JP5061768B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用操舵装置に関するものである。
従来、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置として、モータを駆動源とする電動パワーステアリング装置(EPSアクチュエータ)を備えた車両用操舵装置がある。そして、その多くは、操舵速度に基づくダンパ補償制御の実行により、ステアリング特性の向上(主として高速走行時における過剰舵角の抑制)を図る構成となっている。
特開2005−297719号公報
ところで、低μ路走行時等、車両安定性の低い状況では、車両のヨーモーメントと反対方向の舵角を与えるステアリング操作、即ち素早くカウンタ操舵を行うことにより、車両姿勢の安定化が図られる。
しかしながら、上記のダンパ補償制御は、操舵速度を減衰させる、即ち素早いステアリングの動きにブレーキをかける制御である。つまり、カウンタ操舵を行う際の素早いステアリング操作もまた、当該ダンパ補償制御の制約を受けることになる。そして、特に、特許文献1に記載の車両用操舵装置のような伝達比可変装置を備えるものにおいては、上記ダンパ補償制御による減衰作用に当該伝達比可変装置の作動に伴う反力トルクが加わることで運転者に違和感を与えるおそれがあり、これが適切なカウンタ操舵の実行を妨げる一因となるおそれがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、良好な操舵フィーリングを確保するとともに、車両の安定性に応じた適切なカウンタ操舵の実行を可能とする車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、基本アシスト成分に、操舵速度に基づくダンパ補償成分を重畳することにより、前記操舵力補助装置に発生させるべき目標アシスト力を演算する車両用操舵装置であって、車両安定性を判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記車両安定性の低い場合には、前記ダンパ補償成分を低減するように構成され、ステアリング操作に基づく転舵輪の第1の舵角にモータ駆動に基づく前記転舵輪の第2の舵角を上乗せすることによりステアリングと前記転舵輪との間の伝達比を可変させる伝達比可変装置を備え、前記伝達比可変装置は、車両がオーバーステア状態にある場合には、ヨーモーメントと逆方向に前記第2の舵角を変更すべく作動するものであって、前記制御手段は、前記ヨーモーメントと逆方向に前記第2の舵角を変更すべく伝達比可変装置が作動するオーバーステア制御時において、前記ダンパ補償成分の低減を実行するとともに、前記オーバーステア制御が収束局面にある場合には、前記ダンパ補償成分を増大させること、を要旨とする。
即ち、車両安定性の低い状態においては、速やかに運転者によるカウンタ操舵が行われることが望ましい。その点、上記構成のように、操舵速度を減衰するダンパ補償制御を弱めることで、素早いカウンタ操舵の実行が容易になる。その結果、運転者による適切なカウンタ操舵の実行を促して、速やかに車両姿勢を安定化させることができるようになる。
また、ダンパ補償制御による減衰作用にオーバーステア制御時のモータ反力が加わることにより生ずる違和感の発生を抑えて、良好な操舵フィーリングを実現することができる。また、オーバーステア制御の実行によるカウンタ方向の舵角発生により車両姿勢が安定化している状況においては、運転者による過剰なカウンタ操舵は、かえって車両姿勢の不安定化を招くおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、操舵速度を減衰するためのダンパ補償を強化することにより、こうした過剰なカウンタ操舵の発生を抑制することができる。その結果、当該過剰なカウンタ操舵に起因する車両姿勢の不安定化を防止することが可能になるとともに、速やかにそのオーバーステア制御を収束させて、いち早く通常制御に復帰させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記収束局面が初期段階であるほど、より大きく前記ダンパ補償成分を増大させること、を要旨とする。
即ち、過剰なカウンタ操舵の影響は、そのカウンタ方向の舵角、即ちモータ駆動に基づく第2の舵角がより多く残存するオーバーステア制御収束局面の初期段階ほど大となる。その点、上記構成によれば、過剰なカウンタ操舵の影響が大きい場合ほど、より効果的に、当該過剰なカウンタ操舵の発生を抑制することができる。
請求項に記載の発明は、前記制御手段は、車両がオーバーステア状態にある場合において、当該オーバーステア状態の進行速度が速いと推定される場合ほど、前記車両安定性が低いと判定すること、を要旨とする。
即ち、オーバーステア状態の進行速度が速いときほど、その車輌姿勢は所謂スピンモードに入りやすくなる。従って、上記構成により、車輌安定性の的確な判定が可能になる。
請求項に記載の発明は、前記制御手段は、前記車両安定性が低いほど、より大きく前記ダンパ補償成分を低減すること、を要旨とする。
即ち、より車両安定性が低い場合ほど、運転者によるカウンタ操舵の重要性が高くなる。その点、上記構成によれば、その重要性が高い場合ほど、素早いカウンタ操舵の実行が容易になる。その結果、効果的に適切なカウンタ操舵の実行を促して、より速やかに車両姿勢を安定化させることができるようになる。
