JP4533653B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品としての生理用ナプキンは、例えば、人体に接する肌当接面に設けられた透液性のトップシートと、トップシートと反対側の非肌当接面に設けられた不透液性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に設けられた吸収体と、バックシートに設けられたズレ止め部と、を備えている。
このような生理用ナプキンには、バックシートに、フィルムと、通気性の高いラミネート不織布とを貼り合わせたものを使用することによって、不透液性のシートでありながらも、通気性を高め、ムレを防いで使用感を向上させた生理用ナプキンが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−24375号公報
しかし、特許文献1の生理用ナプキンの場合、ズレ止め部は下着当接面である不織布面に位置しており、不織布層に、例えばホットメルト接着剤等の接着剤を塗布すると、不織布表面の凸凹構造のため、接着界面の強度が弱くなる。その結果、不織布層に接着剤を塗布し、ズレ止め部を形成したナプキンを下着に装着し、使用後に下着から剥がそうとすると、ズレ止め部と不織布層との間で界面剥離が生じ、下着面に接着剤が残ってしまうという問題があった。
そこで、本願発明の課題は、通気性が高いバックシートを有し、且つ下着に接着剤が残らないズレ止め部を有する吸収性物品を提供することである。
前述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、人体に当接する面に位置するトップシートと、前記トップシートと反対側の面であって、下着に当接する面に位置するバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、前記バックシートの下着当接面に設けられ、接着剤が塗布されたズレ止め部と、を備える吸収性物品において、前記バックシートは、前記不織布層に接着され、下着側に位置する不織布層と、前記吸収体側に位置するフィルム層の二層からなり、前記ズレ止め部は、前記不織布層より前記フィルム層が露出した露出部に形成され、前記露出部は、前記不織布層が刳り貫かれて形成され、前記ズレ止め部が形成される前記露出部の全面に接着剤が塗布され、前記フィルム層の目付量が、15〜25g/m 2 であり、前記フィルム層と前記不織布層の合計目付量が、40g/m 2 以下であることを特徴とする。
これにより、下着当接面を不織布としたまま、ズレ止め部をフィルム上に形成することが可能になる。
また、ズレ止め部が形成される露出部の全面に接着剤が塗布されることにより、露出部における非粘着領域をなくすことが出来る。
また、装着時のゴワ付き感を解消することができる。
請求項に係る発明は、請求項記載の吸収性物品において、前記フィルム層の引張強度は、少なくとも前記ズレ止め部の接着剤と下着との剥離強度以上であることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項記載の吸収性物品において、前記フィルム層の引張強度が、長手方向において4.0(N/25mm)以上であって、前記ズレ止め部の接着剤と下着との剥離強度が、4.0(N/25mm)よりも低いことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、下着当接面を不織布としたまま、ズレ止め部をフィルム上に形成することが出来る。
これにより、ホットメルト接着剤等の接着剤を、その接着力が充分に発揮されない凹凸面を有する不織布面ではなく、フィルム面に塗布することが出来るため、接着剤がバックシートに充分浸透し密着することとなり、下着から吸収性物品を剥がす際に、接着剤がフィルム側に確実に追随し、下着面に接着剤が残ることがない。
また、接着剤が塗布された領域以外は、不織布及びフィルムよって構成されているため、通気性に優れ、ムレを防止することが出来る。
さらに、不織布層及びフィルム層からなる二層構造としたため、フィルム層のみの場合に比較してシートそのものの強度を向上させることが可能になる。
その上、ズレ止め部を施す箇所のみ不織布層を刳り貫くので、ズレ止め部以外の部分は不織布が下着当接面側に面することとなり、クロスライクさを失わず、使用者に対して柔らかさを期待させる外観とすることが出来る。
また、刳り貫いて露出させた露出部にズレ止め部を施すことが出来ることとなって、希望のずれ止めパターンを形成することが出来る。
さらに、露出しているフィルム層全面に接着剤が塗布されることとなり、露出部における非粘着領域をなくすことが出来る。従って、仮に露出部に非粘着領域が形成されると、外部から吸収性物品をはがそうとする力が加えられた場合に、該力が非粘着領域にも伝わることとなって、非粘着領域が引っ張られて剥離が生じ、接着剤のみならずフィルム層そのものがナプキン1に追随せずに下着面に残ってしまうこととなるが、この剥離の原因となる非粘着領域が形成されていないことによって、剥離が生じるのを防ぎ、下着面にフィルム層や接着剤を残すことなく吸収性物品を剥がすことが出来る。
フィルム層の目付量が、15〜25g/m 2 であり、フィルム層と不織布層の合計目付量が、40g/m 2 以下であるので、装着時のゴワ付き感を解消することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果が得られるのは当然のこと、フィルム層の引張強度が、少なくとも前記ズレ止め部の接着剤と下着との剥離強度以上であることとなり、これにより、下着に固定した吸収性物品を剥がし取る際に、フィルムが破れたり、ちぎれたりすることなく確実に剥がし取ることが出来る。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の効果が得られるのは当然のこと、フィルム層の引張強度が、長手方向において4.0(N/25mm)以上であって、ズレ止め部の接着剤と下着との剥離強度が、4.0(N/25mm)よりも低いこととなり、これにより、下着に固定した吸収性物品のフィルムを破ったりちぎったりすることなくより確実に剥がし取ることが出来る。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1を、図1〜3を用いて説明する。
図1は、本願発明の吸収性物品を適用した生理用ナプキンの平面図である。図2は、図1のA−A´線での断面図である。図3は、図1の生理用ナプキンの底面図である。
