JP4771182B2 - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はズームレンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル入出力機器の撮影光学系に好適な小型化及び高性能化されたズームレンズ及びこれを用いた撮像装置の技術分野に関する。
近年、デジタルスチルカメラ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が普及している。このようなデジタルスチルカメラ等の撮像装置の普及に伴い、一層の高画質化が要求されている。特に、デジタルスチルカメラ等においては、画素数の多い固体撮像素子に対応した結像性能に優れた撮影用レンズ、特に、ズームレンズが要求されている。
また、上記した高画質化に加えて広画角化への要求も高くなっており、高い変倍比と半画角で、例えば、38°を超えるような広い画角、例えば、ズーム倍率が4倍以上の小型のズームレンズが要求されている。
デジタルスチルカメラ用のズームレンズには多くの種類が存在するが、小型化かつ広画角化に適したレンズタイプとして、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成された3群ズームレンズが知られている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。
特許文献1にあっては、第2レンズ群を2枚の正レンズと1枚の負レンズによって構成することにより、変倍比が3倍程度の高性能かつ小型のズームレンズを実現している。
特許文献2にあっては、第2レンズ群を、正レンズと負レンズが接合されて成る第1の接合レンズと、負レンズと正レンズが接合されて成る第2の接合レンズの4枚のレンズによって構成することにより、変倍比が3.4倍程度の広画角かつ高性能のズームレンズを実現している。
特許文献3にあっては、第2レンズ群を、正レンズと、正レンズと負レンズが接合されて成る接合レンズと、正レンズの4枚のレンズによって構成することにより、変倍比が3.4倍程度の広画角かつ高性能のズームレンズを実現している。
特開2004−61675号公報 特開2007−212636号公報 特開2007−333799号公報
ところが、特許文献1に記載されたズームレンズにあっては、第2レンズ群を3枚のレンズによって構成し小型化を図っているが、半画角が32°以下であり、変倍比が3.3倍未満とされており、近年の高画角化及び高変倍化の要求に十分に応えているとは言い難い。
また、特許文献2及び特許文献3に記載されたズームレンズにあっては、第2レンズ群を4枚のレンズによって構成することにより、半画角が32°乃至38°、変倍比が3.0倍乃至3.5倍とされており、広画角化及び高変倍化を図っている。
しかしながら、半画角が32°乃至38°、変倍比が3.0倍乃至3.5倍では、近年の要求に十分に応えているとは言い難く、また、第2レンズ群を4枚のレンズによって構成することにより、第2レンズ群の厚みが大きくなり光学全長の短縮化を阻害してしまう。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を阻害してしまう。
そこで、本発明ズームレンズ及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、小型化を図ると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することを課題とする。
ズームレンズは、上記した課題を解決するために、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有し、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、前記正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと前記負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと前記第2レンズ群における接合レンズとを調芯するようにし、以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成したものである。
(1)0.7<R2f/R2r<2.0
(2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
(3)1.9<|f2/fw|<2.4
(4)2.0<|f1/fw|<3.2
(5)0.5<D2/fw<1.5
但し、
R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
D2:前記第2レンズ群の光軸上の厚さ
とする。
従って、負レンズの像側の面におけるレンズの中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより、中心部を通過する光束と周辺部を通過する光束への屈折力を変化させることが可能となる。また、第1レンズ群を上記の構成とすることにより、広角端の歪曲収差と望遠端の球面収差とを効果的に補正することが可能となる。さらに、第2レンズ群を上記の構成とすることにより、3枚と少ないレンズの枚数で第2レンズ群が構成される。さらにまた、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成することにより、第1レンズ群及び第2レンズ群において発生する諸収差の発生が抑制される。加えて、第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと接合レンズとの調芯を行うことにより、部品公差や製造公差に起因する解像性能の劣化が抑制される。
前記ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群がフォーカシング機能を有する単一のレンズによって構成されることが好ましい。
第3レンズ群をフォーカシング機能を有する単一のレンズによって構成することにより、第3レンズ群とシャッターユニットやアイリスユニットの駆動制御を行う制御系やレンズ群をシフトさせる防振駆動系との干渉を生じ難い。
前記ズームレンズにおいて、以下の条件式(6)、条件式(7)及び条件式(8)を満足するように構成することが好ましい。
(6)n11>1.8
(7)n12>1.9
(8)ν12<25
但し、
n11:前記第1レンズ群における負レンズのd線における屈折率
n12:前記第1レンズ群における正メニスカスレンズのd線における屈折率
ν12:前記第1レンズ群における正メニスカスレンズのアッベ数
とする。
ズームレンズが条件式(6)、条件式(7)及び条件式(8)を満足するように構成することにより、第1レンズ群の小型化が達成されることに加えて、レンズ全系の色収差が良好に補正される。
前記ズームレンズにおいて、変倍時において前記絞りの開口径を変化させないようにすることが好ましい。
変倍時において絞りの開口径を変化させないようにすることにより、絞りの開口径を変化させる駆動機構の削減若しくは簡略化が可能となる。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有し、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、前記正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと前記負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと前記第2レンズ群における接合レンズとを調芯するようにし、以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成したものである。
(1)0.7<R2f/R2r<2.0
(2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
(3)1.9<|f2/fw|<2.4
(4)2.0<|f1/fw|<3.2
(5)0.5<D2/fw<1.5
但し、
R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
D2:前記第2レンズ群の光軸上の厚さ
とする。
