JP2006262632A - モータ駆動用インバータ制御装置 - Google Patents

モータ駆動用インバータ制御装置 Download PDF

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智弘 杉本
Masanori Ogawa
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Abstract

【課題】平滑コンデンサおよび力率改善用リアクタの容量が極めて小さくても、また、モータの負荷状態が変化しても、モータの駆動電流あるいは駆動電圧の制御により、電源から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えること。
【解決手段】単相交流電源1に接続された整流回路と、前記整流回路に接続され、モータ3に電流及び電圧を印加するインバータ回路2と、前記インバータ回路2を制御するインバータ制御部7と、前記モータ3の負荷状態を検出する負荷検出手段8とを備え、前記インバータ制御部7は、電源電圧、および負荷検出手段8の検出出力に基づいて、モータ3の駆動電流を制御することで、前記単相交流電源1から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、単相整流回路とインバータ回路により構成されるシステムによりモータを駆動するモータ駆動用インバータ制御装置に関する。
従来のモータ駆動用インバータ制御装置は、単相整流回路とインバータ回路とにより構成されるシステムにより、モータを駆動するものである。ここで、単相整流回路は力率改善用リアクタと、前記単相整流回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサとを有している。
前記力率改善用リアクタと前記平滑コンデンサは、電源からモータ駆動用インバータ制御装置に流れ込む電流の歪により力率が劣化するのを回避するために、大容量のものが用いられている。すなわち、モータ駆動用インバータ制御装置では、平滑コンデンサ及び力率改善リアクタの値が小さくなると、電源からモータに流れ込む電流の波形の歪みにより力率が劣化し、それに伴って高調波成分が増大し、該モータ駆動用インバータ制御装置は、国際的な高調波規制であるIEC(International Electrotechnical Commission)高調波規制を満足できないものとなってしまう。
そこで、平滑コンデンサと力率改善用リアクタの容量を激減させ、さらに、モータ駆動用インバータ制御装置(第1の従来技術)の入力力率を改善させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法を用いたモータ駆動用インバータ制御装置について説明する。このモータ駆動用インバータ制御装置は、単相交流電源1を入力とする単相ダイオード全波整流回路11と、該単相ダイオード全波整流回路11に接続され、モータ3に電流及び電圧を出力するインバータ回路2とを有している。前記単相ダイオード全波整流回路11の出力側には平滑コンデンサ6が接続されている。
前記モータ駆動用インバータ制御装置は、単相交流電源1が出力する電圧の絶対値|v|、外部から入力される指令トルクTo、及び単相ダイオード全波整流回路11とインバータ回路2との間を流れる電流(直流リンク電流)idcに基づいて、電流指令値ioを出力する電流指令演算部12と、電流指令値ioと実際にモータ2に流れている電流iとに基づいて、前記インバータ回路2の各スイッチング素子のゲートにドライブ信号(ゲート信号)Sgを出力する電流制御部13とを有している。
前記電流指令演算部12は、外部からの指令トルクToを単相交流電源1の出力電圧vの絶対値|v|により変調して変調トルク波形を形成し、上記電流リンク電流idcの波形が該変調トルク波形と同様な波形となるよう、電流指令値ioを算出するものである。前記電流制御部13は、電流指令演算部12により演算された電流指令値ioと、実際にモータに流れている電流iとを比較し、その偏差がなくなるよう、ゲート信号Sgをインバータ回路2に出力して、該インバータ回路2を制御するものである。なお、この電流制御回路13は、実際は、制御対象となる電流iを3相2相変換する等の制御も行っている。
上記のようなモータ駆動用インバータ制御装置では、単相ダイオード全波整流回路11とインバータ回路2との間を流れる直流リンク電流idcは、単相交流電源1が出力する電圧vの絶対値|v|と同形の波形となり、単相交流電源1の電流波形が改善され、力率
が向上する。このため、平滑コンデンサと力率改善用リアクタの容量を小さくすることができる。
ところが、平滑コンデンサの容量を小さくすると、インバータ回路2の入力電圧は脈動し、その結果、インバータ回路2の入力電圧のレベルが低くなり、例えば、DCブラシレスモータに印加したい所望の電圧が得られない場合がある。
