JP5159317B2 - インダゾール−カルボキサミド化合物 - Google Patents

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Description

(発明の分野)
本発明は、5−HTレセプターアゴニスト類として有用である、インダゾール−カルボキサミド化合物に関している。本発明はまた、そのような化合物を含有する薬学的組成物、そのような化合物を5−HTレセプター活性によって媒介される医学的状態を処置または予防するために使用する方法、ならびにそのような化合物を調製するために有用である、プロセスおよび中間体に関している。
(当該分野の状況)
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は、中枢神経系中と末梢神経系中との両方において、身体の至る所に広く分布する神経伝達物質である。少なくとも7つのサブタイプのセロトニンレセプターが、同定されており、そしてこれらの異なるレセプターとセロトニンの相互作用は、広範に多様な生理学的機能と結びつけられる。したがって、特定の5−HTレセプターのサブタイプを標的とする治療因子を開発することにおいて、相当な関心が存在している。
とりわけ、5−HTレセプターのキャラクタリゼーション、およびこれらのレセプターと相互作用する薬学的な因子の同定が、近年の活動の中心である。(例えば、非特許文献1による総説を参照のこと)。5−HTレセプターアゴニストは、胃腸管の運動性を減少させる障害の処置に対して有用である。そのような障害としては、過敏性腸管症候群(IBS)、慢性の便秘、機能性消化不良、遅延胃内容排出、胃食道逆流疾患(GERD)、胃不全麻痺、手術後の腸閉塞、偽閉塞、および薬剤誘発により遅延される輸送が挙げられる。さらに、いくつかの5−HTレセプターアゴニスト化合物が、中枢神経系障害(例えば、認知の障害、行動の障害、気分の障害、および自立神経機能の制御障害)の処置において使用され得ると示されている。
Langlois and Fischmeister,J.Med.Chem.2003,46,319−344
5−HTレセプター活性を調節する薬学的な因子の、広範な実用性にもかかわらず、5−HTレセプターアゴニスト化合物は、現在、臨床の用途においてほとんど存在しない。
したがって、最小の副作用を有し望みの効果を果たす、新規の5−HTレセプターアゴニストに関する必要性がある。好ましい因子は、とりわけ、改善された選択性、効能、薬物動態学の特性、および/または作用期間を有し得る。
(発明の要旨)
本発明は、5−HTレセプターアゴニスト活性を有する新規の化合物を提供する。とりわけ、本発明の化合物は、効力がありかつ選択性のある、5−HTレセプターアゴニストであると見出されている。さらに、本発明の化合物は、経口投与に関する良いバイオアベイラビリティの前兆である、好ましい薬物動態学の特性を示すと、見出されている。
したがって、本発明は、式(I)の化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体を提供する:
Figure 0005159317
ここで:
は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、またはC1−4アルコキシである;
は、C3−4アルキル、またはC3−6シクロアルキルである;
は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、または−OC(O)NRである;
は、水素またはC1−4アルキルである;
Wは、以下から選択される:
(a)Yであって、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、−N(R8a)C(O)OR12、−N(R8a)C(O)NR1314、および−N(R8a)S(O)NR1314から選択される;および
(b)式(b)の部分:
Figure 0005159317
ここで:
Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−S(R11)O、−N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−C(O)OR12、−OR15、−NR16 シアノ、−SR15、CF、ピリジニル、ピロリル、ピリミジニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,1−ジオキソイソチアゾリジニル、イミダゾリル、インドリル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルおよびピペリジニルから選択され、ここで、ピロリジニルは、必要に応じて、オキソで置換されており、そしてピペリジニルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
は、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されている;
およびRは、各存在において、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、およびC1−4アルキルから選択され、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、1個〜2個の置換基で置換されており、該置換基は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、ハロ、およびシアノから選択される;
およびR8aは、水素またはC1−4アルキルである;
あるいはRおよびR、RおよびR、またはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成し、ここで、C2−5アルキレニルは、必要に応じて、ヒドロキシ、ハロ、ヒドロキシ置換C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシで置換されている;
あるいはRおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;
あるいはRおよびRは、一緒になって、−(CH−Q−(CHを形成し、ここで、Qは、酸素またはイオウであり、そしてqは、別個に、0、1または2である;
あるいはRおよびXは、一緒になって、−NHC(O)NHC(O)−または−C(O)NHC(O)NH−を形成する;
は、水素、フラニル、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはC1−4アルキルから選択され、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシまたは1個〜3個のハロで置換されている;
10は、水素、C1−4アルキル、ピリジニル、およびイミダゾリルから選択され、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、−S(O)、C3−6シクロアルキル、または1個〜3個のハロで置換されており、そしてイミダゾリルは、必要に応じて、C1−3アルキルで置換されている;
あるいはRおよびR10は、一緒になって、Cアルキレニルを形成する;
11は、−NR、またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
あるいはRおよびR11またはRおよびR11は、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成する;
12は、C1−4アルキルである;
13およびR14は、別個に、水素またはC1−4アルキルである;
15は、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシで置換されている;
あるいはXが−SR15であるとき、RおよびR15は、一緒になって、C1−4アルキレニルを形成する;
16は、−(CH−R17であり、ここで、rは、0、1、2または3である;そしてR17は、水素、ヒドロキシ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−C(O)NR、−C(O)−モルホリニル、ピリジニル、ピロリル、ピリミジニル、モルホリニル、およびテトラヒドロフラニルから選択され、ここで、C1−3アルコキシは、必要に応じて、ヒドロキシで置換されている;但し、rが0であるとき、R17は、水素、C1−3アルキル、ピリジニル、およびピリミジニルから選択される;そしてrが1であるとき、R17は、水素であるか、あるいはR17は、−(CH−炭素原子と、炭素−炭素結合を形成する;
18は、−C(O)O−C1−3アルキル、−S(O)−C1−3アルキル、または−C(O)−C1−3アルキルである;
、RおよびRは、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
aは、0または1である;そして
nは、1、2、3、4または5の整数である;但し、nが1であるとき、Xは、−SR15であるか、あるいはXは、置換基RおよびRを持つ炭素原子と共に、炭素−炭素結合を形成する。
本発明はまた、本発明の化合物と薬学的に受容可能なキャリアとを含有する、薬学的組成物を提供する。
本発明はまた、5−HTレセプター活性に関連する、疾患または状態(例えば、胃腸管の運動性を減少させる障害)を、処置する方法を提供し、そしてこの方法は、哺乳類動物に、治療的に有効な量の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
さらに、本発明は、哺乳類動物において5−HTレセプター活性と関連する、疾患または状態を、処置する方法を提供し、そしてこの方法は、哺乳類動物に、治療的に有効な量の本発明の薬学的組成物および薬学的に受容可能なキャリアを投与する工程を包含する。
本発明の化合物はまた、研究手段(すなわち、生物学的システムもしくは生物学的サンプルを研究するためか、または他の化合物の活性を研究するため)として使用され得る。したがって、この方法の別の局面において、本発明は、式(I)の化合物、その薬学的に受容可能な塩、その溶媒和物、またはその立体異性体を使用する方法を、生物学的システムもしくは生物学的サンプルを研究するための研究手段、新規の5−HTレセプターアゴニストを発見するための研究手段として提供する。そして、この方法は、生物学的システムもしくは生物学的サンプルを、本発明の化合物と接触させる工程、および生物学的システムもしくは生物学的サンプルに対する化合物によって引き起こされる効果を決定する工程を包含する。
別の異なる局面において、本発明はまた、本明細書中において記載され、本発明の化合物を調製するために有用である、合成プロセスおよび中間体を提供する。
本発明はまた、本明細書中において記載される場合、本発明の化合物を、医療治療における使用のために提供し、かつ、5−HTレセプター活性と関連した、疾患もしくは状態(例えば、哺乳類動物において、胃腸管の運動性を減少させる障害)を処置するための、処方物の製造もしくは薬剤の製造に関する、本発明の化合物の使用を提供する。
(発明の詳細な説明)
本発明は、式(I)の新規のインダゾール−カルボキサミド5−HTレセプターアゴニスト、その薬学的に受容可能な塩、その溶媒和物、またはその立体異性体を提供する。ラジカル、置換基および範囲の以下の代表的な値および好ましい値は、例示のためだけである;それらは、ラジカルおよび置換基について規定された他の値、または規定された値内の他の値を排除しない。
本発明の特定の局面において、Rは、水素、ハロ、またはC1−4アルキルである。
他の特定の局面において、Rは、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルである;Rは、水素またはハロである;あるいはRは、水素である。
本発明の特定の局面において、Rは、C3−4アルキルである。代表的なR基には、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルが挙げられる。
別の特定の局面において、Rは、イソプロピル、またはC4−5シクロアルキルである。
別の特定の局面において、Rは、イソプロピルである。
特定の局面において、Rは、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、または−OC(O)NRである。
別の特定の局面において、Rは、ヒドロキシ、メトキシ、ヒドロキシメチル、−OC(O)NHCH、または−OC(O)N(CHである。
特定の局面において、Rは、水素またはメチルである;あるいはRは、水素である。
本発明の一局面において、Rは、水素またはハロであり、Rは、イソプロピルまたはC4−5シクロアルキルであり、そしてRは、水素である。
特定の局面において、Rは、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、末端がヒドロキシで置換されたC1−3アルキル、または−OC(O)NRである;Rは、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、または−OC(O)NRである;あるいはRは、ヒドロキシである。
別の特定の局面において、Rは、ヒドロキシ、メトキシ、ヒドロキシメチル、−OC(O)NHCH、または−OC(O)N(CHであるか、あるいはRおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−を形成する。
特定の局面において、Rは、水素、C1−3アルキル、または末端位置でヒドロキシで置換されたC1−3アルキル、C1−3アルコキシ、あるいはシアノである。代表的なR基には、ヒドロキシ、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、シアノメチル、および2−シアノエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
他の特定の局面において、Rは、水素、C1−3アルキル、または末端位置でヒドロキシで置換されたC1−3アルキルである;Rは、水素またはC1−3アルキルである;あるいはRは、水素またはメチルである。
別の特定の局面において、Rは、水素またはC1−3アルキルであるか、あるいはRおよびRは、C2−3アルキレニルを形成する。
特定の局面において、RおよびRは、一緒になって、−OCHCH−を形成する。
特定の局面において、nは、1、2または3であり、そしてRおよびRは、一緒になって、−CHCHO−または−CHCHOCH−を形成する。
あるいは、別の特定の局面において、nは、2であり、そしてRおよびRは、一緒になって、C2−3アルキレニルを形成する。
特定の局面において、RおよびRは、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロ、C1−3アルキル、またはヒドロキシ置換C1−3アルキルである。代表的なRおよびR基には、水素、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ、ヒドロキシエチル、およびヒドロキシメチルが挙げられるが、これらに限定されない。
他の特定の局面において、RおよびRは、各存在において、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロまたはシアノである;あるいはRおよびRは、それぞれ、水素である。
特定の局面において、Rは、水素またはC1−3アルキルであるか、あるいはRは、水素またはメチルである。
別の特定の局面において、Rは、水素またはC1−3アルキルであるか、あるいはRおよびRは、一緒になって、C2−3アルキレニルを形成する。
あるいは別の特定の局面において、RおよびRは、一緒になって、C2−3アルキレニルを形成する。
特定の局面において、nは、2であり、そしてRおよびRは、一緒になって、Cアルキレニルを形成する。
特定の局面において、nは、2であり、そしてRおよびRは、一緒になって、Cアルキレニルを形成する。
あるいは別の特定の局面において、RおよびRは、一緒になって、C2−3アルキレニルを形成する。
特定の局面において、R8aは、水素またはC1−3アルキルであるか、あるいはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;R8aは、水素またはC1−3アルキルである;あるいはR8aは、水素またはメチルである。
特定の局面において、Rは、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはC1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシで置換されている。代表的なR基には、水素、テトラヒドロフラン−2−イル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、および1−ヒドロキシエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
他の特定の局面において、Rは、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはC1−3アルキル(例えば、メチル)である;あるいはRは、水素またはメチルである。
特定の局面において、R10は、水素またはC1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、−SO、C3−6シクロアルキル、または1個〜3個のハロで置換されており、ここで、Rは、C1−3アルキルである。代表的なR10基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、およびメタンスルホニルメチルが挙げられるが、これらに限定されない。
別の特定の局面において、R10は、C1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、−S(O)1−3アルキルまたは1個〜3個のハロで置換されている。
他の特定の局面において、R10は、C1−3アルキルである;R10は、メチルまたはエチルである;あるいはR10は、メチルである。
特定の局面において、R11は、−NR、またはC1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている。
他の特定の局面において、R11は、−NH、−NH(CH)、−N(CH、メチル、エチル、または−CFである;あるいはR11は、メチルである。
別の特定の局面において、nは、2であり、そしてRおよびR11は、一緒になって、Cアルキレニルを形成する。
さらに別の特定の局面において、nは、2または3であり、そしてRおよびR11は、一緒になって、Cアルキレニルを形成する。
特定の局面において、R12は、C1−3アルキルである;あるいはR12は、メチルまたはエチルである。
特定の局面において、R13およびR14は、別個に、水素またはC1−3アルキルである;あるいはR13およびR14は、別個に、水素、メチル、またはエチルである。
特定の局面において、R15は、水素、C1−3アルキル、または末端位置でヒドロキシで置換されたC1−3アルキルである。代表的なR15基には、水素、メチル、エチル、および2−ヒドロキシエチル;例えば、水素、メチル、およびエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
他の特定の局面において、R15は、水素またはC1−3アルキルである;あるいはR15は、水素、メチル、またはエチルである;あるいはR15は、水素またはメチルである
特定の局面において、R16は、−(CH−R17であり、ここで、rは、0、1または2である。別の特定の局面において、R16は、−(CH−R17であり、ここで、rは、1または2である。代表的なR16基には、−CH−C(O)NR、−CH−C(O)−モルホリニル、−CH−ピリジニル、−CH−ピリミジニル、および−CH−テトラヒドロフラニルが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の局面において、R17は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、−C(O)NR、−C(O)−モルホリニル、ピリジニル、ピリミジニル、モルホリニル、およびテトラヒドロフラニルから選択される。
特定の局面において、R18は、−C(O)OCH、−S(O)CH、または−C(O)CHである;あるいはR18は、−C(O)OCHである。
特定の局面において、R、RおよびRは、別個に、水素、メチル、またはエチルである;あるいはR、RおよびRは、別個に、水素またはメチルである。
特定の局面において、aは、0である。別の特定の局面において、aは、1である。
特定の局面において、nは、1、2、3または4の整数(1、2または3、例えば、2または3を含めて)である。別の特定の局面において、nは、2である。
本発明の特定の局面において、Wは、以下から選択される:
(a)Yであって、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、および−N(R8a)C(O)NR1314から選択される;そして
(b)式(b)の部分であって、ここで、Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OR15、およびシアノから選択される。
さらに別の特定の局面において、Wは、Yである。
特定の局面において、Wは、Yから選択され、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、−N(R8a)C(O)OR12、および−N(R8a)C(O)NR1314から選択される;あるいはYは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、および−N(R8a)C(O)NR1314から選択される。他の特定の局面において、Wは、Yから選択され、ここで、Yは、−N(R8a)S(O)10;Yは、−N(R8a)C(O)Rである;あるいはYは、−N(R8a)S(O)10である。
本発明の別の局面において、Wは、Yから選択され、ここで、Yは、本明細書中で定義したとおりである;R8aは、水素またはメチルである;Rは、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニルまたはメチルである;R10およびR12は、メチルまたはエチルである;そしてR13およびR14は、別個に、水素またはメチルである。
あるいはWは、式(b)の部分である。特定の局面において、Wは、式(b)の部分であり、ここで、(i)Xは、シアノである;あるいは(ii)aは、0、nは、2であり、RおよびRは、水素であり、RおよびRは、一緒になって、Cアルキレニルを形成し、そしてXは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、および−N(R)C(O)NR1314から選択される。
別の特定の局面において、Wは、式(b)の部分であり、ここで、aは、0であり、nは、2であり、RおよびRは、水素であり、そしてRおよびRは、一緒になって、Cアルキレニルを形成する。この局面において、代表的なX値には、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、および−N(R)C(O)NR1314が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のさらに別の局面において、Wは、式(b)の部分である;aは、0または1である;nは、1、2または3である;Rは、水素またはメチルである;あるいはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレンを形成する;あるいはRおよびRは、一緒になって、−OCHCH−である;RおよびRは、それぞれ、水素である;あるいはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレンを形成する;そしてXは、本明細書中で定義したとおりである。
さらに別の特定の局面において、Wは、−NHC(O)H、−N(CH)C(O)H、−NHC(O)CH、−N(CH)C(O)CH、−N(CH)S(O)CH、−N(CH)C(O)NHCH、−N(CH)CHCHCN、1−メタンスルホニルピペラジン−4−イル、1−ジメチルアミノカルボニル−ピペラジン−4−イル、1−(テトラヒドロフラン−2−イル)カルボニルピペラジン−4−イル、3−(メトキシカルボニル−アミノ)ピロリジン−1−イル、および2−(メトキシメチレン)ピロリジン−1−イルから選択される。
特定の局面において、Wは、式(b)の部分であり、ここで、Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−S(R11)O、−N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−C(O)OR12、−OR15、−NR16、シアノ、−SR15、−CF、ピリジニル、ピロリル、1,1−ジオキソイソチアゾリジニル、イミダゾリル、およびピロリジニルから選択され、ここで、ピロリジニルは、必要に応じて、オキソで置換されている。
別の特定の局面において、Wは、式(b)の部分であり、ここで、Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−S(R11)O、−N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)SONR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−C(O)OR12、−OR15、およびシアノから選択される。
