JP2005343315A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構成にてアンダーステア時の車両姿勢を安定させることができる車両用操舵装置を提供すること。
【解決手段】 ステア特性演算部は、実ヨーレイトRy´と目標ヨーレイトRy0´との差分値ΔRy´よりも差分値ΔRy´に該差分値ΔRy´の微分値である差分微分値dRy´に比例した値を加えたTステア特性値Val_Tstが大きいか否か(差分微分値dRy´がUS特性の強まる傾向を示す領域にあるか否か)を判定する(ステップ304)。そして、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが大きい場合(ステップ304:YES)には、差分値ΔRy´をOS/US特性値Val_stとし(ステップ305)、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが小さい場合(ステップ304:NO)には、Tステア特性値Val_TstをOS/US特性値Val_stとする(ステップ306)。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車両用操舵装置に関するものである。
近年、車速やヨーレイト等の車両状態量と車両の運動状態との関係をモデル化した車両モデル(車両運動モデル)に基づいて車両のヨーモーメントを制御すべく操舵輪の舵角を制御する操舵制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、こうした操舵制御システムの一つにIFSシステム(Intelligent Front Steering System)がある。
IFSシステムは、複数の車両状態量に基づいて、ステアリングホイールの舵角(操舵角)に対する操舵輪の伝達比(ギヤ比)を可変するギヤ比可変制御等、操舵輪に関連する電子制御を統合的に行うシステムであり、車両モデル演算に基づき車両のステア特性を判定し、そのステア特性に応じて車両姿勢を安定させるべく操舵輪の舵角を制御する。
そして、例えば、車両がアンダーステア状態にある場合には、その切れ角を小さくするよう操舵輪を制御することにより(アンダーステア制御)、車両姿勢が不安定になりやすい低μ路等においても、その車両姿勢を安定させることができるようになる(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−254964号公報 特開2004−1590号公報
ところで、特許文献2に記載の車両用操舵装置では、操舵輪のグリップ度に基づいて上記のようなアンダーステア制御の可否判定、及びその制御量の決定が行われる。しかし、そのグリップ度の推定には、操舵トルクの検出を必須の構成とするため、一般に広く用いられる油圧パワーステアリング装置等では、操舵トルクを電気的に検出可能なトルクセンサを新たに付加する必要があり、その構成が複雑になるとともに、製造コストの上昇を招くという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にてアンダーステア時の車両姿勢を安定させることができる車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングホイールの操舵角に基づく操舵輪の第1の舵角にモータ駆動に基づく前記操舵輪の第2の舵角を上乗せすることにより前記ステアリングホイールの操舵角に対する操舵輪の伝達比を可変させる伝達比可変装置と、実ヨーレイトと目標ヨーレイトとの差分値、実スリップ角と目標スリップ角との差分値、又は前輪スリップ角と後輪スリップ角との差分値の何れか一つに基づいて、車両のオーバーステア/アンダーステア特性に応じて連続的に変化するアナログ値を演算する演算手段と、該アナログ値がアンダーステア特性を示す領域にある場合にその値が強いアンダーステア特性を示す値であるほど前記ステアリングホイールの操舵角に対する前記操舵輪の舵角が小さくなるように前記第2の舵角を変更すべく前記伝達比可変装置を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、前記アナログ値の微分値がアンダーステア特性の強まる傾向を示す領域にある場合に、該微分値がより前記傾向の強まる値であるほど前記アナログ値をより強いアンダーステア特性を示す値に補正する補正手段を備えたこと、を要旨とする。
上記構成によれば、US特性が強まる傾向を早期に捉えて、前記ステアリングホイールの操舵角に対する前記操舵輪の舵角を小さくする制御(アンダーステア制御)のための前記第2の舵角の変更量を迅速に増加させることが可能になり、その結果、グリップ度の推定を行うことなくアンダーステア制御の応答性を向上させることが可能になる。従って、グリップ度の推定に要求される操舵トルクを検出するためのトルクセンサを廃して構成の簡素化及び低コスト化を図ることが可能となる。また、こうしたトルクセンサをもたないごく一般的な油圧式のパワーステアリング装置にも適用することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記ステアリングホイールの操作方向及び操舵速度に基づいて前記第2の舵角の変更量を変化させること、を要旨とする。
上記構成によれば、運転者のステアリング操舵に伴うアンダーステア特性の変化の傾向を早期に捉えてその傾向をアンダーステア制御のための前記第2の舵角に反映させることが可能になり、その結果、アンダーステア制御の応答性を更に向上させることが可能になる。
本発明によれば、簡素な構成にてアンダーステア時の車両姿勢を安定させることが可能な車両用操舵装置を提供することができる。
以下、本発明をギヤ比可変システムを備えた車両用操舵装置(ステアリング装置)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のステアリング装置1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリングホイール(ステアリング)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により操舵輪6の舵角、即ちタイヤ角が可変することにより、車両の進行方向が変更される。
本実施形態のステアリング装置1は、ステアリングホイール2の舵角(操舵角)に対する操舵輪6の伝達比(ギヤ比)を可変させる伝達比可変装置としてのギヤ比可変アクチュエータ7と、該ギヤ比可変アクチュエータ7の作動を制御する制御手段としてのECU(IFSECU)8とを備えている。
