JP5154466B2 - 旋回作業機のボンネット装置 - Google Patents

旋回作業機のボンネット装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5154466B2
JP5154466B2 JP2009029770A JP2009029770A JP5154466B2 JP 5154466 B2 JP5154466 B2 JP 5154466B2 JP 2009029770 A JP2009029770 A JP 2009029770A JP 2009029770 A JP2009029770 A JP 2009029770A JP 5154466 B2 JP5154466 B2 JP 5154466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonnet
engine
support frame
engine room
partition plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009029770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010185215A (ja
Inventor
和彦 池内
康郎 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2009029770A priority Critical patent/JP5154466B2/ja
Publication of JP2010185215A publication Critical patent/JP2010185215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5154466B2 publication Critical patent/JP5154466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

本発明は、旋回作業機のボンネット装置に関するものである。
従来、旋回台の右側で前後方向に長く形成された側ボンネットと、旋回台の後部側で側ボンネットの後側に隣接して配置された後ボンネットと、この後ボンネットと運転席との間で側ボンネットの左側に配設された固定ボンネットとを有するバックホー等の旋回作業機が知られている。
この旋回作業機において、その後ボンネットの前上部が支持フレームに対してヒンジ部材を介して左右方向の軸心回りに回動、開閉自在に取り付けられており、上方へ開くことでエンジンルーム内を後方から開放可能としている。また、この後ボンネットの内面が支持フレーム側に取り付けられたシール部材と当接することで、エンジンルームとその外部とを仕切っている(特許文献1参照)。
特開2001−090110号公報
上記従来の旋回作業機の後ボンネットは、全体が平面視円弧状であり且つ側面視でも上下方向中途部が後方に膨出した凹凸形状に形成することにより強度を高めているが、外部からの衝撃に対して強度が十分であるとは言い難いものである。
本発明は、このような点に鑑みて、開閉自在なボンネットの内面にエンジンルームとその外部とを仕切る仕切板を設けることにより、ボンネットの強度を増大させることができるようにした旋回作業機のボンネット装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
第1に、旋回台2の後部にエンジン3を搭載し、このエンジン3の左右一方にラジエータ4及び冷却ファン5を設け、左右一対の後脚部6a、6bとこれら左右後脚部6a、6bの上部を前記エンジン3の上方で結ぶ上枠6cとを有する支持フレーム6を設け、前記エンジン3の後方で開閉自在な後ボンネット7と、この後ボンネット7の左右に配置された側部ボンネット8a、8bとを有しており、前記後ボンネット7の内面には前記左右後脚部6a、6bに対向し且つ前記エンジン3を配置したエンジンルーム9とその外部とを仕切る左右仕切板10a、10bを設けていることを特徴とする。
第2に、前記左右各仕切板10a、10bは、前記後ボンネット7内面から前方へ突出し、前縁が直線状に形成されていて、これら仕切板10a、10bの前縁は、前記後ボンネット7の閉鎖時に前記支持フレーム6の左右各後脚部6a、6bの平坦な後面60a、60bに沿って略平行に配置されていることを特徴とする。
第3に、前記支持フレーム6の上枠6cに前記エンジン3の上方を覆う上ボンネット12を設け、この上ボンネット12と対向する前記後ボンネット7の内面上部に前記仕切板10a、10bの上端をつなぎ且つ前記エンジンルーム9とその外部とを仕切る上シール取付部材13を設けていることを特徴とする。
