JP3757919B2 - 車両用回転シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば身体障害者や老人等(以下、単に乗員という)が車両への乗降を楽に行えるようにした車両用回転シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用シートには、シート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間でほぼ90゜回転させる回転機構と、この回転機構による回転動作を禁止する回転ロック機構と、この回転ロック機構を手動により解除するための解除レバーと、着座者のシートポジション(前後方向の着座位置)を調節するためにシート本体を車両前後方向へスライドさせる機構(いわゆるシートトラック機構)を備えた車両用回転シートが提供されている。
このような機能を備えた車両用回転シートでは、シート本体を回転させる際に着座者が車両ボディ(ドア開口部を形成するフロントピラー等)に干渉することを防止するため、前後方向の所定の位置(例えばシートポジションの最も後ろ側の位置:通称「リヤモースト位置」)でのみシート本体を回転可能とし、その他の位置ではシート本体の回転動作を禁止する必要が、特に室内空間あるいはドアの間口が比較的小さい軽乗用車等の小型車の場合にある。
【0003】
このため従来は、簡易な方法として例えばシート本体を回転させてもよい位置を表示するための目印をシート本体側(スライドする側)と車両フロア側(スライドしない側)に付しておき、両者の目印が一致する所定の位置までシート本体を後退させてから解除レバーを操作してシート本体を回転させるようにしていた。しかしながら、この方法では、使用者によってはシート本体側の目印と車両フロア側の目印が一致しない状態であっても誤ってシート本体を回転させてしまうおそれもあり、十分にその機能が発揮されないことが考えられる。
そこで、従来例えば特開2002−154357号公報に開示されているようにシート本体の回転を禁止する回転ロック機構を備え、シート本体を車両前後方向の所定位置に移動させると解除レバーの解除操作が有効となり、それ以外の位置ではこの解除レバーを解除操作をしても無効となる構成とした車両用シートが提供されていた。この従来の回転ロック解除規制構造によれば、シート本体を車両前後方向の所定位置に移動させた状態でなければシート本体を回転させることができないので、シート本体の回転操作時に着座者が車両ボディに干渉することが確実に防止される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−154357号公報
【特許文献2】
特開平5−85237号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のロック解除規制構造によれば、解除レバーからワイヤを経て回転ロック機構に至る経路を解除レバー側と回転ロック機構側に分離し、解除レバー側をシート本体側に配置し、回転ロック機構側をシート本体をスライド支持するベース側に配置し、シート本体が車両前後方向の一定位置に位置する状態でのみ、解除レバーの操作力が回転ロック機構側に伝達される構成となっていたため構造が複雑になり、その結果当該回転シートのコストアップを招くばかりでなく、作動不良等の原因になるおそれがあった。
そこで、本発明は、回転ロック装置の複雑化を招くことなく、シート本体を回転させ得る車両前後方向の位置(回転操作位置)を確実に規制することができる車両用回転シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本願発明は、前記各請求項に記載した構成の車両用回転シートとした。
請求項1記載の車両用回転シートによれば、シート本体にレバー操作規制部材が設けられ、シート本体をスライド支持するシートスライド機構側に回転ロック機構の解除レバーが設けられている。このため、シート本体が車両前後方向へスライドすると、解除レバーとレバー操作規制部材との相対位置が変化する。この両者の相対位置が変化することを利用することにより、シート本体がそのスライド可能な範囲内に設定した回転操作位置に位置する状態ではレバー操作規制部材により解除レバーの解除操作が許容される状態と、シート本体が回転操作位置以外の位置に位置する状態では、レバー操作規制部材により解除レバーの解除操作が禁止される状態を実現することができる。
このようにシート本体のスライドにより変化するレバー操作規制部材の解除レバーに対する相対位置により回転ロック機構の解除操作を規制する構成であるので、従来のように回転ロック機構をレバー側と回転ロック機構側で分離する必要はないので、回転ロック機構の複雑化を招くことなく、シート本体を回転させ得る車両前後方向の位置(回転操作位置)を確実に規制することができる。