詳述すると、ステアリングシャフト3は、ステアリング2が連結された第1シャフト9とラックアンドピニオン機構4に連結される第2シャフト10とからなり、ギヤ比可変アクチュエータ7は、第1シャフト9及び第2シャフト10を連結する差動機構11と、該差動機構11を駆動するモータ12とを備えている。そして、ギヤ比可変アクチュエータ7は、ステアリング操作に伴う第1シャフト9の回転に、モータ駆動による回転を上乗せして第2シャフト10に伝達することにより、ラックアンドピニオン機構4に入力されるステアリングシャフト3の回転を増速(又は減速)する。
つまり、図2及び図3に示すように、ギヤ比可変アクチュエータ7は、ステアリング操作に基づく操舵輪6の舵角(ステア転舵角θts)にモータ駆動に基づく操舵輪の舵角(ACT角θta)を上乗せすることにより、操舵角θsに対する操舵輪6のギヤ比を可変させる。そして、ECU8は、モータ12の作動を制御することによりギヤ比可変アクチュエータ7を制御する。即ち、ECU8は、ACT角θtaを制御することにより、そのギヤ比を可変させる(ギヤ比可変制御)。
尚、この場合における「上乗せ」とは、加算する場合のみならず減算する場合をも含むものと定義し、以下同様とする。また、「操舵角θsに対する操舵輪6のギヤ比」をオーバーオールギヤ比(操舵角θs/タイヤ角θt)で表した場合、ステア転舵角θtsと同方向のACT角θtaを上乗せすることによりオーバーオールギヤ比は小さくなる(タイヤ角θt大、図2参照)。そして、逆方向のACT角θtaを上乗せすることによりオーバーオールギヤ比は大きくなる(タイヤ角θt小、図3参照)。また、本実施形態では、ステア転舵角θtsが第1の舵角を構成し、ACT角θtaが第2の舵角を構成する。
本実施形態では、ECU8は、車内ネットワーク(CAN:Controller Area Network)13に接続されており、該車内ネットワーク13には、車両状態量を検出するための複数のセンサが接続されている。具体的には、車内ネットワーク13には、操舵角センサ14、車輪速センサ16a,16b、タイヤ角センサ17、車速センサ19、ブレーキセンサ20、ヨーレイトセンサ21、及び横方向加速度(横G)センサ22が接続されている。そして、上記各センサにより検出される複数の車両状態量、即ち操舵角θs、車輪速Vtr,Vtl、タイヤ角θt、車速V、ブレーキ信号Sbk、ヨーレイトRy、及び横方向加速度Fsは、車内ネットワーク13を介してECU8に入力される。また、本実施形態では、ヨーレイトRy及び横方向加速度Fsに基づいてスリップ角θspが検出される。尚、ここでいうスリップ角θspは、車両進行方向に対する車体の偏向角度、即ち車体スリップ角である。そして、ECU8は、車内ネットワーク13を介して入力された上記各車両状態量に基づいて、上記のギヤ比可変制御を実行する。
尚、本実施形態のステアリング装置1は、油圧式のパワーステアリング装置であり、油圧ポンプ24から圧送された作動油(フルード)は、ステアリングシャフト3の基端部のトーションバー(図示略)に設けられたロータリーバルブ25を経由してラック5に設けられたパワーシリンダ26へと流入する。そして、パワーシリンダ26に流入したフルードの油圧によりその移動方向にラック5が押圧されることにより、操舵系にアシスト力が付与されるようになっている。
次に、本実施形態のステアリング装置1の電気的構成、及びその制御態様について説明する。
図4は、本実施形態のステアリング装置1の制御ブロック図である。同図に示すように、ECU8は、モータ制御信号を出力するマイコン33と、モータ制御信号に基づいてモータ12に駆動電力を供給する駆動回路34とを備えている。尚、以下に示す各制御ブロックは、マイコン33が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。
本実施形態では、ギヤ比可変アクチュエータ7の駆動源であるモータ12はブラシレスモータであり、駆動回路34は、入力されるモータ制御信号に基づいてモータ12に三相(U,V,W)の駆動電力を供給する。
マイコン33は、IFS制御演算部35、ギヤ比可変制御演算部36、LeadSteer制御演算部37を備え、これら各制御演算部は、それぞれ入力される車両状態量に基づいてACT角θtaの制御目標成分及び制御信号を演算する。
詳述すると、IFS制御演算部35には、操舵角θs、車輪速Vtr,Vtl、タイヤ角θt、スリップ角θsp、車速V、ブレーキ信号Sbk、ヨーレイトRy、及び横方向加速度Fsが入力される。そして、IFS制御演算部35は、これらの車両状態量に基づいて、ACT角θtaの制御目標成分及び制御信号の演算を行う。具体的には、車両のヨーモーメントを制御しその姿勢を安定させるべく、ACT角θtaの制御目標成分としてIFS_ACT指令角θifs**を演算し、制御信号としてUS制御時ギヤ比可変ゲインKus、ドライバ操舵状態及びOS/US特性値の演算を行う(IFS制御演算)。
ここで、ヨー方向の車両姿勢は「ステア特性」として表現される。ステア特性とは、運転者がステアリング操作を行ったときに、運転者の想定する車両旋回角度と実際の車両旋回角度との差異についての特性であり、「車両旋回角度」は、車両が定常旋回状態にある場合には車両進行方向と言い換えることもできる。そして、想定する車両旋回角度よりも実際の車両旋回角度が大きい場合をオーバーステア(OS)、小さい場合をアンダーステア(US)、その差異がない場合をニュートラルステア(NS)という。そして、この「運転者の想定する車両旋回角度」は、車両モデルでは理論値と置き換えることができる。
本実施形態では、IFS制御演算部35は、ステア特性がオーバーステアである場合に、操舵輪6にヨーモーメントの方向と逆方向の舵角(カウンタステア)を与える(オーバーステア制御)ためのACT角θtaの制御目標成分としてIFS_ACT指令角θifs**を算出する。そして、ステア特性がアンダーステアである場合に、操舵輪6の切れ角を小さくする(アンダーステア制御)ための制御信号としてUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する。
ギヤ比可変制御演算部36には、操舵角θs、タイヤ角θt及び車速V、並びにIFS制御演算部35により算出されたUS制御時ギヤ比可変ゲインKusが入力される。そして、ギヤ比可変制御演算部36は、これらの車両状態量(及び制御信号)に基づいて、車速Vに応じてギヤ比を可変させるための制御目標成分としてギヤ比可変ACT指令角θgr*を演算する(ギヤ比可変制御演算)。
