、ボルト32の支持部32bに摺接する摺接機能を持つ摺接介装部材80と、弾性をもつ環状部材84とからなる。スクリューシャフト23に固定された嵌合部材75は嵌合体83と、締結ナット46とからなる。
嵌合部材75を構成する嵌合体83は、金属製であり、スクリューシャフト23のスラスト方向に延びる脚部83aと、脚部83aの後方側であって脚部83aよりも若干拡径した中間部83bと、中間部83bの後方側であってボルト32の支持部32bの後方側に配置され中間部83bよりもフランジ状に拡径したフランジ部83cと、脚部83a、中間部83b及びフランジ部83cを貫通してスクリューシャフト23の嵌合部23dに挿着される軸孔83dとをもつ。脚部83aの外周面とボルト32の軸受穴32cとの間には、後述の前方介装部材81が介設されている。中間部83bの外周面は、軸受穴32cの内周面の後方部分に摺接している。フランジ部83cの前方側端面と、支持部32bの後方側端面との間には、後述の後方介装部材82が介設されている。軸孔83dの後方側開口周縁は、スクリューシャフト23に形成された段部23eに係止されている。
嵌合部材75を構成する締結ナット46は、ボルト32を挟んで後方介装部材82と反対側の前方側に配置されている。締結ナット46は、スクリューシャフト23の軸線方向に延びる脚部46aと、脚部46aよりも後方側であってボルト32の支持部32bの前方側に配置され脚部46aよりも拡径しているフランジ部46bと、フランジ部46bよりも後方側に延びフランジ部46bよりも小径の突出端部46dと、脚部46a、フランジ部46b及び突出端部46dを軸線方向に貫通してスクリューシャフト23の前方ねじ部23cと螺合している雌ねじ部46cとを有する。締結ナット46の突出端部46dの外周面は、後方側に配置されている嵌合体83の脚部83aの外周面と同一面を構成している。また締結ナット46の後方側端面は、嵌合体83の前方側端面と当接している。
摺接介装部材80は、前方介装部材81と、後方介装部材82とからなる。前方介装部材81は、ラジアル・スラスト部材であり、金属材料からなる。前方介装部材81は、外周面にラジアル摺接面が形成された円筒部81a(ラジアル部)と、円筒部81aから径方向外側に突設され後方側端面にスラスト摺接面が形成された径大のフランジ部81b(スラスト部)と、円筒部81a及びフランジ部81bを貫通する穴部81dとをもつ。円筒部81aは、締結ナット46の突出端部46dの外周面から嵌合体83の脚部83aの外周面にわたって配置されており、円筒部81aを挟んでこれらの該外周面と背向する側は、軸受穴32cの内周面に対面している。フランジ部81bの前方側端面と締結ナット46のフランジ部46bの後方側端面との間には、弾性の環状部材84が介設されている。弾性の環状部材84は、断面円形のリング体であり、ゴム、シリコンなどの弾性材料からなり、スラスト方向の弾機力をもつ。フランジ部81bの外周部には、前方側に屈曲されて弾性の環状部材84の外周部を支持する環状支持部81cが形成されていて、弾性の環状部材84が外周側にはみ出すことを防止している。前方介装部材81のフランジ部81bの後方側端面(スラスト摺接面)は、弾性の環状部材84のスラスト方向の弾機力によって支持部32bの前方側端面に押し付けられている。これにより、支持部32bは、その後方側端面で後方介装部材82を嵌合体83のフランジ部83cに押し付けている。
締結ナット46は、スクリューシャフト23の前方ねじ部23cへの締結力と、弾性の環状部材84の弾機力とによって、嵌合体83をスクリューシャフト23の段部23eにスラスト方向に弾機的に押し付けている。この弾性の環状部材84によって、スクリューシャフト23及び前方介装部材81の寸法誤差、組付け誤差などの誤差が吸収される。
スクリューシャフト23の嵌合部23dは、嵌合体83を介して、ボルト32の軸受穴32cの内周面に対向する部分であり、嵌合体83を介してボルトから絶えずシート重量などの荷重が加わる部分である。この部分にねじを形成すると、ねじが荷重で損傷するおそれがある。したがって、スクリューシャフト23の嵌合部23d及びこれと対面している嵌合体83の軸孔83dの内周面には、ネジが形成されていない。
第1の保持ブラケット31の前方端は、アッパレール22の前方において上方に略垂直に折り曲げられ、その垂直折り曲げ部31bの先端(上端)がさらに前方に略垂直に折り曲げられて前方に向かって水平に延在する水平保持部31cを形成している。水平保持部31cの下面には、ギヤボックス51が図略のボルト等の適宜な締結部材によって固定されている。
第2の保持ブラケット33は、図4に示すように、L字状に屈曲した形状をなし、水平部33aにボルト34を挿通するボルト穴33cが形成されている。第2の保持ブラケット33が取付けられるアッパレール22の後端部には、ボルト34を挿通するボルト穴22gが形成されている。第2の保持ブラケット33及びアッパレール22の各ボルト穴33c、22gにボルト34を貫通させ、ボルト34にナット47をねじ込むことにより、第2の保持ブラケット33がアッパレール22に一体的に取付けられるようになっている。
第2の保持ブラケット33の垂直部33bには、スクリューシャフト23を挿通する貫通穴48が形成され、貫通穴48に断面凹字状のブッシュ79が装着されている。ブッシュ79には、スクリューシャフト23の後端軸部が回転可能に支持されている。これにより、送りナット部材24に螺合するスクリューシャフト23は、その前後に配置された前方介装部材81と、ブッシュ79とにより2点で回転支持される。
