JP5151577B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、高変倍比を有するリアフォーカス式のズームレンズ及びこれを備えた撮像装置の技術分野に関する。
近年、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の小型の撮像装置が普及している。これらの撮像装置においては、一層の小型化が望まれており、これに伴い、撮影用レンズ、特に、ズームレンズの全長の短縮化が要求されている。また、撮像レンズに対しては、撮像素子の高画素化に対応してレンズ性能の向上の要求も高い。
上記のような小型化及びレンズ性能の向上を図ることが可能なズームレンズとして、最も物体側に配置される第1レンズ群以外のレンズ群を移動させてフォーカシングを行う所謂リアフォーカス式のズームレンズが存在する。リアフォーカス式のズームレンズは、レンズ系全体の小型化が容易であり、かつ、画素数の多い撮像素子に適した結像性能が得られることが知られている。
リアフォーカス式のズームレンズとしては、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置されて構成されたものがある。このようなリアフォーカス式のズームレンズにあっては、例えば、第2レンズ群及び第4レンズ群を光軸方向へ移動させてズーミングを行い、第4レンズ群を移動させてフォーカシングを行っている(例えば、特許文献1参照)。
上記のようなリアフォーカス式のズームレンズにおいて、近年、第1レンズ群から像面までの間で光路を折り曲げることによって前後長を短縮する所謂折曲光学系のズームレンズが提案されている。
折曲光学系のズームレンズとしては、例えば、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とが物体側から順に配置されて構成された4群構成のズームレンズがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、第2レンズ群及び第4レンズ群を光軸方向へ移動させてズーミングを行い、第1レンズ群が、負の屈折力を有する単レンズである第1レンズと、光路を折り曲げる光学部材(プリズム)と、正の屈折力を有する単レンズである第2レンズとが物体側より順に配置されて構成されている。
また、折曲光学系の5群構成のズームレンズとして、例えば、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から順に配置されて構成されたズームレンズがある(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3に記載されたズームレンズにあっては、第2レンズ群及び第4レンズ群を光軸方向へ移動させてズーミングを行い、第1レンズ群が、負の屈折力を有する単レンズである第1レンズと、光路を折り曲げる光学部材(プリズム)と、正の屈折力を有する単レンズである第2レンズとが物体側より順に配置されて構成されている。
特許3015192号公報 特開2000−131610号公報 特開2004−354871号公報
ところで、第1レンズ群から像面までの間で光路を折り曲げる折曲光学系のズームレンズにあっては、従来、変倍比が、例えば、3倍乃至5倍程度であった。
ところが、近年、ズームレンズに対する高変倍化の要求が高くなっており、前後長を短縮することが可能な折曲光学系のズームレンズにおいても、高変倍化の要求が高い。
しかしながら、上記した特許文献2及び特許文献3に記載されたズームレンズにあっては、第1レンズ群が光学部材と該光学部材を挟んでそれぞれ反対側に配置された単レンズとによって構成されており、高変倍化、例えば、変倍比を5倍以上とした場合には、特に、望遠側において軸上色収差や倍率色収差と言う色収差が大幅に悪化し、光学性能を満足することが困難になると言う問題がある。
そこで、本発明ズームレンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、高変倍化による色収差を良好に補正して光学性能の低下を来たすことなく高変倍化を図ることを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置された。ズームレンズは、前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成された。ズームレンズは、前記第1レンズ群が、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成され、前記前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するものである。
(1)2.5<f1/fw<7.0
(2)−0.7<f11/f12<−0.15
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
f11:第1レンズの焦点距離
f12:第2レンズの焦点距離
とする。
従って、ズームレンズにあっては、高変倍化に伴う軸上色収差や倍率色収差と言う色収差が良好に補正される。また、条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成することにより、広画角化及び小型化を図りつつ色収差や歪曲収差の発生が抑制される。
また、上記したズームレンズにおいては、第1レンズ群の第2レンズを物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズとすることが望ましい。
第2レンズを物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズとすることにより、第2レンズの焦点距離が長くなる。
さらに、上記したズームレンズにおいては、以下の条件式(3)を満足するように構成することが望ましい。
(3)−3.6<f1a/f1<−0.8
但し、
f1a:前側レンズ群の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(3)を満足するように構成することにより、ズームレンズ全系が小型化されると共に接合レンズに起因して発生する収差が良好に補正される。
加えて、上記したズームレンズにあっては、第1レンズ群の少なくとも1つの面を非球面に形成することが望ましい。
第1レンズ群の少なくとも1つの面を非球面に形成することにより、広角側及び望遠側の双方において諸収差が良好に補正される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、ズームレンズが、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置された。撮像装置のズームレンズは、前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成された。撮像装置のズームレンズは、前記第1レンズ群が、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成され、前記前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するものである。
(1)2.5<f1/fw<7.0
(2)−0.7<f11/f12<−0.15
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
f11:第1レンズの焦点距離
f12:第2レンズの焦点距離
とする。
