JP5272484B2 - 三相ブラシレスdcモータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、三相ブラシレスDCモータの駆動制御装置に関わるものである。
従来、この種のブラシレスDCモータ制御装置は、交流電源から直流に変換する整流回路に対して力率改善回路を付加したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。以下、その詳細について説明する。
特許文献1に示すブラシレスDCモータ制御装置について、図101を参照しながら説明する。図に示すように、電源電流を正弦波に制御、且つ直流電圧を所定の電圧に制御するコンバータ制御手段101を備えており、整流回路102をダイオード103のブリッジ回路で形成し、単相交流電源104の交流ライン105に整流回路102の入力側接続点106に接続すると共に、昇圧回路をスイッチング素子107とリアクトル108と整流回路102の上段のダイオード103とにより形成し、リアクトル108を交流ライン105の両方にそれぞれ設ける構成としている。このコンバータ回路で変換した直流電力は平滑コンデンサ109にて平滑化され、三相インバータ回路110に接続してモータ111を駆動するように構成している。
上記の構成により、スイッチング素子107がオンすると、単相交流電源104に対して、リアクトル108、スイッチング素子107、ダイオード103、及びリアクトル108の通電回路が形成されるようになっている。次に、スイッチング素子107がオフすると、単相交流電源104に対して、リアクトル108、ダイオード103、及びリアクトル108の通電回路が形成されるようになっている。
特許文献1以外では、整流回路による全波整流(あるいは半波整流)回路と三相インバータ回路を組み合わせた駆動制御装置も考えられる。
さらにまた、交流から直流に変換するフルブリッジコンバータ回路と、直流からモータ駆動用の三相インバータ回路を組み合わせた駆動制御装置が考えられる。
特開2002−153068号公報
このようなブラシレスDCモータ制御装置では、コンバータ回路による力率改善を行なう際に、単相交流電源の正の半サイクルで唯一のスイッチング素子のオンオフ制御となるため、入力電流のリプル成分は大きくなるという課題があった。また、課題を解決するためには、インダクタンスの大きいリアクトル、大容量のコンデンサ、あるいはスイッチングをより高速に行なうなどの対応により、入力電流の歪みを除去する必要があり、より高価で装置が大型化するという課題があった。
また、コンバータ回路はダイオードによる全波整流回路とスイッチング素子2個にて構成されており、高価なものになるという課題があった。
さらに、整流回路と昇圧コンバータ回路とインバータ回路の単純な構成(図示せず)の場合、通電回路は前記整流回路で2つ、昇圧コンバータ回路で1つのダイオードを経由するため合計で3つのダイオードを経由することとなり、導通損失が大きくなり、装置全体がより大きなものとなることに加え、力率改善や高調波へ影響を及ぼすこととなるという
課題があった。
また、フルブリッジコンバータ回路とインバータ回路を組み合わせた場合、入力電流の力率制御は可能となるが、スイッチング素子は合計10個必要となることから、より高価なものとなるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、単相交流電源からの入力電流のリプル成分を抑え、力率改善、変換効率の向上を図りつつ、より安価な構成でモータ駆動を制御することができるブラシレスDCモータ制御装置を提供することを目的としている。
本発明の三相ブラシレスDCモータ制御装置は、上記目的を達成するために、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続してなる第一アーム、第二アーム、第三アーム第四アームと、前記第一アームから第四アームと平滑用コンデンサを相互に並列接続し単相交流電源から前記第一アームと第二アームの各ダイオードの直列接続点との間にリアクタをそれぞれ接続し前記第一アームと第二アームは交流直流変換回路として駆動すると共に,前記第二アームは、ブラシレスDCモータの一相に接続し第三アームおよび第四アームの各ダイオードの直列接続点を前記三相ブラシレスDCモータの相異なる相に接続して駆動するようにし、前記第一アームの変調率は、前記平滑コンデンサの電圧目標値と検出電圧の偏差と、電流の瞬時目標値と電流検出値の偏差とを入力した比例積分制御器によって決定する構成としたものである。