従って、負レンズの像側の面におけるレンズの中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより、中心部を通過する光束と周辺部を通過する光束への屈折力を変化させることが可能となる。また、第1レンズ群を上記の構成とすることにより、広角端の歪曲収差と望遠端の球面収差とを効果的に補正することが可能となる。さらに、第2レンズ群を上記の構成とすることにより、3枚と少ないレンズの枚数で第2レンズ群が構成される。さらにまた、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成することにより、第1レンズ群及び第2レンズ群において発生する諸収差の発生が抑制される。加えて、第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと接合レンズとの調芯を行うことにより、部品公差や製造公差に起因する解像性能の劣化が抑制される。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有し、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、前記正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと前記負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと前記第2レンズ群における接合レンズとを調芯するようにし、以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成したものである。
(1)0.7<R2f/R2r<2.0
(2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
(3)1.9<|f2/fw|<2.4
(4)2.0<|f1/fw|<3.2
(5)0.5<D2/fw<1.5
但し、
R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
D2:前記第2レンズ群の光軸上の厚さ
とする。
従って、負レンズの像側の面におけるレンズの中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより、中心部を通過する光束と周辺部を通過する光束への屈折力を変化させることが可能となるため、ズームレンズの高倍率化・広角化に起因する広角端における歪曲収差と望遠端における球面収差を効果的に補正することが可能となり、レンズの小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することができる。また、広画角化及び高変倍化を図った上で小型化を図ることができる。さらに、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができ、かつ、第2レンズ群におけるレンズの製造の容易化も図ることができる。さらにまた、光学全長の短縮化による小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高性能のズームレンズを実現することができる。加えて、正レンズと接合レンズの部品組み立て工程において発生する像面湾曲の非対称性を軽減することができ、高い解像性能を確保することができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記第3レンズ群はフォーカシング機能を有する単一のレンズによって構成している。
従って、ズームレンズの小型化、特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、以下の条件式(6)、条件式(7)及び条件式(8)を満足するように構成している。
(6)n11>1.8
(7)n12>1.9
(8)ν12<25
但し、
n11:前記第1レンズ群における負レンズのd線における屈折率
n12:前記第1レンズ群における正メニスカスレンズのd線における屈折率
ν12:前記第1レンズ群における正メニスカスレンズのアッベ数
とする。
従って、第1レンズ群の小型化が達成されることに加えて、レンズ全系の色収差を良好に補正することができる。
請求項に記載した発明にあっては、変倍時において前記絞りの開口径を変化させないようにしている。
従って、小型化を確保した上で広画角化及び高変倍化を図ることができる。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有し、前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群は、前記正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと前記負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、前記第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと前記第2レンズ群における接合レンズとを調芯するようにし、以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成したものである。
(1)0.7<R2f/R2r<2.0
(2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
(3)1.9<|f2/fw|<2.4
(4)2.0<|f1/fw|<3.2
(5)0.5<D2/fw<1.5
但し、
R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
D2:前記第2レンズ群の光軸上の厚さ
とする。
従って、広角端における歪曲収差と望遠端における球面収差を効果的に補正することが可能となり、レンズの小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高い光学性能を確保することができる。また、広画角化及び高変倍化を図った上で小型化を図ることができる。さらに、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができ、かつ、第2レンズ群におけるレンズの製造の容易化も図ることができる。さらにまた、光学全長の短縮化による小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高性能のズームレンズを実現することができる。加えて、正レンズと接合レンズの部品組み立て工程において発生する像面湾曲の非対称性を軽減することができ、高い解像性能を確保することができる。
以下に、本発明ズームレンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、本発明ズームレンズについて説明する。
本発明ズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
本発明ズームレンズにおいては、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動されると共に第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動される。
絞りが第2レンズ群と一体となって移動するように構成することにより、絞りの開口径を可変するための駆動機構を削減若しくは簡略化することが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。
特に、本発明ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明ズームレンズにおいて、第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの最も像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成されかつ像側に凹面を向けた負レンズとを有している。
このように第2レンズ群を所定の各面が非球面に形成された正レンズと負レンズを有する構成とすることにより、第2レンズ群のレンズの枚数を増やすことなく、広画角化及び高変倍化を達成することができる。
特に、負レンズの像側の面を非球面に形成することにより、広画角化、高変倍化及び小型化に寄与する。
以下に、上記した第2レンズ群の負レンズの像側の面に形成された非球面の効果について具体的に説明する(図1参照)。
負正正の3群ズームレンズの中で、第2レンズ群において、物体側に正レンズを有し、かつ、像面側に負レンズを有するズームレンズ系においては、広角端における周辺光束と望遠端における周辺光束が第2レンズ群の最も像側の面、即ち、負レンズの像側の面で大きく離隔する。図1における実線は中心光束を示し、図1における破線は周辺光束を示しており、図1のA及びBで示すように、負レンズの像側の面において、広角端における周辺光束Aの位置と望遠端における周辺光束Bの位置が大きく離隔する。
そこで、本発明ズームレンズにあっては、広角端における周辺光束と望遠端における周辺光束が大きく離隔する第2レンズ群の負レンズの像側の面を非球面に形成している。
このように負レンズの像側の面を非球面に形成することにより、像側の面におけるレンズの中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることが可能となる。
従って、負レンズの像側の面を非球面に形成して中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより、レンズの枚数を少なくしても広画角化及び高変倍化を達成することが可能となり、広画角化及び高変倍化を確保した上で小型化を図ることができる。
