JP4706940B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高画質かつ高倍率のレンズ構成を有するズームレンズ及び撮像装置の技術分野に関する。
近年、ビデオカメラ、デジタルビデオカメラ等の小型の撮像装置は家庭用としても広く普及している。これらの小型の撮像装置に対しては、特に、携帯性を重視した小型化、高画質化及び高倍率化等が望まれている。
このような小型化、高画質化及び高倍率化等を図るためには、これらの撮像装置に搭載される撮影用レンズ、特に、ズームレンズに対して全長や奥行きの短縮等による小型化及びレンズ性能の向上が要求される。
さらに、近年では、特に、光学的な手振れ補正に対する要求も高く、小型化、高画質化、高倍率化に加え光学式手振れ補正の要求を満たすための設計難易度も非常に高くなってきている。
このような状況において、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成されたズームレンズがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、第3レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとによって構成され、第3レンズ群が手振れ時の像の変動を補正するために光軸に垂直な方向へ移動される。
特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、上記のような構成とされることにより、光学式手振れ補正を可能としたビデオカメラ用のズームレンズを実現するようにしている。
また、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成されたズームレンズがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、第5レンズ群が正の屈折力を有する正部分群と負の屈折力を有する負部分群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、正部分群が手振れ時の像の変動を補正するために光軸に垂直な方向へ移動される。
特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、上記のような構成とされることにより、光学式手振れ補正を可能としたビデオカメラ用のズームレンズを実現するようにしている。
上記のような従来のズームレンズにおいては、主に、望遠側における手振れに起因する画像のブレを補正するために、所定のレンズ群を光軸に直交する方向へ移動させ、良好な画像及び光学性能を実現するようにしている。このようなズームレンズにあっては、上記した手振れ補正機能を確保することに加え、小型化及び高倍率化等をはかり所望の光学性能が満たされるようにレンズ構成が決定される。
特許文献1及び特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、レンズ構成を5群構成とすることにより、高倍率化及び高画質化を実現しつつ、光学式手振れ補正の機能を確保し良好な光学性能を満たすようにしている。
特開2003−228001号公報 特開2006−23593号公報
ところが、特許文献1及び特許文献2に記載された従来のズームレンズにおいては、特に、光学式手振れ補正機能を導入することに伴い、以下に示すような問題点があった。
即ち、光学式手振れ補正機能の導入に伴い、メカ機構まで含めたレンズ鏡筒全体の小型化という観点において、手振れ補正機構の大型化を来たしている。
例えば、特許文献1に記載されたズームレンズにおいては、手振れ時の像の変動を補正するために、第3レンズ群を光軸に垂直な方向へ移動させているが、通常、第3レンズ群は第1レンズ群を除く他のレンズ群に比べて光束が広くなる傾向にある。従って、手振れ補正まで含めた場合のレンズ面上の有効径が非常に大きくなり、その結果、装置の大型化を来たしてしまう。
また、第3レンズ群はレンズ全系の光軸方向における略中央部に位置すると共に強い屈折力を有するように構成される。従って、第3レンズ群が光軸に垂直な方向へ移動したときに他のレンズ群における光束位置の変動が大きくなり、他のレンズ群を構成するレンズ面上の有効径も大きくなるため、装置全体の大型化を来たしてしまう。
特許文献2に記載されたズームレンズにおいては、手振れ時の像の変動を補正するために、第5レンズ群を物体側から像側へ順に配置された正部分群と負部分群によって構成し、物体側に位置する正部分群を光軸に垂直な方向へ移動させている。従って、正部分群の光軸方向における両側に手振れ補正機構の導入のためのスペースが必要となり、装置全体の大型化を来たしてしまう。
また、正部分群の光軸方向における両側に手振れ補正機構の導入のためのスペースを確保するために、光学設計上の制約が大きくなり、画質の低下を引き起こすおそれもある。
このように特許文献1及び特許文献2に記載されたズームレンズにあっては、光学式手振れ補正機能を確保するためのレンズ群の位置によって装置全体の大型化を来たしてしまうと言う問題があった。
また、特に、高倍率化及び高画質化を確保しようとするほど装置の大型化の問題が大きく影響するため、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高倍率なズームレンズを実現する上で大きな課題となっていた。
そこで、本発明ズームレンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高画質かつ高倍率のレンズ構成を有するズームレンズ及び撮像装置を提供することを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第1レンズ群と、負の屈折力を有し主として変倍のために移動可能とされた第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされた第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されたものである。
(3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
(4)0.6<f3/f32s<0.8
但し、
f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