第1の保持ブラケット31の前方端下面に固定されたギヤボックス51は、ハウジング52を備えている。ハウジング52には、図5に示すように、出力回転部材としてのウォームホイール53が、スクリューシャフト23と同一の軸線上に回転可能に支持されている。ウォームホイール53の回転中心部にはスプライン穴53aが形成され、このスプライン穴53aにスクリューシャフト23の前端部に形成したスプライン係合部23rがスプライン係合されている。また、ハウジング52には、ウォームホイール53に噛合するウォームが形成されたウォーム軸54がウォームホイール53の軸線と直交する軸線の回り、すなわち、車両前後方向に直交する水平軸線の回りに回転可能に支持されている。これらウォームホイール53及びウォーム軸54によって減速歯車機構が構成されている。
左右1対のギヤボックス51の間には、図2に示すように、左右方向に延在された回転伝達軸55が配置されている。図2、図5に示すように回転伝達軸55の一端は左側のギヤボックス51に支持されたウォーム軸54に連結され、回転伝達軸55の他端は右側のギヤボックス51に支持されたウォーム軸54に連結されている。回転伝達軸55には、モータ57の出力軸が図略の歯車機構を介して回転連結されている。上記したモータ57、回転伝達軸55及び減速歯車機構(ウォーム、ウォームホイール)によって、上記した駆動ユニット25を構成している。なお、アッパレール22に固定されスクリューシャフト23に固定された嵌合部材75を回転可能に保持する保持部材30は、第1の保持ブラケット31とボルト32によって構成されている。
次にアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに設けられ、スクリューシャフト23に対して延在方向への荷重が加わった際に、嵌合部材75に当接して荷重をアッパレール22に分散させる切起し部60、61、66、67について説明する。
図4、図5に示すように、左右一対の縦壁22bにはそれぞれ略U字状の所定の溝幅の屈曲溝94が1箇所ずつ嵌合部材75の後方側端面に対向して設けられている。即ち、嵌合部材75を構成する嵌合体83の後方側端面と、アッパレール22の左右一対の縦壁22bに設けられた各屈曲溝94の内側の各舌部95を後述する各屈曲部60a、61aで屈曲して形成される切起し部60、61の前方側端面とが、若干の隙間をもつように各屈曲溝94が形成されている。
さらに、左右一対の縦壁22bにはそれぞれ略U字状の所定の溝幅の屈曲溝98が1箇所ずつ嵌合部材75の前方側端面に対向して設けられている。即ち、嵌合部材75を構成する締結ナット46の前方側端面と、アッパレール22の左右一対の縦壁22bに設けられた各屈曲溝98の内側の各舌部99を後述する各屈曲部66a、67aで屈曲して形成される切起し部66、67の後方側端面とが、若干の隙間をもつように各屈曲溝98が形成されている。
切起し部60、61、66、67は図7に詳細図示するように、シート10の組付け後に各屈曲溝94、98の内側に形成された各舌部95、99を各折曲部60a、61a、66a、67aを支点にアッパレール22の下方に開口する開口部22dに向けて所定の角度分が屈曲され形成される。切起し部60、61、66、67はシート10、すなわちシート10に固定されるアッパレール22及びスクリューシャフト23に過大な荷重が入力されたとき各切起し部60、61の前方側端面及び各切起し部66、67の後方側端面がスクリューシャフト23に固定される嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面と当接して移動を規制し過大な荷重をアッパレール22に分散させるものである。なお各切起し部60、61、66、67の屈曲形成はシート10の組付け前に予め屈曲させ形成しておいてもよい。
また各切起し部60、61の前方側端面及び各切起し部66、67の後方側端面は、スクリューシャフト23の回転軸を通る水平面L1より下方で嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面と当接されように形成される。さらにこのときロアレール21の左右一対の各フランジ壁21cの上端よりもアッパレール22の各切起し部60、61、66、67の各折曲部60a、61a、66a、67aは上方になるよう配置される。
次に、上記した第1の実施形態における動作について説明する。車両用シート10を前後に移動させる場合には、例えば、車両用シート10の近傍に配置したシート前進移動用あるいはシート後退移動用のスイッチを操作し、モータ57を正転方向あるいは逆転方向に起動させる。これにより、回転伝達軸55が正転あるいは逆転方向に回転駆動され、回転伝達軸55の回転は、その両端に連結されたギヤボックス51内のウォーム軸54に伝達される。そしてウォーム軸54の回転によって出力回転部材としてのウォームホイール53が回転され、ウォームホイール53の回転はスプライン係合部23rを介してスクリューシャフト23に伝達される。その結果、モータ57による回転伝達軸55の回転によって、ウォーム軸54及びウォームホイール53からなる減速歯車機構を介して、左右のスクリューシャフト23が同期的に減速回転される。
スクリューシャフト23が回転すると、スクリューシャフト23に固定されている嵌合部材75、及び介装部材8は、スクリューシャフト23とともに回転する。これにより、嵌合部材75、及び介装部材8は、スクリューシャフト23とともに、ボルト32の支持部32bに対して摺動回転する。