図1〜3に示すように、吸収性物品としての生理用ナプキン(以下、「ナプキン」という)1は、装着時に人体に当接する面に位置するトップシート2と、トップシート2と反対側の面であって、下着に当接する面に位置するバックシート3と、トップシート2とバックシート3との間に介装される吸収体4と、吸収体4の長手両側縁部において、ナプキン1の前端部11aから後端部11bにわたって設けられた左右一対のサイドシート5、5と、前記バックシート3の下着当接面に施されるズレ止め部6等、を備えている。
トップシート2は、有孔または無孔の透液性の不織布や、多孔性プラスチックシートなどにより形成されている。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布を製造する方法としては、公知の方法を適宜用いることができ、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブロー法、ニードルパンチ法、或いはこれらを組み合わせた方法等によって不織布を製造することができる。トップシート2に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等の体液がより速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
吸収体4は、ナプキン1の使用時に体液としての尿等の水様成分を吸収する働きを成すものであり、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア(図示略)が、透液性のクレープ紙(図示略)により覆われて構成されている。尚、吸収体コアは、単層構造であっても良いし、複数層に分かれた構造でも構わない。
サイドシート5、5は、不透液性の不織布のシートにより形成されており、トップシート2の上方に延出してなる内側端部51と、もう一方の端部であってナプキン1の外郭を形成する外側端部52を有し、内側端部51近傍において、トップシート2に接着しており、外側端部52近傍において、バックシート3に接着している。
サイドシート5、5は、ナプキン1の長手方向中央部、両側縁部において、バックシート3と共に側方に延出し、係止片8、8を形成する。係止片8はナプキン1を下着に装着する際に確実に固定するためのものである。従って、係止片8、8の下着当接面には、ズレ止め部6が設けられている。
ここで、本願発明の特徴でもあるバックシート3及びズレ止め部6について説明する。
バックシート3は、下着当接面側に位置する不織布からなる不織布層3Aと、不織布層3Aと吸収体4の間に位置する透湿性のフィルムからなるフィルム層3Bの二層からなる。つまり、バックシート3には、不織布と透湿性を有するフィルムとが積層された複合シートが使用されている。本発明では特に不織布として、JIS L1096に準じた引裂試験で引裂強度2940(mN)以上のものが使用されるとともに、フィルムとして、JIS Z0208に準じた透湿度試験で透湿度3000(g/m2・24hr)以上のものが使用され、かつ透湿性フィルムと不織布とが剥離強度980(mN/25mm)以上となるように、例えばホットメルト接着剤により接着されている。
不織布の引裂強度が2940(mN)未満の場合は、バックシートとして強度が確保されず、装着時や脱着時に破れが生じることがある。特に、上記係止片8、8を有するナプキン1の場合には、装着時に係止片8部分を下着の外側に引張り出したり、付け根部分に大きな引裂応力を受けるようになるため、少なくとも3920(mN)以上の引裂強度が必要とされる。したがって、これに合わせて不織布の引裂強度も3920(mN)以上とするのが望ましい。なお、引裂試験は同JISに規定されるA−1法(シングルタング法)とされる。
このA−1法(シングルタング法)とは、10cm×25cmの試験片を縦方向及び横方向にそれぞれ3枚採取し、短辺の中央の辺に直角に10cmの切れ目を入れた後、幅5cm以上のクランプを持つ引張試験機を用いて、試験片のつかみ間の距離を10cmとし、各舌片を上下のクランプと直角に挟んだ上で、引張速度10(cm/min)で、縦方向及び横方向に引き裂くときの最大荷重(mN)を測るものである。
不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維等の合成樹脂繊維から形成された不織布が好適に使用され、その製造方法としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法などの熱融着と繊維交絡によるものが採用される。これらの中でも特には、長繊維で構成するスパンボンド不織布が引裂強度が大きくなる点で有利とされる。
一方、フィルムの透湿度が3000(g/m2・24hr)未満である場合には、不織布との積層状態で十分な透湿度が確保されず、ムレやカブレを発生させることがある。なお、前記JIS Z0208に準じた透湿度試験の試験条件は、温度40℃、相対湿度90%とする。前記透湿性フィルムは、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等からなる素材が使用され、透湿性を与えるには、前述のように、樹脂に充填材粉末を混練してフィルムとした後、延伸処理により多孔化する方法以外に、フィルムに電子線やエンボッシングによって穿孔し多孔化する方法、および樹脂に可溶性物質を混練してフィルムを形成した後、可溶性物質を溶出して多孔化する方法などがある。
バックシート3は、単層プラスチックフィルムと比べると、当然に目付量が多くなりゴワ付き感が出やすい。したがって、装着時のゴワ付き感を解消するために、フィルム層3Bの目付量を25(g/m2)以下とするとともに、前記不織布の目付量が20(g/m2)以下とし、かつ、これら不織布とフィルムとの合計目付量が(40g/m2)以下とするこ
とが望ましい。この場合、特に不織布とフィルムとの合計目付量を最大でも40(g/m2)とすることにより、比較的違和感の少ない吸収性物品とすることができる。
また、バックシート3は、ナプキン1の吸収体4が体液を吸収した場合でも、体液を外部に染み出させない耐水性が必要とされる。本発明では前記透湿性フィルムの透湿度を上げてはいるが、耐水度としては少なくともJIS L1092に準じた耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)が70(mm)以上であることが望ましい。