従って、ズームレンズにあっては、第3レンズ群が二つのレンズ群によって構成されると共に全てのレンズ群のうち最も像側に配置されたレンズ群である可動群が光軸に垂直な方向へ移動される。また、負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズが接合されて構成されることにより、広角端側の軸上色収差の良好な補正が可能となる。さらに、ズームレンズが条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されることにより、負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレンズの屈折力が適正化される。
上記したズームレンズにおいては、前記第3レンズ群が以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されることが望ましい。
(1)0.4<|f31/f32|<0.6
(2)0.3<fw/f31<0.5
但し、
f31:第3レンズ群の正レンズ群の焦点距離
f32:第3レンズ群の負レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
とする。
ズームレンズが条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されることにより、第3レンズ群の正レンズ群と負レンズ群の屈折力が適正化される。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第1レンズ群と、負の屈折力を有し主として変倍のために移動可能とされた第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされた第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されたものである。
(3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
(4)0.6<f3/f32s<0.8
但し、
f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
従って、撮像装置にあっては、第3レンズ群が二つのレンズ群によって構成されると共に全てのレンズ群のうち最も像側に配置されたレンズ群である可動群が光軸に垂直な方向へ移動される。また、負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズが接合されて構成されることにより、広角端側の軸上色収差の良好な補正が可能となる。さらに、ズームレンズが条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されることにより、負の屈折力を有するレンズと正の屈折力を有するレンズの屈折力が適正化される。
本発明ズームレンズは、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第1レンズ群と、負の屈折力を有し主として変倍のために移動可能とされた第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされた第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されている。
(3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
(4)0.6<f3/f32s<0.8
但し、
f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
従って、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高画質かつ高倍率のレンズ構成を有するズームレンズを提供することができる。また、広角端側の軸上色収差を良好に補正することが可能となり、高いコントラストを有する解像度を確保することができる。さらに、軸上色収差、像面湾曲及びコマ収差の発生が抑制され、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記第3レンズ群が以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成されている。
(1)0.4<|f31/f32|<0.6
(2)0.3<fw/f31<0.5
但し、
f31:第3レンズ群の正レンズ群の焦点距離
f32:第3レンズ群の負レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
とする。
従って、コマ収差及び像面湾曲の発生が抑制され、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第1レンズ群と、負の屈折力を有し主として変倍のために移動可能とされた第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされた第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、前記第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされ、開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、前記第3レンズ群は正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成され、前記第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されている。
(3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
(4)0.6<f3/f32s<0.8
但し、
f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
従って、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高画質かつ高倍率のレンズ構成を有する撮像装置を提供することができる。また、広角端側の軸上色収差を良好に補正することが可能となり、高いコントラストを有する解像度を確保することができる。さらに、軸上色収差、像面湾曲及びコマ収差の発生が抑制され、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