スクリューシャフト23には、ロアレール21に固定された送りナット部材24が螺合されているため、スクリューシャフト23は送りナット部材24に対して、回転しながら軸線方向に移動される。これによって、スクリューシャフト23を回転可能に支持した保持部材30及び第2の保持ブラケット33を介してアッパレール22が前進方向あるいは後退方向に移動され、車両用シート10の位置が調整される。
次に上述した作動において、例えばシート後退移動用のスイッチを操作し、モータ57を正転方向あるいは逆転方向に起動させたが、例えばシートが異物の挟み込み等によって移動できない場合について説明する。
この場合も、上記と同様にスクリューシャフト23は送りナット部材24に対して、回転しながら軸線方向後方に移動しようとする。しかしシート10、つまりシート10に固定されたアッパレール22が移動できないため、スクリューシャフト23は締結ナット46のフランジ部46b後方側端面によって弾性の環状部材84を通常以上に圧縮し、スクリューシャフト23にも大なる荷重が入力されながら、アッパレール22に対して相対的に後方へ移動しようとする。このとき保持部材30を構成するボルト32は支持部32bが弾性の環状部材84および前方介装部材81のフランジ部81bを介して後方への荷重を受けるため、ボルト32の脚部32a軸中心線とアッパレール22上面との交点であるA点を支点とする回転力が発生する(図5参照)。そして、このままスクリューシャフト23が移動し続けると、環状部材84およびボルト32が損傷を受ける恐れがある。
しかし、アッパレール22の左右一対の各縦壁22bには切起し部60、61の前方側端面が、嵌合部材75の構成部材である嵌合体83の後方側端面と所定の隙間をもって設けられている。これによりスクリューシャフト23が所定隙間分を移動した時点で、各切起し部60、61の前方側端面と嵌合体83の後方側端面は当接し、各切起し部60、61は荷重をアッパレール22に分散させ、安定してスクリューシャフト23の軸後方への移動を規制する。
また上記とは反対側、即ちシート前進移動用のスイッチを操作したが、例えばシート10が異物の挟み込み等によって移動できない場合については、アッパレール22の左右一対の各縦壁22bには切起し部66、67の後方側端面が、嵌合部材75の構成部材である締結ナット46の前方側端面と所定の隙間をもって設けられているため、スクリューシャフト23が所定隙間分を移動した時点で、各切起し部66、67の前方側端面と締結ナット46の前方側端面は当接し、各切起し部66、67は荷重をアッパレール22に分散させ上記と同様に安定してスクリューシャフト23の軸前方への移動を規制する。
さらに、図7に示すように各切起し部60、61、66、67はアッパレール22と保持部材30との連結部位に対し、スクリューシャフト23の軸心よりも離間した位置、すなわちスクリューシャフト23の軸心より下方にて嵌合部材75の後方側端面または前方側端面と当接するよう形成されている。これによってスクリューシャフト23が所定の隙間分を前方又は後方へ移動した時点で、各切起し部60、61の前方側端面又は各切起し部66、67後方側端面は、ボルト32がA点を支点に前後いずれかの方向に向かって回転しようとするのをA点から離れた位置にて嵌合部材75の後方側端面または前方側端面と当接し荷重を受けるため、より安定してスクリューシャフト23の移動を規制する。
なお、上記においては、シートが異物の挟み込み等によって移動できない場合について説明したが、これに限らず例えば車両が衝突したときについても、同様の効果を得ることができる。つまり車両が前方で衝突すると、車体、及び車体に固定されるロアレールは急激に停止するが、乗員、乗員が座るシート10及びシート10が固定されるアッパレール22は慣性力によって、前方に移動しようとし続ける。このときアッパレール22に固定されたボルト32の支持部32bの前方側端面は前方介装部材81のフランジ部81bを介し弾性の環状部材84を押して圧縮しながら前方に移動し続けようとする。しかし本実施形態においては嵌合部材75を構成する嵌合体83の後方側端面の後方近傍には各切起し部60、61がアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに設けられており、アッパレール22が所定の隙間分前方に移動したときに切起し部60、61の前方側端面と嵌合体83の後方側端面が当接し、荷重がアッパレール22に分散されて、アッパレール22の前方への移動を規制する。これにより上記と同様に弾性の環状部材84の破損が防止できるとともに、ボルト32の破損も防ぐことができる。
なお、後方からの追突についても同様に各切起し部66、67の後方側端面と嵌合部材75の前方側端面とを当接させることによって、スクリューシャフト23への荷重をアッパレールに分散させることができ、同様の効果が得られる。