この手段により、第一アームあるいは第二アームは、単相交流電源から直流に変換する交流直流変換回路の一部および直流からブラシレスDCモータを駆動するインバータ回路の一部として駆動することができる三相ブラシレスDCモータ制御装置を提供できる。
さらに、ブラシレスモータの回転角に応じて演算した補正電圧V1とブラシレスDCモータの位相角から演算した補正電圧V2を比較して補正電圧の高い方を平滑コンデンサの電圧目標値とする構成としたものである。
この手段により、三相ブラシレスDCモータの低速、高速運転時を問わずインバータ回路の変調をブラシレスDCモータの動作に最適な平滑用コンデンサ電圧に制御することができるブラシレスDCモータ制御装置を提供できる。
本発明によれば、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続してなる第一アーム、第二アーム、第三アーム第四アームと、前記第一アームから第四アームと平滑用コンデンサを相互に並列接続し単相交流電源から前記第一アームと第二アームの各ダイオードの直列接続点との間にリアクタをそれぞれ接続し前記第一アームと第二アームは交流直流変換回路として駆動すると共に,前記第二アームは、ブラシレスDCモータの一相に接続し第三アームおよび第四アームの各ダイオードの直列接続点を前記三相ブラシレスDCモータの相異なる相に接続して駆動するようにし、前記第一アームの変調率は、前記平滑コンデンサの電圧目標値と検出電圧の偏差と、電流の瞬時目標値と電流検出値の偏差とを入力した比例積分制御器によって決定することで、第一アームあるいは第二アームは、単相交流電源から直流に変換する交流直流変換回路の一部および直流からブラシレスDCモータを駆動するインバータ回路の一部として駆動し、単相交流電源からの入力電流を正弦波とすることができ、力率改善および高調波含有率の低減を図ることができると共に、通常の整流回路による交流直流変換回路では、ダイオードによる損失発生からスイッチング素子を通流させることにより損失低減を図れ、また、交流直流変換回路をフルブリッジ構成とする必要がなく、1アーム分すなわちスイッチング素子を2個削減することができ、低コストに実現することができるという効果のある三相ブラシレスDCモータ制御装置を提供できる。
さらに、ブラシレスモータの回転角に応じて演算した補正電圧V1とブラシレスDCモータの位相角から演算した補正電圧V2を比較して補正電圧の高い方を平滑コンデンサの電圧目標値とすることで、ブラシレスDCモータの低速、高速運転時を問わずインバータ回路の変調を複雑な制御系を構築する必要がなく、また、必要以上の平滑用コンデンサの電圧とならないため、交流直流変換回路、およびインバータ回路分の損失を低減することができるという効果のある三相ブラシレスDCモータ制御装置を提供できる。
本発明の実施の形態1における三相ブラシレスDCモータ制御装置の構成図 同第一アーム2の変調方法に関する説明図 同平滑用コンデンサ6の電圧制御に関する説明図 同第一アーム2の変調率決定の制御ブロック図 同変調率決定による電流・電圧波形図 本発明の実施の形態2における三相ブラシレスDCモータ変調率決定の制御ブロック図 同平滑用コンデンサ6の電圧制御に関する説明図 本発明の実施の形態3における三相ブラシレスDCモータ変調率決定の制御ブロック図 本発明の実施の形態4における三相ブラシレスDCモータ制御装置の構成図 同特定回転角度における回転速度変化を抑制する変調方法の制御ブロック図 同第一アーム2の変調方法の制御ブロック図 従来のブラシレスDCモータ制御装置の構成図
本発明の請求項1記載の発明は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続してなる第一アーム、第二アーム、第三アーム第四アームと、前記第一アームから第四アームと平滑用コンデンサを相互に並列接続し単相交流電源から前記第一アームと第二アームの各ダイオードの直列接続点との間にリアクタをそれぞれ接続し前記第一アームと第二アームは交流直流変換回路として駆動すると共に,前記第二アームは、ブラシレスDCモータの一相に接続し第三アームおよび第四アームの各ダイオードの直列接続点を前記三相ブラシレスDCモータの相異なる相に接続して駆動するようにし、前記第一アームの変調率は、前記平滑コンデンサの電圧目標値と検出電圧の偏差と、電流の瞬時目標値と電流検出値の偏差とを