特に、本発明ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明ズームレンズは、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成している。
(1)0.7<R2f/R2r<2.0
(2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
但し、
R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
とする。
尚、「Sga」及び「Sgs」の符号は、近軸曲率半径の面形状が非球面形状より像側にある場合には「−」であり、その逆の関係の場合には「+」である。
条件式(1)は、正レンズにおける物体側の面の曲率半径と負レンズにおける像側の面の曲率半径との比を規定する式である。
条件式(1)の下限値を超えると、正レンズの物体側の面の曲率半径が大きくなり過ぎるか、負レンズの像側の面の曲率半径が小さくなり過ぎてしまう。正レンズの物体側の面の曲率半径が大きくなり過ぎる場合には、第2レンズ群の屈折力が小さくなり過ぎてズームレンズの小型化が困難になる。逆に、負レンズの像側の面の曲率半径が小さくなり過ぎる場合には、諸収差が補正過剰となり、第2レンズ群としての収差補正が困難になる上、レンズの偏芯敏感度も高くなりレンズの製造も困難になる。
一方、条件式(1)の上限値を超えると、正レンズの物体側の面の曲率半径が小さくなり過ぎるか、負レンズの像側の面の曲率半径が大きくなり過ぎてしまう。正レンズの物体側の面の曲率半径が小さくなり過ぎる場合には、収差が補正過剰となり、第2レンズ群としての収差補正が困難になる上、レンズの偏芯敏感度も高くなりレンズの製造も困難になる。逆に、負レンズの像側の面の曲率半径が大きくなり過ぎる場合には、第2レンズ群の屈折力が小さくなり過ぎズームレンズの小型化が困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(1)を満足することにより、第2レンズ群において収差を良好に補正することができると共に小型化及び第2レンズ群の各レンズの製造の容易化を図ることができる。
条件式(2)は、負レンズの像側の面に形成された非球面形状を規定する式である。
条件式(2)の下限値を超えると、負レンズの像側の面に形成された非球面による広角端と望遠端の間の中間焦点距離状態における球面収差とコマ収差の補正不足を来たしてしまい、所望の結像性能が得られなくなってしまう。
一方、条件式(2)の上限値を超えると、負レンズの像側の面に形成された非球面による球面収差及びコマ収差が補正過剰となり、第2レンズ群としての収差補正が困難になる。また、正レンズの物体側の面との間での偏芯敏感度が増大するため、レンズの製造が困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(2)を満足することにより、負レンズの像側の面が、周辺において負の屈折力が強くなる非球面とされ、正レンズと収差補正を分担することにより、球面収差及びコマ収差を良好に補正することができる。
本発明ズームレンズは、上記した負正正の3群の各構成に加え条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成することにより、広角端における半画角が38°を超え、かつ、3.8倍以上の変倍比で高い光学性能を有した上で、小型化を実現することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群が、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと、少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されることが好ましい。
第2レンズ群を上記の構成にすることにより、3枚と少ないレンズの枚数で第2レンズ群が構成されるため、光学全長の短縮化を図ることができる。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
また、第2レンズ群を上記の構成にすることにより、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることができ、光学全長の短縮化を図ることができる。
尚、第2レンズ群において、像側に位置する正レンズと負レンズの材料(硝材)に関し、以下の条件式(9)を満足するように構成することにより、色収差を良好に補正することができる。
(9)20<νd22−νd23<50
但し、
νd22:第2レンズ群における像側に位置する正レンズのd線におけるアッベ数
νd23:第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数
とする。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群が、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されることが好ましい。
第2レンズ群を上記の構成にすることにより、3枚と少ないレンズの枚数で第2レンズ群が構成されるため、光学全長の短縮化を図ることができる。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
また、第2レンズ群を上記の構成にすることにより、第2レンズ群の前側主点を物体側に近付けることができ、光学全長の短縮化を図ることができる。
さらに、物体側に凸面を向けた正レンズと少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを接合して接合レンズを構成することにより、両レンズ間の製造誤差によるレンズ偏心等による性能劣化が低減され、第2レンズ群におけるレンズの製造の容易化を図ることができる。
尚、第2レンズ群において、像側に位置する正レンズと負レンズの材料(硝材)に関し、以下の条件式(10)を満足するように構成することにより、色収差を良好に補正することができる。
(10)5<νd22−νd23<25
但し、
νd22:第2レンズ群における像側に位置する正レンズのd線におけるアッベ数
νd23:第2レンズ群の負レンズのd線におけるアッベ数
とする。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第1レンズ群が、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されることが好ましい。
負正正の3群ズームレンズにおいては、広角端における周辺光束と望遠端における周辺光束が、上記したように、第2レンズ群における最も像側の面の他、第1レンズ群における最も物体側に位置する負レンズの両面でも大きく離隔する。
そこで、第1レンズ群の負レンズの両面に加え、正メニスカスレンズの物体側の面を非球面に形成し、レンズの中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより良好な収差補正を行うようにしている。
即ち、第1レンズ群の負レンズで補正しきれない広角端における歪曲収差と非点収差をバランスよく補正することができる。また、正メニスカスレンズの物体側の面を非球面に形成することにより、変倍比を大きくしたときに発生する望遠端における球面収差を良好に補正することができる。
従って、第1レンズ群を上記のように非球面を有する2枚のレンズによって構成することにより、従来の技術では補正しきれなかった広角端の歪曲収差と望遠端の球面収差とを効果的に補正することができ、広画角化及び高変倍化を図った上で小型化を図ることができる。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成することが好ましい。
(3)1.5<|f2/fw|<2.5
(4)2.0<|f1/fw|<3.2
(5)0.5<D2/fw<1.5
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
D2:第2レンズ群の光軸上の厚さ
とする。
条件式(3)は、第2レンズ群の焦点距離と広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離との比を規定する式である。
条件式(3)の下限値を超えると、第2レンズ群の焦点距離が短くなり過ぎるため、第2レンズ群において発生する諸収差量が大きくなり、第2レンズ群を3枚のレンズによって構成することが不可能となり、第2レンズ群が大型化してしまう。
一方、条件式(3)の上限値を超えると、第2レンズ群の焦点距離が長くなり過ぎるため、第2レンズ群の移動距離が長くなり、光学全長が長くなってしまい、小型化を図ることが困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(3)を満足することにより、第2レンズ群において発生する諸収差の発生を抑制することができると共に光学全長の短縮化による小型化を図ることができる。