上述の説明から明らかなように、第1の実施形態においては、スクリューシャフト23に対して延在方向への荷重が加わった際にスクリューシャフト23に固定されて保持部材30に回転可能に保持される嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面に当接して荷重をアッパレール22に分散させる各切起し部60、61、66、67を、アッパレール22の左右一対の各縦壁22bの一部を屈曲することにより構成した。これにより新たな部品を追加することなく、各切起し部60、61の前方側端面又は各切起し部66、67の後方側端面と嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面とを当接させることによって、スクリューシャフト23への荷重をアッパレールに分散させることができるため、簡素な構成で保持部材30の保護ができ、信頼性の向上が図られるとともに低コストにて対応可能である。
また、第1の実施形態においては、各切起し部60、61を、嵌合部材75の後方側端面に近接形成した。これにより車両が万が一、衝突の衝撃が比較的大きいとされる前方で衝突し、慣性力によってシート10及びシートに固定されたアッパレール22が前方に移動し続けても、アッパレール22に設けられた切起し部60、61の前方側端面と嵌合部材75の後方側端面とが当接し、荷重がアッパレール22に分散されて、安全にシート10の前方への移動が規制される。よってスクリューシャフト23を保持する保持部材30を保護でき信頼性の向上が図られる。また各切起し部60、61はアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに、初期より所定の位置に設けられ、シート組付け後に屈曲して形成するのみにて対応できるため組付け工数の低減が図られる。
また、第1の実施形態においては、切起し部60、61、66、67は、アッパレール22と保持部材30との連結部位に対し、スクリューシャフト23の軸心よりも離間した位置、すなわちスクリューシャフト23の回転軸を通る水平面L1よりも下方で嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面と当接する。これにより、スクリューシャフト23に対して延在方向への大なる荷重が加わった際に各切起し部60、61、66、67がバランスよく安定して荷重を受けることができるため、信頼性の向上が図られる。
また、第1の実施形態によれば、ロアレール21の左右一対の各フランジ壁21c上端よりもアッパレール22の各切起し部60、61、66、67の各折曲部60a、61a、66a、67aが上方になるよう配置されるためシート10の組付け後にも各切起し部60、61、66、67を屈曲させて形成するための作業空間が確保されている。よって予め屈曲溝94、98をアッパレール22の縦壁22bに設けておき、シート10の組付け後に各切起し部60、61、66、67を屈曲して形成することにより対応可能である。これにより組付け性の向上が図られる。
なお、第1の実施形態においては、支持部32bの前方側に、弾性の環状部材84と、弾性の環状部材84を保持する前方側介装部材81を配置し、支持部32bの後方側に、平ワッシャからなる後方側介装部材82を配置しているが、これらの配置を、支持部32bの前方側と後方側とで逆にしてもよい。また、弾性の環状部材84とこれを保持する前方側介装部材81とを、支持部32bの前方側だけでなく後方側にも配置してもよく、後方側介装部材82はなくてもよい。この場合には、スクリューシャフト23に対して延在方向への大なる荷重が加わった際に該大なる荷重をアッパレール22に分散させるため、支持部32bの前方側または、前方、後方両側に、各切起し部をアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに設けてやり、第1の実施形態と同様に嵌合部材75の前方側端面または後方側端面と当接するようにすればよい。
また、図8に示すように第2の実施形態としてアッパレール86の縦壁86bに設ける切起し部を左右一対の縦壁86bにそれぞれ第1の実施形態の屈曲溝94、98と上下反転して設けてもよい。そして第1の実施形態と同様にスクリューシャフト23に対して延在方向への荷重が加わった際に嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面に当接して荷重をアッパレール22に分散させる各切起し部85、87、88、89を、アッパレール22の左右一対の各縦壁22bの一部に設けた図略の屈曲溝の内側の舌部を屈曲部85b、87b、88b、89bを支点として屈曲することにより形成してやればよい。
第2の実施形態においては、屈曲形成する前の各切起し部85、87、88、89の各先端部85a、87a、88a、89aがロアレール21の左右一対の各フランジ壁21c上端よりも上方になるよう配置されるためシート10の組付け後にも各切起し部85、87、88、89を屈曲形成するための作業空間が確保されている。よって予め所定の溝幅の略逆U字状の図略の屈曲溝をアッパレール86の縦壁86bに設けておき、シート10の組付け後に屈曲溝の内側に形成される図略の各舌部を屈曲して形成することにより対応可能である。なお第1の実施形態同様、各切起し部85、87、88、89の屈曲形成はシート10の組付け前に予め形成しておいてもよい。
また屈曲形成後の各切起し部85、87の前方側端面及び各切起し部88、89の後方側端面は、スクリューシャフト23の回転軸を通る水平面L2よりも下方で嵌合部材75の後方側端面又は前方側端面と当接されるよう形成されている。これによりスクリューシャフト23に対して延在方向への大なる荷重が加わった際に各切起し部85、87、88、89がバランスよく安定して荷重を受けることができるため、信頼性の向上が図られる。その他の効果についても、第1の実施形態と同様の効果を得られる。