本発明によれば、良好な操舵フィーリングを確保するとともに、車両の安定性に応じた適切なカウンタ操舵の実行を可能とする車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明を伝達比可変装置を備えた車両用操舵装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の車両用操舵装置1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリング(ハンドル)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラック&ピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラック&ピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により転舵輪6の舵角、即ち転舵角が可変することにより、車両の進行方向が変更される。
本実施形態の車両用操舵装置1は、ステアリング2の舵角(操舵角)に対する転舵輪6の伝達比(ギヤ比)を可変させる伝達比可変装置としてのギヤ比可変アクチュエータ7と、該ギヤ比可変アクチュエータ7の作動を制御するIFSECU8とを備えている。
詳述すると、ステアリングシャフト3は、ステアリング2が連結された第1シャフト9とラック&ピニオン機構4に連結される第2シャフト10とからなり、ギヤ比可変アクチュエータ7は、第1シャフト9及び第2シャフト10を連結する差動機構11と、該差動機構11を駆動するモータ12とを備えている。そして、ギヤ比可変アクチュエータ7は、ステアリング操作に伴う第1シャフト9の回転に、モータ駆動による回転を上乗せして第2シャフト10に伝達することにより、ラック&ピニオン機構4に入力されるステアリングシャフト3の回転を増速(又は減速)する。
つまり、図2及び図3に示すように、ギヤ比可変アクチュエータ7は、ステアリング操作に基づく転舵輪6の舵角(ステア転舵角θts)にモータ駆動に基づく転舵輪の舵角(ACT角θta)を上乗せすることにより、操舵角θsに対する転舵輪6の転舵角θtの比率、即ち伝達比(ギヤ比)を可変させる。そして、IFSECU8は、モータ12に対する駆動電力の供給を通じてギヤ比可変アクチュエータ7の制御を制御し、これにより操舵角θsと転舵角θtとの間の伝達比(ギヤ比)を制御する(ギヤ比可変制御)。
尚、この場合における「上乗せ」とは、加算する場合のみならず減算する場合をも含むものと定義し、以下同様とする。また、「操舵角θsに対する転舵角θtのギヤ比」をオーバーオールギヤ比(操舵角θs/転舵角θt)で表した場合、ステア転舵角θtsと同方向のACT角θtaを上乗せすることによりオーバーオールギヤ比は小さくなる(転舵角θt大、図2参照)。そして、逆方向のACT角θtaを上乗せすることによりオーバーオールギヤ比は大きくなる(転舵角θt小、図3参照)。そして、本実施形態では、ステア転舵角θtsが第1の舵角を構成し、ACT角θtaが第2の舵角を構成する。
また、図1に示すように、車両用操舵装置1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ17と、該EPSアクチュエータ17の作動を制御する制御手段としてのEPSECU18とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ17は、その駆動源であるモータ22がラック5に設けられた所謂ラックアシスト型のEPSアクチュエータであり、モータ22が発生するアシストトルクは、ボール螺子機構(図示略)を介してラック5に伝達される。そして、EPSECU18は、このモータ22が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
本実施形態では、上記のギヤ比可変アクチュエータ7を制御するIFSECU8、及びEPSアクチュエータ17を制御するEPSECU18は、車内ネットワーク(CAN:Controller Area Network)23を介して接続されており、該車内ネットワーク23には、車両状態量を検出するための複数のセンサが接続されている。具体的には、車内ネットワーク23には、操舵角センサ24、トルクセンサ25、車輪速センサ26a,26b、横Gセンサ28、車速センサ29、ブレーキセンサ30、及びヨーレイトセンサ31が接続されている。そして、上記各センサにより検出される複数の車両状態量、即ち操舵角θs、操舵トルクτ、車輪速Vtr,Vtl、転舵角θt、スリップ角θsp、車速V、ブレーキ信号Sbk、及びヨーレイトRyは、車内ネットワーク23を介してIFSECU8及びEPSECU18に入力される。
尚、本実施形態では、転舵角θtは、操舵角θsにラック&ピニオン機構4のベースギヤ比を乗じた値、即ちステア転舵角θtsにACT角θtaを加算することにより求められ、スリップ角θspは、横Gセンサ28により検出される横方向加速度及びヨーレイトRyに基づいて求められる。また、IFSECU8及びEPSECU18は、車内ネットワーク23を介した相互通信により、制御信号の送受信を行う。そして、IFSECU8及びEPSECU18は、車内ネットワーク23を介して入力された上記各車両状態量及び制御信号に基づいて、上記のギヤ比可変制御及びパワーアシスト制御を統合的に実行する。
次に、本実施形態のステアリング装置の電気的構成及び制御態様について説明する。
図4は、本実施形態の車両用操舵装置1の制御ブロック図、図5は、IFSECU側の演算処理手順を示すフローチャート、そして、図6は、EPSECU側の演算処理手順を示すフローチャートである。尚、図4中の各制御ブロックは、IFSECU側及びEPSECU側にそれぞれ設けられた情報処理装置(マイコン)が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。