不織布層3Aとフィルム層3Bとの貼り合わせは、ヒートシールやエンボッシングなどによる接着も可能であるが、所要強度を確実に得るにはホットメルト接着剤を用いるのが望ましい。ホットメルト粘着剤としては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、脂肪族芳香族共重合体などを挙げることができるが、これらの中でも特に、前記脂肪族芳香族共重合体を主成分とし、低分子量のオイル分を低減したものを使用することにより、経時的に透湿性フィルムの微細孔にオイル分が浸透し接着力が低下するのを防止することが可能となり、所定の貼り合わせ強度を確保できるようになる。
不織布層3Aとフィルム層3Bとを接着する粘着剤の塗布方法としては、例えばビート塗布法、スロット塗布法、スパイラル塗布法、カーテンスプレー塗布法、Vスロット塗布法などを挙げることができるが、これらの中ではフィルム層3Bの透湿性を阻害しないスパイラル塗布法およびカーテンスプレー塗布法が適している。
ズレ止め部6は、例えば、不織布層3Aの一部を刳り貫いてフィルム層3Bを露出させた露出部7に設けられ、この露出部7のフィルム層3Bに接着剤を塗布することで形成される。
ここで、不織布層3Aに密着させてフィルム層3Bを露出させた上で、このフィルム層3Bに接着剤を塗布するのは、不織布層3Aに比較して、接着剤が強く接着するフィルム層3Bに接着剤を塗布することによって、フィルム層3Bと接着剤とが充分な粘着力で接着することとなる為、ナプキン1の使用後、下着からナプキン1を剥がす際に、接着剤は確実にフィルム層3Bに追随することとなり、接着剤を残すことなく、下着からナプキン1を剥がし取ることが可能になるからである。
接着剤は、例えば、一般的に耐久性において優れた性質をもっているポリアクリル酸エステルを主体としたアクリル系接着剤や、天然ゴム、合成ゴムの弾力性成分と粘着付与剤が主成分で、これに可塑剤、老化防止剤などが配合されているゴム系接着剤などを使用することが出来る。接着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
次に、ズレ止め部6を形成するために露出部7に塗布される接着剤の塗布パターンについて説明する。
接着剤は、露出部7のフィルム層3Bの一部に塗布されていてもよいが、好ましくは露出部7のフィルム層3Bの全面にムラなく塗布される。露出部7において接着剤が塗布されていない領域(非粘着領域)があると、ナプキン1を剥がし取ろうとする力が加えられた場合、該力が非粘着領域にも伝わることとなり、フィルム層3Bの引張強度が弱いと非粘着領域が引っ張られて剥離が生じ、接着剤のみならずフィルム層3Bそのものがナプキン1に追随せずに下着面に残ってしまうこととなるからである。
露出部7におけるフィルム層3B全体に接着剤を塗布することで、非粘着領域が形成されることなく、従ってフィルム層3Bの非粘着領域が引っ張られて剥離が生じ、下着面にフィルム層3Bや接着剤を残すことなく、ナプキン1を剥がし取ることが出来る。
次に、不織布層3Aに施される露出部7の刳り貫きパターン及びズレ止め部6パターンについて説明する。
不織布層3Aに施される刳り貫きパターンとしての一例を図3に挙げた。図3に示すように、不織布層3Aの長手方向に沿って、幅方向中央部に、ライン状の露出部7aが形成され、露出部7aの両側部であって、不織布層3Aの長手方向両端部にそれぞれ二本ずつ、計四本の露出部7bが設けられ、係止片8、8に各々露出部7c、7cが設けられる。
以上の様に設けた各露出部7から露出したフィルム層3Bに接着剤を塗布して、ズレ止め部6を形成する。
本願発明の吸収性物品のズレ止め部6の製造方法について説明する。
ズレ止め部6の製造方法は、例えば、不織布層3Aを露出部7のパターンに合わせて刳り貫き、不織布層3Aにホットメルトなどの接着剤を塗布し、フィルム層3Bに接着し、刳り貫かれた部分から露出したフィルム層3Bに接着剤を塗布することでズレ止め部6を形成する方法や、露出部7のパターンに合わせて刳り貫かれた不織布層3Aを、ホットメルトなどの接着剤が塗布されたフィルム層3Bに接着し、刳り貫かれた部分から露出したフィルム層3Bに接着剤を塗布することによってズレ止め部6を形成する方法によっても可能であるし、これらの製造方法に限定されるものではない。
以上、説明した本実施の形態に係る生理用ナプキン1については、不織布層3Aを、ズレ止め部6のパターンに合わせて刳り貫いて露出部7を設け、露出部7より露出してなるフィルム層3Bに接着剤を塗布してズレ止め部6を形成することで、不織布層3Aに比較して、接着剤が強く接着するフィルム層3Bに、接着剤を塗布することとなり、フィルム層3Bと接着剤とが充分な粘着力で接着することとなる。その為、ナプキン1の使用後、下着から剥がす際に、接着剤は確実にフィルム層3Bに追随することとなり、下着面に接着剤を残すことなく完全に剥がし取ることが出来る。
また、高い通気性を有する不織布と、不透液性であって、且つ透湿性を有するフィルムからなる二層構造とすることによって、バックシート3側からの体液のモレ防止機能を維持しつつ、通気性を上げることとなり、ナプキン1使用時のムレを解消することが出来る。
さらに、フィルム層3Bのみの場合に比較して、不織布層3Aとの二層構造としたために、バックシート3の強度を増加させることが出来る。
その上、不織布層3Aとフィルム層3Bからなる二層構造をとることによって、不織布層3Aが外側に面することとなり、クロスライクさを失わず、外観を損なうことなくバックシート3を構成することが出来る。
そして、露出部7全体に接着剤を塗布することで、接着剤のみならずフィルム層3Bそのものがナプキン1に追随せずに下着面に残ってしまう原因となる非粘着領域が形成されないこととなり、剥離が生じるのを防ぎ、下着面にフィルム層3Bや接着剤を残すことなくナプキン1を剥がすことが出来る。
なお、露出部7は、不織布を刳り貫いて形成する方法以外にも、例えば、不織布をフィルムよりも面積の小さいものを使用することによって、フィルムの側端部を露出させて形成しても良い。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係るナプキン100について説明する。ナプキン100は、不織布層3Aに施される露出部7の刳り貫きパターン及びズレ止め部6パターンが実施形態1のナプキン1と異なる。従って、実施形態2を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図4に示すように、実施形態2であるナプキン100においては、露出部107が、不織布層3Aの長手方向に沿って、長手両側部近傍に二箇所107a、107a及び係止片8、8に二箇所107b、107bの計四箇所に設けられている。さらに、露出部107全面ではなく、その内側であって、露出部107に露出しているフィルム層3B上に接着剤を塗布し、ズレ止め部106が形成されている。