次に本発明に係る第3の実施形態を図9乃至図12に基づき説明する。第3の実施形態においては、図9、図10に示すように、第1の実施形態における送りナット24に代えて、送りナット部材として、モータにより駆動回転する駆動側ナット65を備えた支持部材6を用いる。これにより、駆動側ナット65が駆動回転すると、支持部材6がスクリューシャフト26に対して軸方向の前後に移動される。また支持部材6はギヤボックス56も備え、ギヤボックス56の外側には弾性ケース4が圧入され、支持部材6と弾性ケース4とが保持ブラケット5に保持されている。そして保持ブラケット5はアッパレール22に配設され、スクリューシャフト26はロアレール21側に固定されており、以上の点が第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と同様の構成は同符号を付し説明は省略するとともに、同様の作用についても説明を省略し変更点についてのみ説明する。
保持ブラケット5は、アッパレール22の上壁22a及び側壁22bの長手方向の略中央部分に形成された凹部22hに収容されている。アッパレール22の凹部22h近傍に形成されたボルト穴22jと、保持ブラケット5のフランジ壁5d、5eのボルト穴49と、リインフォースブラケット20の端部に形成されたボルト穴20bとにボルト58を貫挿して、ナット59で締結することで、アッパレール22に保持ブラケット5及びリインフォースブラケット20を固定している。
保持ブラケット5は、図10、図11に示すように、スクリューシャフト26の軸方向の前側及び後側に対向する前後壁5a、5bと、前後壁5a、5bの一方と他方との間に形成されて弾性ケース4を配設する空間部50と、空間部50の下部で前側の前後壁5aと後側の前後壁5bとを連結する連結壁としての底壁5cと、前後壁5a、5bからフランジ状に屈曲延設されたフランジ壁5d、5eとを有する。前後壁5a、5bには、スクリューシャフト26を貫通させる開口穴45が形成されている。また前後壁5a、5bの下方には、空間部50に向かって例えば円筒形状に突出された停止部である各突起部16、15が所定の長さでそれぞれ2箇所ずつ設けられている。各突起部16、15は、保持ブラケット5の空間部50内に弾性ケース4およびギヤボックス56が圧入された状態において、弾性ケース4の前後壁4a、4bに設けられた切欠孔17、18部に配置される。各突起部16、15は、ギヤボックス56の前後壁56a、56bとそれぞれ対向し、各突起部16、15の空間部50に向いたそれぞれの端面はギヤボックス56の前後壁56a、56bと所定の隙間をもって配置されている。底壁5cには、弾性ケース4の位置決め凸部42を嵌合させる嵌合穴44が形成されている。またフランジ壁5d、5eは、アッパレール22の上壁22a上に配設されている。
支持部材6は、ギヤボックス56と、ギヤボックス56に収容されスクリューシャフト26の雄ネジ部26aに螺合する雌ネジ部65aが軸心に形成された駆動側ナット65(ナット)と、ギヤボックス56に収容され、駆動側ナット65の外周に形成されたウォーム歯車と噛合するウォーム軸62とを有する。ウォーム軸62は、第1の実施形態と同様に、回転伝達軸55を介してモータ57と連結されている。回転伝達軸55の上方には、リインフォースブラケット20が配設されている。モータ57は、係入孔57a及びリインフォースブラケット20の装着孔20cにボルト20dを螺着することによって、リインフォースブラケット20に固定されている。
ギヤボックス56は、金属製(例えばアルミ製)の直方体であり、スクリューシャフト26の軸方向の前後に対向する前後壁56a、56bと、下壁56cと、側壁56d、56eとをもつ。ギヤボックス56の車両用シート10内側に対向する側壁56dには、回転伝達軸55を貫挿させる貫挿穴63が開口している。ギヤボックス56の前後壁56a、56bには、スクリューシャフト26を貫通させる穴64が開口している。ギヤボックス56は、1対の分割体からなり、駆動側ナット65及びウォーム軸62を収容した後に分割体の割面同士を合わせてボルトなどで一体に固定されている。
支持部材6は、箱状に形成された弾性ケース4の収容部40に圧入固定され、弾性ケース4は、保持ブラケット5の空間部50に相対位置調整可能な程度に圧入されている。
弾性ケース4は、ゴムなどの弾性材料からなり、軸方向の前側及び後側に対向する前後壁4a、4bと、スクリューシャフト26の軸方向に直交する側壁4d、4e及び底壁4cとをもつ。弾性ケース4の収容部40に支持部材6が圧入されることで、弾性ケース4の前後壁4a、4b及び側壁4d、4eは、それぞれ圧接面として、支持部材6を構成するギヤボックス56の前後壁56a、56b及び側壁56d、56eに圧接して、ギヤボックス56を弾性的に保持している。前後壁4a、4bには、スクリューシャフト26を貫通保持する保持穴41が開口している。前後壁4a、4bの下部には保持ブラケット5の前後壁5a、5bから保持ブラケット5の空間部50に向かって突出された停止部である突起部16、15が干渉しないための切欠孔18、17が底壁5cから上方に向かってそれぞれ2箇所ずつ所定の長さで設けられている。切欠孔18、17は弾性ケース4を保持ブラケット5の空間部50に圧入する際に突起部16、15と干渉しないような形状にて形成されている。底壁4cには、位置決め凸部42が突設されている。