図4に示すように、IFSECU8は、モータ制御信号を出力するマイコン33と、モータ制御信号に基づいてモータ12に駆動電力を供給する駆動回路34とを備えている。
本実施形態では、ギヤ比可変アクチュエータ7の駆動源であるモータ12には、ブラシレスモータが採用されている。そして、駆動回路34は、マイコン33から入力されるモータ制御信号に基づいて、モータ12に三相(U,V,W)の駆動電力を供給する構成となっている。
詳述すると、本実施形態のマイコン33は、IFS制御演算部35、ギヤ比可変制御演算部36、及びLeadSteer制御演算部37を備えており、各制御演算部は、それぞれ入力される車両状態量に基づいて、その目的に応じたACT角θtaの制御成分(及び制御信号)を演算する。そして、マイコン33は、その演算された各制御成分に基づいて、モータ12、即ちギヤ比可変アクチュエータ7の作動を制御するためのモータ制御信号を生成する。
IFS制御演算部35には、操舵角θs、転舵角θt、車速V、車輪速Vtr,Vtl、ブレーキ信号Sbk、ヨーレイトRy及びスリップ角θspが入力される。そして、IFS制御演算部35は、これらの車両状態量に基づいて、所謂アクティブステア機能、即ち車両モデルに基づき車両のヨーモーメントを制御するためのACT角θtaの制御成分の演算、並びに関連する制御信号の演算を行う(IFS制御演算)。
具体的には、IFS制御演算部35は、入力される上記各状態量に基づいて、車両のステアリング特性(ステア特性)を判定する。そして、そのステア特性に応じたアクティブステア機能を実現するためのACT角θtaの制御成分として、IFS_ACT指令角θifs*、及びUS制御ゲインKusを演算する。
IFS_ACT指令角θifs*は、主として車両のステア特性がオーバーステア(OS)である場合に対応する制御成分であり、このIFS_ACT指令角θifs*に基づいて、ヨーモーメントの方向と逆方向の舵角(カウンタステア)を与えるべくACT角θtaを変更するオーバーステア制御が実行される。また、US制御ゲインKusは、ステア特性がアンダーステア(US)である場合に、切り込み操作に対する転舵角θtの変化量を小さくする、即ち転舵輪6の切れ角を小さくするための制御ゲインであり、当該US制御ゲインKusは、上記ギヤ比可変制御演算部36へと出力される。そして、このUS制御ゲインKusにより、ギヤ比可変制御演算部36の演算する制御成分(の絶対値)が低減されることにより、上記のようなアンダーステア制御が実行される。
尚、本実施形態では、上記IFS_ACT指令角θifs*及びUS制御ゲインKusは、ステア特性判定の判定結果を示すOS/US特性値Val_st、及び同じくIFS制御演算部35において生成されるドライバ操舵状態St_dsとともに、制御信号としてEPSECU18に出力される(図1参照)。ここで、ドライバ操舵状態St_dsは、ステアリング2の操作方向及び操作量に応じて連続的に変化するアナログ値により表現され、その操作方向(「切り込み」又は「切り戻し」)は符号(正/負)に、その操作量は、大きさ(絶対値)に示されている。そして、これらの各制御信号に基づいて、EPSECU18が、上記のようなアクティブステア制御と協調したパワーアシスト制御を実行する構成となっている。
一方、ギヤ比可変制御演算部36には、操舵角θs、転舵角θt及び車速Vが入力される。そして、ギヤ比可変制御演算部36は、これらの車両状態量(及び制御信号)に基づいて、車速Vに応じてギヤ比を可変させるための制御成分としてギヤ比可変ACT指令角θgr*を演算する(ギヤ比可変制御演算)。
また、LeadSteer制御演算部37には、車速V及び操舵速度ωsが入力される。尚、操舵速度ωsは、操舵角θsを微分することにより演算される(以下同様)。そして、LeadSteer制御演算部37は、これら車速V及び操舵速度ωsに基づいて操舵速度に応じて、車両の応答性を向上させるための制御成分としてLS_ACT指令角θls*を演算する(LeadSteer制御演算)。
IFS制御演算部35、ギヤ比可変制御演算部36及びLeadSteer制御演算部37は、上記各演算により演算された各制御成分、即ちIFS_ACT指令角θifs*、ギヤ比可変ACT指令角θgr*、及びLS_ACT指令角θls*を加算器38aに出力する。そして、この加算器38aにおいて、これらIFS_ACT指令角θifs*、ギヤ比可変ACT指令角θgr*、及びLS_ACT指令角θls*が重畳されることによりACT角θtaの制御目標となるACT指令角θta*が演算される。
加算器38aにて演算されたACT指令角θta*は、F/F制御演算部39及びF/B制御演算部40に入力される。また、F/B制御演算部40には、モータ12に設けられた回転角センサ41により検出されるACT角θtaが入力される。そして、F/F制御演算部39は、入力されたACT指令角θta*に基づくフィードフォワード演算により制御量εffを演算し、F/B制御演算部40は、ACT指令角θta*及びACT角θtaに基づくフィードバック演算により制御量εfbを演算する。
F/F制御演算部39及びF/B制御演算部40は、演算された制御量εff及び制御量εfbを加算器38bに出力する。そして、同加算器38bにおいて、これら制御量εff及び制御量εfbが重畳されることにより電流指令が演算され、当該電流指令は、モータ制御信号出力部42へと出力される。そして、モータ制御信号出力部42は、その入力された電流指令に基づいてモータ制御信号を生成し駆動回路34に出力する。