バックシート3を構成するラミ不織布通気性フィルムの引張強度は、少なくともズレ止め部106の接着剤と下着との剥離強度以上であることを要する。より具体的には、例えば、下記に示す接着剤の粘着力試験2)の結果より導かれる通り、ズレ止め部106の接着剤と下着との剥離強度は、4.0(N/25mm)未満であるので、フィルムの長手
方向の引張強度は4.0(N/25mm)以上であることを要する。
ここで、ズレ止め部106の接着剤と下着との剥離強度及びバックシート3を構成するラミ不織布通気性フィルムの引張強度について説明する。
前述の剥離強度及び引張強度の数値は、接着剤の粘着力試験(A)及びラミ不織布通気性フィルムの引張強度試験(B)による結果から導き出されたものである。以下に各試験について説明する。
試験サンプルは以下の通りである。
A.接着剤の粘着力試験
1)ナプキン使用前の接着剤の粘着力試験:JIS L0308準拠 綿(かなきん3号)に、ナプキンを、そのズレ止め部106が接するように貼り付け、ナプキン上面から2kgローラーで往復したナプキン
2)ナプキン使用後の接着剤の粘着力試験:JIS L0308準拠 綿(かなきん3号)に、ナプキンを、そのズレ止め部106が接するように貼り付け、50(g/cm2)荷重、40℃下で24時間養成し、養成後、30分間室温に放置したナプキン
を用いた。
B.ラミ不織布通気性フィルムの引張強度試験
フィルムの長手(MD)方向の強度試験:フィルムの長手方向にあたる向きを縦方向に取り、短手方向にあたる向きを横方向に取った縦90mm×横20mmの矩形状のフィルム
使用したラミ不織布通気性フィルムは、スパンボンド方式で製造したポリプロピレンからなる目付量14(g/m2)の不織布と、充填剤を含むポリエチレンからなる目付量15(g/m2)のフィルムを、2(g/m2)のホットメルト接着剤で接着することによって形成される。
上記各サンプルを、ナプキンとして、またラミ不織布通気性フィルムとして用いた。
次に試験方法を説明する。
A.接着剤の粘着力試験:テンシロン引張試験機で測定した。測定方法は以下の通りである。
使用前及び使用後を想定し調製した両サンプルについて300(mm/min)の速度でかなきん3号からのナプキンのT型剥離試験を行い、完全に剥がしきるまでのピーク強度を記録することによって測定した。
B.ラミ不織布通気性フィルムの引張強度試験:テンシロン引張試験機で測定した。測定方法は以下の通りである。
長手方向の強度測定のためのサンプルである矩形状のフィルムの縦方向上下縁部から20mmを引張試験機のチャックにかませてセットし、500(mm/min)の力で引張り、フィルムが切れた時点での荷重ピーク、変位を記録することにより測定した。
尚、本試験を実施するにあたっては、接着剤として日本フーラー(株)製JM−5219を30(g/m2)使用した。
上記した試験方法により試験した接着剤の粘着力試験(A)より、接着剤のナプキン100使用前の粘着力は1.0(N/25mm)以上であって、使用後の粘着力は4.0(N/25mm)未満であるという結果が得られた。
つまり、ナプキン100使用後の接着剤の粘着力が4.0(N/25mm)未満である
ため、ラミ不織布通気性フィルムの長手方向における引張強度は4.0(N/25mm)
以上あれば足りることとなる。
そこで、上記した試験方法により測定したラミ不織布通気性フィルムの引張強度試験(B)の結果を確認した。結果を表1に示した。
Figure 0004533653
ここで、長手方向とは、ナプキンを下着から剥がし取る際に引張る方向を指す。
表1の結果より、ラミ不織布通気性フィルムの長手方向における荷重ピーク、即ち引張強度は、5回平均で7.38(N/25mm)であった。これにより、ラミ不織布通気性フィルムの長手方向における引張強度は7.0(N/25mm)以上であることが示された。
前述した接着剤の粘着力試験(A)の結果より、長手方向における引張強度は4.0(N/25mm)以上であれば足りることが分かっているが、ラミ不織布通気性フィルムの引張強度(B)の結果より、一般的に使用されるナプキンにおいては長手方向に7.0(N/25mm)以上という充分な引張強度を有することが示された。
従って、実施形態2においては、露出部107全体に接着剤が塗布されずにフィルムの非粘着領域が形成されたとしても、フィルムの長手方向の引張強度が4.0(N/25mm)以上であり、フィルム面に塗布される接着剤の使用後の粘着力が4.0(N/25mm)未満であるために、ナプキン100使用後、ナプキン100の有する引張強度限度値を超えない程度の力で引張剥がすこととなるため、フィルムが裂けたりちぎれたりすることなく剥がし取ることが可能となる。
この実施形態2にかかるナプキン100においては、実施形態1と同様の効果が得られるのみならず、フィルムの長手方向の引張強度が4.0(N/25mm)以上であって、フィルム面に塗布される接着剤のナプキン100使用前の粘着力が1.0(N/25mm)以上、使用後の接着剤と下着との粘着力が4.0(N/25mm)未満であるために、使用前においては確実にナプキン100を下着に固定することが出来、使用後においては、フィルムを裂いたりちぎったり、接着剤残りを発生させたりすることなくナプキン100を確実に下着から外すことが可能となる。
尚、露出部107全面に接着剤を塗布することなくズレ止め部106を形成する方法として実施形態2を挙げたが、例えばより限られた範囲に接着剤を塗布することでズレ止め部を形成しても構わない。具体的には、例えば、図5に示したナプキン200のように、露出部207を、不織布層3Aの長手方向に沿って、長手両側部近傍に二箇所207a、207a、係止片8、8に二箇所207b、207bの計四箇所、つまり実施形態2と同様の位置に同様の形状で設けた上で、露出部207に露出しているフィルム層3Bの全面ではなく、その内側の一部分にのみに接着剤を塗布し、計6箇所のズレ止め部206を形成しても構わない。
又は、例えば、図6に示したナプキン300のように、露出部307を不織布層3Aの長手方向に沿って、長手中央部に幅を取って一箇所307a、係止片8、8に二箇所307b、307bの計三箇所設け、露出部307に露出しているフィルム層3Bの全面ではなく、露出部307aの長手中央部及びその両側と係止片8、8上の露出部307b、307bの計5箇所にズレ止め部306を形成しても構わない。