そこで、例えば、インバータ回路の出力電圧が飽和したときには、出力電圧の位相を進めるモータ駆動用インバータ回路装置(第2の従来技術)が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このモータ駆動用インバータ制御装置によれば、モータ駆動電圧を出力するインバータ回路の出力電圧が飽和したとき、モータ駆動電圧の位相を進ませることによって、ブラシレスモータをいわゆる弱め界磁状態にして、ブラシレスモータに必要な駆動電圧のレベルを小さくし、インバータ回路の入力電圧が小さい場合でも、インバータ回路の出力電圧が飽和するのを回避して、モータを駆動し続ける事ができる。
特開2002−51589号公報 特開平10−150795号公報
しかしながら、第1の従来技術であるモータ駆動用インバータ制御装置では、平滑コンデンサへの充電電流が考慮されていないため、入力される電源電圧の絶対値を用いて、モータ駆動電流をその波形が該入力される電源電圧の波形と同様な波形となるよう変調するだけでは、力率改善の効果は低い。
また、モータの負荷状態が変化した場合、負荷状態の変化に対応して、平滑コンデンサ12aへの充電電流が変化するが、上記で述べたように、充電電流を考慮していないため、力率改善の効果は低い。
一方、第2の従来技術であるモータ駆動用インバータ制御装置では、インバータ回路の出力電圧が飽和し、モータの誘起電圧がより高くなった場合には、モータへの電流の供給が維持されるよう出力電圧の位相を進めているが、これはモータの効率を低下させることとなる。つまり、モータ内に存在するリアクタンス成分の影響で、インバータ回路の出力電圧がモータの誘起電圧より低くなっても一定時間はモータ駆動電流は流れ続け、トルクは発生しつづけている。このとき、インバータ回路の出力電圧を進角させることは、その出力電流と出力電圧との位相差を広げることとなり、モータの駆動効率を低下させることとなる。
また、インバータ回路の出力電圧の進角調整を行っても、該インバータ回路出力電圧がモータの誘起電圧より低い状態が維持され、この状態のまま一定時間が過ぎると、モータからインバータ回路に逆方向に電流が流れることにより電力が回生される。この回生電力を発生させる電流はモータにブレーキをかけることとなるため、モータ駆動効率が低下する。しかも、この回生期間は、単相交流電源からインバータ回路への電流供給が行われないため、単相交流電源の電流波形が歪み、インバータ回路の入力力率が低下するという問題もある。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、平滑コンデンサおよび力率改善用リアクタの容量が極めて小さくても、また、モータの負荷状態が変化しても、モータの駆動電流あるいは駆動電圧の制御により、電源から供給される電流の波形歪みに
よる力率の低下を小さく抑えて、電源高調波電流を抑制するモータ駆動用インバータ制御装置を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置は、交流電源を入力とし、ダイオードブリッジ、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続された小容量のリアクタからなる整流回路と、直流電力から交流電力に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の直流母線間に設けられた小容量のコンデンサと、モータと、前記モータが駆動されるよう前記インバータ回路を制御するインバータ制御部と、前記モータの負荷状態を検出する負荷検出手段とを備え、前記インバータ制御部は、前記交流電源の電圧を推定する電源電圧推定部を有し、前記電源電圧推定部が推定した電源電圧がゼロ電圧からピーク電圧へ移行しているとき、前記インバータ回路の出力電流あるいは出力電圧の値を小さくする第1の制御と、前記電源電圧推定部が推定した電源電圧がピーク電圧からゼロ電圧へ移行しているとき、前記インバータ回路の出力電流あるいは出力電圧の値を大きくする第2の制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとともに、前記負荷検出手段の出力に応じて前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とするもので、平滑コンデンサおよび力率改善用リアクタの容量が極めて小さくても、また、モータの負荷状態が変化しても、モータの駆動電流あるいは駆動電圧を制御することにより、電源から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えて、電源高調波電流を抑制することができる。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置は、平滑コンデンサおよび力率改善用リアクタの容量が極めて小さくても、また、モータの負荷状態が変化しても、モータの駆動電流あるいは駆動電圧の制御により、電源から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えて、電源高調波電流を抑制することができる。
