JP4112887B2 - 自動二輪車の燃料タンク取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料の泡立ちを抑え、更に車両の運動性能を高めるのに好適な自動二輪車の燃料タンク取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車において、燃料タンクは車体フレームを構成するメインフレームの上部やメインフレームから車体後方に延ばしたシートフレームに取付けるのが一般的である。このような自動二輪車の燃料タンク取付構造としては、例えば、特許第3158428号公報「自動二輪車のタンク支持構造」に記載されたものが知られている。
【0003】
同公報の第7図には、左右のシートパイプ5,5(符号については同公報に記載されているものを使用した。以下同様。)の間にタンク前部取付用ブラケット10及びタンク後部取付用ブラケット12を渡して取付け、これらのタンク前部取付用ブラケット10及びタンク後部取付用ブラケット12にそれぞれ前側マウントラバー70、後側マウントラバー71を介して燃料タンク60を取付けたタンク支持構造が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなタンク支持構造では、燃料タンク60がシートパイプ5,5に左右揺動可能に取付けられ、燃料タンク60が揺動することで車体の振れは小さくなるが、燃料タンク60の揺動によって燃料タンク60内部で燃料が大きく移動するため、燃料が泡立ちやすくなる。
【0005】
また、燃料タンク60は車体後部に取付けられているため、後輪側が大きく上下した場合には、これに伴って燃料タンク60が大きく上下動し、燃料タンク60内部の燃料が大きく振られる。従って、余計に燃料が泡立ちやすくなる。
【0006】
更に、燃料タンク60が車体後部に取付けられることで、車両の重心が後方へ移動するため、車両が旋回する場合に、重心に作用する遠心力によって所望の旋回軌跡を描くことが難しくなる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、自動二輪車の燃料タンク取付構造を改良することで、燃料の泡立ちを抑え、更に車両の旋回性能を高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、左右一対のメインフレームから車体後方へ、シートを兼ねるシートカウルを延ばし、このシートカウルに燃料タンクを取付けた自動二輪車の燃料タンク取付構造において、シートカウルに、上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウルの上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成し更にシートカウルの内側にラバーを設け、燃料タンクの後部をシートカウルに差し込むことでラバーを介して燃料タンクを弾性支持し、燃料タンクの前部に突出部を設け、この突出部をラバー片を介してシートカウルの受け部に係合させることでラバー片を介して燃料タンクを弾性支持し、シートカウルをメインフレームに設けられたシートカウル取付部に取付け、シートカウルの後端内側にもラバーを設けることで燃料タンクを前後方向でも弾性支持したことを特徴とする。
【0009】
シートカウルの内側に燃料タンクをラバーを介して取付けたことで、従来のように燃料タンクを車体後部に取付けるのに比べて、本発明では、燃料タンクをより車体中心側に配置することができ、燃料タンクが大きく揺動せず、また、ラバーで燃料に伝わる振動を抑えることができて、燃料の泡立ちを抑えることができる。
【0010】
また、重量の大きい燃料タンクを車両の全長のほぼ中央寄りに配置することができ、車両の旋回時に重心に作用する遠心力の影響を少なくすることができるため、車両の旋回性能を高めることができる。
【0011】
請求項2は、シートカウルが、断面コ字形であり、縁部に折曲げ部を設け、燃料タンクには左右の壁に段部を設けた下面を凸状に形成し、シートカウルには燃料タンク後部の上壁と左右壁とにラバーを介して当接支持する上壁と左右側壁とを備えるとともに、段部にラバーを介して折曲げ部を掛けることでシートカウル内に燃料タンクを固定したことを特徴とする。
【0012】
請求項3は、燃料タンクの側面に燃料用パイプを通す凹部を設けたことを特徴とする。