これらの、実施形態2の変形例であるナプキン200、300においては、実施形態2と同様の効果を得ることが出来る。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係るナプキン400について、図7〜9を用いて説明する。ナプキン400は、バックシート及びバックシートの下着当接面に補強用フィルム層を配した点において実施形態1と異なる。従って、実施形態3を説明するにあたり、上記実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図7は、本願発明の吸収性物品を適用した実施形態3の生理用ナプキンの平面図である。図8は、図7のB−B´線での断面図であって、図9は、図7の生理用ナプキンの底面図である。
図7〜9に示すように、ナプキン400は、装着時に人体に当接する面に位置するトップシート2と、トップシート2と反対側の面であって、下着に当接する面に位置するバックシート30と、トップシート2とバックシート30との間に介装される吸収体4と、吸収体4の長手両側縁部において、ナプキン1の前端部11aから後端部11bにわたって設けられた左右一対のサイドシート5、5と、前記バックシート30の下着当接面に施されるズレ止め部406等、を備えている。
トップシート2、吸収体4、サイドシート5については、実施形態1と同様である。
バックシート30は、下着当接面側に位置する不織布層30Aと、不織布層30Aと吸収体4の間に位置する透湿性のフィルム層30Bの二層からなる。つまり、バックシート30には、不織布と透湿性を有するフィルムとが積層された複合シートが使用されている。
不織布層30Aに用いる不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維等の合成樹脂繊維から形成された不織布が好適に使用され、その製造方法としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法などの熱融着と繊維交絡によるものが採用される。これらの中でも特には、長繊維で構成するスパンボンド不織布が引裂強度が大きくなる点で有利とされる。
また、フィルム層30Bに用いるフィルムとしては、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等からなる素材が使用され、透湿性を与えるには、樹脂に充填材粉末を混練してフィルムとした後、延伸処理により多孔化する方法以外に、フィルムに電子線やエンボッシングによって穿孔し多孔化する方法、および樹脂に可溶性物質を混練してフィルムを形成した後、可溶性物質を溶出して多孔化する方法などがある。
不織布層30Aとフィルム層30Bとの貼り合わせは、ヒートシールやエンボッシングなどによる接着も可能であるが、所要強度を確実に得るにはホットメルト接着剤を用いるのが望ましい。ホットメルト粘着剤としては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、脂肪族芳香族共重合体などを挙げることができるが、これらの中でも特に、前記脂肪族芳香族共重合体を主成分とし、低分子量のオイル分を低減したものを使用することにより、経時的に透湿性フィルムの微細孔にオイル分が浸透し接着力が低下するのを防止することが可能となり、所定の貼り合わせ強度を確保できるようになる。
不織布層30Aとフィルム層30Bとを接着する粘着剤の塗布方法としては、例えばビート塗布法、スロット塗布法、スパイラル塗布法、カーテンスプレー塗布法、Vスロット塗布法などを挙げることができるが、これらの中ではフィルム層30Bの透湿性を阻害しないスパイラル塗布法およびカーテンスプレー塗布法が適している。
補強用フィルム層9は、不織布層30Aの下着当接面に配される。
補強用フィルム層9の配置パターンとしては、例えば、図9に示すように、不織布層30Aの長手方向に沿って、幅方向中央部に、ライン状の補強用フィルム層9aを配し、補強用フィルム層9aの両側部であって、不織布層30Aの長手方向両端部にそれぞれ二箇所ずつ、計四箇所の補強用フィルム層9bを配し、係止片8、8に各々補強用フィルム層9c、9cを配する。
以上の様に配された各補強用フィルム層9に接着剤を塗布してズレ止め部406を形成する。
不織布層30Aの下着当接面上に補強用フィルム層9を設けて、該補強用フィルム層9に接着剤を塗布してズレ止め部406とすることで、不織布に比較して、接着剤が強く接着するフィルムに接着剤を塗布することとなり、フィルムと接着剤とが充分な粘着力で接着することとなるため、ナプキン400の使用後、下着からナプキン400を剥がす際に、接着剤が確実にフィルムに追随することとなり、接着剤を残すことなく、下着からナプキンを剥がし取ることが可能となる。
補強用フィルム層9に用いられるフィルムとしては、前述した、フィルム層30Bに供するフィルムを用いることが出来る。
本実施形態においては、補強用フィルム層9全面に接着剤をベタ塗りにしてズレ止め部406を形成したが、補強用フィルム層9を不織布層30Aの下着当接面上に固着する手段としては、公知のあらゆる方法を用いることができ、ナプキンを使用後、ショーツからはがす際に、補強用フィルム層9と、不織布層30Aとが剥がれない程度に固着することが好ましい。また、不織布層30Aに補強用フィルム層9を固着するための接着剤としては、公知の接着剤を用いることができる。また、加工し易いという点から、ホットメルトによる接着、もしくは熱シールによる接着が好ましい。
ここで、バックシート30のフィルム引張強度は4.0(N/25mm)以上であって、目付量は25(g/m2)以下、不織布の目付量が20(g/m2)以下であることを要する。これは、下記に示す、試験の結果より導き出される。以下にバックシート30の耐水圧、引張強度及び目付量について説明する。
試験サンプルは下記の通りである。
スパンボンド方式で製造したポリプロピレンからなる目付量14(g/m2)の不織布と、充填剤を含むポリエチレンからなる目付量15(g/m2)のフィルムを2(g/m2)のホットメルト接着剤で接着することによって形成されるラミ不織布通気性フィルムを用いた。
試験方法は下記の通りである。
前述したラミ不織布通気性フィルムの目付量を10(g/m2)から30(g/m2)まで適当な間隔で変化させ、各目付量における耐水圧、柔らかさ、染み出し及び引張強度を測定した。各試験方法は下記の通りである。
耐水圧:JIS L1092耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)で測定した。
柔らかさ:評価試験官が実際にナプキンを装着し、装着時の違和感の有無やその程度を官能評価した。