入力した比例積分制御器によって決定する構成としたものであり、第一アームあるいは第二アームは、単相交流電源から直流に変換する交流直流変換回路の一部および直流からブラシレスDCモータを駆動するインバータ回路の一部として駆動し、単相交流電源からの入力電流を正弦波とすることができ、力率改善および高調波含有率の低減を図ることができると共に、通常の整流回路による交流直流変換回路では、ダイオードによる損失発生からスイッチング素子を通流させることにより損失低減を図れ、また、交流直流変換回路をフルブリッジ構成とする必要がなく、1アーム分すなわちスイッチング素子を2個削減することができ、低コストに実現することができるという作用を有する。
さらに、ブラシレスモータの回転角に応じて演算した補正電圧V1とブラシレスDCモータの位相角から演算した補正電圧V2を比較して補正電圧の高い方を平滑コンデンサの電圧目標値とするものであり、ブラシレスDCモータの低速、高速運転時を問わずインバータ回路の変調を複雑な制御系を構築する必要がなく、また、必要以上の平滑用コンデンサの電圧とならないため、交流直流変換回路、およびインバータ回路分の損失を低減することができるという効果のある三相ブラシレスDCモータ制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における三相ブラシレスDCモータ制御装置の構成図である。
図において、ブラシレスDCモータ制御装置1は、スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続してなる第一アーム2、第二アーム3、第三アーム4、第四アーム5と、第一アーム2から第四アーム5と平滑用コンデンサ6を相互に並列接続し、単相交流電源7と第一アーム2と第二アーム3の各ダイオードの直列接続点との間にリアクタ8を介してそれぞれ接続し、第一アーム2と第二アーム3は交流直流変換回路として駆動すると共に、第一アーム2あるいは第二アーム3の何れか一方は、ブラシレスDCモータ9の一相に接続し、第三アーム4および第四アーム5の各ダイオードの直列接続点をブラシレスDCモータ9の相異なる相に接続し、第一アーム2、第二アーム3、第三アーム4、第四アーム5を駆動制御する制御手段10を備えている。制御手段10は、マイクロコンピュータ10a(図示せず)と、ゲート駆動回路10b(図示せず)により構成している。ここで、第二アーム3、第三アーム4、第四アーム5は、各スイッチング素子の特性ばらつきを小さくするため、同一パッケージ内に構成されたモジュール11を採用している。
次に、図2を参照しながら制御手段10に備えた第一アーム2の変調方法について説明する。なお、第二アーム3、第三アーム4、第四アーム5については、通常の三相PWM制御(正弦波通電)と同様のため、詳細な説明は省略する。交流直流変換回路としての機能を果たす第二アーム3は、三相PWM制御を優先した制御を行う。第一アーム2は交流直流変換回路の他方である第二アーム3がブラシレスDCモータ9の駆動を優先して変調率が決定されている(ブラシレスDCモータ9の各巻線間に正弦波電圧が印加するように制御している)ため、交流直流変換回路専用のアームとして、第一アーム2は、第二アーム3との線間電圧がリアクタ8に通流する電流が力率1となるように制御しつつ、平滑用コンデンサ6の電圧がブラシレスDCモータ9の線間電圧の3分の4倍よりも高い電圧を目標電圧として比例積分制御する。
また、図3に平滑用コンデンサ6の電圧をブラシレスDCモータ9の線間電圧の3分の4倍よりも高い電圧とする制御について示す。図は平滑用コンデンサ6の負側を0Vとした場合のブラシレスDCモータ9の各相電圧とブラシレスDCモータ9の各線間電圧を示している。図に示すように、線間電圧のピーク値は、ブラシレスDCモータ9に印加する三相電圧の正のピークから負のピーク間の電圧に対して、4分の3倍に相当する。そのため、平滑用コンデンサ6の電圧は、線間電圧の3分の4倍以上の電圧に加えて第二アーム3〜第四アーム5のスイッチング素子のオン抵抗による電圧降下、ダイオードによる電圧降下を加味した電圧とすることで、所望の線間電圧をブラシレスDCモータ9に印加することができる。