他の特定の局面において、Wは、式(b)の部分であり、ここで、Xは、−N(R)C(O)R;−N(R)S(O)10、−S(R11)O、−N(R)C(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−OR15、およびシアノから選択される;あるいはXは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−N(R)C(O)NR1314、およびシアノから選択される。
さらに他の特定の局面において、Wは、式(b)の部分であり、ここで、Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、および−N(R)C(O)NR1314から選択される;あるいはXは、−N(R)S(O)10である。
本発明の一局面において、R、R、R、R、およびaは、本明細書中で定義したとおりである;
Wは、Yおよび式(b)の部分から選択され、そして
は、水素、C1−3アルキル、または末端位置でヒドロキシで置換されたC1−3アルキルである;
およびRは、各存在において、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロまたはシアノである;
およびR8aは、水素またはC1−3アルキルである;
あるいはRおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−である;
あるいはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレンを形成する;
あるいはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレンを形成する;
は、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはC1−3アルキルである;
10は、C1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、−S(O)1−3アルキル、または1個〜3個のハロで置換されている;
11は、−NRまたはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
あるいはRおよびR11またはRおよびR11は、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成する;
12は、C1−3アルキルである;
13、R14およびR15は、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
16は、−CH−C(O)NR、−CH−C(O)−モルホリニル、−CH−ピリジニル、−CH−ピリミジニル、または−CH−テトラヒドロフランである;
18は、−C(O)OCH、−S(O)CH、または−C(O)CHである;そして
nは、1、2または3の整数である。
別の局面において、本発明は、式(I−a)の化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体を提供する:
Figure 0005159317
ここで:
は、水素、ハロまたはC1−4アルキルである;
は、イソプロピルまたはC4−5シクロアルキルである;
は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはOC(O)NRである;
Wは、以下から選択される:
(a)Yであって、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、−N(R8a)C(O)OR12、−N(R8a)C(O)NR1314、および−N(R8a)S(O)NR1314から選択される;および
(b)式(b)の部分:
Figure 0005159317
ここで、
Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−S(R11)O、−N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−C(O)OR12、−OR15、−NR16、シアノ、−SR15、CF、ピリジニル、ピロリル、1,1−ジオキソイソチアゾリジニル、イミダゾリル、およびピロリジニルから選択され、ここで、ピロリジニルは、必要に応じて、オキソで置換されている;
は、水素、C1−3アルキル、または末端位置でヒドロキシで置換されたC1−3アルキルである;
およびRは、各存在において、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロまたはシアノである;
およびR8aは、水素またはC1−3アルキルである;
あるいはRおよびRまたはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレンを形成する;
あるいはRおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−である;
は、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはメチルである;
10は、C1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、−S(O)1−3アルキル、または1個〜3個のハロで置換されている;
11は、−NR、またはC1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
あるいはRおよびR11またはRおよびR11は、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成する;
12は、C1−3アルキルである;
13、R14およびR15は、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
16は、−CH−C(O)NR、−CH−C(O)−モルホリニル、−CH−ピリジニル、−CH−ピリミジニル、または−CH−テトラヒドロフラニルである;
18は、−C(O)OCH、−S(O)CH、または−C(O)CHである;
およびRは、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
aは、0または1である;そして
nは、1、2または3の整数である;但し、nが1であるとき、Xは、−SR15であるか、あるいはXは、RおよびRを持つ炭素原子と共に、炭素−炭素結合を形成する。
本発明は、さらに、式(I−b)の化合物を提供する:
Figure 0005159317
ここで、R、R、R、R、nおよびXは、本明細書中で定義された値のいずれかをとる。
本発明は、さらに、式(I−c)の化合物を提供する:
Figure 0005159317
ここで、W’は、−C(O)R、−S(O)10、−C(O)OR12、−C(O)NR1314、−S(O)NR1314、および−(CR−Xから選択される;そしてR、R、R、R、R、R10、R12、R13、およびR14は、本明細書中で定義された値のいずれかをとる。
本発明は、さらに、式(I−d)の化合物を提供する:
Figure 0005159317
ここで、n’は、0、1または2の整数であり、そしてR、R、R、R、およびXは、本明細書中で定義された値のいずれかをとる。
さらに別の局面において、本発明は、本明細書中の表I〜Xで列挙された化合物を提供する。
本明細書中において用いられる、化学の命名規則は、実施例1の化合物:
Figure 0005159317
に関して例示され、MDL Information Systems、GmbH(Frankfurt、Germany)によって提供されるthe AutoNom softwareに従うと、この化合物は、1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−((S)−2−メトキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドと示される。(1S,3R,5R)の名称は、立体のくさびおよび破線のくさびとして示される二環式環系と関連する、相対的な結合の配向を説明する。あるいは、この化合物は、N−[(3−エンド)−8−(3−((S)−2−メトキシメチルピロリジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−1−(1−メチルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボキサミドとして示される。
特定の言及されるものは、以下の化合物から構成され得る:
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−((S)−2−メトキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{3−[(2−シアノ−エチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[4−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(4−カルバモイルメチルモルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−ジメチルカルバモイルピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−2−メトキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
[1−(2−ヒドロキシ−3−{(1S,3R,5R)−3−[(1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボニル)−アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}プロピル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸メチルエステル;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(アセチル−メチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(ホルミル−メチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(1,3−ジメチルウレイド)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[(ピリジン−4−カルボニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミド;
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−アミド;および
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド。
上で例示されるように、本発明の化合物は、1個またはそれ以上の不斉中心を含み得る。したがって、本発明は、そうでないと示されない限り、ラセミ混合物、純粋な立体異性体、および立体異性体を豊富にしたそのような異性体の混合物を含む。特定の立体異性体が示される場合、少ない量の他の立体異性体が、本発明の組成物中に存在し得ると、当業者によって理解される。そして、そうでないと示されないかぎり、全体として組成物の有用性は、そのような他の異性体の存在によって、排除されないということを条件とする。
(定義)
本発明の、化合物、組成物および方法を説明する場合、以下の用語は、そうでないと示されない限り、以下の意味を有する。
「アルキル」との用語は、直鎖か、分枝か、またはそれらの組み合わせであり得る、一価の飽和炭化水素基を意味する。そうでないと定義されない限り、そのようなアルキル基は、典型的に、1〜10個の炭素原子を含む。代表的なアルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル(n−Pr)、イソプロピル(i−Pr)、n−ブチル(n−Bu)、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどが挙げられる。
「アルキレニル」または「アルキレン」との用語は、直鎖か、分枝か、またはそれらの組み合わせであり得る、二価の飽和炭化水素基を意味する。代表的な「アルキレニル」基の例としては、メチレニル、エチレニル、n−プロピレニル、イソプロピレニル、n−ブチレニル、sec−ブチレニル、第三級ブチレニルなどが挙げられる。
「アルコキシ」との用語は、上のように定義したアルキル基である、一価の−O−アルキル基を意味する。代表的なアルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどが挙げられる。
「化合物」との用語は、合成的に調製された化合物または他のいずれかの様式(例えば、代謝)で調製された化合物を意味する。
「シクロアルキル」との用語は、単環式または多環式であり得る、一価の飽和炭素環式基を意味する。そうでないと定義されない限り、そのようなシクロアルキル基は、典型的に、3〜10個の炭素原子を含む。代表的なシクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロオクチルなどが挙げられる。
「ハロ」との用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
「治療的に有効な量」との用語は、処置の必要性がある患者に投与する場合、処置をもたらす十分な量を意味する。
本明細書中において用いられる場合、「処置」との用語は、患者(例えば、哺乳類動物(特にヒト))における、疾患の、障害の、または医学的状態の処置を意味し、以下:
(a)疾患、障害、または医学的状態を発生することから予防する工程(すなわち、患者の予防処置);
(b)疾患、障害、または医学的状態を改善する工程(すなわち、患者における、疾患、障害、もしくは医学的状態を取り除くか、または、疾患、障害、もしくは医学的状態の後退を引き起こすこと);
(c)疾患、障害、または医学的状態を抑制する工程(すなわち、患者における、疾患、障害、もしくは医学的状態の進行を遅くするか、または、疾患、障害、もしくは医学的状態の進行を止めること);あるいは、
(d)患者における、疾患、障害、または医学的状態の症状を軽減する工程を包含する。
「薬学的に受容可能な塩」との用語は、患者(例えば、哺乳類動物)に投与することに対して受容可能である、酸または塩から調製される塩を、意味する。そのような塩類は、薬学的に受容可能な、無機酸または有機酸からと、薬学的に受容可能な塩基からとに由来し得る。一般的に、本発明の化合物の薬学的に受容可能な塩は、酸類から調製される。
薬学的に受容可能な酸類から由来する塩としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、キシナホ酸(xinafoic acid)(1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸の塩などが挙げられるが、これらに限定されない。
「溶媒和物」との用語は、一つ以上の溶質分子(すなわち、本発明の化合物、または本発明の化合物の薬学的に受容可能な塩)および一つ以上の溶媒分子によって形成される、複合体または集合体を意味する。そのような溶媒和物は、一般的に、実質的に固定された溶質と溶媒とのモル比を有する結晶性固体である。代表的な溶媒の例としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸などが挙げられる。この溶媒が水である場合、形成される溶媒和物は、水和物である。
当然ながら、「または、薬学的に受容可能な塩、溶媒和物またはその立体異性体」との用語は、塩の、溶媒和物の、および立体異性体の、全ての並び替え(例えば、式(I)の化合物の立体異性体の薬学的に受容可能な塩の溶媒和物)を包含することを意図する。
「アミノ保護基」との用語は、アミノの窒素で望ましくない反応を妨げるために適切な保護基を意味する。代表的なアミノ保護基としては、ホルミル基;アシル基(例えば、アルカノイル基(例えば、アセチル));アルコキシカルボニル基(例えば、tert−ブトキシカルボニル(Boc));アリールメトキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および9−フロオロメトキシカルボニル(Fmoc));アリールメチル基(例えば、ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、および1,1−ジ−(4’−メトキシフェニル)メチル);シリル基(例えば、トリメチルシリル(TMS)およびtert−ブチルジメチルシリル(TBDMS);などが挙げられるが、これらに限定されない。
(一般的な合成手順)
本発明の化合物は、容易に入手できる出発物質から、次の一般的な方法および一般的な手順を用いて調製され得る。本発明の特定の局面は下のスキームにおいて例示されるが、本明細書中において記載される方法か、または当業者に公知の他の、方法、試薬、および出発物質を用いることによって、本発明の全ての局面が調製され得ると、当業者は認識する。当然のことながら、代表的なプロセス条件または好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、反応時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が与えられた場合、他のプロセス条件はまた、そうでないと言及されない限り、用いられる。そのような条件は、慣用的な最適化手順によって、当業者により決定され得るが、最適な反応条件は、用いられる特定の反応物または特定の溶媒によって変化し得る。
さらに、当業者に明白であるように、従来の保護基は、特定の官能基を、望ましくない反応を受けることから妨げるために必要であり得る。特定の官能基に対する適切な保護基の選択、ならびに、保護および脱保護に対する適切な条件は、当該分野において周知である。例えば、多数の保護基ならびにそれらの概論および除去が、T.W.Greene and G.M.Wuts,Protecting Groups in Organic Synthesis,Third Edition,Wiley,New York,1999およびそこで引用される文献において説明される。
以下のスキームで示された置換基および変数は、特に明記しない限り、上で提供された定義を有する。
一つの合成方法において、式(I)の化合物(ここで、Rは、ヒドロキシまたはヒドロキシ置換C1−4アルキルとして定義される)は、中間体1を中間体2および中間体3(ここで、Lは、脱離基(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード、メタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、またはトリフルオロメタン−スルホニルオキシである)と反応させて、式(I)の化合物を得ることにより、スキームAにおいて例示されるように調製される:
(スキームA)
Figure 0005159317
この反応は、典型的には、不活性希釈剤(例えば、メタノールまたはエタノール)中にて、過剰の塩基(例えば、約3当量と約6当量の間の塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン))の存在下にて、中間体1と、それぞれ、約1と約3当量の間の中間体2および3とを接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、約50℃〜約80℃の温度で、約12時間〜約24時間、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。必要に応じて、等モル当量の中間体2および3が、少しずつ加えれ得る。
式(I)の生成物は、通常の手順により、単離され、そして精製される。例えば、この生成物は、減圧下にて、乾燥状態まで濃縮でき、弱酸水溶液に吸収でき、そしてHPLCクロマトグラフィーで精製できる。
スキームAのプロセスおよび中間体1を使用する下記の他のプロセスにおいて、中間体1は、当業者に公知であるように、必要に応じて、反応条件を適切に調節して、遊離塩基形状または塩形状で供給できることが理解される。
スキームAにおいて、中間体1と中間体2および3との反応は、単一の工程で達成される。あるいは、この反応は、段階的な様式で、達成される。上記の反応条件と類似の反応条件を使用して、中間体1および3は、まず最初に、カップリングでき、中間体5が形成される:
Figure 0005159317
これは、次いで、中間体2と反応されて、式(I)の化合物が得られる。
あるいは中間体2は、まず最初に、中間体3とカップリングでき、中間体10が形成される:
Figure 0005159317
これは、引き続いて、インダゾール−カルボキサミド−トロパン中間体1と反応されて、式(I)の化合物が得られる。
式(I)の化合物はまた、Rが水素として定義される式(I)の形状の化合物(これは、スキームAに従って、調製できる)をN−アルキル化することにより、調製できる。このN−アルキル化反応は、典型的には、Rが水素である式(I)の化合物を、約1当量と約4当量の間の式L’−Rの化合物(ここで、L’は、脱離基(例えば、ヨードまたはブロモ)である)と接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、極性非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド)中で、約2当量と約4当量の間の強塩基(例えば、カリウム第三級ブトキシドまたは水素化ナトリウム)の存在下にて、行われる。典型的には、この反応は、約60℃と約100℃の間の温度で、約6時間と約24時間の間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、実行される。
さらに別の代案では、Rが水素以外のものである式(I)の化合物は、通常のプロセス(例えば、Rが水素である式(I)の化合物からの芳香族ハロゲン化)により、調製される。
別の合成方法では、Rが、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、または−OC(O)NRであり、そして置換基Rを持つ炭素原子がキラルではない式(I)の化合物は、スキームBで図示されているように、アゼチジン中間体11と中間体2H−Wとを反応させて式(I)の化合物を得ることにより、調製できる:
(スキームB)
Figure 0005159317
ここで、L’は、対イオン(例えば、ハロゲン化物、例えば、Cl、Br、またはトリフルオロアセテート)である。
この反応は、典型的には、不活性希釈剤(例えば、エタノール、メタノール、またはジメチルホルムアミド)中で、過剰の塩基(例えば、約2当量と約4当量の間の塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)またはトリエチルアミン))の存在下にて、中間体11を、約1当量および約4当量の中間体2と接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、約50℃〜約80℃の温度で、約1時間〜約16時間、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。生成物は、通常の様式により、単離され精製される。
さらに別の合成方法では、Rがヒドロキシである式(I)の化合物は、中間体1と中間体12とを反応させて式(I)の化合物を得ることより、スキームC(ここで、星印は、キラル中心を示す)で図示されているように、調製できる。
(スキームC)
Figure 0005159317
式12の中間体の単一鏡像異性体が使用されるとき、スキームCの反応は、置換基Rを持つ炭素にてキラル中心を有する式(I)の化合物の単一鏡像異性体を調製するのに有用である。典型的には、スキームCの反応において、中間体1は、不活性希釈剤(例えば、エタノールまたはトルエン)中で、約1当量と約1.2当量の間のエポキシド12と接触される。この反応は、典型的には、約50℃〜約100℃の範囲の温度で、約12時間〜約24時間、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。生成物は、通常の様式により、単離され精製される。
上記スキームA、BおよびCで使用される中間体は、容易に利用できる出発物質から調製される。例えば、Rがヒドロキシであるとき、式13のアゼチジン中間体は、スキームDで図示された手順により、調製できる。
(スキームD)
Figure 0005159317
中間体1は、中間体6、すなわち、オキシラン化合物(ここで、L’は、ハロ脱離基(例えば、ブロモ、クロロまたはヨード)を表わし、例えば、L’は、ブロモであり、このオキシラン化合物は、2−ブロモメチルオキシラン(通常、エピブロモヒドリン)である)と反応されて、中間体13、すなわち、アゼチジン塩を形成する。この反応は、典型的には、極性希釈剤(例えば、エタノール)中で、1を、約2当量と約4当量の間のオキシラン化合物と接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、周囲温度で、約24時間と約48時間の間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。
アゼチジン中間体11(ここで、Rは、C1−3アルコキシである)を形成するために、上記中間体13は、不活性希釈剤中で、約1当量と約3当量の間の強塩基(例えば、カリウム第三級ブトキシドまたは水素化ナトリウム)の存在下にて、1当量より僅かに少ない量から約1当量までのハロゲン化C1−3アルキルと接触される。この反応は、典型的には、周囲温度で、約1/4時間と1時間の間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。適切な不活性希釈剤には、テトラヒドロフラン、トルエン、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
