JP4986544B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、製品前後方向に沿って配された左右一対の起立カフスを有する吸収性物品に関し、特に、吸収パッドや失禁パッド等の補助吸収性物品の併用に適した起立カフス付き吸収性物品に関する。
横もれ防止機能を付与すべく、製品の前後方向(前見頃から後身頃に至る方向)に沿って肌当接面側に起立する起立カフス(バリアカフスとも呼ばれる)を設けた、紙おむつ等の吸収性物品はよく知られる(例えば、特許文献1〜3)。
これら吸収性物品を使用する際に、体液吸収量を向上させる目的や、軽い尿もれなどの少量の排尿時における紙おむつ全体の取替え回数を減じ利便性を向上させる目的で、吸収パッドや失禁パッド等の補助吸収性物品を併用することが多々ある(特許文献4〜5参照)。
かかる補助吸収性物品を併用する場合、紙おむつ等の起立カフスの機能を妨げないように、当該紙おむつ等の前記起立カフス間に止着するのが一般的である。
補助吸収性物品を起立カフス間に止着するにあたっては、補助吸収性物品の肌非当接面等に形成された粘着部の粘着性により止着する方法や、粘着部に代えて又は粘着部とともに配置したメカニカルファスナー機構などの係合手段を用いて止着する方法が一般的である。
特開2005−261554 特開2005−224619 特開2001−095841 特開2004−261332 特開2002−200105
しかし、補助吸収性物品の粘着部の粘着性により止着する方法では、使用前の補助吸収性物品の当該粘着部を剥離紙等により保護しておく必要があるため、使用の際にこの剥離紙を粘着部より剥離して前記粘着部を露出させる煩雑な操作が伴うほか、剥離紙を剥離して止着するまでの間に粘着部同士がその粘着性によって接着してしまう事故が多々生ずることがあり、取り扱い性、ハンドリング性に優れるものではなかった。
他方、メカニカルファスナー機構をもちいたものは、剛性の高い雄材又は雌材を吸収性物品の広範に配設する必要があるため、装着時のフィット感や装着性に優れるものではなかった。
さらに、粘着性による止着やメカニカルファスナー機構による止着は、補助吸収性物品と吸収性物品とが強固に接着されるため、補助吸収性物品の取り替えが面倒であるとともに、補助吸収性物品を吸収性物品から剥がす際に被接着部位を破損させるおそれがあった。特に、接着部位が不織布シートで構成されている場合には、毛羽立ちによって次回の止着性を低下させることがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、柔らかさや装着時の操作性を損なうことなく、補助吸収性物品を簡易に着脱でき、さらに止着状態が好適に維持されてフィット性および漏れ防止性にも優れる吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明及びその課題は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
透液性表面シートと、不透性の裏面シートとの間に吸収体が介在されている吸収性物品であって、
幅方向両側部において前後方向に延在し、幅方向外方部分がおむつ内面に固着されるとともにこの固着始端より幅方向中央側の部分が起立する左右一対の起立カフスを備え、この起立カフスの内面側に、非着性の滑り止め層が形成されており、
肌当接面シートの前記起立カフスと対面する部位には非着性の滑り止め層が設けられているか又は前記肌当接面シートが露出しており
前記滑り止め層は、起立カフス又は肌当接面を構成するシートに、ホットメルト接着剤、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、合成ゴムの少なくとも一つを含む滑り止め剤を塗布又は融着してなるものである、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
起立カフスの内面側に、非着性の滑り止め層を形成したことにより、両起立カフス間に補助吸収性物品を配したときに、当該補助吸収性物品の滑りが防止されて位置固定がなされ、使用時にずれやヨレが防止される。
そして、当該滑り止め層が吸収性物品に設けられているので補助吸収性物品の粘着部の有無にかかわらず、補助吸収性物品を止着することができる。
さらに、滑り止め層を非着性としたので装着時の、取り扱い性、ハンドリング性に優れる。補助吸収性物品を交換する際の吸収性物品の破損のおそれも格段に小さくなる。
ここで、肌当接面を構成するシートの前記起立カフスと対面する部位についてより詳細に説明すれば、当該部位は起立カフスを製品の幅方向中央側に向かって傾倒させ伏臥させた時に、当該起立カフスと重なりあう部位である。