[ズームレンズの構成]
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群は位置が常時固定とされ、第2レンズ群は主として変倍のために移動可能とされ、第3レンズ群は位置が常時固定とされ、第4レンズ群は変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされている。
第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
本発明ズームレンズは、第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされている。
このように本発明ズームレンズにあっては、第5レンズ群を固定群と可動群によって構成し、全てのレンズ群のうち最も像側に位置する可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより、像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させるようにしている。従って、手振れ等による画像のブレが、第5レンズ群の可動群が光軸に垂直な方向へ移動されることにより補正される。
最も像側に位置する可動群を手振れ補正用の可動レンズ群とすることにより、最も像側に位置するレンズ群は通過する光束の有効径が比較的小さい部分であるため、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
また、可動群が最も像側に位置するため、手振れ補正時における他のレンズ群での光束位置の変動に対する影響が少なくて済み、レンズ鏡筒の一層の小型化を図ることができる。
さらに、可動群が最も像側に位置するため、可動群の光軸方向における両側のスペースを確保するための制約も少なく、光学性能の向上及びレンズ鏡筒の小型化を実現することが可能となる。
本発明ズームレンズは、開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、第3レンズ群が正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成されている。
開口絞りを第3レンズ群の物体側に配置し、第3レンズ群を上記のような2つのレンズ群によって構成することにより、ズームレンズを5群構成にすることにより大型になり易い開口絞りよりも像側に位置する第3レンズ群以降の光学系を光軸方向に短縮化して小型化を図ることが可能となる。
また、第3レンズ群を正レンズ群と負レンズ群によって構成することにより、特に、広角側の色収差に関して、第5レンズ群の構成だけでは補正しきれない収差成分を良好に補正することが可能となる。
従って、本発明ズームレンズを上記のように構成することにより、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高画質かつ高倍率のレンズ構成を有するズームレンズを提供することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足することが望ましい。
(1)0.4<|f31/f32|<0.6
(2)0.3<fw/f31<0.5
但し、
f31:第3レンズ群の正レンズ群の焦点距離
f32:第3レンズ群の負レンズ群の焦点距離
fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
とする。
条件式(1)は、第3レンズ群の正の屈折力を有する正レンズ群の焦点距離と、第3レンズ群の負の屈折力を有する負レンズ群の焦点距離との比、即ち、屈折力比を適切に設定するための式である。
条件式(1)の上限値を越えると、第3レンズ群の負レンズ群の屈折力が強くなり過ぎ、特に、開口絞りより像側に位置する第3レンズ群以降の光学系の全長が長くなり、レンズ鏡筒の大型化を来たしてしまう。また、第3レンズ群の正レンズ群より像側に位置する負レンズ群以降のレンズ面に入射する光線高さが高くなるため、特に、コマ収差等の収差劣化を伴い解像度の大きな低下を来たしてしまう。
一方、条件式(1)の下限値を越えると、第3レンズ群の正レンズ群の屈折力が強くなり過ぎ、第3レンズ群における光束の収束作用が大きくなり、第5レンズ群の可動群以降の手振れ補正のためのスペースを確保することが困難になる。また、第3レンズ群の正レンズ群で発生する収差、特に、コマ収差等の劣化を伴い解像度の大きな低下を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、コマ収差等の収差劣化が抑制され、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
条件式(2)は、広角端におけるレンズ全系の焦点距離と、第3レンズ群の正レンズ群の焦点距離との比、即ち、屈折力比を適切に設定するための式である。
条件式(2)の上限値を越えると、第3レンズ群の正レンズ群の屈折力が強くなり過ぎ、ズーム領域の全域において光学性能が大きく低下してしまう。即ち、ズーム領域の全域において補正過剰となり像面湾曲のアンダー側への倒れやコマ収差の悪化により解像度の劣化を来たしてしまう。
一方、条件式(2)の下限値を越えると、第3レンズ群の正レンズ群の屈折力が弱くなり過ぎ、ズーム領域の全域において光学性能が大きく低下してしまう。即ち、ズーム領域の全域において補正不足となり像面湾曲のオーバー側への倒れやコマ収差の悪化により解像度の劣化を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、像面湾曲及びコマ収差の発生が抑制され、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成されることが望ましい。
第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズとが接合されて構成されることにより、特に、広角端側の軸上色収差を良好に補正することが可能となり、高いコントラストを有する解像度を確保することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成されることが望ましい。