また、シート本体を回転させると、シートスライド機構も一体で回転する構成とした場合には、当該シートスライド機構を車両前後方向のみならず例えば車幅方向へシート本体を移動させるためのスライド機構として転用することができる。この場合においても、シート本体を車幅方向の所定の位置(回転操作位置)に位置させた時にのみシート本体を車両正面向きに戻すために回転ロック機構の解除レバーを解除操作することができるように規制することができるので、この点においてもシート本体および着座者のドア等との干渉を確実に回避しつつ回転させることができる。
さらに、本車両用回転シートによれば、回転操作位置以外の位置における解除レバーの解除操作を確実に規制することができる。
なお、回転操作位置は、着座位置の前方のみならず後方の障害物(例えば後部シート、センターコンソールボックス、ドア開口部を構成するピラー等、以下同じ)との干渉を回避するために、シート本体のスライド可能な範囲の後端位置のみならず前端位置あるいはその双方に設定することができ、またスライド可能な範囲の中途の任意の位置に設定することができる。
また、通常シートフレームの側部には、回転機構あるいはシートスライド機構等の内部機構を遮蔽するカバーとしてあるいは当該シートフレームの補強部材として平板形状の側板が設けられる場合があり、この場合には側板をレバー操作規制部材として兼用することにより、当該車両用回転シートの構成の一層の簡略化およびコスト低減を図りつつ上記作用効果を得ることができる。
【0007】
請求項2記載の車両用回転シートによれば、シート本体の回転操作位置への位置合わせを簡単に行うことができるので、当該車両用回転シートの良好な操作性を確保することができる。
請求項3記載の車両用回転シートによれば、上記作用効果に加えてシート本体に対してよりきめ細かな動作をさせることができる。すなわち、シート本体を例えば車両正面向きに位置させた状態でスライド機構に前後方向にスライドさせることができるとともに、このスライド機構によりシート本体を回転操作位置にスライドさせた後、回転させるとシート本体が上記スライド機構とは別の補助スライド機構により車両前方または後方へスライドするので、これによってもシート本体および着座者が車両ボディに干渉することなくシート本体を例えば車両正面向きの位置からドア開口部側に向いた位置に回転させることができる。
【0008】
【発明の実施形態】
次に、本願発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態の車両用回転シート1が助手席に適用された車両Mを示している。図1では、助手席のドアDが開放されて、車両用回転シート1のシート本体10がドア開口部Kを経て室外側へ移動された状態が示されている。
図2に示すように本例の車両用回転シート1は、シート本体10と、このシート本体10を車両前後方向にスライドさせるための補助スライド機構20とシートスライド機構40と、シート本体10を車両正面向きの位置とドア開口部K側に向いた位置との間で回転させる回転機構30を備えている。
先ず、車両MのフロアFには、メインベース21が取り付けられている。このメインベース21の上面には、車両前後方向(図2において紙面に直交する方向)に相互に平行に取り付けたガイドレール22,22を介して補助スライドベース23が車両前後方向にスライド可能に設けられている。この補助スライドベース23の上面に回転機構30が取り付けられている。
【0009】
回転機構30は、相互に同軸で回転可能に組み合わされた外輪31と内輪32を有している。内輪32が補助スライドベース23の上面に固定されている。図2において符号Cは、内輪32に対する外輪31ひいてはシート本体10の回転中心(当該回転機構30の回転中心)を示している。図示するようにシート本体10の回転中心Cは、座面中心よりもドア開口部K側に偏心している。
外輪31の外周面にはその全周にわたってギヤ31aが形成されている。このギヤ31aにはラック33が噛み合わされている。このラック33は、ドア開口部K側のガイドレール22に沿って車両フロアF上に取り付けられている。
この外輪31のギヤ31aにラック33が噛み合わされていることにより、シート本体10の回転機構30による回転動作と補助スライド機構20による車両前後方向のスライド動作が連動して行われる。すなわち、シート本体10は、車両前方へスライドしながら車両正面向きの位置からドア開口部K側へ向けて(図1において反時計回り方向に)回転し、車両後方へスライドしながらドア開口部K側に向いた位置から車両正面側に向けて(図1において時計回り方向に)回転する。
【0010】