第1の発明は、交流電源を入力とし、ダイオードブリッジ、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続された小容量のリアクタからなる整流回路と、直流電力から交流電力に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の直流母線間に設けられた小容量のコンデンサと、モータと、前記モータが駆動されるよう前記インバータ回路を制御するインバータ制御部と、前記モータの負荷状態を検出する負荷検出手段とを備え、前記インバータ制御部は、前記交流電源の電圧を推定する電源電圧推定部を有し、前記電源電圧推定部が推定した電源電圧がゼロ電圧からピーク電圧へ移行しているとき、前記インバータ回路の出力電流あるいは出力電圧の値を小さくする第1の制御と、前記電源電圧推定部が推定した電源電圧がピーク電圧からゼロ電圧へ移行しているとき、前記インバータ回路の出力電流あるいは出力電圧の値を大きくする第2の制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとともに、前記負荷検出手段の出力に応じて前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とするもので、平滑コンデンサおよび力率改善用リアクタの容量が極めて小さくても、また、モータの負荷状態が変化しても、モータの駆動電流あるいは駆動電圧を制御することにより、電源から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えて、電源高調波電流を抑制することができる。
第2の発明は、負荷検出手段にインバータ回路に供給される直流電流を検出する直流電流検出手段を設けるとともに、インバータ制御部は、前記直流電流検出手段が検出した直流電流に基づいて、前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とするもので、直流電流を検出することで、モータの駆動電流あるいは駆動電圧の制御量を決定し、電源から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えて、電源高調波電流を抑制することができる。
第3の発明は、インバータ回路に直流電流を供給する整流回路に交流電源から供給する入力電流を検出する入力電流検出手段を設けるとともに、インバータ制御部は、前記入力電流検出手段が検出した入力電流に基づいて、前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とするもので、入力電流を検出することで、モータの駆動電流あるいは駆動電圧の制御量を決定し、電源から供給される電流の波形歪みによる力率の低下を小さく抑えて、電源高調波電流を抑制することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明のモータ駆動インバータ制御装置を有する圧縮機である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態であるモータ駆動用インバータ制御装置を説明するためのブロック図である。
このモータ駆動用インバータ制御装置は、単相交流電源1を入力とし、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータ回路2と、モータ3とを含み、整流回路はダイオードブリッジ4と、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される2mH以下の小容量のリアクタ5で構成され、インバータ回路の直流母線間には、0.4μF以上で100μF以下の小容量のコンデンサ6とを備え、モータ3が駆動されるようインバータ回路2を制御するインバータ制御部7と、モータの負荷状態を検出する負荷検出手段8とを備え、インバータ制御部7は、交流電源の電圧を推定する電源電圧推定部9を備えている。ここで、モータ2は、インダクションモータ、DCブラシレスモータ、リラクタンスモータ等といったもので、その種類は限定されない。
また、上記、モータ駆動用インバータ制御装置における、インバータ制御部7は、モータ2が、使用者が望む回転数で駆動されるよう、インバータ回路2にドライブ信号Sgを供給するものであり、電源電圧推定部9とドライブ信号生成部10から構成されている。電源電圧推定部9は、単相交流電源1の出力電圧(以下、電源電圧という。)のモニタ信号Svm1に基づいて電源電圧vの波形を推定し、該波形を示す信号を出力するものである。本実施の形態1では、この電源電圧推定部9は、単相交流電源1から出力される交流電圧(電源電圧)を抵抗分圧等により直接検出して、出力電圧の波形を求める回路構成を用いている。