第4に、前記旋回台2の後端にカウンタウエイト14が取り付けられ、このカウンタウエイト14の立ち上がり面15と対面する後ボンネット7の内面下部に前記仕切板10a、10bの下部間にわたり且つ前記エンジンルーム9とその外部とを仕切る下シール取付部材16を設けていることを特徴とする。
第5に、旋回台2上にエンジン3を配置したエンジンルーム9を形成し、このエンジンルーム9を開閉ボンネット7によって開閉自在とし、この開閉ボンネット7を枢支する支持フレーム6を設け、この支持フレーム6は、前記エンジン3を跨ぐ脚部を有しており、前記開閉ボンネット7の内面には前記支持フレーム6の脚部のうち前記旋回台2外周側に位置する脚部6a、6bに対向し且つ前記エンジンルーム9とその外部とを仕切る仕切板10a、10bを設けていることを特徴とする。
これにより、後ボンネット7の内面に支持フレーム6の後脚部6a、6bと対向する仕切板10a、10bを設けることで、エンジンルーム9とその外部とを仕切ると共に後ボンネット7の強度を増大することができる。
また、支持フレーム6の後脚部6a、6bが旋回台2に鉛直から若干傾斜して立設されていても、エンジンルーム9のシール性を確保しつつ後ボンネット7の強度を増大させることができる。
さらに、後ボンネット7上部の内面に上ボンネット12と後方で対向する上シール取付部材13を左右にわたって設けることで、エンジンルーム9のシール性を向上させながら後ボンネット7の強度を増大することができる。
そして、後ボンネット7下部の内面にカウンタウエイト14の立ち上がり面15と対面する下シール取付部材16を左右にわたって設けることで、エンジンルーム9のシール性の向上と、後ボンネット7の強度の増大とをさらに行うことができる。
また、開閉ボンネット7の内面に支持フレーム6の脚部6a、6bと対向する仕切板10a、10bを設けることで、エンジンルーム9とその外部とを仕切ると共に開閉ボンネット7の強度を増大することができる。
本発明によると、開閉自在なボンネットの内面にエンジンルームとその外部とを仕切る仕切板を設けることにより、ボンネットの強度を増大させることができる。
本発明に係るボンネット装置の図2におけるA−A線矢示断面図。 ボンネット装置の要部背面図。 ボンネット装置の要部平面図。 旋回作業機のボンネット装置の側面図。 ボンネット装置の背面図。 ボンネット装置の平面図。 旋回作業機の支持フレームの側面図。 支持フレームの背面図。 支持フレームの平面図。 開いたボンネット装置の斜視図。 旋回作業機の全体側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図4〜6、11には、本発明の実施形態に係るボンネット装置1を備えた超小旋回型の旋回作業機31が示されている。
この旋回作業機31は、クローラ式走行装置によって構成された下部の走行装置32と、上部の旋回体33とから構成されている。
旋回体33は、走行装置32上に旋回ベアリング34を介して上下方向の旋回軸X回りに回動自在に支持された旋回台2と、この旋回台2に設けられたエンジン3、ラジエータ4、運転席35、掘削装置36、燃料タンク37、作動油タンク38等を有する。
運転席35は旋回軸Xの左側近傍に配置されており、運転席35の前方側には走行装置32を操縦する走行装置操縦レバー39等が設けられている。運転席35の左右には、掘削装置36を操作する掘削装置操作レバー40が配置されている。
旋回台2は、骨格となる旋回フレーム41と、この旋回フレーム41の後端側に取り付けられていて旋回台2の後部を構成すると共に掘削装置36との重量バランスを図るカウンタウエイト14と、このカウンタウエイト14の前方側及び前面側を覆い旋回フレーム41の左右の側面に取り付けられた旋回カバー42等を備えて主構成されている。
なお、カウンタウエイト14の左右方向中央には、後述する後ボンネット(開閉ボンネット)7内面の下端部と対面する立ち上がり面15が形成されている。
旋回フレーム41は、旋回台2の底部を構成する厚板からなる旋回基板43を有し、この旋回基板43上の右側であって左右方向中央に寄った位置には、前後方向中央側から前方に延びる左右一対の縦リブ44が設けられ、この左右縦リブ44間に、掘削装置36のブーム45の基部(下部)が左右軸回りに揺動自在に取り付けられるブーム取付部46が設けられている。
旋回台2の上面には、エンジン3、ラジエータ4や、燃料タンク37、作動油タンク38等のタンク類、コントロールバルブ47、バッテリなどの搭載機器が上方へ突出して設けられている。旋回台2の左側には燃料タンク37が設置され、旋回台2の右側には作動油タンク38及びコントロールバルブ47などが設置されている。これらエンジン3、ラジエータ4やタンク類などはボンネット装置1(ボンネット51)によって覆われており、このボンネット51は支持フレーム6によって支えられている。