条件式(4)は、第1レンズ群の焦点距離と広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離との比を規定する式である。
条件式(4)の下限値を超えると、第1レンズ群の焦点距離が短くなり過ぎるため、第1レンズ群において発生する諸収差量が大きくなると共に偏芯敏感度が高くなりレンズの量産性を阻害してしまう。
一方、条件式(4)の上限値を超えると、第1レンズ群の焦点距離が長くなり過ぎるため、広画角化に支障を来たすと共に光学全長の短縮化を阻害してしまう。
従って、ズームレンズが条件式(4)を満足することにより、第1レンズ群において発生する諸収差の発生を抑制することができると共にレンズの量産性の向上及び光学全長の短縮化を図ることができる。
条件式(5)は、第2レンズ群の光軸上の厚みと広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離との比を規定する式である。
条件式(5)の下限値を超えると、ズームレンズを、沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時の短縮化を図ることは可能になるが、第2レンズ群の焦点距離が長くなってしまい、結果的に光学全長が長くなってしまう。
一方、条件式(5)の上限値を超えると、第2レンズ群の厚みが大きくなり、沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時の短縮化を図ることができず、光学全長の小型化を図ることができない。
従って、ズームレンズが条件式(5)を満足することにより、光学全長の短縮化による小型化を図ることができる。
上記のように、ズームレンズが条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足することにより、光学全長の短縮化による小型化を図ることができると共に広画角化及び高変倍化された高性能のズームレンズを実現することができる。
尚、本発明ズームレンズにあっては、上記した条件式(3)及び条件式(4)に代えて、それぞれ以下の条件式(3)´及び条件式(4)´を満足するように構成してもよい。
(3)´1.9<|f2/fw|<2.4
(4)´2.4<|f1/fw|<3.0
ズームレンズが条件式(3)´及び条件式(4)´を満足することにより、光学全長の一層の短縮化等を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第3レンズ群がフォーカシング機能を有する単一のレンズによって構成されることが好ましい。
第3レンズ群をフォーカシング機能を有する単一のレンズによって構成することにより、第3レンズ群とシャッターユニットやアイリスユニットの駆動制御を行う制御系やレンズ群をシフトさせる防振駆動系との干渉を生じ難い。従って、ズームレンズの小型化、特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、以下の条件式(6)、条件式(7)及び条件式(8)を満足するように構成することが好ましい。
(6)n11>1.8
(7)n12>1.9
(8)ν12<25
但し、
n11:第1レンズ群における負レンズのd線における屈折率
n12:第1レンズ群における正メニスカスレンズのd線における屈折率
ν12:第1レンズ群における正メニスカスレンズのアッベ数
とする。
条件式(6)、条件式(7)及び条件式(8)は、それぞれ第1レンズ群の負レンズの屈折率、正レンズの屈折率及び正レンズのアッベ数を規定する式である。
条件式(6)の下限値を超えると、負レンズの像側の面の曲率半径を小さくする必要があり、広角端における像面湾曲の補正が困難になり光学性能の劣化を生じ、また、負レンズの偏肉比(中心肉厚と有効径付近の肉厚の比)が大きくなることにより製造性が困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(6)を満足することにより、光学性能の向上及び負レンズの製造の容易化を図ることができる。
条件式(7)の下限値を超えると、正メニスカスレンズの曲率半径を大きくする必要があり、広角端における像面湾曲の補正が困難になり光学性能の劣化を生じ、また、コバ厚の確保が困難になるため正メニスカスレンズの製造が困難になる。
従って、ズームレンズが条件式(7)を満足することにより、光学性能の向上及び正メニスカスレンズの製造の容易化を図ることができる。
条件式(8)の上限値を超えると、第1レンズ群において発生する色収差の補正が困難になり、光学性能の低下を来たしてしまう。
従って、ズームレンズが条件式(8)を満足することにより、第1レンズ群において発生する色収差の良好な補正を行うことができ、光学性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、変倍時において絞りの開口径を変化させないように構成することが好ましい。
変倍時において絞りの開口径を変化させないようにすることにより、絞りの開口径を変化させる駆動機構の削減若しくは簡略化が可能となり、全長の短縮化及び小型化を達成することができる。
本発明の一実施形態のズームレンズにあっては、第2レンズ群が、正レンズと、正レンズと負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側から像側へ順に配置されて成る上記した構成において、物体側に位置する正レンズと接合レンズの調芯を行うことが好ましい。
この第2レンズ群においては、最も物体側に位置する正レンズの物体側の面が非球面に形成され、負レンズの像側の面が非球面に形成されており、第2レンズ群の最も物体側の面と最も像側の面に収差補正効果を分担した構成としている。従って、収差補正効果を分担した最も物体側の面と最も像側の面の偏芯敏感度が高くなる。
そこで、本発明ズームレンズにあっては、製造時において、物体側に位置する正レンズと接合レンズ、又は、物体側に位置する正レンズと負レンズを調芯することにより、部品公差や製造公差に対する解像性能の劣化を抑制することが可能となり、高い解像性能を確保することができる。
尚、本発明ズームレンズにおいては、第1レンズ群乃至第3レンズ群のうち、一つのレンズ群又は一つのレンズ群の一部を光軸に略垂直な方向へ移動(シフト)させることにより、像をシフトさせることが可能である。このようにレンズ群又はその一部を光軸に略垂直な方向へ移動させ、像ブレを検出する検出系、各レンズ群をシフトさせる駆動系及び検出系の出力に基づいて駆動系にシフト量を付与する制御系と組み合わせることにより、ズームレンズを防振光学系としても機能させることが可能である。特に、本発明に係るズームレンズにおいては、第2レンズ群の全体を光軸に略垂直な方向にシフトさせることにより、少ない収差変動で像をシフトさせることが可能である。
次に、本発明ズームレンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について、図面及び表を参照して説明する。
尚、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。
「si」は物体側から数えて像側へ第i番目の面の面番号、「ri」は第i番目の面(第i面)の曲率半径、「ASP」は非球面、「di」は第i番目の面と第i+1番目の面の間の軸上面間隔である。「ni」は第i番目の面を有するレンズを構成する材質のd線(波長587.6nm)における屈折率、「νi」は第i番目の面を有するレンズを構成する材質のd線におけるアッベ数である。面番号において「S」は絞り、「IMG」は像面、曲率半径において「INF」は当該面の曲率が無限大、軸上面間隔において「variable」は可変間隔であることを示す。
各数値実施例において用いられたレンズには、レンズ面が非球面に形成されたものがある。非球面形状は、「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離、「y」を光軸に垂直な方向における高さ、「c」をレンズの頂点における近軸曲率(曲率半径の逆数)、「K」を円錐定数、「Ai」を第i次の非球面係数とすると、以下の数式1によって定義される。
Figure 0004771182
以下に、本発明の第1の実施の形態乃至第の実施の形態について説明する(図2乃至図13参照)。
第1の実施の形態乃至第の実施の形態に係るズームレンズは、何れも、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。また、第1の実施の形態乃至第の実施の形態に係るズームレンズは、何れも、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動されると共に第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動される。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるズームレンズ1のレンズ構成を示す図である。