が形状−OC(O)NRのカルバミン酸部分である中間体11は、Rがヒドロキシである式13の中間体から調製できる。例えば、Rが−OC(O)N(H)CHまたは−OC(O)N(CHである式11の化合物を調製するために、中間体13は、不活性希釈剤中で、約1当量と約3当量の間の塩基(例えば、N,N−ジイソプロピル−エチルアミン)および触媒量の強塩基(例えば、カリウム第三級ブトキシドまたは水素化ナトリウム)の存在下にて、それぞれ、約1当量と約3当量の間のイソシアン酸メチルまたは塩化ジメチルカルバミルと接触される。この反応は、典型的には、周囲温度で、約4時間と約24時間の間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。
あるいは、Rが形状−OC(O)NRのカルバミン酸部分である式(I)の化合物は、Rがヒドロキシである式(I)の化合物から調製できる。例えば、Rが−OC(O)N(H)CHまたは−OC(O)N(CHである式(I)の化合物を調製するために、Rがヒドロキシである式(I)の化合物は、Rが−OC(O)NRである式(I)の化合物を調製するための上記の条件と類似の条件下にて、それぞれ、約1当量と約3当量の間のイソシアン酸メチルまたは塩化ジメチルカルバミルと接触される。
式1の中間体を調製する方法は、スキームEで示されている。
(スキームE)
Figure 0005159317
中間体1は、中間体14と中間体15(ここで、Pは、アミノ保護基を表わす)とを反応させて中間体1を得ることにより、調製できる。
典型的には、この反応は、まず最初に、芳香族希釈剤(例えば、トルエン、ベンゼン、キシレンなど)中で、14を、少なくとも1当量、好ましくは、約1当量と約2当量の間の活性化剤(例えば、塩化チオニルまたは塩化オキサリル)と接触させることによって、14を酸塩化物に変換することにより、行われる。この反応は、典型的には、約80℃〜約120℃の範囲の温度で、約15分間〜約4時間、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。
この酸塩化物溶液は、典型的には、約1当量のアミノトロパン15の二相混合物に加えられて、保護された中間体が形成され、これは、標準的な手順により、抽出される。15の二相混合物は、一般に、15を芳香族希釈剤(例えば、トルエン、ベンゼン、キシレンなど)に溶解することにより、そして、過剰の塩基(例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、好ましくは、約2〜5当量の塩基を含有する)水溶液を加えることにより、調製される。この反応は、典型的には、約80℃〜約120℃の範囲の温度で、約15分間〜約4時間、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。
あるいは、中間体15とカルボン酸14とのアミドカップリングは、カップリング剤(例えば、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBop))の存在下にて、実行でき、必要に応じて、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)と混ぜ合わされる。さらに別の代案では、中間体15とカルボン酸14とのアミドカップリングは、14を活性化エステルに変換することにより、実行できる。
保護基Pは、標準的な手順により除去されて、中間体1が得られる。例えば、この保護基がBocであるとき、典型的には、除去は、酸(トリフルオロ酢酸)で処理することによりなされ、この中間体の酸塩が得られる。中間体1の酸塩は、塩基との通常の処理により、その遊離塩基に変換できる。別の例として、保護基Cbzは、好都合には、適切な金属触媒(例えば、炭素上パラジウム)での水素化分解により、除去される。
本願で記述された反応で使用される保護アミノトロパン15は、容易に入手できる出発物質から調製される。例えば、保護基PがBocであるとき、保護アミノトロパン16は、スキームFで図示された手順により、調製できる。
(スキームF)
Figure 0005159317
例えば、保護アミノトロパン中間体16は、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン17と1,3−アセトンジカルボン酸18とを反応させて8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン19(通例、N−ベンジルトロパノン)を得ることにより、調製できる。次いで、N−ベンジルトロパノンは、遷移金属触媒の存在下にて、僅かに過剰の二炭酸ジ第三級ブチルと反応されて、保護Boc中間体20が得られ、これは、還元されて、保護アミノトロパン中間体16が得られる。
まず最初に、2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン17は、酸性水溶液中で、緩衝剤(例えば、リン酸水素ナトリウム)の存在下にて、約1当量と2当量の間(好ましくは、約1.5当量)のベンジルアミンおよび僅かに過剰(例えば、約1.1当量)の1,3−アセトンジカルボン酸18と接触される。その反応混合物は、約60℃と約100℃の間まで加熱されて、生成物である8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン19(通例、N−ベンジルトロパノン)における任意のカルボキシル化中間体の脱カルボキシル化を確実にする。
中間体19は、典型的には、水素雰囲気下にて、遷移金属触媒の存在下にて、僅かに過剰(例えば、約1.1当量)の二炭酸ジ第三級ブチルと反応されて、Boc保護中間体20、3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸第三級ブチルエステルが得られる。この反応は、典型的には、周囲温度で、約12〜約72時間行われる。
最後に、中間体20は、不活性希釈剤(例えば、メタノール)中で、遷移金属触媒の存在下にて、大過剰(例えば、25当量より多い)のギ酸アンモニウムと接触されて、エンド立体配置で、中間体16が得られる。生成物16は、通常の手順(例えば、アルカリ抽出)により、精製できる。
1H−インダゾールカルボン酸、すなわち、中間体14は、Haradaら,Chem.and Pharm Bull.1995,43,1912−30の文献で報告され以下の実施例で記述された手順と類似の手順により、容易に調製できる。
スキームCで使用されるオキシラン中間体12は、スキームGで示すようにして、調製できる:
(スキームG)
Figure 0005159317
ここで、中間体2は、中間体7、すなわち、置換オキシラン(ここで、Lは、ハロ脱離基である)と反応されて、中間体21が得られ、これは、次いで、再環化されて、中間体12が得られる。この反応は、典型的には、極性希釈剤(例えば、エタノール)中で、アミン中間体2を約1当量と約2当量の間の中間体7と接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、周囲温度で、約12時間と約24時間の間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。直鎖中間体21は、典型的には、通常の手順により、固形物として、単離される。固形物21は、典型的には、モル過剰の塩基(例えば、水酸化ナトリウム)の存在下にて、不活性希釈剤(例えば、テトラヒドロフラン)に溶解されて、環化中間体12が得られる。
さらに別の代替合成方法では、式(I)の化合物は、スキームHで図示されているように、置換1H−インダゾールカルボン酸14を式22の中間体とカップリングさせることにより、調製できる。
(スキームH)
Figure 0005159317
カルボン酸14と中間体22との反応は、典型的には、スキームEについて上記のアミドカップリング条件下にて、行われる。
式22の中間体は、式23の中間体を脱保護することにより、調製できる:
Figure 0005159317
ここで、Pは、アミノ保護基を表わす。
式23の中間体は、上記反応と類似の手順を使用して、および/または当業者に周知の代替反応を使用して、容易に入手できる出発物質から調製できる。例えば、中間体23は、中間体24を使用して、調製できる:
Figure 0005159317
これは、アミノアゾビシクロオクタン15のアミノ窒素をアミノ保護基Pで保護することにより、次いで、そのアザビシクロオクタン基の窒素からPを除去することにより、形成され得る。保護基PおよびPは、それらが異なる条件下にて除去されるように、選択される。例えば、PがBocとして選択されるとき、Cbzは、Pとして、使用できる。スキームAおよびCで記述された反応において、中間体1を保護アミノトロパン24で置換すると、式23の中間体が得られる。
さらに別の代替合成方法では、Wが式(b)の部分であり、そしてaが1である式(I)の化合物は、スキームJで以下で示されるように、調製できる:
(スキームJ)
Figure 0005159317
ここで、中間体25は、中間体26(ここで、Lは、脱離基(例えば、ハロ(例えば、クロロ)またはエトキシ)であるか、あるいはL−R18は、カルボン酸であり、すなわち、Lは、ヒドロキシ基を表わす)と反応されて、式(I)の化合物が得られる。
中間体26の代表的な試薬には、塩化メタンスルホニルおよび塩化アセチルなどが挙げられる。スキームJの反応に最適な反応条件は、当業者に周知であるよに、これらの試薬の化学的特性に依存して、変わり得る。
例えば、Lがハロ脱離基(例えば、クロロ)であるとき、この反応は、典型的には、不活性希釈剤(例えば、ジクロロメタン)中で、過剰の塩基(例えば、約3当量と約6当量の間の塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミンまたは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU))の存在下にて、中間体25を約1当量と約4当量の間の中間体26と接触させることにより、行われる。適切な不活性希釈剤には、また、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、トリクロロメタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。この反応は、典型的には、約−100℃〜約30℃の範囲の温度で、約1/4時間〜約2時間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。
中間体26がカルボン酸であるとき、スキームJは、アミドカップリング反応を表わし、これは、典型的には、不活性希釈剤(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中で、カップリング剤(例えば、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP))の存在下にて、中間体25を約1当量と約4当量の間のカルボン酸とを接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、周囲温度で、約1/4時間〜約2時間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。適切な代替カップリング剤には、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC)、およびPyBOP(これは、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)と混ぜ合わされる)が挙げられる。
中間体25とカルボン酸とのアミドカップリングは、代替的には、そのカルボン酸を活性化エステル(例えば、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルまたはp−ニトロフェニルエステル、あるいは酸イミダゾール)に変換することにより、実行でき、これは、次いで、中間体25と反応されて、式(I)の化合物が得られる。
中間体26が液体(例えば、ギ酸エチル)であるとき、その反応は、中間体25を大過剰の中間体26に溶解することにより、そして約12時間〜約24時間にわたって、約50℃と約100℃の間の温度まで加熱することにより、実行でき、式(I)の化合物が得られる。その生成物である式(I)の化合物は、次いで、通常の手順により、単離でき精製できる。
中間体25は、本明細書中で記述したスキームA、B、CおよびHを使用して、または当業者に周知の代替反応を使用して、容易に入手できる出発物質から、調製できる。
別の代替合成では、aが0であるとき、Rが水素または必要に応じて置換したC1−4アルキルであるか、あるいはRおよびRが、一緒になって、−OCHCH−を形成する式(I)の化合物は、スキームKで以下で示すように、調製できる:
(スキームK)
Figure 0005159317
ここで、中間体27(ここで、R19は、R、R8aまたはR18である)は、中間体28(ここで、Lは、脱離基(例えば、ハロ)であり、そしてW”は、残基であり、これは、中間体27の末端窒素原子と一緒になって、Wが得られる)と反応されて、式(I)の化合物が得られる。R19が、R8aであるとき、W”は、−C(O)R、−S(O)10、−C(O)OR12、−C(O)NR1314、または−S(O)NR1314である。R19がR18であるとき、W”は、−(CH−N(R)(CR−Xである。aが0であるとき、R19は、Rであり、W”は、−(CR−Xであり、そしてRは、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されているか、あるいはRおよびRは、一緒になって、−OCHCH−を形成する。
この反応は、典型的には、不活性希釈剤(例えば、ジクロロメタンなど)中で、塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなど)の存在下にて、中間体27を約1当量と約3当量の間の中間体28と接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、約0℃〜約100℃の範囲の温度で、約6時間〜約24時間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。その生成物は、通常の手順により単離され精製されて、式(I)の化合物が得られる。
式27の中間体は、アゼチジン中間体11とアミン30とを反応させることにより調製でき、中間体27が得られる:
Figure 0005159317
ここで、R19は、R、R8aまたはR18である。例えば、中間体30は、メチルアミンなどであり得る。
あるいは、式27の中間体(ここで、Rは、−OHである)は、中間体1と保護窒素原子を有するオキシラニルメチル化合物とを反応させることにより、次いで、脱保護することにより、調製できる。1つの有用な試薬は、2−オキシラニルメチル−イソインドール−1,3−ジオン(通例、エポキシプロピルフタルイミド)であり、これは、中間体1と反応されて、フタルイミジル置換2−ヒドロキシプロピル基が1のアザビシクロオクタンの窒素に接合された中間体を形成する:
Figure 0005159317
このフタルイミジル基は、次いで、ヒドラジン中で還流することにより除去されて、中間体27(ここで、Rは、−OHであり、そしてRおよびR19は、水素である)が得られる。
スキームKで上記の合成に加えて、式(I)の化合物(ここで、RおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−を形成し、そしてWは、Yまたは式(b)の部分から選択され、ここで、aは、0である)は、スキームLで以下で示すようにして、調製できる:
(スキームL)
Figure 0005159317
ここで、中間体31は、中間体32(ここで、Lは、脱離基(例えば、ハロ)であり、そしてW’は、−C(O)R、−S(O)10、−C(O)OR12、−C(O)NR1314、−S(O)NR1314および−(CR−Xから選択され、W’が残基を表わすようにされ、この残基は、中間体31のモルホリン環の窒素原子と一緒になって、本明細書中で定義したようにWが得られる)と反応されて、式(I)の化合物が得られる。
この反応は、典型的には、不活性希釈剤(例えば、メタノールまたはエタノール)中で、塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン)の存在下にて、中間体31を約1当量と約3当量の間の中間体32と接触させることにより、行われる。この反応は、典型的には、約60℃〜約95℃の範囲の温度で、約6時間〜約24時間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、行われる。式(I)の生成物は、通常の手順により、単離され精製される。例えば、この生成物は、減圧下にて、乾燥状態まで濃縮でき、弱酸水溶液に吸収でき、そしてHPLCクロマトグラフィーで精製できる。
式31の中間体を調製する方法は、スキームMにおいて、以下で示されている:
(スキームM)
Figure 0005159317
ここで、中間体1は、中間体34(ここで、Pは、アミノ保護基(例えば、BOC)を表わす)と反応されて、中間体35が得られ、これは、次いで、脱保護されて、中間体31が得られる。この反応は、典型的には、不活性希釈剤(例えば、アセトニトリル)中で、炭酸カリウムの存在下にて、約60℃〜約95℃の範囲の温度で、約12時間〜約24時間にわたって、あるいは反応が実質的に完結するまで、中間体1を約1当量と約3当量の間の中間体34と接触させることにより、行われる。中間体35は、単離され、次いで、Pは、除去されて、中間体31が得られる。
中間体2、30、32およびH−Wの第一級または第二級アミンは、市販されているか、あるいは文献または教本(例えば、J.March,Advanced Organic Chemistry,Fourth Edition,Wiley,New York,1992)で記載された標準的なプロトコルに従って、また、本明細書中で例示されているように、通例の出発物質から容易に合成される。
本発明の代表的な化合物またはその中間体を調製する特定の反応条件および他の手順に関するさらなる詳細は、以下の実施例で記述されている。
従って、方法局面において、本発明は、式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法を提供し、ここで、R、R、R、RおよびWは、式(I)において定義されており、該方法は、以下の工程を包含する:
(a)式(II)の化合物と:
Figure 0005159317
式(III)の化合物とを反応させるか:
Figure 0005159317
または
(b)式(IV)の化合物と:
Figure 0005159317
式(V)の化合物とを反応させて:
Figure 0005159317
式(I)の化合物あるいはそれらの塩または立体異性体を得る工程。
本発明はまた、式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法を提供し、ここで、Rは、ヒドロキシであり、そしてR、R、RおよびWは、式(I)において定義したとおりであり、該方法は、以下の工程を包含する:
上で規定された工程(a)または工程(b)、
または
(c)式(VI)の化合物またはそれらの塩を:
Figure 0005159317
式(III)の化合物:
Figure 0005159317
および式(VII)の化合物と反応させるか:
Figure 0005159317
ここで、Lは、脱離基である;
または
(d)式(VI)の化合物を式(VIII)の化合物と反応させて:
Figure 0005159317
式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程。
本発明は、式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法を提供し、ここで、R、R、R、R、R、R、R、R8a、R、R10、R12、R13、R14、R18、a、n、WおよびXは、請求項1で定義したとおりである;但し、aが0であるとき、Rは、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されているか、あるいはRおよびRは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;該方法は、以下の工程を包含する:
式(IX)の化合物を:
Figure 0005159317
ここで、R19は、R、R8aまたはR18である;
式(X)の化合物と反応させて:
Figure 0005159317
ここで:
Lは、脱離基である;そして
(a)R19がR8aであるとき、W”は、−C(O)R、−S(O)10、−C(O)OR12、−C(O)NR1314、および−S(O)NR1314から選択される;
(b)R19がR18であるとき、W”は、−(CH2-−N(R)(CR−Xである;そして
(c)aが0であるとき、R19は、Rであり、W”は、−(CR−Xであり、そしてRは、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されているか、あるいはRおよびRは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;
式(I)の化合物を提供する工程。
上記方法に加えて、本発明はまた、式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法を提供し、ここで、RおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;Wは、Yおよび式(b)の部分から選択され、ここで、aは、0である;そしてR、R、R、R、R、R、R10、R12、R13、R14、nおよびXは、式(I)について定義したとおりである;該方法は、以下の工程を包含する:
式(XI)の化合物と:
Figure 0005159317
式(XII)の化合物とを反応させて、式(I)の化合物を得る工程:
Figure 0005159317
ここで、Lは、脱離基であり、そしてW’は、−C(O)R、−S(O)10、−C(O)OR12、−C(O)NR1314、−S(O)NR1314、および−(CR−Xから選択される。
本発明は、さらに、式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法を提供し、ここで、Wは、式(b)の部分であり、そしてaは、1である;R、R、R、R、R、R、R18、nおよびXは、式(I)について定義したとおりである;該方法は、以下の工程を包含する:
式(XIII)の化合物と:
Figure 0005159317
式(XIV)の化合物とを反応させて、式(I)の化合物を得る工程:
Figure 0005159317
ここで、Lは、脱離基である。
他の実施態様では、本発明は、本明細書中で記述した他の方法;および本明細書中で記述した方法のいずれかにより調製された生成物に関する。
(薬学的組成物)
本発明のインダゾールカルボキサミド化合物は、代表的に薬学的組成物の形態で患者に投与される。そのような薬学的組成物は、限定されないが、経口、経腸、経膣、経鼻、吸入、局所(経皮を含む)および投与の非経口モードを含む受容可能な投与経路のいずれかにより患者に投与され得る。
従って、その組成物の局面の1つにおいて、本発明は、薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤および式(I)の化合物の処置上効果的な量またはその薬学的に受容可能な塩を含有する薬学的組成物に向けられる。必要に応じて、そのような薬学的組成物は、望まれるなら、他の処置薬剤および/または処方薬剤を含み得る。
本発明の薬学的組成物は、代表的に本発明の化合物またはその薬学的に受容可能な塩の処置的に有効な量を含む。代表的に、そのような薬学的組成物は、約0.1〜約95重量%の活性薬剤;好ましくは、約5〜約70重量%;さらに好ましくは、約10〜60重量%の活性薬剤を含む。
任意の従来のキャリアまたは賦形剤が本発明の薬学的組成物において用いられ得る。特定のキャリアまたは賦形剤の選択、あるいはキャリアまたは賦形剤の組合せは、ある特定の患者または医学的状態のタイプを処置するために用いられている投与モード、または疾患の状態に依存し得る。これに関して、ある特定の投与モードのための適した薬学組成物の調製は、十分に薬学の当業者の範囲内である。加えて、そのような組成物の成分は、例えばSigma、P.O.Box14508、St.Louis、MO 63178から商業的に入手できる。さらなる例として、従来の処方技術はRemington:The Science and Practice of Pharmacy、第20版、Lippincott Williams & White、Baltimore、Maryland(2000);およびH.C.Anselら、Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems、 第7版、Lippincott Williams & White、Baltimore、Maryland(1999)に記載される。