尚、本実施形態では、ステア特性がアンダーステア状態の場合には、US制御時ギヤ比可変ゲインKusに基づいて操舵輪6の切れ角が小さくなるようなギヤ比可変ACT指令角θgr*が算出される。
LeadSteer制御演算部37には、車速V及び操舵速度ωsが入力される。尚、操舵速度ωsは、操舵角θsを微分することにより算出される(以下同様)。そして、LeadSteer制御演算部37は、これら車速V及び操舵速度ωsに基づいて操舵速度に応じて、車両の応答性を向上させるための制御目標成分としてLS_ACT指令角θls*を演算する(LeadSteer制御演算)。
IFS制御演算部35、ギヤ比可変制御演算部36及びLeadSteer制御演算部37は、上記各演算により算出された各制御目標成分、即ちIFS_ACT指令角θifs**、ギヤ比可変ACT指令角θgr*、及びLS_ACT指令角θls*を加算器38aに出力する。そして、この加算器38aにおいて、これらIFS_ACT指令角θifs**、ギヤ比可変ACT指令角θgr*、及びLS_ACT指令角θls*が重畳されることによりACT角θtaの制御目標であるACT指令角θta*が算出される。
加算器38aにて算出されたACT指令角θta*は、FF制御演算部39及びFB制御演算部40に入力される。また、FB制御演算部40には、モータ12に設けられた回転角センサ41により検出されるACT角θtaが入力される。そして、FF制御演算部39は、入力されたACT指令角θta*に基づくフィードフォワード演算により制御量εffを算出し、FB制御演算部40は、ACT指令角θta*及びACT角θtaに基づくフィードバック演算により制御量εfbを算出する。
FF制御演算部39及びFB制御演算部40は、算出された制御量εff及び制御量εfbを加算器38bに出力する。そして、制御量εff及び制御量εfbは、加算器38bにおいて重畳され電流指令としてモータ制御信号出力部42に入力される。そして、モータ制御信号出力部42は、入力された電流指令に基づいてモータ制御信号を生成し駆動回路34に出力する。
即ち、図5のフローチャートに示すように、マイコン33は、車両状態量として上記各センサからセンサ値を取り込むと(ステップ101)、先ずIFS制御演算を行い(ステップ102)、続いてギヤ比可変制御演算(ステップ103)、及びLeadSteer制御演算を行う(ステップ104)。そして、マイコン33は、上記ステップ102〜ステップ104の各演算処理を実行することにより算出されたIFS_ACT指令角θifs**、ギヤ比可変ACT指令角θgr*、及びLS_ACT指令角θls*を重畳することにより、制御目標であるACT指令角θta*を算出する。
そして、マイコン33は、この算出されたACT指令角θta*に基づいてフィードフォワード演算(ステップ105)及びフィードバック演算(ステップ106)を行うことにより電流指令を算出し、その電流指令に基づいてモータ制御信号の出力を行う(ステップ107)。
次に、IFS制御演算部におけるIFS制御演算処理について詳述する。
図6は、IFS制御演算部の制御ブロック図である。同図に示すように、IFS制御演算部35は、車両モデル演算部51、跨ぎ路判定部52、ステア特性演算部53、ドライバ操舵状態演算部54、OS制御演算部55、US制御演算部56、制御ON/OFF判定部57、IFS_ACT指令角演算部58、及びカウンタ補正演算部59を備えている。
車両モデル演算部51には、操舵角θs及び車速Vが入力される。そして、車両モデル演算部51は、この操舵角θs及び車速Vに基づいて車両モデル演算を行い、目標ヨーレイトRy0及び目標スリップ角θsp0を算出する。
尚、本実施形態の車両モデル演算部51における車両モデル演算、即ち車両モデルに基づいて、操舵角θs及び車速Vから目標ヨーレイトRy0及び目標スリップ角θsp0を算出する演算方法は、例えば前述の特許文献1等にて公知であるため、その説明を省略する。
跨ぎ路判定部52には、車輪速Vtr,Vtl、タイヤ角θt、車速V、及びブレーキ信号Sbkが入力される。そして、跨ぎ路判定部52は、これらの車両状態量に基づいて、車両が跨ぎ路、即ち車両の左右の車輪がそれぞれ路面抵抗の著しく異なる2つの路面(μスプリット路面)上にあるか否かの判定を行う。詳しくは、μスプリット状態における制動、即ちμスプリット制動状態にあるか否かの判定を行う(跨ぎ路判定)。
ステア特性演算部53には、操舵角θs、車速V、及びヨーレイトRy、並びに車両モデル演算部51において算出された目標ヨーレイトRy0が入力される。そして、ステア特性演算部53は、これらの車両状態量に基づいて、車両のステア特性、即ち、車両がオーバーステア、アンダーステア、又はニュートラルステアの何れの状態にあるかを演算し、その特性を示すOS/US特性値を算出する(ステア特性演算)。尚、本実施形態では、OS/US特性値は、車両のステア特性に応じて連続的に変化するアナログ信号として出力される。そして、その符号が「正」である場合にOS特性を示し、「負」となる場合にはUS特性を示すものとなっている。
ドライバ操舵状態演算部54には、操舵角θs及び操舵速度ωsが入力される。そして、ドライバ操舵状態演算部54は、この操舵角θs及び操舵速度ωsに基づいて、運転者の操舵状態、即ち運転者のステアリング操作が、操舵角θsの絶対量を増加させる「切り込み」であるか、又は操舵角θsの絶対量を減少させる「切り戻し」であるかを演算する(ドライバ操舵状態演算)。
OS制御演算部55は、ヨーレイトFB演算部61、スリップ角FB演算部62、及びヨー角FB演算部63により構成され、これら各FB演算部は、それぞれ対応する車両状態量がその目標値に追従するようフィードバック演算を行う。
詳述すると、ヨーレイトFB演算部61には、ヨーレイトRy、及び車両モデル演算部51において算出された目標ヨーレイトRy0が入力される。そして、ヨーレイトFB演算部61は、その偏差ΔRyに基づいてフィードバック演算を行う。具体的には、偏差ΔRyに比例FBゲインKPを乗ずることによりヨーレイト比例FB指令角θRyp*を算出し、偏差ΔRyの微分量に微分FBゲインKDを乗ずることによりヨーレイト微分FB指令角θRyd*を算出する(ヨーレイトFB演算)。
