JPH07124198A - 生理用ナプキン - Google Patents
生理用ナプキンInfo
- Publication number
- JPH07124198A JPH07124198A JP5275314A JP27531493A JPH07124198A JP H07124198 A JPH07124198 A JP H07124198A JP 5275314 A JP5275314 A JP 5275314A JP 27531493 A JP27531493 A JP 27531493A JP H07124198 A JPH07124198 A JP H07124198A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sanitary napkin
- adhesive
- adhesive layer
- physiological napkin
- back sheet
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生理用ナプキンを３つ折り等して包装材で個
装した場合にも、剥離紙を設ける必要がなく且つ生理用
ナプキンのバックシートの全面に粘着層を設けることが
でき、使用時におけるショーツに対するズレ止め性に優
れた生理用ナプキンを提供すること。 【構成】 液不透過性のバックシート、吸収体及び液透
過性のトップシートからなり、該バックーシートに粘着
層が設けられている生理用ナプキンにおいて、上記粘着
層は、表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍ以下であり且つ
粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍ以上である粘
着剤からなることを特徴とする生理用ナプキンの包装構
造。
装した場合にも、剥離紙を設ける必要がなく且つ生理用
ナプキンのバックシートの全面に粘着層を設けることが
でき、使用時におけるショーツに対するズレ止め性に優
れた生理用ナプキンを提供すること。 【構成】 液不透過性のバックシート、吸収体及び液透
過性のトップシートからなり、該バックーシートに粘着
層が設けられている生理用ナプキンにおいて、上記粘着
層は、表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍ以下であり且つ
粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍ以上である粘
着剤からなることを特徴とする生理用ナプキンの包装構
造。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、使用時におけるショー
ツに対するズレ止め性に優れた生理用ナプキンに関す
る。
ツに対するズレ止め性に優れた生理用ナプキンに関す
る。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生理用
ナプキンは、通常、液不透過性のバックシート、吸収体
及び液透過性のトップシートからなり、該バックーシー
トに、該ナプキンの使用中におけるズレを防止するため
の粘着層が設けられており、通常、該粘着層は、ショー
ツに対するズレ止め性の観点からバックシートの全面に
設けられている。
ナプキンは、通常、液不透過性のバックシート、吸収体
及び液透過性のトップシートからなり、該バックーシー
トに、該ナプキンの使用中におけるズレを防止するため
の粘着層が設けられており、通常、該粘着層は、ショー
ツに対するズレ止め性の観点からバックシートの全面に
設けられている。
【０００３】そして、該生理用ナプキンの保存時（使用
時）においては、通常、３つ折り等して包装材により個
装され、コンパクトな個装体として保存されており、こ
の際、上記粘着層を保護するために、剥離紙が粘着され
ている。しかし、生理用ナプキンの使用に際しては、該
剥離紙を剥離・廃棄する必要があるため、剥離紙の廃棄
処分が厄介であり、また、便器に廃棄した場合には便器
を詰まらせるという問題がある。
時）においては、通常、３つ折り等して包装材により個
装され、コンパクトな個装体として保存されており、こ
の際、上記粘着層を保護するために、剥離紙が粘着され
ている。しかし、生理用ナプキンの使用に際しては、該
剥離紙を剥離・廃棄する必要があるため、剥離紙の廃棄
処分が厄介であり、また、便器に廃棄した場合には便器
を詰まらせるという問題がある。
【０００４】そこで、包装材の内表面における上記生理
用ナプキンの粘着層と当接する部分に剥離処理部を有す
る包装材や、内表面に剥離紙が固定された包装材によ
り、剥離紙を廃棄する必要なくす提案もなされている
が、これらの提案においては、上述の如き個装体とした
場合に生理用ナプキンの全面に粘着層を設けると、該粘