スクリューシャフト26の軸方向の前端部及び後端部は、それぞれ固定ブラケット29に形成された軸穴29aに挿着されて、ナット29bを締結することによって固定ブラケット29に固定されている。固定ブラケット29は、ロアレール21の底壁21aにボルト29cの締結によって固定されている。
次にアッパレールの左右一対の各縦壁に設けられ、送りナット部材である駆動側ナット65に対してスクリューシャフト26の延在方向への荷重が加わった際に保持ブラケット5に当接して該荷重をアッパレール22に分散させるための切起し部70、71、72、73について説明する。
図11に示すように、アッパレール22の左右一対の各縦壁22bには、それぞれに略U字状の所定の溝幅の各屈曲溝96、97が2箇所ずつ保持ブラケット5の前方側端面及び後方側端面に近接してそれぞれ対向して設けられている。各屈曲溝96は、内側の各舌部90を図12に示すように各屈曲部70a、71aで屈曲して形成される切起し部70、71の後方側端面と、保持ブラケット5の前側の前後壁5aの前方側端面との隙間がそれぞれ若干の隙間をもって形成されている。さらに各屈曲溝97は、内側の各舌部91を各屈曲部72a、73aで屈曲して形成される切起し部72、73の前方側端面と、保持ブラケット5の後側の前後壁5bの後方側端面との隙間がそれぞれ若干の隙間をもって形成されている。
各切起し部70、71は、後方向への過大な荷重がシート10、すなわちシート10に固定されるアッパレール22及び駆動側ナット65に入力されたとき、各切起し部70、71の後方側端面が保持ブラケット5の前側の前後壁5aの前方側端面と当接し、過大な荷重をアッパレール22に分散させるものである。また同様に前方への過大な荷重がシート10に入力されたときは各切起し部72、73の前方側端面と、保持ブラケット5の後側の前後壁5bの後方側端面とが当接し過大な荷重をアッパレール22に分散させるものである。
また各切起し部70、71の後方側端面及び各切起し部72、73の前方側端面は、それぞれ保持ブラケット5の前後壁5aの前方側端面または前後壁5bの後方側端面と当接するとき、当接面はアッパレール22と保持ブラケット5との連結部位に対し、スクリューシャフト26の軸心よりも離間した位置、即ちスクリューシャフト26の回転軸より下方で当接するように形成される。
次に、上記した第3の実施形態における動作について説明する。第1の実施形態と同様にシート移動用スイッチを操作し、モータ57を正転方向あるいは逆転方向に起動させる。これにより、回転伝達軸55が正転あるいは逆転方向に回転駆動され、回転伝達軸55の回転は、その両端に連結されたギヤボックス56内のウォーム軸62に伝達される。そして出力回転部材であるウォーム軸62が駆動側ナット65の外周に形成されたウォーム歯車と噛合され駆動側ナット65が回転される。駆動側ナット65は駆動側ナット65の内径部に刻設された雌ネジ部65aと螺合されるスクリューシャフト26の雄ねじ部26a上を回転する。スクリューシャフト26はロアレール21上に固定されているため、駆動側ナット65はスクリューシャフト26の軸線上を回転しながら移動される。これによって、駆動側ナット65を回転可能に支持する支持部材6を構成するギヤボックス56と、弾性ケース4、そして保持ブラケット5を介してアッパレール22が前進方向あるいは後退方向に移動され、車両用シート10の位置が調整される。
次に第1の実施形態と同様に、例えばシート10が異物の挟み込み等によって後方に移動できない場合について説明する。この場合も、上記と同様に駆動側ナット65はスクリューシャフト26に対して、回転しながら軸線方向後方に移動しようとするが、シート10に固定されたアッパレール22、およびアッパレール22に固定された保持ブラケット5は移動することができない。それでも駆動側ナット65はモータ57からの回転力を受け、ギヤボックス56を介して弾性ケース4の後側の前後壁4bをスクリューシャフト26の軸方向後方に押す。そして保持ブラケット5の後側の前後壁5bとの間で前後壁4bを圧縮しながらさらに後方へ移動しようとする。しかし、保持ブラケット5の後側の前後壁5bには突起部15が設けられているため、駆動側ナット65が所定の隙間量移動した時点で、突起部15の前方側端面とギヤボックス56の後方側端面とが当接される。その結果、駆動側ナット65は弾性ケース4の後側の前後壁4bへの圧縮を規制し前後壁4bの破損が防止される。しかしこの後も駆動側ナット65はモータ57からの駆動力を受けギヤボックス56の後側の前後壁56bを及び突起部15を介して保持ブラケット5の後側の前後壁5bを後方へ押し続け、保持ブラケット5はアッパレール22との連結部を支点として後方に過大に変形される恐れがある。しかし保持ブラケット5の後側の前後壁5bの後方側端面近接部には切起し部72、73がアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに設けられているため保持ブラケット5の前後壁5bが所定量、弾性変形した時点で前後壁5bの後方側端面と切起し部72、73の前方側端面とが当接し、荷重をアッパレール22に分散させ駆動側ナット65の後方への移動を規制する。これにより保持ブラケット5は破損されることなく信頼性の向上が図られる。
また、上述した第3の実施形態においては、シート10を後退させる場合について述べたが、これに限らずもちろんシート10を前進させる場合にも適用できる。この場合は保持ブラケット5の前側の前後壁5aの前方側端面とアッパレール22の各縦壁22bに設けられた切起し部70、71の後方側端面とが、当接し荷重をアッパレール22に分散させ駆動側ナット65の前方への移動を規制する。