第1の実施の形態におけるズームレンズ1は、図2に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ1は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と像側の面が非球面に形成された両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側の面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表1に、第1の実施の形態におけるズームレンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデーターを示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ1において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の像側の面(r4)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第2レンズ群G2の第5レンズL5の像側の面(r10)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の物体側の面(r11)は非球面に形成されている。数値実施例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表2に示す。
尚、表2及び後述する非球面係数を示す各表において、「E−i」は10を底とする指数表現、即ち、「10−i」を表しており、例えば、「0.12345E−05」は「0.12345×10−5」を表している。
Figure 0004771182
ズームレンズ1において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.37)、中間焦点距離状態(焦点距離f=9.51)及び望遠端状態(焦点距離f=20.57)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表3に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ1において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を表4に示す。
Figure 0004771182
図3乃至図5に数値実施例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図3は広角端状態(焦点距離f=4.37)、図4は中間焦点距離状態(焦点距離f=9.51)、図5は望遠端状態(焦点距離f=20.57)における諸収差図を示す。
図3乃至図5に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図3乃至図5に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるズームレンズ2のレンズ構成を示す図である。
第2の実施の形態におけるズームレンズ2は、図6に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ2は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され両凹レンズである第1レンズL1と、物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と像側の面が非球面に形成された両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、像側の面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表5に、第2の実施の形態におけるズームレンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデーターを示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ2において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第2レンズ群G2の第5レンズL5の像側の面(r10)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の像側の面(r12)は非球面に形成されている。数値実施例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表6に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ2において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=5.10)、中間焦点距離状態(焦点距離f=10.58)及び望遠端状態(焦点距離f=21.93)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表7に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ2において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を表8に示す。
Figure 0004771182
図7乃至図9に数値実施例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図7は広角端状態(焦点距離f=5.10)、図8は中間焦点距離状態(焦点距離f=10.58)、図9は望遠端状態(焦点距離f=21.93)における諸収差図を示す。
図7乃至図9に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図7乃至図9に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図10は、本発明の第3の実施の形態におけるズームレンズ3のレンズ構成を示す図である。
第3の実施の形態におけるズームレンズ3は、図10に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ3は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、両凸レンズである第4レンズL4と像側の面が非球面に形成された両凹レンズである第5レンズL5とが接合された接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第2レンズ群G2の第3レンズL3と第4レンズL4の間には絞りS(絞り面r7)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表9に、第3の実施の形態におけるズームレンズ3に具体的数値を適用した数値実施例3のレンズデーターを示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ3において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の像側の面(r4)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r5)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r6)及び第2レンズ群G2の第5レンズL5の像側の面(r10)は非球面に形成されている。数値実施例3における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表10に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ3において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d10及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d12が変化する。数値実施例3における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.38)、中間焦点距離状態(焦点距離f=9.49)及び望遠端状態(焦点距離f=20.61)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表11に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ3において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を表12に示す。
Figure 0004771182
図11乃至図13に数値実施例3の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図11は広角端状態(焦点距離f=4.38)、図12は中間焦点距離状態(焦点距離f=9.49)、図13は望遠端状態(焦点距離f=20.61)における諸収差図を示す。