従って、撮像装置にあっては、高変倍化に伴う軸上色収差や倍率色収差と言う色収差が良好に補正される。また、条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成することにより、広画角化及び小型化を図りつつ色収差や歪曲収差の発生が抑制される。
本発明ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置され、前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成され、前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成され、前記前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)2.5<f1/fw<7.0
(2)−0.7<f11/f12<−0.15
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
f11:第1レンズの焦点距離
f12:第2レンズの焦点距離
とする。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置され、前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成され、前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成され、前記前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成され、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)2.5<f1/fw<7.0
(2)−0.7<f11/f12<−0.15
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
f11:第1レンズの焦点距離
f12:第2レンズの焦点距離
とする。
従って、本発明にあっては、色収差が良好に補正されるため、光学性能の低下を来たすことなく高変倍化を図ることができる。また、条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成することにより、広画角化及び小型化を図りつつ色収差や歪曲収差の発生が抑制される。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置され、第2レンズ群及び第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成されている。
第1レンズ群は、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成されている。前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成されている。
上記したように、本発明ズームレンズにあっては、前側レンズ群を負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが接合された接合レンズによって構成することにより、第1レンズにおいて発生する諸収差を正の屈折力を有する第2レンズによって補正することができる。特に、前側レンズ群を接合レンズによって構成することにより、第2レンズ群の屈折力を高めて、例えば、5倍以上の変倍比を有するように高変倍化した場合においても、高変倍化に伴う軸上色収差や倍率色収差と言う色収差を良好に補正して光学性能の低下を来たすことなく高変倍化を図ることができる。
また、前側レンズ群を接合レンズによって構成することにより、レンズ鏡筒の構造を簡素化できると共に組立誤差に対する感度の上昇を抑制することができる。
本発明ズームレンズにあっては、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成する。
(1)2.5<f1/fw<7.0
(2)−0.7<f11/f12<−0.15
但し、
f1:第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
f11:第1レンズの焦点距離
f12:第2レンズの焦点距離
とする。
条件式(1)は、正の屈折力を有する第1レンズ群の焦点距離と、広角端におけるレンズ全系の焦点距離との比率を規定する式である。
条件式(1)の値が下限値を下回ると、第1レンズ群の正の屈折力が強くなり過ぎるため、正の屈折力を有する後側レンズ群の屈折力が強くなり過ぎ、後側レンズ群によっては球面収差の補正ができなくなるか、又は、負の屈折力を有する接合レンズである前側レンズ群の屈折力が弱くなってしまい、広画角化が困難となる。
逆に、条件式(1)の値が上限値を上回ると、第1レンズ群の正の屈折力が弱くなり過ぎてズームレンズの全長が長くなってしまい、小型化が困難となる。
条件式(2)は、負の屈折力を有する第1レンズの焦点距離と、正の屈折力を有する第2レンズの焦点距離との比率を規定する式である。
条件式(2)の値が下限値を下回ると、前側レンズ群において第2レンズの正の屈折力に対する第1レンズの負の屈折力が弱くなるため、負レンズに起因する色収差や歪曲収差の発生が抑制される。
しかしながら、第1レンズの負の屈折力が弱くなることにより、入射瞳位置が像面側に移動し、最も物体側に位置する第1レンズの有効径が大きくなり、それに起因して光路を折り曲げる光学部材に入射する光線高さが高くなる。従って、光学部材が大型となってしまい、ズームレンズ全系の小型化が困難となる。
逆に、条件式(2)の値が上限値を上回ると、前側レンズ群において第2レンズの正の屈折力に対する第1レンズの負の屈折力が強くなり、入射瞳位置が物体側に移動し、最も物体側に位置する第1レンズの有効径を小さくすることができる。従って、光路を折り曲げる光学部材に入射する光線高さが低くなるため、光学部材を小型化することができ、ズームレンズ全系の小型化を図ることができる。
しかしながら、第2レンズの正の屈折力に対する第1レンズの負の屈折力が強くなるため、負レンズに起因する色収差や歪曲収差が大きくなり、光学性能の低下を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(1)及び条件式(2)を満足することにより、広画角化及び小型化を図ることができると共に色収差や歪曲収差の発生を抑制して光学性能の向上を図ることができる。
また、本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群の第2レンズを物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズとすることが好ましい。
第2レンズを物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズとすることにより、第2レンズの焦点距離を長くすることができ、接合レンズ(前側レンズ群)により所望の焦点距離を実現する場合に収差の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(3)を満足するように構成することが好ましい。
(3)−3.6<f1a/f1<−0.8
但し、
f1a:前側レンズ群の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(3)は、正の屈折力を有する第1レンズ群の焦点距離と、第1レンズ群における接合レンズ(前側レンズ群)の焦点距離との比率を規定する式である。
条件式(3)が下限値を下回ると、接合レンズの屈折力が弱くなり過ぎ、入射瞳位置が像面側に移動し、最も物体側に位置する第1レンズの有効径が大きくなる。従って、光路を折り曲げる光学部材に入射する光線高さが高くなるため、光学部材が大型となってしまい、ズームレンズ全系の小型化が困難となる。