スリップ角FB演算部62には、スリップ角θsp、及び車両モデル演算部51において算出された目標スリップ角θsp0が入力される。そして、スリップ角FB演算部62は、その偏差Δθspにスリップ角FBゲインKslipを乗ずることにより、スリップ角FB指令角θsp*を算出する(スリップ角FB演算)。
ヨー角FB演算部63には、目標ヨーレイトRy0及びヨーレイトRyが入力される。ヨー角FB演算部63は、目標ヨー角演算部63a及びヨー角演算部63bを備え、各目標ヨー角演算部63a及びヨー角演算部63bは、それぞれ入力された目標ヨーレイトRy0及びヨーレイトRyを積分することにより目標ヨー角θy0及びヨー角θyを算出する。そして、ヨー角FB演算部63は、その偏差Δθyにヨー角FBゲインKyawを乗ずることにより、ヨー角FB指令角θy*を算出する(ヨー角FB演算)。
尚、本実施形態では、ヨー角FB演算部63には、上記跨ぎ路判定部52における判定結果がトリガとして入力される。そして、跨ぎ路判定部52において車両がμスプリット制動状態にないと判定された場合には、このヨー角FB演算部63におけるヨー角FB演算は行われない。
ヨーレイトFB演算部61、スリップ角FB演算部62、及びヨー角FB演算部63において算出された各車両状態量に関する上記各制御目標成分、即ちヨーレイト比例FB指令角θRyp*、ヨーレイト微分FB指令角θRyd*、スリップ角FB指令角θsp*、及びヨー角FB指令角θy*は、加算器64に入力される。そして、OS制御演算部55は、この加算器64において、これらの各制御目標成分を重畳することにより、ステア特性がオーバーステアである場合のACT角θtaの制御目標成分、即ち操舵輪6にヨーモーメントの方向と逆方向の舵角(カウンタステア)を与える制御目標成分として、OS制御時ACT指令角θos*を算出する(OS制御演算)。
US制御演算部56には、操舵角θs及び操舵速度ωs、並びにステア特性演算部53において算出されたOS/US特性値が入力される。そして、US制御演算部56は、これら車両状態量に基づいてUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する(US制御演算)。
また、US制御演算部56には、制御ON/OFF判定部57における制御ON/OFF判定(後述)の判定結果として制御ON/OFF信号が入力される。そして、US制御演算部56は、その制御ON/OFF信号が「US制御ON」である場合には、上記US制御演算により算出したUS制御時ギヤ比可変ゲインKusをギヤ比可変制御演算部36に出力する。尚、制御ON/OFF判定部57から入力される制御ON/OFF信号が「US制御ON」ではない場合には、US制御時ギヤ比可変ゲインKusを「1」としてギヤ比可変制御演算部36に出力する。
本実施形態では、制御ON/OFF判定部57には、車速V、ヨーレイトRy、及び横方向加速度Fs、並びにステア特性演算部53において算出されたOS/US特性値が入力される。そして、制御ON/OFF判定部57は、これら車両状態量に基づいて、上記OS制御演算部55で算出されたOS制御時ACT指令角θos*に基づくオーバーステア制御(OS制御)、或いはUS制御演算部56で算出されたUS制御時ギヤ比可変ゲインKusに基づくアンダーステア制御(US制御)を行うか否かを判定する(制御ON/OFF判定)。
そして、制御ON/OFF判定部57は、この制御ON/OFF判定の判定結果、即ちOS制御を行う「OS制御ON」、又はUS制御を行う「US制御ON」、或いはこれらの制御を行わない「制御OFF」を制御ON/OFF信号として、US制御演算部56及びIFS_ACT指令角演算部58に出力する。
IFS_ACT指令角演算部58には、上記制御ON/OFF信号、及びOS制御演算部55により算出されたOS制御時ACT指令角θos*が入力される。そして、IFS_ACT指令角演算部58は、これらOS制御時ACT指令角θos*及び制御ON/OFF信号に基づいてIFS_ACT指令角θifs*を演算する(IFS_ACT指令角演算)。
具体的には、入力された制御ON/OFF信号が「OS制御ON」である場合には、OS制御時ACT指令角θos*をIFS_ACT指令角θifs*とし、制御ON/OFF信号が「OS制御ON」ではない場合には、IFS_ACT指令角θifs*を「0」とする。
カウンタ補正演算部59には、IFS_ACT指令角θifs*、及び上記ドライバ操舵状態演算部54において演算された「ドライバ操舵状態」が入力される。そして、カウンタ補正演算部59は、入力されたドライバ操舵状態に基づいてIFS_ACT指令角θifs*を補正演算を実行し、その補正後のIFS_ACT指令角θifs**を出力する(カウンタ補正演算)。尚、本実施形態では、上記「ドライバ操舵状態」は、カウンタ補正ゲインとして入力され、カウンタ補正演算部59は、カウンタ補正演算において、そのカウンタ補正ゲインをIFS_ACT指令角θifs*に乗ずることによりIFS_ACT指令角θifs**を算出する。
そして、IFS制御演算部35は、上記各演算部(判定部)による演算処理(判定処理)を以下のように実行することによりIFS制御演算を行う。
即ち、図7のフローチャートに示すように、IFS制御演算部35は、先ず、車両モデル演算を実行し(ステップ201)、次に跨ぎ路判定を実行する(ステップ202)。そして、ステア特性演算を実行し(ステップ203)、続いてドライバ操舵状態演算を実行する(ステップ204)。
次に、IFS制御演算部35は、上記ステップ201の車両モデル演算において算出された目標ヨーレイトRy0及び目標スリップ角θsp0に基づいてヨーレイトFB演算及びスリップ角FB演算を実行し(ステップ205)、上記ステップ202における跨ぎ路判定の判定結果をトリガとしてヨー角FB演算を実行する(ステップ206)。
そして、IFS制御演算部35は、このステップ205,206における上記の各FB演算により各車両状態量に対応する制御目標成分を算出し、これらの各制御目標成分を重畳することにより、OS制御のベースとなるACT角θtaの制御目標成分としてOS制御時ACT指令角θos*を算出する。
次に、IFS制御演算部35は、US制御演算を実行し(ステップ207)、続いて制御ON/OFF判定を実行する(ステップ208)。そして、ステップ208の判定結果に基づいてUS制御のためのUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを出力し、又はIFS_ACT指令角演算を実行しOS制御のためのACT角θtaの制御目標成分としてIFS_ACT指令角θifs*を算出する(ステップ209)。そして、ステップ209を実行した場合には、続いてステップ204において演算されたドライバ操舵状態に基づいてカウンタ補正演算を実行し、補正後のIFS_ACT指令角θifs**を出力する(ステップ210)。