また、非着性とは、自身に接着状態を維持する機能がなく、実質的に補助吸収性物品に対して接着性がなく、好適には自着性もないことである。少なくとも粘着性、メカニカルファスナー機構によって吸収性物品と接着状態を維持するものは非着性であるとはいわない。また、滑りとは面接した状態でのせん断方向への滑りである。
また、ホットメルト接着剤、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、合成ゴムは、例えば、パターン塗布又は融着でき、かつ粘着性による接着性を伴わずに滑り性低下機能を確保でき、さらに弾性又は弾性伸縮性を付与できるため、滑り止め層の形成用途に適する。なお、ここでいうホットメルト接着剤は、加熱時においては接着機能が発揮されるが、使用時の温度においては接着機能が発揮されないものである。
<請求項2記載の発明>
前記滑り止め層は、前記起立カフスを製品の幅方向中央側に向かって傾倒させ伏臥させた状態で、前記起立カフスにおける前記吸収体の側部と重なる位置から前記固着始端近傍までの範囲に設けられている、請求項1記載の吸収性物品。
<請求項記載の発明>
前記滑り止め剤は、シリコンを含むホットメルト接着剤又は、接着性付与成分の含有量が0〜10重量%のホットメルト接着剤を含むものである、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
(作用効果)
ホットメルト接着剤としては、シリコンを含むホットメルト接着剤又は、接着性付与成分の含有量が自重量の10重量%以下のホットメルト接着剤が適する。ここで、接着性付与成分とは、一般的にホットメルト接着剤の接着剤機能を確保する目的や室温時における粘性を付与する目的で含有されるものである。
<請求項記載の発明>
前記滑り止め剤は、シリコンを含むホットメルト接着剤又は、接着性付与成分の含有量が0〜10重量%のホットメルト接着剤を含むものである、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
(作用効果)
ドット状、ライン状、網目状に配列することによって、当該起立カフス又はこれに対面する部位の粗面化効果が得られて、滑り性の低下に寄与する。また、例えば、層を塗布又は融着などにより形成する場合には、当該塗布材又は融着材の使用量を少なくすることができる。
<請求項記載の発明>
滑り止め層形成面の静摩擦係数が0.30〜2.00の範囲にある、請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
滑り止め層形成面の静摩擦係数が0.30〜2.00の範囲にあれば、補助吸収性物品を配置したときに滑り性がなく、確実に装着中のずれやヨレを十分が防止される。なお、本発明における静摩擦係数とは、JIS P 8147の水平法に準じて測定される、当該部分と不織布との静摩擦係数の値である。
<請求項記載の発明>
滑り止め層形成面の初期タック値が10gf/40mm以下である、請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
綿布又は不織布に対する初期タック値が10gf/40mm以下であれば、実質的に接着機能を発揮する程度の粘着力がなく、装着時におけるハンドリング性に優れ、取り扱いが容易な吸収性物品となる。
ここで、本発明における初期タック値とは、試験片を圧接したのち剥離したときの剥離強度のピーク値である。
<請求項記載の発明>
滑り止め層の色が、滑り止め層が配されるシートの地色と相違する色とされており、滑り止め層を視認してその存在及び位置を判断可能に構成した、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
滑り止め層の色が、シートの地色と相違する色とすれば、滑り止め層を視認性に優れるようになり、その存在及び位置が容易に判断できる装着の迅速化の効果が得られる。
以上詳述のとおり、本発明によれば、装着時及び取替え時の操作性や破損防止性の向上が図られ、さらに、補助吸収性物品を滑りなく止着でき、しかも、柔らかさ、フィット性および漏れ防止性に優れる吸収性物品が提供される。
次いで、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。本発明は、止着式又はパンツ型と呼ばれる各種の紙おむつ、生理用ナプキン、吸収パッド、尿パッド等の体液吸収性物品、なかでも幅方向両側部のそれぞれに前後方向に延在する起立カフスの有する吸収性物品であれば限定されないが、ここでは、図示のとおり、背側腰部両脇に設けられた係止テープ5,5を腹側腹部の係止部6に係止することにより着衣態様となる止着式紙おむつX1〜X6を例にして説明する。また、本発明は、補助吸収性物品を併用するに際に極めて有用な効果を発揮するものであるからして、補助吸収性物品として吸収パッドを用いた例について説明する。