逆に、条件式(3)が上限値を上回ると、接合レンズの屈折力が強くなり、入射瞳位置が物体側に移動し、最も物体側に位置する第1レンズの有効径が小さくなる。従って、光路を折り曲げる光学部材に入射する光線高さが低くなるため、光学部材の小型化によるズームレンズ全系の小型化を図ることができる。
しかしながら、前側レンズ群の屈折力が強くなり過ぎることにより、接合レンズに起因して発生する収差の補正が困難となり、光学性能の低下を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、ズームレンズ全系の小型化を図ることができると共に接合レンズに起因して発生する収差を良好に補正して光学性能の向上を図ることができる。
加えて、本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群の少なくとも1つの面を非球面に形成することが好ましい。
第1レンズ群の少なくとも1つの面、例えば、後側レンズ群の両面を非球面に形成することにより、広角側及び望遠側の双方における光学性能の向上を図ることができる。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「面番号」は物体側から数えて第i番目の面、「Ri」は物体側から数えて像側へ第i番目の面(第i面)の曲率半径、「Di」は第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔、「Ni」は第iレンズ(Gi)を構成する材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「νi」は第iレンズ(Gi)を構成する材質のd線におけるアッベ数である。面番号に関し「ASP」は当該面が非球面であることを示し、曲率半径に関し「∞」は当該面が平面であることを示し、軸上面間隔に関し「可変」は当該面が可変間隔であることを示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「y」を光軸に垂直な方向における高さ、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「κ」を円錐定数、「Ai」を第i次の非球面係数とすると、以下の式によって定義される。
x=cy/[1+{1−(1+κ)c1/2]+A4y+A6y+A8y+A10y10
A4、A6、A8及びA10はそれぞれ4次、6次、8次及び10次の非球面係数である。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成を示す図である。
第1の実施の形態におけるズームレンズ1は、図1に示すように、12枚のレンズ(光学部材である一つのプリズムを含む。)を有している。
ズームレンズ1は、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、正の屈折力を有する第4レンズ群GR4と、負の屈折力を有する第5レンズ群GR5とが物体側より順に配置されて構成されている。
ズームレンズ1は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第2レンズ群GR2及び第4レンズ群GR4が光軸方向へ移動される。
第1レンズ群GR1は、負レンズG1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズG2と、光軸を90°折り曲げるための光学部材(プリズム)G3と、両面が非球面に形成された正レンズG4とが物体側より順に配置されて構成されている。負レンズG1と正レンズG2とによって前側レンズ群が構成され、正レンズG4によって後側レンズ群が構成されている。負レンズG1と正レンズG2は、負レンズG1の像側と正レンズG2の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合され、接合面R2を有する接合レンズを構成している。
第2レンズ群GR2は、負レンズG5と負レンズG6と正レンズG7が物体側から順に配置されて構成されている。負レンズG6と正レンズG7は、負レンズG6の像側と正レンズG7の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合され、接合面R12を有する接合レンズを構成している。
第3レンズ群GR3は、両面が非球面に形成された正レンズG8によって構成されている。
第4レンズ群GR4は、物体側の面が非球面に形成された正レンズG9と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズG10とによって構成されている。正レンズG9と負レンズG10は、正レンズG9の像側と負レンズG10の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R18を有する接合レンズを構成している。
第5レンズ群GR5は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズG11と、正レンズG12とによって構成されている。負レンズG11と正レンズG12は、負レンズG11の像側と正レンズG12の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合され、接合面R21を有する接合レンズを構成している。
第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3の間には絞りS(絞り面R14)が配置され、該絞りSは固定されている。
第5レンズ群GR5と像面IMGとの間には、フィルタFL及びカバーガラスCGがそれぞれ物体側から順に配置されている。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 0005151577
ズームレンズ1において、第1レンズ群GR1の正レンズG4の物体側の面(R7)、第1レンズ群GR1の正レンズG4の像側の面(R8)、第3レンズ群GR3の正レンズG8の物体側の面(R15)、第3レンズ群GR3の正レンズG8の像側の面(R16)及び第4レンズ群GR4の正レンズG9の物体側の面(R17)は非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す表5において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 0005151577
ズームレンズ1において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D8、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3(絞りS)との間の面間隔D13、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D16及び第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5との間の面間隔D19が変化する。数値実施例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.814)、中間焦点距離状態(焦点距離f=11.384)及び望遠端状態(焦点距離f=26.890)における可変間隔を、FナンバーFno.及び半画角ωと共に表3に示す。
Figure 0005151577