染み出し:バックシート上に目付量300(g/m2)のパルプをのせ、1.0(cc)の人工血液をパルプに吸収させた後、5(g/cm2)の荷重をパルプにかけ、3時間後バックシート側からの染み出しを目視にて確認した。
引張強度:テンシロン引張強度試験機で測定した。矩形状のラミ不織布通気性フィルムの縦方向上下縁部から20(mm)を引張試験機のチャックにかませてセットし、500(mm/min)の力で引張り、フィルムが切れた時点での荷重ピーク、変位を記録することにより測定した。
試験に供したラミ不織布通気性フィルムを用いたバックシートの目付量、耐水圧、柔らかさ、染み出し及び引張強度の結果を表2に示した。
Figure 0004533653
評価方法は下記の通りである。
柔らかさの評価は、◎:非常に良い、○:良い、×:悪い、の三段階で行い、その結果を表2に示した。
染み出しについての評価は、○:染み出しなし、×:染み出しあり、の二段階で行い、その結果を表2に示した。
実施形態1の接着剤の粘着力試験で示された通り、ナプキン使用後の、接着剤の粘着力は4.0(N/25mm)未満であるので、ラミ不織布通気性フィルムの長手方向における引張強度が4.0(N/25mm)以上あれば足りることとなり、つまりフィルム層の引張強度が4.0(N/25mm)以上あれば充分足りることとなる。
また、上記した試験方法により試験した結果により、フィルム層の目付量が25(g/m2)を超えると柔らかさが失われることが示された。この時同時に、バックシート全体の目付量が40(g/m2)を超えると柔らかさが失われることとなる。
従って、バックシートのフィルム層の引張強度が4.0(N/25mm)以上であって、且つ目付量は25(g/m2)以下、バックシート全体の目付量は40(g/m2)以下である。
この実施形態3にかかるナプキン400においては、実施形態1と同様の効果が得られるのみならず、バックシート30を構成する不織布層30A若しくはフィルム層30Bそのものに加工を施すことなく、新たに補強用フィルム層9をバックシートの下着当接面に配することのみによってズレ止め部406を設けることが可能となり、より容易に適切なズレ止め部を設けることが出来る。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係るナプキン500について図10〜図12を用いて説明する。ナプキン500は、バックシートの下着当接面に配した補強用フィルム層及び補強用フィルム層上に設けたズレ止め部が実施形態3と異なる。従って、実施形態4を説明するにあたり、上記実施形態3と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図10は、本願発明の吸収性物品を適用した実施形態4の生理用ナプキンの平面図である。図11は、図10のC−C´線での断面図であって、図12は、図10の生理用ナプキンの底面図である。
図10〜12に示すように、ナプキン500は、装着時に人体に当接する面に位置するトップシート2と、トップシート2と反対側の面であって、下着に当接する面に位置するバックシート30と、トップシート2とバックシート30との間に介装される吸収体4と、吸収体4の長手両側縁部において、ナプキン1の前端部11aから後端部11bにわたって設けられた左右一対のサイドシート5、5と、前記バックシート30の下着当接面に施されるズレ止め部506等、を備えている。
トップシート2、吸収体4、サイドシート5については、実施形態1と同様である。また、バックシート30は、実施形態3と同様である。
ここで、補強用フィルム層10及びズレ止め部506について説明する。
補強用フィルム層10は、不織布層30Aの下着当接面に配される。
補強用フィルム層10の配置パターンとしては、例えば、図12に示すように、不織布層30Aの長手方向に沿って、長手両側部近傍に二箇所の補強用フィルム層10a、10a及び係止片8、8に二箇所の補強用フィルム層10b、10bを配した。
以上の様に配された補強用フィルム層10に、その全面ではなく、内側部分に接着剤を塗布し、ズレ止め部506を形成した。
不織布層30Aの下着当接面上に補強用フィルム層10を設けて、該補強用フィルム層10に接着剤を塗布してズレ止め部506とすることで、不織布に比較して、接着剤が強く接着するフィルムに接着剤を塗布することとなり、フィルムと接着剤とが充分な粘着力で接着することとなるため、ナプキン500の使用後、下着からナプキン500を剥がす際に、接着剤が確実にフィルムに追随することとなり、接着剤を残すことなく、下着からナプキンを剥がし取ることが可能となる。
補強用フィルム層10を不織布層30Aの下着当接面上に固着する手段としては、公知のあらゆる方法を用いることができるが、ナプキンを使用後、ショーツからはがす際に、補強用フィルム層10と、不織布層30Aとが剥がれない程度に固着することが好ましい。また、不織布層30Aに補強用フィルム層10を固着するための接着剤としては、公知の接着剤を用いることができる。また、加工し易いという点から、ホットメルトによる接着、もしくは熱シールによる接着が好ましい。
ここで、補強用フィルム層10の引張強度は、少なくともズレ止め部506の接着剤と下着との剥離強度以上であることを要する。より具体的には、例えば、下記に示す接着剤の粘着力試験2)の結果より導き出かれる通り、ズレ止め部506の接着剤と下着との剥離強度は4.0(N/25mm)未満であるので、補強用フィルム層の長手方向の引張強度は4.0(N/25mm)以上であることを要する。
ここで、ズレ止め部506の接着剤と下着との剥離強度及び補強用フィルム層10の引張強度について説明する。
前述の剥離強度及び引張強度の数値は、接着剤の粘着力試験(A)及び補強用フィルムの引張強度試験(B)による結果から導き出されたものである。以下に、各試験について説明する。
試験サンプルは以下の通りである。
A.接着剤の粘着力試験
1)ナプキン使用前の接着剤の粘着力試験:JIS L0308準拠 綿(かなきん3号)に、ナプキンを、そのズレ止め部506が接するように貼り付け、ナプキン上面から2kgローラーで往復したナプキン
2)ナプキン使用後の接着剤の粘着力試験:JIS L0308準拠 綿(かなきん3号)に、ナプキンを、そのズレ止め部506が接するように貼り付け、50(g/cm2)荷重、40℃下で24時間養成し、養成後、30分間室温に放置したナプキン
を、用いた。
B.補強用フィルムの引張強度試験
フィルムの長手(MD)方向の強度試験:フィルムの長手方向にあたる向きを縦方向に取り、短手方向にあたる向きを横方向に取った縦90mm×横20mmの矩形状のフィルム