次に、本実施形態のステアリング装置におけるアンダーステア制御(US制御)の態様について詳述する。
図8は、IFS制御演算部35のUS制御に関する制御ブロック図、図9は、ステア特性演算部53におけるステア特性演算のフローチャートである。
図8に示すように、演算手段及び補正手段としてのステア特性演算部53は、前述の入力された車両状態量に基づいて、車両のステア特性に応じて連続的に変化するアナログ値を演算し、その値をOS/US特性値Val_stとしてUS制御演算部56に出力する。
具体的には、ステア特性演算部53は、検出された実ヨーレイトRy´(Ry´=Ry)と車両モデル演算部51により算出された目標ヨーレイトRy0´(Ry0´=Ry0)との差分値ΔRy´を演算し、この差分値ΔRy´をOS/US特性値Val_stとしてUS制御演算部56に出力する。そして、US制御演算部56は、入力されたOS/US特性値Val_stがUS特性を示す領域にある場合に、その値が強いUS特性を示す値であるほど、より大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを演算する。即ち、操舵角θsに対する操舵輪6の切れ角(タイヤ角θt)を小さくする(スローにする)ようなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを演算し、そのUS制御時ギヤ比可変ゲインKusをギヤ比可変制御演算部36に出力する。
ここで、本実施形態では、ステア特性演算部53は実ヨーレイトRy´から目標ヨーレイトRy0´を減算することにより差分値ΔRy´を演算する(ΔRy´=Ry´−Ry0´)。従って、実ヨーレイトRy´が目標ヨーレイトRy0´よりも大きい場合、即ちOS特性である場合には、その傾向が強いほどOS/US特性値Val_stは大きな正の値となり、実ヨーレイトRy´よりも目標ヨーレイトRy0´が大きい場合、即ちUS特性である場合には、その傾向が強いほどOS/US特性値Val_stは大きな負の値となる。そして、US制御演算部56は、入力されるOS/US特性値Val_stが大きな負の値であるほど、より大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusをギヤ比可変制御演算部36に出力する。
尚、この場合の「大きな負の値」とは、符号が負、その絶対値が大となることであり、単純に比較した場合、US特性が強いほどOS/US特性値Val_stが小さくなることは言うまでもない。
また、本実施形態では、ステア特性演算部53は、上記の差分値ΔRy´とともに、該差分値ΔRy´を微分(時間t)した差分微分値dRy´を演算する。そして、この差分微分値dRy´がUS特性の強まる傾向を示す領域にある場合には、その値が前記傾向の強まる値であるほどOS/US特性値Val_stをより強いUS特性を示す値に補正する。
ここで、差分微分値dRy´は、US特性が強まる傾向にあるほど大きな負の値となり、US特性が弱まる傾向にあるほど大きな正の値となる。従って、ステア特性演算部53は、差分微分値dRy´が大きな負の値となるほど、該差分微分値dRy´に基づいてOS/US特性値Val_st(差分値ΔRy´)をより大きな負の値に補正してUS制御演算部56に出力する。
詳述すると、図9に示すように、ステア特性演算部53は、先ず、実・目標ヨーレイト差分値演算(ステップ301)、実・目標ヨーレイト差分値微分演算(ステップ302)を実行することにより、差分値ΔRy´及び差分微分値dRy´を算出する。
次に、ステア特性演算部53は、差分微分値dRy´に所定の係数αを乗じた値を差分値ΔRy´に加えることによりTステア特性値(Temporaryステア特性値)Val_Tstを演算する(Tステア特性演算、ステップ303)。尚、所定の係数αは、車種ごとの挙動特性(ステア特性の変化しやすさに関する特性)に応じて差分微分値dRy´を反映させる程度を変えるための係数である。
次に、ステア特性演算部53は、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが大きい(Val_Tst>ΔRy´)か否かを判定する(ステップ304)。そして、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが大きい場合(ステップ304:YES)には、差分値ΔRy´をOS/US特性値Val_stとしてUS制御演算部56に出力し(ステップ305)、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが小さい場合(ステップ304:NO)には、Tステア特性値Val_TstをOS/US特性値Val_stとしてUS制御演算部56に出力する(ステップ306)。
ここで、Tステア特性値Val_Tstが差分値ΔRy´よりも小さくなるのは、差分微分値dRy´が負の値となる場合である。従って、差分微分値dRy´が負の値となる場合にTステア特性値Val_TstがOS/US特性値Val_stとしてUS制御演算部56に出力される。そして、車両が、US特性にある場合には差分値ΔRy´の符号は負であるため、差分微分値dRy´が大きな負の値であるほどTステア特性値Val_Tstもまた大きな負の値となる。
つまり、図10の出力波形図に示すように、差分微分値dRy´の符号が負となる場合に、差分値ΔRy´に同差分微分値dRy´に比例した値を加えたTステア特性値Val_TstをOS/US特性値Val_stとして出力することで、US特性が強まる傾向にある場合には、同OS/US特性値Val_stをより大きな負の値に補正する。即ち、より強いUS特性を示す値に補正して出力するように構成されている。
そして、このOS/US特性値Val_stに基づいて、US制御演算部56がより大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusをギヤ比可変制御演算部36に出力することで、US制御に関するACT角θtaの制御成分としてのギヤ比可変ACT指令角θgr*が増加し、これによりUS制御の応答性の向上が図られるようになっている。