(3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
(4)0.6<f3/f32s<0.8
但し、
f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
とする。
条件式(3)は、第3レンズ群の負レンズ群を構成する正の屈折力を有するレンズの焦点距離と、負の屈折力を有するレンズの焦点距離との比、即ち、屈折力比を適切に設定するための式である。
条件式(3)の上限値を越えると、正の屈折力を有するレンズの屈折力が強くなり過ぎ、特に、広角側の光学性能が大きく低下してしまう。即ち、広角側の軸上色収差が悪化することにより、解像度の劣化を来たしてしまう。
一方、条件式(3)の下限値を越えると、正の屈折力を有するレンズの屈折力が弱くなり過ぎ、特に、広角側の光学性能が大きく低下してしまう。即ち、広角側の軸上色収差の補正のバランスが崩れることにより、解像度の劣化を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、軸上色収差を良好に補正することが可能となり、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
条件式(4)は、第3レンズ群の焦点距離と第3レンズ群の負レンズ群を構成する正の屈折力を有するレンズの焦点距離との比、即ち、屈折力比を適切に設定するための式である。
条件式(4)の上限値を越えると、正の屈折力を有するレンズの屈折力が強くなり過ぎ、ズーム領域の全域において光学性能が大きく低下してしまう。即ち、特に、広角側の軸上色収差の悪化、補正過剰によるズーム領域の全域における像面湾曲のアンダー側への倒れ及びコマ収差の悪化により、解像度の劣化を来たしてしまう。
一方、条件式(4)の下限値を越えると、正の屈折力を有するレンズの屈折力が弱くなり過ぎ、ズーム領域の全域において光学性能が大きく低下してしまう。即ち、特に、広角側の軸上色収差の悪化、補正不足によるズーム領域の全域における像面湾曲のオーバー側への倒れ及びコマ収差の悪化により、解像度の劣化を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(4)を満足することにより、軸上色収差、像面湾曲及びコマ収差の発生が抑制され、良好な解像度を確保して画像の品質の向上を図ることができる。
[各実施の形態]
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「Ri」は物体側から数えて第i番目の面の曲率半径、「Di」は第i番目の面と第i+1番目の面との間の軸上面間隔、「Ni」は第i番目の面を有するレンズの材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「νi」は第i番目の面を有するレンズの材質のd線(波長587.6nm)におけるアッベ数を示す。曲率半径に関し「ASP」は当該面が非球面であることを示し、軸上面間隔に関し「Variable」は可変間隔であることを示す。「Fno」はFナンバー、「ω」は半画角を示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「Xi」を第i番目の面における非球面の光軸方向における座標、「Ci」を第i番目の面における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「Y」を光軸からの距離とすると、
Xi=(Ci・Y)/{ 1+(1−Ci・Y1/2 }+A4・Y+A6・Y+A8・Y+A10・Y10
によって定義されるものとする。「A4」、「A6」、「A8」及び「A10」は、それぞれ4次、6次、8次及び10次の非球面係数である。
以下に示す第1の実施の形態乃至第3の実施の形態におけるズームレンズ1A、1B及び1Cは、何れも正の屈折力を有する第1レンズ群GR1と、負の屈折力を有する第2レンズ群GR2と、正の屈折力を有する第3レンズ群GR3と、正の屈折力を有する第4レンズ群GR4と、正の屈折力を有する第5レンズ群GR5とが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群GR1は位置が常時固定とされ、第2レンズ群GR2は主として変倍のために移動可能とされ、第3レンズ群GR3は位置が常時固定とされ、第4レンズ群GR4は変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされている。
第2レンズ群GR2、第3レンズ群GR3、第4レンズ群GR4及び第5レンズ群GR5の各レンズ群は、それぞれ少なくとも1面が非球面に形成されている。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1Aのレンズ構成を示しており、該ズームレンズ1Aは12枚のレンズを有している。
第1レンズ群GR1は正の屈折力を有し、レンズL1とレンズL2とレンズL3の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
レンズL1は物体側の面が凸面に形成され像側の面が凹面に形成されたレンズとされ、レンズL2は両凸形状のレンズとされている。レンズL1とレンズL2は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R2を有する接合レンズを構成している。レンズL3は像側に凹面を向けたメニスカス形状のレンズとされている。
第2レンズ群GR2は負の屈折力を有し、レンズL4とレンズL5とレンズL6の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
レンズL4は物体側の面が凸面に形成され、像側の面が凹面に形成されたレンズとされている。レンズL5は両凹形状のレンズとされ、レンズL6は両凸形状のレンズとされている。レンズL5とレンズL6は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R9を有する接合レンズを構成している。
第3レンズ群GR3は正の屈折力を有し、レンズL7とレンズL8とレンズL9の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。レンズL7によって正の屈折力を有する正レンズ群GR3−1が構成され、レンズL8とレンズL9によって負の屈折力を有する負レンズ群GR3−2が構成されている。