外輪31の上面側には、回転ベース34が取り付けられている。この回転ベース34の上面にはシートスライド機構40を介してシート本体10が取り付けられている。シートスライド機構40は、2本のガイドレール41,41とこれによりスライドするシートベース42を備えている。両ガイドレール41,41は、回転ベース34の上面の左右両側部に沿って相互に平行に取り付けられている。シートベース42の上面にシート本体10が固定されている。
シートベース42の、シート本体10が車両正面を向いた状態でドア開口部K側の端縁(図2において左端縁)には、側板42aが下方へ張り出すように設けられている。この側板42aはシートベース42の端縁に沿ってその前端から後端に至る範囲に設けられている。この側板42aは、当該車両用回転シート1の機構部(補助スライド機構20、回転機構30、シートスライド機構40等)をその周囲から遮蔽してこれら各機構への異物噛み込み等のトラブルを未然に防止する機能を有している。
本実施形態において、この側板42aは、後述する回転ロック機構50の解除レバー51の解除操作を規制する機能を併せ持っており、これが特許請求の範囲に記載したレバー操作規制部材の一実施形態に相当する。これについては後述する。
シートスライド機構40は、前記補助スライド機構20とは異なって回転機構30とは独立して作動するスライド機構であって、シート本体10が車両正面を向いた状態では、当該シート本体10を車両前後方向へスライド可能とし、これにより着座者のシートポジション(着座位置)を調整するいわゆるシートトラックとしての機能を備えている。このシートスライド機構40にはロック機構(図示省略)が設けられている。このロック機構によりシート本体10は車両前後方向の任意の位置にロックされ、これにより着座者の足元スペースを着座者の体格等に合わせて自由に調整できるようになっている。
【0011】
次に、回転ベース34とメインベース23との間には、シート本体10の回転位置をロックするための回転ロック機構50と、この回転ロック機構50を手動操作により解除する解除レバー60(図2では省略されている)が設けられている。この回転ロック機構50および解除レバー60の詳細が図3に示されている。
回転ロック機構50および解除レバー60は、それぞれ回転ベース34の下面側に取り付けられている。回転ロック機構50は、回転ベース34の下面に固定されたブラケット51と、このブラケット51に対して支軸52を介して横方向に(回転ベース34の面方向に沿って)回動可能に支持されたロック体53を備えている。ロック体53にロックピン54が取り付けられている。このロックピン54が、メインベース23の上面に取り付けたロックプレート55,56のロック溝55a,56aに入り込むことにより回転ベース34ひいてはシート本体10の回転が禁止される。図3においてロックプレート55のロック溝55aにロックピン54が入り込んだ状態では、シート本体10が車両正面向きの位置でロックされ、ロックプレート56のロック溝56aにロックピン54が入り込んだ状態では、シート本体10がドア開口部K側に向いた位置にロックされる。
ブラケット51とロック体53との間には、引っ張りばね57が介装されている。この引っ張りばね57によってロック体53は図3において反時計回り方向(ロック方向、すなわちロックピン54がロック溝55a,56aに入り込む方向)に付勢されている。
【0012】
一方、解除レバー60は、回転ベース34の前部であってドア開口部K側の角部付近に配置されている。この解除レバー60は、支軸61を介してブラケット62に横方向に回動操作可能に支持されている。ブラケット62が回転ベース34の下面に固定されている。解除レバー60とブラケット62との間には引っ張りばね63が介装されている。この引っ張りばね63によって解除レバー60は時計回り方向(ロック側)に付勢されている。
解除レバー60と前記回転ロック機構50のロック体53はワイヤ70で連結されている。このため、解除レバー60を引っ張りばね63に抗して図3中実線で示すロック位置から二点鎖線で示すアンロック位置へ手動により回動操作すると、ワイヤ70が引っ張られることにより、回転ロック機構50のロック体53が引っ張りばね57に抗して時計回り方向に回動し、これによりロックピン54がロックプレート55のロック溝55aから離脱する。このため、回転ベース34ひいてはシート本体10がドア開口部W側に向けて回転可能な状態となる。