即ち、図5のフローチャートに示すように、マイコン33は、車両状態量として上記各センサからセンサ値を取り込むと(ステップ101)、先ずIFS制御演算を行い(ステップ102)、続いてギヤ比可変制御演算(ステップ103)、及びLeadSteer制御演算を行う(ステップ104)。そして、マイコン33は、上記ステップ102〜ステップ104の各演算処理を実行することにより演算されたIFS_ACT指令角θifs*、ギヤ比可変ACT指令角θgr*、及びLS_ACT指令角θls*を重畳し、これによりACT角θtaの制御目標となるACT指令角θta*を演算する。
次に、マイコン33は、この演算されたACT指令角θta*に基づいてフィードフォワード演算(ステップ105)及びフィードバック演算(ステップ106)を行うことにより電流指令を演算し、その電流指令に基づいてモータ制御信号の出力を行う(ステップ107)。そして、車内ネットワーク23を介して、その他の上記各種制御信号、即ちIFS_ACT指令角θifs*、US制御ゲインKus、OS/US特性値Val_st、及びドライバ操舵状態St_dsをEPSECU18に出力する(ステップ108)。
一方、EPSECU18もまた、上記IFSECU8と同様に、マイコン43と、駆動回路44とを備えている。尚、本実施形態では、EPSアクチュエータ17の駆動源であるモータ22もまた、ブラシレスモータが採用されている。そして、駆動回路44は、マイコン43から入力されるモータ制御信号に基づいて、モータ22に三相(U,V,W)の駆動電力を供給する構成となっている。
詳述すると、マイコン43は、アシスト制御部45、トルク慣性補償制御部46、ステアリング戻し制御部47、及びダンパ補償制御部48を備え、これら各制御部は、それぞれ入力される車両状態量に基づいてモータ22が発生するアシストトルクの制御成分を演算する。
詳述すると、アシスト制御部45には、操舵トルクτ及び車速Vが入力されるようになっており、同アシスト制御部45は、これら操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、アシスト力の基礎的な制御成分として基本アシスト電流指令Ias*を演算する。具体的には、操舵トルクτ(の絶対値)が大きいほど、また車速Vが遅いほど大きな基本アシスト電流指令Ias*が演算される。
また、トルク慣性補償制御部46には、操舵トルクτの微分値である操舵トルク微分値dτ及び車速Vが入力される。そして、トルク慣性補償制御部46は、EPSの慣性による影響を補償するための制御成分として慣性補償電流指令Iti*を演算する。
尚、「トルク慣性補償制御」は、モータやアクチュエータ等の慣性により発生するステアリング操作における「切り始め」時の「引っ掛かり感(追従遅れ)」、及び「切り終わり」時の「流れ感(オーバーシュート)」を抑制するための制御である。そして、このトルク慣性補償制御には、操舵系に生じた振動を抑制する効果がある。
ステアリング戻し制御部47には、車速V、操舵トルクτ、及び転舵角θtが入力され、同ステアリング戻し制御部47は、これら各状態量に基づいて、ステアリング2の戻り特性を改善するための制御成分であるステアリング戻し電流指令Isb*を演算する。
また、ダンパ補償制御部48には、車速V及び操舵速度ωsが入力される。そして、ダンパ補償制御部48は、これら操舵速度ωs及び車速V)に基づいて、操舵速度ωs減衰させる補償成分であるダンパ補償電流指令Idp*を演算する。尚、こうしたダンパ補償成分には、ステアリング特性の改善(主として高速走行時における過剰舵角の抑制)を図る効果がある。
具体的には、図7に示すように、本実施形態のダンパ補償制御部48は、操舵速度ωsと基礎補償量εdpとが関連付けられたマップ48a、及び車速Vと車速ゲインKvとが関連付けられたマップ48bを備えている。マップ48aにおいて、基礎補償量εdpは、入力される操舵速度ωsの絶対値が大きいほど、より大きく当該操舵速度ωsを減衰するような値となるように設定されている。同様に、マップ48bにおいて、車速ゲインKvは、車速Vが大きくなるほど大きな値となるように設定されている。そして、ダンパ補償制御部48は、これらの各マップ48a,48bを参照することにより求められた基礎補償量εdp及び車速ゲインKvを乗ずることによりダンパ補償電流指令Idp*を演算する。
また、マイコン43は、上記各制御部に加え、上述のアクティブステア制御時の操舵フィーリングを改善すべく、当該アクティブステア制御と協調したパワーアシスト制御を実行するためのIFSトルク補償ゲインKifsを演算するIFSトルク補償制御部49を備えている。
本実施形態では、IFSトルク補償制御部49には、操舵角θs及び操舵速度ωsとともに、車内ネットワーク23を介してIFSECU8側から出力された上記の各種制御信号、即ちIFS_ACT指令角θifs*、US制御ゲインKus、OS/US特性値Val_st、及びドライバ操舵状態St_ds、が入力される。そして、IFSトルク補償制御部49は、これら入力される各状態量、及び制御信号に制御信号に基づいてIFSトルク補償ゲインKifsを演算する。
具体的には、IFSトルク補償制御部49は、オーバーステア時には、運転者にカウンタ操舵を促すアシスト力付与が実行されるようなIFSトルク補償ゲインKifsを演算し、アンダーステア時には、それ以上の操舵角の発生を抑制するアシスト力付与が実行されるようなIFSトルク補償ゲインKifsを演算する。
本実施形態では、IFSトルク補償制御部49において演算されたIFSトルク補償ゲインKifsは、アシスト制御部45において演算された基本アシスト電流指令Ias*とともに乗算器50に入力される。