着層とトップシートとが当接する部分が生じ、使用時に
おける剥離が困難となり、また剥離させた後にもトップ
シートがべたつく等の問題があるため、折りたたんだ際
にトップシートに当接する部分には粘着層を設けること
ができず、十分なズレ止め効果が得られないという問題
がある。
用ナプキンの粘着層と当接する部分に剥離処理部を有す
る包装材や、内表面に剥離紙が固定された包装材によ
り、剥離紙を廃棄する必要なくす提案もなされている
が、これらの提案においては、上述の如き個装体とした
場合に生理用ナプキンの全面に粘着層を設けると、該粘
着層とトップシートとが当接する部分が生じ、使用時に
おける剥離が困難となり、また剥離させた後にもトップ
シートがべたつく等の問題があるため、折りたたんだ際
にトップシートに当接する部分には粘着層を設けること
ができず、十分なズレ止め効果が得られないという問題
がある。
【０００５】従って、本発明の目的は、生理用ナプキン
を３つ折り等して包装材で個装した場合にも、剥離紙を
設ける必要がなく且つ生理用ナプキンのバックシートの
全面に粘着層を設けることができ、使用時におけるショ
ーツに対するズレ止め性に優れた生理用ナプキンを提供
することにある。
を３つ折り等して包装材で個装した場合にも、剥離紙を
設ける必要がなく且つ生理用ナプキンのバックシートの
全面に粘着層を設けることができ、使用時におけるショ
ーツに対するズレ止め性に優れた生理用ナプキンを提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の物性を有す
る粘着剤により粘着層を形成することにより、上記目的
を達成し得ることを見出し本発明を完成するに至った。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の物性を有す
る粘着剤により粘着層を形成することにより、上記目的
を達成し得ることを見出し本発明を完成するに至った。
【０００７】即ち、本発明は、液不透過性のバックシー
ト、吸収体及び液透過性のトップシートからなり、該バ
ックーシートに粘着層が設けられている生理用ナプキン
において、上記粘着層は、表面タック力が１５ｇ／２５
ｍｍ以下であり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５
０ｍｍ以上である粘着剤からなることを特徴とする生理
用ナプキンの包装構造を提供するものである。
ト、吸収体及び液透過性のトップシートからなり、該バ
ックーシートに粘着層が設けられている生理用ナプキン
において、上記粘着層は、表面タック力が１５ｇ／２５
ｍｍ以下であり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５
０ｍｍ以上である粘着剤からなることを特徴とする生理
用ナプキンの包装構造を提供するものである。
【作用】本発明の生理用ナプキンは、粘着層が特定の粘
着剤により形成されているので、生理用ナプキンの保存
時に３つ折り等することにより、上記粘着層がトップシ
ートに当接しても、容易に剥離させることができ且つ剥
離後にトップシートがべたつくことがない。
着剤により形成されているので、生理用ナプキンの保存
時に３つ折り等することにより、上記粘着層がトップシ
ートに当接しても、容易に剥離させることができ且つ剥
離後にトップシートがべたつくことがない。
【０００８】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明を更に詳
細に説明すると共に、実施例及び比較例により本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
細に説明すると共に、実施例及び比較例により本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【０００９】図１〜図５を参照して、本発明の生理用ナ
プキンの１例について説明する。図１は、本発明の生理
用ナプキンのバックシート側を示す斜視図である。図２
は、表面タック力の測定方法を示す概略図であり、図３
は、粘着力の測定方法を示す概略図である。また、図４
は、図１に示す生理用ナプキンを３つ折りにする態様を
示す概略斜視図である。図５は、図１における生理用ナ
プキンを３つ折りにし、包装材で包装した態様を示す斜
視図である。
プキンの１例について説明する。図１は、本発明の生理
用ナプキンのバックシート側を示す斜視図である。図２
は、表面タック力の測定方法を示す概略図であり、図３
は、粘着力の測定方法を示す概略図である。また、図４
は、図１に示す生理用ナプキンを３つ折りにする態様を
示す概略斜視図である。図５は、図１における生理用ナ
プキンを３つ折りにし、包装材で包装した態様を示す斜
視図である。
【００１０】図１に示す本発明の生理用ナプキン１は、