これに対して、解除レバー60のアンロック位置側への手動操作を止めると、解除レバー60は図3中実線で示すロック位置へ引っ張りばね63により戻される。これによりワイヤ70がたるむ。ワイヤ70がたるむと、回転ロック機構50のロック体53をアンロック側へ引っ張る外力が取り除かれるので、このロック体53は引っ張りばね57によってロック側(図3において反時計回り方向)に戻される。ロック体53が引っ張りばね57によってロック側に戻されると、ロックピン54が、ロックプレート55(または56)のロック溝55a(または56a)に入り込み、これにより回転ベース34ひいてはシート本体10が車両正面向きの位置(またはドア開口部K側に向いた位置)にロックされ、回転動作が禁止された状態となる。
【0013】
以上のように構成された回転ロック機構50のドア開口部K側(図3において下側)には、シートベース42の側板42aが位置している。この側板42aは、シート本体10を支持するシートベース42に一体に設けられているので、シートスライド機構40によりシート本体10を車両前後方向へ移動させると、これと一体で車両前後方向に移動する。シート本体10をシートスライド機構40によるスライド可能な範囲の最後端位置(リヤモースト位置)に位置させると、図3において実線で示すようにこの側板42aの前端(図示左端)が解除レバー60の側方よりも後ろ側に位置して、解除レバー60の動作軌跡上から退去した状態となる。従って、この状態では、解除レバー60をアンロック側へ回動させることができる。このことから、本実施形態において、シート本体10のシートポジションのうち最後端位置が、シート本体10を回転させることができる回転操作位置として設定されている。
これに対して、シートスライド機構40によりシート本体10を回転操作位置から前方へ移動させると、側板42aも図3において二点鎖線で示すように一体で前側へ変位する。側板42aが前側へ変位すると、解除レバー60の側方を遮断してその動作軌跡上に進入した状態となるため、解除レバー60をアンロック側へ回動操作ができない状態となる。本実施形態では、シート本体10を回転操作位置に位置させた状態でのみ、側板42aが解除レバー60の動作軌跡上から退去した状態となり、この状態でのみ解除レバー60をアンロック側に回動操作してシート本体10の回転ロックを解除することができる一方、シート本体10を回転操作位置よりも前側へ移動させると、側板42aが解除レバー60の動作軌跡上に進入し、その結果解除レバー60をアンロック側へ回動操作できず、従ってシート本体10の回転が禁止された状態に維持される。
【0014】
以上のように構成した本実施形態の車両用回転シート1によれば、シート本体10を第2のシートスライド機構40によるスライド可能な範囲の最後端位置(回転操作位置)に位置させると、解除レバー60を解除操作して回転ロック機構50をアンロックすることができ、これによりシート本体10を回転させることができる状態になる。一方、シート本体10を最後端位置よりも前側に位置させた状態ではレバー操作規制部材としての側板42aが解除レバー60の動作軌跡上に進入するため、解除レバー60をアンロック側へ回動操作することができず、従って回転ロック機構50をアンロックできないのでシート本体10を回転させることができない。
このように、シート本体10をスライド可能な範囲の最後端位置に位置させた状態でなければ、シート本体10を車両正面向きの位置からドア開口部K側に向けてあるいはその逆に回転させることができないので、着座者が主として前方の障害物(ドア開口部Kを形成するピラー等)に干渉することを確実に避けつつシート本体10を回転させることができる。
しかも、回転ロック機構50および解除レバー60を前記従来技術のように分離することなく、ほぼ従来構成と同等の構造により上記作用効果を得ることができるので、当該車両用回転シート1のコストアップを招くことはなく、また構造の複雑化を招くこともない。また、従来よりシートベースに設けられている機構部遮蔽用のカバー体としての機能を有する側板を適切な形状に変更する等して利用する構成であるので、この点でも大きなコストアップを招くことがない。
また、シート本体10を回転操作位置よりも前方にスライドさせると、解除レバー60が側板42aにより隠されて着座者等からは見えなくなる。このため、シート本体10が回転操作位置に位置していない状態では、着座者等が解除レバー60を誤って操作しようとすること自体がなくなる。
【0015】
次に、以上説明した実施形態では、回転機構30によるシート本体10の回転に伴ってシートスライド機構40も一体で回転する構成となっているため、シートスライド機構40は、シート本体10を車両正面向きに位置させた状態では、シート本体10を車両前後方向にスライドさせることにより着座者のシートポジションを調整する機能を有するとともに、シート本体10をドア開口部K側に回転させた状態では、シート本体10を車幅方向に移動させる車幅方向スライド機構として機能させることができる。