薬学的に受容可能なキャリアとして供給され得る代表的な材料の例は、限定されないが、以下の:(1)乳糖、グルコースおよびショ糖のような糖類;(2)トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンのようなデンプン類;(3)微結晶性のセルロースのようなセルロース、およびナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよび酢酸セルロースのようなセルロースの誘導体;(4)粉末化したトラガカント;(5)麦芽;(6)ゼラチン;(7)タルク;(8)カカオ脂および坐剤ワックスのような賦形剤;(9)ピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油のような油類;(10)プロピレングリコールのようなグリコール類;(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールのようなポリオール類;(12)オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルのようなエステル類;(13)寒天;(14)水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムのような緩衝化薬剤;(15)アルギン酸;(16)発熱物質なしの水;(17)等張生理食塩水;(18)リンガー溶液;(19)エチルアルコール;(20)リン酸緩衝溶液;(21)薬学的組成物に用いられる他の無毒な適合性物質を含む。
本発明の薬学的組成物は、代表的に本発明の化合物を薬学的に受容可能なキャリアおよび1つ以上の任意の成分と完全におよび密接に混合するまたは混和することにより調製される。もし必要または望まれるならば、結果として生じる均一に混和された混合物は、それから錠剤、カプセル、丸剤および従来の手順や設備を用いるものなどに形成または充填され得る。
本発明の薬学的組成物は、1単位投薬形態で好ましくは包装される。用語「単位投薬形態」は、患者に投与するために適した物理的に別個の単位を意味する(すなわち、単独かまたは1つ以上の付加的な単位との組合せで望ましい処置効果を生み出すために算出された予定した活性薬剤の量を含む各単位)。例えば、そのような単位投薬形態はカプセル、錠剤、丸剤などであり得る。
好ましい局面において、本発明の薬学的組成物は経口投与に適している。経口投与に適した薬学的組成物は、カプセル、錠剤、丸剤、口内錠、カシェ剤、糖衣錠、散剤、顆粒剤;または水性溶液または非水性溶液中に溶液または懸濁剤として;または水中油型の乳濁剤または油中水型の乳濁剤として;またはエリキシル剤またはシロップ剤として;など;活性成分として本発明の化合物の予定した量をそれぞれ含んでいる形態であり得る。
経口投与のために固形投薬形態(すなわち、カプセル、錠剤、丸剤など)を意図するとき、本発明の薬学的組成物は、代表的に活性成分として本発明の化合物とクエン酸ナトリウムまたは第2リン酸カルシウムのような薬学的に受容可能な1つ以上のキャリアを含有する。必要に応じてまたはあるいは、そのような固形投薬形態はまた:(1)デンプン、微結晶性セルロース、乳糖、ショ糖、グルコール、マンニトールおよび/またはケイ酸のような充填剤またはエクスランダー;(2)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖および/またはアカシアのような結合剤;(3)グリセロールのような湿潤剤;(4)寒天−寒天(agar−agar)、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカのデンプン、アルギン酸、あるケイ酸塩および/または炭酸ナトリウムのような崩壊剤;(5)パラフィンのような溶解遅延薬剤;(6)4級アンモニア化合物のような吸収促進剤;(7)セチルアルコールおよび/またはグリセロールモノステアリン酸のような湿潤剤;(8)カオリンおよび/またはベントナイト粘土のような吸収剤;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよび/またはその混合物のような潤滑剤;(10)着色剤;(11)緩衝化薬剤を含有する。
放出薬剤、湿潤剤、コーティング剤、甘味料、香味料および香料、防腐剤および抗酸化剤はまた本発明の薬学的組成物中に存在する。薬学的に受容可能な抗酸化剤の例は;(1)アスコルビン酸、システイン塩酸塩、重硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどのような水溶解性の抗酸化剤;(2)パルミチン酸アスコルビル酸、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT),レシチン、没食子酸プロピル、αトコフェロールなどのような脂溶性抗酸化剤;および(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸などのような金属キレート剤を含む。錠剤、カプセル、丸剤などのためのコーティング剤は、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ポリ酢酸フタル酸ビニル(PVAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸−メタクリル酸エステルコポリマー、酢酸セルローストリメリテート(CAT),カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC)、ヒドロキシプロピル酢酸メチルセルロースコハク酸塩(HPMCAS)などのような腸のコーティングに用いられるものを含む。
望ましくは、本発明の薬学的組成物はまた、1例として、さまざまな割合のヒドロキシプロピルメチルセルロース;他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはマイクロスフィアを用いて、活性成分の遅延放出または制御された放出を提供するために処方され得る。
加えて、本発明の薬学的組成物は、必要に応じて不透明薬剤を含み得、そして処方され得るので、本発明の薬学的組成物は活性薬剤のみを放出し、または好ましくは胃腸管のある部分に必要に応じて遅延様式で放出する。用いられ得る包埋組成物の例は、重合体物質およびワックスを含む。この活性成分はまた、適切な場合、上記に記載した1つ以上の賦形剤とマイクロカプセルに入れた形態であり得る。
経口投与のための適した液体の投与形態は、実例として、薬学的に受容可能なエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤を含む。そのような液体の投与形態は、活性成分および例えば水または他の溶媒のような不活性な希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(例えば、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルおよびその混合物のような可溶化剤および乳化剤を代表的に含む。活性成分に加えて、懸濁剤は、例えばエトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶化セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天−寒天およびトラガカント、ならびにその混合物を含み得る。
あるいは、本発明の薬学的組成物は吸入により投与するために処方される。吸入により投与するための適した薬学的組成物は、代表的にエアロゾールまたは粉末の形態である。そのような組成物は、一般的に定量吸入器、粉末吸入器、ネブライザーまたは同様な送達デバイスのような周知の送達デバイスを用いて投与される。
加圧容器を用いて吸入により投与されるとき、本発明の薬学的組成物は、代表的に活性成分およびジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適したガスのような適した噴霧剤を含む。
加えて、薬学的組成物は、カプセルまたは本発明の化合物および粉末吸入器の使用のために適した粉末を含むカートリッジ(例えばゼラチンから形成される)の形態であり得る。適した粉末支持体は、1例として、乳糖またはデンプンを含む。
本発明の化合物はまた、公知の経皮送達システムおよび賦形剤を用いて経皮的に投与され得る。例えば、本発明の化合物は、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールモノラウレート、アザシクロアルカン−2−オンなどのような浸透促進剤と混合され得、そしてパッチまたは同様な送達システム中に組み入れられ得る。ゲル化薬剤、乳化剤および緩衝液を含む付加的な賦形剤は、必要に応じてそのような経皮組成物に用いられ得る。
以下の処方は本発明の代表的な薬学的組成物を説明する。
(処方例A)
経口投与のための硬質ゼラチンカプセルは以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は完全に混和され、それから硬質ゼラチンカプセルに充填される(カプセルあたり260mgの組成物)。
(処方例B)
経口投与のための硬質ゼラチンカプセルは以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は完全に混和され、それからNo.45メッシュU.S.ふるいに通され、そして硬質ゼラチンカプセルに充填される(カプセルあたり200mgの組成物)。
(処方例C)
経口投与のためのカプセルは以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は完全に混和され、それからゼラチンカプセルに充填される(カプセルあたり310mgの組成物)。
(処方例D)
経口投与のための錠剤は以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この活性成分、デンプンおよびセルロースは、No.45メッシュU.S.ふるいに通されそして完全に混合される。ポリビニルピロリドンの溶液は生じる粉末と混合され、そしてその混合物はそれからNo.14メッシュU.S.ふるいに通される。そのように産生される顆粒は50〜60℃で乾燥され、そしてNo.18メッシュU.S.ふるいに通される。デンプンカルボキシメチルナトリウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタルク(前もってNo.60メッシュU.S.ふるいに通された)はそれからこの顆粒に添加される。混合後、この混合物は重量100mgの錠剤を提供するために錠剤機で圧縮される。
(処方例E)
経口投与のための錠剤は以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は完全に混和され、それから錠剤を形成するために圧縮される(錠剤あたり440mgの組成物)。
(処方例F)
経口投与のための単一分割錠は以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は完全に混和され、それから単一分割錠を形成するために圧縮される(錠剤あたり215mgの組成物)。
(処方例G)
経口投与のための懸濁液は以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は懸濁液10mLあたり10mgの活性成分を含む懸濁液を形成するために混合される。
(処方例H)
吸入による投与のための乾燥粉末は以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:活性成分は微粉末化されそれから乳糖と混和される。この混和した混合物はそれからゼラチン吸入カートリッジに充填される。カートリッジの内容物は粉末吸入器を用いて投与される。
(処方例I)
定量吸入器における吸入による投与のための乾燥粉末は以下のように調製される:
代表的手順:5重量%の本発明の化合物および0.1重量%のレシチンを含む懸濁液は、200mLの脱塩水中に0.2gのレシチンが溶解された溶液中に、平均10μmより小さいサイズの微粉末化粒子として10gの活性成分を分散することにより調製される。この懸濁液は噴霧乾燥され、生じる物質は1.5μmより小さい平均直径を有する粒子に微粉末化される。この粒子は加圧した1,1,1,2−テトラフルオロエタンとカートリッジに充填される。
(処方例J)
注射可能な処方は以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:上記の成分は混和され、pHは0.5N HClまたは0.5N NaOHを用いて、4±0.5に調整される。
(処方例K)
経口投与のためのカプセルは、以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:この成分は完全に混和され、それからゼラチンカプセル(サイズ番号1、White、Opaque)に充填される(カプセルあたり264mgの組成物)。
(処方例L)
経口投与のためのカプセルは、以下のように調製される:
Figure 0005159317
代表的手順:成分は完全に混和され、それからゼラチンカプセル(サイズ番号1、White、Opaque)に充填される(カプセルあたり148mgの組成物)。
特定の投与様式に適する本発明の化合物の形態(例えば、遊離塩基、薬学的塩または溶媒和物)はいずれも上記で考察される薬学的組成物において用いられ得る。
(有用性)
本発明のインダゾールカルボキサミド化合物は、5−HTレセプターアゴニストであり、そのため5−HTレセプターにより媒介される医学的状態または5−HTレセプター活性と関連する医学的状態(すなわち、5−HTレセプターアゴニストで処置することにより改善される医学的状態)を処置するのに有用であることが予想される。そのような医学的状態は、限定されないが、過敏性腸症候群(IBS)、慢性の便秘、機能性消化不良、胃内容排出の遅延、胃食道逆流症(GERD)、胃不全麻痺、糖尿病および特発性胃疾患、術後の腸閉塞、腸の擬性障害および薬物誘導性の遅延輸送を含む。加えて、いくつかの5−HTレセプターアゴニスト化合物は、認知障害、行動異常、気分障害および自律神経機能の制御障害を含む中枢神経系障害の処置に用いられ得ることが示唆されてきた。
特に、本発明の化合物は、胃腸(GI)管の運動性を上昇させると予想され、従ってヒトを含む哺乳動物において減少した運動性により起こるGI管の障害を処置するのに有用であることが予想される。そのようなGI運動性障害は、例として、過敏性腸症候群、慢性の便秘、機能性消化不良、糖尿病性胃不全麻痺、ならびに特発性胃不全麻痺を含む。
GI管の減少した運動性の障害または他の5−HTレセプターにより媒介される状態を処置するために用いられるとき。本発明の化合物は、代表的に1日1回投与または1日あたり複数回投与で経口的に投与されるが、他の投与形態も用いられ得る。用量あたり投与される活性薬剤の量または1日あたり投与される総量は、代表的に処置される状態、選択される投与経路、実際に投与される化合物およびその相対活性、年齢、体重および個々の患者の反応、患者の徴候の重篤度などを含む関連する状況を考慮して医師により決定される。
GI管の減少した運動性の障害または他の5−HTレセプターにより媒介される障害を処置するのに適した用量は、活性薬剤約0.0007mg/kg/日〜約20mg/kg/日、好ましくは、約0.0007mg/kg/日〜約1mg/kg/日の範囲である。平均70kgのヒトでは、活性薬剤1日あたり約0.05mg〜約70mgに達する。
本発明の1つの局面において、本発明の化合物は、慢性の便秘を処置するために用いられる。慢性の便秘を処置するために用いられるとき、本発明の化合物は、代表的に1日1回投与または1日あたり複数回投与で経口的に投与される。好ましくは、慢性の便秘を処置するための用量は、1日あたり約0.05mg〜約70mgの範囲である。
本発明の別の局面において、本発明の化合物は、過敏性腸症候群を処置するために用いられる。過敏性腸症候群を処置するために用いられるとき、本発明の化合物は、代表的に1日1回投与または1日あたり複数回投与で経口的に投与される。好ましくは、過敏性腸症候群を処置するための用量は、1日あたり約0.05mg〜約70mgの範囲である。
本発明の別の局面において、本発明の化合物は、糖尿病性の胃不全麻痺を処置するために用いられる。糖尿病性の胃不全麻痺を処置するために用いられるとき、本発明の化合物は、代表的に1日1回投与または1日あたり複数回投与で経口的に投与される。好ましくは、糖尿病性の胃不全麻痺を処置するための用量は、1日あたり約0.05mg〜約70mgの範囲である。
本発明の別の局面において、本発明の化合物は、特発性胃不全麻痺を処置するために用いられる。特発性胃不全麻痺を処置するために用いられるとき、本発明の化合物は、代表的に1日1回投与または1日あたり複数回投与で経口的に投与される。好ましくは、特発性胃不全麻痺を処置するための用量は、1日あたり約0.05mg〜約70mgの範囲である。
本発明のさらに別の局面において、本発明の化合物は機能的消化不良を処置するために用いられる。機能的消化不良を処置するために用いられるとき、本発明の化合物は、代表的に1日1回投与または1日あたり複数回投与で経口的に投与される。好ましくは、機能的消化不良を処置するための用量は、1日あたり約0.05mg〜約70mgの範囲である。
本発明はまた、5−HTレセプター活性と関連する疾患または状態を有する哺乳動物を処置する方法を提供し、この方法は哺乳動物に、治療的に有効な量の本発明の化合物または治療的に有効な量の本発明の化合物を含む薬学的組成物を投与することを含んでいる。
本発明の化合物は、5−HTレセプターアゴニストであるので、このような化合物はまた、5−HTレセプターを有する生物学的システムまたは生物学的サンプルを調査するまたは研究するため、または新しい5−HTレセプターアゴニストを探索するための研究ツールとして有用である。さらに、本発明の化合物は、他の5−HTサブタイプのレセプター、特に5−HTレセプターへの結合と比較して5−HTレセプターへの結合選択性を示すので、そのような化合物は、生物学的システムあるいは生物学的サンプルにおいて5−HTレセプターの選択的アゴニズムの効果を研究するために特に有用である。任意の5−HTレセプターを有する適した生物学的システムまたは適した生物学的サンプルは、インビトロまたはインビボのどちらかで行われるそのような研究において用いられ得る。そのような研究に適した代表的な生物学的システムまたは生物学的サンプルは、限定されないが、細胞、細胞抽出物、原形質膜、組織サンプル、哺乳動物(マウス、ラット、モルモット、ウサギ、イヌ、ブタなどのような)などを含む。
本発明の本局面において、5−HTレセプターを含む生物学的システムまたは生物学的サンプルは、5−HTレセプターをアゴナイズする量の本発明の化合物と接触される。5−HTレセプターをアゴナイズする効果は、その後放射性リガンド結合アッセイおよび機能アッセイのような従来の手順および従来の設備を用いて決定される。そのような機能アッセイは、細胞内のサイクリックアデノシン一リン酸(cAMP)におけるリガンド媒介性の変化、酵素アデニルシクラーゼ(cAMPを合成する)の活性におけるリガンド媒介性の変化、[35S]GTPγS(グアノシン5’−O−(γ−チオ)三リン酸)またはGTP−Euのようなグアノシン三リン酸(GTP)のアナログのGTPアナログのGDPアナログに対する交換を触媒するレセプターを介する単離された膜への取り込みにおけるリガンド媒介性の変化、遊離の細胞内カルシウムイオンにおけるリガンド媒介性の変化(例えば、蛍光連結性のイメージングプレートリーダーまたはMolecular Devices、Inc.のFLIPR(商標登録)で測定される)、およびマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)の活性の測定を含む。本発明の化合物は、上記に挙げるいずれの機能アッセイまたは同様な性質のアッセイにおいても5−HTレセプターの活性化をアゴナイズし得るかまたは上昇させ得る。本発明の化合物の5−HTレセプターアゴナイズする量は、代表的に約1ナノモーラー〜約500ナノモーラーの範囲である。
さらに、本発明の化合物は、新しい5−HTレセプターアゴニストを探索するための研究ツールとして用いられ得る。本局面において、試験化合物または試験化合物群の5−HTレセプター結合または機能的データは、もしあれば優位な結合活性または機能活性を有する試験化合物を同定するために、本発明の化合物の5−HTレセプター結合または機能的データと比較される。本発明の本局面は、別個の局面として、関心のある試験化合物を同定するために、比較データの生成(適切なアッセイを用いる)および試験データの解析の両方を含む。
他の性質もあるが、本発明の化合物は、5−HTレセプターの強力なアゴニストであり、放射性リガンド結合アッセイにおいて5−HTレセプターサブタイプよりも5−HTレセプターサブタイプに対して選択性を示すことが見出された。さらに、本発明の好ましい化合物は、ラットモデルにおいて、薬物動態学的性質を証明した。
それらの性質、および本化合物の有用性は、当業者において周知のさまざまなインビトロアッセイおよびインビボアッセイを用いて証明され得る。代表的なアッセイは、以下の実施例においてさらに詳細に記載される。
次に述べる、合成の実施例および生物学的な実施例は、本発明を例示するために示されるのであって、いかなるように、本発明の範囲を限定するように解釈されない。下の実施例において、次の略号は、そうでないと示されない限り、以下の意味を有する。下に定義されない略号は、それらの一般に認められる意味を有する。
Boc=tert−ブトキシカルボニル
(Boc)O=ジカルボン酸ジ−tert−ブチル
DCM=ジクロロメタン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EtOAc=酢酸エチル
mCPBA=m−クロロ過安息香酸
MeCN=アセトニトリル
MTBE=tert−ブチルメチルエーテル
PyBop=ヘキサフルオロリン酸ベンソトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウム
=保持因子
RT=室温
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン。
試薬(第二級アミン類を含む)および溶媒は、市販の供給業者(Aldrich、Fluka、Sigmaなど)から購入され、さらなる精製なしに用いられた。反応は、そうでないと言及されない限り、窒素圧下行なわれた。反応混合物の推移は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、分析高速液体クロマトグラフィー(anal.HPLC)および質量分析によってモニターされ、これらの詳細は下に示され、そして反応の特定の実施例中において、別々に示される。反応混合物は、各々の反応において明確に記載されるように、処理される。一般に、これらの反応混合物は、抽出および他の精製方法(例えば、温度依存性の結晶化、溶媒依存性の結晶化、および沈殿)によって精製される。さらに、反応混合物は、分取HPLCによって、所定通りに精製される。一般の実験手順が、下に記載される。反応生成物のキャラクタリゼーションは、所定通りに、質量分析法およびH−NMR分光法によって、行なわれる。NMR測定のために、試料を、重水素化された溶媒(CDOD、CDCl、またはDMSO−d)中に溶解し、そしてH−NMRスペクトルは、標準の観察条件下、Varian Gemini 2000 instrument(300MHz)によって得た。質量分析による化合物の同定は、エレクトロスプレーイオン化法(ESMS)によって、Perkin Elmer社製の機器(PE SCIEX API 150 EX)を使用して、行なわれた。
(分析HPLCに関する、一般のプロトコル)
粗化合物を、50%MeCN/HO(0.1%TFA含有)中に、0.5〜1.0mg/mLの濃度で溶解し、そして以下の条件を用いて分析した:
カラム:Zorbax Bonus−RP(3.5μmの粒子径、2.1×50mm)
流速:0.5mL/min
勾配:0.5〜4.0分(線形)、5%MeCN/HO(これは、0.1%TFAを含有する)〜75%MeCN/HO(これは、0.1%TFAを含有する)
検出波長:214nm、254nm、および280nm。
(分取HPLC精製に関する、一般のプロトコル)
粗化合物を、水中の50%酢酸に、50〜100mg/mLの濃度で溶解し、濾過し、そして次の手順を用いて分別した:
カラム:YMC Pack−Pro C18(50a×20mm;ID=5μm)
流速:40mL/min
移動相:A=90%MeCN/10%HO/0.1%TFA、
B=98%HO/2%MeCN/0.1%TFA
勾配:10%A/90%Bから50%A/50%Bまで、30分間にわたって(直線)
検出波長:214nm。
(第2級アミンの調製)
チオモルホリン−1,1−ジオキサイドを、チオモルホリンから、第2級アミンをN−Bocチオモルホリン((Boc)O、MeOH)に付けて保護し、スルホンに対する酸化(mCPBA、CHCl、0C)し、そしてN−Boc基の脱保護によって調製し、遊離アミン(CFCOH、CHCl)を得た。(m/z):CNOSに関する[M+H]理論値、136.04;実測値、135.9。
ピペラジンのN−スルホニル誘導体を、N−Bocピペラジンから、それぞれの塩化スルホニル(iPrNEt、CHCl、0C)と反応させ、N−Boc基(CFCOH、CHCl)を脱保護することによって調製した。1−メタンスルホニル−ピペラジン:H−NMR(CDCl;中性):δ(ppm)3.1(t,4H)、2.9(t,4H)、2.7(s,3H)。1−(メチルスルホニル)メタンスルホニル−ピペラジン:H−NMR(CDOD):δ(ppm)2.90(s,3H),3.02(m,4H),3.38(m,4H),4.61(s,2H)。
3−アセチルアミノピロリジンの、ラセミの不斉異性体または単一の不斉異性体は、塩化アセチル(iPrNEt、CHCl、0℃)でN−Boc−3−アミノピロリジン(ラセミ化合物、3Rまたは3S)を処理し、N−Boc基(CFCOH、CHCl)を脱保護することによって調製した。3−(アセトアミド)ピロリジン:H−NMR(DMSO−d;TFA塩):δ(ppm)4.2(5重線,1H),3.3−3.1(m,3H),2.9(m,1H),2.0(m,1H),1.8(brs,4H)。