また、これに限らず第1の実施形態と同様に例えば車両が、衝突の衝撃が比較的大きいとされる前方で衝突したときについても、同様の効果を得ることができる。つまり、例えば前方で衝突すると、車体、及び車体に固定されるロアレールは急激に停止するが、乗員、乗員が座るシート10及びシート10が固定されるアッパレール22は慣性力によって、前方に移動し続けようとする。このときアッパレール22に固定された保持ブラケット5は保持ブラケット5の後側の前後壁5bの前方側端面によって弾性ケース4の後側の前後壁4bを押しギヤボックス56の後側の前後壁56bとの間で前後壁4bを圧縮しながらさらに前方に移動し続けようとする。しかし本実施形態においては保持ブラケット5の前後壁5bの前方側端面に突起部15が2箇所設けられており、所定量前方に移動した時点で突起部15の前方側端面とギヤボックス56の前後壁56bの後方側端面とが当接し、荷重がアッパレール22に分散されて、アッパレール22の前方への移動を規制する。これにより、まず前後壁4bの破損が防止できる。その後アッパレール22および保持ブラケット5は、ギヤボックス56を介してさらに前方へ移動しようとする。しかしロアレール21に固定されたスクリューシャフト26と螺合される駆動側ナット65が前方に移動できないため、駆動側ナット65には大なる荷重が入力され、同時に保持ブラケット5はアッパレール22との連結部を支点として過大に弾性変形する恐れがある。しかし保持ブラケット5の後側の前後壁5bの後方側端面近接部には切起し部72、73がアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに設けられているため保持ブラケット5の前後壁5bが所定量、弾性変形した時点で前後壁5bの後方側端面と切起し部72、73の前方側端面とが当接し、荷重をアッパレール22に分散させ保持ブラケット5の変形を規制する。これにより保持ブラケット5は破損されることなく信頼性の向上が図られる。なお、車両が追突された場合においても上記と同様に保持ブラケット5の前後壁5aが所定量、弾性変形した時点で前後壁5aの前方側端面と切起し部70、71の後方側端面とが当接し、荷重をアッパレール22に分散させ保持ブラケット5の変形を規制する。
上述の説明から明らかなように、第3の実施形態においては、駆動側ナット65に対してスクリューシャフト26の延在方向への過大な荷重が加わった際に駆動側ナット65が支承される支持部材6を保持する保持ブラケット5の前方側端面又は後方側端面と当接して荷重をアッパレール22に分散させる各切起し部70、71、72、73を、アッパレール22の左右一対の各縦壁22bの一部を屈曲することにより構成した。これにより新たに部品を追加せずアッパレール22の左右一対の各縦壁22bの一部を切起すだけで、ナット部材である駆動側ナット65への過大な荷重をアッパレール22に分散させることができるとともに、駆動側ナット65を支持する保持ブラケット5を簡素な構成で保護でき信頼性の向上が図られる。また新たに部品の追加が必要ないので低コストにて対応できる。
また、第3の実施形態においては、各切起し部70、71の後方側端面及び各切起し部72、73の前方側端面は、アッパレール22と保持ブラケット5との連結部位に対し、スクリューシャフト23の軸心よりも離間した位置、すなわちスクリューシャフト26の中心軸を通る水平面よりも下方で保持ブラケット5の後方側端面または前方側端面と当接する。これにより、駆動側ナット65に対してスクリューシャフト26の延在方向への過大な荷重が加わった際に切起し部70、71、72、73がバランスよく安定して荷重を受けることができるため、信頼性の向上が図られる。
また、第3の実施形態においては、各切起し部70、71の後方側端面及び各切起し部72、73の前方側端面を、保持ブラケット5の後方側端面または前方側端面に近接形成した。これによりナット部材である駆動側ナット65に対し過大な荷重がシャフトスクリュー26の延在方向の前後どちらへ入力されても、アッパレール22に設けられた各切起し部70、71の後方側端面または各切起し部72、73の前方側端面と保持ブラケット5の前方側端面または後方側端面とが当接し、荷重がアッパレール22に分散されて安全に荷重を受けることができる。よって駆動側ナット65を支持する保持ブラケット5を保護でき信頼性の向上が図られる。また各切起し部70、71、72、73はアッパレール22の左右一対の各縦壁22bに、初期より所定の位置に各屈曲溝96、97及び舌部90、91が設けられ、シート組付け後に屈曲して形成するのみにて対応できるため組付け工数の低減が図られる。
また、第3の実施形態によれば、ロアレール21の左右一対の各フランジ壁21c上端よりもアッパレール22の各切起し部70、71、72、73の各折曲部70a、71a、72a、73aが上方になるよう配置されるためシート10の組付け後にも各切起し部を屈曲させて形成するための作業空間が確保されている。よって予め各屈曲溝96、97をアッパレール22の各縦壁22bに設けておき、シート10の組付け後に各切起し部70、71、72、73を屈曲して形成することにより対応可能である。これにより組付け性の向上が図られる。
なお、第1の実施形態と同様にアッパレールの縦壁に設ける切起し部を左右一対の縦壁22bにそれぞれ第3の実施形態の屈曲溝96、97と上下反転して設けてもよく、このときも第3の実施形態と同様の効果を得られる。