また、本実施形態では、US制御演算部56は、OS/US特性値Val_stが大きな負の値であるほど大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出するとともに、運転者のステアリング操作方向及びその操舵速度ωsに基づいてUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを変化させる。具体的には、ステアリング操作方向がUS特性を強める「切り込み」である場合には、その操舵速度ωsが速いほど大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する。そして、ステアリング操作方向がUS特性を弱める「切り戻し」である場合には、その操舵速度ωsが速いほど小さなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する。
詳述すると、図8に示すように、US制御演算部56は、US時ギヤ比可変ゲイン演算部71を備えており、US時ギヤ比可変ゲイン演算部71は、OS/US特性値Val_st及び操舵速度ωs(並びにステアリング操作方向)とUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´とが関係付けられた三次元マップ70を有している(図11参照)。
本実施形態では、三次元マップ70は、OS/US特性値Val_stが大きな負の値(小さな値)であるほど対応するUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´が大きくなるように設定されている(図12参照、例えば操舵速度ω=0の場合)。また、ステアリング操作方向が「切り込み」であり、且つその操舵速度ωsが速いほど対応するUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´が大きくなるように設定されている。そして、ステアリング操作方向が「切り戻し」であり、且つその操舵速度ωsが速いほど対応するUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´が小さくなるように設定されている(図13参照、例えばOS/US特性値Val_st=Aの場合)。尚、本実施形態では、ステアリング操作方向は、「切り込み」である場合には操舵速度ωsの符号を「+」、「切り戻し」である場合には操舵速度ωsの符号を「−」として表現するようになっている。
そして、US時ギヤ比可変ゲイン演算部71は、この三次元マップ70に基づいて、OS/US特性値Val_st及び操舵速度ωsに対応するUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´を算出することにより、OS/US特性値Val_stが大きな負の値であるほど、大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´を算出するとともに、ステアリング操作方向及びその操舵速度ωsに応じてUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´を変化させる。
即ち、ステアリング操作方向が「切り込み」である場合には、その操舵速度ωsが速いほど大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する。そして、ステアリング操作方向が「切り戻し」である場合には、その操舵速度ωsが速いほど小さなUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´を算出する。
そして、これにより、ステアリング操作がUS特性を更に強めるものである場合には、その傾向が強いほどUS制御に関するACT角θtaの制御成分としてのギヤ比可変ACT指令角θgr*を増加させることによりUS制御の応答性の向上を図る。また、US特性を弱めるものである場合には、その傾向が強いほど同ギヤ比可変ACT指令角θgr*を減少させることにより過剰にギヤ比がスローとなることを防止するようになっている。
尚、本実施形態では、US制御演算部56は、US制御時ギヤ比可変ゲインの過剰な増大に伴うステアリングシャフト3の過回転等を防止するための補正演算を行うタイヤ角制限演算部72を備えており、US時ギヤ比可変ゲインマップ演算部71にて算出されたUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´は、このタイヤ角制限演算部72に入力される。そして、補正後のUS制御時ギヤ比可変ゲインKusがギヤ比可変制御演算部36へと出力されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)ステア特性演算部53は、実ヨーレイトRy´と目標ヨーレイトRy0´との差分値ΔRy´よりも差分値ΔRy´に該差分値ΔRy´の微分値である差分微分値dRy´に比例した値を加えたTステア特性値Val_Tstが大きいか否か(差分微分値dRy´がUS特性のより強まる傾向を示す領域にあるか否か)を判定する(ステップ304)。そして、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが大きい場合(ステップ304:YES)には、差分値ΔRy´をOS/US特性値Val_stとし(ステップ305)、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが小さい場合(ステップ304:NO)には、Tステア特性値Val_TstをOS/US特性値Val_stとする(ステップ306)。
このような構成とすれば、Tステア特性値Val_Tstが差分値ΔRy´よりも小さくなる、即ちUS特性が強まる傾向にある差分微分値dRy´が負の値となる場合には、Tステア特性値Val_TstがOS/US特性値Val_stとしてUS制御演算部56に出力される。即ち、US特性が強まる傾向にある場合には、その傾向が強いほどOS/US特性値Val_stは大きな負の値、即ちより強いUS特性を示す値に補正される。そして、このOS/US特性値Val_stに基づいてより大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusがギヤ比可変制御演算部36に出力される。つまり、US特性が強まる傾向を早期に捉えて、US制御に関するACT角θtaの制御成分としてのギヤ比可変ACT指令角θgr*を迅速に増加させることができ、その結果、グリップ度の推定を行うことなくアンダーステア制御の応答性を向上させることができる。従って、グリップ度の推定に要求される操舵トルクを検出するためのトルクセンサを廃して構成の簡素化及び低コスト化を図ることができ、これによりトルクセンサをもたない油圧式のパワーステアリング装置にも適用することができるようになる。