乗算器50においてIFSトルク補償ゲインKifsが乗ぜられることにより補正された補正後の基本アシスト電流指令Ias**は、その他の各種補償成分、即ち慣性補償電流指令Iti*、ステアリング戻し電流指令Isb*、及びダンパ補償電流指令Idp*(Idp**)とともに、加算器51に入力される。そして、同加算器51において、これら各制御成分が基本アシスト電流指令Ias**に重畳されることにより、モータ22が発生するアシストトルクの制御目標である電流指令が演算される。
加算器51において演算された電流指令は、モータ制御信号出力部52に入力される。また、モータ制御信号出力部52には、電流センサ53により検出される実電流及び回転センサ54により検出される回転角が入力される。そして、モータ制御信号出力部52は、これら電流指令、実電流及び回転角に基づいてフィードバック制御を行うことによりモータ制御信号を生成し、そのモータ制御信号を駆動回路44に出力する。
即ち、図6のフローチャートに示すように、マイコン43は、車両状態量として上記各センサからセンサ値を取り込むと(ステップ201)、先ずアシスト制御演算を行う(ステップ202)。次に、トルク慣性補償制御演算(ステップ203)、ハンドル戻し制御演算(ステップ204)、及びダンパ補償制御演算を行い(ステップ205)、続いてIFSトルク補償制御演算(ステップ206)を行う。
次に、マイコン43は、上記ステップ202のアシスト制御演算により算出された基本アシスト電流指令Ias*にステップ206において算出されたIFSトルク補償ゲインKifsを乗ずることにより同基本アシスト電流指令Ias*を補正する。そして、この補正後の基本アシスト電流指令Ias**に上記ステップ203〜ステップ205の各演算処理により算出された慣性補償電流指令Iti*、ステアリング戻し電流指令Isb*、及びダンパ補償電流指令Idp*を重畳することにより制御目標となる電流指令を算出し、その電流指令に基づいてモータ制御信号の出力を行う(ステップ207)。
(可変ダンパ補償制御)
次に、本実施形態の車両用操舵装置における可変ダンパ補償制御の態様について説明する。
上述のように、操舵速度を減衰するダンパ補償制御は、運転者による素早いカウンタ操舵の阻害要因となりうる。そして、特に、アクティブステア制御時には、その減衰作用に伝達比可変装置(ギヤ比可変アクチュエータ7)の作動に伴う反力トルクが加わることで、運転者に違和感を与えるおそれがある。
この点を踏まえ、本実施形態の車両用操舵装置1では、車両安定性、及び上記アクティブステア制御の実行状況に基づいて、そのダンパ補償制御の強さを変更する可変ダンパ補償制御が実行される。具体的には、運手者によるカウンタ操舵が行われる蓋然性の高い車両不安定時には、そのダンパ補償制御を弱めることで当該カウンタ操舵の実行を容易なものとする。更に、そのアクティブステア制御として自動的にカウンタ方向の舵角(ACT角θta)を与えるオーバーステア制御の実行時において、当該オーバーステア制御が収束局面にある場合、即ちカウンタ方向の舵角発生により車両姿勢が安定化した後には、当該ダンパ補償制御を強化することにより、必要量を超えるカウンタ操舵の発生を抑制する。そして、これにより、良好な操舵フィーリングを確保するとともに、車両の安定性に応じた適切なカウンタ操舵の実行を可能とする構成となっている。
図4に示すように、本実施形態では、EPSECU18側のマイコン33に設けられたIFSトルク補償制御部49は、上述のIFSトルク補償ゲインKifsとともに、上記のような可変ダンパ補償制御を実現するためのダンパ補償ゲインKdpを演算する。
本実施形態では、このIFSトルク補償制御部49により演算されたダンパ補償ゲインKdpは、ダンパ補償制御部48により演算されたダンパ補償電流指令Idp*とともに乗算器55に入力される。そして、このダンパ補償ゲインKdpの乗ずることにより補正されたダンパ補償電流指令Idp**が加算器51に入力され、基本アシスト電流指令Ias**及びその他の補償成分に重畳されることにより、そのダンパ補償制御の強さが変更される構成となっている。
詳述すると、図8に示すように、本実施形態のIFSトルク補償制御部49は、IFSトルク補償ゲインKifsを演算するIFSトルク補償ゲイン演算部61に加えて、ダンパ補償ゲイン演算部62を備えている。そして、IFSトルク補償制御部49は、このダンパ補償ゲイン演算部62により演算されるダンパ補償ゲインKdpを乗算器55へと出力する。
さらに詳述すると、本実施形態のダンパ補償ゲイン演算部62は、実行中のオーバーステア制御(OS制御)の状態が、カウンタ方向のACT角θtaを拡大させる局面にあるのか(OS制御拡大局面)、或いは当該カウンタ方向のACT角θtaを収束させる局面にあるのか(OS制御収束局面)を判定するOS制御状態判定部63を備えている。そして、このOS制御状態判定部63における判定結果に基づいて、そのダンパ補償ゲインKdpの演算を実行する。
本実施形態では、OS制御状態判定部63には、OS制御により発生させるべきACT角θtaの制御成分であるIFS_ACT指令角θifs*、及びその微分値であるIFS_ACT指令角速度ωifs*が入力されるようになっている。そして、OS制御状態判定部63は、これらIFS_ACT指令角θifs*、及びIFS_ACT指令角速度ωifs*に基づいて、実行中のオーバーステア制御が、拡大局面にあるのか、或いは収束局面にあるのかを判定する。
