JP4961892B2 - 回転シートのロック解除機構 - Google Patents

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Description

本発明は、産業車両に用いられる回転シートのロック解除機構に関するものである。
運転席等で用いられるシートの回転機構として、例えば、特許文献1に開示されているようなものが一般に知られている。この種のシートの回転機構は、シート下部に固定される部材と、シートの据付け場所(基部)に固定される部材(ベース部材)とを有しており、シート下部の部材は、ベース部材に対して回転可能となるように支持されている。このような構成により、基部に対して回転が可能な回転シートが得られる。
また、通常、このような回転シートには、運転時などにおいて回転不可能なロック状態にするためのロック機構が設けられる(特許文献2参照)。このようなロック機構は、例えば、回転シートが据え付けられた基部上で且つ回転シートの近傍に設けられたレバーにワイヤで連結されており、運転者(作業者)がこのレバーを操作することで、ロック状態が解除されて回転シートが回転可能となる。すなわち、このようなレバーが、回転シートのロック解除機構として機能する。
特開平5−18961号公報 実開昭59−105527号公報
上記のようなロック解除機構が設けられた回転シートを産業車両に設置して用いる場合に、通常の使用時においては、回転シートを正面に向けて固定する。これは、車両の操作に必要な操作機器及び計器類が正面に設置されているからである。一方で、例えば、車両の後退時等においては、回転シートを回転させて、正面方向とは別の所定の方向に向けた状態で固定するのが望ましい場合が想定される。その場合には、まず基部上のレバーを操作してロック状態を解除し、その次に回転シートを回転させる、という二段階の動作が必要になり、その回転動作に時間がかかる。加えて、上記の回転シートを回転させる際には、運転者が足を基部に押し付け、主にその脚力を使って回転シートを回転させるが、回転シート及び運転者の重量に逆らっての回転動作であるために大きな脚力を要し、回転シートを容易に回転させることができない。
そこで、本発明の目的は、回転シートを迅速且つ容易に回転させることができるロック解除機構を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記の目的を達成するために、本発明の回転シートのロック解除機構は、産業車両に用いられる回転シートのロック解除機構であって、前記産業車両の基部に回転可能に設置された回転シートと、前記回転シートを前記基部に対して回転不可能なロック状態にするロック機構と、前記産業車両の少なくともピラー若しくはヘッドガードに取り付けられてグリップ部とロック解除レバーとを有し、前記回転シートに着座した作業者が手で把持することが可能で且つ前記ロック状態の解除が可能なグリップ操作部と、を有し、前記回転シートは、前記グリップ操作部を把持している手の腕力による回転操作が可能であり、前記グリップ部は、前記ピラー又は前記ヘッドガードに支持されており、前記ロック解除レバーは、前記ピラー又は前記ヘッドガードと前記グリップ部との間において、前記グリップ部に取り付けられている。
この構成によると、回転シートに着座した作業者が、グリップ操作部において回転シートのロック状態を解除し、且つ、回転操作のためにグリップ操作部を把持することができる。そのため、回転シートを回転させて、所定の方向に向けた状態で固定したい場合に、ロック状態の解除と回転シートの回転とが一回の動作で可能となり、且つ、グリップ操作部を把持している手の腕力により、回転シートを楽に回転させることができる。そのため、回転シートを迅速且つ容易に回転させることができる。また、グリップ操作部が安定した位置に固定されることで、回転シートをより容易に回転させることができる。また、ロック解除レバーが、ピラー又はヘッドガードとグリップ部との間において、グリップ部に取り付けられることで、ロック解除操作がし易くなるので、回転シートをより迅速に回転させることができる。
前記グリップ操作部は、右後方ピラーに取り付けられていてもよい。これによると、グリップ操作部が、安定した位置に固定され、且つ、作業者が右を向く方向へ回転シートを回転させたいときに把持し易い位置にあるために、後退時などに、回転シートを迅速且つ容易に回転させることができる。