シート本体10をドア開口部K側に向けた後、さらにシート本体10を車幅方向室外側へスライドさせることにより、着座者はより一層楽にシート本体10から車椅子等へ移動でき、また車椅子等からシート本体10へ乗り移ることができる。シートスライド機構40を車幅方向スライド機構として利用する場合においても、シート本体10をスライド範囲の回転操作位置(最後端位置)に位置させた状態でなければ、回転ロック機構50を解除してシート本体10を回転させることができない。このため、シート本体10を車幅方向室外側へスライドさせた状態(回転操作位置以外に位置させた状態)で誤ってシート本体10を回転させてしまい、その結果着座者が開放したドアに干渉する等のトラブルを未然に防止することができる。
【0016】
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、シート本体10を回転操作可能とする回転操作位置を、シートスライド機構40のスライド範囲のうち最後端位置に設定したが、この回転操作位置はスライド範囲の中途位置に設定することも可能である。回転操作位置をスライド範囲の中途に設定するには、例えばレバー操作規制部材としての側板42aの長手方向中途位置に欠落部42b(図4において二点鎖線で示されている)を設けることにより実施することができる。
また、シート本体10の回転動作と車両前後方向のスライド動作を連動させる構成を例示したが、補助スライド機構20を省略して回転動作のみさせる構成としてもよい。
さらに、回転ベース34の上面側にシートスライド機構40を設けることにより、このシートスライド機構40をシートポジション調整用のスライド機構のみならず、車幅方向スライド機構としても利用できる構成を例示したが、車両フロアFに先ずこのシートスライド機構を配置し、その上側に補助スライド機構と回転機構あるいは回転機構のみを配置する構成としてもよい。この場合、シートスライド機構は、シート本体10を車両前後方向にのみスライドさせてシートポジションを調整する機能のみを有することとなり、この場合であっても上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、助手席に適用した車両用回転シート1を例示したが、運転席あるいは後部座席等その他の位置のシートにも適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用回転シートを助手席に備えた車両の平面図である。
【図2】図1の(2)矢視図であって、車両用回転シートを後方から見た図である。
【図3】回転ロック機構および解除レバーの平面図である。
【図4】解除レバーとレバー操作規制部材との位置関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
M…車両
K…ドア開口部
1…車両用回転シート
10…シート本体
20…補助スライド機構
30…回転機構
34…回転ベース
40…シートスライド機構
42…シートベース、42a…側板(レバー操作規制部材)
50…回転ロック機構
55,56…ロックプレート
60…解除レバー
70…ワイヤ

Claims (3)

  1. シート本体と、該シート本体を回転させる回転機構と、前記シート本体を車両前後方向へスライドさせるシートスライド機構と、前記シート本体の回転動作を禁止する回転ロック機構と、該回転ロック機構を手動操作により解除する解除レバーを備え、該解除レバーは、前記シート本体を車両前後方向に設定した回転操作位置に移動させたときにのみ解除操作可能となる構成とした車両用回転シートであって、
    前記シート本体にレバー操作規制部材を設ける一方、前記シートスライド機構の固定側に前記解除レバーを設ける構成で
    前記レバー操作規制部材は、前記回転機構および/または前記シートスライド機構を遮蔽するカバーであり、前記シート本体が前記回転操作位置に位置する状態で前記解除レバーの動作軌跡上から退去し、前記シート本体が前記回転操作位置以外の位置に移動した状態では前記解除レバーの動作軌跡上に進入して該解除レバーの解除操作を阻止する構成であることを特徴とする車両用回転シート。
  2. 請求項1に記載の車両用回転シートであって、
    シート本体の回転操作位置を、シートスライド機構によるスライド可能な範囲の最前端位置または最後端位置に設定した車両用回転シート。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用回転シートであって、
    回転機構に連動してシート本体を車両前後方向へ移動させる補助スライド機構を備えた車両用回転シート。
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