レンズL7は両凸形状のレンズとされている。レンズL8とレンズL9はそれぞれ物体側の面が凸面に形成され、像側の面が凹面に形成されたレンズとされている。レンズL8とレンズL9は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R15を有する接合レンズを構成している。
第4レンズ群GR4は正の屈折力を有し、レンズL10によって構成されている。
レンズL10は両凸形状のレンズとされている。
第5レンズ群GR5は正の屈折力を有し、レンズL11とレンズL12の2枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。レンズL11によって負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群GR5−1が構成され、レンズL12によって正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群GR5−2が構成されている。
レンズL11は物体側の面が凸面に形成され像側の面が凹面に形成されたレンズとされ、レンズL12は両凸形状のレンズとされている。
第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間には開口絞りIR(絞り面R11)が配置され、第5レンズ群GR5と像面IMGとの間にはフィルタFLが配置されている。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1Aに具体的数値を適用した数値実施例1Aのレンズデーターを示す。
Figure 0004706940
ズームレンズ1Aにおいて、第2レンズ群GR2のレンズL4の像側の面(R7)、第3レンズ群GR3のレンズL7の物体側の面(R12)、第3レンズ群GR3のレンズL7の像側の面(R13)、第4レンズ群GR4のレンズL10の物体側の面(R17)、第4レンズ群GR4のレンズL10の像側の面(R18)、第5レンズ群GR5のレンズL11の像側の面(R20)及び第5レンズ群GR5のレンズL12の像側の面(R22)は非球面に形成されている。数値実施例1Aにおける非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8、A10を表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 0004706940
ズームレンズ1Aにおいて、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2の間の面間隔D5、第2レンズ群GR2と開口絞りIRの間の面間隔D10、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4の間の面間隔D16及び第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5の間の面間隔D18が変化する。数値実施例1Aにおける各面間隔の広角端状態(焦点距離比=1.00)、中間焦点距離状態(焦点距離比=5.25)及び望遠端状態(焦点距離比=10.92)における可変間隔を、物体距離が無限遠のときの各値で表3に示す。
Figure 0004706940
図2乃至図4に数値実施例1Aの無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図2は広角端状態(焦点距離比=1.00)、図3は中間焦点距離状態(焦点距離比=5.25)、図4は望遠端状態(焦点距離比=10.92)における諸収差図を示す。
図2乃至図4には、球面収差図において、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)、c線(波長656.3nm)における値をそれぞれ示す。また、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1Aは諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第2の実施の形態>
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるズームレンズ1Bのレンズ構成を示しており、該ズームレンズ1Bは12枚のレンズを有している。
第1レンズ群GR1は正の屈折力を有し、レンズL1とレンズL2とレンズL3の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
レンズL1は物体側の面が凸面に形成され像側の面が凹面に形成されたレンズとされ、レンズL2は両凸形状のレンズとされている。レンズL1とレンズL2は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R2を有する接合レンズを構成している。レンズL3は像側に凹面を向けたメニスカス形状のレンズとされている。
第2レンズ群GR2は負の屈折力を有し、レンズL4とレンズL5とレンズL6の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
レンズL4は物体側の面が凸面に形成され、像側の面が凹面に形成されたレンズとされている。レンズL5は両凹形状のレンズとされ、レンズL6は両凸形状のレンズとされている。レンズL5とレンズL6は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R9を有する接合レンズを構成している。
第3レンズ群GR3は正の屈折力を有し、レンズL7とレンズL8とレンズL9の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。レンズL7によって正の屈折力を有する正レンズ群GR3−1が構成され、レンズL8とレンズL9によって負の屈折力を有する負レンズ群GR3−2が構成されている。
レンズL7は両凸形状のレンズとされ、レンズL8は両凸形状のレンズとされ、レンズL9は両凹形状のレンズとされている。レンズL8とレンズL9は同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合されて接合面R15を有する接合レンズを構成している。