凹部によって、燃料用パイプが燃料タンクの側方に突出しなくなるため、運転の邪魔にならず、また、他との干渉を防ぐことができる。
【0013】
請求項4は、左右一対のメインフレームから車体後方へ、シートフレームを兼ねるシートカウルを延ばし、このシートカウルに燃料タンクを取付けた自動二輪車の燃料タンク取付構造において、シートカウルに、上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウルの上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成し更にシートカウルの内側にラバーを設け、燃料タンクの後部をシートカウルに差し込むことでラバーを介して燃料タンクを弾性支持し、メインフレームの上面に、シートカウルを取付けるためのシートカウル取付部を設け、このシートカウル取付部に突起を設け、この突起に係止する係止部をシートカウルの前部に設けたことを特徴とする。
【0014】
突起に係止部を係止してシートカウル取付部にシートカウルを仮固定することができ、メインフレームへのシートカウルの組付け時に、燃料タンクを取付けた比較的重量の大きなシートカウルを押さえながら作業を行う必要がなく、シートカウルの組付けを容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料タンク取付構造を採用した自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11から車体後方でやや下方に左右一対のメインフレーム12,12((奥側のメインフレーム12は不図示)を延ばし、これらのメインフレーム12,12の下部にV型5気筒エンジン13を取付けるとともにメインフレーム12,12の後部にピボット軸14を介してスイングアーム15を上下スイング可能に取付け、このスイングアーム15の前部上部にリヤクッションユニット16の上端を取付けるとともにスイングアーム15の後端部に後輪17を取付け、リヤクッションユニット16の下端をリンク装置18を介してメインフレーム12の後部下端部に取付け、エンジン13の前側のシリンダヘッド21から気筒毎に設けた排気管23〜25を後方へ延ばし、これらの排気管23〜25を奥側の右マフラ26に連結し、エンジン13の後側のシリンダヘッド28から気筒毎に設けた排気管31,32を後方へ延ばし、これらの排気管31,32を手前側の左マフラ33に連結し、メインフレーム12,12の上部から後方へシートを兼ねるシートカウル34を延ばし、このシートカウル34の内側に燃料タンク35を取付け、この燃料タンク35内に燃料ポンプ36を配置した車両である。
【0016】
ここで、41はヘッドパイプ11に回転可能に取付けたフロントフォーク、42はフロントフォーク41の下端に取付けた前輪、43は前輪42の上方を覆うフロントフェンダ、44はアッパカウル、45はミドルカウル、46はロアカウル、48はラジエータ、51はタンクカバーである。
【0017】
図2は本発明に係る燃料タンク取付構造を説明する要部側面図であり、メインフレーム12に設けたシートカウル取付部55(左右にそれぞれ2ヶ所)にシートカウル34を取付け、このシートカウル34の内側に燃料タンク35を取付けた状態を示す。なお、56は燃料タンク35の前面から突出させた突出部、57はこの突出部56を断面視L字状のL字ラバー61を介して受ける受け部である。
【0018】
図3は本発明に係る燃料タンクの第1斜視図(一部断面図)であり、燃料タンク35は、下部に設けたポンプ収納部63に燃料ポンプ36(図1参照)を収納し、この燃料ポンプ36から車体前方(白抜き矢印(front)の指す向きが車体前方である。以下同様。)のエンジン側へ燃料を供給するための供給側パイプ64を延ばし、また、エンジン側から燃料を戻すための戻り側パイプ65を内部まで延ばしたものである。
【0019】
図4は本発明に係る燃料タンクの第2斜視図であり、図3に示した第1斜視図とは別の側面(裏側の側面)から見た図である。
燃料タンク35の供給側パイプ64及び戻り側パイプ65は、車体前方から燃料タンク35の前部の側面に設けた凹部67内を通り、供給側パイプ64は、燃料タンク35の後部上方を通り、燃料タンク35の壁面を貫通して燃料タンク35内の燃料ポンプ36(図1参照)に接続する。戻り側パイプ65は、凹部67内で壁面を貫通して燃料タンク35内に延びる。