<第1の形態>
図1及び2に示す第1の形態の紙おむつX1は、使用者の肌側に位置して肌当接面を構成する透液性表面シート1と製品の外側に位置し、実質的に液を透過させない不透液性裏面シート2との間に長方形又は好ましくは砂時計型のある程度剛性を有する吸収体3が介在された層構造をなす。そして、透液性表面シート1と不透液性裏面シート2とが、紙おむつX1の平面外形とほぼ同形状であり、前後端部及び両側部が吸収体3の前後端縁又は両側縁よりも前後方又は側方に延出されて、これら延出した部位において接合されている。接合の方法は、特に限定されない。既知の方法による。例えば、固着用ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。
止着テープ5,5は、透液性表面シート1と不透液性裏面シート2との接合部分のうち、特に背側腰部両脇に接着して設けられている。この止着テープ5,5は、メカニカルファスナーの雄材が一部に配された既知のものであり、この雄材部分を、腹側に配した雌材で構成した係止部6に係止させて着衣態様となる。
(透液性表面シート)
前記透液性表面シート1は、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムシート材を用いるのが好適である。また、透液性表面シートとして、不織布シートを用いることもできる。係る不織布シートとしては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものが挙げられる。なお、不織布シートの加工法のうち、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。また、透液性表面シートはSMS不織布シート、ポイントボンド不織布シートあるいは、透孔を有するプラスチックフィルムと不織布とをラミネートしたラミネート不織布シートなど層構造であってもよい。
(不透液性裏面シート)
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮液性を有するシート材が用いられる。また、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性の通気性樹脂シートを用いることもできる。この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布シート、防水フィルムを介在して実質的に不液透過性を確保した不織布シートなどを用いることができる。前記不透液性裏面シートは、肌触り性向上のために前記樹脂性シートの外面に不織布等からなる外装シートを積層したものがより好適に用いられる。
(吸収体)
吸収体3は、シート状繊維基材内に吸収性ポリマーが散在されたものであり、図示しない被覆シートに被覆されて形状保持が図られている。被覆シートの素材は体液を透過する性質を有するものであればよく、その種類は特に限定されない。例えば、透液性表面シート1として例示したのと同様の素材とすることができる。
吸収体3における吸収性ポリマーの総目付け量は200〜500g/m2、好適には300〜400g/m2、特に好適には330〜340g/m2である。吸収性ポリマー31の総目付け量が250g/m2未満であると、吸収性物品としての体液吸収機能が不十分となるおそれがあり、500g/m2を超えると過度の目付け量でありコスト高となるおそれがある。
(シート状繊維基材)
シート状繊維基材は、好適には不織布であるが、その他、積繊パルプを用いうる。不織布シートであれば、密度0.01〜0.25g/cm3の不織布シートであるのが望ましい。繊維基材の密度を本発明の範囲とすると、吸収性ポリマーが好適に散在される。
不織布シートの具体例としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を、スパンレース法、スパンボンド法、エアレイド法、ポイントボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用いることができる。特に、嵩高であって空隙率が高く、十分な量の吸収性ポリマーを散在させることが容易にあるとともに、迅速に繊維基材表面にポリマー層を形成できことから、エアスルー不織布が特に好適である。
前記シート状繊維基材として積繊パルプを用いる場合には、その原料素材は、特に限定されない。例えば、綿状パルプや合成パルプなどの公知の素材を例示することができる。また、パルプの原料繊維は特に限定されず、例えば、機械パルプ、化学パルプ、溶解パルプ等の木材から得られるセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維などを例示することができる。ただし、セルロース繊維の原材料となる木材は、広葉樹より針葉樹の方が繊維長が長いため、空隙形成面などの機能及び価格の面で好ましい。