前記ロック機構と前記グリップ操作部とはワイヤで連結されていてもよい。これいによると、簡単な構成により、回転シートを迅速且つ容易に回転させることができる。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る回転シート及び回転シートのロック解除機構について説明する。図1は、本実施形態に係る回転シートのロック解除機構を適用した産業用車両(フォークリフトなど)の運転座席エリアの斜視図である。
図1に示すように、運転座席エリア100は、回転シート110と、回転シート110の設置される基部100Bと、ピラー110A、110C、120A、及び120Cと、ヘッドガード130とを含んで構成されている。また、回転シート110のロック機構1は、回転シート110の下部に固定設置されたプレート部材20と、プレート部材20に対して取り付けられたストッパ部材(後述)と、基部100Bに固定設置されたベース部材30と、ベース部材30に対してプレート部材20を回転自在に支持する回転軸50とを有している。回転シート110は、この産業用車両の運転者(作業者)が着座するためのもので、回転軸50を支点として基部100Bに対して回転可能となっている。また、回転シート110の前方には、車両の操作に必要な操作機器及び計器類が設置されている(図略)。なお、以下の説明における前後左右方向は、回転シート110に着座する運転者を基準とした前後左右方向を示している。
また、運転座席エリア100において、回転シートのロック解除機構2は、回転シート110と、ロック機構1と、回転シート110に着座した運転者が手で把持することが可能で且つロック状態の解除が可能なグリップ操作部270とを有して構成されている。ここで、グリップ操作部270は右後方ピラー110Cに取り付けられており、ロック機構1のプレート部材20とグリップ部270とは、ワイヤ80で連結されている。また、ワイヤ80は、ピラー110Cの内部を通って、ロック機構1に連結されている。
図2は、本実施形態に係る回転シート110の回転状態を示す上面図であり、図1のA−A’矢視図に相当する。図2(a)に示すように、回転シート110は、通常の運転時には、運転操作ができるように正面に向けて固定されている。また、例えば車両の後退時においては、回転シート110を回転させて、正面よりも右に向けて固定する(図2(b)参照)。これは、運転に必要なペダル類などの操作機器との位置関係により、直接後方を視認しながら前方の操作機器を操作するのに都合が良いからである。また、降車時には、回転シート110を回転させて、正面よりも左に向けて固定する(図2(c)参照)。そして、ロック機構1により、回転シート110が回転可能なアンロック状態と、回転不可能なロック状態とを切り替えることが可能となっている。また、ロック機構1によるロック状態の解除は、グリップ操作部270を用いて、プレート部材20に取り付けられた揺動レバー40を遠隔操作して行なう。以下、図3乃至図6を用いつつ、ロック機構1の詳細について説明する。
(ベース部材)
まず、図3を用いてベース部材30について説明する。ベース部材30は、上記のように車両の基部100Bに固定されているもので、金属板の打ち抜き及び折り曲げ加工による形成された板状部材である。ベース部材30の両側付近(図3の左右)には、当接部34a、34bが形成されている。また、当接部34a、34bには、ボルト等を用いて、ベース部材30を車両の基部100Bに対して固定するための固定用孔30hが形成されている。当接部34a、34bの間には、当接部34a、34bの高さよりも僅かに高くなった水平部34cが形成され、水平部34cの上面は平坦面となっている。また、水平部34cの前方には、ベース部材30に対してプレート部材20を回転自在に支持する回転軸50が、水平面34cに対して垂直に設置されている。
また、水平部34cの上面には、回転軸50と同様の軸部材32a、32b、32cが垂直に設置されており、軸部材32aは前方であって当接部34a寄りに、軸部材32bは前方であって当接部34b寄りに、軸部材32cは後方部に配置されている。
また、ベース部材30の水平部34cには、プレート部材20の回転可能範囲を規定する案内溝31が形成されている。案内溝31は、プレート部材20の揺動レバー40(後述)に設けられたストッパ部材(後述)が挿入される溝孔である。案内溝31は、回転軸50の前方において回転軸50を中心とする円弧状に形成された溝であり、案内溝31の所定の位置には係止溝31a、31bが後方へ向けて形成されている。案内溝31は、プレート部材20の回転可能範囲を右へ25度、左へ17度の範囲で規定している。