本発明の第1の実施形態に係るパワーシートスライド装置を備えた車両用シートの側面図である。 第1の実施形態に係るパワーシートスライド装置の分解斜視図である。 図1の3−3矢視線断面図である。 第1の実施形態に係る、スクリューシャフトの軸線方向に切断したときのパワーシートスライド装置の断面図である。 図4の要部拡大断面図である。 第1の実施形態に係るパワーシートスライド装置の要部分解断面図である。 図4の7−7矢視線断面図である。 第2の実施形態に係るアッパレールの切起し部拡大断面図である。 第3の実施形態に係るパワーシートスライド装置の斜視図である。 第3の実施形態に係るパワーシートスライド装置の分解斜視図である。 第3の実施形態に係る、アッパレールに取り付けられた保持ブラケット、弾性ケース、駆動側ナット及びスクリューシャフトの断面図である。 第3の実施形態に係る、アッパレールの切起し部拡大断面図である。
符号の説明
4・・・弾性ケース、5・・・保持ブラケット、6・・・支持部材、8・・・介装部材、10・・・車両用シート、11・・・車両フロア、12・・・パワーシートスライド装置、15・・・突起部、16・・・突起部、20・・・リインフォースブラケット、21・・・ロアレール、22・・・アッパレール、23・・・スクリューシャフト、23a・・・後方ねじ部、23c・・・前方ねじ部、23d・・・嵌合部、23e・・・段部(鍔部)、24・・・送りナット部材、26・・・スクリューシャフト、30・・・保持部材、31・・・第1の保持ブラケット、32・・・ボルト、33・・・第2の保持ブラケット、40・・・収容部、46・・・締結ナット、51・・・ギヤボックス、55・・・回転伝達軸、60、61・・・切起し部、65・・・駆動側ナット、66、67・・・切起し部、70、71、72、73・・・切起し部、75・・・嵌合部材、80・・・摺接介装部材、81・・・前方介装部材、82・・・後方介装部材、83・・・嵌合体、84・・・弾性の環状部材、85、87、88、89・・・切起し部、90、91・・・舌部、94・・・屈曲溝、95・・・舌部、96、97・・・屈曲溝、98・・・屈曲溝、99・・・舌部。

Claims (5)

  1. 車両フロア側に配設されるロアレールと、
    該ロアレールに摺動自在に支持され車両用シートを保持するアッパレールと、
    前記ロアレールと前記アッパレールとの間に配置され前記アッパレールの摺動方向に延在する回転可能なスクリュー部材と、
    前記ロアレールに固定され前記スクリュー部材に螺合する送りナット部材と、
    前記アッパレールに固定された保持部材と、
    該保持部材に回転可能に保持され前記スクリュー部材に固定された嵌合部材と、
    前記保持部材側に取付けられ前記スクリュー部材に回転連結される出力回転部材を回転可能に支持したギヤボックスと、
    該ギヤボックスに支持された前記出力回転部材を介して前記スクリュー部材に回転駆動力を伝達する駆動ユニットと、を備えた車両用パワーシート装置であって、
    前記アッパレールの左右一対の各縦壁に、前記スクリュー部材に対して延在方向への荷重が加わった際に前記嵌合部材に当接して該荷重を該アッパレールに分散させる切起し部を、該縦壁の一部を屈曲することにより構成したことを特徴とする車両用パワーシート装置。
  2. 車両フロア側に配設されるロアレールと、
    該ロアレールに摺動自在に支持され車両用シートを保持するアッパレールと、
    前記ロアレールと前記アッパレールとの間に配置され前記ロアレールに固定されて前記アッパレールの摺動方向に延在するスクリュー部材と、
    前記アッパレールに固定された保持ブラケットと、
    該保持ブラケットに保持された支持部材と、
    該支持部材に支承され前記スクリュー部材と螺合する送りナット部材と、
    該送りナット部材に回転駆動力を伝達する駆動ユニットと、を備えた車両用パワーシート装置であって、
    前記アッパレールの左右一対の各縦壁に、前記送りナット部材に対して前記スクリュー部材の延在方向への荷重が加わった際に前記保持ブラケットに当接して該荷重を該アッパレールに分散させる切起し部を、該縦壁の一部を屈曲することにより構成したことを特徴とする車両用パワーシート装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用パワーシート装置において、
    前記切起し部を、前記嵌合部材または前記保持ブラケットの後方側端面に近接形成したことを特徴とする車両用パワーシート装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用パワーシート装置において、
    前記切起し部を、前記アッパレールと前記保持部材または前記保持ブラケットとの連結部位に対し、前記スクリュー部材の軸心よりも離間した位置にて前記嵌合部材または前記保持ブラケットと当接する箇所に形成したことを特徴とする車両用パワーシート装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用パワーシート装置において、
    前記各切起し部の先端部または折曲げの支点である折曲部が、前記アッパレールが前記ロアレールと係合された状態において前記ロアレールの左右一対の縦壁の上端よりも上方にあることを特徴とする車両用パワーシート装置。
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