(吸収ポリマー)
吸収性ポリマーは、具体的には、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
(起立カフス)
一方、本形態の紙おむつX1は、長手方向(前後方向)に沿って設けられた持ち上げ用弾性伸縮部材等41,41により前記肌側に長手方向に沿って起立される起立カフス(バリアカフスとも言われる)4,4を幅方向両側部のそれぞれに有する。この起立カフス4,4は、すなわち、主に実質的に幅方向に連続する起立シート40,40と、例えば糸ゴムからなる一本のまたは複数本の持ち上げ用弾性伸縮部材41,41より構成される。
本形態の起立カフス4,4は、起立用シート40,40を内面がわに短く折り重ねて2重にし、二本の持ち上げ用弾性伸縮部材41,41を図示されない固着用ホットメルト接着剤などにより固着した状態で包んだ先端部を有し、さらに起立用シート41,41の他端側は、透液性表面シート1の所定位置に固着始端4sを有し、この固着始端4sから不透液性シート2との接合縁方向に向かって、幅方向外方部分が適宜固着用ホットメルト接着剤Hなどによって固着されている。
従って、前記固着始端4sは、起立カフス4の起立線を形成し、この起立線より先端側は、製品本体に対して固定されていない自由部分Fとなっている。この起立カフス4の自由部分Fの幅は、30mm以上あるのが望ましい。
また、起立シート40の縦方向前後端部は、自由部分の先端が物品の幅方向中央側に向かう状態で物品に、具体的には表面シート外面に図示されない固着用ホットメルト接着剤などにより固定されており、もって、起立カフスは前記持ち上げ用弾性部材41,41を伸張させると幅方向中央側に傾倒して透液性表面シートに重なるように構成されている。
起立カフス4を形成する起立用シート40は、透液性でなく不透液性もしくは疎水性であるのが望ましい。また、透液性シートに対してシリコン処理などにより液体をはじく性質となるようにしてもよい。なお、起立用シートの具体的な素材は、前述の透液性表面シート又は不透液性裏面シートの素材と同様のものを用いることができる。
また、持ち上げ用弾性伸縮部材41の素材には、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン等から成る糸状弾性ゴムが好ましく用いられる。持ち上げ用弾性伸縮部材は、太さが1000dtex以上、特に好適には1000〜2000dtexのものが用いられ、150〜300%、特に好適には200〜250%の伸張状態で起立シートに固定される。
(滑り止め層)
ここで、本形態の紙おむつは、特徴的に起立カフス4の内側面に滑り止め層7が形成されている。滑り止め層7は、補助吸収性物品に対して接着せずに、当接時の滑り性を低下させる層であ、好適には、起立用シート40の素材よりも摩擦係数が高い層、あるいは起立カフス4の内側面全体としての摩擦係数を向上せしめる効果を奏する層である。特に、装着時の体圧によって押し付けられることにより、いっそうの滑り止め効果が発揮されるように、滑り止め層は、弾性又は弾性伸縮性を有する層であるのが望ましい。
本形態の滑り止め層7は、起立カフス4の内側面全体に滑り止め剤を塗布する態様で設けられている。ここで、起立カフス4の内側面とは、起立カフス4を幅方向中央側に傾倒して透液性表面シート1と重ね合わせたときに、当該透液性表面シート1と対面する側の面である。
前記滑り止め層7は、非着性であって補助吸収性物品に対して接着性を有さない。なお、非着性とは、自身に実質的に接着状態を維持する機能がないことである。
滑り止め剤としては、ホットメルト接着剤、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、合成ゴム又はこれらを含むものが適する。シリコンを含有するホットメルト接着剤、特に接着性付与成分の含有量を0〜10重量%(好適には0〜5重量%、特別には0重量%)としたホットメルト接着剤、天然ゴム、合成ゴムは、非着性を確保でき、さらにある程度の弾性を有し、柔らかさやフィット感を良好に保持できるとともに、着衣類との滑り性を効果的に低下させることができることから好適である。
なお、本技術分野におけるホットメルト接着剤とは、シート同士の固着や接着に代表的に用いられ、通常ベースポリマー、常温時固体の接着性付与成分、可塑剤成分及び酸化防止剤を構成成分として少なくとも含むものである。本発明における滑り止め剤としてのホットメルト接着剤も同様の構成成分を含むものが用いられる。