なお、支持フレーム6は、図7〜10に示すように、板材又はパイプ材等により形成され、左右一対の後脚部6a、6bと、左右一対の前脚部6d、6eと、これら前後脚部6a、6b、6d、6eの各上部をエンジン3の上方で結ぶ上枠6cとを有する。この上枠6cには上ボンネット12が取り付けられている。
また、支持フレーム6は、エンジン3を跨ぐように前後左右に各脚部6a、6b、6d、6eを有した4柱枠形状になっており、特に左右の後脚部6a、6bは旋回台2に略鉛直に立設されている。これにより、エンジン3後方の無駄なスペースを減らし、支持フレーム6の前後方向の長さを可及的に短くできる。
なお、支持フレーム6の左右後脚部6a、6bは、その後面60a、60bが平坦で且つ後ボンネット(開閉ボンネット)7閉鎖時に略鉛直となるように形成されている。
また、支持フレーム6の各脚部6a、6b、6d、6eのうち旋回台2外周側に位置する脚部は、左後脚部6a又は右後脚部6bであり、各脚部6a、6b、6d、6eのうち旋回台2外周側に位置する脚部の外面は、左後脚部6aの後面60a又は右後脚部6bの後面60bである。
図1〜10に示すように、ボンネット装置1(ボンネット51)は、板金製であって、エンジン3の前上方を覆う上ボンネット12と、この上ボンネット12の後下方であってエンジン3の後方に配置された開閉自在な後ボンネット(開閉ボンネット)7と、この後ボンネット7の左右に配置された側部ボンネット8a、8bと、ラジエータ4、コントロールバルブ47などを覆う前ボンネット52とから構成されている。
ボンネット51内部には、エンジン3と、このエンジン3の右方にラジエータ4とが設けられ、エンジン3が配置されたエンジンルーム9と、このエンジンルーム9右方のラジエータ通風ルーム53とが形成されている。また、エンジン3とラジエータ4との間には、外気をラジエータ通風ルーム53に採り入れてラジエータ4を通過させエンジンルーム9へと導く冷却ファン5を設けている。
詳しくは、エンジンルーム9において、エンジン3は横向きに配置され、エンジン3の右側にラジエータ4が配置され、エンジン3の左側に多連式の油圧ポンプ49が駆動可能に装備されている。ラジエータ4は支持フレーム6に取り付けられ、ラジエータ4のエンジン3側にはファンシュラウド54が設けられている。また、エンジン3には冷却ファン5が取り付けられており、この冷却ファン5は吸い込み式であって、右の側部ボンネット8bの吸気孔55から外気をエンジンルーム9内に吸引してエンジン3を冷却し、エンジンルーム9内の熱風を旋回台2の下部の吐出孔56から外部へ吐出する。
図4〜6、10に示すように、上ボンネット12は、エンジン3を上方及び前方から覆っており、その下面が支持フレーム6の上枠6cの上面に取り付けられている。上ボンネット12は運転席35の下後方に位置しており、上ボンネット12の後端には、後述する後ボンネット7内面の上端部と対向し且つ平面視で略円弧状の後端面57が形成されている。
後ボンネット7は、全体が平面視で円弧状であって側面視において上下方向中途部が後方に膨出した形状に形成されている。また、後ボンネット7は、その前上部の内面が支持フレーム6の上枠6c下面に蝶番等の枢支具58の横軸11を介して左右2箇所に揺動自在に枢支されており、エンジンルーム9の後方を覆っている。つまり、後ボンネット7を横軸11廻りに揺動させ上方へ開くことで、エンジンルーム9を後方から開放可能としている。また、後ボンネット7内面の後下部には、カウンタウエイト14の係止具14aとの間で閉鎖状態を施錠する施錠具59が設けられている。
この後ボンネット7の内面には、左右一対の仕切板10a、10bと、上シール取付部材13と、下シール取付部材16とが設けられている。
図1〜3に示したように、左右の仕切板10a、10bは、リブ状の板体であり、後ボンネット7内面の左右端部における左右の後脚部6a、6bの後方でそれぞれに対向する位置に上下方向に沿って溶接等にて固着されている。
詳しくは、左右の各仕切板10a、10bは、後ボンネット7にその内面から前方へ突出するように形成され、左右の仕切板10a、10bの前縁は直線状に形成されている。この左右各仕切板10a、10bの前縁は、後ボンネット7の閉鎖時において前述した支持フレーム6の左右各後脚部6a、6bの平坦な後面60a、60bに沿って略平行である。なお、各仕切板10a、10bの前縁が鉛直から若干前後、左右に傾斜していてもよい。つまり、後ボンネット7閉鎖時に、各仕切板10a、10bの前縁は略鉛直となるように形成されている。
また、各仕切板10a、10bは、平面視において支持フレーム6の左右後脚部6a、6bの後面60a、60bに対して略直交している。なお、支持フレーム6の左右の後脚部6a、6bが旋回台2に鉛直から若干前後、左右に傾斜していてもよく、各仕切板10a、10bが左右後脚部6a、6bの後面60a、60bとの直交状態から各仕切板10a、10bの前縁廻りに若干傾斜していてもよい。