図11乃至図13に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図11乃至図13に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値実施例3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図14は、本発明の第1の参考例におけるズームレンズ4のレンズ構成を示す図である。
第1の参考例におけるズームレンズ4は、図14に示すように、6枚のレンズを有している。
ズームレンズ4は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、物体側に凸面を向けた第4レンズL4と、像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた第5レンズL5とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側の面が非球面に形成された両凸レンズである第6レンズL6によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表13に、第1の参考例におけるズームレンズ4に具体的数値を適用した数値参考例1のレンズデーターを示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ4において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の像側の面(r4)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第2レンズ群G2の第5レンズL5の像側の面(r11)及び第3レンズ群G3の第6レンズL6の物体側の面(r12)は非球面に形成されている。数値参考例1における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表14に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ4において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d11及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d13が変化する。数値参考例1における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.38)、中間焦点距離状態(焦点距離f=9.49)及び望遠端状態(焦点距離f=20.61)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表15に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ4において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を表16に示す。
Figure 0004771182
図15乃至図17に数値参考例1の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図15は広角端状態(焦点距離f=4.38)、図16は中間焦点距離状態(焦点距離f=9.49)、図17は望遠端状態(焦点距離f=20.61)における諸収差図を示す。
図15乃至図17に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図15乃至図17に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値参考例1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図18は、本発明の第2の参考例におけるズームレンズ5のレンズ構成を示す図である。
第2の参考例におけるズームレンズ5は、図18に示すように、5枚のレンズを有している。
ズームレンズ5は、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第1レンズ群G1は、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズL1と、両面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第2レンズL2とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第2レンズ群G2は、両面が非球面に形成された両凸レンズである第3レンズL3と、像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた第4レンズL4とが、物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側の面が非球面に形成された両凸レンズである第5レンズL5によって構成されている。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間には絞りS(絞り面r5)が配置されている。
第3レンズ群G3と像面IMGの間には、フィルターFLとカバーガラスCGが物体側から像側へ順に配置されている。
表17に、第2の参考例におけるズームレンズ5に具体的数値を適用した数値参考例2のレンズデーターを示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ5において、第1レンズ群G1の第1レンズL1の物体側の面(r1)、第1レンズ群G1の第1レンズL1の像側の面(r2)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の物体側の面(r3)、第1レンズ群G1の第2レンズL2の像側の面(r4)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の物体側の面(r6)、第2レンズ群G2の第3レンズL3の像側の面(r7)、第2レンズ群G2の第4レンズL4の像側の面(r9)及び第3レンズ群G3の第5レンズL5の物体側の面(r10)は非球面に形成されている。数値参考例2における非球面の4次、6次、8次及び10次の非球面係数A4、A6、A8及びA10を円錐定数Kと共に表18に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ5において、広角端状態と望遠端状態の間の変倍に際して、第1レンズ群G1と絞りSの間の面間隔d4、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間の面間隔d9及び第3レンズ群G3とフィルターFLの間の面間隔d11が変化する。数値参考例2における各面間隔の広角端状態(焦点距離f=4.37)、中間焦点距離状態(焦点距離f=8.75)及び望遠端状態(焦点距離f=17.50)における可変間隔を、FナンバーFno及び半画角ωと共に表19に示す。
Figure 0004771182
ズームレンズ5において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の焦点距離を表20に示す。
Figure 0004771182
図19乃至図21に数値参考例2の無限遠合焦状態での諸収差図を示し、図19は広角端状態(焦点距離f=4.37)、図20は中間焦点距離状態(焦点距離f=8.75)、図21は望遠端状態(焦点距離f=17.50)における諸収差図を示す。
図19乃至図21に示す球面収差図には、実線でd線(波長587.6nm)の値を示し、点線でc線(波長656.3nm)の値を示し、一点鎖線でg線(波長435.8nm)の値を示す。また、図19乃至図21に示す非点収差図には、実線でサジタル像面における値を示し、破線でメリディオナル像面における値を示す。
各収差図から、数値参考例2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
表21にズームレンズ1乃至ズームレンズ5における上記条件式(1)乃至条件式(10)の各値を示す。即ち、条件式(1)のR2f、R2r、R2f/R2r、条件式(2)のSga、Sgs、|Sga/Sgs|、条件式(3)のf2、fw、|f2/fw|、条件式(4)のf1、fw、|f1/fw|、条件式(5)のD2、fw、D2/fw、条件式(6)のn11、条件式(7)のn12、条件式(8)のν12、条件式(9)及び条件式(10)のνd22、νd23、νd22−νd23を示す。
Figure 0004771182
表21から明らかなように、ズームレンズ1乃至ズームレンズ5は条件式(1)乃至条件式(8)を満足するようにされ、ズームレンズ1乃至ズームレンズ3は条件式(10)を満足するようにされ、ズームレンズ4は条件式(9)を満足するようにされている。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備えた撮像装置である。