使用した補強用フィルムは、充填剤を含むポリエチレンからなるフィルムを用いた。上記各サンプルを、ナプキンとして、また補強用フィルムとして用いた。
次いで、試験方法を説明する。
A.接着剤の粘着力試験:テンシロン引張試験機で測定した。測定方法は以下の通りである。
使用前及び使用後を想定し調製した両サンプルについて300(mm/min)の速度でかなきん3号からのナプキンのT型剥離試験を行い、完全に剥がしきるまでのピーク速度を記録することによって測定した。
B.補強用フィルムの引張強度試験:テンシロン引張試験機で測定した。測定方法は以下の通りである。
長手方向の強度測定のためのサンプルとしての矩形状のフィルムの縦方向上下縁部20mmを引張試験機のチャックにかませてセットし、500(mm/min)の力で引張り、フィルムが切れた時点での荷重ピーク、変位を記録することにより測定した。
尚、本試験を実施するにあたっては、接着剤として日本フーラー(株)製JM−5219を30(g/cm2)使用した。
上記した試験方法により試験した接着剤の粘着力試験(A)より、接着剤のナプキン500使用前の粘着力は4.0(N/25mm)以上であって、使用後の粘着力は4.0(N/25mm)未満であるという結果が得られた。
つまり、ナプキン500使用後の接着剤の粘着力が4.0(N/25mm)未満であるため、補強用フィルムの長手方向における引張強度は4.0(N/25mm)以上あれば足りることとなる。
そこで、上記した試験方法により測定した補強用フィルムの引張強度試験(B)の結果を確認した。結果を表3に示した。
Figure 0004533653
ここで、長手方向とは、ナプキンを下着から剥がし取る際に引張る方向を指す。
表3の結果より、補強用フィルムの長手方向における荷重ピーク、即ち引張強度は、5回平均で6.69(N/25mm)であった。これにより、補強用フィルムの長手方向における引張強度は6.1(N/25mm)以上であることが示された。
前述した接着剤の粘着力試験(A)の結果より、長手方向における引張強度は4.0(N/25mm)以上であれば足りることとが分かっているが、補強用フィルムの引張試験(B)の結果より、一般的に使用されナプキンにおいては、長手方向に6.1(N/25mm)という充分な引張強度を有することが示された。
この実施形態4にかかるナプキン500においては、実施形態3と同様の効果が得られるのみならず、補強用フィルムの長手方向の引張強度が6.1(N/25mm)以上であって、補強用フィルム面に塗布される接着剤のナプキン500使用前の粘着力が4.0(N/25mm)以上、使用後の接着剤と下着との粘着力が4.0(N/25mm)未満であるために、使用前においては確実にナプキン500を下着に固定することが出来、使用後においては、補強用フィルム層を裂いたりちぎったり、接着剤残りを発生させたりすることなくナプキン500を確実に下着から外すことが可能となる。
尚、補強用フィルム層10全面に接着剤を塗布することなくズレ止め部506を形成する方法として実施形態4を挙げたが、例えばより限られた範囲に接着性を塗布することでズレ止め部を形成しても構わない。具体的には例えば図13に示したナプキン600のように、補強用フィルム層12を、不織布層30Aの長手方向に沿って、長手両側部近傍に二箇所12a、12a係止片8、8に二箇所12b、12bの計四箇所、つまり実施形態4と同様の位置に同様の形状で配した上で、補強用フィルム層12の全面ではなく、その一部分にのみ接着剤を塗布し、計六箇所のズレ止め部607を形成しても構わない。
又は、例えば図14に示したナプキン700のように、補強用フィルム層13を不織布層30Aの長手方向に沿って、長手中央部に幅を取って一箇所13a、係止片8、8に二箇所13b、13bの計三箇所配し、補強用フィルム層13の全面ではなく、補強用フィルム層13aの長手中央部及びその両側と係止片に設けた補強用フィルム層13b、13b上の計五箇所にズレ止め部707を形成しても構わない。
これらの、実施形態4の変形例であるナプキン600、700においては、実施形態4と同様の効果を得ることが出来る。
(実施形態5)
次に、実施形態5に係るナプキン800について図15〜17を用いて説明する。ナプキン800は、バックシートが実施形態3と異なる。従って、実施形態5を説明するにあたり、上記実施形態3と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図15は、本願発明の吸収性物品を適用した実施形態5の生理用ナプキンの平面図である。図16は、図15のD−D´線での断面図であって、図17は、図15の生理用ナプキンの底面図である。
図15〜17に示すように、ナプキン800は、装着時に人体に当接する面に位置するトップシート2と、トップシート2と反対側の面であって、下着に当接する面に位置するバックシート40と、トップシート2とバックシート40との間に介装される吸収体4と、吸収体4の長手両側縁部において、ナプキン1の前端部11aから後端部11bにわたって設けられた左右一対のサイドシート5、5と、前記バックシート40の下着当接面に施されるズレ止め部806等、を備えている。
トップシート2、吸収体4、サイドシート5については、実施形態1と同様である。
バックシート40は、不織布層からなる。バックシート40に用いる不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維等の合成樹脂繊維から形成された不織布が好適に使用され、その製造方法としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法などの熱融着と繊維交絡によるものが採用される。これらの中でも特には、長繊維で構成するスパンボンド不織布が引裂強度が大きくなる点で有利とされる。
補強用フィルム層14は、バックシート40の下着当接面に配される。
補強用フィルム層14の配置パターンは、例えば、図17に示すように、バックシート40の長手方向に沿って、幅方向中央部に、ライン状の補強用フィルム層14aを配し、補強用フィルム層14aの両側部であって、バックシート40の長手方向両端部にそれぞれ二箇所ずつ、計四箇所の補強用フィルム層14bを配し、係止片8、8に各々補強用フィルム層14c、14cを配する。
以上の様に配された各補強用フィルム層14に接着剤を塗布してズレ止め部806を形成する。