左右の仕切板10a、10bの前縁には、それぞれ支持フレーム6の左右の後脚部6a、6bの後面60a、60bに当接する細長い左右のシール部材61a、61bが取り付けられている。なお、以下において、シール部材は、トリム、クッション性のあるチューブが付いたトリムシール等である。
したがって、左右の仕切板10a、10bを、各後脚部6a、6bの後面60a、60bと略直交し且つ上下方向に沿って延設するように設けることで、後ボンネット7の前後方向及び上下方向の強度を増大させることができ、外部からの衝撃に対して変形し難いものとなっている。
これは同時に、左右の仕切板10a、10bを、各後脚部6a、6bの後方でエンジンルーム9とその外部を仕切るように設けているので、エンジンルーム9のシール性を高め、ラジエータ4の冷却ファン5から送られる外気を効率良くエンジンルーム9に導入し、エンジンルーム9内の熱を右側部ボンネット8bの吸気孔55からなるべく遠ざけた位置で外気を放出することができる。
また、左右の各仕切板10a、10b前縁のシール部材61a、61bが各後脚部6a、6bの後面60a、60bに当接することで、さらにエンジンルーム9の気密性を高めている。
なお、エンジンルーム9は、左の仕切板10a及び左シール部材61aと共に、支持フレーム6の左後脚部6aの前方でも閉鎖されており、エンジンルーム9内の熱風は、旋回台2の下部の吐出孔56から外部へ吐出され、燃料タンク37や油圧ポンプ49等のある旋回台2の左側へ流れ込むことはない。
上シール取付部材13は、図1〜6、10に示すように、リブ状の板体であって、後ボンネット7内面の上端部における上ボンネット12の後方で対向する位置に左右の仕切板10a、10bの各上端をつなぐように左右方向にわたって溶接等にて固着されている。また、後ボンネット7の閉鎖時において、上シール取付部材13は上ボンネット12の後端面57と略直交し、上シール取付部材13の前縁は上ボンネット12の後端面57に沿った平面視円弧状となるように形成されている。
上シール取付部材13の前縁には、上ボンネット12の後端面57に当接する細長い上シール部材62が取り付けられている。
したがって、上シール取付部材13を、上ボンネット12の後端面57と略直交し且つ左右方向に沿って延設するように設けることで、後ボンネット7の前後方向及び左右方向の強度を増大させることができ、外部からの衝撃に対して変形し難いものとなっている。
これは同時に、上シール取付部材13を、上ボンネット12の後方でエンジンルーム9とその外部を仕切るように設けているので、エンジンルーム9のシール性をさらに向上させ、エンジンルーム9内の熱が後ボンネット7の上方から漏れることを防止している。
さらに、上シール取付部材13前縁の上シール部材62が上ボンネット12の後端面57に当接することで、エンジンルーム9の気密性をより高めている。
下シール取付部材16は、リブ状の板体であって、左右方向中途部が背面視において左右方向に略一直線状に延設され、且つ左右両端部が左右斜め上外方に向かって形成されている。下シール取付部材16の左右先端は、左右の仕切板10a、10bの各下端の左右方向外方に位置している。また、下シール取付部材16は、後ボンネット7内面の下端部におけるカウンタウエイト14の立ち上がり面15と後方で対面する位置に左右の仕切板10a、10bの各下端をつなぐように左右方向にわたって溶接等にて固着されている。また、後ボンネット7の閉鎖時において、下シール取付部材16はカウンタウエイト14の立ち上がり面15と略直交し、下シール取付部材16の前縁はカウンタウエイト14の立ち上がり面15に沿った平面視円弧状となるように形成されている。
下シール取付部材16の前縁には、カウンタウエイト14の立ち上がり面15に当接する細長い下シール部材63が取り付けられている。
なお、カウンタウエイト14は、鋼、鉛等の金属からなる鋳物製であり、図1、4〜6に示されたように、左右方向中央部が後ボンネット7の下端部に沿った形状となっている。後ボンネット7下端部の下方に位置するカウンタウエイト14の左右方向中央部には、後ボンネット7の開閉に支障がないよう水平な面が形成され、この水平面の前端縁に後ボンネット7下端部の内面に沿って上方へ立ち上がった平坦な立ち上がり面15が左右にわたって設けられている。また、カウンタウエイト14は、全体として旋回軸Xを曲率中心とする略円弧状となっており、後端が平面視において後ボンネット7の後端よりも外側に位置している。つまり、旋回作業機31の旋回時には後ボンネット7よりも先にカウンタウエイト14が障害物(壁、植込み等)に衝突乃至接触し、後ボンネット7に対する外部からの衝撃を極力減少させている。
よって、下シール取付部材16を、カウンタウエイト14の立ち上がり面15と略直交し且つ左右方向に沿って延設するように設けることで、後ボンネット7の前後方向及び左右方向の強度をさらに増大させることができ、外部からの衝撃に対してより変形し難いものとなっている。