ドライブ信号生成手段10は、モータ駆動用インバータ制御装置の外部から入力される回転数指令ωoと、上記推定された電源電圧vの波形とに基づいて、インバータ回路2を制御するものである。具体的には、上記ドライブ信号生成部10は、回転数指令ωoから、インバータ回路2を構成する各スイッチング素子を通電するパルス信号のPWM幅を算出し、算出したPWM幅を有するパルス信号を、モータ2に3相電流が供給されるようドライブ信号Sgとしてインバータ回路2に出力するものである。また、上記ドライブ信号生成部10は、電源電圧vがゼロからピークへと変化する動作区間でモータ2に供給するモータ駆動電流を減少させる制御、および電源電圧vがピークからゼロへと変化する動作区間でモータ駆動電流を増加させる制御を行うものである。この制御はどちらか一方の制御を行うものであってもよい。
また、このドライブ信号生成手段10は、負荷検出手段8より検出された出力Iacと、回転数指令値ωoに基づいて、モータ駆動電流制御を行う。すなわち、回転数指令値ω
oと、入力電流検出手段の検出出力Iacから、駆動電流の制御量を決定し、それに基づきモータ駆動電流を制御するものである。本実施の形態1では、この負荷検出手段8として、交流電源から供給する入力電流を検出する入力電流検出手段(カレントトランス等)を用いているが、この負荷検出手段8は、インバータ回路2に供給される直流電流を検出する直流電流検出手段であっても、その他、モータ2の負荷を検出できる構成であれば構わない。
次に、実施の形態1におけるモータ駆動用インバータ制御装置の動作の説明を行う。単相交流電源1の出力である交流電圧は、整流回路により整流され、整流回路からは、直流電圧がインバータ回路2に出力される。インバータ回路2では、ドライブ信号生成部10からのドライブ信号Sgにより、各スイッチング素子のオンオフ動作が行われ、該インバータ回路2からはモータ駆動電流が出力される。モータ3は、インバータ回路2からのモータ駆動電流により駆動する。このとき、電源電圧推定部9では、電源電圧のモニター信号Svm1に基づいて、電源電圧vの波形が推定され、該波形を示す信号が上記ドライブ信号生成部10に出力される。
ドライブ生成部10では、外部からの回転数指令ωoと、電源電圧vの波形、および負荷検出手段8からの検出出力Iacとに基づいて、上記スイッチング素子のゲートにドライブ信号Sgとして印加するパルス信号が生成される。
以下、上記ドライブ信号生成部10の具体的な基本動作を簡単に説明する。
上記モータ2がDCブラシレスモータである場合には、ドライブ信号生成部10は、モータの位相、及びモータに供給される3相駆動電流に基づいて、インバータ回路2に対する電流マイナ制御を行って、パルス信号のPWM幅を決定する。つまり、ドライブ信号生成部10は、モータの位相を検出する位相検出部(図示せず)の検出出力、およびモータ駆動電流を検出する駆動電流検出部(図示せず)の検出出力に基づいて、3相駆動電流の波形が、上記検出したモータの位相に基づいた電流波形となるよう、パルス信号のPWM幅を決定する。なお、このドライブ信号生成部10の基本動作については、一般的に、駆動するモータ3の種類に応じて様々な種類のものがあるが、この実施の形態1では、ドライブ信号生成部10の基本動作が、どのような種類のモータに対応するものであっても問題ない。
そして、上記ドライブ信号生成部10は、電源電圧vがゼロからピークへと変位する動作区間でモータ3に供給するモータ駆動電流が減少するよう、パルス信号のPWM幅を調整する制御、および電源電圧vがピークからゼロへと変位する動作区間でモータ駆動電流が増加するようパルス信号のPWM幅を調整する制御を行う。
単相交流電源1からモータ駆動用インバータ制御装置に流入する電流には、モータ3が消費する電流だけではなく、インバータ回路2に存在する寄生容量、スイッチングノイズ低減のためのスナバ回路を構成するコンデンサ、入力電圧を平滑化する、インバータ回路2の入力側に接続された平滑コンデンサ6などへの充放電電流が含まれていることから、モータ3が消費する電流が上記充放電電流より小さい、もしくは同等であれば、上記充放電電流が、単相交流電源1からモータ駆動用インバータ制御装置へ流入する電流のうちの大半を占め、これが、モータ駆動用インバータ制御装置の入力電流の波形を歪ませる要因となる。
ここで、本実施の形態1のように、単相交流電源1からモータ駆動用インバータ制御装置に供給される電流を、上記充放電電流を考慮に入れて変化させることにより、単相交流電源1からインバータ回路2に流入する電流の波形を改善することができ、モータ駆動用
インバータ制御装置の入力力率が改善することができる。