接着性付与成分は、特に加熱時の接着性の発揮のために用いられるものであり、一般的なホットメルト接着剤ではこの接着性付与成分が約11重量%〜約60重量%含まれるが、本発明の滑り止め剤として用いる場合には、上述のとおり特にこれを10重量%未満とするのが望ましい。接着性付与成分の具体例としては、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂およびエラストマーよりなる群から選ばれる一種又は二種以上混合の樹脂が挙げられる。
また、可塑剤成分としては、ワックス類が適し、このようなワックス類としては、パラフィンワックス類、マイクロクリスタリンワックス類、ポリエチレンワックス類、ポリプロピレンワックス類、副生品ポリエチレンワックス類、フィッシャー−トロプシュ(Fischer-Tropsch)ワックス類、酸化フィッシャー−トロプシュワックス類及びヒドロキシステアラミドワックス類及び脂肪酸アミドワックスのような官能化ワックス類が好適に用いられる。特に吸収性物品分野では、高密度低分子量ポリエチレンワックス類、副生品ポリエチレンワックス類及びフィッシャー−トロプシュワックス類を含む合成高融点ワックスの使用が適する。また、ビニルアセテート変性、無水マレイン酸変性のような変性ワックス、及び酸化ワックスを用いることもできる。ワックス類を用いるのであれば、約10重量%〜約60重量%、より好ましくは25重量%〜45重量%、更により好ましくは30重量%〜40重量%の量で配合するのがよい。また、用いるワックス類の融点は、49〜93℃、好ましくは54〜77℃、特に好ましくは63〜74℃であるのが望ましい。
他方、ホットメルト接着剤にもちいる酸化防止剤としては、高分子量のヒンダードフェノール類、及び硫黄及び燐含有のフェノールのような多官能基フェノール類が挙げられる。代表的なヒンダードフェノール類は、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−ベンゼン、ペンタエリトリチルテトラキス−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−オクタデシル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、4,4’−メチレンビス(2,6−t−ブチル−フェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−o−クレゾール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、6−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2,4−ビス(n−オクチル−チオ)−1,3,5トリアジン、(ジ−n−オクチルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート、又はソルビトールヘキサ[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオネート]である。
また、酸化防止剤は、これらとともに例えば、チオジプロピオネートエステル類及び亜燐酸エステル類のような知られた相乗剤類を使用することができる。これらは酸化防止剤の性能を更に強めるのに役立つ。特に、ジステアリルチオジプロピオネートが有用である。これらの安定剤類は、一般に約0.1〜1.5重量%、好ましくは0.25〜1.0重量%使用するのが望ましい。
また、ホットメルト接着剤のベースポリマーとして、又は滑り止め層形成用の単独の熱可塑性樹脂として、スチレン系ブロック共重合体やポリウレタン系ブロック共重合体、ポリエステル系ブロック共重合体、ポリアミド系ブロック共重合体、共重合体ブレンドのいずれかを好適に使用することができる。スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S)やスチレン−エチレンブタジエン−スチレン(S−EB−S)を使用することができる。共重合体ブレンドとしては、スチレン−エチレンブタジエン−スチレン/ポリプロピレン(S−EB−S/PP)やポリプロピレン/エチレン−プロピレン(PP/E−P)を使用することができる。その他、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂も使用可能である。ポリオレフィン系としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系のいずれかを使用することができる。