これは同時に、下シール取付部材16を、立ち上がり面15の後方でエンジンルーム9とその外部を仕切るように設けているので、エンジンルーム9のシール性を向上してエンジンルーム9内の熱が後ボンネット7の下方から漏れることを防いでいる。さらに、下シール取付部材16前縁の下シール部材63がカウンタウエイト14の立ち上がり面15に当接することで、エンジンルーム9の気密性をさらに高めている。
図4〜6に示すように、左右の各側部ボンネット8a、8bは、平面視において後ボンネット7と略同心の円弧状に形成されている。
左側部ボンネット8aは、後ボンネット7の左側から運転席35の左外方までを旋回台2の外周に沿ってエンジン3の左後方を覆うように設けられている。また、左側部ボンネット8aの後部には、エンジンルーム9内とその外部とを連通する通気孔64が複数(本実施形態では6個)設けられている。さらに、左側部ボンネット8aは、左前端部がボンネット51内部にある燃料タンク37の上面にステイを介してネジ等によって取り付けられ、後右端部(後固定部)65aが左後脚部6aの後面60aにネジ等によって取り付けられている。この後固定部65aは後ボンネット7左端部の前方に位置し、後ボンネット7を閉じた場合には完全に覆い隠される。
右側部ボンネット8bは、後ボンネット7の右側から運転席35の右外方延長上までを旋回台2の外周に沿ってエンジン3の右後方を覆うように設けられている。また、右側部ボンネット8bの略中央にはラジエータ通風ルーム53とその外部とを連通する吸気孔55が設けられ、この吸気孔55には金網等のメッシュネットを取り付けている。
右側部ボンネット8bは、前上部が前ボンネット52に上方から覆われており、前ボンネット52の後述する把持部52cを把持しやすくなるように、この把持部52cの下方に位置する右側部ボンネット8bの前上部が左右方向内方へ凹んでいる。この凹み部の略中央に前ボンネット52の施錠具における鍵穴66が設けられている。
右側部ボンネット8b前上部の内側は、ボンネット51内部にあるラジエータ通風ルーム53の天板にステイを介して上方からネジ等によって取り付けられている。このステイは前ボンネット52後部の下方に位置し、前ボンネット52を閉じた場合には完全に覆い隠される。また、右側部ボンネット8bの後左端部(後固定部)65bは、右後脚部6bの後面60bにネジ等によって取り付けられている。この後固定部65bは後ボンネット7右端部の前方に位置し、後ボンネット7を閉じた場合には完全に覆い隠される。
つまり、右側部ボンネット8bのステイは前ボンネット52を開かなくては露出せず、右側部ボンネット8bの後固定部65bは後ボンネット7を開かなくては露出しない。
したがって、後ボンネット7及び前ボンネット52を解錠して開かない限り右側部ボンネット8bを取り外すことはできず、右側部ボンネット8bの施錠具を別途設ける必要がないため、構造の簡略化及び製造コストの低減ができる。
前ボンネット52は、図4、6、11に示すように、旋回台2の右側(運転席35の右方)で全体として前後方向に長く形成され、上部カバー52aと、右側部カバー52bとから主構成される。
前ボンネット52の上部カバー52aは、平面視において右側縁が略円弧状に形成され、左側縁が前後方向略一直線状に形成されている。また、上部カバー52aは前部が下方へ延設されており、側面視において略L字型に形成されている。
上部カバー52aの前端部の内面は、旋回台2の右前部上面に蝶番等の枢支具の横軸を介して揺動自在に枢支されており、前ボンネット52は、全体としてラジエータ4、作動油タンク38、コントロールバルブ47等の上方、前方及び右側方を覆うように構成されている。つまり、前ボンネット52を横軸廻りに揺動させ前上方へ開くことで、作動油タンク38、コントロールバルブ47、ラジエータ通風ルーム53等を上方及び前方から開放可能としている。
上部カバー52a後部の右外方には、右外方へ張り出すように一体形成された開閉用の把持部52cを設けられており、上部カバー52a後部の内面には、ラジエータ通風ルーム53の天板上面に設けられた施錠具との間で閉鎖状態を施錠する係止具が設けられている。
前ボンネット52の右側部カバー52bは、平面視において後ボンネット7と略同心の円弧状に形成されている。また、右側部カバー52bは、右側部ボンネット8bの前側から旋回台2の右前端までを旋回台2の外周に沿ってラジエータ4等の右側方を覆うように設けられている。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。ボンネット装置1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
