JP5138402B2 - 自動2輪車の電装品取付構造 - Google Patents
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Description
他方、車体バランスを考慮した場合、重量の大きな補機類はエンジン近傍に集中して配置することが好ましい。しかし、電装品を変速機上方に配置した場合、エンジン近傍のスペースが制約される。
さらに、エンジンの近傍はサイドカバー等で覆っていないため、車両外側から電装品が視認可能であることから、外観性を損なうおそれがある。
この構成によれば、エンジンの近傍に重量の大きな補機類を配置したとしても、電装品をエンジンと比較的近い位置に配置することができるとともに、エンジンからの熱影響を従来と比較して受け難くすることができる。さらに、センターフレームで電装品を外部から見え難い位置に取り付けることができる。また、駆動チェーンが電装品に干渉するおそれがなくなる。
この構成によれば、エンジンおよび排気管からの熱影響を受け難くすることができる。
この構成によれば、電装品に付随する部品を一括して取り付けることができる。
また、前記ブラケット(90)は、前記センターフレーム(4)から車体側面視にて突出したフランジ(89)に形成された取付穴(89a)に取り付けられている構成としても良い。
さらに、車体の左右方向中央付近で前記センターフレーム(4)と側面視で重なるようにリヤサスペンションのクッションユニット(29)が設けられ、前記電装品(91)は、前記センターフレーム(4)と前記クッションユニット(29)との間の隙間に配置されている構成としても良い。
また、本発明は、エンジン(7)等の車体構成部品を支持するメインフレーム(3)と、前記エンジン(7)の後方で上下に延出する左右一対のセンターフレーム(4)と、このセンターフレーム(4)に設けられたピボット軸(26)に揺動可能に支持されるリヤスイングアーム(27)とを備え、前記エンジン(7)のドライブスプロケット(7a)からの駆動力を後輪(28)に伝達する駆動チェーン(19)を前記リヤスイングアーム(27)に沿って配置した自動2輪車の電装品取付構造であって、前記ドライブスプロケット(7a)の後方、且つ、前記ピボット軸(26)の上方で、前記駆動チェーン(19)の上側に、側面視で一方の前記センターフレーム(4)に重なって隠れるように、一方の前記センターフレーム(4)の内側面に電装品(91)を固定し、当該電装品(91)と前記駆動チェーン(19)との間に、前記駆動チェーン(19)の上方への移動を規制する干渉防止部材(93)を設けたことを特徴とする。
この自動2輪車の車体フレーム1は、ヘッドパイプ2,メインフレーム3,センターフレーム4、ダウンフレーム5及びロアフレーム6を備え、これらをループ状に連結し、その内側にエンジン7を支持している。エンジン7はシリンダ8とクランクケース9を備える。メインフレーム3,センターフレーム4及びロアフレーム6 はそれぞれ左右一対で設けられ、ヘッドパイプ2及びダウンフレーム5は車体中心に沿って1本で設けられる。
燃料タンク13の後方にはシート14が配置され、センターフレーム4の上端から後方へ延びるシートレール15上に支持される。シートレール15の下方には、リアフレーム16が配置されている。シートレール15とリアフレーム16には、エアクリーナ17が支持され、スロットルボディ18を介してシリンダヘッド11へ車体後方側から吸気される。
車体フレーム1は、上述の通り、メインフレーム3、センターフレーム4、ダウンフレーム5及びロアフレーム6によって略三角形状にループ状に連結されており、この三角形の内側にエンジン7が支持されている。
この屈曲部4aの少し下側には、ピボット軸26が取り付けられるピボット孔80が形成されている。
また、フランジ部89の下側には、後述するチェーンローラ93を取り付けるための取付穴94が形成されている。
これらのフランジ部89および取付穴94は、一対のセンターフレーム4のうち、車体左側のセンターフレーム4L(以下、左側のセンターフレームを符号4L、右側のセンターフレームを符号4Rで示し、両方を含む場合は添字L,Rを付さないで示す)にのみ設けられている。
また、センターフレーム4の上端部には、メインフレーム3の後端部との連結部にシートレール支持部81が形成されている。このシートレール支持部81は、センターフレーム4の上面4dから上方向に突出する態様で、左右にそれぞれ設けられている。このシートレール支持部81には、取付孔82がそれぞれ形成されている。
なお、図3〜図5では、説明を容易にするために、センターフレーム4の一部を二点差線で示す。また、図3および図6では、図面左側が車体前方となり、図4および図5では、図面右側が車体前方になる。
レギュレータ91は、クランクケース9の前部に内蔵されたACジェネレータ(図示せず)とACジェネレータワイヤで接続されており、このACジェネレータで発電された交流電源がレギュレータ91へと送られる。この交流電源は、コンデンサ92によって整流された後に、イグニッションコイルやヘッドライト(競技用の自動2輪車の場合には不要)等に送られる。
このレギュレータ91は、略6角形状をなしており、その外周面に放熱用のフィンが複数設けられている。
電装品ブラケット90は、鋼板を折り曲げて形成したものであり、図7(b)に示すように、中央部に2つのウエルドナット100が上下に間隔を開けて溶着されている。このウエルドナット100の取付穴100aは、図6に示すように、上述したセンターフレーム4Lのフランジ部89の取付穴89aと位置を合わせて配置され、ボルト105によってフランジ部89に締結される。