次に、図4に制御手段10に備えた第一アーム2の変調率を決定する制御ブロックを示す。図に示すように、第一アーム2の変調率は、平滑用コンデンサ6の電圧(Vdc)の目標値(Vdc目標値)と検出値(Vdc(t))の偏差を演算し、比例積分制御器へ入力する。出力した電流指令値は、リミッタ回路を経由して瞬時目標値(位相角により決定される電流瞬時指令値)を演算する。演算した瞬時目標値と、電流検出値(電流瞬時値、Iac(t))の偏差を演算し、比例積分制御器へ入力する。前記比例積分制御器から出力した変調率は三角波と比較されてゲートドライバ回路の駆動信号となる。
そして、図5は、前述の変調率決定方法によって制御した際のブラシレスDCモータ9の相電流波形(Ia、Ib、Ic)と、単相交流電源7からの入力電流波形(Iac)、ブラシレスDCモータ9の巻線間電圧波形(Vuv、Vvw、Vwu)、平滑用コンデンサ6の両端電圧波形(Vdc)と交流電源電圧波形(Vac)を示す。図の相電流波形(Ia、Ib、Ic)が示すように、相電流は正弦波状の電流が流れており、入力電流波形(Iac)が示すように単相交流電源7からの入力電流はほぼ正弦波状の電流となっている。
以上のように、本実施の形態1において、ブラシレスDCモータ制御装置1は、第一アーム2あるいは第二アーム3は、単相交流電源7から直流に変換する交流直流変換回路の一部および直流からブラシレスDCモータ9を駆動するインバータ回路の一部として駆動し、単相交流電源7からの入力電流を正弦波とすることができ、力率改善および高調波含有率の低減を図ることができると共に、通常の整流回路による交流直流変換回路では、ダイオードによる損失発生からスイッチング素子を通流させることにより損失低減を図れ、また、交流直流変換回路をフルブリッジ構成とする必要がなく、1アーム分すなわちスイッチング素子を2個削減することができ、低コストに実現することができることとなる。また、交流直流変換回路と共通で使用したアームは、ブラシレスDCモータ9の1相分の変調のみその他の変調と異なる制御とならないようにすることができ、ブラシレスDCモータ9の騒音や振動の発生を防止することができることとなる。さらに、平滑用コンデンサ6の電圧は、単相交流電源7の電圧ピーク値より高い電圧(本実施の形態ではブラシレスDCモータ9の線間電圧の3分の4倍を加算した電圧よりも高い電圧として単相交流電源7のピーク電圧の1.5倍)に昇圧するようにしているため、第一アームあるいは第二アームの交流直流変換回路とインバータ回路の共通アームとして使用した何れか一方のアームの変調に左右され、交流直流変換回路の力率制御や平滑用コンデンサ6の電圧の制御への影響を回避し、ブラシレスDCモータ9の回転速度範囲の制限を回避することができることとなる。また、第一アーム2あるいは第二アーム3の何れか一方と、第三アーム4、第四アーム5は、同一パッケージ内で構成されたスイッチング素子を使用しており、スイッチング素子の飽和電圧やスイッチング速度のばらつきを小さくすることができ、各相の変調率の補正を行なうことなく、単相交流電源7からの入力に対する影響、例えば力率、高調波などへの影響を最小限とすることができ、またブラシレスDCモータ9への出力に対して線間電圧の均等化が図れるため、装置全体を低騒音、低振動とすることができることとなる。
なお、本実施の形態1では、スイッチング素子はMOSFETにて図示したが、IGBT素子やSiC素子などであっても作用効果に差異はない。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2の構成について、図6を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一の構成部分は同一記号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、平滑用コンデンサ6の電圧は、交流直流変換回路としてのみ動作する第一アーム2が、ブラシレスDCモータ9の一相に接続された第二アーム3の変調範囲を拡大するようにする制御に加え、所望のブラシレスDCモータ9の線間電圧よりも高い電圧に昇圧するように動作する。図に示した制御ブロック図では、平滑用コンデンサ6の電圧値(Vdc(t))は、ブラシレスDCモータ9の線間電圧(Vmotor)との偏差を演算し、比例積分制御器に入力した後に、制限器へ入力、更に単相交流電源7からの瞬時電流指令値を演算した後に、実際の瞬時電流値(Iac(t))と比較し、その偏差を比例積分制御器へ入力して変調率を演算している。また、図7に平滑用コンデンサ6の電圧をブラシレスDCモータ9の線間電圧とする制御について示す。図7では、平滑用コンデンサ6の負側を0Vとした場合のブラシレスDCモータ9の各相電圧とブラシレスDCモータ9の各線間電圧を示している。