撮像装置に備えられたズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成されている。
撮像装置に備えられたズームレンズにおいては、広角端から望遠端への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群の空気間隔が減少し第2レンズ群と第3レンズ群の空気間隔が増大するように、第1レンズ群が移動されると共に第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動される。
撮像装置に備えられたズームレンズにおいて、絞りが第2レンズ群と一体となって移動するように構成することにより、絞りの開口径を可変するための駆動機構を削減もしくは簡略化することが可能となり、光学全長の短縮化を図ることができる。特に、ズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明撮像装置に備えられたズームレンズにおいて、第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有している。
このように第2レンズ群を所定の各面が非球面に形成された正レンズと負レンズを有する構成とすることにより、第2レンズ群のレンズの枚数を増やすことなく、広画角化及び高変倍化を達成することができる。
特に、負レンズの像側の面を非球面に形成することにより、広画角化、高変倍化及び小型化に寄与する。具体的には、負レンズの像側の面を非球面に形成して中心部の曲率半径と周辺部の近似的な曲率半径とを大きく変化させることにより、レンズの枚数を少なくしても広画角化及び高変倍化を達成することが可能となり、広画角化及び高変倍化を確保した上で小型化を図ることができる。
特に、本発明撮像装置に備えられたズームレンズを、レンズ鏡筒が伸縮するタイプの沈胴式の撮像装置に用いたときの収納時における全長の短縮化を図ることができる。
本発明撮像装置に備えられたズームレンズは、以下の条件式(1)及び条件式(2)を満足するように構成している。
(1)0.7<R2f/R2r<2.0
(2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
但し、
R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
とする。
尚、「Sga」及び「Sgs」の符号は、近軸曲率半径の面形状が非球面形状より像側にある場合には「−」であり、その逆の関係の場合には「+」である。
条件式(1)は、正レンズにおける物体側の面の曲率半径と負レンズにおける像側の面の曲率半径との比を規定する式である。
条件式(1)の下限値を超えると、正レンズの物体側の面の曲率半径が大きくなり過ぎるか、負レンズの像側の面の曲率半径が小さくなり過ぎてしまう。正レンズの物体側の面の曲率半径が大きくなり過ぎる場合には、第2レンズ群の屈折力が小さくなり過ぎてズームレンズの小型化が困難になる。逆に、負レンズの像側の面の曲率半径が小さくなり過ぎる場合には、諸収差が補正過剰となり、第2レンズ群としての収差補正が困難になる上、レンズの偏芯敏感度も高くなりレンズの製造も困難になる。
一方、条件式(1)の上限値を超えると、正レンズの物体側の面の曲率半径が小さくなり過ぎるか、負レンズの像側の面の曲率半径が大きくなり過ぎてしまう。正レンズの物体側の面の曲率半径が小さくなり過ぎる場合には、収差が補正過剰となり、第2レンズ群としての収差補正が困難になる上、レンズの偏芯敏感度も高くなりレンズの製造も困難になる。逆に、負レンズの像側の面の曲率半径が大きくなり過ぎる場合には、第2レンズ群の屈折力が小さくなり過ぎズームレンズの小型化が困難になる。
従って、撮像装置に備えられたズームレンズが条件式(1)を満足することにより、第2レンズ群において収差を良好に補正することができると共に小型化及び第2レンズ群の各レンズの製造の容易化を図ることができる。
条件式(2)は、負レンズの像側の面に形成された非球面形状を規定する式である。
条件式(2)の下限値を超えると、負レンズの像側の面に形成された非球面による広角端と望遠端の間の中間焦点距離状態における球面収差とコマ収差の補正不足を来たしてしまい、所望の結像性能が得られなくなってしまう。
一方、条件式(2)の上限値を超えると、負レンズの像側の面に形成された非球面による球面収差及びコマ収差が補正過剰となり、第2レンズ群としての収差補正が困難になる。また、正レンズの物体側の面との間での偏芯敏感度が増大するため、レンズの製造が困難になる。
従って、撮像装置に備えられたズームレンズが条件式(2)を満足することにより、負レンズの像側の面が、周辺において負の屈折力が強くなる非球面とされ、正レンズと収差補正を分担することにより、球面収差及びコマ収差を良好に補正することができる。
尚、本発明の一実施形態の撮像装置においては、ズームレンズにおいて発生する歪曲収差を撮像装置において画像処理することが望ましい。歪曲収差を撮像装置において画像処理することにより、ズームレンズの一層の小型化及び高変倍化を図ることが可能となる。
図22に、本発明撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルスチルカメラ)100は、撮像機能を担うカメラブロック10と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部20と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部30と、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)40と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)50と、撮像装置の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)60と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部70と、カメラブロック10に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部80とを備えている。
カメラブロック10は、ズームレンズ11(本発明が適用されるズームレンズ1、2、3、4、5)を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子12等により構成されている。
カメラ信号処理部20は、撮像素子12からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部30は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
LCD40はユーザーの入力部70に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。
R/W50は、画像処理部30によって符号化された画像データのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データの読出を行う。
CPU60は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部70からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部70は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU60に対して出力する。
レンズ駆動制御部80は、CPU60からの制御信号に基づいてズームレンズ11の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W50に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部70からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動される。
入力部70からの指示入力信号によりカメラブロック10の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部20から画像処理部30に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W50に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
尚、フォーカシングは、例えば、入力部50のシャッターレリーズボタンが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU60からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部80がズームレンズ11の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データを再生する場合には、入力部70に対する操作に応じて、R/W50によってメモリーカード1000から所定の画像データが読み出され、画像処理部30によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がLCD40に出力されて再生画像が表示される。