3−((R)−2−ヒドロキシプロピオンアミド)ピロリジンは、N−Boc−3−アミノピロリジン(L−乳酸、PyBOP、DMF、RT)のアミド化およびN−Boc基(CFCOH、CHCl)を脱保護した後、調製した。(m/z):C14に関する[M+H]理論値、159.11;実測値、159.0。H−NMR(CDOD;TFA塩):δ(ppm)4.4(5重線,1H),4.1(q,1H),3.5−3.4(m,2H),3.3−3.2(m,2H),2.3(m,1H),2.0(m,1H),1.3(d,3H)。
(3R)−アミノピロリジンのN−アルカンスルホニル誘導体は、塩化プロピオニルスルホニルまたは塩化シクロヘキシルメチルスルホニル(i−PrNEt、CHCl、0C)でN−Boc−(3R)−アミノピロリジンを処理し、N−Boc基(CFCOH、CHCl)を脱保護することによって得た。
3−(N−アセチル−N−メチルアミド)ピペリジンを、N−Cbzによって保護された3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(De Costa,B.,et al.J.Med.Chem.1992,35,4334−43)から、4つの合成工程後、調製した:i)MeI、n−BuLi、THF、−78℃から室温;ii)H(1atm)10%Pd/C、EtOH;iii)AcCl、i−PrNEt、CHCl;iv)CFCOH、CHCl。m/z:C16Oに関する[M+H]、理論値:157.13、実測値:157.2。H−NMR(CDOD;TFA塩):δ(ppm)4.6(m,1H),3.3(m,1H),3.2(m,1H),3.0(m,1H),2.9(s,3H),2.8(m,1H),2.0(s,3H),1.9−1.7(m,4H)。
3−(N−アセチル−アミド)ピペリジンを、3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸第三級ブチルエステルから、N−アセチル化そしてN−Boc基の脱保護の後、調製した:i)AcCl、i−PrNEt、CHCl;ii)CFCOH、CHClH−NMR(CDOD;TFA塩):δ(ppm)3.9(m,1H),3.3(dd,1H),3.2(m,1H),2.9(dt,1H),2.75(dt,1H),2.0−1.9(m,2H),1.9(s,3H),1.8−1.4(m,2H)。
3−アミノピペリジンのN−アルカンスルホニル誘導体は、3−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸第三級ブチルエステルの、不斉体またはラセミ体を、それぞれの塩化アルカンスルホニル(i−PrNEt、CHCl)と反応させ、N−Boc基(CFCOH、CHCl)を脱保護することによって合成した。(3S)−3−(エタンスルホニルアミド)ピペリジン:H−NMR(CDOD):δ(ppm)1.29(t,3H,J=7.4Hz),1.50−1.80(m,2H),1.90−2.10(m,2H),2.89(m,2H),3.05(q,2H,J=7.4Hz),3.27(m,2H),3.40(dのd(br),1H),3.52(m,1H)。3S−メチルスルホニルメタンスルホニルアミド−ピペリジン:H−NMR(CDOD):δ(ppm)2.13−2.30(m,2H),2.40−2.57(m,2H),2.98(m,2H),3.15(s,3H),3.21(m,2H),3.30(br d,1H),3.74(m,1H)。
3−(メチルアミノ)−1−アセチルピロリジンを、3−(メチルアミノ)−1−ベンジルピロリジン(TCI America)から、4つの工程後、調製した:i)(Boc)O、MeOH、室温;ii)H(1atm)、10%Pd/C、EtOH;iii)AcCl、i−PrNEt、CHCl;iv)CFCOH、CHCl。(m/z):C14Oに関する[M+H]理論値、143.12;実測値、143.0。
3−(メチルアミノ)−1−(メタンスルホニル)ピロリジンを、3−(メチルアミノ)−1−ベンジルピロリジンから、4つの工程後、調製した:i)(Boc)O、MeOH、室温;ii)H(1atm)、10%Pd/C、EtOH;iii)CHSOCl、i−PrNEt、CHCl;iv)CFCOH、CHCl。(m/z):C14Sに関する[M+H]理論値、179.08;実測値、179.2。3R−メチルアミノ−1−(メタンスルホニル)ピロリジンを、(3R)−(メチルアミノ)−1−ベンジルピロリジンから、類似の方法で調製した。
テトラヒドロ−3−チオフェンアミン−1,1−ジオキサイドの誘導体は、下記のプロトコル(Loev,B.J.Org.Chem.1961,26,4394−9)に従い、3−スルホレンを、メタノール中の必要条件の1級アミン(触媒KOH、室温)と反応させることによって調製した。N−メチル−3−テトラヒドロチオフェンアミン−1,1−ジオキサイド(TFA塩):H−NMR(DMSO−d):δ(ppm)9.4(brs,2H),4.0−3.8(5重線,1H),3.6−3.5(dd,1H),3.4−3.3(m,1H),3.2−3.1(m,2H),2.5(s,3H),2.4(m,1H),2.1(m,1H)。N−2−(1−ヒドロキシ)エチル−3−テトラヒドロチオフェンアミン−1,1−ジオキサイド:(m/z):C13NOSに関する[M+H]理論値、180.07;実測値、180.2。
N−メチル−テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−アミン−1,1−ジオキサイドを、テトラヒドロ−4H−チオピラン−4−オンから調製した:i)MeNH、NaBH;ii)(Boc)O、MeOH;iii)mCPBA、CHCl、0C;iv)CFCOH、CHCl。(m/z):C13NOSに関する[M+H]理論値、164.07;実測値、164.9。H−NMR(CDOD;TFA塩):δ(ppm)3.4−3.1(m,5H),2.7(s,3H),2.4(brd,2H),2.1(brm,2H)。
1−アセチル−3−(メチルアミノ)ピペリジンを、N−Cbzによって保護された3−メチルアミノ−ピペリジンから調製した:i)AcCl、i−PrNEt、CHCl;ii)H(1atm)、10%Pd/C、EtOH。H−NMR(CDOD):δ(ppm)4.0(m,1H),3.6(m,1H),3.4−3.2(m,2H),3.0(m,1H),2.6(s,3H),2.1(s,3H),1.8−1.6(m,4H)。
1−(メタンスルホニル)−3−(メチルアミノ)ピペリジンを、N−Cbzによって保護された3−メチルアミノ−ピペリジンから、調製した:i)CHSOCl、i−PrNEt、CHCl;ii)H(1atm)、10%Pd/C、EtOH。(m/z):C16Sに関する[M+H]理論値、193.10;実測値、193.0。H−NMR(DMSO−d;TFA塩):δ(ppm)3.4(dd,1H),3.2(m,2H),3.10(s,3H),3.0−2.9(m,2H),2.8(s,3H),1.85−1.75(m,2H),1.6−1.4(m,2H)。
プロリンジメチルアミド、およびイミノジアセトニトリルは、それぞれ、Bachem、およびAldrichから購入した。
ピペラジンのN−誘導体(例えば、1−(メトキシカルボニル)ピペラジン、1−(ジメチルアミノカルボニル)ピペラジン、および1−(ジメチルアミノスルホニル)ピペラジン)は、ピペラジンを、それぞれ、クロロギ酸メチル、クロロギ酸ジメチルアミノ、または塩化ジメチルアミノスルファモイルと反応させることにより、調製した。
1−メチルアミノ−2−メチルスルホニルエタンは、メタノール中で、メチルアミンとメチルビニルスルホンとを反応させることにより、得た。N−[2−(2−メトキシエチルアミノ)エチル]、N−メチル−メタンスルホンアミドは、以下のような順序で、4つの反応工程の後、部分的にN−Boc保護したエタンジアミンから出発して、合成した:i)メチル塩化スルホニル、トリエチルアミン;ii)MeI、CsCO;iii)NaH、1−ブロモ−2−メトキシエタン;iv)CFCOH。
イソニペコタミド(ピペリジン−4−カルボキサミド)、およびプロリンアミドは、Aldrichから購入した。2−ヒドロキシメチルモルホリンは、Tyger Scientific Productから入手できた。
4−ピペリジニルカルバミン酸メチルは、N−Boc保護4−アミノピペリジンとクロロギ酸メチルしの反応に続いてN−Boc基を脱保護することにより、調製した。
カルバミン酸4−ピペリジノール−ジメチル、およびN−ジメチル−N’−(3−ピペリジニル)尿素は、塩化ジメチルカルバモイルと、それぞれ、N−Boc保護4−ピペリジノールまたはN−Boc−3−アミノピペリジンとを反応させることにより、調製した。
3−(メチルアミノ)−1−(ジメチルアミノスルホニル)ピロリジンは、3−(N−メチル−N−Boc−アミノ)ピロリジンと塩化ジメチルスルファモイルとを反応させることにより、得た。
2−(3−ピロリジニル)イソチアゾリジン−1,1−ジオキシドは、トリエチルアミンの存在下にて、N−Boc保護3−アミノピロリジンを塩化3−クロロプロピルスルホニルで処理し、続いて、そのBoc基を脱保護するためにTFA処理することにより、合成した。
(実施例1.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−((S)−2−メトキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
(a.8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オンの調製)
濃塩酸(30mL)を、不均一溶液である、水(170mL)中の2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(82.2g、0.622mol)に、攪拌しながら、添加した。0C(氷浴)に冷却した別のフラスコにおいて、濃塩酸(92mL)を、水(350mL)中のベンジルアミン(100g、0.933mol)の溶液に、ゆっくりと添加した。この2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン溶液を、約20分間攪拌し、水(250mL)で希釈し、次いでベンジルアミン溶液を添加し、次いで水(400mL)中の1,3−アセトンジカルボン酸(100g、0.684mol)の溶液を添加し、次いで水(200mL)中のリン酸水素ナトリウム(44g、0.31mol)の溶液を添加した。このpHを、pH1から約pH4.5までに、40%NaOHを用いて調整した。得られた透明でない薄い黄色の溶液を、一晩攪拌した。次いでこの溶液を、50%塩酸を用いてpH3からpH7.5までの酸性にし、85Cに加熱し、2時間攪拌した。この溶液を、室温に冷却し、40%NaOHを用いてpH12の塩基性にし、DCM(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧濃縮し、標題の中間体を、定量収率で、粘度の高い茶色の油(分析用HPLCに基づいた約95%純度)として生成した。H−NMR(CDCl)δ(ppm)7.5−7.2(m,5H,C),3.7(s,2H,CHPh),3.45(brs,2H,CH−NBn),2.7−2.6(dd,2H,CHCO),2.2−2.1(dd,2H,CHCO),2.1−2.0(m,2H,CHCH),1.6(m,2H,CHCH).(m/z):C1417NOに関する[M+H]計算値、216.14;実験値、216.0。
(b.3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸第三級ブチルエステルの調製)
EtOAc(300mL)中の8−ベンジル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(75g、0.348mol)の溶液に、EtOAc(300mL)中のジカルボン酸ジ−tert−ブチル(83.6g、0.383mol、1.1当量)の溶液を添加した。この得られた溶液およびゆすぎ液(100mLEtOAc)を、窒素の気流下、23gの水酸化パラジウム(20重量%Pd、乾燥基準、炭素担持、約50%の水で湿潤;例、Pearlman触媒)を含む1LのParr社製の水素化反応容器に、添加した。この反応容器を、脱ガス(真空とNとを5回交換)し、60psiの水素ガスで加圧した。シリカの薄相クロマトグラフィーによってモニターしながら、反応が完結するまで、この反応溶液を2日間攪拌し、60psiのH圧を保つために必要に応じてHを再び満した。次いで、溶液を、Celite(登録商標)のパッド(pad)を通して濾過し、減圧濃縮し、標題の中間体を粘性の高い、黄色からオレンジ色の油として定量的に得た。これを、次の工程において、さらなる処理なしに用いた。H NMR(CDCl)δ(ppm)4.5(br,2H,CH−NBoc),2.7(br,2H,CHCO),2.4−2.3(dd,2H,CHCH),2.1(brm,2H,CHCO),1.7−1.6(dd,2H,CHCH),1.5(s,9H,(CHCOCON))。
(c.(1S,3R,5R)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸第三級ブチルエステルの調製)
メタノール(1L)中の前の工程(75.4g、0.335mol)の生成物の溶液に、ギ酸アンモニウム(422.5g、6.7mol)、水(115mL)および65gの活性炭担持のパラジウム(乾燥基準において10%、約50%の水で湿潤;Degussa E101NE/Wタイプ)を、N気流の下、メカニカルスターラーによって攪拌しながら添加した。24時間後と48時間後とに、さらなる部分のギ酸アンモニウム(132g、2.1mol)を、各々の時間において添加した。一度、反応の進行を止め、分析HPLCによってモニターする場合、Celite(登録商標)(>500g)を添加し、得られた濃い懸濁液を濾過し、次いで集めた溶液をメタノール(約500mL)でリンスした。この濾過物を合わせて、全てのメタノールを除去するまで、減圧濃縮した。次いで得られた濁った2相の溶液を、pH2、最終体積が約1.5Lから2.0Lになるまで、1Mリン酸で希釈し、ジクロロメタン(3×700mL)で洗浄した。水層を、40%のNaOH水溶液を用いてpH12まで塩基性にし、ジクロロメタン(3×700mL)で抽出した。合わせた有機層を、MgSOによって乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターによって濃縮し、次いで高真空に放置し、52g(70%)の標題の中間体(一般にN−Boc−エンド−3−アミノトロパン)を白色から薄い黄色の固体として得た。生成物のアミンのエキソに対するエンドの異性体比は、H−NMR分析に基づき>99(分析HPLCにより、>96%純度)であった。H NMR(CDCl)δ(ppm)4.2−4.0(brd,2H,CHNBoc),3.25(t,1H,CHNH),2.1−2.05(m,4H),1.9(m,2H),1.4(s,9H,(CHOCON),1.2−1.1(br,2H).(m/z):C1222に関する[M+H]計算値、227.18;実測値、227.2。分析HPLC(アイソクラチック法;2:98(A:B)から90:10(A:B)まで、5分間にわたって):保持時間=2.14分。
(d.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸の調製)
Haradaら、Chemical & Pharmaceutical Bulletin 1995,43,1912−30の手順に従って、まず最初に、インダゾール−1H−3−カルボン酸を、この酸をメタノール(これは、数滴の濃硫酸を含有する)中で還流することにより、そのメチルエステル(純度>95%)に変換した。(m/z):[M+H]、177.0。H−NMR分光法(CDOD;δ(ppm)8.0(1H,d),7.5(1H,d),7.4(1H,t),7.2(1H,t),3.9(3H,s)。このエステルを、THFを還流しつつ、ヨウ化イソプロピルおよびカリウム第三級ブトキシドで処理して、1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルエステルを得た。TLC(3/1のヘキサン/EtOAc中でのR=0.45)。H−NMR(CDOD):δ(ppm)8.1−8.0(1H,d),7.6(1H,d),7.4(1H,t),7.2(1H,t),5.0(1H,5重線),3.9(s,3H),1.5(6H,d)。このN−イソプロピルメチルエステルを、1M NaOH/THF中で、周囲温度で、加水分解して、表題中間体を得た。(m/z):[M+Na]、226.07。H−NMR(CDOD):δ(ppm)8.1−8.0(1H,d),7.6(1H,d),7.4(1H,t),7.2(1H,t),5.0(1H,5重線),1.5(6H,d)。
(e.(1S,3R,5R)−3−[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボニル)アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸第三級ブチルエステルの調製)
塩化チオニル(30.2mL;0.414mol)の添加の前に、トルエン(500mL)中の1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸(56.35g;0.276mol)の懸濁液を、攪拌し、5分間加熱した。100℃において15分間加熱後、この混合物は均一溶液になり、そしてこの溶液を同じ温度においてさらに90分攪拌し続けた。別の反応フラスコに中に、工程cにおいて調製されたように(1S,3R,5R)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸第三級ブチルエステル(62.43g;0.276mol)を、250mLのトルエン中に溶解し、次いで250mLの水中に溶解した水酸化ナトリウム(66.3g)を添加した。この2相の混合物を、氷浴中において冷却した。上で調製されたインダゾールの酸塩化物の溶液を、室温において冷却し、15分にわたってこの2相の溶液に添加し、そしてこの溶液を氷浴中において激しく攪拌した。1.5時間攪拌した後、この反応混合物を、分液漏斗に移した。まず始めに水層をトルエン層(取っておいた)から分離し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。このトルエン層を減圧濃縮し、得られた残渣を、有機抽出液(1L;EtOAc)中に溶解した。この溶液を、1M HPO(400mL)、飽和NaHCO(400mL)で洗浄し、次いでブライン溶液(400mL)で洗浄した。MgSOによる乾燥後、この有機溶液を、減圧下乾燥状態までエバポレートし、119.2gの標題の中間体を得た。H−NMR(DMSO−d):δ(ppm)1.41(s,9H),1.51(d,6H),1.82(m,2H),1.97(bs,4H),2.09(m,2H),4.10(m,3H),5.10(七重線,1H),7.23(t,1H),7.42(t,1H),7.79(d,1H),7.82(d,1H),8.18(d,1H)。(m/z):C2332に関する[M+H]計算値:413.26;実測値、413.1。保持時間(分析HPLC:2−95%MeCN/HO、6分にわたって)=4.85分。
(f.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの調製)
工程(e)の生成物である(1S,3R,5R)−3−[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボニル)アミノ]−8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸第三級ブチルエステルを、ジクロロメタン(200mL)中に溶解し、氷浴中において冷却し、それから200mLのトリフルオロ酢酸と混合した。この反応混合物を、1時間、周囲温度において攪拌した。次いでこの溶液を、フラスコ中のエチルエーテル(2L)に、攪拌しながら滴下し、モノ(トリフルオロ酢酸)塩(2工程について収率87%)として、標題の中間体102.7gを得た。H−NMR(DMSO−d):δ(ppm)1.54(d,6H),2.05(m,2H),2.24(m,6H),4.03(s,2H),4.12(q,1H),5.09(七重線,1H),7.28(t,1H),7.45(t,1H),7.81(d,1H),8.00(d,1H),8.11(d,1H),8.54(bd,2H).(m/z):C1824Oに関する[M+H]計算値、313.20;実測値、313.1。保持時間(分析HPLC:2−95%MeCN/HO、6分間にわたって)=2.65分。
(g.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−((S)−2−メトキシメチルピロリジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドモノトリフルオロ酢酸塩(64mg、0.15mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.078ml、0.45mmol)のメタノール(1.5ml)撹拌溶液に、(S)−2−メトキシメチルピロリジン(0.15mmol)を加えた。引き続いて、1,3−ジブロモプロパノール(0.015ml、0.15mmol)を加え、その反応混合物を、16時間にわたって、65℃まで加熱した。この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸/水(1:1、1ml)で希釈し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2741に関する[M+H]計算値、484.33;実測値、484.3。保持時間(分析用HPLC)=2.04分間。
(実施例2〜4)
工程(g)において、(S)−2−メトキシメチルピロリジンを適切な試薬で置き換えること以外は、実施例1で記述したプロセスと類似のプロセスを使用して、実施例2〜4の化合物を調製した。
実施例2:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[4−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミドの合成;(m/z):C3044に関する[M+H]計算値、553.35;実測値 553.7。保持時間(分析用HPLC)=2.02分間。
実施例3:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成;(m/z):C2640Sに関する[M+H]計算値、533.29;実測値 533.3。保持時間(分析用HPLC)=2.03分間。
実施例4:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{3−[(2−シアノ−エチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミドの合成;(m/z):C2536に関する[M+H]計算値、453.30;実測値 453.2。保持時間(分析用HPLC)=2.00分間。
(実施例4:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{3−[(2−シアノ−エチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミドの代替合成)
(a.3−ヒドロキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}−スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの調製)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドトリフルオロ酢酸塩(これは、実施例1の工程(f)において、調製した)(200mg、0.47mmol)およびDIPEA(0.082ml、0.47mmol)のエタノール(4ml)撹拌溶液に、室温で、エピブロモヒドリン(0.06ml、0.70mmol)を加えた。その反応混合物を12時間撹拌し、次いで、さらに、エピブロモヒドリン(2×0.06ml、0.70mmol)を加えた。さらに72時間後、この反応混合物を真空中で濃縮して、粗油状物を得、これを、さらに精製することなく、使用した。
あるいは、以下の様式で、3−ヒドロキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}−スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンもまた調製した。1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドトリフルオロ酢酸塩(これは、実施例1の工程(f)で調製した)(3.00g、9.62mmol)のエタノール(50ml)撹拌溶液に、室温で、エピブロモヒドリン(1.65ml、19.23mmol)を加えた。その反応混合物を96時間撹拌し、次いで、さらに、エピブロモヒドリン(0.165ml、1.92mmol)を加えた。さらに4時間後、この反応混合物を真空中で濃縮して、粗油状物(4.29g)を得、これを、さらに精製することなく、使用した。(m/z):C2129に関する[M+H]計算値、369.23;実測値 368.9。[M]1H NMR(DMSO):1.47(d,6H),2.19−2.40(m,8H),3.85−4.05(m,3H),4.21−4.43(m,3H),4.57−4.73(m,2H),5.10(sept,1H),6.22(d,1H),7.31(m,1H),7.43(m,1H),7.82(d,1H),8.03(m,1H),8.16(d,1H)。
(b.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{3−[(2−シアノ−エチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミドの合成)