係止溝31a、31bは、プレート部材20に取り付けられたストッパ部材が容易に進入可能となるように、その溝幅が案内溝31から離れるにつれて狭くなった楔状に形成されている。係止溝31bは、案内溝31の中間部から連続して形成された、正面位置用の溝であり、ストッパ部材が係止溝31bに係止されたときに、プレート部材20の回転が左右について0度となる正面位置に固定される。係止溝31aは、左回転位置用の溝であり、ストッパ部材が係止溝31aに係止されたときに、プレート部材20の回転が左方向へ約17度となる左回転位置に固定される。
(プレート部材)
次に、図4、図5を用いつつ、プレート部材20について説明する。プレート部材20は、回転軸50を介してベース部材30に回転可能に支持される板状部材である。図4に示すように、プレート部材20は、シート台座部24aと、シート台座部24aよりも一段低くなっている低面部24b、24cとを含んで構成されている。
シート台座部24aの上面には回転シート110が取り付けられ、低面部24bはプレート部材20の前方に、低面部24cは後方に形成されている。前方の低面部(以下、前方低面部とする)24bには、軸孔24h及び円弧状のガイド溝22a、22bが形成されており、それぞれには、ベース部材30の回転軸50及び左右の軸部材32a、32bが挿入される。また、後方の低面部(以下、後方低面部とする)24cには、円弧状のガイド溝22cが形成されており、ガイド溝22cには後方の軸部材32cが挿入される。
前方低面部24b及び後方低面部24cにおけるガイド溝22a〜22cは、回転軸50を中心とする円弧状に形成されており、各ガイド溝22a〜22cの長さは、プレート部材20の回転可能範囲を規定するベース部材30の案内溝31と対応する長さに設定されている。ベース部材30にプレート部材20が連結されている状態では、回転軸50、軸部材32a〜32cには抜け止め用のナット50a、33a〜33cがそれぞれ装着されている。また、前方低面部24bには、揺動レバー40がプレート部材20に取り付けられた状態で、揺動レバー40に設けられたストッパ部材41が挿入されるストッパ支持溝21が形成され(図5参照)、ストッパ支持溝21から離れた位置には、揺動レバー40をプレート部材20に対して揺動可能に支持する揺動軸25が配置されている(図5参照)。
ストッパ支持溝21は、揺動レバー40の揺動範囲を規定するものであり、ストッパ部材41が、案内溝31から係止溝31a、31bへ(係止溝31a、31bから案内溝31へ)移動できるようになっている。これにより、プレート部材20に対するストッパ部材41の移動が、係止溝31a、31bへ係止される方向(以下、係止方向とする)及びその反対方向に規定される。また、ストッパ支持溝21の幅は、案内溝31を基準とした係止溝31a、31b側(すなわち後方側)の先端に向かって狭くなっている(図8の拡大図参照)。また、前方低面部24bの上面であってストッパ支持溝21の周囲には、ストッパ支持溝25に対応した形状の孔部を有する補強板27が取り付けられており、これにより、ストッパ部材41によるストッパ支持溝21の変形が防止される。
次に、図5、図6を用いて、ベース部材30、プレート部材20を含めて組み立てられた状態のロック機構1について説明する。
(揺動レバー)
揺動レバー40のレバー本体45の中間部には、揺動軸25が挿通される軸孔40hが形成されており、揺動レバー40は、揺動軸25によりプレート部材20に揺動可能に取り付けられている。揺動レバー40において、揺動軸25に挿通されたレバー本体45の一方の端部は、プレート部材20の右側へ延出しており、その先端部には、ワイヤ接続部45hが形成されており、ワイヤ接続部45hにワイヤ80が接続されている。また、レバー本体45の他方の端部はストッパ支持溝21の上に重なるように配置され、この他方の端部にはストッパ支持溝21に挿入されるストッパ部材41が設けられている。ストッパ部材41は、プレート部材20のストッパ支持溝21を貫通し、図5に示すように、ベース部材30の案内溝31(又は係止溝31a、31b)に挿入されている。また、ストッパ部材41の移動に係る中心軸方向は揺動レバー40の揺動方向とほぼ一致している。
ストッパ部材41の幅は、係止溝31a、31bの形状と対応するように、案内溝31を基準とした係止溝31a、31b側(すなわち後方側)の先端に向かって狭くなっている(図8参照)。
そして、グリップ操作部270を用いて、グリップ操作部270とワイヤ80で連結された揺動レバー40を遠隔操作することにより、後述するように、ストッパ部材41を係止溝31a、31bに係止させたり、案内溝31へ移動させたりすることで、回転シート110のロック状態とアンロック状態とを切り替えることができる。そして、回転シート110のアンロック状態において、回転シート110に着座した運転者の、グリップ部270を把持している手の腕力によって、回転シート110を回転させることができる。このとき、プレート部材20に取り付けられたストッパ部材41が、案内溝31に沿って移動する。