液不透過性のバックシート２、吸収体３及び液透過性の
トップシート４からなり、該バックーシート２に粘着層
５が設けられている。該生理用ナプキン１は、通常用い
られているトップシート、吸収体及びバックシートから
なる、通常の構造の生理用ナプキンである。
液不透過性のバックシート２、吸収体３及び液透過性の
トップシート４からなり、該バックーシート２に粘着層
５が設けられている。該生理用ナプキン１は、通常用い
られているトップシート、吸収体及びバックシートから
なる、通常の構造の生理用ナプキンである。
【００１１】而して、本発明の生理用ナプキンは、上記
粘着層５が、表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍ以下、好
ましくは１〜１０ｇ／２５ｍｍ、更に好ましくは１〜５
ｇ／２５ｍｍであり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×
１５０ｍｍ以上、好ましくは５００〜１０００ｇ／４０
ｍｍ×１５０ｍｍ以上、更に好ましくは８００〜１００
０ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍである粘着剤からなること
を特徴とする。上記表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍを
超えると、表面がベタつき、ズレ止め剤が肌やナプキン
の非粘着部に接着してしまうおそれがあり、上記粘着力
が３００ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍ未満であると、生理
用ナプキンのズレ止め剤としてのズレ止め力が得られな
い。
粘着層５が、表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍ以下、好
ましくは１〜１０ｇ／２５ｍｍ、更に好ましくは１〜５
ｇ／２５ｍｍであり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×
１５０ｍｍ以上、好ましくは５００〜１０００ｇ／４０
ｍｍ×１５０ｍｍ以上、更に好ましくは８００〜１００
０ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍである粘着剤からなること
を特徴とする。上記表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍを
超えると、表面がベタつき、ズレ止め剤が肌やナプキン
の非粘着部に接着してしまうおそれがあり、上記粘着力
が３００ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍ未満であると、生理
用ナプキンのズレ止め剤としてのズレ止め力が得られな
い。
【００１２】ここで、上記表面タック力は、下記試験方
法に示すループタック試験等により測定されるもので
ある。 〔試験方法〕 試験温度及び湿度；２０〜２３℃，６５％Ｒｈ 試験方法；図２（ａ）に示すように、厚さ２５μｍのポ
リエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルム（幅２５
ｍｍ，長さ１００ｍｍ）に粘着剤を厚さ５０μｍで塗布
し、粘着剤を塗布した面が表面となるように且つループ
上端と積層フィルムの縁端との距離Ｌ1 が１０ｍｍとな
るように、ループ２１を作成する。次いで、得られたル
ープ２１をステンレス板（ＳＵＳ３０４）２２の上方か
ら、移動速度３００ｍｍ／ｍｉｎで矢印方向に移動させ
て、図２（ｂ）に示すようにループ２１の上端とステン
レス板２２の表面との距離Ｌ2 が２０ｍｍになるまでル
ープ２１の表面をステンレス板２２に貼り合わせ、その
後直ちに、上記移動速度と同じ速度で矢印方向に引き剥
がし、その際に要した力をタック力とする。
法に示すループタック試験等により測定されるもので
ある。 〔試験方法〕 試験温度及び湿度；２０〜２３℃，６５％Ｒｈ 試験方法；図２（ａ）に示すように、厚さ２５μｍのポ
リエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルム（幅２５
ｍｍ，長さ１００ｍｍ）に粘着剤を厚さ５０μｍで塗布
し、粘着剤を塗布した面が表面となるように且つループ
上端と積層フィルムの縁端との距離Ｌ1 が１０ｍｍとな
るように、ループ２１を作成する。次いで、得られたル
ープ２１をステンレス板（ＳＵＳ３０４）２２の上方か
ら、移動速度３００ｍｍ／ｍｉｎで矢印方向に移動させ
て、図２（ｂ）に示すようにループ２１の上端とステン
レス板２２の表面との距離Ｌ2 が２０ｍｍになるまでル
ープ２１の表面をステンレス板２２に貼り合わせ、その
後直ちに、上記移動速度と同じ速度で矢印方向に引き剥