滑り止め剤の塗布方法は、特に限定されない、滑り止め剤の粘度等に応じて適宜の塗工機を利用したり、印刷機を用いたりすることができる。ホットメルト接着剤の利用の際によく用いられるような、固形材を散布したのちに加熱融着させる熱融着法や、圧力と熱とによる熱圧着法も単独で又は先の塗布法とともに採ることができる。熱圧着の際にはエンボス加工を行うことも可能である。
滑り止め剤7の目付としては、柔らかさ保持の点から1〜200g/m2、好適には3〜100g/m2とするのが好適である。厚みでは、柔らかさ保持の点から3〜200μm、好適には10〜100μmとするのが好適である。1μm未満であると着衣類とのせん断力が加わったときに剥離のおそれがあり、また、厚すぎると剛性が高くなり柔らかさを確保の点から好ましくない。
一方、本形態の起立カフスの内側面(滑り止め層形成面)は、静摩擦係数が0.30〜2.00の範囲、好適には1.0〜1.8の範囲にあるのが望ましい。静摩擦係数が0.30未満であると滑りやすく、2.00を超えると起立カフスの破損、例えば不織布の毛羽立ちなどの弊害のおそれが生ずるほか、着用者の動きなどによって吸収パッドとの間で強いせん断力が加わったときにズレによる緩衝効果が得られず、起立カフス4がヨレて漏れ防止効果が低下するおそれが高まる。また、合わせて動摩擦係数が0.25〜1.5の範囲、好適には0.50〜1.25の範囲にあるのがいっそう望ましい。
参考までに、本発明者らがいくつかの市販品の紙おむつの当該部位の摩擦係数を測定したところ、静摩擦係数はすべて0.20未満、動摩擦係数はすべて0.18未満であった。なお、本形態では起立カフス内側面全体に滑り止め層が形成されているので、動摩擦係数の対象部分(範囲)は、すべて滑り止め層形成部分(範囲)となるが、これに限定されず後述するパターン配置された例などでは、滑り止め層形成部と非形成部とが混在する範囲が動摩擦係数の対象範囲となる。
ここで、本発明にいう動摩擦係数は、JIS P 8147の水平法に準じて測定される、当該部分と不織布との動摩擦係数の値である。より詳細に説明すると、まず、不織布は、坪量が20〜22g/m2の範囲にあり、繊度が2.0〜2.1dtexの範囲にあり、JIS P 8147の水平法に基づき測定される当該不織布同士の動摩擦係数が0.05〜0.07、静摩擦係数が0.019〜0.021の範囲にあるもの用いる。このような不織布としては、PE/PPの親水性エアスルー不織布が特に適する。次いで、測定操作については、測定時における移動速度を300mm/分とする。
他方、本形態の紙おむつX1は、起立カフスの内側面(滑り止め層形成面)の初期タック値が10gf/40mm以下、好適には5gf/40mm以下であるのが望ましい。10gfを超えると粘着性が高まり保護用剥離紙の必須となったり意図しない部位への接着機能が発揮されたりして、ハンドリング性、取り扱い性が悪化する。
ここで、本発明にいう初期タック値とは、幅80mm×長さ100mmに裁断した綿布(金巾3号)又は不織布の上に、幅50mm×長さ90mmの試験片を滑り止め層形成面(幅40mm×長さ40mm)が綿布等側となるようにして重ね合わせた後、試験片上を2kgのロールを長さ方向に3往復転がして圧力を加え、その後に引張試験機で一端から試験片を剥離させた時の剥離強度のピーク値である。剥離操作時の剥離速度は、300mm/分とし、測定時にピーク値が観測されないものは初期タック値=0値とした。不織布を用いる場合は、上記静摩擦係数の測定方法で使用したもの同じものを用いる。
ここで、本発明にいう初期タック値は、綿布又は不織布に対するものであるが、合わせてポリエチレンシート(PEシート)に対する初期タック値[PE]が、100gf/40mm、好適には50gf/40mm未満であるのがいっそう望ましい。なお、初期タック値[PE]の測定方法は、上記初期タック値の綿布等を30g/m2のPEシートに変更して行えばよい。また、初期タック値[PE]は、綿布等に対するものより高い値であるが、PEシートの表面平滑度及び表面強度が綿布等よりも高いことからかかる初期タック値[PE]であっても、止着性や粘着性によるハンドリング性の問題は生じない。
ここで、本発明者らがいくつかの市販品の吸収性パッドの裏面シートにある粘着性止着部の初期タック値を測定したところ、綿布又は不織布に対してはすべて95gf/40mmを超えており、初期タック値[PE]についてはすべて980gf/40mmを超えるものであった。
(固着用ホットメルト接着剤)
起立用シート40を固着始端4sより固着するための固着用ホットメルト接着剤Hは、従来既知のものを用いることができる。例えば、スチレン系ブロック共重合体やポリウレタン系ブロック共重合体、ポリエステル系ブロック共重合体、ポリアミド系ブロック共重合体、共重合体ブレンドのベースポリマーと、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂およびエラストマー等の常温時固体の接着性付与成分と、ワックス類などの可塑剤成分と、酸化防止剤と、ベースポリマーとを構成成分として少なくとも含むものが好適に用いられる。