第4レンズ群GR4は正の屈折力を有し、レンズL10によって構成されている。
レンズL10は両凸形状のレンズとされている。
第5レンズ群GR5は正の屈折力を有し、レンズL11とレンズL12の2枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。レンズL11によって負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群GR5−1が構成され、レンズL12によって正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群GR5−2が構成されている。
レンズL11は物体側の面が凸面に形成され像側の面が凹面に形成されたレンズとされ、レンズL12は両凸形状のレンズとされている。
第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間には開口絞りIR(絞り面R11)が配置され、第5レンズ群GR5と像面IMGとの間にはフィルタFLが配置されている。
表4に、第2の実施の形態におけるズームレンズ1Bに具体的数値を適用した数値実施例1Bのレンズデーターを示す。
Figure 0004706940
ズームレンズ1Bにおいて、第2レンズ群GR2のレンズL4の像側の面(R7)、第3レンズ群GR3のレンズL7の物体側の面(R12)、第3レンズ群GR3のレンズL7の像側の面(R13)、第4レンズ群GR4のレンズL10の物体側の面(R17)、第4レンズ群GR4のレンズL10の像側の面(R18)、第5レンズ群GR5のレンズL11の像側の面(R20)及び第5レンズ群GR5のレンズL12の像側の面(R22)は非球面に形成されている。数値実施例1Bにおける非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8、A10を表5に示す。
Figure 0004706940
ズームレンズ1Bにおいて、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2の間の面間隔D5、第2レンズ群GR2と開口絞りIRの間の面間隔D10、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4の間の面間隔D16及び第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5の間の面間隔D18が変化する。数値実施例1Bにおける各面間隔の広角端状態(焦点距離比=1.00)、中間焦点距離状態(焦点距離比=5.24)及び望遠端状態(焦点距離比=10.86)における可変間隔を、物体距離が無限遠のときの各値で表6に示す。
Figure 0004706940
図6乃至図8に数値実施例1Bの無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図6は広角端状態(焦点距離比=1.00)、図7は中間焦点距離状態(焦点距離比=5.24)、図8は望遠端状態(焦点距離比=10.86)における諸収差図を示す。
図6乃至図8には、球面収差図において、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)、c線(波長656.3nm)における値をそれぞれ示す。また、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1Bは諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
<第3の実施の形態>
図9は、本発明の第3の実施の形態におけるズームレンズ1Cのレンズ構成を示しており、該ズームレンズ1Cは12枚のレンズを有している。
第1レンズ群GR1は正の屈折力を有し、レンズL1とレンズL2とレンズL3の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
レンズL1は物体側の面が凸面に形成され像側の面が凹面に形成されたレンズとされ、レンズL2は両凸形状のレンズとされている。レンズL1とレンズL2は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R2を有する接合レンズを構成している。レンズL3は像側に凹面を向けたメニスカス形状のレンズとされている。
第2レンズ群GR2は負の屈折力を有し、レンズL4とレンズL5とレンズL6の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
レンズL4は物体側の面が凸面に形成され、像側の面が凹面に形成されたレンズとされている。レンズL5は両凹形状のレンズとされ、レンズL6は両凸形状のレンズとされている。レンズL5とレンズL6は同じ曲率半径を有する凹面と凸面が接合されて接合面R9を有する接合レンズを構成している。
第3レンズ群GR3は正の屈折力を有し、レンズL7とレンズL8とレンズL9の3枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。レンズL7によって正の屈折力を有する正レンズ群GR3−1が構成され、レンズL8とレンズL9によって負の屈折力を有する負レンズ群GR3−2が構成されている。
レンズL7は両凸形状のレンズとされ、レンズL8は両凸形状のレンズとされ、レンズL9は両凹形状のレンズとされている。レンズL8とレンズL9は同じ曲率半径を有する凸面と凹面が接合されて接合面R15を有する接合レンズを構成している。
第4レンズ群GR4は正の屈折力を有し、レンズL10によって構成されている。
レンズL10は両凸形状のレンズとされている。
第5レンズ群GR5は正の屈折力を有し、レンズL11とレンズL12の2枚のレンズが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。レンズL11によって負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群GR5−1が構成され、レンズL12によって正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群GR5−2が構成されている。
レンズL11は物体側の面が凸面に形成され像側の面が凹面に形成されたレンズとされ、レンズL12は両凸形状のレンズとされている。