がし、その際に要した力をタック力とする。
【００１３】また、上記粘着力は、下記試験方法に示
す日衛連粘着力（通称；ＢＯＸ粘着力）試験等により測
定されるものである。 〔試験方法〕 試料の前処理；生理用ナプキンを平らに延ばし、３０〜
３１℃に温度調節した恒温器又は図３に示す粘着力試験
器３１内で、２時間以上静置したものを試料とする。 試験方法；図３に示す粘着力試験器３１のガラス板３２
上に、綿布片（ＪＩＳＬ０８０３ 染色堅ろう度試験用
白布３号、８０×２００ｍｍ）を張りつけ、予め温度を
３０〜３１℃に調節する。該綿布片上に、前処理した試
料３３を平らに置き、引張る側のタブを引張り用ひも３
４の付いた引張り用グリップで挟む。次いで、７５０ｇ
の張付け用重垂３５を上記試料のほぼ中央に乗せ、１分
後、引張り用重垂３５の重量を２２５ｇに代え、直ちに
引っ張り荷重３１ ２３０ｇを上記引張り用ひもにかけ
て引っ張る。１分以内にズレないときは、引っ張り荷重
３１を２５０ｇにかえて引っ張る。更に１分以内にズレ
ないときは、２０ｇづつ引っ張り荷重３１を増やして引
っ張り続けて、１分以内にズレた時の引張り荷重を求
め、これを粘着力とする。
す日衛連粘着力（通称；ＢＯＸ粘着力）試験等により測
定されるものである。 〔試験方法〕 試料の前処理；生理用ナプキンを平らに延ばし、３０〜
３１℃に温度調節した恒温器又は図３に示す粘着力試験
器３１内で、２時間以上静置したものを試料とする。 試験方法；図３に示す粘着力試験器３１のガラス板３２
上に、綿布片（ＪＩＳＬ０８０３ 染色堅ろう度試験用
白布３号、８０×２００ｍｍ）を張りつけ、予め温度を
３０〜３１℃に調節する。該綿布片上に、前処理した試
料３３を平らに置き、引張る側のタブを引張り用ひも３
４の付いた引張り用グリップで挟む。次いで、７５０ｇ
の張付け用重垂３５を上記試料のほぼ中央に乗せ、１分
後、引張り用重垂３５の重量を２２５ｇに代え、直ちに
引っ張り荷重３１ ２３０ｇを上記引張り用ひもにかけ
て引っ張る。１分以内にズレないときは、引っ張り荷重
３１を２５０ｇにかえて引っ張る。更に１分以内にズレ
ないときは、２０ｇづつ引っ張り荷重３１を増やして引
っ張り続けて、１分以内にズレた時の引張り荷重を求
め、これを粘着力とする。
【００１４】上記の表面タック力及び粘着力を有する粘
着剤としては、例えば、スチレン系ポリマー、粘着付与
剤及び軟化剤を主成分とするもの等が用いられる。
着剤としては、例えば、スチレン系ポリマー、粘着付与
剤及び軟化剤を主成分とするもの等が用いられる。
【００１５】上記スチレン系ポリマーとしては、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体（ＳＩＳ）、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（Ｓ
ＢＳ）、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共
重合体（ＳＥＰＳ）等のスチレン層とゴム層とを有する
ブロックポリマー等が挙げられる。これらのブロックポ
リマーは、スチレン部分の分子量が、好ましくは７００
０〜２００００、ゴム部分の分子量が、好ましくは３５
０００〜７００００のブロック共重合体である。
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−エチレン−ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体（ＳＥＢＳ）、スチレン
−イソプレン−スチレンブロック共重合体（ＳＩＳ）、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体（Ｓ
ＢＳ）、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共
重合体（ＳＥＰＳ）等のスチレン層とゴム層とを有する
ブロックポリマー等が挙げられる。これらのブロックポ
リマーは、スチレン部分の分子量が、好ましくは７００
０〜２００００、ゴム部分の分子量が、好ましくは３５
０００〜７００００のブロック共重合体である。
【００１６】また、上記粘着付与剤としては、軟化点が
８０℃以上で、分子量が４００〜２０００であるＣ5 系
石油樹脂、Ｃ9 系石油樹脂、Ｃ5 ／Ｃ9 系石油樹脂、α
ピネン、βピネン又はジペンテンの共重合体であるポリ
テルペン樹脂、ロジン系樹脂、若しくはこれらの水添物
等が挙げられる。上記軟化剤としては、軟化点が１０℃
以下で平均分子量が２００〜７００のパラフィンオイ
ル、プロセスオイル、各種可塑剤、ポリブテン、液状樹
脂等が挙げられる。
８０℃以上で、分子量が４００〜２０００であるＣ5 系
石油樹脂、Ｃ9 系石油樹脂、Ｃ5 ／Ｃ9 系石油樹脂、α
ピネン、βピネン又はジペンテンの共重合体であるポリ