メタノール(4ml)中の3−ヒドロキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}−スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(先の工程の生成物)(0.47mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.245ml、1.41mmol)に、3−メチルアミノプロパンニトリル(0.066ml、0.71mmol)を加えた。その反応混合物を、加熱ブロックにて、65℃で、16時間振盪した。さらに、3−メチルアミノプロパンニトリル(2×0.066ml、0.71mmol)を加え、20時間後、この反応混合物を冷却し、真空中で濃縮し、酢酸/水(1:1、3ml)で希釈し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2536に関する[M+H]計算値、453.30;実測値 453.2。保持時間(分析用HPLC)=2.00分間。
(実施例5:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−ジメチルカルバモイルピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
3−ヒドロキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(これは、実施例4、工程(a)で調製した)(42mg、0.10mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.017ml、0.15mmol)のエタノール(2ml)溶液に、ピペラジン−4−ジメチル尿素(23mg、0.15mmol)を溶解した。その反応混合物を、加熱ブロックにて、80℃で、16時間振盪した。この反応混合物を真空中で濃縮し、水(1.5ml)中の50%酢酸で希釈し、そして分取HPLC(5〜75%の勾配)で精製して、白色固形物として、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩(56mg)を得た。(m/z):C2843に関する[M+H]計算値、526.35;実測値 526.4。保持時間(分析用HPLC)=1.92分間。
(実施例6:[1−(2−ヒドロキシ−3−{(1S,3R,5R)−3−[(1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボニル)−アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}プロピル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸メチルエステルの合成)
3−ヒドロキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(これは、実施例4、工程(a)で調製した)(32mg、0.075mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.065ml、0.37mmol)のDMF(2ml)溶液に、カルバミン酸ピロリジン−3−NH−メチル(モノTFA塩;39mg、0.15mmol)を溶解した。その反応混合物を、加熱ブロックにて、80℃で、16時間振盪した。この反応混合物を真空中で濃縮し、水(1.5mL)中の50%酢酸で希釈し、そして分取HPLC(5〜75%の勾配)で精製して、白色固形物として、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩(35mg)を得た。(m/z):C2740に関する[M+H]計算値、513.32;実測値 513.4。保持時間(分析用HPLC)=1.98分間。
(実施例7:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−2−メトキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
(a.3−メトキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]−アミノ}スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの調製)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドTFA塩(これは、実施例1、工程(f)で調製した)(7.00g、16.43mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2.86ml、16.43mmol)の撹拌溶液に、室温で、エピブロモヒドリン(2.81ml、32.86mmol)を加えた。その反応混合物を72時間撹拌し、そして真空中で濃縮して、粗油状物(11.7g、質量で63%生成物と仮定)(これには、ジイソプロピルエチルアミン塩が混入している)を得た。この粗油状物の試料(1.5g)をジクロロメタン(45ml)に懸濁し、そして0℃まで冷却した。カリウム第三級ブトキシド(472mg、4.21mmol)を加え、続いて、ヨウ化メチル(0.145ml、2.32mmol)を加え、この反応混合物を室温まで温めた。30分後、この反応混合物を0℃まで冷却し、追加量のカリウム第三級ブトキシド(2×236mg、2.10mmol)およびヨウ化メチル(2×0.145ml、2.32mmol)を加えた。1時間後、分析用HPLCにより、出発物質の主要生成物へのおよそ90%の変換が明らかとなった。その反応混合物を、水(20ml)を加えることによりクエンチし、そしてジクロロメタン(50ml)で希釈した。層分離し、そして水層を、ジクロロメタン(50ml)およびクロロホルム(25ml)でさらに抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗生成物を得、これを、さらに精製することなく(1g、HPLCによる85%純度)を得た。
(b.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−2−メトキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
先の工程の粗生成物(64mg)およびジイソプロピルエチルアミン(0.131ml、0.755mmol)のエタノール(1.5ml)溶液に、N−メチルスルホニルピペラジン(70mg、0.252mmol)を加えた。その反応混合物を、加熱ブロックにて、80℃で、16時間振盪した。この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸/水(1:1、1ml)で希釈し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2742Sに関する[M+H]計算値、547.31;実測値 547.2。
(実施例8:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
(a.1−クロロ−(R)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロパンの調製)
ピペラジンスルホンアミドTFA(10.0g、35.9mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(6.26ml、35.9mmol)のエタノール(150ml)撹拌溶液に、室温で、(R)−エピクロロヒドリン(3.10ml、39.5mmol)を加えた。その反応混合物を18時間撹拌し、追加量の(R)−エピクロロヒドリン(0.28ml、3.6mmol)を加え、さらに3時間撹拌した。この反応混合物を真空中で濃縮し、白色固形物をエタノール(150ml)に懸濁し、そして2日間撹拌した。この固形物を濾過により集め、そして冷エタノールで洗浄して、白色固形物として、表題化合物(5.69g)を得、これを、さらに精製することなく、使用した。(m/z):C17ClNSに関する[M+H]計算値、257.07;実測値 257.2。H NMR(DMSO−d):δ(ppm)2.37(dd,1H),2.45(dd,1H),2.50−2.58(m,4H),2.86(s,3H),3.09(m,4H),3.55(dd,1H),3.65(dd,1H),3.84(m,1H),5.09(d,1H)。
(b.1−[(2R)−オキシラニルメチル]−4−メタンスルホニルピペラジンの調製)
1−クロロ−(R)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロパン(先の工程の生成物)(5.69g、22.2mmol)の激しく撹拌したTHF/水(150mL/35mL)溶液に、水酸化ナトリウム(1.07g、26.7mmol)を加えた。その反応混合物を35分間撹拌し、およそ50mLの容量まで真空中で濃縮し、クロロホルム(200ml)で希釈し、そして1M NaOH(2×70ml)およびブライン(70ml)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、そして真空中で濃縮して、白色結晶性固形物を得、次いで、これを、熱EtOAc/ヘキサン(1:1、800ml)から再結晶して、白色結晶性固形物として、表題中間体(2.62g)を得た。(濾液は、さらに再結晶でき、追加生成物物質が得られた)。ESMS(C16S):計算値.221.10;実測値 221.3(m/z):[M+H];H NMR(DMSO−d):δ(ppm)2.22(dd,1H),2.45−2.60(m,5H),2.69−2.75(m,2H),2.87(s,3H),3.02(m,1H),3.11(m,4H)。
(c.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
1−[(2R)−オキシラニルメチル]−4−メタンスルホニルピペラジン(先の工程の生成物)(585mg、2.66mmol)のトルエン(12ml)溶液を1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(830mg、2.66mmol)に加え、その混合物を、98℃で、16時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、真空中で濃縮し、水中の50%酢酸(これは、10%TFA(12ml)を含有する)で希釈し、そして分取HPLCで精製して、白色固形物として、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩(525mg)を得た。(m/z):C2640Sに関する[M+H]計算値、533.29;実測値 533.5。保持時間(分析用HPLC:6分間にわたって、2〜40%MeCN/HO)=4.03分間;H NMR(CDOD):δ(ppm)1.55(d,6H),2.41(m,6H),2.55−2.63(m,2H),2.92(s,3H),3.10−3.40(m,6H),3.82(bs,4H),4.16−4.24(m,3H),4.66(m,1H),4.99(sept,1H),7.22(t,1H),7.39(t,1H),7.62(d,1H),8.12(d,1H)。
(実施例9:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]−オクタ−3−イル}アミドの合成)
(a.1−クロロ−(S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロパンの調製)
ピペラジンスルホンアミド(87.3g、0.532mol)のエタノール(1.33L)撹拌溶液に、室温で、(S)−エピクロロヒドリン(48.0ml、0.612mol)を加えた。その反応混合物を18時間撹拌し、形成された白色固形沈殿物を濾過により集め、そしてエタノールで洗浄して、白色固形物として、表題中間体(107.76g)を得、これを、さらに精製することなく、使用した。(m/z):C17ClNSに関する[M+H]計算値、257.07;実測値 257.2。H NMR(DMSO−d):δ(ppm)2.37(dd,1H),2.45(dd,1H),2.50−2.58(m,4H),2.86(s,3H),3.09(m,4H),3.55(dd,1H),3.65(dd,1H),3.84(m,1H),5.09(d,1H)。
(b.1−[(2S)−オキシラニルメチル]−4−メタンスルホニルピペラジンの調製)
先の工程の生成物(118.13g、0.461mol)の激しく撹拌したTHF/水(1200mL/300ml)溶液に、0℃で、水酸化ナトリウム(22.15g、0.534mol)を加えた。その反応混合物を90分間撹拌し、そして層分離した。有機層を真空中で濃縮し、ジクロロメタン(1500ml)で希釈し、そして先に分離した水層と1M NaOH(500ml)との混合物で洗浄した。この有機層を、さらに、1M NaOH(500ml)およびブライン(500ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして真空中で濃縮して、白色結晶性固形物を得、これを、熱EtOAc/ヘキサン(1:1、800ml)から再結晶して、白色結晶性固形物として、表題化合物(43.33g)を得た。(濾液は、さらに再結晶でき、追加生成物物質が得られた)。(m/z):C16Sに関する[M+H]計算値、221.10;実測値 221.3。H NMR(DMSO−d):δ(ppm)2.22(dd,1H),2.45−2.60(m,5H),2.69−2.75(m,2H),2.87(s,3H),3.02(m,1H),3.11(m,4H)。
(c.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]−オクタ−3−イル}アミドの合成)
1−[(2S)−オキシラニルメチル]−4−メタンスルホニルピペラジン(先の工程の生成物)(0.44g、9.10mmol)のトルエン(30ml)溶液を1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(2.83g、9.10mmol)に加え、その混合物を、98℃で、16時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、真空中で濃縮し、水中の50%酢酸(これは、10%TFA(20ml)を含有する)で希釈し、そして分取HPLCで精製して、白色固形物として、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩(1.83g)を得た。(m/z):C2640Sに関する[M+H]計算値、533.29;実測値 533.5。保持時間(分析用HPLC:6分間にわたって、2〜40%MeCN/HO)=4.03分間;H NMR(CDOD):δ(ppm)1.55(d,6H),2.41(m,6H),2.55−2.63(m,2H),2.92(s,3H),3.10−3.40(m,6H),3.82(bs,4H),4.16−4.24(m,3H),4.66(m,1H),4.99(sept,1H),7.22(t,1H),7.39(t,1H),7.62(d,1H),8.12(d,1H)。
(実施例10:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(4−カルバモイルメチルモルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミドの合成)
(a.2−クロロメチルモルホリンの調製)
文献(Araki,K.ら、J.Med.Chem.1993,36,1356−63;Nishimura,Y.ら、Chem.& Pharm.Bull.1990,38,2190−6)で報告された手順に従って、2−クロロメチルモルホリンを合成し、その第二級アミンを、(Boc)O(これは、室温で、メタノールに溶解した)で処理することにより、N−Boc基として保護した。
(b.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(4−(第三級ブトキシカルボニル)モルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミドの調製)
アセトニトリル50mLに溶解した1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドモノトリフルオロ酢酸塩(これは、実施例1、工程(f)で調製した)(2g;4.7mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1.3g、9.4mmol)および2−クロロメチルモルホリン(先の工程の生成物)(1.2g、5.1mmol)を加えた。その反応混合物を、85℃で、24時間撹拌し、そして水(100ml)でクエンチする前に、室温まで冷却した。この混合物をジクロロメタン(300ml)で希釈し、そして分液漏斗に移した。振盪した後、有機層を集め、そしてブライン溶液(100ml)で洗浄した。それをMgSOで乾燥し、そして真空中で蒸発させて、淡黄色油状物として、表題中間体を得、これを、さらに精製することなく、使用した。(m/z):C2841に関する[M+H]計算値、512.33;実測値 512.4。
(c.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(モルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミドの調製)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(4−(第三級ブトキシ−カルボニル)モルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミド(先の工程の生成物)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、続いて、トリフルオロ酢酸を加えた。室温で、30分間撹拌した後、その混合物を真空中で蒸発させて、淡黄色油状物を得た。それを50%アセトニトリル水溶液(5%TFA)に溶解し、そして分取HPLCで分取して、表題中間体のトリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2333に関する[M+H]計算値、412.27;実測値 412.6。保持時間(分析用HPLC:6分間にわたって、10〜40%MeCN/HO)=3.9分間。
(d.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(4−カルバモイルメチルモルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミドの合成)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(モルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミド(先の工程の生成物)(0.1g、0.19mmol)をエタノール(10ml)(これは、ジイソプロピルエチルアミン(0.066ml、0.38mmol)を含有する)に溶解し、続いて、ブロモアセトアミド(26mg、0.21mmol)を加えた。その混合物を、90℃で、12時間加熱し、そして真空中で濃縮して、淡黄色油状物を得た。それを分取して、表題化合物のビストリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2536に関する[M+H]計算値、469.29;実測値 469.2。保持時間(分析用HPLC)=2.28分間。
(実施例11:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
(a.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの調製)
3−ヒドロキシ−3’−{[1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−イル)カルボニル]アミノ}スピロ[アゼチジン−1,8’−(1S,3R,5R)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(これは、実施例4、工程(a)で調製した)(0.365g、0.8mmol)を含有するエタノール(5ml)の溶液に、THF中のメチルアミン(41%、0.27ml)を加えた。その混合物を、90℃で、3日間撹拌し、そして真空中で濃縮して、表題中間体を得た。生成物を、さらに精製することなく、次の工程で使用した。
(b.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(先の工程の生成物)(0.4g、1mmol)を含有するジクロロメタン(5ml)の冷却溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.18ml、1.2mmol)を加え、次いで、塩化メタンスルホニル(0.082ml、1.05mmol)を加えた。その混合物を、水でクエンチする前に、氷浴にて、1時間撹拌し、そして真空中で濃縮した。残渣を50%酢酸水溶液に溶解し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のモノトリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2335Sに関する[M+H]計算値、478.25;実測値 478.2。保持時間(分析用HPLC)=3.0分間。
(実施例12:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(アセチル−メチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(実施例11、工程(a)の生成物)(0.4g、1mmol)を含有するDMF(5ml)の冷却溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.21ml、1.2mmol)を加え、次いで、塩化アセチル(0.075ml、1.05mmol)を加えた。その混合物を、水でクエンチする前に、氷浴にて、1時間撹拌し、そして真空中で濃縮した。残渣を50%酢酸水溶液に溶解し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のモノフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2435に関する[M+H]計算値、442.28;実測値 442.2。保持時間(分析用HPLC)=2.9分間。
(実施例13:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(ホルミル−メチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ−[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(実施例11、工程(a)の生成物)(0.4g、1mmol)を含有する純粋なギ酸エチル(5ml)の溶液を、80℃で、2時間撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、50%酢酸水溶液に溶解し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のモノトリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2333に関する[M+H]計算値、428.27;実測値 428.2。保持時間(分析用HPLC)=1.4分間。
(実施例14:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
(a.(S)−1−(ベンジル−メチル−アミノ)−3−クロロプロパン−2−オールの調製)
N−ベンジルメチルアミン(13.95ml、108.1mmol)and(S)−2−クロロメチルオキシラン(通例、(S)−エピクロロヒドリン)(8.48ml、108.1mmol)をヘキサン(40ml)に溶解し、そして16時間撹拌した。次いで、その溶液をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、これは、10%メタノール/90%ジクロロメタンで溶出する)にかけた。生成物を含有する画分を濃縮して、油状物(19.7g)として、表題中間体を得た。H−NMR(DMSO d6,299.96MHz):δ(ppm)2.01(s,3H),2.2−2.4(m,2H),3.21−3.5(m,3H),3.53−3.6(m,1H),3.65−3.75(m,1H),4.95(d,1H),7.0−7.25(m,5H)。(m/z):C1116ClNOに関する[M+H]計算値、214.10;実測値 214.1。
(b.((S)−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)メチルカルバミン酸 第三級ブチルエステルの調製)
(S)−1−(ベンジル−メチル−アミノ)−3−クロロプロパン−2−オール(先の工程の生成物)(8.4g、39.3mmol)を酢酸エチル(75ml)に溶解し、次いで、二炭酸ジ第三級ブチル(9.3g、43.23mmol)および水酸化パラジウム(2.5g)を加えた。その混合物を、水素(60atm)下にて、12時間振盪した。この混合物をセライト(登録商標)床で濾過し、そして減圧下にて乾燥状態まで濃縮した。得られた油状物をシリカで濾過し、ヘキサンで溶出し、続いて、ジクロロメタンで溶出し、続いて、ジエチルエーテルで溶出した。エーテル層を濃縮して、油状物として、表題中間体(7.1g)を得た。H−NMR(DMSO d,299.96MHz):δ(ppm)1.35−1.46(s,9H),2.81−2.85(s,3H),2.95−3.1(m,1H),3.3−3.6(m,3H),3.67−3.85(m,1H),5.25−5.4(m,1H)。(m/z):C18ClNOに関する[M+H−Boc]計算値、123.10;実測値 123.1。