具体的には、図9のフローチャートに示すように、本実施形態のOS制御状態判定部63は、IFS_ACT指令角θifs*の方向(符号)とIFS_ACT指令角速度ωifs*の方向(符号)とが同一であるかを判定する(ステップ301)。そして、IFS_ACT指令角θifs*の方向とIFS_ACT指令角速度ωifs*の方向とが同一である場合(ステップ301:YES)には、OS制御拡大局面にあると判定し(ステップ302)、両者(θifs*,ωifs*)の方向が相違する場合(ステップ301:NO)には、OS制御収束局面にあると判定する(ステップ303)。
即ち、本実施形態のOS制御状態判定部63は、IFS_ACT指令角θifs*(の絶対値)の増加・減少傾向を監視する。そして、IFS_ACT指令角θifs*の絶対値が増加傾向にある場合には、OS制御拡大局面にあると判定し、IFS_ACT指令角θifs*の絶対値が減少傾向にある場合には、OS制御収束局面にあると判定する。
また、OS制御状態判定部63は、上記OS制御状態判定の結果に応じて、その各局面の進行の度合いを評価する指標を演算する。具体的には、OS制御状態判定部63は、上記OS制御状態判定によりOS制御拡大局面にあると判定した場合には(ステップ301:YES、ステップ302)、その時点における車両姿勢の不安定性さを示す指標として不安定指数Xを演算する(ステップ304)。そして、OS制御収束局面にあると判定した場合には(ステップ301:NO、ステップ303)、そのOS制御の収束の程度を示す指標として制御未収束指数Yを演算する(ステップ305)。
ここで、本実施形態のOS制御状態判定部63は、次の(1)(2)式を用いて、上記不安定指数X、及び制御未収束指数Yを演算する。尚、各式中の「α1」「α2」「β1」「β2」は係数である。
X=|α1×θifs*+β1×ωifs*| ・・・(1)
Y=|α2×θifs*+β2×ωifs*| ・・・(2)
即ち、OS制御拡大局面において、より大きなカウンタ方向のACT角θtaを発生させるべきIFS_ACT指令角θifs*が存在している場合ほど、及び、より速く当該IFS_ACT指令角θifs*が増大する方向に変化している場合ほど、車両安定性は低いと判定することができる。つまり、車両がオーバーステア状態にある場合において、当該オーバーステア状態の進行速度が速いと推定される場合ほど、その車輌姿勢は所謂スピンモードに入りやすくなり、その抑制を図るオーバーステア制御の制御量、及びその変化速度も大となる。従って、その監視を行うことにより車輌安定性を的確に判定することができる。そして、OS制御収束局面においては、より多くのIFS_ACT指令角θifs*が残っている場合ほど、当該OS制御の収束の程度は低いものと判定することができる。
つまり、本実施形態における不安定指数Xは、その値が大きいほど、車両姿勢が不安定な状態にあることを示している。そして、制御未収束指数Yは、その値が大きいほど、当該OS制御が未収束であることを示すものとなっている。
このように、本実施形態のOS制御状態判定部63は、車両安定性判定部、つまり車両安定性を判定する判定手段としての機能、及びOS制御の収束度を判定する第2の判定手段としての機能を有している。そして、本実施形態のダンパ補償ゲイン演算部62は、そのOS制御状態判定の結果として演算される不安定指数X又は制御未収束指数Yに基づいて、ダンパ補償制御の強さを変更するためのダンパ補償ゲインKdpを演算する。
図8に示すように、本実施形態のダンパ補償ゲイン演算部62には、OS制御拡大局面及びOS制御収束局面にそれぞれ対応する二つのマップ64a,64bを備えたマップ演算部64が設けられており、上記OS制御状態判定部63において演算される不安定指数X又は制御未収束指数Yは、このマップ演算部64に入力されるようになっている。そして、マップ演算部64は、その入力される不安定指数X又は制御未収束指数Yと、それに対応する何れかのマップ64a,64bを用いてマップ演算を実行することにより、ダンパ補償ゲインKdpの基礎となる基礎ゲインKdp_bを演算する。
具体的には、OS制御拡大局面に対応するマップ64a(同図中上側)には、当該OS制御拡大局面時の基礎ゲインKdp_bに相当する拡大局面時ゲインKdp_xと不安定指数Xとが関連付けられており、同マップ64aにおいて、拡大局面時ゲインKdp_xは、ダンパ補償電流指令Idp*を低減する値、即ち「1」以下に設定されている。より具体的には、同マップ64aにおいて、拡大局面時ゲインKdp_xは、不安定指数Xの値が大きいほど、即ち、より車両安定性が低いことを示す値であるほど、小さな値(「0」に近い値)となるように設定されている。そして、マップ演算部64は、ダンパ補償ゲイン演算部62から不安定指数Xが入力された場合には、このマップ64aを用いることにより、不安定指数Xが大きいほど、即ち車両安定性が低い場合ほど、より大きくダンパ補償電流指令Idp*を低減する値を有する拡大局面時ゲインKdp_xを演算する。
一方、OS制御収束局面に対応するマップ64b(同図中下側)には、当該OS制御収束局面時の基礎ゲインKdp_bに相当する収束局面時ゲインKdp_yと制御未収束指数Yとが関連付けられており、同マップ64bにおいて、収束局面時ゲインKdp_yは、ダンパ補償電流指令Idp*を増大させる値、即ち「1」以上に設定されている。具体的には、同マップ64bにおいて、収束局面時ゲインKdp_yは、制御未収束指数Yの値が大きいほど、即ち、そのOS制御収束局面がより初期段階であるほど、大きな値となるように設定されている。そして、マップ演算部64は、ダンパ補償ゲイン演算部62から制御未収束指数Yが入力された場合には、このマップ64bを用いることにより、当該制御未収束指数Yが大きいほど、即ち、そのOS制御収束局面が初期段階であるほど、より大きくダンパ補償電流指令Idp*を増大させる値を有する収束局面時ゲインKdp_yを演算する。