テルペン樹脂、ロジン系樹脂、若しくはこれらの水添物
等が挙げられる。上記軟化剤としては、軟化点が１０℃
以下で平均分子量が２００〜７００のパラフィンオイ
ル、プロセスオイル、各種可塑剤、ポリブテン、液状樹
脂等が挙げられる。
【００１７】上記粘着剤としては、特に下記組成のもの
が好ましい。 スチレン系ブロックポリマー １０〜２０重量部、 粘着付与剤 ６５〜８０重量部、 軟化剤 １０〜２０重量部
が好ましい。 スチレン系ブロックポリマー １０〜２０重量部、 粘着付与剤 ６５〜８０重量部、 軟化剤 １０〜２０重量部
【００１８】また、上記粘着剤には、必要に応じて、酸
化チタン等の着色剤、芳香族アミン誘導体、フェノール
誘導体等の酸化防止剤、サリチル酸エステル、ベンゾフ
ェノン、ベンゾトリアゾール、アクリロニトリル系等の
紫外線吸収剤等を添加してもよい。
化チタン等の着色剤、芳香族アミン誘導体、フェノール
誘導体等の酸化防止剤、サリチル酸エステル、ベンゾフ
ェノン、ベンゾトリアゾール、アクリロニトリル系等の
紫外線吸収剤等を添加してもよい。
【００１９】上記粘着剤により、上記粘着層５を形成す
るには、上記バックシート２上に直接上記粘着剤を塗布
するか、あるいは上記粘着剤を剥離処理したフィルムに
塗布した後、上記バックシート２上に転写する等して形
成することができる。
るには、上記バックシート２上に直接上記粘着剤を塗布
するか、あるいは上記粘着剤を剥離処理したフィルムに
塗布した後、上記バックシート２上に転写する等して形
成することができる。
【００２０】次いで、図４及び図５を参照して、本発明
の生理用ナプキンの保存時における態様について説明す
る。本発明の生理用ナプキンの保存時においては、図４
に示すように、先ず、生理用ナプキンの長手方向を前方
部７、中央部８及び後方部９に略３等分する２つの折曲
部６において、該後方部７、該前方部８の順序で、該中
央部９のトップシート４側に３つ折にする。ここで、上
記前方部１３は、生理用ナプキンの使用時において、使
用者の前面方向に位置する部位である。
の生理用ナプキンの保存時における態様について説明す
る。本発明の生理用ナプキンの保存時においては、図４
に示すように、先ず、生理用ナプキンの長手方向を前方
部７、中央部８及び後方部９に略３等分する２つの折曲
部６において、該後方部７、該前方部８の順序で、該中
央部９のトップシート４側に３つ折にする。ここで、上
記前方部１３は、生理用ナプキンの使用時において、使
用者の前面方向に位置する部位である。
【００２１】更に、図５に示すように、３つ折りにした
生理用ナプキン１を、その粘着層５が上記剥離層と当接
するように上記包装材１０上に載置し、該包装材１０の
両側縁をヒートシールする等して止着して、包装材１０
で個装することにより、個装体として保存される。
生理用ナプキン１を、その粘着層５が上記剥離層と当接
するように上記包装材１０上に載置し、該包装材１０の
両側縁をヒートシールする等して止着して、包装材１０
で個装することにより、個装体として保存される。
【００２２】この際、上記後方部９に設けられた粘着層
５は、上記前方部７のトップシート４に当接するが、該
粘着層５は上述の粘着剤からなるので、使用時において
生理用ナプキンを取り出した際には、容易に剥離させる
ことができ、また剥離させた後に上記前方部７のトップ
シート４がべたつくことがない。また、使用時において
は、ショーツに対して十分なズレ防止性を発揮する。
５は、上記前方部７のトップシート４に当接するが、該
粘着層５は上述の粘着剤からなるので、使用時において
生理用ナプキンを取り出した際には、容易に剥離させる
ことができ、また剥離させた後に上記前方部７のトップ
シート４がべたつくことがない。また、使用時において
は、ショーツに対して十分なズレ防止性を発揮する。
【００２３】ここで、上記包装材１０としては、その内
表面に、剥離層（図示せず）が設けられているのが好ま
しく、また、上記包装材１０を構成する材料としては、
厚さ５〜２０μｍのポリオレフィンフィルムが好ましく
用いられる。
表面に、剥離層（図示せず）が設けられているのが好ま
しく、また、上記包装材１０を構成する材料としては、
厚さ５〜２０μｍのポリオレフィンフィルムが好ましく
用いられる。
【００２４】上記剥離層は、剥離処理剤を塗布するか、
または剥離テープを貼付する等して形成することができ
る。上記剥離処理剤及び上記剥離テープの剥離剤成分と
しては、シリコーン系、フッ素系、イソシアネート系等
のものが好ましい。特に上記剥離剤成分としては、シリ
コーン樹脂系のものを用いるのが好ましい。
または剥離テープを貼付する等して形成することができ
る。上記剥離処理剤及び上記剥離テープの剥離剤成分と
しては、シリコーン系、フッ素系、イソシアネート系等
のものが好ましい。特に上記剥離剤成分としては、シリ
コーン樹脂系のものを用いるのが好ましい。