(c.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(N−第三級ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの調製)
メタノール12mLに溶解した1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドモノトリフルオロ酢酸塩(1.3g、3.0mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.57ml、9.0mmol)および((S)−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)メチルカルバミン酸第三級ブチルエステル(先の工程の生成物)(1g、4.49mmol)を加えた。その混合物を、90℃で、32時間撹拌し、そして真空中で蒸発させて、淡黄色油状物を得た。それを、フラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(これは、ジクロロメタン中の10%メタノールで溶出する)で精製して、表題中間体(1.2g)を得た。
(d.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(S)−2−ヒドロキシ−3−(メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの調製)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(N−第三級ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(先の工程の生成物)をジクロロメタン10mLに溶解し、続いて、トリフルオロ酢酸(10ml)を加えた。その混合物を10分間撹拌し、そして真空中で濃縮した。濃縮物をエーテルで洗浄し、真空乾燥して、表題中間体のビストリフルオロ酢酸塩を得、これを、さらに処理することなく、次の工程で使用した。
(e.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの合成)
先の工程の生成物(0.54g、0.86mmol)を含有するジクロロメタン(4ml)の冷却溶液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(0.448ml、3mmol)を加え、次いで、塩化メタンスルホニル(0.07ml、0.9mmol)を加えた。その混合物を、水でクエンチする前に、氷浴中にて、1時間撹拌し、そして真空中で濃縮した。残渣を50%酢酸水溶液に溶解し、そして分取HPLCで精製して、表題化合物のモノトリフルオロ酢酸塩を得た。(m/z):C2335Sに関する[M+H]計算値、478.25;実測値 478.2。保持時間(分析用HPLC)=3.0分間。
(実施例15:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[(ピリジン−4−カルボニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミドの合成)
(a.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−ヒドロキシ−プロピル]−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミドの調製)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(3.15g、10mmol)のエタノール溶液(100ml)を、250mLフラスコ中にて、22℃で、撹拌した。2−オキシラニルメチル−イソインドール−1,3−ジオン(通例、エポキシプロピル−フタルイミド)(3.07g、15mmol)を加え、その溶液を、48時間にわたって、80℃まで加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして酢酸エチル(200ml)を加えた。飽和NaHCOおよび飽和NaCl溶液での水性洗浄が完了した後、有機物を合わせ、そしてMgSOで乾燥した。濾過後、真空中で揮発性物質を除去して、黄色固形物として、表題中間体(5.5g)を得た。(m/z):C2939に関する[M+H]計算値、516.26;実測値 516.5。保持時間(分析用HPLC:6分間にわたって、10〜70%MeCN/HO)=3.18分間。
(b.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミドの調製)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−ヒドロキシ−プロピル]−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド(先の工程の生成物)(3.0g、5.8mmol)のエタノール溶液(80ml)を、250mLフラスコにて、22℃で、撹拌した。純粋状態のヒドラジン溶液(3.07g、15mmol)を加え、その混合物を、16時間にわたって、80℃まで加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして濾過して、不溶性物質を除去した。真空中で濾液を蒸発させると、黄色固形物として、表題中間体(2.5g)が得られた。(m/z):C2939に関する[M+H]計算値.386.26;実測値 386.2。保持時間(分析用HPLC:6分間にわたって、10〜70%MeCN/HO)=1.85分間。
(c.1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[(ピリジン−4−カルボニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミドの合成)
0℃まで冷却した1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(2−ヒドロキシ−3−メチルアミノプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミド(先の工程の生成物)(42mg、0.10mmol)のジクロロメタン撹拌溶液(5ml)に、マイクロピペットを経由して、固形物としてのピリジン−4−カルボン酸塩化物(21mg、0.12mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.021ml、0.12mmol)を加えた。その反応混合物を、0℃で、5分間撹拌し、次いで、室温まで温め、そして16時間撹拌した。それを、真空中で濃縮し、50%酢酸水溶液(1.5ml)で希釈し、そして分取HPLC(5〜75%の勾配)で精製して、白色固形物として、表題化合物のモノトリフルオロ酢酸塩(22mg)を得た。(m/z):C2734に関する[M+H]計算値、491.28;実測値 491.1。保持時間(分析用HPLC)=1.91分間。
(実施例16:1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−アミドの合成)
1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[(ピリジン−4−カルボニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミド(実施例15の生成物)(42mg、0.10mmol)のDMF溶液(5ml)に、マイクロピペットを経由して、ギ酸エチル(0.01ml、1.2mmol)を加えた。その反応混合物を密封し、そして80℃で、16時間振盪した。それを、真空中で濃縮し、50%酢酸水溶液(1.5mL)で希釈し、そして分取HPLC(5〜75%の勾配)で精製して、白色固形物として、表題化合物のモノトリフルオロ酢酸(35mg)を得た。(m/z):C2231に関する[M+H]計算値、414.25;実測値 414.1。保持時間(分析用HPLC)=2.04分間。
(実施例17:本発明の化合物)
実施例1〜16の手順およびそれらのバリエーションを使用して、表I〜Xの化合物を調製し、そして質量分析法により特徴付けた。純粋な立体異性体として調製された化合物を含む表において、星印を付けた炭素原子のキラリティーは、星印を付けた欄で示されている。表I〜Xの化合物において、インダゾール−カルボキサミド基は、アザビシクロ−オクタン基に対して、エンド立体配置である。
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(実施例18:5−HT4(c)ヒトレセプターにおける放射性リガンド結合アッセイ)
(a.5−HT4(c)の膜調製)
ヒト5−HT4(c)レセプターのcDNAを安定にトランスフェクトしたHEK−293(ヒト胎児腎臓)細胞([H]−GR113808の膜放射性リガンド結合アッセイを用いて決定した場合、Bmax=約6.0pmol/mgタンパク質)を、10%ウシ胎児血清(FBS)(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号10437)、2mM L−グルタミンおよび1mLあたり(100単位)ペニシリン−(100μg)ストレプトマイシン(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号15140)を補った4,500mg/L D−グルコースおよび塩酸ピリドキシンを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(GIBCO−Invitrogen Corp.,Carlsbad CA:カタログ番号11965)中、T−225フラスコに5%CO、37℃の加湿インキュベーターで培養した。細胞を、培地中に1mLあたり800μgのジェネテシン(geneticin)(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号10131)の添加により連続的な選択圧下で培養した。
細胞をおおよそ60〜80%のコンフルエントまで培養した(35より少ない継代培養数)。播種前の20〜22時間に、細胞を無血清のDMEMで2回洗浄し、提供した。この膜調製のすべての工程を氷上で行った。この細胞単層を、穏やかな機械的振動および25mLピペットを用いる粉砕により取り出した。細胞を1000rpm(5分)の遠心により収集した。
膜調製のために、細胞のペレットを氷冷した50mMの4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES)、pH 7.4(膜調製緩衝液)(40mL/全細胞は、30〜40のT225フラスコから与えられる)中に再懸濁し、そして氷上でポリトロン粉砕機(設定19で10秒を2回)を用いてホモジナイズした。この結果として生じるホモジネートを、4℃、1200gで5分間遠心した。このペレットを捨て、そして上清を40,000g(20分)で遠心した。このペレットを膜調製緩衝液で再懸濁し、40,000g(20分)で遠心することにより1度洗浄した。この最終ペレットを50mM HEPES、pH 7.4(アッセイ緩衝液)(1mLあたり1つのT225フラスコ等量)に再懸濁した。この膜懸濁液のタンパク濃度を、Bradfordの方法(Bradford、1976年)により決定した。膜を−80℃でアリコート中に凍結保存した。
(b.放射リガンド結合アッセイ)
放射リガンド結合アッセイを、0.025%ウシ血清アルブミン(BSA)を含む50mM HEPES pH 7.4に、2μgの膜タンパクを含む総アッセイ容量400μLで、1.1mLの96−ディープウェル ポリプロピレンアッセイプレート(Axygen)において行った。放射リガンドのK値を決定するための飽和結合実験を、0.001nM〜5.0nMの範囲の8〜12の異なる濃度で[H]−GR113808(Amersham Inc.,Bucks,UK:カタログ番号TRK944;比活性約82 Ci/mmol)を用いて行った。化合物のpK値を決定するための置換アッセイを、0.15nMの[H]−GR113808および10pM〜100μMの範囲の11の異なる化合物濃度で行った。
試験化合物を、DMSO中に10mMストック溶液として入れ、そして0.1%BSAを含む25℃、50mM HEPES pH 7.4中に400 μMに希釈し、それから系列希釈(1:5)を同じ緩衝液で作った。非特異的結合を1μMの非標識体GR113808の存在によって決定した。アッセイを、室温で60分間インキュベートし、それからこの結合反応を、0.3%ポリエチレンイミンに前もって浸した96−ウェル GF/Bガラス繊維フィルタープレート(Packardb BioScience Co.,Meriden,CT)上に急速濾過することにより停止した。このフィルタープレートを、非結合性の放射活性を除くために、濾過緩衝液(氷冷した50mM HEPES、pH7.4)で3回洗浄した。プレートを乾燥し、35μLのMicroscint−20液体シンチレーション溶液(Packard BioScience Co.,Meriden,CT)を各ウェルに加え、このプレートをPackard Topcount液体シンチレーションカウンター(Packard BioScience Co.,Meriden,CT)で算出した。
結合データを、1部位の競合のための3パラメーターモデルを用いるGraphPad
Prism Softwareパッケージ(GraphPad Software,Inc.,San Diego,CA)で、非線形回帰解析により解析した。1μMのGR113808の存在により決定した場合、このBOTTOM(曲線の最小)を非特異的結合の値に固定した。試験化合物のK値をPrismでベストフィットIC50値から計算し、放射リガンドのK値を、Cheng−Prusoff式(ChengおよびPrusoff、Biochemical Pharmacology,1973,22,3099〜108)を用いて計算した(K=IC50/(1+[L]/K)、ここで[L]は[H]−GR113808の濃度である)。この結果をK値の10の負対数、pKとして表す。
本アッセイにおいて高いpK値を有する試験化合物は、5−HTレセプターに対して高い結合親和性を有する。本アッセイにおいて試験された本発明の化合物は、約6.9〜約9.5の範囲、代表的には約7.0〜約8.6の範囲でpK値を有した。
(実施例19:5−HT3Aヒトレセプターにおける放射性リガンド結合アッセイ:レセプターサブタイプ選択性の決定)
(a.5−HT3Aの膜調製)
ヒト5−HT3AレセプターのcDNAを安定にトランスフェクトしたHEK−293(ヒト胎児腎臓)細胞をMichael Bruess博士(University of Bonn,GDR)から得た([H]−GR65630の膜放射性リガンド結合アッセイを用いて決定した場合、Bmax=約9.0pmol/mgタンパク質)。細胞を、10%加熱非活性化ウシ胎児血清(FBS)(Hyclone,Logan,UT:カタログ番号SH30070.03)および1mLあたり(50単位)ペニシリン−(50μg)ストレプトマイシン(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号15140)を補った50%ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(GIBCO−Invitrogen Corp.,Carlsbad,CA:カタログ番号11965)および50%ハムF12(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号11765)中T−225フラスコまたは細胞ファクトリー(cell factory)で、5%CO、37℃の加湿インキュベーターで培養した。
細胞をおおよそ70〜80%のコンフルエントまで培養した(35より少ない継代培養数)。この膜調製のすべての工程を氷上で行った。細胞を採取するために、培地を吸引し、そして細胞をCa2+、Mg2+を含まないダルベッコリン酸緩衝化生理食塩水(dPBS)で洗った。この細胞単層を穏やかな機械的振動により取り出した。細胞を1000rpm(5分)の遠心により収集した。膜調製のその後の工程は、5−HT4(c)レセプターを発現している膜のための上記に記載するプロトコルに続いた。
(b.放射性リガンド結合アッセイ)
放射性ラジオリガンドアッセイを、0.025%BSAを含む50mM HEPES pH 7.4アッセイ緩衝液中に、1.5〜2μg膜タンパクを含む総アッセイ容量200μLで、96ウェルポリプロピレンアッセイプレートにおいて行った。放射リガンドのK値を決定するための飽和結合実験を、0.005nM〜20nMの範囲の12の異なる濃度で[H]−GR65630(PerkinElmer Life Sciences Inc.,Boston,MA:カタログ番号NET1011;比活性約85 Ci/mmol)を用いて行った。化合物のpK値を決定するための置換アッセイを、0.50nMの[H]−GR65630および10pM〜100μMの範囲の11の異なる化合物濃度で行った。化合物を、DMSO中に10mMストック溶液として入れ(セクション3.1を参照せよ)、0.1%BSAを含む25℃、50mM HEPES pH 7.4中に400μMに希釈し、次いで系列希釈(1:5)を同じ緩衝液で作った。非特異的結合を10μMの非標識体MDL72222の存在により決定した。アッセイを、室温で60分間インキュベートし、次いでこの結合反応を、0.3%ポリエチレンイミンに前もって浸した96−ウェル GF/Bガラス繊維フィルタープレート(Packard BioScience Co.,Meriden,CT)上に急速濾過することにより停止した。このフィルタープレートを、非結合性の放射活性を除くために、濾過緩衝液(氷冷した50mM HEPES、pH7.4)で3回洗浄した。プレートを乾燥し、35μLのMicroscint−20液体シンチレーション溶液(Packard BioScience Co.,Meriden,CT)を各ウェルに加え、このプレートをPackard Topcount液体シンチレーションカウンター(Packard BioScience Co.,Meriden,CT)で算出した。
結合データを、K値を決定するために上記に記載する非線形回帰解析を用いて解析した。10μMのMDL72222の存在により決定した場合、このBOTTOM(曲線の最小)を非特異的結合の値に固定した。Cheng−Prusoff式の[L]の量を、[H]−GR65630の濃度と定義した。
5−HTレセプターサブタイプに対する5−HTレセプターサブタイプ選択性を、K(5−HT3A)/K(5−HT4(c))の比として計算した。本アッセイで試験した本発明のこの化合物は、代表的には、約10〜約40,000の範囲、さらに代表的には約100〜約4000の範囲で5−HT/5−HTレセプターサブタイプ選択性を有した。
(実施例20:ヒト5−HT4(c)レセプターを発現しているHEK−293細胞を用いる細胞全体のcAMP蓄積フラッシュプレート(Flashplate)アッセイ)
本アッセイにおいて、5−HTレセプターを発現しているHEK−293細胞を異なる濃度の試験化合物と接触させたとき、産生されるサイクリックAMPの量を測定することにより、試験化合物の機能的力価を決定した。
(a.細胞培養)
クローン化ヒト5−HT4(c)レセプターのcDNAを安定にトランスフェクトしたHEK−293(ヒト胎児腎臓)細胞を、2つの異なるレセプター発現密度:(1)[H]−GR113808の膜放射性リガンド結合アッセイを用いて決定した場合、約0.5〜0.6 pmol/mgタンパク質の密度および(2)約6.0 pmol/mgタンパク質の密度で調製した。この細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS)(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号10437)および1mLあたり(100単位)ペニシリン−(100μg)ストレプトマイシン(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号15140)を補った4,500mg/L D−グルコースを含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号11965)中、T−225フラスコで、5%CO、37℃の加湿インキュベーターで培養した。細胞を、培地中へのジェネテシン(800μg/mL:GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号10131)の添加により連続的に選択圧下で培養した。
(b.細胞調製)
細胞をおおよそ60〜80%のコンフルエントまで培養した。アッセイ前の20〜22時間に、細胞を4,500mg/L D−グルコースを含む無血清のDMEM(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号11965)で2回洗浄し、提供した。細胞を採取するために、培地を吸引し、10mL Versene(GIBCO−Invitrogen Corp.:カタログ番号15040)を各T−225フラスコに加えた。細胞を室温で5分間インキュベートし、それから機械的振動によりフラスコから取り除いた。この細胞懸濁液を等量の前もって温めた(37℃)dPBSを含む遠心チューブに移し、そして1000rpmで5分間遠心した。この上清を捨て、そしてこのペレットを前もって温めた(37℃)刺激緩衝液(2〜3つのT−225フラスコあたり10mL等量)に再懸濁した。この時間を書きとめ、時間0として記録した。この細胞をコールター(Coulter)カウンターで計測した(8μmより上を数えて、フラスコの収量は、フラスコあたり1〜2×10細胞であった。)。細胞を、前もって温めた(37℃)刺激緩衝液中に、1mLあたり5×10細胞の濃度で再懸濁し(フラッシュプレートキットで提供される場合)、37℃で10分間プレインキュベートした。
cAMPアッセイを、製品の説明書にしたがって、125I−cAMPを用いるフラッシュプレートアデニル酸シクラーゼ活性アッセイシステム(SMP004B,PerkinElmer Life Sciences Inc.,Boston,MA)を使用してラジオイムノアッセイ形式で行った。
細胞を上記に記載したように培養し、調製した。アッセイ中の最終細胞濃度を、1ウェルあたり25×10細胞とし、最終アッセイ容量を100μLとした。試験化合物をDMSO中に10mMストック溶液として入れ、0.1%BSAを含む25℃、50mM HEPES pH 7.4中に400μMに希釈し、それから同じ緩衝液中に系列(1:5)希釈を作った。サイクリックAMP蓄積アッセイを10pM〜100pM(最終アッセイ濃度)の範囲の11の異なる化合物濃度で行った。5−HT濃度反応曲線(10pM〜100μM)をすべてのプレートで含んだ。この細胞を振盪しながら37℃で15分間インキュベートし、そしてこの反応を、各ウェルに100μLの氷冷検出緩衝液(フラッシュプレートキットで提供される場合)の添加することにより停止した。このプレートを密閉し、そして4℃で一晩インキュベートした。結合した放射活性を、Topcount(Packard BioScience Co.,Meriden,CT)を用いてシンチレーション近接分光法により算出した。
製品使用者マニュアルにおいて提供される説明書に従って、反応の1mLあたりのcAMP産生量をcAMP標準曲線から外挿した。データを3パラメーターシグモイド用量反応モデルを用いてGraphPad Prism Softwareパッケージで非線形回帰解析により解析した(傾きを単一に制約した)。効力のデータを、EC50値の10の負対数であるpEC50値で記録し、ここでEC50値は50%最大反応のための有効濃度である。
本アッセイで高いpEC50値を示す試験化合物は、5−HTレセプターをアゴナイズする(agonizing)ために高い効力を有する。例えば約0.5〜0.6pmol/mgタンパク質の密度を有する細胞株(1)において、本アッセイで試験した本発明の化合物は、約6.5〜約9.0の範囲、代表的には約7.5〜8.5の範囲のpEC50値を有した。
(実施例21:経口バイオアベイラビリティのインビトロモデル:Caco−2透過アッセイ)
Caco−2透過アッセイを、経口投与後、小腸を通りそして血流に入る試験化合物の能力をモデル化するために行った。溶液中の試験化合物がヒトの小腸単層のタイトジャンクションを模倣するために設計された細胞単層を透過する率を決定した。
Caco−2(結腸、腺癌:ヒト)細胞をATCC(American Type Culture Collection;Rockville、MD)から得た。透過の研究のために、細胞をあらかじめ湿らせたトランスウェルポリカーボネートフィルター(Costar;Cambridge、MA)上に63,000細胞/cmの密度で播種した。細胞単層を培養21日後に形成した。トランスウェルでの細胞培養に続いて、細胞単層を含むこの膜をトランスウェルプレートから分離し、そして拡散チャンバー(Costar;Cambridge、MA)中に挿入した。温度を制御するために、サーモスタットで調節した37℃の水が外部を循環する加熱ブロック中にこの拡散チャンバーを挿入した。拡散チャンバーの各半分に95%O/5%COを送達し、そして細胞単層を横切って薄層を成すフローパターンを作りだす空気分流板は、不撹拌の境界層を減少させるのに効果的であった。
この透過研究を、単層の強度をモニターするために100μMの試験化合物濃度および14C−マンニトールで行った。すべてに実験を37℃、60分間で実施した。サンプルをチャンバーのドナーサイドおよびレシーバサイドの両方から0分、30分および60分に取り出した。サンプルを、試験化合物およびマンニトールの濃度をカウントするHPLCおよび液体シンチレーションカウンターにより解析した。cm/秒を単位とする透過係数(K)を計算した。