なお、図中では便宜上、固着始端部4sのみ固着用ホットメルト接着剤Hを図示しているが、もちろん適宜の他の箇所に固着用ホットメルト接着剤が配されている。
(シート状拡散部材)
他方、本形態の紙おむつX1では、好適な例として吸収体3の表面側及び裏面側の両方に不織布シートからなるシート状拡散部材50,50が設けられている。表面側にシート状拡散部材50を設けるのであれば、前記被覆シートの表面側であっても裏面側であってもよい。なお、シート状拡散部材50,50は、図示例では、吸収体の表裏面の双方に設けているが、何れか一方のみに設けてもよいし、無くてもよい。シート状拡散部材50,50は、エアスルー不織布シートで形成するのが望ましい。このようなシート状拡散部材を設けることにより、尿や血液等の体液が吸収体全面にわたって迅速に拡散するようになるため、吸収体全体が好適に有効利用されるようになる。
(パルプ層)
また、本形態において、好適な例として、吸収体3の裏面側であって、かつ、裏面側のシート状拡散部材50よりもさらに裏面側に、積繊パルプをシート状にしたパルプ層60が設けられている。パルプ層60を配することにより、体液吸収速度が速くなり、また、体液吸収容量が増える。積繊パルプとしは、前述のシート状繊維基材に用いられるものとして示した積繊パルプを用いることができる。なお、この積繊パルプはなくてもよい。
(セカンドシート)
その他、吸収体3と透液性表面シート1と間にいわゆるセカンドシートといわれる、体液を拡散し透過する性質を有するシートを配することもできる。セカンドシートの素材は、この体液拡散・透過性を発現するものであれば足り、例えば、透液性表面シート1と同様の素材などを例示することができるが、セカンドシートは、透液性表面シートよりも体液の透過性に優れるものが特に好ましく、透液性表面シート1よりも繊維密度が小さい、不織布であると特に好ましいものとなる。
(吸収パッド)
補助吸収性物品としての吸収パッドP1は、図示されるとおり、透液性トップシート10と不透液性バックシート20とこれらの間に介在された吸収コア30とを有する一般的なものである。層構造としては、上記説明の紙おむつと同様の構成を採ることができる。形状としては、平面視で長方形、似砂時計型、などこの種の製品として既知の形状が採用される。
他方、吸収パッドは、好適には止着部は不要であるが、前記紙おむつの肌当接面を構成するシート、本形態であれば透液性トップシート1に対して止着するための止着部が形成されていてもよい。この場合、止着部の位置、大きさは、従来技術に従って適宜定めることができるが、本形態ではそれよりも格段に小さい大きさ、範囲とすることも可能である。
<第2の形態(参考形態)>
上記説明の第1の形態では、起立カフスに滑り止め層を設けた例であるが、本形態の紙おむつX2は、図4に示すとおり、透液性表面シート1上に滑り止め層を設けた形態である。すなわち、起立カフス4を幅方向中央側に傾倒したときに当該起立カフス4と重なり合う部位に、滑り止め剤を塗布するなどして滑り止め層7を設けた例である。用い得る滑り止め剤や、その他の紙おむつの基本構成は第1の形態と同様である。
なお、本形態の紙おむつX2は透液性表面シート1が肌当接面を構成するため、滑り止め層は透液性表面シート1に形成しているが、紙おむつの基本層構造が本形態と相違するものであれば、透液性表面シート1ではなく肌当接面を構成するその他のシートに滑り止め層を形成する形態とすることもできる。
<第3の形態>
上記第1及び第2の形態X1,X2は、滑り止め層7が起立カフス4又は透液性表面シート1の何れかに形成されている形態であるが、本形態の紙おむつX3は、図4からも明らかであるように、それらの双方に滑り止め層7、7が形成されている形態である。なお、この形態X3においても、用い得る滑り止め剤や、その他の紙おむつの構成は第1の形態と同様にすることができる。
<その他の形態>
上記例の紙おむつX1〜X3では、起立カフス4の内側面全部又は透液性表面シート1の所定の部位のベタに滑り止め層を形成した例を示したが、滑り止め層7は必ずしも当該部位のベタに設ける必要はなく、起立カフス4や透液性表面シート1の通気性の確保の点や吸収性物品の柔らかさの観点から、図5〜7に示されるように、種々の配置パターンをもって設けることができる。
ここで、滑り止め層7の、起立カフス内側面全体又は起立カフスに対面する部位全体に対する割合は、面積比(%)で2%以上あるのが望ましい。2%以上あれば滑り止め効果が得られる。これは、本発明者らが、市販品の紙おむつの起立カフスの内側面に幅方向に1mm幅でライン状の滑り止め層7を設けたときに、当該起立カフス内側面面積の概ね2%となり、このとき滑り止め効果の向上が知見されたことに基づく。