フック部103aは、図6に示すように、コンデンサカバー96のスリット部96aに挿入され、このコンデンサカバー96の弾性によってコンデンサ92が電装品ブラケット90に固定される。また。係止爪103bは、図6に示すように、フック部103aがスリット部96aに挿入された状態で、スリット部96aの外側に位置し、スリット部96aの縁部に引っ掛かるようになっており、コンデンサ92が電装品ブラケット90に対してずれ難くしている。
車体左側には、上述した駆動チェーン19が引き回されており、リヤスイングアーム27の揺動に従って駆動チェーン19が上側に移動する。そのため、レギュレータ91およびコンデンサ92と駆動チェーン19とが干渉しないように、レギュレータ91の下側にチェーンローラ93(干渉防止部材)が取り付けられている。
例えば、本実施の形態では、レギュレータ91等と駆動チェーン19との干渉を防止するためにチェーンローラ93を設けているが、ローラに限定されない。すなわち、干渉防止部材は、干渉を防止することができれば、板形状のものであってもかまわない。
2 ヘッドパイプ
3 メインフレーム
4 センターフレーム
4L 左側センターフレーム
4R 右側センターフレーム
4a 屈曲部
4b 外側面
4c 内側面
4d 上面
5 ダウンフレーム
6 ロアフレーム
7 エンジン
7a ドライブスプロケット
8 シリンダ
9 クランクケース
19 駆動チェーン
20 排気管
24 前輪
27 リヤスイングアーム
28 後輪
41 リンク機構
80 ピボット孔
81 シートレール支持部
82 取付孔
84 凹部
84a 取付面
84b 壁部
85 取付孔
86 凹部
87 リブ
88 テンションブラケット
89 フランジ部
89a 取付穴
90 電装品ブラケット
91 レギュレータ(電装品)
92 コンデンサ
93 チェーンローラ(干渉防止部材)
93a 外周部
94 取付穴
95 シャフト
96 コンデンサカバー
96a スリット部
100 ウエルドナット
101 取付面
102 取付穴
103 コンデンサ取付部
103a フック部
103b 係止爪
104、105 ボルト
Claims (6)
- エンジン(7)等の車体構成部品を支持するメインフレーム(3)と、前記エンジン(7)の後方で上下に延出する左右一対のセンターフレーム(4)と、このセンターフレーム(4)に設けられたピボット軸(26)に揺動可能に支持されるリヤスイングアーム(27)とを備え、前記エンジン(7)のドライブスプロケット(7a)からの駆動力を後輪(28)に伝達する駆動チェーン(19)を前記リヤスイングアーム(27)に沿って配置した自動2輪車の電装品取付構造であって、
前記ドライブスプロケット(7a)の後方で、かつ左右の前記センターフレーム(4)の車体内方側で前記駆動チェーン(19)の上側に電装品(91)を取り付け、当該電装品(91)と前記駆動チェーン(19)との間に前記駆動チェーン(19)の上方への移動を規制する緩衝防止部材(93)を設けたことを特徴とする自動2輪車の電装品取付構造。 - 前記電装品(91)を車体一側に取り回される排気管(20)の反対側のセンターフレーム(4)に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動2輪車の電装品取付構造。
- 前記センターフレーム(4)に前記電装品(91)を取り付けるためのブラケット(90)を設け、このブラケット(90)に整流用のコンデンサ(92)を取り付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動2輪車の電装品取付構造。
- 前記ブラケット(90)は、前記センターフレーム(4)から車体側面視にて突出したフランジ(89)に形成された取付穴(89a)に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の自動2輪車の電装品取付構造。
- 車体の左右方向中央付近で前記センターフレーム(4)と側面視で重なるようにリヤサスペンションのクッションユニット(29)が設けられ、前記電装品(91)は、前記センターフレーム(4)と前記クッションユニット(29)との間の隙間に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動2輪車の電装品取付構造。
- エンジン(7)等の車体構成部品を支持するメインフレーム(3)と、前記エンジン(7)の後方で上下に延出する左右一対のセンターフレーム(4)と、このセンターフレーム(4)に設けられたピボット軸(26)に揺動可能に支持されるリヤスイングアーム(27)とを備え、前記エンジン(7)のドライブスプロケット(7a)からの駆動力を後輪(28)に伝達する駆動チェーン(19)を前記リヤスイングアーム(27)に沿って配置した自動2輪車の電装品取付構造であって、
前記ドライブスプロケット(7a)の後方、且つ、前記ピボット軸(26)の上方で、前記駆動チェーン(19)の上側に、側面視で一方の前記センターフレーム(4)に重なって隠れるように、一方の前記センターフレーム(4)の内側面に電装品(91)を固定し、当該電装品(91)と前記駆動チェーン(19)との間に、前記駆動チェーン(19)の上方への移動を規制する干渉防止部材(93)を設けたことを特徴とする自動2輪車の電装品取付構造。
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