尚、上記した実施の形態においては、撮像装置をデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、撮像装置の適用範囲はデジタルスチルカメラに限られることはなく、デジタルビデオカメラ、カメラが組み込まれた携帯電話、カメラが組み込まれたPDA(Personal Digital Assistant)等のデジタル入出力機器のカメラ部等として広く適用することができる。
上記各実施の形態において示した各部の形状及び数値は、何れも本発明を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図13と共に本発明撮像装置及びズームレンズを実施するための最良の形態を示すものであり、本図は、第2レンズ群に入射される光束の状態を広角端と望遠端において各別に示す概念図である。 本発明ズームレンズの第1の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図4及び図5と共に第1の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図8及び図9と共に第2の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第3の実施の形態のレンズ構成を示す図である。 図12及び図13と共に第3の実施の形態に具体的数値を適用した数値実施例の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第1の参考例のレンズ構成を示す図である。 図16及び図17と共に第1の参考例に具体的数値を適用した数値参考例1の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明ズームレンズの第2の参考例のレンズ構成を示す図である。 図20及び図21と共に第2の参考例に具体的数値を適用した数値参考例2の収差図を示し、本図は、広角端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 中間焦点距離状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 望遠端状態における球面収差、非点収差及び歪曲収差を示す図である。 本発明撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1…ズームレンズ、2…ズームレンズ、3…ズームレンズ、4…ズームレンズ、5…ズームレンズ、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、S…絞り、100…撮像装置、11…ズームレンズ、12…撮像素子

Claims (5)

  1. 負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、
    前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有し、
    前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群は、前記正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと前記負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと前記第2レンズ群における接合レンズとを調芯するようにし、
    以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成した
    ズームレンズ。
    (1)0.7<R2f/R2r<2.0
    (2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
    (3)1.9<|f2/fw|<2.4
    (4)2.0<|f1/fw|<3.2
    (5)0.5<D2/fw<1.5
    但し、
    R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
    R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
    Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
    Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    D2:前記第2レンズ群の光軸上の厚さ
    とする。
  2. 前記第3レンズ群はフォーカシング機能を有する単一のレンズによって構成された
    請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 以下の条件式(6)、条件式(7)及び条件式(8)を満足するように構成した
    請求項1に記載のズームレンズ。
    (6)n11>1.8
    (7)n12>1.9
    (8)ν12<25
    但し、
    n11:前記第1レンズ群における負レンズのd線における屈折率
    n12:前記第1レンズ群における正メニスカスレンズのd線における屈折率
    ν12:前記第1レンズ群における正メニスカスレンズのアッベ数
    とする。
  4. 変倍時において前記絞りの開口径を変化させないようにした
    請求項1に記載のズームレンズ。
  5. ズームレンズと該ズームレンズによって形成された光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記ズームレンズは、
    負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と正の屈折力を有する第3レンズ群とが物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    広角端から望遠端への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が減少し前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が増大するように、前記第1レンズ群が移動されると共に前記第2レンズ群が絞りと一体となって物体側へ移動され、
    前記第2レンズ群は、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正レンズと、該正レンズの像側に位置され少なくとも像側の面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズとを有し、
    前記第1レンズ群は、両面が非球面に形成され像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも物体側の面が非球面に形成され物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群は、前記正レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズと前記負レンズが接合されて成る接合レンズとが、物体側より像側へ順に配置されて構成され、
    前記第2レンズ群における物体側に位置する正レンズと前記第2レンズ群における接合レンズとを調芯するようにし、
    以下の条件式(1)、条件式(2)、条件式(3)、条件式(4)及び条件式(5)を満足するように構成した
    撮像装置。
    (1)0.7<R2f/R2r<2.0
    (2)1.0<|Sga/Sgs|<1.5
    (3)1.9<|f2/fw|<2.4
    (4)2.0<|f1/fw|<3.2
    (5)0.5<D2/fw<1.5
    但し、
    R2f:前記正レンズにおける物体側の面の近軸曲率半径
    R2r:前記負レンズにおける像側の面の近軸曲率半径
    Sgs:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の近軸曲率半径のサグ量
    Sga:前記負レンズの像側の面の有効径における像側の面の非球面形状のサグ量
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    fw:広角端状態におけるレンズ系全体の焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    D2:前記第2レンズ群の光軸上の厚さ
    とする。
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