図2乃至図4に数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図2は広角端状態(焦点距離f=4.814)、図3は中間焦点距離状態(焦点距離f=11.384)、図4は望遠端状態(焦点距離f=26.890)における諸収差図を示す。
図2乃至図4に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.56nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図2乃至図4に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるズームレンズ2のレンズ構成を示す図である。
第2の実施の形態におけるズームレンズ2は、図5に示すように、12枚のレンズ(光学部材である一つのプリズムを含む。)を有している。
ズームレンズ2は、正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、正の屈折力を有する第4レンズ群GR4と、負の屈折力を有する第5レンズ群GR5とが物体側より順に配置されて構成されている。
ズームレンズ2は、広角端と望遠端との間の変倍時に、第2レンズ群GR2及び第4レンズ群GR4が光軸方向へ移動される。
第1レンズ群GR1は、負レンズG1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズG2と、光軸を90°折り曲げるための光学部材(プリズム)G3と、両面が非球面に形成された正レンズG4とが物体側より順に配置されて構成されている。負レンズG1と正レンズG2とによって前側レンズ群が構成され、正レンズG4によって後側レンズ群が構成されている。負レンズG1と正レンズG2は、負レンズG1の像側と正レンズG2の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合され、接合面R2を有する接合レンズを構成している。
第2レンズ群GR2は、負レンズG5と負レンズG6と正レンズG7が物体側から順に配置されて構成されている。負レンズG6と正レンズG7は、負レンズG6の像側と正レンズG7の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合され、接合面R12を有する接合レンズを構成している。
第3レンズ群GR3は、両面が非球面に形成された正レンズG8によって構成されている。
第4レンズ群GR4は、物体側の面が非球面に形成された正レンズG9と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズG10とによって構成されている。正レンズG9と負レンズG10は、正レンズG9の像側と負レンズG10の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合され、接合面R18を有する接合レンズを構成している。
第5レンズ群GR5は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズG11と、正レンズG12とによって構成されている。負レンズG11と正レンズG12は、負レンズG11の像側と正レンズG12の物体側を向いた同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合され、接合面R21を有する接合レンズを構成している。
第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3の間には絞りS(絞り面R14)が配置され、該絞りSは固定されている。
第5レンズ群GR5と像面IMGとの間には、フィルタFL及びカバーガラスCGがそれぞれ物体側から順に配置されている。
表4に、第2の実施の形態におけるズームレンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 0005151577
ズームレンズ2において、第1レンズ群GR1の正レンズG4の物体側の面(R7)、第1レンズ群GR1の正レンズG4の像側の面(R8)、第3レンズ群GR3の正レンズG8の物体側の面(R15)、第3レンズ群GR3の正レンズG8の像側の面(R16)及び第4レンズ群GR4の正レンズG9の物体側の面(R17)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数κと共に表5に示す。
Figure 0005151577
ズームレンズ2において、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2との間の面間隔D8、第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3(絞りS)との間の面間隔D13、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4との間の面間隔D16及び第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5との間の面間隔D19が変化する。数値実施例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.570)、中間焦点距離状態(焦点距離f=11.754)及び望遠端状態(焦点距離f=25.160)における可変間隔を、FナンバーFno.及び半画角ωと共に表6に示す。
Figure 0005151577
図6乃至図8に数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図6は広角端状態(焦点距離f=4.570)、図7は中間焦点距離状態(焦点距離f=11.754)、図8は望遠端状態(焦点距離f=25.160)における諸収差図を示す。
図6乃至図8に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.56nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図6乃至図8に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
表7にズームレンズ1及びズームレンズ2における上記条件式(1)乃至条件式(3)の各値、即ち、条件式(1)のf1、fw、f1/fw、条件式(2)のf11、f12、f11/f12、条件式(3)のf1a、f1a/f1を示す。
Figure 0005151577
表7から明らかなように、ズームレンズ1及びズームレンズ2は、前記条件式(1)乃至条件式(3)を満足するようにされている。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置である。
撮像装置に備えられたズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置され、第2レンズ群及び第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成されている。
第1レンズ群は、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成されている。前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成されている。
上記したように、本発明撮像装置にあっては、ズームレンズにおいて、前側レンズ群を負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが接合された接合レンズによって構成することにより、第1レンズにおいて発生する諸収差を正の屈折力を有する第2レンズによって補正することができる。特に、前側レンズ群を接合レンズによって構成することにより、第2レンズ群の屈折力を高めて、例えば、5倍以上の変倍比を有するように高変倍化した場合においても、高変倍化に伴う軸上色収差や倍率色収差と言う色収差を良好に補正して光学性能の低下を来たすことなく高変倍化を図ることができる。