運転席35等が旋回台2の右側に配置されると共に、ラジエータ4、冷却ファン5、前ボンネット52、ラジエータ通風ルーム53、吸気孔55及び通気孔64等が旋回台2の左側に配置されていてもよく、それにともなって、支持フレーム6、左右の側部ボンネット8a、8b等は、左右が逆になった形状となっていてもよい。
ボンネット装置1(ボンネット51)は、全体もしくは一部が硬質樹脂製であってもよい。なお、後ボンネット7が硬質樹脂製である場合、仕切板10a、10b、上シール取付部材13及び下シール取付部材16は後ボンネット7に一体成形されている。
後ボンネット7の仕切板10a、10bと上シール取付部材13とを一つの板状体として背面視略コ字状に形成してもよい。また、左右シール部材61a、61bと上シール部材62とを一体として、左右の仕切板10a、10bの前縁と上シール取付部材13の前縁にわたって略コ字状の1本のシール部材を取り付けていてもよい。
同様に、後ボンネット7の仕切板10a、10bと下シール取付部材16とを一つの板状体として背面視略コ字状に形成してもよく、下シール部材63と左右シール部材61a、61bとを一体とした略コ字状のシール部材を取り付けていてもよい。
さらに、後ボンネット7の仕切板10a、10bと上シール取付部材13と下シール取付部材16とを一つの板状体として背面視略ロ字状に形成してもよく、上シール部材62と左右シール部材61a、61bと下シール部材63とを一体とした略ロ字状のシール部材を取り付けていてもよい。
後ボンネット7は、その内面に左右の仕切板10a、10b、上シール取付部材13、下シール取付部材16のうち少なくとも1つを設けることとしてもよい。
後ボンネット7は、支持フレーム6に縦軸を介して枢支されていてもよい。
前述の実施形態では、運転席35の後方にエンジンルーム9を配置し、このエンジンルーム9の左右一側方(右側方)にラジエータ通風ルーム53を配置したが、運転席35の左右一側方(右側方)にエンジンルーム9を配置し、このエンジンルーム9の周囲にラジエータ通風ルーム53を配置してもよく、エンジンルーム9に関する構成の配置及びラジエータ通風ルーム53に関する構成の配置を、前後方向と左右方向とを読み替えてもよい。
1 ボンネット装置(ボンネット)
2 旋回台
3 エンジン
4 ラジエータ
5 冷却ファン
6 支持フレーム
6a、6b 後脚部
6c 上枠
7 後ボンネット(開閉ボンネット)
8a、8b 側部ボンネット
9 エンジンルーム
10a、10b 仕切板
11 横軸
12 上ボンネット
13 上シール取付部材
14 カウンタウエイト
15 カウンタウエイトの立ち上がり面
16 下シール取付部材

Claims (5)

  1. 旋回台(2)の後部にエンジン(3)を搭載し、このエンジン(3)の左右一方にラジエータ(4)及び冷却ファン(5)を設け、左右一対の後脚部(6a、6b)とこれら左右後脚部(6a、6b)の上部を前記エンジン(3)の上方で結ぶ上枠(6c)とを有する支持フレーム(6)を設け、前記エンジン(3)の後方で開閉自在な後ボンネット(7)と、この後ボンネット(7)の左右に配置された側部ボンネット(8a、8b)とを有しており、
    前記後ボンネット(7)の内面には前記左右後脚部(6a、6b)に対向し且つ前記エンジン(3)を配置したエンジンルーム(9)とその外部とを仕切る左右仕切板(10a、10b)を設けていることを特徴とする旋回作業機のボンネット装置。
  2. 前記左右各仕切板(10a、10b)は、前記後ボンネット(7)内面から前方へ突出し、前縁が直線状に形成されていて、これら仕切板(10a、10b)の前縁は、前記後ボンネット(7)の閉鎖時に前記支持フレーム6の左右各後脚部(6a、6b)の平坦な後面(60a、60b)に沿って略平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機のボンネット装置。
  3. 前記支持フレーム(6)の上枠(6c)に前記エンジン(3)の上方を覆う上ボンネット(12)を設け、この上ボンネット(12)と対向する前記後ボンネット(7)の内面上部に前記仕切板(10a、10b)の上端をつなぎ且つ前記エンジンルーム(9)とその外部とを仕切る上シール取付部材(13)を設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回作業機のボンネット装置。
  4. 前記旋回台(2)の後端にカウンタウエイト(14)が取り付けられ、このカウンタウエイト(14)の立ち上がり面(15)と対面する後ボンネット(7)の内面下部に前記仕切板(10a、10b)の下部間にわたり且つ前記エンジンルーム(9)とその外部とを仕切る下シール取付部材(16)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の旋回作業機のボンネット装置。