【0020】
図5は図2の5−5線断面図であり、燃料タンク35の後部の断面を示す。
燃料タンク35は、シートカウル34にクッション用のラバー68を介して取付けたものであり、燃料タンク35の左右の壁に段部71,71を設け、断面コ字形にしたシートカウル34の縁部に折曲げ部72,72を設け、段部71,71にラバー68を介して折曲げ部72,72を掛けることでシートカウル34内に燃料タンク35を固定する。
【0021】
図6は図2の6−6線断面図であり、燃料タンク35の前部の断面を示す。
燃料タンク35は、側面に供給側パイプ64及び戻り側パイプ65を通すための凹部67を形成したものであり、この凹部67によって、供給側パイプ64及び戻り側パイプ65が燃料タンク35の側方に突出しなくなるため、運転の邪魔にならず、また、他との干渉を防ぐことができる。
【0022】
図7は本発明に係る燃料タンクの下方の配置を説明する側面図であり、燃料タンク35の下部にポンプ収納部63を設け、燃料タンク35の下方にリヤクッションユニット16の上端部16a及び排気管31,32を配置したことを示す。
即ち、側面視では、ポンプ収納部63内に収納した燃料ポンプ36、リヤクッションユニット16及び排気管31,32を一つの直線74上にほぼ重ね、特に車体の後部に配置することが避けられない右マフラ26(不図示)、左マフラ33やスイングアーム15、後輪17(不図示)を除いては、この直線74よりも車体中心側、例えば、前輪42(図1参照)の車軸と後輪17(図1参照)の車軸とを結ぶ直線を二等分する点を通る鉛直線75側に配置したことを示す。なお、76はスイングアーム15にリヤクッションユニット16の上端部16aを取付けるためのブラケットである。
【0023】
図8は本発明に係る燃料タンクの下方の配置を説明する斜視図であり、車体後方よりやや右側にずれた位置から見た図である。
排気管31は、V型エンジンの後側2気筒のうち左側の気筒から後方斜め右方へ延び、更に、スイングアーム15の右方でほぼ真下に延びる。
また、排気管32は、V型エンジンの後側2気筒のうち右側の気筒から後方へ延び、更に、スイングアーム15の右方でほぼ真下に延びる。
【0024】
図9は本発明に係る燃料タンクの下方の配置を説明する背面図であり、燃料タンク35の左側下部からポンプ収納部63を突出させ、燃料タンク35の右側下方に排気管31,32を延ばし、これらのポンプ収納部63と排気管31,32との間にリヤクッションユニット16の上端部16aを配置したことを示す。
【0025】
以上に述べた燃料タンク35の組付要領を次に説明する。
図10は本発明に係る燃料タンクの組付要領を説明する第1作用図であり、シートカウル34の内側にシートカウル34の前方から燃料タンク35を矢印の向きに挿入する。このとき、シートカウル34の折曲げ部72は、燃料タンク35の段部71をガイドする。
【0026】
図11は本発明に係る燃料タンクの組付要領を説明する第2作用図であり、シートカウル34に燃料タンク35を挿入した後に、矢印(1)のように受け部57にL字ラバー61を当て、このL字ラバー61付き受け部57を矢印(2)のようにシートカウル34の前部に取付けて、燃料タンク35の突出部56を受け、シートカウル34への燃料タンク35の取付けが完了する。
【0027】
次に、燃料タンク35を取付けたシートカウル34を、矢印(3)(3)のように、メインフレーム12,12の4ヶ所のシートカウル取付部55に取付け、メインフレーム12へのシートカウル34の取付けが完了する。
【0028】
以上の図2及び図5で説明したように、本発明は、左右一対のメインフレーム12,12(奥側の符号12は不図示)から車体後方へ、シートを兼ねるシートカウル34を延ばし、このシートカウル34の内側に燃料タンク35をラバー68を介して取付けたことを特徴とする。
【0029】
シートカウル34の内側に燃料タンク35をラバー68を介して取付けたことで、従来のように燃料タンクを車体後部に取付けるのに比べて、本発明では、燃料タンク35をより車体中心(例えば、鉛直線75(図7参照))側に配置することができ、燃料タンク35が大きく揺動せず、また、ラバー68で燃料に伝わる振動を抑えることができて、燃料の泡立ちを抑えることができる。
【0030】