図に示すように、平滑用コンデンサ6の電圧と、ブラシレスDCモータ9の各相と平滑用コンデンサ6の負側との電圧(Vu、Vv、Vw)は、正弦波上の変調とせず、ブラシレスDCモータ9に印加する三相線間電圧を正弦波とするように制御する。制御の目標電圧は、図中の各相の電圧(Vu、Vv、Vw)であるため、第二アーム3〜第四アーム5の上下のスイッチング素子をオンオフ制御することで得ることができる。この時の第一アーム2の制御は、図中のU相の目標電圧Vu、単相交流電源7の検出電圧、リアクタ8のインダクタンス、リアクタ8に流れる電流より、比例積分制御を行なうことで、変調率を演算して入力電流の力率制御を行なう。
以上のように、本実施の形態2において、平滑用コンデンサ6の電圧を必要以上の高電圧とする必要がなく、交流直流変換回路としてのみ動作する第一アーム2をブラシレスDCモータ9の一相に接続された第二アーム3の変調範囲を拡大するような制御を行なうことができ、交流直流変換回路とインバータ回路の共通アームとして使用した第二アーム3の変調に左右されず、交流直流変換回路の力率制御や平滑用コンデンサ6の電圧の制御への影響を回避しつつ、単相交流電源7への悪影響を回避することができることとなる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3の構成について、図8を参照しながら説明する。なお、実施の形態1あるいは2と同一の構成部分には同一記号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、平滑用コンデンサ6の指令電圧は、ブラシレスDCモータ9の回転数、回転角度に応じて変更するように構成している。平滑用コンデンサ6の電圧(Vdc(t))は、交流直流変換回路としてのみ動作する第一アーム2が、ブラシレスDCモータ9の一相に接続された第二アーム3の変調範囲を拡大する制御に加え、所望のブラシレスDCモータ9の線間電圧(Vmotor)に対して、ブラシレスDCモータ9の位相角から導いたsinθを乗算した補正電圧V2を演算する。また、ブラシレスDCモータ9の電圧(Vmotor(t))から回転数を検出し、回転数にブラシレスDCモータ9の補正最大回転数(例えば定格回転数)で除算し、除算した結果に対して所望のブラシレスDCモータ9の線間電圧(Vmotor)を乗算する。乗算した電圧値を制限器に入力し、所望のブラシレスDCモータ9の線間電圧(Vmotor)で制限して補正電圧V1を演算する。その後、演算した補正電圧V1、V2を比較して補正電圧の高い方を最終の平滑用コンデンサ6の目標電圧となるように昇圧動作する。
以上のように、本実施の形態3において、ブラシレスDCモータ制御装置1は、平滑用コンデンサ6の目標値(Vdc目標値)は、ブラシレスDCモータ9の回転数と回転位相に応じて変更され、ブラシレスDCモータ9の低速、高速運転時を問わずインバータ回路の変調を複雑な制御系を構築する必要がなく、必要以上に平滑用コンデンサ6の電圧を上げることがなく、交流直流変換回路、およびインバータ回路分の損失を低減することができることとなる。また、平滑用コンデンサ6の指令電圧は、平滑用コンデンサ6の電圧を必要最小限の電圧とすることができ、交流直流変換回路、およびインバータ回路分の損失を低減することができることとなる。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4の構成について、図9を参照しながら説明する。
なお、実施の形態1から3と同一のものは同一記号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、ブラシレスDCモータ9には、回転軸に対して不均一な負荷(例えば圧縮機のローターなど)が接続されている。
次に、図10を参照しながら非対称な負荷が接続された場合のブラシレスDCモータ9のロータの特定回転位置すなわち特定回転角度における回転速度変化を抑制する変調方法について説明する。図に示すように、ブラシレスDCモータ9側の第二アーム3の変調率演算は、まず目標とする電流値(Imotor(t))にsinθを乗算した各位相における瞬時電流値を演算する。さらに線間電圧(Vmotor(t))から位相ωを検知した後に角速度を演算し、目標値(目標dωt(ω))との比例積分項と各位相における角速度変化量の比例積分項を加算演算した補正項を最終的に加算処理した電流補正値を足し合わせることで第二アーム3の変調率(m_ref)を演算する。演算した変調率と三角