滑り止め層7の配置パターンとしては、例えば、図5に示すとおり、ドット状に配したり、図6に示すように製品の幅方向に沿ってライン状に複数本の滑り止め層7を設けたりすることができる。又は図7に示すとおり、網目状模様となるように滑り止め層7が設けられていてもよい。
また、滑り止め剤層7は、着色されているのが望ましい。例えば、前述の全面塗布の形態であれば、滑り止め層7が形成されている部分を視覚的に瞬時に判断することができる。さらに、各種パターン配置されている滑り止め層において、特にシートの地色と相違する色に着色すれば、滑り止め層が形成されていることが明確に視認でき滑り止め効果が得られることを視覚的に感ずることができる。なお、着色は例えば、滑り止め剤に既知の着色剤を添加することで達成できる。
以上詳述のとおり、いずれの本形態の吸収性物品も、好適な滑り止め効果を発揮し、補助吸収性物品の装着時のズレやヨレ及びこれらのズレ等に伴う漏れの防止機能が発揮される。
本発明は、吸収パッド、尿採りパッドなどを止着して併用可能な吸収性物品に利用可能である。
第1の形態にかかる起立カフス付き紙おむつの正面図である。 そのII−II断面図である。 透液性表面シートに滑り止め層を有する形態(第2の形態)の一部断面図である。 起立カフス及び透液性表面シートの双方に滑り止め層を有する形態(第3の形態)の一部断面図である。 滑り止め層がドット状に配されている例を示す図である。 滑り止め層がライン状に配されている例を示す図である。 滑り止め層が編み目状に配されている例を示す図である。
1…透液性表面シート、2…不透液性裏面シート、3…吸収体、4…起立カフス、4s…基端縁(固着始端)、5…止着テープ、6…係止部、7…滑り止め層(滑り止め剤塗布部)、15…止着部、40…起立シート、41…持ち上げ用弾性伸縮部材、50…シート状拡散部材、60…パルプ層、P1…吸収パッド、H…固着用ホットメルト接着剤、L…起立線、X1〜X3…止着式紙おむつ。

Claims (7)

  1. 透液性表面シートと、不透性の裏面シートとの間に吸収体が介在されている吸収性物品であって、
    幅方向両側部において前後方向に延在し、幅方向外方部分がおむつ内面に固着されるとともにこの固着始端より幅方向中央側の部分が起立する左右一対の起立カフスを備え、この起立カフスの内面側に、非着性の滑り止め層が形成されており、
    肌当接面シートの前記起立カフスと対面する部位には非着性の滑り止め層が設けられているか又は前記肌当接面シートが露出しており
    前記滑り止め層は、起立カフス又は肌当接面を構成するシートに、ホットメルト接着剤、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、天然ゴム、合成ゴムの少なくとも一つを含む滑り止め剤を塗布又は融着してなるものである、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記滑り止め層は、前記起立カフスを製品の幅方向中央側に向かって傾倒させ伏臥させた状態で、前記起立カフスにおける前記吸収体の側部と重なる位置から前記固着始端近傍までの範囲に設けられている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記滑り止め剤は、シリコンを含むホットメルト接着剤又は、接着性付与成分の含有量が0〜10重量%のホットメルト接着剤を含むものである、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 滑り止め層が、ドット状、ライン状、網目状に配されている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 滑り止め層形成面の静摩擦係数が0.30〜2.00の範囲にある、請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 滑り止め層形成面の初期タック値が10gf/40mm以下である、請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 滑り止め層の色が、滑り止め層が配されるシートの地色と相違する色とされており、滑り止め層を視認してその存在及び位置を判断可能に構成した、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
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