また、重量の大きい燃料タンク35を自動二輪車10(図1参照)の全長のほぼ中央寄りに配置することができ、自動二輪車10の旋回時に重心に作用する遠心力の影響を少なくすることができるため、自動二輪車10の旋回性能を高めることができる。
【0031】
更に、燃料タンク35をシートカウル34下に配置することで、シート下のスペースを有効に利用することができる。また更に、例えば、メインフレームの上部に燃料タンクを配置した場合にエンジン上部の形状が制約を受けるのに比べて、本発明ではエンジンの上方に燃料タンクがないために、エンジンの形状、エンジンの配置の自由度を増すことができる。
【0032】
図12は本発明に係る自動二輪車の燃料タンク取付構造の別の実施の形態を示す側面図であり、メインフレーム12,12(奥側のメインフレーム12は不図示)のそれぞれの上面にシートカウル取付部81,82(奥側のシートカウル取付部81,82は不図示)を取付け、これら4カ所のシートカウル取付部81,81,82,82にシートを兼ねるシートカウル83をそれぞれ図示せぬボルトで取付けた状態を示す。なお、85はシートカウル83に燃料タンク35を取付けるときに燃料タンク35の前部を受けるためにシートカウル83の前部に取付けた受け部である。
【0033】
図13は図12のA部拡大図であり、シートカウル取付部81を示す。
シートカウル取付部81は、メインフレーム12に取付けるフレーム側取付部87と、シートカウル83を取付けるカウル側取付部88とからなり、カウル側取付部88は、ボルト穴91を開けたボス部92と、このボス部92から車体前方(図中の白抜き矢印(front)が車体前方を表す。以下同じ。)、詳しくは、ボス部92からメインフレーム12の上面に沿わせて車体前方に延ばした突起93とを備える。
【0034】
シートカウル83は、内面にシートカウル取付部81の突起93に係止する係止部95を設けた部品である。
シートカウル83の係止部95は、シートカウル83の前部上縁96と、この前部上縁96の前端に連続させるとともに前部上縁96に対してV字状に折曲げた前部突出部97とからなる。
【0035】
図14は図13の14−14線断面図であり、シートカウル取付部81の突起93にシートカウル83の係止部95を係止した状態を示す。
突起93に係止部93を係止した状態では、シートカウル取付部81の全体がシートカウル83に覆われ、また、シートカウル83の係止部95はシートカウル83の内面に設けたものであるから、運転者がシートカウル83に着座したときに邪魔になることがなく、また、外観性を損ねることもない。
【0036】
以上に述べたシートカウル83の組付け要領を次に説明する。
図15は本発明に係る自動二輪車の燃料タンク取付構造の別の実施の形態の作用図であり、シートカウル83の組付け要領を示す。
燃料タンクを取付けたシートカウル83の前端、即ちシートカウル83の係止部95をシートカウル取付部81の上方から矢印で示すように下降させ、係止部95の前部突出部97をシートカウル取付部81の突起93の下側に移動させて、突起93に係止部95を係止する。奥側の突起93にも同様に奥側の係止部95を係止する。
【0037】
そして、シートカウル83の後部も下降させ、シートカウル83の後部を左右のシートカウル取付部82(図2参照)に合わせる。
この状態では、後ろ下がりに傾斜したメインフレーム12にシートカウル83を仮固定した状態となり、作業者は、シートカウル83から手を離して、車両の側方からシートカウル83の両側面に2カ所ずつ開けた取付穴83aを介してシートカウル取付部81,82の各ボルト穴91にボルトをねじ込み、シートカウル取付部81,82にシートカウル83を本固定することで、メインフレーム12へのシートカウル83の組付けが完了する。
【0038】
以上の図12及び図13で説明したように、本発明は、左右のメインフレーム12の上面に、シートカウル83を取付けるためのシートカウル取付部81を設け、このシートカウル取付部81に車体前方に延びる突起93を設け、この突起93に係止する係止部95をシートカウル83に設けたことを特徴とする。
【0039】
突起93に係止部95を係止してシートカウル取付部81にシートカウル83を仮固定することができ、メインフレーム12へのシートカウル83の組付け時に、燃料タンク35を取付けた重量の大きなシートカウル83を押さえながら作業を行う必要がなく、シートカウル83の組付けを容易に行うことができる。