そして、マップ演算部64は、そのOS制御状態判定部63からの入力に応じて、これら拡大局面時ゲインKdp_x、又は収束局面時ゲインKdp_yの何れかを基礎ゲインKdp_bとして出力する構成となっている。
即ち、車両姿勢が不安定なOS制御拡大局面においては、そのオーバーステア制御と併せて、速やかに運転者によるカウンタ操舵が行われることが望ましく、そのカウンタ操舵の重要性は、その車両安定性が低い場合ほど高くなる。この点を踏まえ、本実施形態では、車両安定性が低い場合ほどダンパ補償電流指令Idp*を低減する。そして、素早いカウンタ操舵を行いやすくすることにより、運転者による適切なカウンタ操舵の実行を促す構成となっている。
一方、カウンタ方向の舵角発生により車両姿勢が安定化した後のOS制御収束局面においては、運転者による過剰なカウンタ操舵は、かえって車両姿勢の不安定化を招くおそれがある。そして、こうした過剰なカウンタ操舵の影響は、そのカウンタ方向の舵角(ACT角θta)がより多く残存するOS制御収束局面の初期段階ほど大となる。この点を踏まえ、本実施形態では、そのOS制御収束局面が初期段階であるほど、より大きくダンパ補償電流指令Idp*を増大させる。そして、これにより、過剰なカウンタ操舵の発生を抑えて、車両姿勢が不安定化することを防止するとともに、速やかにそのOS制御を収束させる構成となっている。
本実施形態では、このようにして演算された基礎ゲインKdp_bは、マップ演算部64からフィルタ処理部65へと出力されるようになっており、ダンパ補償ゲイン演算部62は、フィルタ処理部65においてフィルタ処理(ローパスフィルタ)が施された後の基礎ゲインKdp_bをダンパ補償ゲインKdpとして出力する。そして、このダンパ補償ゲインKdpがIFSトルク補償制御部49から乗算器55へと出力され(図4参照)、上記のようにダンパ補償電流指令Idp*に乗ぜられることにより、同ダンパ補償電流指令Idp*(Idp**)が増減される構成となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)EPSECU18側のマイコン33は、車両安定性を判定する判定手段としての機能を有するOS制御状態判定部63を備える。そして、車両安定性の低いOS制御拡大局面においては、その操舵速度ωsを減衰するためのダンパ補償成分であるダンパ補償電流指令Idp*(Idp**)を低減する。
即ち、車両姿勢が不安定なOS制御拡大局面においては、そのオーバーステア制御と併せて、速やかに運転者によるカウンタ操舵が行われることが望ましい。その点、上記構成のように、操舵速度ωsを減衰するダンパ補償制御を弱めることで、素早いカウンタ操舵の実行が容易になる。そして、その結果、運転者による適切なカウンタ操舵の実行を促して、速やかに車両姿勢を安定化させることができるようになる。加えて、ダンパ補償制御による減衰作用にオーバーステア制御時のモータ反力が加わることにより生ずる違和感の発生を抑えて、良好な操舵フィーリングを実現することができるようになる。
(2)マイコン33は、車両安定性がより低い場合ほど、より大きくダンパ補償電流指令Idp*(Idp**)を低減する。
即ち、より車両安定性が低い場合ほど、運転者によるカウンタ操舵の重要性が高くなる。その点、上記構成によれば、その重要性が高い場合ほど、素早いカウンタ操舵の実行が容易になる。その結果、効果的に適切なカウンタ操舵の実行を促して、より速やかに車両姿勢を安定化させることができるようになる。
(3)マイコン33は、OS制御収束局面においては、ダンパ補償電流指令Idp*(Idp**)を増大させる。
即ち、カウンタ方向の舵角発生により車両姿勢が安定化した後のOS制御収束局面においては、運転者による過剰なカウンタ操舵は、かえって車両姿勢の不安定化を招くおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、操舵速度ωsを減衰するためのダンパ補償を強化することにより、こうした過剰なカウンタ操舵の発生を抑制することができる。その結果、当該過剰なカウンタ操舵に起因する車両姿勢の不安定化を防止することが可能になるとともに、速やかにそのオーバーステア制御を収束させて、いち早く通常制御に復帰させることができる。
(4)マイコン33は、OS制御収束局面が初期段階であるほどダンパ補償電流指令Idp*を増大させる。
即ち、過剰なカウンタ操舵の影響は、そのカウンタ方向の舵角(ACT角θta)がより多く残存するOS制御収束局面の初期段階ほど大となる。その点、上記構成によれば、過剰なカウンタ操舵の影響が大きい場合ほど、より効果的に、当該過剰なカウンタ操舵の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、本発明を伝達比可変装置としてのギヤ比可変アクチュエータ7を備えた車両用操舵装置1に具体化した。しかし、これに限らず、車両安定性の低い状況においてダンパ補償成分を低減する構成については、伝達比可変装置を備えていない通常の電動パワーステアリング装置(EPS)に適用してもよい。このような構成としても、車両安定性の低い状況における適切なカウンタ操舵を促すことが可能である。
・本実施形態では、IFS_ACT指令角θifs*、及びその微分値であるIFS_ACT指令角速度ωifs*を用いてOS制御状態判定を行うことにより、併せて車両安定性判定を行う構成とした。しかし、これに限らず、OS制御状態判定の他に、独立して車両安定性判定を行う構成としてもよい。その場合には、例えば、車両がオーバーステア状態にある場合において、当該オーバーステア状態の進行速度が速いと推定される場合ほど、車両安定性が低いと判定する構成とすればよい。