(2)US制御演算部56は、運転者のステアリング操作方向及びその操舵速度ωsに基づいてUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを変化させる。このような構成とすれば、運転者のステアリング操舵に伴うUS特性の変化の傾向を早期に捉えてその傾向をUS制御時ギヤ比可変ゲインKus、ひいてはUS制御に関するACT角θtaの制御成分としてのギヤ比可変ACT指令角θgr*に反映させることができ、その結果、アンダーステア制御の応答性を更に向上させることができるようになる。
(3)US制御演算部56は、ステアリング操作方向が「切り込み」である場合には、その操舵速度ωsが速いほど大きなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する。このような構成とすれば、ステアリング操作がUS特性を更に強めるものである場合には、その傾向が強いほどUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを大きなものとして、迅速にUS制御に関するACT角θtaの制御成分としてのギヤ比可変ACT指令角θgr*を増加させることができる。その結果、アンダーステア制御の応答性を向上させることができるようになる。
(4)US制御演算部56は、ステアリング操作方向が「切り戻し」である場合には、その操舵速度ωsが速いほど小さなUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを算出する。このような構成とすれば、ステアリング操作がUS特性を弱めるものである場合には、その傾向が強いほどUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを小さなものとして、迅速にUS制御に関するACT角θtaの制御成分としてのギヤ比可変ACT指令角θgr*を減少させることができる。その結果、ギヤ比が過剰にスローになることを防止して操舵フィーリングの向上を図ることができるようになる。
(5)US制御演算部56は、OS/US特性値Val_st及び操舵速度ωs(並びにステアリング操作方向)とUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´とが関係付けられた三次元マップ70を備えたUS時ギヤ比可変ゲイン演算部71を有している。そして、US時ギヤ比可変ゲイン演算部71は、この三次元マップ70に基づいて、OS/US特性値Val_st及び操舵速度ωsに対応するUS制御時ギヤ比可変ゲインKus´を算出する。このような構成とすれば、簡素な構成にてアンダーステア制御の応答性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、車両のステア特性に応じて連続的に変化するアナログ値として、検出された実ヨーレイトRy´と目標ヨーレイトRy0´との差分値ΔRy´を用いた。しかし、これに限らず、上記アナログ値は、実スリップ角と目標スリップ角との差分値でもよく、前輪スリップ角と後輪スリップ角との差分値であってもよい。また、これら差分値をそのまま上記アナログ値として用いる構成のみならず、例えば所定の係数を乗じた値等、これら差分値に基づく値を上記アナログ値として用いる構成としてもよい。
・本実施形態では、実ヨーレイトRy´から目標ヨーレイトRy0´を減算する(Ry´−Ry0´)ことにより差分値ΔRy´を演算し、その符号が「負」となる場合をUS特性を示す領域とした。しかし、これに限らず、目標ヨーレイトRy0´から実ヨーレイトRy´を減算する(Ry0´−Ry´)ことにより差分値ΔRy´を演算し、その符号が「正」となる場合をUS特性を示す領域としてもよい。尚、この場合には、上記実施形態の比較判定等における大小関係も逆転することはいうまでもない。
・また、ステアリング操作方向についても、「切り込み」である場合には操舵速度ωsの符号を「−」、「切り戻し」である場合には操舵速度ωsの符号を「+」として表現する構成としてもよい。
・本実施形態では、ステア特性演算部53は、差分値ΔRy´よりもTステア特性値Val_Tstが大きいか否かを判定することにより、差分微分値dRy´がUS特性のより強まる傾向を示す領域にあるか否かを判定する構成とした。しかし、これに限らず、直接的に差分微分値dRy´の符号を判定して、OS/US特性値Val_stの補正の有無を決定する構成としてもよい。
・本実施形態では、ステア特性演算部53が上記アナログ値を演算する演算手段及び同アナログ値を補正する補正手段を構成することとしたが、演算手段と補正手段とを別体とする構成としてもよい。
・本実施形態では、US制御演算部56は、ギヤ比可変制御演算部36に対してUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを出力し、ギヤ比可変制御演算部36は、このUS制御時ギヤ比可変ゲインKusに基づいてUS制御のためのギヤ比可変ACT指令角θgr*を演算する。そして、このギヤ比可変ACT指令角θgr*がACT角θtaに関するその他の制御目標成分(θls*,θifs**)に重畳されることにより、US制御が実行される構成とした(図4参照)。
しかし、これに限らず、図14に示すIFS制御演算部75のように、US制御演算部76にUS制御補償角演算部77を設け、このUS制御補償角演算部77にて、US制御時ギヤ比可変ゲインKusに基づいて、US制御のための制御成分としてのUS補償指令角θus*を演算する。そして、このUS補償指令角θus*がその他の制御成分(θls*,θgr*,θifs**)に重畳されることによりUS制御が実行される構成としてもよい。
尚、US補償指令角θus*は、例えば、図15(a)に示すように、「1」からUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを減じた値(1−Kus)を操舵角θsに乗ずることにより演算すればよい。ここで、「1−Kus」としたのは、US制御は、基本的にタイヤ角θtを小さくする制御だからである。