また、モータの回転数および負荷状態が変化すると、コンデンサへの充放電電流が変化する。この場合、上記ドライブ信号生成部10によって、負荷検出手段8より検出された出力Iacと、回転数指令値ωoに基づいて、モータ3の負荷状態に応じた駆動電流の制御量を決定し、最適なモータ駆動電流制御を行う。つまり、上記ドライブ信号生成部10に、回転数指令値ωoと、負荷検出手段8より検出された検出出力Iacに応じた駆動電流の制御量のテーブルをあらかじめ設け、回転数指令値ωoと、負荷検出手段の検出出力Iacにより、駆動電流の制御量を決定し、パルス信号のPWM幅を調整する制御を行う。
上記制御を行うことで、モータの回転数および負荷状態が変化しても、負荷検出手段8の検出出力Iacと、回転数指令値ωoにより、モータの駆動電流の制御量を決めることで、モータの負荷に応じた力率改善を施すことができる。
次に、本実施の形態1のモータ駆動装置を用いた場合の、単相交流電源1が出力する電流波形の変化を、実際にモータ3がDCブラシレスモータである場合を例に挙げて、説明する。
図2(b)は、本実施の形態1のモータ駆動電流の制御を行う場合の電圧波形及び電流波形を示し、図2(a)は、上記モータ駆動電流の制御を行わない場合の電圧波形及び電流波形を示している。図中、|v|は、単相交流電源1の電圧の絶対値、Vpnは、インバータ回路2の入力電圧、Cpsは、単相交流電源1から出力される電流、Amdは、モータ3に入力される電流の振幅値である。
図2(b)から、本実施の形態1のモータ駆動用インバータ制御装置では、モータ3に入力する電流の振幅値Amdが、上記コンデンサに充電電流が流れ込む、電源電圧vがゼロからピークへと変化する動作区間で減少し、上記コンデンサから放電電流が流れ出す、電源電圧vがピークからゼロへと変化する動作区間で、増加していることがわかる。
この結果、インバータ回路2の入力電圧Vpnの波形と、単相交流電源1の出力電圧の絶対値|v|の波形とが近似したものとなり、単相交流電源1からの出力電流Cpsの通電幅も広がり、入力電圧Vpnの波形が改善されている。本実施の形態1では、モータ駆動装置の入力力率が0.4から0.9まで向上している。
このように本実施の形態1では、単相交流電源1に接続された整流回路と、整流回路に接続され、モータ3に電流及び電圧を出力するインバータ回路2と、インバータ回路2を制御するインバータ制御部7とを備え、インバータ制御部7により、電源電圧vがゼロからピークへと変化する動作区間でモータ2に供給する電流(モータ駆動電流)を減少させ、電源電圧vがピークからゼロへと変化する動作区間でモータ2に供給する電流(モータ駆動電流)を増加させるので、単相交流電源1の出力する電流が平準化されることとなる。
つまり、単相交流電源がゼロからピークへと立ち上がる区間では、インバータ回路2には単相交流電源1から、モータに供給する電流だけでなく、寄生容量への充電電流も流れ込むことなるが、その区間で、モータ3に供給する電流量を減少させることにより、単相交流電源1からインバータ回路2に流れ込む電流が増加するのを抑えることができる。
また、逆に電源電圧がピークからゼロへと立ち下がる区間では、インバータ回路2では、モータ3に供給する電流が減少するだけでなく、寄生容量からの放電電流も発生するこ
ととなって、単相交流電源1からインバータ回路2に流れ込む電流が減少するが、その区間で、モータに供給する電流を増やすことにより、単相交流電源1からインバータ回路2に流れ込む電流が減少するのを抑えることができる。この結果、単相交流電源1の出力する電流を平準化することができる。
また、インバータ回路2の出力電流の値を、電源電圧推定部9が推定した電源電圧に応じて変化させるので、モータ駆動電流を単相交流電源1の出力波形により変調する従来の力率改善方法(第1の従来技術)に比べると、モータ3の駆動電流あるいは駆動電圧の制御を簡単な構成により実現できる。
また、推定した電源電圧に応じてインバータ回路2の出力電流を制御するので、インバータ回路2の制御は、モータ3の誘起電圧に応じてモータ3の駆動電圧の位相を制御する従来の力率改善方法(第2の従来技術)とは異なり、モータ3からインバータ回路2への回生電流が考慮されたものとなり、回生電流の発生によるモータ駆動効率の低下や入力力率の劣化を回避することができる。この結果、簡単な回路構成により、モータ駆動効率を高く保持しつつ力率の低下を効果的に抑制することができる、IEC高調波規制を満足するモータ駆動用インバータ制御装置を得ることができる。
なお、この実施の形態1では、図2(b)に示すように、モータ3に入力される電流の振幅値Amdの波形は、正弦波の、位相が0〜πの区間の波形をπ〜2πの区間側へずらしたような形状となっているが、モータへの電流の振幅値Amdの波形は、図2(b)のものに限定されるものではなく、矩形波や三角波等の形であってもよい。さらに、モータ3の回転数および負荷に応じて、振幅値Amdの波形を変化させることにより、モータ3の回転数および負荷が変化しても、最適なモータ駆動制御が可能で、入力力率の劣化を回避することができる。