【００２５】尚、本発明の生理用ナプキンは、上述した
例に限定されるものではなく、上記の粘着層を、上述し
た長方形状のものではなく、生理用ナプキンの長手方向
と平行に、線状、スパイラル状又はドット状等の形状の
ものを複数配設して形成することもできる。また、生理
用ナプキンをフラップ付きのものとすることもできる。
例に限定されるものではなく、上記の粘着層を、上述し
た長方形状のものではなく、生理用ナプキンの長手方向
と平行に、線状、スパイラル状又はドット状等の形状の
ものを複数配設して形成することもできる。また、生理
用ナプキンをフラップ付きのものとすることもできる。
【００２６】〔実施例１〕スチレン−ブタジエン共重合
体１５重量部、水添石油樹脂７０重量部及びパラフィン
オイル１５重量部を混合して粘着剤を得た。得られた粘
着剤の表面タック力及び粘着力を、上記試験方法及び
により測定したところ、表面タック力は、１０ｇ／２
５ｍｍ以下であり、粘着力は、８００ｇ／４０ｍｍ×１
５０ｍｍ以上であった。得られた粘着剤を用いて粘着層
を形成し、図１に示す生理用ナプキンを作成した。ま
た、得られた生理用ナプキンを用いて図５に示す包装構
造を作成した。上記生理用ナプキンは包装構造からスム
ーズに取り出すことができ、また、粘着層とトップシー
トが当接している部分もスムーズに剥離させることがで
き、また、剥離させた後のトップシートにベタツキが残
ることもなかった。
体１５重量部、水添石油樹脂７０重量部及びパラフィン
オイル１５重量部を混合して粘着剤を得た。得られた粘
着剤の表面タック力及び粘着力を、上記試験方法及び
により測定したところ、表面タック力は、１０ｇ／２
５ｍｍ以下であり、粘着力は、８００ｇ／４０ｍｍ×１
５０ｍｍ以上であった。得られた粘着剤を用いて粘着層
を形成し、図１に示す生理用ナプキンを作成した。ま
た、得られた生理用ナプキンを用いて図５に示す包装構
造を作成した。上記生理用ナプキンは包装構造からスム
ーズに取り出すことができ、また、粘着層とトップシー
トが当接している部分もスムーズに剥離させることがで
き、また、剥離させた後のトップシートにベタツキが残
ることもなかった。
【００２７】〔比較例１〕スチレン−ブタジエン共重合
体１５．５重量部、水添石油樹脂５８重量部及びパラフ
ィンオイル２６．５重量部を混合して粘着剤を得た。得
られた粘着剤の表面タック力及び粘着力を、上記試験方
法及びにより測定したところ、表面タック力は、２
０００ｇ／２５ｍｍ以上であり、粘着力は、５００ｇ／
４０ｍｍ×１５０ｍｍ以上であった。得られた粘着剤を
用いて粘着層を形成し、図１に示す生理用ナプキンを作
成した。また、得られた生理用ナプキンを用いて図５に
示す包装構造を作成した。上記生理用ナプキンは包装構
造からスムーズに取り出すことができたが、粘着層とト
ップシートが当接している部分はスムーズに剥離させる
ことができず、また、剥離させた後のトップシートにベ
タツキが残った。
体１５．５重量部、水添石油樹脂５８重量部及びパラフ
ィンオイル２６．５重量部を混合して粘着剤を得た。得
られた粘着剤の表面タック力及び粘着力を、上記試験方
法及びにより測定したところ、表面タック力は、２
０００ｇ／２５ｍｍ以上であり、粘着力は、５００ｇ／
４０ｍｍ×１５０ｍｍ以上であった。得られた粘着剤を
用いて粘着層を形成し、図１に示す生理用ナプキンを作
成した。また、得られた生理用ナプキンを用いて図５に
示す包装構造を作成した。上記生理用ナプキンは包装構
造からスムーズに取り出すことができたが、粘着層とト
ップシートが当接している部分はスムーズに剥離させる
ことができず、また、剥離させた後のトップシートにベ
タツキが残った。
【００２８】
【発明の効果】本発明の生理用ナプキンは、生理用ナプ
キンを３つ折り等して包装材で個装した場合にも、剥離
紙を設ける必要がなく且つ生理用ナプキンのバックシー
トの全面に粘着層を設けることができ、使用時における
ショーツに対するズレ止め性に優れたものである。
キンを３つ折り等して包装材で個装した場合にも、剥離
紙を設ける必要がなく且つ生理用ナプキンのバックシー
トの全面に粘着層を設けることができ、使用時における
ショーツに対するズレ止め性に優れたものである。
【図１】図１は、本発明の生理用ナプキンのバックシー
ト側を示す斜視図である。
ト側を示す斜視図である。
【図２】図２は、表面タック力の測定方法を示す概略図
である。
である。
【図３】図３は、粘着力の測定方法を示す概略図であ
る。
る。
【図４】図４は、図１に示す生理用ナプキンを３つ折り
にする態様を示す概略斜視図である。
にする態様を示す概略斜視図である。
【図５】図５は、図１における生理用ナプキンを３つ折
りにし、包装材で包装した態様を示す斜視図である。
りにし、包装材で包装した態様を示す斜視図である。