また、図15(b)に示すように、先ず、車速Vに基づく車速ゲインマップ演算C1、及び操舵角θsの絶対値(|θs|)に基づく操舵角ゲインマップ演算C2により、車速ゲインKv及び操舵角ゲインKsを演算する。そして、これら車速ゲインKv及び操舵角ゲインKsを順次、「1」からUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを減じた値(1−Kus)に乗じ、その値を操舵角θsに乗ずることによりUS補償指令角θus*を演算する構成としてもよい。これにより、車速V及び操舵角θsに基づいて精度良くUS制御を行うことができるようになる。
更に、図15(c)に示すように、US制御補償角演算部77の内部において、タイヤ角θt及び操舵角θs(並びにベースギヤ比)に基づくギヤ比可変演算C3を実行し、同演算部より算出されたギヤ比可変制御の制御量θgr´にUS制御時ギヤ比可変ゲインKusを乗ずる。そして、その値と、操舵角θs及びACT角θta(又はギヤ比可変ACT指令角θgr*)とに基づくUS制御分補償角演算C4により、完全にUS制御のみを目的としたUS補償指令角θus*を算出する構成としてもよい。このような構成すれば、より精度の高いUS制御を行うことができるようになる。
・また、US制御時ギヤ比可変ゲインKusに基づいてUS補償指令角θus*を演算するのみならず、マップ演算等により直接的にUS補償指令角θus*を演算する構成としてもよい。具体的には、上記実施形態の三次元マップ70のごとく、OS/US特性値Val_st及び操舵速度ωs(並びにステアリング操作方向)とUS補償指令角θus*とが関係付けられた三次元マップを用いればよい。
・本実施形態では、本発明を油圧式のパワーステアリング装置に具体化したが、電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる請求項以外の技術的思想を記載する。
(イ)請求項2に記載の車両用操舵装置において、前記制御手段は、前記ステアリング操作方向がアンダーステア特性を強める方向である場合には、前記操舵速度が速いほど前記変更量を増加させること、を特徴とする車両用操舵装置。上記構成によれば、ステアリング操作がアンダーステア特性を更に強めるものである場合には、その傾向が強いほど迅速に前記変更量を増加させることが可能になり、その結果、アンダーステア制御の応答性を向上させることが可能になる。
(ロ)請求項2に記載の車両用操舵装置において、前記制御手段は、前記ステアリング操作方向がアンダーステア特性を弱める方向である場合には、前記操舵速度が速いほど前記変更量を減少させること、を特徴とする車両用操舵装置。上記構成によれば、ステアリング操作がアンダーステア特性を弱めるものである場合には、その傾向が強いほど迅速に前記変更量を減少させることが可能になり、その結果、伝達比が過剰にスローになることを防止して操舵フィーリングの向上を図ることが可能になる。
(ハ)請求項2、前記(イ)又は(ロ)に記載の車両用操舵装置において、前記制御手段は、前記アナログ値及び前記操舵速度並びにステアリング操作方向と、前記第2の舵角の変更量又は該変更量を決定するためのゲインとが関連付けられたマップを備え、該マップに基づいて前記変更量を決定すること、を特徴とする車両用操舵装置。上記構成によれば、簡素な構成にてアンダーステア制御の応答性を向上させることが可能になる。
ステアリング装置の概略構成図。 ギヤ比可変制御の説明図。 ギヤ比可変制御の説明図。 ステアリング装置の制御ブロック図。 ECUの演算処理を示すフローチャート。 IFS制御演算部の制御ブロック図。 IFS制御演算処理のフローチャート。 アンダーステア制御に関する制御ブロック図。 ステア特性演算のフローチャート。 OS/US特性値の出力波形図。 三次元マップの概略構成図。 三次元マップのOS/US特性値に関する特性を示す説明図。 三次元マップの操舵速度に関する特性を示す説明図。 別例のIFS制御演算部の制御ブロック図。 (a)(b)(c)US制御補償角演算部の制御ブロック図。
符号の説明
1…ステアリング装置、2…ステアリングホイール(ステアリング)、6…操舵輪、7…ギヤ比可変アクチュエータ、8…ECU(IFSECU)、35,75…IFS制御演算部、36…ギヤ比可変制御演算部、53…ステア特性演算部、56,76…US制御演算部、70…三次元マップ、71…US時ギヤ比可変ゲイン演算部、77…US制御補償角演算部、Ry,Ry´…ヨーレイト(実ヨーレイト)、Ry0,Ry0´…目標ヨーレイト、θsp…スリップ角、θsp0…目標スリップ角、ΔRy´…差分値、dRy´…微分差分値、Val_st…OS/US特性値、Val_Tst…Tステア特性値(Temporaryステア特性値)、θs…操舵角、ωs…操舵速度、θt…タイヤ角、θts…ステア転舵角、θta…ACT角、Kus…US制御時ギヤ比可変ゲイン、θgr*…ギヤ比可変ACT指令角、θta*…ACT指令角。

Claims (2)

  1. ステアリングホイールの操舵角に基づく操舵輪の第1の舵角にモータ駆動に基づく前記操舵輪の第2の舵角を上乗せすることにより前記ステアリングホイールの操舵角に対する操舵輪の伝達比を可変させる伝達比可変装置と、実ヨーレイトと目標ヨーレイトとの差分値、実スリップ角と目標スリップ角との差分値、又は前輪スリップ角と後輪スリップ角との差分値の何れか一つに基づいて、車両のオーバーステア/アンダーステア特性に応じて連続的に変化するアナログ値を演算する演算手段と、該アナログ値がアンダーステア特性を示す領域にある場合にその値が強いアンダーステア特性を示す値であるほど前記ステアリングホイールの操舵角に対する前記操舵輪の舵角が小さくなるように前記第2の舵角を変更すべく前記伝達比可変装置を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、
    前記アナログ値の微分値がアンダーステア特性の強まる傾向を示す領域にある場合に、該微分値がより前記傾向の強まる値であるほど前記アナログ値をより強いアンダーステア特性を示す値に補正する補正手段を備えたこと、を特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、ステアリング操作方向及び操舵速度に基づいて前記第2の舵角の変更量を変化させること、を特徴とする車両用操舵装置。
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