また、この実施の形態1では、インバータ制御部7は、モータ3に供給する電流を直接制御しているが、インバータ制御部7の制御はこれに限るものではなく、インバータ制御部7は、モータ3に供給する電圧を制御するものであってもよい。例えば、インバータ制御部7は、電源電圧vがゼロからピークへと変化する動作区間でモータ3に供給する電圧(モータ駆動電圧)を減少させる制御、及び電源電圧vがピークからゼロへと変化する動作区間でモータ3に供給する電圧(モータ駆動電圧)を増加させる制御のすくなくとも一方の制御を行うものであってもよい。この場合も上記実施の形態1と同様の効果がある。
また、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置は、インバータ回路を搭載した圧縮機、圧縮機を搭載した空気調和機に適用することができる。さらに、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置は、空気調和機に使用される圧縮機のモータを駆動制御するものに限らず、インバータ回路を使用してモータを駆動制御するモータ駆動用インバータ制御装置に適用できる。例えば、インバータ回路を搭載した冷蔵庫、電気洗濯機、電気乾燥機、電気掃除機、送風機、ヒートポンプ給湯器等である。いずれの製品についても、モータ駆動用インバータ制御装置を小型化、軽量化することで、製品の設計の自由度が向上し、安価な製品を提供することができる。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置は、インバータ回路を使用してモータを駆動するモータ駆動用インバータ制御装置に適用できる。例えば、インバータ回路を搭載した空気調和機、冷蔵庫、電気洗濯機、電気乾燥機、電気掃除機、送風機、ヒートポンプ給湯器等である。いずれの製品についても、モータ駆動装置を小型化、軽量化することで、製品の設計の自由度が向上し、安価な製品を提供することができる。
本発明の実施の形態1におけるモータ駆動用インバータ制御装置の電気回路図 (a)実施の形態1のモータ駆動用インバータ制御装置の動作説明図(実施の形態1のモータ駆動電流の制御を行っていない場合の電流波形図および電圧波形図)(b)実施の形態1のモータ駆動用インバータ制御装置の動作説明図(実施の形態1のモータ駆動電流の制御を行っている場合の電流波形図および電圧波形図) 従来のモータ駆動用インバータ制御装置の電気回路図
符号の説明
1 単相交流電源
2 インバータ回路
3 モータ
4 ダイオードブリッジ
5 リアクタ
6 平滑コンデンサ
7 インバータ制御部
8 負荷検出手段
9 電源電圧推定部
10 ドライブ信号生成部

Claims (4)

  1. 交流電源を入力とし、ダイオードブリッジ、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続された小容量のリアクタからなる整流回路と、直流電力から交流電力に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の直流母線間に設けられた小容量のコンデンサと、モータと、前記モータが駆動されるよう前記インバータ回路を制御するインバータ制御部と、前記モータの負荷状態を検出する負荷検出手段とを備え、前記インバータ制御部は、前記交流電源の電圧を推定する電源電圧推定部を有し、前記電源電圧推定部が推定した電源電圧がゼロ電圧からピーク電圧へ移行しているとき、前記インバータ回路の出力電流あるいは出力電圧の値を小さくする第1の制御と、前記電源電圧推定部が推定した電源電圧がピーク電圧からゼロ電圧へ移行しているとき、前記インバータ回路の出力電流あるいは出力電圧の値を大きくする第2の制御とのうち、少なくとも一方の制御を行うとともに、前記負荷検出手段の出力に応じて前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とするモータ駆動用インバータ制御装置。
  2. 負荷検出手段にインバータ回路に供給される直流電流を検出する直流電流検出手段を設け、インバータ制御部は、前記直流電流検出手段が検出した直流電流に基づいて、前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  3. インバータ回路に直流電流を供給する整流回路に交流電源から供給する入力電流を検出する入力電流検出手段を設け、インバータ制御部は、前記入力電流検出手段が検出した入力電流に基づいて、前記インバータ回路の出力する電流あるいは電圧の値を変化させることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置を有する圧縮機。
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