第2レンズ群GR2と第3レンズ群GR3との間には開口絞りIR(絞り面R11)が配置され、第5レンズ群GR5と像面IMGとの間にはフィルタFLが配置されている。
表7に、第3の実施の形態におけるズームレンズ1Cに具体的数値を適用した数値実施例1Cのレンズデーターを示す。
Figure 0004706940
ズームレンズ1Cにおいて、第2レンズ群GR2のレンズL4の像側の面(R7)、第3レンズ群GR3のレンズL7の物体側の面(R12)、第3レンズ群GR3のレンズL7の像側の面(R13)、第4レンズ群GR4のレンズL10の物体側の面(R17)、第4レンズ群GR4のレンズL10の像側の面(R18)、第5レンズ群GR5のレンズL11の像側の面(R20)及び第5レンズ群GR5のレンズL12の像側の面(R22)は非球面に形成されている。数値実施例1Cにおける非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8、A10を表8に示す。
Figure 0004706940
ズームレンズ1Cにおいて、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群GR1と第2レンズ群GR2の間の面間隔D5、第2レンズ群GR2と開口絞りIRの間の面間隔D10、第3レンズ群GR3と第4レンズ群GR4の間の面間隔D16及び第4レンズ群GR4と第5レンズ群GR5の間の面間隔D18が変化する。数値実施例1Cにおける各面間隔の広角端状態(焦点距離比=1.00)、中間焦点距離状態(焦点距離比=5.22)及び望遠端状態(焦点距離比=10.92)における可変間隔を、物体距離が無限遠のときの各値で表9に示す。
Figure 0004706940
図10乃至図12に数値実施例1Cの無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図10は広角端状態(焦点距離比=1.00)、図11は中間焦点距離状態(焦点距離比=5.22)、図12は望遠端状態(焦点距離比=10.92)における諸収差図を示す。
図10乃至図12には、球面収差図において、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)、c線(波長656.3nm)における値をそれぞれ示す。また、非点収差図において、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1Cは諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
[条件式のまとめ]
表10にズームレンズ1A、1B、1Cにおける上記条件式(1)乃至条件式(4)の各値を示す。
即ち、条件式(1)のf31、f32、|f31/f32|、条件式(2)のfw、f31、fw/f31、条件式(3)のf32f、f32c、|f32f/f32s|及び条件式(4)のf3、f32s、f3/f32sを示す。
Figure 0004706940
表10から明らかなように、ズームレンズ1A、1B、1Cは条件式(1)乃至条件式(4)を満足するようにされている。
[撮像装置の構成]
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた装置である。
本発明撮像装置は、ズームレンズが、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群は位置が常時固定とされ、第2レンズ群は主として変倍のために移動可能とされ、第3レンズ群は位置が常時固定とされ、第4レンズ群は変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされている。
第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成されている。
本発明撮像装置は、ズームレンズが、第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされている。
このように本発明撮像装置にあっては、ズームレンズの第5レンズ群を固定群と可動群によって構成し、全てのレンズ群のうち最も像側に位置する可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより、像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させるようにしている。従って、手振れ等による画像のブレが、第5レンズ群の可動群が光軸に垂直な方向へ移動されることにより補正される。
最も像側に位置する可動群を手振れ補正用の可動レンズ群とすることにより、最も像側に位置するレンズ群は通過する光束の有効径が比較的小さい部分であるため、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
また、可動群が最も像側に位置するため、手振れ補正時における他のレンズ群での光束位置の変動に対する影響が少なくて済み、レンズ鏡筒の一層の小型化を図ることができる。
さらに、可動群が最も像側に位置するため、可動群の光軸方向における両側のスペースを確保するための制約も少なく、光学性能の向上及びレンズ鏡筒の小型化を実現することが可能となる。
本発明撮像装置は、ズームレンズの開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、第3レンズ群が正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成されている。
開口絞りを第3レンズ群の物体側に配置し第3レンズ群を上記のような2つのレンズ群によって構成することにより、ズームレンズを5群構成にすることにより大型になり易い開口絞りよりも像側に位置する第3レンズ群以降の光学系を光軸方向に短縮化して小型化を図ることが可能となる。
また、第3レンズ群を正レンズ群と負レンズ群によって構成することにより、特に、広角側の色収差に関して、第5レンズ群の構成だけでは補正しきれない収差成分を良好に補正することが可能となる。
従って、本発明撮像装置を上記のように構成することにより、光学式手振れ補正機能を備えた小型で高画質かつ高倍率のレンズ構成を有する撮像装置を提供することができる。