【0040】
従って、例えば、これまで2人で組付けていたシートカウルを、本発明の構造を採用することで、1人で組付けることが可能になり、作業効率を高めることができる。
【0041】
更に、本発明は、図2、図5、図10及び図11に示したように、シートカウル34に、燃料タンク35の後部の上壁と左右側壁と下壁とにラバー68を介して当接支持する上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウル34の上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成したことを特徴とする。
【0042】
シートカウル34に対して燃料タンク35を後部から後方に向けて差し込むだけでシートカウル34と燃料タンク35とを結合することができると共に、燃料タンク35の上下・左右の広い面積をラバー68で支持できるので、燃料タンク35の強度を部分的に高める必要がない。
【0043】
尚、本発明の実施の形態では、図5において、シートカウル34の折曲げ部72で燃料タンク35の段部71をガイドするようにしたが、これに限らず、燃料タンク35の両側面に溝を設け、この溝に折曲げ部72を挿入してシートカウル34に燃料タンク35を取付けてもよい。これにより、燃料タンク35の容量を増すことができる。
また、図13において、突起93を車体前方に延ばしたが、これに限らず、突起を車体側方へ延ばしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の自動二輪車の燃料タンク取付構造は、シートカウルに、上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウルの上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成し更にシートカウルの内側にラバーを設け、燃料タンクの後部をシートカウルに差し込むことでラバーを介して燃料タンクを弾性支持し、燃料タンクの前部に突出部を設け、この突出部をラバー片を介してシートカウルの受け部に係合させることでラバー片を介して燃料タンクを弾性支持し、シートカウルをメインフレームに設けられたシートカウル取付部に取付け、シートカウルの後端内側にもラバーを設けることで燃料タンクを前後方向でも弾性支持したので、従来のように燃料タンクを車体後部に取付けるのに比べて、本発明では、燃料タンクをより車体中心側に配置することができ、燃料タンクが大きく揺動せず、また、ラバーで燃料に伝わる振動を抑えることができて、燃料の泡立ちを抑えることができる。
【0045】
また、重量の大きい燃料タンクを車両の全長のほぼ中央寄りに配置することができ、車両の旋回時に重心に作用する遠心力の影響を少なくすることができるため、車両の旋回性能を高めることができる。
【0046】
請求項2の自動二輪車の燃料タンク取付構造は、シートカウルが、断面コ字形であり、縁部に折曲げ部を設け、燃料タンクには左右の壁に段部を設けた下面を凸状に形成し、シートカウルには燃料タンク後部の上壁と左右壁とにラバーを介して当接支持する上壁と左右側壁とを備えるとともに、段部にラバーを介して折曲げ部を掛けることでシートカウル内に燃料タンクを固定した。
【0047】
請求項3の自動二輪車の燃料タンク取付構造は、燃料タンクの側面に燃料用パイプを通す凹部を設けたので、凹部によって、燃料用パイプが燃料タンクの側方に突出しなくなるため、運転の邪魔にならず、また、他との干渉を防ぐことができる。
【0048】
請求項4の自動二輪車の燃料タンク取付構造は、シートカウルに、上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウルの上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成し更にシートカウルの内側にラバーを設け、燃料タンクの後部をシートカウルに差し込むことでラバーを介して燃料タンクを弾性支持し、メインフレームの上面に、シートカウルを取付けるためのシートカウル取付部を設け、このシートカウル取付部に突起を設け、この突起に係止する係止部をシートカウルの前部に設けたので、突起に係止部を係止してシートカウル取付部にシートカウルを仮固定することができ、メインフレームへのシートカウルの組付け時に、燃料タンクを取付けた比較的重量の大きなシートカウルを押さえながら作業を行う必要がなく、シートカウルの組付けを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料タンク取付構造を採用した自動二輪車の側面図