・また、OS制御状態判定(車両安定性判定)に用いる状態量は、IFS_ACT指令角θifs*及びIFS_ACT指令角速度ωifs*以外にも、ACT指令角θta*及びその微分値、或いはACT角θta及びその微分値を用いてもよい。
・更に、ヨーレイトRy及びその微分値、或いはスリップ角θsp及びその微分値を用いて車両安定性判定を行う構成としてもよい。尚、この場合、例えば、本実施形態と同様、ヨーレイトRy(スリップ角θsp)の増加・減少傾向を監視する。そして、増加傾向にある場合には、車両安定性の低い状態にあると判定する構成とするとよい。
・本実施形態では、上記(1)(2)式により、それぞれ不安定指数X、及び制御未収束指数Yを演算することとした。しかし、これに限らず、車両安定性(不安定性)の程度、及びOS制御収束の程度を判定する構成については、その他の構成により行うこととしてもよい。
・本実施形態では、ダンパ補償電流指令Idp*にダンパ補償ゲインKdpを乗ずることにより、補正後のダンパ補償電流指令Idp**を増減することとしたが、その演算マップを切り替える等して、ダンパ補償電流指令Idp*自体を増減する構成としてもよい。
・本実施形態では、基本アシスト成分としての基本アシスト電流指令Ias*(Ias**)に対して、ダンパ補償成分としてのダンパ補償電流指令Idp*(Idp**)以外にも、慣性補償電流指令Iti*、及びステアリング戻し電流指令Isb*といったその他の補償成分が重畳されることとした。しかし、操舵速度ωsを減衰させるダンパ補償成分を重畳するものであれば、その他の補償成分は、どのようなものであってもよい。
・本実施形態では、ダンパ補償ゲイン演算部62は、フィルタ処理部65においてフィルタ処理(ローパスフィルタ)が施された後の基礎ゲインKdp_bをダンパ補償ゲインKdpとして出力することとしたが、このようなフィルタ処理は必ずしも行わなくともよい。
車両用操舵装置の概略構成図。 ギヤ比可変制御の説明図。 ギヤ比可変制御の説明図。 車両用操舵装置の制御ブロック図。 IFSECUにおける演算処理の処理手順を示すフローチャート。 EPSECUにおける演算処理の処理手順を示すフローチャート。 ダンパ補償制御部の概略構成を示す制御ブロック図。 IFSトルク補償制御部の概略構成を示す制御ブロック図。 OS制御状態判定の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…ステアリング、6…転舵輪、7…ギヤ比可変アクチュエータ、8…IFSECU、17…EPSアクチュエータ、18…EPSECU、43…マイコン、45…アシスト制御部、48…ダンパ慣性補償制御部、49…IFSトルク補償制御部、51…加算器、55…乗算器、62…ダンパ補償ゲイン演算部、63…OS制御状態判定部、64…マップ演算部、64a,64b…マップ、θs…操舵角、ωs…操舵速度、θt…転舵角、θts…ステア転舵角、θta…ACT角、θta*…ACT指令角、θifs*…IFS_ACT指令角、ωifs*…IFS_ACT指令角速度、Ias*,Ias**…基本アシスト電流指令、Idp*,Idp**…ダンパ補償電流指令、Kdp…ダンパ補償ゲイン、Kdp_b…基礎ゲイン、Kdp_x…拡大局面時ゲイン、Kdp_y…収束局面時ゲイン、X…不安定指数、Y…制御未収束指数。

Claims (4)

  1. ステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置と、前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、基本アシスト成分に、操舵速度に基づくダンパ補償成分を重畳することにより、前記操舵力補助装置に発生させるべき目標アシスト力を演算する車両用操舵装置であって、
    車両安定性を判定する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記車両安定性の低い場合には、前記ダンパ補償成分を低減するように構成され、
    ステアリング操作に基づく転舵輪の第1の舵角にモータ駆動に基づく前記転舵輪の第2の舵角を上乗せすることによりステアリングと前記転舵輪との間の伝達比を可変させる伝達比可変装置を備え、前記伝達比可変装置は、車両がオーバーステア状態にある場合には、ヨーモーメントと逆方向に前記第2の舵角を変更すべく作動するものであって、
    前記制御手段は、前記ヨーモーメントと逆方向に前記第2の舵角を変更すべく伝達比可変装置が作動するオーバーステア制御時において、前記ダンパ補償成分の低減を実行するとともに、前記オーバーステア制御が収束局面にある場合には、前記ダンパ補償成分を増大させること、を特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記収束局面が初期段階であるほど、より大きく前記ダンパ補償成分を増大させること、を特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、車両がオーバーステア状態にある場合において、当該オーバーステア状態の進行速度が速いと推定される場合ほど、前記車両安定性が低いと判定すること、
    を特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項1請求項3の何れか一項に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記車両安定性が低いほど、より大きく前記ダンパ補償成分を低減すること、を特徴とする車両用操舵装置。
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