また、前側レンズ群を接合レンズによって構成することにより、レンズ鏡筒の構造を簡素化できると共に組立誤差に対する感度の上昇を抑制することができる。
図9に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラの概略的な構成を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100はカメラ筐体200に所要の各部が配置されて成る。カメラ筐体200の内部にはズームレンズ300が配置されている。ズームレンズ300としては、上記したズームレンズ1又はズームレンズ2が適用される。ズームレンズ300は光学部材(プリズム)301を含む12枚のレンズによって構成され、光学部材301によって光路が90°折り曲げられるように構成されている。
ズームレンズ300の下方には撮像素子400が配置されている。撮像装置100にあっては、光学部材301から物体側の光軸S1方向が、例えば、前後方向とされ、光学部材301から像側の光軸S2方向が、例えば、上下方向とされている。従って、撮像装置100にあっては、前後長の短縮化を図ることができる。
カメラ筐体200の背面には表示部500、例えば、液晶表示パネルが配置されている。表示部500は撮影時に画角を合わせるために用いられる。
図10に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30と、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40(上記表示部500)と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、ズームレンズ11(本発明が適用されるズームレンズ1、2及び上記ズームレンズ300)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12(上記撮像素子400)等により構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データーのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データーの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいてズームレンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部50のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80がズームレンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データーを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データーが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図10と共に本発明撮像装置及びズームレンズを実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図3及び図4と共に第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図7及び図8と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラの概略的な構成を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、4…ズームレンズ、GR1…第1レンズ群、GR2…第2レンズ群、GR3…第3レンズ群、GR4…第4レンズ群、GR5…第5レンズ群、G1…第1レンズ、G2…第2レンズ、G3…第3レンズ、100…撮像装置、300…ズームレンズ、301…光学部材、400…撮像素子、11…ズームレンズ、12…撮像素子

Claims (5)

  1. 正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置され、
    前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成され、
    前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成され、
    前記前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成され
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成された
    ズームレンズ。
    (1)2.5<f1/fw<7.0
    (2)−0.7<f11/f12<−0.15
    但し、
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
    f11:第1レンズの焦点距離
    f12:第2レンズの焦点距離
    とする。
  2. 前記第2レンズは、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズによって構成された
    請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 以下の条件式(3)を満足するように構成された
    請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
    (3)−3.6<f1a/f1<−0.8
    但し、
    f1a:前側レンズ群の焦点距離
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    とする。
  4. 前記第1レンズ群の少なくとも1つの面が非球面に形成された
    請求項1乃至請求項3に記載のズームレンズ。
  5. ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側より順に配置され、
    前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群を光軸方向へ移動させることによりズーミングを行うように構成され、
    前記第1レンズ群は、負の屈折力を有する前側レンズ群と、光路を折り曲げる光学部材と、正の屈折力を有する後側レンズ群とが物体側より順に配置されて構成され、
    前記前側レンズ群は、負の屈折力を有する第1レンズと正の屈折力を有する第2レンズとが物体側から像側へ順に接合された接合レンズによって構成され
    以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成された
    撮像装置。
    (1)2.5<f1/fw<7.0
    (2)−0.7<f11/f12<−0.15
    但し、
    f1:第1レンズ群の焦点距離
    fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
    f11:第1レンズの焦点距離
    f12:第2レンズの焦点距離
    とする。
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