また、レバー45の他方の端部には、揺動レバー40を付勢する弾性部材であるコイルばね43が設けられている。コイルばね43は、ストッパ部材41が、ストッパ部材41が係止溝31a、31bに係止される方向(以下、係止方向とする)に常に付勢されるように、揺動レバー40を付勢している。また、軸孔40hは、長孔形状を有しており、この軸孔40hの長手方向は、案内溝31に沿った案内方向とほぼ一致している。そのため、揺動レバー40を、コイルばね43による付勢力に抗して揺動させることができ、さらに、ストッパ部材41を、係止溝31a、31bから案内溝31へ移動させるときには、軸孔40hにおける隙間分に相当する揺動レバー40の移動を可能としている。また、軸孔40hを長孔とすることにより、揺動レバー40を操作して、案内溝31と係止溝31a、31bとの間でストッパ部材41を移動させる際に、ストッパ部材41の係止及び離脱の円滑な切替が可能となる。
(グリップ操作部)
次に、グリップ操作部270について、図7を用いて説明する。上記のように、グリップ操作部270は、右後方ピラー110Cに取り付けられている。本実施形態では、グリップ操作部270は、右後方ピラー110Cと別体として設けられているが、右後方ピラー110Cと一体形成されていてもよい。また、グリップ操作部270の高さ方向位置は、着座した運転者の肩の高さ程度になるように設定されている。また、グリップ操作部270は、手で把持するためのグリップ部271と、ワイヤ80と連結したロック解除レバー272とを有して構成されている。
グリップ部271は、右後方ピラー110Cにより、上下方向の二箇所において支持される構造を有し、運転者が把持し易いように、右後方ピラー110Cの、回転シート110に面した側に、ネジ271B(上下二箇所)を用いて取り付けられている。ロック解除レバー272はグリップ部271に取り付けられており、運転者の把持動作により、根元の軸を回転軸として揺動する(図の破線部参照)。また、ロック解除レバー272は、右後方ピラー110Cと、グリップ部271との間に位置している。
グリップ部271及びロック解除レバー272を把持しつつ、運転者がロック解除レバー272を手前に引くと(図の破線部参照)、図5のワイヤ80が図の下方に引っ張られ、揺動レバー40が揺動軸25を中心として揺動する。そして、ロック機構1においてストッパ部材41の係止溝31a又は31bへの係止が解除されて、ストッパ部材41は案内溝31へ移動する。すなわち、回転シート110のロック状態が解除されて、アンロック状態となる。
揺動レバー40は、コイルばね43により、ストッパ部材41が係止溝31a、31bへ係止される方向へ付勢されている。加えて、ロック解除レバー272もまた、図示しない弾性部材により、運転者から見て後方ピラー110C側へ付勢されている。そのため、ロック解除レバー272の操作を緩めると、ロック解除レバー272は運転者にとって奥側へ移動した状態となり(図の実線部位置に相当)、且つ、ロック機構1においても、(ストッパ部材41が案内溝31において係止溝31a、31bの位置にあるときには)ストッパ部材41が案内溝31から係止溝31a、31b側へ移動したロック状態となる。以上のように、ロック解除レバー272を操作することで、回転シート110のロック状態とアンロック状態とを切り替えることが可能となっている。
(回転シート及びロック機構の動作)
次に、本実施形態に係る回転シート110の動作について説明する。まず、回転シート110が正面を向いた通常の運転時の状態であるとする(図2(a)の状態)。このとき、ストッパ部材41が係止溝31bに係止されているため(図8(a)参照)、プレート部材20の回転方向への動きが抑制され、ベース部材30に対してプレート部材20は回転できないロック状態になっている。さらに、コイルばね43の弾性力が、ストッパ部材41を常に係止溝31bへ係止させる方向に付勢する。従って、揺動レバー40が操作されない状態では、係止溝31aに対するストッパ部材41の係止が維持される。また、ここで、揺動軸26に対して揺動レバー40が軸孔40hにおける隙間に相当する分の移動が可能である。また、ストッパ部材41及び係止溝31bの形状が、係止溝31b側の先端に向けて幅狭になった楔状であるために、案内溝31に沿って移動してきたストッパ部材41が係止溝31bに進入し易い。