バックシート40の下着当接面上に補強用フィルム層14を設けて、該補強用フィルム層14に接着剤を塗布してズレ止め部806とすることで、不織布に比較して、接着剤が強く接着するフィルムに接着剤を塗布することとなり、フィルムと接着剤とが充分な粘着力で接着することとなるため、ナプキン800の使用後、下着からナプキン800を剥がす際に、接着剤が確実にフィルムに追随することとなり、接着剤を残すことなく、下着からナプキンを剥がし取ることが可能となる。
補強用フィルム層14に用いられるフィルムとしては、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等からなる素材が使用され、透湿性を与えるには、樹脂に充填材粉末を混練してフィルムとした後、延伸処理により多孔化する方法以外に、フィルムに電子線やエンボッシングによって穿孔し多孔化する方法、および樹脂に可溶性物質を混練してフィルムを形成した後、可溶性物質を溶出して多孔化する方法などがある。
また、本実施形態においては、補強用フィルム層14全面に接着剤をベタ塗りにしてズレ止め部806を形成した。
ここで、バックシート40の耐水圧は70(mm)以上であって、且つ目付量は200(g/m2)以下であることを要する。これは、下記に示す、試験の結果から導き出される。以下にバックシート40の耐水圧及び目付量について説明する。
試験サンプルは下記の通りである。
メルトブロー法で製造した不織布を2枚積層し、スパンボンド法で製造した不織布で挟み込んで高圧でプレスした、4層から成る、SMMS不織布と呼ばれる不織布を用いた。
試験方法は下記の通りである。
前述した不織布の目付量を、13(g/m2)から300(g/m2)まで適当な間隔で変化させ、各目付量における耐水圧、柔らかさ及び染み出しを測定した。各試験方法は下記の通りである。
耐水圧:JIS L1092耐水圧試験値(低水圧試験−静水圧法)で測定した。
柔らかさ:評価試験官が実際にナプキンを装着し、装着時の違和感の有無、またその程度を官能評価した。
染み出し:バックシート上に目付量300(g/m2)のパルプをのせ、1.0(cc)の人工血液をパルプに吸収させた後、5(g/cm2)の荷重をパルプにかけ、3時間後バックシート側からの染み出しを目視にて確認した。
試験に供した不織布を用いたバックシートの目付量、耐水圧、柔らかさ及び染み出しの結果を表4に示した。
Figure 0004533653
評価方法は下記の通りである。
柔らかさの評価は、◎:非常に良い、○:良い、×:悪い、の三段階で行い、その結果を表4に示した。
染み出しについての評価は、○:染み出しなし、×:染み出しあり、の二段階で行い、その結果を表4に示した。
上記した試験方法により試験した結果により、耐水圧が70(mm)を下回ると漏れが生じることが分かる。また、目付量が200(g/m2)を上回ると柔らかさを失うことが分かる。
従って、バックシート40の耐水圧は70(mm)以上であって、目付量は200(g/m2)以下であることが好ましく、より好ましくは目付量が30(g/m2)以上60(g/m2)以下である。
この実施形態5にかかるナプキン800においては、実施形態3と同様の効果が得られるのみならず、バックシート40を不織布のみで構成し、単層構造とすることが可能であるため、バックシートを薄くし、柔らかさを備えることが出来る。
尚、補強用フィルム層14の全面に接着剤を塗布してズレ止め部806とすることなく、ズレ止め部を形成する方法として、実施形態4及び実施形態4の変形例1、2に挙げたような塗布方法としても構わない。
本願発明の吸収性物品を適用した実施形態1の生理用ナプキンの平面図である。 図1のA−A´線での断面図である。 図1の生理用ナプキンの底面図である。 本願発明の吸収性物品を適用した実施形態2の生理用ナプキンの平面図である。 実施形態2における変形例1の生理用ナプキンの底面図である。 実施形態2における変形例2の生理用ナプキンの底面図である。 本願発明の吸収性物品を適用した実施形態3の生理用ナプキンの平面図である。 図7のB−B´線での断面図である。 図7の生理用ナプキンの底面図である。 本願発明の吸収性物品を適用した実施形態4の生理用ナプキンの底面図である。 図10のC−C´線での断面図である。 図10の生理用ナプキンの底面図である。 実施形態4における変形例1の生理用ナプキンの底面図である。 実施形態4における変形例2の生理用ナプキンの底面図である。 本願発明の吸収性物品を適用した実施形態5の生理用ナプキンの平面図である。 図15のD−D´線での断面図である。 図15の生理用ナプキンの底面図である。
符号の説明
1、100、200、300、400、500、600、700、800 生理用ナプキン
2 トップシート
3、30、40 バックシート
3A、30A 不織布層
3B、30B フィルム層
4 吸収体
5 サイドシート
6、106、206、306、406、506、606、706、806 ズレ止め部
7、107、207、307 露出部
8 係止片
9、10、12、13、14 補強用フィルム層

Claims (3)

  1. 人体に当接する面に位置するトップシートと、前記トップシートと反対側の面であって、下着に当接する面に位置するバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に介装される吸収体と、前記バックシートの下着当接面に設けられ、接着剤が塗布されたズレ止め部と、を備える吸収性物品において、
    前記バックシートは、下着側に位置する不織布層と、前記不織布層に接着され、前記吸収体側に位置するフィルム層の二層からなり、
    前記ズレ止め部は、前記不織布層より前記フィルム層が露出した露出部に形成され、
    前記露出部は、前記不織布層が刳り貫かれて形成され、
    前記ズレ止め部が形成される前記露出部の全面に接着剤が塗布され、
    前記フィルム層の目付量が、15〜25g/m 2 であり、
    前記フィルム層と前記不織布層の合計目付量が、40g/m 2 以下であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記フィルム層の引張強度は、少なくとも前記ズレ止め部の接着剤と下着との剥離強度以上であることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記フィルム層の引張強度が、長手方向において4.0(N/25mm)以上であって、前記ズレ止め部の接着剤と下着との剥離強度が、4.0(N/25mm)よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の吸収性物品。
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