【図2】 本発明に係る燃料タンク取付構造を説明する要部側面図
【図3】 本発明に係る燃料タンクの第1斜視図(一部断面図)
【図4】 本発明に係る燃料タンクの第2斜視図
【図5】 図2の5−5線断面図
【図6】 図2の6−6線断面図
【図7】 本発明に係る燃料タンクの下方の配置を説明する側面図
【図8】 本発明に係る燃料タンクの下方の配置を説明する斜視図
【図9】 本発明に係る燃料タンクの下方の配置を説明する背面図
【図10】 本発明に係る燃料タンクの組付要領を説明する第1作用図
【図11】 本発明に係る燃料タンクの組付要領を説明する第2作用図
【図12】 本発明に係る自動二輪車の燃料タンク取付構造の別の実施の形態を示す側面図
【図13】 図12のA部拡大図
【図14】 図13の14−14線断面図
【図15】 本発明に係る自動二輪車の燃料タンク取付構造の別の実施の形態の作用図
【符号の説明】
10…自動二輪車、12…メインフレーム、34…シートカウル、35…燃料タンク、55,81…シートカウル取付部、56…突出部、57…受け部、61…ラバー片(L字ラバー)、64,65…燃料用パイプ(供給側パイプ、戻り側パイプ)、67…凹部、68…ラバー、71…段部、72…折曲げ部、83…シートカウル、93…突起、95…係止部。

Claims (4)

  1. 左右一対のメインフレームから車体後方へ、シートフレームを兼ねるシートカウルを延ばし、このシートカウルに燃料タンクを取付けた自動二輪車の燃料タンク取付構造において、
    前記シートカウルは、上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウルの上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成し更にシートカウルの内側にラバーを設け、
    前記燃料タンクの後部を前記シートカウルに差し込むことで前記ラバーを介して前記燃料タンクを弾性支持し、
    前記燃料タンクの前部に突出部を設け、この突出部をラバー片を介してシートカウルの受け部に係合させることで前記ラバー片を介して前記燃料タンクを弾性支持し、
    前記シートカウルを前記メインフレームに設けられたシートカウル取付部に取付け、
    前記シートカウルの後端内側にも前記ラバーを設けることで燃料タンクを前後方向でも弾性支持したことを特徴とする自動二輪車の燃料タンク取付構造。
  2. 前記シートカウルは、断面コ字形であり、縁部に折曲げ部を設け、前記燃料タンクには左右の壁に段部を設けた下面を凸状に形成し、前記シートカウルには燃料タンク後部の上壁と左右壁とに前記ラバーを介して当接支持する上壁と左右側壁とを備えるとともに、前記段部にラバーを介して折曲げ部を掛けることでシートカウル内に燃料タンクを固定したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の燃料タンク取付構造。
  3. 前記燃料タンクの側面に燃料用パイプを通す凹部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の燃料タンク取付構造。
  4. 左右一対のメインフレームから車体後方へ、シートフレームを兼ねるシートカウルを延ばし、このシートカウルに燃料タンクを取付けた自動二輪車の燃料タンク取付構造において、
    前記シートカウルは、上壁と左右側壁と下壁とを備えると共に、そのシートカウルの上壁と下壁との間隔を後方に行くに従い狭くなるように形成し更にシートカウルの内側にラバーを設け、
    前記燃料タンクの後部を前記シートカウルに差し込むことで前記ラバーを介して前記燃料タンクを弾性支持し、
    前記メインフレームの上面に、前記シートカウルを取付けるためのシートカウル取付部を設け、このシートカウル取付部に突起を設け、この突起に係止する係止部を前記シートカウルの前部に設けたことを特徴とする自動二輪車の燃料タンク取付構造。
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