  5. 旋回台(2)上にエンジン(3)を配置したエンジンルーム(9)を形成し、このエンジンルーム(9)を開閉ボンネット(7)によって開閉自在とし、この開閉ボンネット(7)を枢支する支持フレーム(6)を設け、この支持フレーム(6)は、前記エンジン(3)を跨ぐ脚部を有しており、
    前記開閉ボンネット(7)の内面には前記支持フレーム(6)の脚部のうち前記旋回台(2)外周側に位置する脚部(6a、6b)に対向し且つ前記エンジンルーム(9)とその外部とを仕切る仕切板(10a、10b)を設けていることを特徴とする旋回作業機のボンネット装置。
JP2009029770A 2009-02-12 2009-02-12 旋回作業機のボンネット装置 Active JP5154466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009029770A JP5154466B2 (ja) 2009-02-12 2009-02-12 旋回作業機のボンネット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009029770A JP5154466B2 (ja) 2009-02-12 2009-02-12 旋回作業機のボンネット装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010185215A JP2010185215A (ja) 2010-08-26
JP5154466B2 true JP5154466B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=42766034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009029770A Active JP5154466B2 (ja) 2009-02-12 2009-02-12 旋回作業機のボンネット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5154466B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5603898B2 (ja) * 2012-03-28 2014-10-08 日立建機株式会社 建設機械
JP2016160580A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 日立建機株式会社 建設機械
JP6938436B2 (ja) * 2018-06-29 2021-09-22 株式会社クボタ 作業機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4663595B2 (ja) * 2006-07-07 2011-04-06 株式会社クボタ 旋回作業機のボンネット構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010185215A (ja) 2010-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8006991B2 (en) Construction machine
JP4226546B2 (ja) 旋回作業機
JP4880779B2 (ja) 建設機械
EP1589153B1 (en) Swiveling utility machine having swivel deck
JP5181017B2 (ja) 作業車両
JP2009196543A (ja) 建設機械
JP4527074B2 (ja) 掘削作業機
JP2009243119A (ja) 作業機の上部構造
JP2006274593A (ja) 旋回作業機
JP5154466B2 (ja) 旋回作業機のボンネット装置
JP2004300675A (ja) 作業機械
JP2007092278A (ja) バックホーの上部構造
JP4882098B2 (ja) 掘削作業車
JP5807088B2 (ja) 旋回作業機
JPH10140613A (ja) 建設機械
JP2016188549A (ja) 作業機
KR100363487B1 (ko) 백호
JP4246028B2 (ja) エンジンルームのカバー装置
JP4679386B2 (ja) 旋回作業機
JP4451709B2 (ja) 作業機械のエンジンフード取付構造
JP4484573B2 (ja) 旋回作業機
JP3955908B2 (ja) 旋回作業車
JP4535087B2 (ja) 作業機械
JP4264495B2 (ja) 掘削作業車
JP4847975B2 (ja) バックホーのカバー構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5154466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150