次に、回転シート110を回転して向きを変える場合の動作について説明する。例えば、産業車両の後退時においては、回転シート110の向きを左へ回転させて、運転者の体が正面よりも右を向くようにすることで(図2(b)の状態)、後方の視認が容易になり都合がよい。回転シート110を回転させるには、まず、係止溝31bに対するストッパ部材41の係止を解除する必要があるので、係止溝31bに位置するストッパ部材41を、案内溝31方向へ移動させるように、揺動レバー40を操作する。本実施形態においては、運転者がまず、グリップ操作部270のグリップ部271を把持し、そして(同時に)、グリップ操作部270のロック解除レバー272を手前に引く。この操作は、コイルばね43の付勢力に抗して行なわれる。この揺動レバー40の操作において、係止溝31bからストッパ部材41が離れるときに、揺動レバー40は揺動軸25を支点にしているので、ストッパ部材41は揺動軸25を中心とする円弧の軌跡を描く。
このようにして、ストッパ部材41が案内溝31に位置した状態(アンロック状態)で、運転者の、グリップ部271を把持している手の腕力により、回転シート110(プレート部材20)を左へ回転させて、運転者が右を向くようにすることができる。このように、回転シート110に着座した運転者が、グリップ操作部270において回転シート110のロック状態を解除し、且つ、回転操作のためにグリップ操作部270を把持することができる。このため、回転シート110を回転させて、所定の方向に向けた状態で固定したい場合に、ロック状態の解除と回転シート110の回転とが一回の動作で可能となり、且つ、グリップ操作部270を把持している手の腕力により、回転シート110を楽に回転させることができる。そのため、回転シートを迅速且つ容易に回転させることができる。
また、グリップ操作部270が右後方ピラー110Cに取り付けられている。そのため、グリップ操作部270が、安定した位置に固定され、且つ、運転者が右を向く方向へ回転シート110を回転させたいときに把持し易い位置にあるために、後退時などに、回転シート110を迅速且つ容易に回転させることができる。なお、本実施形態においては、運転者の腕力により回転シート110を回転させるとしているが、運転者の脚力などを補助的に使って回転させてもよい。
このように、回転シート110(プレート部材20)を左へ回転させた場合((図8(b)参照))、ストッパ部材41が左回転位置用の係止溝31aに達する((図8(c)参照))。このとき、ロック解除レバー272の把持の力を緩めると、コイルばね43の付勢力を受け、揺動レバー40は、ストッパ部材41が係止溝31aに係止される方向へ移動する((図8(d)参照))。この際、必要に応じて揺動軸25に対する揺動レバー40の移動を、ロック解除レバー272の操作により適宜行なうことにより、係止溝31aに対してストッパ部材41が係止され易くなる。
ストッパ部材41が係止溝31aに係止されると、図6に示すように、プレート部材20はベース部材30に対して左に回転した状態となり、ストッパ部材41は係止溝31aに係止される。この結果、回転シート110は正面方向に対して左に約17度回転した状態となる。この状態では、着座している運転者は正面よりも右を向き、ロック解除レバー272(揺動レバー40)を再び操作しない限り、回転シート110は左に回転した状態(運転者が右を向いた状態)を維持する。すなわち、回転シート110がロック状態となる。
上記のように、本実施形態に係るロック解除機構2によると、回転シート110を回転させて、所定の方向に向けた状態で固定したい場合に、ロック状態の解除と回転シート110の回転とが一回の動作で可能となり、且つ、グリップ操作部270を把持している手の腕力により、回転シート110を楽に回転させることができる。そのため、回転シートを迅速且つ容易に回転させることができる。
また、グリップ操作部270が、ピラー110Cに取り付けられているため、グリップ操作部270が安定した位置に固定されることで、回転シート110をより容易に回転させることができる。
また、ロック解除レバーは272が、ピラー110Cとグリップ部271との間において、グリップ部271に取り付けられているため、ロック解除操作がし易くなり、回転シート110をより迅速に回転させることができる。
また、ロック機構1とグリップ操作部270とがワイヤ80で連結されているため、簡単な構成により、回転シート110を迅速且つ容易に回転させることができる。
(第1変形例)