本アッセイにおいて、約10×10−6cm/秒より大きいKp値を良好なバイオアベイラビリティを示すと考える。本アッセイにおいて試験した本発明の本化合物は、代表的には約5×10−6cm/秒と50×10−6cm/秒の間のK値、さらに代表的には約15×10−6cm/秒と40×10−6cm/秒の間のK値を示した。
(実施例22:ラットにおける薬物動態学的研究)
試験化合物の水溶液処方物を約5と約6の間のpHで0.1%乳酸中に調製した。雄性SD系ラット(CD血統、Charles River Laboratories,Wilmington,MA)に、2.5mg/kgの用量で静脈内投与(IV)により、または5mg/kgの用量で経口胃管栄養(PO)により試験化合物を投与した。この投薬量は、IV投与で1mL/kgであり、PO投与で2mL/kgであった。連続的な血液サンプルを、投与前および投与後2分(IVのみ)、5分、15分、30分および1時間、2時間、4時間、8時間、24時間に動物から採取した。血漿中の試験化合物濃度を、1ng/mLの定量下限値をもつ液体クロマトグラフ質量分析計解析(LC−MS/MS)(MDS SCIEX,API 400,Applied Biosystems,Foster City,CA)により決定した。
標準的な薬物動態学的パラメーターを、WinNonlin(Version 4.0.1,Pharsight,mountain View,CA)を用いてノンコンパートメント解析(IVではModel201およびPOではModel200)により評価した。時間に対する血漿中の試験化合物濃度曲線の最大をCmaxと表す。投薬時間から最後に測定可能な濃度までの時間に対する濃度の曲線下面積(AUC(0−t))を線形台形公式により算出した。経口バイオアベイラビリティ(F(%))、すなわちIV投与のAUC(0−t)に対するPO投与のAUC(0−t)の用量で正規化した割合を:
F(%)=AUCPO/AUCIV×用量IV/用量PO×100%
で算出した。
本アッセイにおいてパラメーターCmax、AUC(0−t)およびF(%)が大きい値を示す試験化合物は、経口的に投与するとより大きいバイオアベイラビリティを有することが期待される。本アッセイにおいて試験した本発明の試験化合物は、代表的には約0.05μg/mL〜約0.45μg/mLの範囲、さらに代表的には約0.10μg/mL〜約0.35μg/mLの範囲でCmax値を有し、そして約0.05μg・時間/mL〜約0.9μg・時間/mLの範囲、代表的には約0.25μg・時間/mL〜約0.8μg・時間/mLの範囲でAUC(0−t)を有した。一例として、約100%のラットモデルにおいて実施例2の化合物は、0.0555μg/mLのCmax値、0.427μg・時間/mLのAUC(0−t)値および約30%の経口バイオアベイラビリティ(F(%))を有した。
本発明をその特定の実施形態に関連して記載している一方で、さまざまな変化が生じ得、相当するものを本発明の真の意図および範囲からそれることなしに代用し得ることが、当業者により理解されるはずである。加えて、多くの改変は、特定の状況、材料、組成物、プロセス、プロセスの工程または工程、対象、本発明の意図および範囲に適応させられ得る。そのような改変すべてを、ここに添付される請求項の範囲内に意図する。さらに、上記に引用されるすべての刊行物、特許および特許文献を個々に参考により援用されるようにすべてここに参考として援用される。

Claims (20)

  1. 式(I)の化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体:
    Figure 0005159317
    ここで:
    は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、またはC1−4アルコキシである;
    は、C3−4アルキル、またはC3−6シクロアルキルである;
    は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、または−OC(O)NRである;
    は、水素またはC1−4アルキルである;
    Wは、以下から選択される:
    (a)Yであって、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、−N(R8a)C(O)OR12、−N(R8a)C(O)NR1314、および−N(R8a)S(O)NR1314から選択される;および
    (b)式(b)の部分:
    Figure 0005159317
    ここで:
    Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−S(O) 11 −N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−C(O)OR12、−OR15、−NR16、シアノ、−SR15、CF、ピリジニル、ピロリル、ピリミジニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,1−ジオキソイソチアゾリジニル、イミダゾリル、インドリル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルおよびピペリジニルから選択され、ここで、ピロリジニルは、必要に応じて、オキソで置換されており、そしてピペリジニルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
    は、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されている;
    およびRは、各存在において、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、およびC1−4アルキルから選択され、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、1個〜2個の置換基で置換されており、該置換基は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、ハロ、およびシアノから選択される;
    およびR8aは、水素またはC1−4アルキルである;
    あるいはRおよびR、RおよびR、またはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成し、ここで、C2−5アルキレニルは、必要に応じて、ヒドロキシ、ハロ、ヒドロキシ置換C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシで置換されている;
    あるいはRおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;
    あるいはRおよびRは、一緒になって、−(CH−Q−(CHを形成し、ここで、Qは、酸素またはイオウであり、そしてqは、別個に、0、1または2である;
    あるいはRおよびXは、一緒になって、−NHC(O)NHC(O)−または−C(O)NHC(O)NH−を形成する;
    は、水素、フラニル、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはC1−4アルキルから選択され、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシまたは1個〜3個のハロで置換されている;
    10は、水素、C1−4アルキル、ピリジニル、およびイミダゾリルから選択され、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、−S(O)、C3−6シクロアルキル、または1個〜3個のハロで置換されており、そしてイミダゾリルは、必要に応じて、C1−3アルキルで置換されている;
    あるいはRおよびR10は、一緒になって、Cアルキレニルを形成する;
    11は、水素、−NR、またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
    あるいはRおよびR11またはRおよびR11は、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成する;
    12は、C1−4アルキルである;
    13およびR14は、別個に、水素またはC1−4アルキルである;
    15は、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシで置換されている;
    あるいはXが−SR15であるとき、RおよびR15は、一緒になって、C1−4アルキレニルを形成する;
    16は、−(CH−R17であり、ここで、rは、0、1、2または3である;そしてR17は、水素、ヒドロキシ、C1−3アルキル、C1−3アルコキシ、−C(O)NR、−C(O)−モルホリニル、ピリジニル、ピロリル、ピリミジニル、モルホリニル、およびテトラヒドロフラニルから選択され、ここで、C1−3アルコキシは、必要に応じて、ヒドロキシで置換されている;但し、rが0であるとき、R17は、水素、C1−3アルキル、ピリジニル、およびピリミジニルから選択される;そしてrが1であるとき、R17は、水素であるか、あるいはR17は、 1−3 アルキル、−C(O)NR 、−C(O)−モルホリニル、ピリジニル、ピロリル、ピリミジニル、モルホリニル、およびテトラヒドロフラニルから選択され、ここで、O原子およびN原子は−(CHと結合しない
    18は、−C(O)O−C1−3アルキル、−S(O)−C1−3アルキル、または−C(O)−C1−3アルキルである;
    、RおよびRは、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
    aは、0または1である;そして
    nは、1、2、3、4または5の整数である;但し、nが1であるとき、Xは、−SR15であるか、あるいはXは、置換基RおよびRを持つ炭素原子と共に、炭素−炭素結合を形成する、
    化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体
  2. が、水素またはハロであり、Rが、イソプロピルまたはC4−5シクロアルキルであり、そしてRが、水素である、請求項1に記載の化合物。
  3. が、ヒドロキシ、メトキシ、ヒドロキシメチル、−OC(O)NHCH、または−OC(O)N(CHであるか、あるいはRおよびRまたはRおよびR8aが、一緒になって、−OCHCH−を形成する、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 式(I−a)の化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物または立体異性体である、請求項1に記載の化合物:
    Figure 0005159317
    ここで:
    は、水素、ハロまたはC1−4アルキルである;
    は、イソプロピルまたはC4−5シクロアルキルである;
    は、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはOC(O)NRである;
    Wは、以下から選択される:
    (a)Yであって、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、−N(R8a)C(O)OR12、−N(R8a)C(O)NR1314、および−N(R8a)S(O)NR1314から選択される;および
    (b)式(b)の部分:
    Figure 0005159317
    ここで、
    Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−S(O) 11 −N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OC(O)NR1314、−C(O)OR12、−OR15、−NR16、シアノ、−SR15、CF、ピリジニル、ピロリル、1,1−ジオキソイソチアゾリジニル、イミダゾリル、およびピロリジニルから選択され、ここで、ピロリジニルは、必要に応じて、オキソで置換されている;
    は、水素、C1−3アルキル、または末端位置でヒドロキシで置換されたC1−3アルキルである;
    およびRは、各存在において、別個に、水素、ヒドロキシ、ハロまたはシアノである;
    およびR8aは、水素またはC1−3アルキルである;
    あるいはRおよびRまたはRおよびRは、一緒になって、C2−5アルキレンを形成する;
    あるいはRおよびRまたはRおよびR8aは、一緒になって、−OCHCH−である;
    は、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニル、またはC1−3アルキルである;
    10は、C1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、−S(O)1−3アルキル、または1個〜3個のハロで置換されている;
    11は、水素、−NR、またはC1−3アルキルであり、ここで、C1−3アルキルは、必要に応じて、1個〜3個のハロで置換されている;
    あるいはRおよびR11またはRおよびR11は、一緒になって、C2−5アルキレニルを形成する;
    12は、C1−3アルキルである;
    13、R14およびR15は、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
    16は、−CH−C(O)NR、−CH−C(O)−モルホリニル、−CH−ピリジニル、−CH−ピリミジニル、または−CH−テトラヒドロフラニルである;
    18は、−C(O)OCH、−S(O)CH、または−C(O)CHである;
    およびRは、別個に、水素またはC1−3アルキルである;
    aは、0または1である;そして
    nは、1、2または3の整数である;但し、nが1であるとき、Xは、−SR15であるか、あるいはXは、置換基およびRを持つ炭素原子と共に、炭素−炭素結合を形成する、
    化合物。
  5. Wが、以下から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物:
    (a)Yであって、ここで、Yは、−N(R8a)C(O)R、−N(R8a)S(O)10、および−N(R8a)C(O)NR1314から選択される;および
    (b)式(b)の部分であって、ここで、Xは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、−N(R)C(O)OR12、−N(R)C(O)NR1314、−N(R)S(O)NR1314、−C(O)NR1314、−OR15、およびシアノから選択される、
    化合物。
  6. Wが、Yから選択され、ここで、R8aが、水素またはメチルである;Rが、水素、テトラヒドロフラニル、ピリジニルまたはメチルである;R10およびR12が、メチルまたはエチルである;そしてR13およびR14が、別個に、水素またはメチルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. Wが、式(b)の部分である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物であって、ここで:
    (i)Xは、シアノである;あるいは
    (ii)aは、0であり、nは、2であり、RおよびRは、水素であり、RおよびRは、一緒になって、Cアルキレニルを形成し、そしてXは、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)10、および−N(R)C(O)NR1314から選択される、
    化合物。
  8. Wが、−NHC(O)H、−N(CH)C(O)H、−NHC(O)CH、−N(CH)C(O)CH、−N(CH)S(O)CH、−N(CH)C(O)NHCH、−N(CH)CHCHCN、1−メタンスルホニルピペラジン−4−イル、1−ジメチルアミノカルボニルピペラジン−4−イル、1−(テトラヒドロフラン−2−イル)カルボニルピペラジン−4−イル、および3−(メトキシカルボニルアミノ)ピロリジン−1−イルら選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 前記化合物が、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{3−[(2−シアノ−エチル)メチルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[4−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(4−カルバモイルメチルモルホリン−2−イルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−ジメチルカルバモイルピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−2−メトキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    [1−(2−ヒドロキシ−3−{(1S,3R,5R)−3−[(1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボニル)−アミノ]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}プロピル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸メチルエステル;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(アセチル−メチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(ホルミル−メチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[3−(1,3−ジメチルウレイド)−2−ヒドロキシプロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸((1S,3R,5R)−8−{2−ヒドロキシ−3−[(ピリジン−4−カルボニル)アミノ]プロピル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)アミド;
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(1S,3R,5R)−8−(3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシプロピル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−アミド;および
    1−イソプロピル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(1S,3R,5R)−8−[(R)−2−ヒドロキシ−3−(メタンスルホニルメチルアミノ)プロピル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル}アミド;ならびに
    それらの薬学的に受容可能な塩および溶媒和物および立体異性体。
  10. 治療的に有効な量の請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の化合物と、薬学的に受容可能なキャリアとを含む、薬学的組成物。
  11. 胃腸管の運動性を減少させる障害の処置における使用のための、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載される、化合物。
  12. 5−HTレセプター活性に関連する医学的状態を有する哺乳類動物を処置するための組成物であって、薬学的に受容可能なキャリアと、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の化合物とを含有し、該医学的状態が、過敏性腸症候群、慢性便秘、機能性消化不良、胃排出遅延、胃食道逆流疾患、胃不全麻痺、術後腸閉塞、腸偽閉塞、および薬剤誘発遅延移行からなる群から選択される、組成物。
  13. 哺乳類動物において、胃腸管の運動性を減少させる障害を処置するための組成物であって、薬学的に受容可能なキャリアと請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の化合物とを含有する、組成物。
  14. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、R、R、R、RおよびWは、請求項1で定義したとおりであり、該方法は、以下の工程:
    (II)の化合物を:
    Figure 0005159317
    式(III)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程、
    を包含する、方法。
  15. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、Rは、ヒドロキシであり、そしてR、R、RおよびWは、請求項1で定義したとおりであり、該方法は、以下の工程:
    (II)の化合物を:
    Figure 0005159317
    式(III)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程、
    を包含する、方法。
  16. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、R、R、R、R、R、R、R、R8a、R、R10、R12、R13、R14、R18、a、n、WおよびXは、請求項1で定義したとおりである;但し、aが0であるとき、Rは、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されているか、あるいはRおよびRは、一緒になって、−OCHCH−を形成する;該方法は、以下の工程:
    式(IX)の化合物を:
    Figure 0005159317
    ここで、R19は、R、R8aまたはR18である;
    式(X)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物を提供する工程であって、
    ここで:
    Lは、脱離基である;そして
    (a)R19がR8aであるとき、W”は、−C(O)R、−S(O)10、−C(O)OR12、−C(O)NR1314、および−S(O)NR1314から選択される;
    (b)R19がR18であるとき、W”は、−(CH−N(R)(CR−Xである;そして
    (c)aが0であるとき、R19は、Rであり、W”は、−(CR−Xであり、そしてRは、水素またはC1−4アルキルであり、ここで、C1−4アルキルは、必要に応じて、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、またはシアノで置換されているか、あるいはRおよびRは、一緒になって、−OCHCH−を形成する、工程、
    を包含する、方法。
  17. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、R 、R 、R 、R およびWは、請求項1で定義したとおりであり、該方法は、以下の工程:
    式(IV)の化合物を:
    Figure 0005159317
    式(V)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程、
    を包含する、方法。
  18. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、R は、ヒドロキシであり、そしてR 、R 、R およびWは、請求項1で定義したとおりであり、該方法は、以下の工程:
    式(IV)の化合物を:
    Figure 0005159317
    式(V)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程、
    を包含する、方法。
  19. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、R は、ヒドロキシであり、そしてR 、R 、R およびWは、請求項1で定義したとおりであり、該方法は、以下の工程:
    式(VI)の化合物またはそれらの塩を:
    Figure 0005159317
    式(III)の化合物:
    Figure 0005159317
    および式(VII)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程であって、ここで、Lは、脱離基である、工程、
    を包含する、方法。
  20. 請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を調製する方法であって、ここで、R は、ヒドロキシであり、そしてR 、R 、R およびWは、請求項1で定義したとおりであり、該方法は、以下の工程:
    式(VI)の化合物を:
    Figure 0005159317
    式(VIII)の化合物と反応させて:
    Figure 0005159317
    請求項1に記載の式(I)の化合物、あるいはそれらの塩または立体異性体を提供する工程、
    を包含する、方法。
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