波を比較してゲート駆動を行なう。また、第三アーム4、第四アーム5の変調方法は、第二アーム3に対して、120度、240度の位相をずらせた変調率で駆動する。
次に、図11を参照しながら、ブラシレスDCモータ9の変調方法に応じて、平滑用コンデンサ6の電圧を指令電圧に制御する第一アーム2の変調方法について説明する。図において、第一アーム2の変調方法について説明する。図に示すように、第一アーム2の変調率の演算は、平滑用コンデンサ6の実際の電圧値(Vdc(t))と目標電圧値(Vdc_ref)の偏差を比例積分制御器に入力し、その出力に単相交流電源7のsinθ(図のsin(Vac(t))を乗算して瞬時目標電流値(Iac_ref)を演算する。演算した瞬時目標電流値(Iac_ref)と実際の電流値(Iac(t))の偏差を比例積分制御器に入力して、リアクタ8に通流するための第一アーム2と第二アーム3の線間の補正電圧目標値を演算する。その後、演算した補正電圧目標値は単相交流電源7の電圧(Vac(t))と第二アーム3の変調率(m_ref)との積に加算し、第二アーム3との偏差を平滑用コンデンサ6の実際の電圧値(Vdc(t))で除算することで第一アーム2の変調率を演算する。
以上のように、本実施の形態4において、従来、特別な位相制御を実施しない限りにおいて、回転軸に対して負荷が不均一な場合、回転軸角度が特定の角度となった際にトルク不足となり減速するか、あるいは逆にトルクが過剰となり必要以上に加速することになる、あるいは単相交流電源7からの入力電流に歪みが出ていたが、ブラシレスDCモータ制御装置1は、平滑用コンデンサ6の指令電圧は、ブラシレスDCモータ9の回転数に応じて変更され、ブラシレスDCモータ9の低速、高速運転時を問わずインバータ回路の変調を複雑な制御系を構築する必要がなく、また、ブラシレスDCモータ9の回転角度に応じて変更しているため、必要以上に平滑用コンデンサ6の電圧を上げることがなく、交流直流変換回路、およびインバータ回路分の損失を低減することができることとなる。また、平滑用コンデンサ6の指令電圧は、平滑用コンデンサ6の電圧を必要最小限の電圧とすることができ、交流直流変換回路、およびインバータ回路分の損失を低減することができるという作用を有する。また、第一アーム2あるいは第二アーム3の何れか一方と、第三アーム4、第四アーム5は、ブラシレスDCモータ9の特定回転角度における回転速度変化を抑制するように変調しているため、回転角度に応じてブラシレスDCモータ9に加わる負荷が変動する場合であっても、ブラシレスDCモータ9の回転数を一定に保つことができ、装置全体の騒音、振動を低減することができることとなる。
本発明のブラシレスDCモータ制御装置は、ブラシレスDCモータを使用した各種装置で低消費電力かつ低コストで実現できるものであり、家庭用の空調機器のファンモータの制御用途のほか、圧縮機のようなローターの回転角度に応じて必要トルクが変動する負荷制御、あるいは業務用の用途にも適用できる。
1 ブラシレスDCモータ制御装置
2 第一アーム
3 第二アーム
4 第三アーム
5 第四アーム
6 平滑用コンデンサ
7 単相交流電源
8 リアクタ
9 ブラシレスDCモータ
10 制御手段
11 モジュール

Claims (2)

  1. スイッチング素子と逆並列したダイオードを上下に直列接続してなる第一アーム、第二アーム、第三アーム第四アームと、前記第一アームから第四アームと平滑用コンデンサを相互に並列接続し単相交流電源から前記第一アームと第二アームの各ダイオードの直列接続点との間にリアクタをそれぞれ接続し前記第一アームと第二アームは交流直流変換回路として駆動すると共に記第二アームは、ブラシレスDCモータの一相に接続し第三アームおよび第四アームの各ダイオードの直列接続点を前記三相ブラシレスDCモータの相異なる相に接続して駆動するようにし、前記第一アームの変調率は、前記平滑コンデンサの電圧目標値と検出電圧の偏差と、電流の瞬時目標値と電流検出値の偏差とを入力した比例積分制御器によって決定することを特徴とする三相ブラシレスDCモータ制御装置。
  2. ブラシレスモータの回転角に応じて演算した補正電圧V1とブラシレスDCモータの位相角から演算した補正電圧V2を比較して補正電圧の高い方を平滑コンデンサの電圧目標値とすることを特徴とする請求項1記載のブラシレスDCモータ制御装置。
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