次に、本実施形態の第1変形例について、図9を用いつつ、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本変形例に係る回転シートのロック解除機構3において、グリップ操作部370は、産業車両ヘッドガード130に取り付けられている。このような構成によっても、グリップ操作部370が安定した位置に固定されることで、回転シート110をより容易に回転させることができる。
(第2変形例)
次に、本実施形態の第2変形例について、図10を用いつつ、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。上記の実施形態では、回転シート110を左へ回転させているが、運転者が運転座席エリア100から降車する場合に、回転シート110を右へ回転させると、運転者の体が車体の降車側である左側を向くことになり、降車に都合がよい(図2(c)の状態)。そこで、本変形例に係る回転シートのロック解除機構4において、グリップ操作部470は、左前方ピラー120Aに取り付けられている。このような構成により、グリップ操作部470が、安定した位置に固定され、且つ、運転者が左を向く方向へ回転シート110を回転させたいときに把持し易い位置にあるために、降車時に、回転シート110を迅速且つ容易に回転させることができる。なお、回転シート110(プレート部材20)を右方向へ回転させる場合、案内溝31の右回転に対応する部位には係止溝が形成されていないので(図8の31c部分参照)、プレート部材20が右へ回転した位置ではロック状態にはならない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、上記の実施形態では、プレート部材に係止溝が二つ形成されているが、係止溝の数はこれには限定されず、これよりも多くても良い。
また、ストッパ部材、ストッパ支持溝の形状は、上記の実施形態のような形状には限られない。例えば、六角柱状のストッパ部材と、それに対応する形状を有するストッパ支持溝とを用いてもよい。また、グリップ操作部を右後方ピラー及び左前方ピラーの2箇所に設けてもよい。
本発明の一実施形態に係る回転シートのロック解除機構を含む運転座席エリアの斜視概略図。 図1のA−A’矢視図に相当する、回転シートの回転状態を表わす説明図。(a)は通常運転時の状態。(b)は後退時の状態。(c)は降車時の状態。 図1のベース部材を示す上面図。 図1のプレート部材を示す上面図。 図1の回転シートのロック機構を示す上面図。 図5の回転シートのロック機構において、プレート部材が回転している状態を示す上面図。 図1のグリップ操作部を示す斜視概略図。 図5の回転シートのロック機構において、ストッパ部材の係止動作を示す説明図。 本実施形態の第1変形例に係る回転シートのロック解除機構を示す斜視概略図。 本実施形態の第2変形例に係る回転シートのロック解除機構を示す斜視概略図。
符号の説明
1 ロック機構
2、3、4 回転シートのロック解除機構
80 ワイヤ
110 回転シート
110C 右後方ピラー
120A 左前方ピラー
130 ヘッドガード
270、370、470 グリップ操作部
271 グリップ部
272 ロック解除レバー

Claims (3)

  1. 産業車両に用いられる回転シートのロック解除機構であって、
    前記産業車両の基部に回転可能に設置された回転シートと、
    前記回転シートを前記基部に対して回転不可能なロック状態にするロック機構と、
    前記産業車両の少なくともピラー若しくはヘッドガードに取り付けられてグリップ部とロック解除レバーとを有し、前記回転シートに着座した作業者が手で把持することが可能で且つ前記ロック状態の解除が可能なグリップ操作部と、を有し、
    前記回転シートは、前記グリップ操作部を把持している手の腕力による回転操作が可能であり、
    前記グリップ部は、前記ピラー又は前記ヘッドガードに支持されており、
    前記ロック解除レバーは、前記ピラー又は前記ヘッドガードと前記グリップ部との間において、前記グリップ部に取り付けられていることを特徴とする回転シートのロック解除機構。
  2. 前記グリップ操作部は、右後方ピラーに取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の回転シートのロック解除機構。
  3. 前記ロック機構と前記グリップ操作部とはワイヤで連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転シートのロック解除機構。
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