図13に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30と、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、ズームレンズ11(本発明が適用されるズームレンズ1A、1B、1C)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等とによって構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいてズームレンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部50のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80がズームレンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記した各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図13と共に本発明撮像装置及びズームレンズを実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図3及び図4と共に第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図7及び図8と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図11及び図12と共に第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
1A…ズームレンズ、1B…ズームレンズ、1C…ズームレンズ、GR1…第1レンズ群、GR2…第2レンズ群、GR3…第3レンズ群、GR4…第4レンズ群、GR5…第5レンズ群、GR3−1…正レンズ群、GR3−2…負レンズ群、GR5−1…固定群、GR5−2…可動群、100…撮像装置、11…ズームレンズ、12…撮像素子

Claims (3)

  1. 正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第1レンズ群と、負の屈折力を有し主として変倍のために移動可能とされた第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされた第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    前記第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    前記第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされ、
    開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、
    前記第3レンズ群は正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成され
    前記第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成され、
    前記第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成された
    ズームレンズ。
    (3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
    (4)0.6<f3/f32s<0.8
    但し、
    f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
    f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
  2. 前記第3レンズ群が以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成された
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (1)0.4<|f31/f32|<0.6
    (2)0.3<fw/f31<0.5
    但し、
    f31:第3レンズ群の正レンズ群の焦点距離
    f32:第3レンズ群の負レンズ群の焦点距離
    fw:広角端におけるレンズ全系の焦点距離
    とする。
  3. ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第1レンズ群と、負の屈折力を有し主として変倍のために移動可能とされた第2レンズ群と、正の屈折力を有し位置が常時固定とされた第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍による焦点位置の補正と合焦のために移動可能とされた第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    前記第5レンズ群は、負の屈折力を有し位置が常時固定とされた固定群と、正の屈折力を有し光軸に垂直な方向へ移動可能とされた可動群とが物体側から像側へ順に配置されて構成され、
    前記第5レンズ群の可動群を光軸に垂直な方向へ移動させることにより像面上に形成される像を光軸に垂直な方向へ移動させることが可能とされ、
    開口絞りが前記第3レンズ群の物体側に配置され、
    前記第3レンズ群は正の屈折力を有する正レンズ群と負の屈折力を有する負レンズ群とによって構成され
    前記第3レンズ群の負レンズ群が正の屈折力を有するレンズと負の屈折力を有するレンズの2枚のレンズが接合されて構成され、
    前記第3レンズ群の負レンズ群が以下の条件式(3)及び条件式(4)を満足するように構成された
    撮像装置。
    (3)0.3<|f32f/f32s|<0.6
    (4)0.6<f3/f32s<0.8
    但し、
    f32f:第3レンズ群における負レンズ群の負の屈折力を有するレンズの焦点距離
    f32s:第3レンズ群における負レンズ群の正の屈折力を有するレンズの焦点距離
    f3:第3レンズ群の焦点距離
    とする。
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