１ 生理用ナプキン ２ バックシート ３ 吸収体 ４ トップシート ５ 粘着層 ６ 折曲部 ７ 前方部 ８ 中央部 ９ 後方部 １０ 包装袋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年１２月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項１
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】即ち、本発明は、液不透過性のバックシー
ト、吸収体及び液透過性のトップシートからなり、該バ
ックーシートに粘着層が設けられている生理用ナプキン
において、上記粘着層は、表面タック力が１５ｇ／２５
ｍｍ以下であり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５
０ｍｍ以上である粘着剤からなることを特徴とする生理
用ナプキンを提供するものである。
ト、吸収体及び液透過性のトップシートからなり、該バ
ックーシートに粘着層が設けられている生理用ナプキン
において、上記粘着層は、表面タック力が１５ｇ／２５
ｍｍ以下であり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５
０ｍｍ以上である粘着剤からなることを特徴とする生理
用ナプキンを提供するものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 液不透過性のバックシート、吸収体及び
液透過性のトップシートからなり、該バックーシートに
粘着層が設けられている生理用ナプキンにおいて、 上記粘着層は、表面タック力が１５ｇ／２５ｍｍ以下で
あり且つ粘着力が３００ｇ／４０ｍｍ×１５０ｍｍ以上
である粘着剤からなることを特徴とする生理用ナプキン
の包装構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5275314A JPH07124198A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 生理用ナプキン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5275314A JPH07124198A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 生理用ナプキン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124198A true JPH07124198A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17553724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5275314A Pending JPH07124198A (ja) | 1993-11-04 | 1993-11-04 | 生理用ナプキン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07124198A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008011932A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
| JP2008055003A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
| WO2020184048A1 (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 折り畳まれた吸収性物品および吸収性物品個包装体 |
-
1993
- 1993-11-04 JP JP5275314A patent/JPH07124198A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008011932A (ja) * | 2006-07-03 | 2008-01-24 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
| JP2008055003A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Daio Paper Corp | 吸収性物品 |
| WO2020184048A1 (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 折り畳まれた吸収性物品および吸収性物品個包装体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040420 |